JPH10210685A - 燃料電池用系統連系電力変換装置の制御方法 - Google Patents

燃料電池用系統連系電力変換装置の制御方法

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JPH10210685A
JPH10210685A JP9011475A JP1147597A JPH10210685A JP H10210685 A JPH10210685 A JP H10210685A JP 9011475 A JP9011475 A JP 9011475A JP 1147597 A JP1147597 A JP 1147597A JP H10210685 A JPH10210685 A JP H10210685A
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fuel cell
circuit
inverter
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JP9011475A
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Tomonori Yokoyama
智紀 横山
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】補機電力供給に伴なう燃料電池の出力電力の急
変による電池特性劣化を確実に抑制すること。 【解決手段】燃料電池1の停止中は、補機切離用遮断器
7を閉じると共に系統連系用遮断器3を開いて、交流電
源4から補機8へ電力を供給し、燃料電池1の発電開始
時には、切換回路43により出力電圧制御回路62からの出
力に切り換えてインバータ電圧をソフトスタートさせ、
当該インバータ出力電圧が確立した時点で系統連系用遮
断器3を閉じると共に切換回路43により出力電力制御回
路42からの出力に切り換えて連系運転を開始し、電力基
準発生回路41からランプ状の指令値を出力することで、
燃料電池1の出力電力を定格値まで立ち上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池に用いら
れる系統連系電力変換装置の制御方法に係り、特に補機
電力供給に伴なう燃料電池の出力電力の急変による電池
特性劣化を確実に抑制できるようにした燃料電池用系統
連系電力変換装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、燃料の有しているエネルギー
を直接電気エネルギーに変換する装置として、燃料電池
が知られている。この種の燃料電池は、通常、非導電性
の多孔質体に電解質を含浸した電解質層(マトリックス
層)を挟んで一対の多孔質電極を配置して燃料電池本体
を構成し、一方の多孔質電極である燃料極の背面側に、
反応ガスである水素等の燃料ガスを供給すると共に、他
方の多孔電極である酸化剤極の背面側に、反応ガスであ
る酸素等の酸化剤ガスを供給することにより起こる電気
化学的反応を利用して発電を行ない、上記一対の電極間
から電気エネルギー(直流電力)を取り出すようにした
ものであり、上記燃料ガスと酸化剤ガスが供給されてい
る限り、高い効率で電気エネルギーを取り出すことがで
きる装置である。
【0003】この燃料電池は、比較的小さな規模であっ
ても、発電効率は40〜50%にも達し、新鋭火力発電
をはるかにしのぐと期待されている。また、近年大きな
社会問題になっている公害要因であるSOx、NOxの
排出は極めて少なく、発電プラント内に燃焼サイクルを
含まないため、多量の冷却水を必要とせず、振動も小さ
いことから、騒音・排ガス等の環境問題が少ないという
利点がある。
【0004】さらに、負荷変動に対して応答性が良く、
原理的に高い変換効率が期待できると共に、発電と同時
に熱も利用するコジェネレーションシステムに向いてい
る等の特徴から、その研究開発に期待と関心が寄せられ
ている。
【0005】ところで、最近では、このような燃料電池
と、商用交流電源系統とを、系統連系用の電力変換装置
により連系して燃料電池用系統連系電力変換装置全体を
構成することが提案されてきている。
【0006】図13は、この種の従来の燃料電池用系統
連系電力変換装置の全体構成例を示す概要図である。図
13において、燃料電池1は、電解質層を挟んで対向配
置された燃料極および酸化剤極に燃料ガスおよび酸化剤
ガスを供給し、電気化学的反応を利用して発電を行ない
各電極間から直流電力を取り出すもので、その出力側は
インバータ5の入力側に接続されている。
【0007】また、インバータ5は、燃料電池1から出
力される直流電力を交流に変換するもので、その出力側
はインバータトランス2の一方の巻線に接続されてい
る。さらに、インバータトランス2のもう一方の巻線
は、系統連系用遮断器3を介して商用交流電源4に接続
されると共に、補機電力供給用のトランスファスイッチ
6の一方の端子に接続されている。
【0008】さらにまた、トランスファスイッチ6のも
う一方の端子は商用交流電源4に接続され、トランスフ
ァスイッチ6の出力側端子は補機8に接続されている。
一方、インバータトランス2のもう一方の巻線には、そ
の電圧を検出する出力電圧検出器31が接続されてい
る。
【0009】また、インバータトランス2のもう一方の
巻線側には、その電流を検出する出力電流検出器33が
設けられている。さらに、商用交流電源4には、系統電
圧を検出する系統電圧検出器32が接続されている。
【0010】一方、インバータ制御回路21は、電力基
準発生回路41と、出力電力制御回路42と、出力電圧
基準発生回路61と、出力電圧制御回路62と、切換回
路43と、ゲート制御回路44と、出力電力検出回路4
5とから構成されている。
【0011】電力基準発生回路41は、出力電力基準を
発生する出力電力基準回路51と、出力電力基準回路5
1からの出力電力基準が入力され、出力電力基準をラン
プ状にして出力するランプ関数回路52とからなってい
る。
【0012】出力電力検出回路45は、系統電圧検出器
32からの出力、および出力電流検出器33からの出力
が電力フィードバックとして入力され、これらを基に出
力電力を検出する。
【0013】出力電力制御回路42は、電力基準発生回
路41からの出力が入力され、これを基にインバータ5
の出力電力を制御すべき出力を送出する。出力電圧基準
発生回路61は、出力電圧基準を出力する。
【0014】出力電圧制御回路62は、出力電圧基準発
生回路61からの出力、および出力電圧検出器31から
の出力が入力され、これらを基にインバータ5の出力電
圧を制御すべき出力を送出する。
【0015】切換回路43は、出力電力制御回路42か
らの出力、および出力電圧制御回路62からの出力が入
力され、これらのいずれか一方を切り換えて出力する。
ゲート制御回路44は、切換回路43からの出力が入力
され、これを基にインバータ5の出力を制御する。
【0016】図14は、インバータ5の構成例を示す回
路図である。図14において、直流電源の正極Pは、直
流コンデンサ74の一方の端子に接続されている。
【0017】また、直流電源の正極Pは、スイッチング
素子75a,75c,75eのコレクタにそれぞれ接続
されている。さらに、各スイッチング素子75a,75
c,75eのエミッタは、スイッチング素子75b,7
5d,75fのコレクタにそれぞれ接続されており、こ
れらはそれぞれU,V,W各相のインバータ出力76と
なる。
【0018】また、各スイッチング素子75b,75
d,75fのエミッタは、直流コンデンサ74のもう一
方の端子に接続され、直流電源の負極Nに接続されてい
る。さらに、ゲート駆動回路72は、図13のゲート制
御回路44からの出力であるゲート信号71によって制
御され、上下のスイッチング素子が同時にオンしないよ
うにするデッドタイム期間を生成して、各スイッチング
素子75a,75c,75e,75b,75d,75f
をオン/オフさせる。
【0019】さて、以上のような燃料電池用系統連系電
力変換装置において、燃料電池1の停止中は、補機電力
は、トランスファスイッチ6を介して商用交流電源4か
ら供給される。
【0020】図15は、プラント制御の構成例を示すブ
ロック図である。図15において、プラント制御装置2
2は、燃料電池1に接続されてそのプロセス系の制御を
行なっている。
【0021】また、インバータ制御回路21に、連系指
令101、待機指令102、停止指令103、出力電力
指令値104を送っている。燃料電池1の発電開始時に
は、プラント制御装置22から、待機指令102がイン
バータ制御回路21に入力され、その時点で切換回路4
3は出力電圧制御回路62側に接続されており、インバ
ータ5出力電圧をソフトスタートさせて、インバータ5
出力電圧が確立した時点で、トランスファスイッチ6が
インバータ5側に切り換わることで、燃料電池1の補機
電力をインバータ5から供給する。
【0022】その後、プラント制御装置22から、連系
指令101が出力されることにより、系統連系用遮断器
3を閉じて系統連系を行なう。図16は、系統同期検出
回路の構成例を示すブロック図である。
【0023】図16において、出力電圧検出器33から
の出力は、位相検出器114および振幅検出器115に
それぞれ入力されている。また、系統電圧検出器32か
らの出力は、位相検出器116および振幅検出器117
にそれぞれ入力されている。
【0024】一方、位相検出器114からの出力、およ
び位相検出器115からの出力は、位相比較器118に
入力され、出力電圧位相と系統電圧位相とを比較して位
相一致信号119を出力する。
【0025】また、振幅検出器115からの出力、およ
び振幅検出器117からの出力は、振幅比較器120に
入力され、出力電圧振幅と系統電圧振幅とを比較して振
幅一致信号121を出力する。
【0026】そして、位相一致信号119、および振幅
一致信号121が出力されていることにより、系統連系
用遮断器3を閉じて、切換回路43を出力電力制御回路
43側に切り換えることで、系統連系運転を開始し、電
力基準発生回路41からランプ状の指令値を出力するこ
とで、燃料電池1の出力電力を定格値まで立ち上げてい
く。
【0027】しかしながら、上述したような燃料電池用
系統連系電力変換装置では、以下のような問題がある。
すなわち、プラント制御装置22によって、燃料電池1
が発電を開始した時点で、補機電力供給源がトランスフ
ァスイッチ6によって、系統側からインバータ5側に切
り換わることで、補機電力がステップ的に燃料電池1の
負荷としてかかる。このため、燃料電池1のプロセスに
局所的な燃料不足が発生して、電池内部の電極の酸化が
促進されるため、燃料電池1の特性を劣化させることに
なる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
燃料電池用系統連系電力変換装置においては、燃料電池
の発電開始時に、補機への電力供給によって燃料電池の
出力電力が急変し、燃料電池の特性を劣化させるという
問題があった。
【0029】本発明の目的は、補機電力供給に伴なう燃
料電池の出力電力の急変による電池特性劣化を確実に抑
制することが可能な燃料電池用系統連系電力変換装置の
制御方法を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、電解質層を挟んで対向配置
された燃料極および酸化剤極に燃料ガスおよび酸化剤ガ
スを供給し、電気化学的反応を利用して発電を行ない各
電極間から直流電力を取り出す燃料電池と、出力側が系
統連系用遮断器および補機切離用遮断器を直列に介して
交流電源に接続され、燃料電池から出力される直流電力
を交流に変換するインバータと、系統連系用遮断器と補
機切離用遮断器との連系点に接続された補機と、出力電
力基準をランプ状にして出力する電力基準発生回路、電
力基準発生回路からの出力に基づいてインバータの出力
電力を制御する出力電力制御回路、出力電圧基準を出力
する出力電圧基準発生回路、出力電圧基準発生回路から
の出力に基づいてインバータの出力電圧を制御する出力
電圧制御回路、出力電力制御回路からの出力と出力電圧
制御回路からの出力とを切り換える切換回路、および切
換回路からの出力に基づいてインバータの出力を制御す
るゲート制御回路を有するインバータ制御回路とを備え
て構成され、燃料電池の停止中は、補機切離用遮断器を
閉じると共に系統連系用遮断器を開いて、交流電源から
補機へ電力を供給し、燃料電池の発電開始時には、切換
回路により出力電圧制御回路からの出力に切り換えてイ
ンバータ電圧をソフトスタートさせ、当該インバータ出
力電圧が確立した時点で系統連系用遮断器を閉じると共
に切換回路により出力電力制御回路からの出力に切り換
えて連系運転を開始し、電力基準発生回路からランプ状
の指令値を出力することで、燃料電池の出力電力を定格
値まで立ち上げるようにしている。
【0031】従って、請求項1の発明の燃料電池用系統
連系電力変換装置の制御方法においては、燃料電池の発
電開始時に、燃料電池の出力電力をランプ状にして立ち
上げることにより、補機電力供給に伴なう燃料電池の出
力電力の急変を抑制して、燃料電池のプロセス内での局
所的な燃料不足発生による電池特性劣化を防ぐことがで
きる。
【0032】また、請求項2の発明では、上記請求項1
の発明の燃料電池用系統連系電力変換装置の制御方法に
おいて、電力基準発生回路に、当該電力基準発生回路か
らの出力を一定値以上の傾きで変化させるリミッタを備
え、燃料電池の発電開始時の出力電力の変化率を一定値
以内に抑えるように起動するようにしている。
【0033】従って、請求項2の発明の燃料電池用系統
連系電力変換装置の制御方法においては、燃料電池発電
時の燃料電池の出力電力の変化率を一定値以内に抑える
ように起動することにより、補機電力供給に伴なう燃料
電池の出力電力の急変を抑制して、燃料電池のプロセス
内での局所的な燃料不足発生による電池特性劣化を防ぐ
ことができると共に、出力電力を一定時間内に定格値出
力とすることができる。
【0034】さらに、請求項3の発明では、上記請求項
1の発明の燃料電池用系統連系電力変換装置の制御方法
において、電力基準発生回路に、当該電力基準発生回路
からの出力を一定の傾きの範囲内で変化させるリミッタ
を備え、燃料電池の発電開始時の出力電力の変化率を燃
料電池のプロセスの反応特性に合致させて制限するよう
にしている。
【0035】従って、請求項3の発明の燃料電池用系統
連系電力変換装置の制御方法においては、燃料電池発電
時の燃料電池の出力電力の変化率を、燃料電池のプロセ
スの反応特性に合致させて制限することにより、補機電
力供給に伴なう燃料電池の出力電力の急変を抑制して、
燃料電池のプロセス内での局所的な燃料不足発生による
電池特性劣化を防ぐことができると共に、燃料電池の個
体特性に合致した最小時間で定格出力を出力することが
できる。
【0036】また、請求項4の発明では、上記請求項1
の発明の燃料電池用系統連系電力変換装置の制御方法に
おいて、系統連系用遮断器と補機切離用遮断器との連系
点に自立負荷接続用遮断器を介して接続された自立負荷
を備え、系統停電時には、補機切離用遮断器を開くと共
に系統連系用遮断器および自立負荷接続用遮断器を閉じ
た状態で、切換回路により出力電力制御回路から出力電
圧制御回路からの出力に切り換えて、インバータから自
立負荷へ電力を供給し続けるようにしている。
【0037】従って、請求項4の発明の燃料電池用系統
連系電力変換装置の制御方法においては、系統停電時に
自立負荷に交流電力を供給する自立負荷運転を行ない、
燃料電池発電時の燃料電池の出力電力の変化率を一定値
以内に抑えるように起動することにより、補機電力供給
に伴なう燃料電池の出力電力の急変を抑制して、燃料電
池のプロセス内での局所的な燃料不足発生による電池特
性劣化を防ぐことができると共に、出力電力を一定時間
内に定格値とすることができ、系統停電時に自立負荷に
対して電力を供給し続けることができる。
【0038】さらに、請求項5の発明では、上記請求項
4の発明の燃料電池用系統連系電力変換装置の制御方法
において、燃料電池と並列にバッテリ接続スイッチを介
して接続されたバックアップ用のバッテリを備え、自立
負荷運転時の出力電力急変時には、バッテリ接続スイッ
チを閉じてバッテリからインバータへ電力を供給して、
自立負荷運転時の負荷急変による出力電力の急変をバッ
テリに蓄えた電力により補償するようにしている。
【0039】従って、請求項5の発明の燃料電池用系統
連系電力変換装置の制御方法においては、自立負荷運転
時の負荷急変による出力電力の急変を、バックアップ用
のバッテリに蓄えた電力によって補償することにより、
燃料電池に対する負荷急変を抑制して、負荷急変による
燃料電池のプロセス内での局所的な燃料不足発生による
電池特性劣化を防ぐことができると共に、出力電力を一
定時間内に定格出力とすることができ、系統停電時にお
ける自立負荷での負荷急変に対しても、燃料電池に対す
る出力電力の負荷急変を抑制することができる。
【0040】一方、請求項6の発明では、電解質層を挟
んで対向配置された燃料極および酸化剤極に燃料ガスお
よび酸化剤ガスを供給し、電気化学的反応を利用して発
電を行ない各電極間から直流電力を取り出す燃料電池
と、出力側が系統連系用遮断器を介して交流電源に接続
され、燃料電池から出力される直流電力を交流に変換す
るインバータと、入力側がトランスファスイッチを介し
て、インバータの出力側または交流電源に接続された補
機と、出力電力基準をランプ状にして出力する電力基準
発生回路、電力基準発生回路からの出力に基づいてイン
バータの出力電力を制御する出力電力制御回路、出力電
圧基準を出力する出力電圧基準発生回路、出力電圧基準
発生回路からの出力に基づいてインバータの出力電圧を
制御する出力電圧制御回路、出力電力制御回路からの出
力と出力電圧制御回路からの出力とを切り換える切換回
路、および切換回路からの出力に基づいてインバータの
出力を制御するゲート制御回路を有するインバータ制御
回路と、燃料電池と並列に、バッテリ接続スイッチを介
して接続されたバックアップ用のバッテリとを備えて構
成され、燃料電池の停止中は、トランスファスイッチを
交流電源側に切り換えて交流電源から補機へ電力を供給
し、燃料電池の発電開始時には、インバータを起動して
定格電圧を出力させると共に、トランスファスイッチを
インバータ側に切り換え、補機電力がインバータにかか
った時点でバッテリ接続スイッチを閉じてバッテリから
補機へ電力を供給し、さらに系統連系用遮断器を閉じる
と共に、切換回路により出力電圧制御回路から出力電力
制御回路からの出力に切り換えて、燃料電池のプロセス
の反応特性によって決まるランプレートにより燃料電池
の出力電力を定格値まで変化させて、燃料電池発電開始
時のトランスファスイッチの切り換えによる出力電力の
急変をバッテリに蓄えた電力により補償するようにして
いる。
【0041】従って、請求項6の発明の燃料電池用系統
連系電力変換装置の制御方法においては、燃料電池の発
電開始時のトランスファスイッチの切り換わりによる出
力電力の急変を、バックアップ用のバッテリに蓄えた電
力によって補償することにより、燃料電池に対する負荷
急変を抑制して、負荷急変による燃料電池のプロセス内
での局所的な燃料不足発生による電池特性劣化を防ぐこ
とができると共に、出力電力を一定時間内に定格値とす
ることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施の形態:請求項1に対応)図1は、本実施
の形態による燃料電池用系統連系電力変換装置の全体構
成例を示す概要図であり、図13と同一要素には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0043】すなわち、本実施の形態の燃料電池用系統
連系電力変換装置は、図1に示すように、図13におけ
るトランスファスイッチ6を省略し、またインバータ5
の出力側を系統連系用遮断器3および補機切離用遮断器
7を直列に介して商用交流電源4に接続し、さらに系統
連系用遮断器3と補機切離用遮断器7との連系点に補機
8を接続した構成としている。
【0044】次に、以上のように構成した本実施の形態
の燃料電池用系統連系電力変換装置の制御方法につい
て、図2に示すプラント起動シーケンス図を用いて説明
する。なお、図2において、各信号は、前記プラント制
御装置22からの連系指令101、系統連系用遮断器3
の開閉状態、補機切離用遮断器7の開閉状態、インバー
タ制御回路21内の電圧制御切換状態と電力制御切換状
態、インバータ出力電圧、燃料電池1の電圧と、燃料電
池1の出力電力をそれぞれ示している。
【0045】まず、燃料電池1の停止中は、補機切離用
遮断器7を閉じ、系統連系用遮断器3を開いておくこと
により、補機電力は補機切離用遮断器7を介して商用交
流電源4から供給される。
【0046】一方、燃料電池1の発電開始時には、イン
バータ制御回路21内の切換回路43は出力電圧制御回
路62側に接続されており、インバータ5電圧をソフト
スタートさせ、インバータ5出力電圧が確立した時点
で、系統連系用遮断器3を閉じ、切換回路43を出力電
力制御回路42側に切り換えることにより、系統連系運
転を開始し、電力基準発生回路41からランプ状の指令
値を出力することにより、燃料電池1の出力電力を0k
Wから定格出力値まで立ち上げていく。
【0047】これにより、補機電力供給に伴なう燃料電
池1の出力電力の急変を抑制することができ、燃料電池
1のプロセス内での局所的な燃料不足発生による燃料電
池1の特性劣化を防ぐことができる。
【0048】上述したように、本実施の形態の燃料電池
用系統連系電力変換装置の制御方法では、燃料電池1の
発電開始時に、燃料電池1の出力電力を0kWから定格
出力値までランプ状にして立ち上げるようにしているの
で、補機電力供給に伴なう燃料電池1の出力電力の急変
を抑制して、燃料電池1のプロセス内での局所的な燃料
不足発生による電池特性劣化を確実に防ぐことが可能と
なる。
【0049】(第2の実施の形態:請求項2に対応)図
3は、本実施の形態による燃料電池用系統連系電力変換
装置における電力基準発生回路の構成例を示すブロック
図である。
【0050】すなわち、本実施の形態の電力基準発生回
路41は、図3に示すように、前記第1の実施の形態に
おける電力基準発生回路41に、ランプ関数の傾き指令
値55を入力し、その出力をランプ関数回路52の傾き
設定値として入力する下限リミッタ56を備え、燃料電
池1の発電開始時の出力電力の変化率を一定値以内に抑
える(電力基準発生回路41からの出力を一定値以上の
傾きで変化させる)ように起動する構成としている。
【0051】次に、以上のように構成した本実施の形態
の燃料電池用系統連系電力変換装置の制御方法について
説明する。なお、前記第1の実施の形態における作用と
同一部分についてはその説明を省略し、ここでは異なる
部分についてのみ述べる。
【0052】すなわち、電力基準発生回路41におい
て、ランプ関数の傾き指令値55を下限リミッタ56に
入力し、その出力をランプ関数回路52の傾き設定値と
して入力することにより、電力基準発生回路41の出力
は一定値以上の傾きで変化する。
【0053】これにより、補機電力供給に伴なう燃料電
池1の出力電力の急変を抑制することができ、燃料電池
1のプロセス内での局所的な燃料不足発生による燃料電
池1の特性劣化を防ぐことができる。
【0054】上述したように、本実施の形態の燃料電池
用系統連系電力変換装置の制御方法では、燃料電池発電
時の燃料電池1の出力電力の変化率を一定値以内に抑え
るように起動するようにしているので、補機電力供給に
伴なう燃料電池1の出力電力の急変を抑制して、燃料電
池1のプロセス内での局所的な燃料不足発生による電池
特性劣化を確実に防ぐことができ、かつ燃料電池1の出
力電力を一定時間内に定格値出力とすることが可能とな
る。
【0055】(第3の実施の形態:請求項3に対応)図
4は、本実施の形態による燃料電池用系統連系電力変換
装置における電力基準発生回路の構成例を示すブロック
図である。
【0056】すなわち、本実施の形態の電力基準発生回
路41は、図4に示すように、前記第1の実施の形態に
おける電力基準発生回路41に、ランプ関数の傾き指令
値55を入力し、傾き指令を一定の範囲内に規定し、そ
の出力をランプ関数回路52の傾きとして入力するリミ
ッタ54を備え、燃料電池1の発電開始時の出力電力を
燃料電池1のプロセスの反応特性に合致させて制限する
(電力基準発生回路41からの出力を一定の傾きの範囲
内で変化させる)リミッタ54を備え、燃料電池1の発
電開始時の出力電力の変化率を燃料電池1のプロセスの
反応特性に合致させて制限する構成としている。
【0057】次に、以上のように構成した本実施の形態
の燃料電池用系統連系電力変換装置の制御方法について
説明する。なお、前記第1の実施の形態における作用と
同一部分についてはその説明を省略し、ここでは異なる
部分についてのみ述べる。
【0058】すなわち、電力基準発生回路41におい
て、ランプ関数の傾き指令値55をリミッタ54に入力
し、傾き指令を一定の範囲内に規定し、その出力をラン
プ関数回路52の傾きとして入力することにより、電力
基準発生回路41の出力は一定の傾きの範囲内で変化す
る。
【0059】この場合、リミッタ54の設定範囲は、燃
料電池1のプロセスの反応特性によって決まるランプレ
ートにより規定し、(燃料電池1の定格出力)/20s
ec±5secで制御して定格値まで変化させること
で、燃料電池1の出力電力は急変することなく一定のレ
ートで変化する。
【0060】これにより、補機電力供給に伴なう燃料電
池1の出力電力の急変を抑制することができ、燃料電池
1のプロセス内での局所的な燃料不足発生による燃料電
池1の特性劣化を防ぐことができる。
【0061】上述したように、本実施の形態の燃料電池
用系統連系電力変換装置の制御方法では、燃料電池発電
時の燃料電池1の出力電力の変化率を、燃料電池1のプ
ロセスの反応特性に合致させて制限するようにしている
ので、補機電力供給に伴なう燃料電池1の出力電力の急
変を抑制して、燃料電池1のプロセス内での局所的な燃
料不足発生による電池特性劣化を確実に防ぐことがで
き、かつ燃料電池1の個体特性に合致した最小時間で定
格出力を出力することが可能となる。
【0062】(第4の実施の形態:請求項4に対応)図
5は、本実施の形態による燃料電池用系統連系電力変換
装置の全体構成例を示す概要図であり、図1と同一要素
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0063】すなわち、本実施の形態の燃料電池用系統
連系電力変換装置は、図5に示すように、図1における
系統連系用遮断器3と補機切離用遮断器7との連系点
に、自立負荷接続用遮断器13を介して自立負荷14を
接続した構成としている。
【0064】次に、以上のように構成した本実施の形態
の燃料電池用系統連系電力変換装置の制御方法につい
て、図6に示すプラント起動シーケンスおよび系統停電
シーケンス図を用いて説明する。
【0065】なお、図6のプラント起動シーケンスにお
いて、各信号は上から順に、連系指令、系統連系用遮断
器3の開閉指令、補機切離用遮断器7の開閉指令、自立
負荷接続用遮断器13の開閉指令、電圧制御切換指令、
電力制御切換指令、インバータ出力電圧、燃料電池1の
電圧、燃料電池1の出力電力をそれぞれ示している。
【0066】また、図6の系統停電時シーケンスにおい
て、各信号は上から順に、系統連系用遮断器3の開閉指
令、補機切離用遮断器7の開閉指令、自立負荷接続用遮
断器13の開閉指令、電圧制御切換指令、電力制御切換
指令、系統電圧をそれぞれ示している。
【0067】まず、燃料電池1の停止時には、補機切離
用遮断器7および自立負荷接続用遮断器13を閉じ、系
統連系用遮断器3を開いておくことにより、補機電力は
補機切離用遮断器7を介して商用交流電源4から供給さ
れ、かつ自立負荷14にも自立負荷接続用遮断器13を
介して電力が供給される。
【0068】一方、燃料電池1の発電開始時には、イン
バータ5を起動して定格電圧を出力し、インバータトラ
ンス2の励磁が行なわれた時点で、系統連系用遮断器3
を閉じ、インバータ5の制御を電圧制御から電力制御に
切り換え、出力電力の変化率を燃料電池1のプロセスの
反応特性によって決まるランプレートにより規定し、出
力電力を定格値まで変化させることにより、燃料電池1
の出力電力は急変することなく一定のレートで変化す
る。
【0069】これにより、補機電力供給に伴なう燃料電
池1の出力電力の急変を抑制することができ、燃料電池
1のプロセス内での局所的な燃料不足発生による燃料電
池1の特性劣化を防ぐことができる。
【0070】図7は、停電検出回路の構成例を示すブロ
ック図である。図7において、系統電圧検出器32から
の出力が停電検出回路111に入力され、その検出信号
が補機切離用遮断器7の開指令112、およびインバー
タ制御回路21内の切換回路43の電圧制御/電力制御
切換信号113として出力されている。
【0071】系統が停電した場合には、補機切離用遮断
器7の開指令112によって補機切離用遮断器7が開
き、系統連系用遮断器3および自立負荷接続用遮断器1
3が閉じた状態で、インバータ5は電圧制御/電力制御
切換信号113によって電力制御から電圧制御に切り換
わり、自立負荷14に電力を供給し続けることができ
る。
【0072】上述したように、本実施の形態の燃料電池
用系統連系電力変換装置の制御方法では、系統停電時に
自立負荷14に交流電力を供給する自立負荷運転を行な
い、燃料電池発電時の燃料電池1の出力電力の変化率を
一定値以内に抑えるように起動するようにしているの
で、補機電力供給に伴なう燃料電池1の出力電力の急変
を抑制して、燃料電池1のプロセス内での局所的な燃料
不足発生による電池特性劣化を確実に防ぐことができ、
かつ出力電力を一定時間内に定格値とすることができ、
系統停電時に自立負荷14に対して電力を供給し続ける
ことが可能となる。
【0073】(第5の実施の形態:請求項5に対応)図
8は、本実施の形態による燃料電池用系統連系電力変換
装置の全体構成例を示す概要図であり、図5と同一要素
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0074】すなわち、本実施の形態の燃料電池用系統
連系電力変換装置は、図8に示すように、図5における
燃料電池1と並列に、バッテリ接続スイッチ16を介し
てバックアップ用のバッテリ15を接続した構成として
いる。
【0075】次に、以上のように構成した本実施の形態
の燃料電池用系統連系電力変換装置の制御方法につい
て、図9に示すプラント起動シーケンスおよび系統停電
および自立負荷急変シーケンス図を用いて説明する。
【0076】なお、図9のプラント起動シーケンスにお
いて、各信号は上から順に、連系指令、系統連系用遮断
器3の開閉指令、補機切離用遮断器7の開閉指令、自立
負荷接続用遮断器13の開閉指令、電圧制御切換指令、
電力制御切換指令、インバータ出力電圧、燃料電池1の
電圧、燃料電池1の出力電力をそれぞれ示している。
【0077】また、図9の系統停電時および自立負荷急
変シーケンスにおいて、各信号は上から順に、系統連系
用遮断器3の開閉指令、補機切離用遮断器7の開閉指
令、自立負荷接続用遮断器13の開閉指令、電圧制御切
換指令、電力制御切換指令、系統電圧、自立負荷量、バ
ッテリ接続スイッチ16の開閉指令、燃料電池1の出力
電力量をそれぞれ示している。
【0078】まず、燃料電池1の停止時には、補機切離
用遮断器7および自立負荷接続用遮断器13を閉じ、系
統連系用遮断器3を開いておくことにより、補機電力は
補機切離用遮断器7を介して商用交流電源4から供給さ
れ、かつ自立負荷14にも自立負荷接続用遮断器13を
介して電力が供給される。
【0079】一方、燃料電池1の発電開始時には、イン
バータ5を起動して定格電圧を出力し、インバータトラ
ンス2の励磁が行なわれた時点で、系統連系用遮断器3
を閉じ、インバータ5の制御を電圧制御から電力制御に
切り換え、出力電力の変化率を燃料電池1のプロセスの
反応特性によって決まるランプレートにより規定し、出
力電力を定格値まで変化させることにより、燃料電池1
の出力電力は急変することなく一定のレートで変化す
る。
【0080】これにより、補機電力供給に伴なう燃料電
池1の出力電力の急変を抑制することができ、燃料電池
1のプロセス内での局所的な燃料不足発生による燃料電
池1の特性劣化を防ぐことができる。
【0081】系統が停電した場合には、前記第4の実施
の形態における場合と同様の制御により、自立負荷14
に電力を供給し続けることができる。図10は、バッテ
リ接続スイッチ16の制御回路の構成例を示すブロック
図である。
【0082】図10において、出力電力検出回路45に
よって検出された出力電力値は、出力電力急変検出回路
130に入力される。出力電力の急変が発生した場合に
は、出力電力急変検出回路130によって検出されて、
バッテリ接続スイッチ16の閉指令131が出力され、
バックアップ用のバッテリ15からインバータ5へ電力
を供給することにより、燃料電池1に対する出力電力の
急変を抑制することができる。
【0083】上述したように、本実施の形態の燃料電池
用系統連系電力変換装置の制御方法では、自立負荷運転
時の負荷急変による出力電力の急変を、バックアップ用
のバッテリ15に蓄えた電力によって補償するようにし
ているので、前記第4の実施の形態における場合と同様
の効果が得られるのに加えて、系統停電時における自立
負荷14での負荷急変に対しても、燃料電池1に対する
出力電力の負荷急変を抑制することが可能となる。
【0084】(第6の実施の形態:請求項6に対応)図
11は、本実施の形態による燃料電池用系統連系電力変
換装置の全体構成例を示す概要図であり、図13と同一
要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる部分についてのみ述べる。
【0085】すなわち、本実施の形態の燃料電池用系統
連系電力変換装置は、図11に示すように、図13にお
ける燃料電池1と並列に、バッテリ接続スイッチ16を
介してバックアップ用のバッテリ15を接続した構成と
している。
【0086】次に、以上のように構成した本実施の形態
の燃料電池用系統連系電力変換装置の制御方法につい
て、図12に示すプラント起動シーケンス図を用いて説
明する。
【0087】まず、燃料電池1の停止中は、補機電力
は、トランスファスイッチ6を介して商用交流電源4か
ら供給される。一方、燃料電池1の発電開始時には、イ
ンバータ5を起動して定格電圧を出力し、インバータト
ランス2の励磁が行なわれ、トランスファスイッチ6が
インバータ5側に切り換わり、補機電力がインバータ5
にかかった時点で、バッテリ接続スイッチ16を閉じ、
バックアップ用のバッテリ15から電力を供給すること
により、燃料電池1からの出力電力の急変を防ぐことが
できる。
【0088】さらに、系統連系用遮断器3を閉じ、イン
バータ5の制御を電圧制御から電力制御に切り換え、出
力電力の変化率を燃料電池1のプロセスの反応特性によ
って決まるランプレートにより規定し、出力電力を定格
値まで変化させることにより、燃料電池1の出力電力は
急変することなく一定のレートで変化する。
【0089】これにより、補機電力供給に伴なう燃料電
池1の出力電力の急変を抑制することができ、燃料電池
1のプロセス内での局所的な燃料不足発生による燃料電
池1の特性劣化を防ぐことができる。
【0090】上述したように、本実施の形態の燃料電池
用系統連系電力変換装置の制御方法では、燃料電池1の
発電開始時のトランスファスイッチ6の切り換わりによ
る出力電力の急変を、バックアップ用のバッテリ15に
蓄えた電力によって補償するようにしたので、燃料電池
1に対する負荷急変を抑制して、負荷急変による燃料電
池1のプロセス内での局所的な燃料不足発生による電池
特性劣化を防ぐことができ、かつ出力電力を一定時間内
に定格値とすることが可能となる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、燃
料電池の発電開始時に、燃料電池の出力電力をランプ状
にして立ち上げるようにしたので、補機電力供給に伴な
う燃料電池の出力電力の急変による電池特性劣化を確実
に抑制することが可能な燃料電池用系統連系電力変換装
置の制御方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料電池用系統連系電力変換装置
の制御方法の第1の実施の形態を示す概要図。
【図2】同第1の実施の形態における燃料電池用系統連
系電力変換装置の制御方法を説明するためのプラント起
動シーケンス図。
【図3】本発明による第2の実施の形態の燃料電池用系
統連系電力変換装置における電力基準発生回路の構成例
を示すブロック図。
【図4】本発明による第3の実施の形態の燃料電池用系
統連系電力変換装置における電力基準発生回路の構成例
を示すブロック図。
【図5】本発明による燃料電池用系統連系電力変換装置
の制御方法の第4の実施の形態を示す概要図。
【図6】同第4の実施の形態における燃料電池用系統連
系電力変換装置の制御方法を説明するためのプラント起
動シーケンスおよび系統停電シーケンス図。
【図7】同第4の実施の形態における燃料電池用系統連
系電力変換装置の制御方法を説明するための停電検出回
路の構成例を示すブロック図。
【図8】本発明による燃料電池用系統連系電力変換装置
の制御方法の第5の実施の形態を示す概要図。
【図9】同第5の実施の形態における燃料電池用系統連
系電力変換装置の制御方法を説明するためのプラント起
動シーケンスおよび系統停電シーケンス図。
【図10】同第5の実施の形態における燃料電池用系統
連系電力変換装置の制御方法を説明するためのバッテリ
接続スイッチ制御回路の構成例を示すブロック図。
【図11】本発明による燃料電池用系統連系電力変換装
置の制御方法の第6の実施の形態を示す概要図。
【図12】同第6の実施の形態における燃料電池用系統
連系電力変換装置の制御方法を説明するためのプラント
起動シーケンス図。
【図13】従来の燃料電池用系統連系電力変換装置の構
成例を示す概要図。
【図14】図13の燃料電池用系統連系電力変換装置に
おけるインバータの構成例を示す回路図。
【図15】プラント制御の構成例を示すブロック図。
【図16】図13の燃料電池用系統連系電力変換装置に
おける系統同期検出回路の構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…燃料電池、 2…インバータトランス、 3…系統連系用遮断器、 4…商用交流電源、 5…インバータ、 6…トランスファスイッチ、 7…補機切離用遮断器、 8…補機、 13…自立負荷接続用遮断器、 14…自立負荷、 15…バックアップ用のバッテリ、 16…バッテリ接続スイッチ、 21…インバータ制御回路、 22…プラント制御装置、 31…出力電圧検出器、 32…系統電圧検出器、 33…出力電流検出器、 41…電力基準発生回路、 42…出力電力制御回路、 43…切換回路、 44…ゲート制御回路、 45…出力電力検出回路、 51…出力電力基準回路、 52…ランプ関数回路、 54…リミッタ、 55…傾き指令値、 56…下限リミッタ、 61…出力電圧基準発生回路、 62…出力電圧制御回路、 71…ゲート信号、 72…ゲート駆動回路、 74…直流コンデンサ、 75a,75b,75c,75d,75e,75f…ス
イッチング素子、 76…インバータ出力、 101…連系指令、 102…待機指令、 103…停止指令、 104…出力電力指令値、 111…停電検出回路、 112…補機切離用遮断器7の開指令、 113…電圧制御/電力制御切換信号、 114…位相検出器、 115…振幅検出器、 116…位相検出器、 117…振幅検出器、 118…位相比較器、 119…位相一致信号、 120…振幅比較器、 121…振幅一致信号、 130…出力電力急変検出回路、 131…バッテリ接続スイッチ16の閉指令、 P…直流電源の正極、 N…直流電源の負極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02J 15/00 H02J 15/00 G H02M 7/48 H02M 7/48 R

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質層を挟んで対向配置された燃料極
    および酸化剤極に燃料ガスおよび酸化剤ガスを供給し、
    電気化学的反応を利用して発電を行ない前記各電極間か
    ら直流電力を取り出す燃料電池と、 出力側が系統連系用遮断器および補機切離用遮断器を直
    列に介して交流電源に接続され、前記燃料電池から出力
    される直流電力を交流に変換するインバータと、 前記系統連系用遮断器と補機切離用遮断器との連系点に
    接続された補機と、 出力電力基準をランプ状にして出力する電力基準発生回
    路、前記電力基準発生回路からの出力に基づいて前記イ
    ンバータの出力電力を制御する出力電力制御回路、出力
    電圧基準を出力する出力電圧基準発生回路、前記出力電
    圧基準発生回路からの出力に基づいて前記インバータの
    出力電圧を制御する出力電圧制御回路、前記出力電力制
    御回路からの出力と前記出力電圧制御回路からの出力と
    を切り換える切換回路、および前記切換回路からの出力
    に基づいて前記インバータの出力を制御するゲート制御
    回路を有するインバータ制御回路とを備えて構成され、 前記燃料電池の停止中は、前記補機切離用遮断器を閉じ
    ると共に系統連系用遮断器を開いて、前記交流電源から
    補機へ電力を供給し、 前記燃料電池の発電開始時には、前記切換回路により出
    力電圧制御回路からの出力に切り換えてインバータ電圧
    をソフトスタートさせ、当該インバータ出力電圧が確立
    した時点で前記系統連系用遮断器を閉じると共に前記切
    換回路により出力電力制御回路からの出力に切り換えて
    連系運転を開始し、前記電力基準発生回路からランプ状
    の指令値を出力することで、燃料電池の出力電力を定格
    値まで立ち上げるようにしたことを特徴とする燃料電池
    用系統連系電力変換装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の燃料電池用系統連
    系電力変換装置の制御方法において、 前記電力基準発生回路に、当該電力基準発生回路からの
    出力を一定値以上の傾きで変化させるリミッタを備え、 燃料電池の発電開始時の出力電力の変化率を一定値以内
    に抑えるように起動するようにしたことを特徴とする燃
    料電池用系統連系電力変換装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の燃料電池用系統連
    系電力変換装置の制御方法において、 前記電力基準発生回路に、当該電力基準発生回路からの
    出力を一定の傾きの範囲内で変化させるリミッタを備
    え、 燃料電池の発電開始時の出力電力の変化率を燃料電池の
    プロセスの反応特性に合致させて制限するようにしたこ
    とを特徴とする燃料電池用系統連系電力変換装置の制御
    方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載の燃料電池用系統連
    系電力変換装置の制御方法において、 前記系統連系用遮断器と補機切離用遮断器との連系点に
    自立負荷接続用遮断器を介して接続された自立負荷を備
    え、 系統停電時には、前記補機切離用遮断器を開くと共に前
    記系統連系用遮断器および自立負荷接続用遮断器を閉じ
    た状態で、前記切換回路により出力電力制御回路から出
    力電圧制御回路からの出力に切り換えて、インバータか
    ら自立負荷へ電力を供給し続けるようにしたことを特徴
    とする燃料電池用系統連系電力変換装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載の燃料電池用系統連
    系電力変換装置の制御方法において、 前記燃料電池と並列にバッテリ接続スイッチを介して接
    続されたバックアップ用のバッテリを備え、 前記自立負荷運転時の出力電力急変時には、前記バッテ
    リ接続スイッチを閉じてバッテリからインバータへ電力
    を供給して、自立負荷運転時の負荷急変による出力電力
    の急変をバッテリに蓄えた電力により補償するようにし
    たことを特徴とする燃料電池用系統連系電力変換装置の
    制御方法。
  6. 【請求項6】 電解質層を挟んで対向配置された燃料極
    および酸化剤極に燃料ガスおよび酸化剤ガスを供給し、
    電気化学的反応を利用して発電を行ない前記各電極間か
    ら直流電力を取り出す燃料電池と、 出力側が系統連系用遮断器を介して交流電源に接続さ
    れ、前記燃料電池から出力される直流電力を交流に変換
    するインバータと、 入力側がトランスファスイッチを介して、前記インバー
    タの出力側または前記交流電源に接続された補機と、 出力電力基準をランプ状にして出力する電力基準発生回
    路、前記電力基準発生回路からの出力に基づいて前記イ
    ンバータの出力電力を制御する出力電力制御回路、出力
    電圧基準を出力する出力電圧基準発生回路、前記出力電
    圧基準発生回路からの出力に基づいて前記インバータの
    出力電圧を制御する出力電圧制御回路、前記出力電力制
    御回路からの出力と前記出力電圧制御回路からの出力と
    を切り換える切換回路、および前記切換回路からの出力
    に基づいて前記インバータの出力を制御するゲート制御
    回路を有するインバータ制御回路と、 前記燃料電池と並列に、バッテリ接続スイッチを介して
    接続されたバックアップ用のバッテリとを備えて構成さ
    れ、 前記燃料電池の停止中は、前記トランスファスイッチを
    交流電源側に切り換えて前記交流電源から補機へ電力を
    供給し、 前記燃料電池の発電開始時には、前記インバータを起動
    して定格電圧を出力させると共に、前記トランスファス
    イッチをインバータ側に切り換え、補機電力がインバー
    タにかかった時点で前記バッテリ接続スイッチを閉じて
    バッテリから補機へ電力を供給し、さらに前記系統連系
    用遮断器を閉じると共に、前記切換回路により出力電圧
    制御回路から出力電力制御回路からの出力に切り換え
    て、燃料電池のプロセスの反応特性によって決まるラン
    プレートにより燃料電池の出力電力を定格値まで変化さ
    せて、燃料電池発電開始時のトランスファスイッチの切
    り換えによる出力電力の急変をバッテリに蓄えた電力に
    より補償するようにしたことを特徴とする燃料電池用系
    統連系電力変換装置の制御方法。
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