JPH10210644A - ケーブルシースのずれ防止のための突起形成方法 - Google Patents

ケーブルシースのずれ防止のための突起形成方法

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Publication number
JPH10210644A
JPH10210644A JP9024471A JP2447197A JPH10210644A JP H10210644 A JPH10210644 A JP H10210644A JP 9024471 A JP9024471 A JP 9024471A JP 2447197 A JP2447197 A JP 2447197A JP H10210644 A JPH10210644 A JP H10210644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable sheath
cable
heat
shrinkable tube
sheath
Prior art date
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Pending
Application number
JP9024471A
Other languages
English (en)
Inventor
Takichi Saito
他吉 斎藤
Takaharu Koyama
隆治 小山
Toshiji Yamamoto
利治 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より簡便に突起をケーブルシース上に設ける
ことにより、電力ケーブル端末部におけるケーブルシー
スのずれを防止させることができる新規な突起形成方法
を提供する。 【解決手段】 電力ケーブルの端末部におけるケーブル
シース1のずれ防止の突起に、内面に接着剤を有する熱
収縮チューブ21をケーブルシース上に設け、その長さ
Lがケーブルシース厚の少なくとも1.25倍〜5.0
倍の長さとしたことを特徴とするケーブルシースのずれ
防止のための突起形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、塩化ビニルまた
はポリエチレン系の材料で作られたケーブルシース(外
装)を有する電力ケーブルの端末部におけるケーブルシ
ースのずれ防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電力ケーブルは、中心の銅または
アルミニウムのケーブル導体に絶縁体を被せ、この外周
にテープなどを巻き付け、多心ケーブルの場合にはこれ
を撚り合わせ、さらにテープなどを巻き付けてこの上に
塩化ビニルまたはポリエチレンなどのケーブルシースを
被覆して構成されている。この場合、ケーブルシース材
は溶融状態にして押出機のダイスを通してケーブルコア
の外周に被覆させ、これを水などで急冷して製造してい
る。
【0003】このため、外装(ケーブルシース)に製造
時の内部歪みが残り、電力ケーブルの使用中に内部歪み
が解放され、電力ケーブルの端部においてケーブルシー
スが電力ケーブルの長手方向にずれる現象が生じる。極
端な場合にはこのずれが100mmを超す場合も報告さ
れている。
【0004】このことをさらに図面を参照して詳しく説
明する。図5は高圧電力ケーブルの端末処理部を示す断
面図である。電力ケーブルの端末部は段剥ぎしてケーブ
ル導体2,ケーブル絶縁体3および外部半導電層4を所
定の長さ露出させ、端子5にケーブル導体2を接続す
る。そして、ケーブル絶縁体3から外部半導電層4に渡
り電界緩和のためにストレスコーン10を被せ、ストレ
スコーン10の半導電性部11と外部半導電層4とを半
導電性粘着テープ12を巻き付けて接続し、端子5とケ
ーブル導体2,ケーブル絶縁体3上およびストレスコー
ン10と外部半導電層4,ケーブルシース1上をそれぞ
れ絶縁テープ13を巻き付けて絶縁層を形成して構成さ
れている。
【0005】ところが、ケーブルシース1に製造時の内
部歪みがあるため、図6に示すようにケーブルシース1
は端末部において矢印A方向に移動してしまい、これに
つれて外部半導電層4も矢印B方向に移動して、ストレ
スコーン10の半導電性部11と外部半導電層4と間が
離れてしまい、電気的な接続が切れてしまうのである。
即ち、高圧電力ケーブルの場合には、ケーブルシースの
直下にある遮蔽用銅テープも一緒にずれてしまい、電力
ケーブルの端末処理で電気的ストレスを緩和するために
設けてあるストレスコーンの半導電部との接続が切ら
れ、このためケーブルがストレス緩和作用を失ってしま
い、電気的破壊を発生させるのである。
【0006】これを防止するため、従来は、図7に示す
ようにケーブルシース1の端部に近いところに溝を設
け、この溝にプラスチックリング15を嵌合して装填
し、これをケーブルシース1と溶接するなどの方法によ
り溶接部16とすることにより突起部を設け、この突起
部を壁18に固定された二つ割りの固定部を有するケー
ブル固定ブラケット17で挟持させ、この突起部がケー
ブル固定ブラケット17の固定部に引っかかってケーブ
ルシース1が長手方向にずれるのを防止するようになっ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このプラス
チックリング15をケーブルシース1に溶接する場合に
は、専用の溶接機を用い限られた作業スペースの中で確
実な溶接を行うことは高度の熟練を要するものとなって
おり、多くの作業時間が必要であった。また、溶接には
火を使わなければならず、これによる危険性もあり、必
要によっては排気装置なども準備しなければならない不
具合があった。
【0008】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、より簡便に突起をケーブルシース上に設けるこ
とにより、電力ケーブル端末部におけるケーブルシース
のずれを防止することができることを見いだした。即
ち、本件発明者の実験結果によれば、電力ケーブルのケ
ーブルシースがポリエチレンの場合、ケーブルシースが
収縮するときの力ρ3 はケーブルシースの断面積1mm
2 当たり0.1kgfであることが分かった。ケーブル
シースのずれを防止するためには、上記収縮力に勝る突
起の剪断力Fが得られれば良く、ケーブルシースにプラ
スチックリングを溶接しなくとも同じ作用・効果が得ら
れることが判かった。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、電力ケーブ
ルの端末部におけるケーブルシースのずれ防止の突起
に、内面に接着剤を有する熱収縮チューブをケーブルシ
ース上に設け、その長さがケーブルシース厚の少なくと
も1.25倍〜5.0倍の長さとしたことを特徴とする
ケーブルシースのずれ防止のための突起形成方法であ
る。また、電力ケーブルの端末部におけるケーブルシー
スのずれ防止の突起が、所要の高さになるようにするた
めさらに外面に必要によっては複数層の内面に接着剤を
有する熱収縮チューブを重ねて用いた請求項1記載のケ
ーブルシースのずれ防止のための突起形成方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいてこの発明の
実施の形態を説明する。図1は一実施例を示すケーブル
シース端部の断面図、図3および図4はケーブルシース
が移動する場合の力の関係を説明するための説明図およ
びケーブルシースの端部に熱収縮チューブを被せた状態
の説明図である。即ち、ケーブルシース1の端部上に、
内面に接着剤を有する熱収縮チューブ21を図4に示す
ように被せて構成される。この熱収縮チューブ21の材
質としては、ポリ塩化ビニル(PVC),エチレンプロ
ピレンゴム,シリコンゴムなどである。
【0011】本件発明者の実験によれば、ケーブルシー
ス1と熱収縮チューブ21の接着力fは、接着面1mm
2 当たり0.08kgf以上である。このことにより、
図3に示されるようにケーブルシース1が収縮するとき
の力ρ3 とするとき、ケーブルシース1の収縮力Fs
次の(1)式となる。 Fs =σs ×AS ・・・(1)
【0012】ここで、AS はケーブルシースの断面積
で、図3に示されるようにケーブルシース1の外径を
D、ケーブルシース1の厚をtとすると、概略的に次の
(2)式で表すことができる。 AS ≒πD×t・・・(2)
【0013】上記(1)式と(2)式から、ケーブルシ
ース1の収縮力Fs は、 Fs =πD×t×σs ・・・(3) となる。
【0014】一方、熱収縮チューブ21の接着力Fは、 F=πD×L×f・・・(4) となり、ケーブルシース1の収縮力Fs と熱収縮チュー
ブ21の接着力Fとの関係は、 F>Fs ・・・(5) であれば、ケーブルシース1の収縮を熱収縮チューブ2
1の突起部が抑えることができる。
【0015】ここで、σs =0.1kg,f=0.08
kgとすると、 F=πD×L×0.08>πD×t×0.1・・・(6) となり、熱収縮チューブ21の長さLは L=1.25f・・・(7) となる。ここで、安全率を4(一般にケーブルが布設さ
れた時の荷重は静荷重で、一般的に安全率は4が用いら
れる。)とすれば、 L>1.25×4t=5t・・・(8) となる。従って、熱収縮チューブによる突起の長さは、
最小1.25tから最大5tの範囲が実用的である。
【0016】図2は他の実施例を示すケーブルシース端
部の断面図であり、この場合には突起21の高さhを高
くするために熱収縮チューブ22をさらに重ねて二重に
被せて構成したものである。この場合も熱収縮チューブ
21,22の突起部は上述した関係を満足している。
【0017】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明のケーブ
ルシースのずれ防止のための突起形成方法によれば、ケ
ーブル接続作業などに用いられる接着剤付きの熱収縮チ
ューブを単にケーブルシースの端部に被せるだけで容易
にケーブルシースのずれの防止の突起を形成することが
できる。また、この場合の収縮作業は火を使う必要がな
く、ドライヤーで十分作業が行えるので危険が全く生じ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示すケーブルシース端部の断面図、
【図2】他の実施例を示すケーブルシース端部の断面
図、
【図3】ケーブルシースが移動する場合の力の関係を説
明するための説明図、
【図4】ケーブルシースの端部に熱収縮チューブを被せ
た状態の説明図、
【図5】従来の高圧電力ケーブルの端末処理部を示す断
面図、
【図6】ケーブルシースおよび外部半導電層4の移動を
説明するための説明図、
【図7】ケーブルシースの移動を防止するためのケーブ
ル固定ブラケットの説明図である。
【符号の説明】
1 ケーブルシース 2 ケーブル導体 3 ケーブル絶縁体 4 外部半導電層 5 端子 10 ストレスコーン 11 ストレスコーンの半導電性部 12 半導電性粘着テープ 13 絶縁テープ 14 遮蔽用銅テープ 15 突起部 16 溶接部 17 ケーブル固定ブラケット 21,22 熱収縮チューブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブルの端末部におけるケーブル
    シースのずれ防止の突起に、内面に接着剤を有する熱収
    縮チューブをケーブルシース上に設け、その長さがケー
    ブルシース厚の少なくとも1.25倍〜5.0倍の長さ
    としたことを特徴とするケーブルシースのずれ防止のた
    めの突起形成方法。
  2. 【請求項2】 電力ケーブルの端末部におけるケーブル
    シースのずれ防止の突起が、所要の高さになるようにす
    るためさらに外面に必要によっては複数層の内面に接着
    剤を有する熱収縮チューブを重ねて用いた請求項1記載
    のケーブルシースのずれ防止のための突起形成方法。
JP9024471A 1997-01-24 1997-01-24 ケーブルシースのずれ防止のための突起形成方法 Pending JPH10210644A (ja)

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JP9024471A JPH10210644A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 ケーブルシースのずれ防止のための突起形成方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007174773A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Viscas Corp ケーブル接続部及びそれに用いる熱収縮性チューブ
JP2015073424A (ja) * 2013-09-06 2015-04-16 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 被覆処理具、電力ケーブルの接続構造、電力ケーブルの接続構造の組立方法、及び端末処理方法
JP2018023264A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 住電機器システム株式会社 ゴムモールド部品、及び電力ケーブルの接続用部品

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