JP2002260454A - 耐火電線 - Google Patents

耐火電線

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐火性能および電気特性などを満足し、皮剥
作業性が良好な耐火電線の提供。 【解決手段】 耐火層12上に押出し被覆成形されるエ
チレン系樹脂組成物の絶縁体13との間に、ラミネート
テープ遮蔽層14を介在させる。遮蔽層14は、融点の
高いポリエステル層を内層にして耐火層12上に巻き付
け、ポリエチレン層を外層にしてこれと同材質で同融点
以下の絶縁体13に対面さる。遮蔽層14によって耐火
層12からガラス繊維のケバが絶縁体13内に入り込む
のを阻止し、また耐火層12上にポリエチレン溶融樹脂
を押し出して絶縁体13を成形する際、その樹脂熱で耐
火層12内の気体が膨脹して絶縁体13中に入り込んで
ボイド発生を阻止することで、電気特性の低下を防ぐ。
遮蔽層14は、外層のポリエチレン層が絶縁体13の内
側に一体的に融着するので、段剥ぎ作業時に一緒に同時
に皮剥ぎできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災等の非常時に
高熱や火炎に対して所要の耐火性能や電気特性を備えた
耐火電線に関する。
【0002】
【従来の技術】消防庁告示平成9年第10号の基準に規
定された耐火電線の総称である電線・ケーブルは、規定
の耐火性能を満足するとともに、電気用品取締法および
電気設備技術基準法に規定された構造、寸法や電気的・
機械的特性を満足するものとされている。
【0003】図3は、従来の耐火電線の代表例として、
特開平11−345524号公報に記載のものを一部模
式的に示す断面図である。この場合の耐火電線1は、銅
撚り線などの導体2上に耐火層3および絶縁体4を設け
て絶縁線心5を形成し、この絶縁線心5上にシース6を
設けてなっている。
【0004】耐火層3は、ガラスマイカテープの複数枚
を導体2上にラップ巻き(回し巻き)または縦添え巻き
して形成されている。ガラスマイカテープは、無機質の
ガラステープを基材(裏打ち材)にしてこの片面に軟質
の集成マイカ箔などを貼り付けたものであり、集成マイ
カ箔面を導体2に対面させて複数枚を重ね巻きしてい
る。また、絶縁体4は、代表的にはポリエチレンなどの
エチレン系樹脂組成物または塩化ビニル系樹脂などを耐
火層3上に押し出して被覆成形されている。そのように
して形成された絶縁線心5上にさらに、ポリオレフィン
系樹脂または塩化ビニル系樹脂などを押し出してシース
6が被覆成形されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この図3に
示す公報記載の耐火電線1、および他の従来の耐火電線
に共通して次の問題点がある。
【0006】1つは、ガラスマイカテープの複数枚を導
体2上に重ね巻きして耐火層3を形成した後、絶縁体4
の成形時にポリエチレンなどの溶融樹脂を耐火層3上に
押し出すと、樹脂圧力で下層の耐火層3が変形してしま
うことである。耐火層3が変形すると規定の電気特性に
影響して満足しないものとなる。耐火層3のそうした樹
脂圧力による変形を防止するには、ガラスマイカテープ
をきつく巻き付けてテープ張力を高めておくことが考え
られる。ところが、ガラスマイカテープの張力を高める
と、テープ端のガラス繊維がささくれ、図3中の符号3
aで示す「ケバ」となって絶縁体4の内部に入り込み、
これまた電気特性を低下させる原因となる。
【0007】また1つは、ポリエチレン溶融樹脂をかか
る耐火層3上に押し出して絶縁体4を成形中、その溶融
樹脂の熱でもって耐火層3のガラスマイカテープ内に存
在する気体が膨脹し、絶縁体4内に入り込んで「空洞
(ボイド)」として残留することで絶縁性など電気特性
に影響を及ぼすことである。ボイド発生の防止対策とし
て、一般にはポリエチレン溶融樹脂を押し出した直後、
水冷により固化させて絶縁体4を成形する冷却処理を行
っている。しかし、絶縁体4の厚さ寸法が2.5mmを
超えると、冷却が絶縁体4の厚さ全域に行き渡って完了
するまでにかなりの時間を要する。そのため、ボイドの
発生を十分に抑止しきれないといった問題がある。
【0008】さらに1つは、特に図3の従来例のよう
に、ガラスマイカテープによる耐火層3を上からポリエ
ステルテープ(図示せず)で押さえ巻きしているため、
配線現場において電線端末の段剥き処理を行う作業時、
そのポリエステルテープを皮剥ぎする作業手間が余分に
増えてしまうことである。
【0009】したがって、本発明の目的は、耐火層を形
成するガラスマイカテープのガラス繊維から生じるケバ
や、耐火層内の気体が膨脹して絶縁体中に侵入してボイ
ドを発生するのを有効に抑制して所要の耐火性能や電気
特性を満足するとともに、段剥き処理作業時にガラスマ
イカテープを押さえ巻きするテープの皮剥ぎする作業手
間を不要とした耐火電線を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる請求項1に記載の耐火電線は、導体
11と、導体11上にガラスマイカテープを巻き付けて
設けた耐火層12と、耐火層12上に押出し成形して設
けた絶縁体13とによって絶縁線心15を形成してなっ
ているものであって、融点の異なる内層と外層の表裏二
層からなるラミネートテープを、前記絶縁体13よりも
融点の高い内層を前記耐火層12に対面させ、前記絶縁
体13とほぼ同一またはそれ以下の融点の低い外層をそ
の絶縁体13に対面させて、前記耐火層12上に巻き付
けることによりラミネートテープ遮蔽層14を形成して
なっていることを特徴とする。
【0011】以上の構成により、耐火層12上に巻き付
けて設けたラミネートテープ遮蔽層14は次のように機
能する。 (1)ラミネートテープを適度なテープ張力でガラスマ
イカテープの耐火層12上にラップ巻きすると、絶縁体
13を押出し成形中の樹脂圧で耐火層12が変形せず、
また樹脂熱で膨脹した耐火層12内の気体の圧力によっ
てテープ自体浮き上がることはない。結果、耐火層12
のガラス繊維のケバが絶縁体13内に侵入するのを阻止
でき、また膨脹した気体が絶縁体13内に入り込んでボ
イドを発生するのを抑制でき、電気特性の低下を抑えら
れる。それに対して、ラミネートテープを縦添え巻きに
した場合、テープ張力が不足するので上記ラップ巻きの
ような効果を期待できない。 (2)ラミネートテープの外層の融点は、対面する絶縁
体13と融点がほぼ同一かそれ以下であるので、その外
層が絶縁体13の押出し樹脂熱で溶融し、絶縁体13の
内面に一体的に融着する。その際、溶融した外層がラッ
プ巻きによるテープ巻き目を融着して封止し、絶縁体1
3よりも融点が高い内層は溶融しないで残る。すなわ
ち、ラミネートテープ遮蔽層14の全体が、あたかも内
層上に外層を溶融させてコーティングしたような筒状と
なり、耐火層12中の気体が膨脹して絶縁体13内に侵
入しようとするが、そのように筒状化したラミネートテ
ープ遮蔽層14が絶縁体13の内側に一体に融着して防
壁になって阻止し、絶縁体13内でのボイド発生を有効
に抑制できる。 (3)上記(2)のように、ラミネートテープ遮蔽層1
4が筒状化して絶縁体13の内側に一体化して防壁とな
ることで、配線現場において電線端末の段剥き処理を行
う作業時、絶縁体13を皮剥ぎするとそれと一緒にラミ
ネートテープ遮蔽層14もまた同時に皮剥ぎされる。そ
のため、絶縁体13の皮剥後に改めてラミネートテープ
遮蔽層14を剥離処理する必要がなく、作業手間が省け
る。すなわち、従来の押さえ巻きテープのように、わざ
わざ皮剥ぎする作業手間が省けるので、作業能率がアッ
プする。
【0012】また、請求項2に記載の耐火電線は、前記
ラミネートテープ遮蔽層14が、内層をポリエステル層
とし、外層をポリエチレン層としてなっていることを特
徴とする。
【0013】この場合、請求項1の記載のラミネートテ
ープ遮蔽層14を構成する内層および外層の材質の具体
例として、内層を絶縁体13の融点よりも高いポリエス
テルを用い、外層を絶縁体13の融点とほぼ同一もしく
はそれ以下のポリエチレンを用いている。絶縁体13の
材質は一般にはエチレン系樹脂組成物からなっている。
したがって、そうした絶縁体13の押出し成形中の樹脂
熱によって同材質の外層のポリエチレンが溶融し、絶縁
体13の内面に一体的に融着する。それにより、ラミネ
ートテープ遮蔽層14が内層のポリエステル層上に溶融
した外層のポリエチレン層をコーティングした筒状化す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる耐火電線の
実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本実施の形態の耐火電線10を示
す断面図である。銅撚り線などの導体11上に耐火層1
2が形成され、この耐火層12は、図3の従来例で説明
したように、無機質のガラステープを裏打ち材にしてそ
の片面に軟質の集成マイカ箔を貼り付け、そうしたガラ
スマイカテープの複数枚を集成マイカ箔面を導体11側
に向けて好ましくはラップ巻きして重ね巻きすることに
より形成される。
【0016】また、図2の拡大した部分断面図のよう
に、耐火層12を形成するガラスマイカテープの最外層
となる表面に、本発明の要旨であるラミネートテープを
巻き付けてラミネートテープ遮蔽層14が設けられてい
る。このラミネートテープ遮蔽層14は、ポリエステル
とポリエチレンの各材料をフィルム加工などしたものを
表裏面にして貼り合わせてラミネートテープとし、ポリ
エステル層を内層にして耐火層12に対面させ、ポリエ
チレン層を外層にして次工程で設けられる絶縁体13に
対面させて耐火層12上にラップ巻きして形成される。
【0017】また、絶縁体13はそうしたラミネートテ
ープ遮蔽層14の外層のポリエチレン層上に押し出して
被覆成形される。一般に、絶縁体13の材料にはエチレ
ン系樹脂組成物であるポリエチレンが多用され、本例に
おいても絶縁体13としてポリエチレン樹脂を用いてお
り、融点のほぼ同じかそれ以下の同材質のポリエチレン
層をラミネートテープ遮蔽層14の外層とすることで後
述する数々の好結果が得られる。
【0018】以上のように、導体11上に、耐火層1
2、ラミネートテープ遮蔽層14および絶縁体13をそ
れぞれ設けて絶縁線心15が形成される。図1および図
2のように、本実施の形態では絶縁線心15の上にポリ
オレフィン樹脂系などのプラスチックシース16を押し
出して被覆成形した単心の耐火電線10が示されてい
る。それに対して、上記絶縁線心15の複数本を撚り合
わせなどして束ね、それら複数線心間に介在物を充填し
て設けてから押さえテープ巻きし、その上に上記シース
16を押出し成形することで、耐火ケーブルとすること
ができる。
【0019】本実施の形態の耐火電線10にあっては、
かかる絶縁線心15を備えて次のように作用する。
【0020】導体11上に設けられる耐火層12として
は、複数枚のガラスマイカテープをラップ巻きできつく
巻き付けてテープ張力を高めることができる。耐火層1
2上にラミネートテープ遮蔽層14を介して絶縁体13
を設ける際、ポリエチレン溶融樹脂の押出し成形中の樹
脂圧で耐火層12が変形しようとするが、耐火層12は
きつく巻き付けられているので、ラミネートテープ遮蔽
層14を介在させていることと相まって絶縁体13の樹
脂圧が働いても変形しない。耐火層12の変形を防止す
ることによって、規定の電気特性を満足させることがで
きる。
【0021】ところで、耐火層12をきつく巻き付ける
と変形防止に有効である反面、きつく巻き付けてテープ
張力が高まることでガラスマイカテープのテープ端面か
らガラス繊維がケバとなって生じることがある。仮に耐
火層12からそのようにガラス繊維のケバが発生した場
合でも、ラミネートテープ遮蔽層14によって上から抑
圧されているため、絶縁体13中にガラス繊維のケバが
侵入するのを阻止でき、そのケバ侵入阻止によって電気
特性の低下を防げる。
【0022】このように、耐火層12上にラミネートテ
ープを巻き付けて形成されるラミネートテープ遮蔽層1
4としては、ラップ巻きすることで十分なテープ張力を
もっているから、上記のようなガラス繊維のケバを阻止
できると同時に、耐火層12中の気体が絶縁体13の押
出し成形中の樹脂熱で膨脹してもテープ自体浮き上がる
ことはない。それにより、膨脹した気体が絶縁体13中
に侵入してボイドとなるのを抑制できる。
【0023】また、ラミネートテープ遮蔽層14上にポ
リエチレン溶融樹脂を押出し成形して絶縁体13を設け
る際、ラミネートテープ遮蔽層14は次のように作用す
る。ポリエチレン溶融樹脂の押出し中、その樹脂熱でラ
ミネートテープ遮蔽層14の外層であるポリエチレン層
が溶融して一体的に絶縁体13に融合する。それはあた
かもラミネートテープ遮蔽層14において、その内層の
ポリエステル層の上に外層のポリエチレン層をコーティ
ングしたような状態になる。またその際、溶融した外層
のポリエチレン層がラップ巻きしたテープ巻き付け目に
流入して融着して封止し、溶融しない内層のポリエステ
ル層の一面にわたって外層のポリエチレン層が隙間無く
コーティングされた筒状となる。そのように筒状化した
ラミネートテープ遮蔽層14が耐火層12と絶縁体13
との間に介在することになる。
【0024】そこで、ポリエチレン溶融樹脂を押し出し
て絶縁体13を被覆成形中、その樹脂熱で耐火層12中
の気体が膨脹し、層外に出て絶縁体13中に侵入してボ
イドを生じようとするが、それを上記のように筒形状し
たラミネートテープ遮蔽層14が防壁となって阻止す
る。
【0025】一方、本実施の形態の耐火電線10にあっ
ては、配線現場での電線端末を皮剥処理などする施工作
業時に次の効果をもたらす。電気的接続に備えて導体1
1を露出状態にするために最外層のシース16から最内
層の耐火層12まで順番に段剥きされる。そうした段剥
き作業時、絶縁体13を皮剥ぎした段階でその内側にラ
ミネートテープ遮蔽層14が一緒に付着するので、絶縁
体13の皮剥ぎ処理後に改めてラミネートテープ遮蔽層
14を剥ぎ取り処理する作業が省けることである。それ
は、絶縁体13の押出し成形中、その溶融樹脂熱でラミ
ネートテープ遮蔽層14の外層のポリエチレン層が融着
してあたかも筒状になって絶縁体13と一体化している
からである。
【0026】なお、本実施の形態の耐火電線10にあっ
ては、ラミネートテープ遮蔽層14を形成する内外層の
材質にポリエチレンとポリエステルを用いた例が示され
たが、本発明にかかる技術思想を満足すれば、他の材質
でも構成することができる。すなわち、外層としては絶
縁体13と融点がほぼ同一かそれ以下の材質であって、
絶縁体13の押出し成形中の樹脂熱でその外層が溶融し
て一体化することが必要である。また、内層としては絶
縁体13よりも融点の高い材質のものであって、絶縁体
13の押出し成形中の樹脂熱でも溶融しないで残ること
が望まれる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる請
求項1に記載の耐火電線は以下の効果がある。 (1)ラミネートテープを適度なテープ張力でガラスマ
イカテープの耐火層上にラップ巻きすると、絶縁体を押
出し成形中の樹脂圧で耐火層が変形せず、また樹脂熱で
膨脹した耐火層内の気体の圧力によってテープ自体浮き
上がることはない。結果、耐火層のガラス繊維のケバが
絶縁体内に侵入するのを阻止でき、また膨脹した気体が
絶縁体内に入り込んでボイドを発生するのを抑制でき、
電気特性の低下を抑えられる。それに対して、ラミネー
トテープを縦添え巻きにした場合、テープ張力が不足す
るので上記ラップ巻きのような効果を期待できない。 (2)ラミネートテープの外層の融点は、対面する絶縁
体と融点がほぼ同一かそれ以下であるので、その外層が
絶縁体の押出し樹脂熱で溶融し、絶縁体の内面に一体的
に融着する。その際、溶融した外層がラップ巻きによる
テープ巻き目を融着して封止し、絶縁体よりも融点が高
い内層は溶融しないで残るので、ラミネートテープ遮蔽
層の全体があたかも内層上に外層を溶融させてコーティ
ングしたような筒状となり、耐火層中の気体が膨脹して
絶縁体内に侵入しようとするが、そのように筒状化した
ラミネートテープ遮蔽層が絶縁体の内側に一体に融着し
て防壁になって阻止し、絶縁体内でのボイド発生を有効
に抑制できる。 (3)ラミネートテープ遮蔽層が筒状化して絶縁体の内
側に一体化して防壁となることで、配線現場において電
線端末の段剥き処理を行う作業時、絶縁体を皮剥ぎする
とそれと一緒にラミネートテープ遮蔽層もまた同時に皮
剥ぎされ、絶縁体の皮剥後に改めてラミネートテープ遮
蔽層を剥離処理する必要がなく、作業手間が省け、従来
の押さえ巻きテープのように、わざわざ皮剥ぎする作業
手間が省けるので、作業能率がアップする。
【0028】また、請求項2に記載の耐火電線は、ラミ
ネートテープ遮蔽層を構成する内層および外層の材質の
具体例として、内層に絶縁体の融点よりも高いポリエス
テルを用い、外層に絶縁体の融点とほぼ同一もしくはそ
れ以下のポリエチレンを用いている。絶縁体は一般には
エチレン系樹脂組成物が用いられるので、そうした材質
の絶縁体を押出し成形すると、その樹脂熱によって同材
質のラミネートテープ遮蔽層の外層ポリエチレンが一緒
に溶融し、絶縁体の内面に一体的に融着する。すなわ
ち、ラミネートテープ遮蔽層では、内層のポリエステル
層上に外層のポリエチレン層をコーティングしたような
筒状となり、上記請求項1に記載された効果が一層顕著
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる耐火電線の実施の形態を示す断
面図である。
【図2】本実施の形態の要部を拡大して示す断面図であ
る。
【図3】従来例の耐火電線を示す断面図である。
【符号の説明】
10 耐火電線 11 導体 12 耐火層 13 絶縁体 14 ラミネートテープ遮蔽層 15 絶縁線心 16 シース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体と、導体上にガラスマイカテープを
    巻き付けて設けた耐火層と、耐火層上に押出し成形して
    設けた絶縁体とによって絶縁線心を形成してなっている
    耐火電線であって、 融点の異なる内層と外層の表裏二層からなるラミネート
    テープを、前記絶縁体よりも融点の高い内層を前記耐火
    層に対面させ、前記絶縁体とほぼ同一またはそれ以下の
    融点の低い外層を該絶縁体に対面させて、前記耐火層上
    に巻き付けることによりラミネートテープ遮蔽層を形成
    してなっていることを特徴とする耐火電線。
  2. 【請求項2】 前記ラミネートテープ遮蔽層が、内層を
    ポリエステル層とし、外層をポリエチレン層としてなっ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の耐火電線。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160098866A (ko) * 2015-02-11 2016-08-19 신기전선 (주) 내화 케이블 및 그 제조방법
KR101775711B1 (ko) * 2015-08-31 2017-09-07 신기전선 (주) 내화 케이블의 제조방법
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