JPH10210548A - 移動体通信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信可能範囲を地図上に表示することが可能
な移動体通信装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ＧＰＳ衛星から現在位置の情報を受信す
るＧＰＳ受信部１と、地図情報を格納する地図データ部
２と、通信可能範囲が限定されているものを通信媒体と
してデータ通信を行うデータ通信部３と、文字、図形等
を表示する表示部５と、全体を制御する制御部４とを有
する移動体通信装置であって、携帯電話のサービスエリ
アを示す携帯電話サービスエリアデータを格納する携帯
電話サービスエリアデータ部６を備え、制御部は、現在
位置の情報と地図情報と携帯電話サービスエリアデータ
とに基づいて自車現在位置と地図と通信可能範囲である
携帯電話のサービスエリアとを重ねて表示部に表示させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、通信可能範囲が限
定されているものを通信媒体としてデータ通信を行う移
動体通信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図３は、従来の移動体通信装置として従
来の通信機能付きナビゲーション装置を示すブロック図
である。図３において、１はＧＰＳ衛星から現在位置の
情報を受信するＧＰＳ受信部、２は道路情報等の地図情
報が格納されている地図データ部、３は通信可能範囲が
限定されているものを通信媒体としてデータ通信を行う
データ通信部、４は全体の制御および演算を行う制御
部、５は文字、図形等を表示する表示部である。

【０００３】以上のように構成された従来の通信機能付
きナビゲーション装置について、その動作を説明する。
まず、ＧＰＳ受信部１により自車の現在位置の情報を取
得する。次に、制御部４は、地図データ部２から自車現
在位置付近の地図情報を読み出して、その地図を表示部
５に表示させ、その地図上にＧＰＳ受信部１で求められ
た現在位置を表示させる。これを繰り返し行うことによ
って、自車がどこにいるかを常に把握することができ
る。この動作と並行して、データ通信部３により他車の
通信機能付きナビゲーション装置と通信を行い、例えば
他車の現在位置やメッセージを受信することにより、他
車の現在位置やメッセージを自車のナビゲーション装置
の表示部５に表示させて確認することができる。また、
自車の現在位置やメッセージを他車に送信することによ
り、他車に自車の現在位置やメッセージを知らせること
ができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
通信機能付きナビゲーション装置としての従来の移動体
通信装置では、通信可能範囲外に移動したとき、至急通
信を行うためにはどちらへ移動すればよいかが分からな
いという問題点を有していた。

【０００５】この移動体通信装置では、自車現在位置と
通信可能範囲との関係が分かることが要求されている。

【０００６】本発明は、通信可能範囲を地図上に表示す
ることが可能な移動体通信装置を提供することを目的と
する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の移動体通信装置は、ＧＰＳ衛星から現在位置
の情報を受信するＧＰＳ受信部と、道路情報等を含む地
図情報を格納する地図データ部と、通信可能範囲が限定
されているものを通信媒体としてデータ通信を行うデー
タ通信部と、文字、図形等を表示する表示部と、全体を
制御する制御部とを有する移動体通信装置であって、携
帯電話のサービスエリアを示す携帯電話サービスエリア
データを格納する携帯電話サービスエリアデータ部を備
え、制御部は、ＧＰＳ受信部で受信した現在位置の情報
と地図情報と携帯電話サービスエリアデータとに基づい
て自車の現在位置と地図と通信可能範囲である携帯電話
のサービスエリアとを重ねて表示部に表示させる構成を
備えている。

【０００８】これにより、通信可能範囲を地図上に表示
することが可能な移動体通信装置が得られる。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、ＧＰＳ衛星から現在位置の情報を受信するＧＰＳ受
信部と、道路情報等を含む地図情報を格納する地図デー
タ部と、通信可能範囲が限定されているものを通信媒体
としてデータ通信を行うデータ通信部と、文字、図形等
を表示する表示部と、全体を制御する制御部とを有する
移動体通信装置であって、携帯電話のサービスエリアを
示す携帯電話サービスエリアデータを格納する携帯電話
サービスエリアデータ部を備え、制御部は、ＧＰＳ受信
部で受信した現在位置の情報と地図情報と携帯電話サー
ビスエリアデータとに基づいて自車の現在位置と地図と
通信可能範囲である携帯電話のサービスエリアとを重ね
て表示部に表示させることとしたものであり、自車の現
在位置と通信可能範囲である携帯電話のサービスエリア
とが同一地図上に表示されるという作用を有する。

【００１０】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、携帯電話サービスエリアデータを更新
する携帯電話サービスエリアデータ更新部を備え、制御
部は、通信可能範囲を編集し送信することのできる範囲
編集送信装置により変更された通信可能範囲を示す編集
済みの携帯電話サービスエリアデータをデータ通信部を
介して受信し、受信した編集済みの携帯電話サービスエ
リアデータに基づいて携帯電話サービスエリアデータ部
のデータを携帯電話サービスエリアデータ更新部により
更新することとしたものであり、通信可能範囲である携
帯電話のサービスエリアが変更されたときに携帯電話サ
ービスエリアデータが更新されるという作用を有する。

【００１１】以下、本発明の実施の形態について、図
１、図２を用いて説明する。 （実施の形態１）図１は、本発明の実施の形態１による
移動体通信装置としての通信機能付きナビゲーション装
置を示すブロック図である。図１において、ＧＰＳ受信
部１、地図データ部２、データ通信部３、制御部４、表
示部５は図３と同様のものなので、同一符号を付し、説
明は省略する。６は携帯電話のサービスエリアすなわち
通信可能範囲を示す携帯電話サービスエリアデータを格
納する携帯電話サービスエリアデータ部、７は携帯電話
サービスエリアデータに変更があった場合に携帯電話サ
ービスエリアデータ部６のデータ更新を行う携帯電話サ
ービスエリアデータ更新部である。

【００１２】以上のように構成された通信機能付きナビ
ゲーション装置について、その動作を図１、図２を用い
て説明する。

【００１３】まず、ＧＰＳ受信部１により自車の現在位
置の情報を取得する。次に、制御部４は、地図データ部
２から自車現在位置付近の地図情報を読み出して、その
地図を表示部５に表示させ、その地図上にＧＰＳ受信部
１で求められた現在位置を表示させる。さらに、制御部
５は、携帯電話サービスエリアデータ部６から携帯電話
のサービスエリアを示す携帯電話サービスエリアデータ
を読み出し、表示部５に表示された地図上に通信可能範
囲を表示する。これを繰り返し行うことによって、自車
がどこにいるかを常に把握することができると共に、自
車が通信を行える範囲内にいるかどうかを確認すること
ができる。また、至急通信が行いたい場合は通信が行え
る場所すなわち目指すべき方向と距離を容易に確認する
ことができる。

【００１４】この動作と並行して、データ通信部３によ
り他車の通信機能付きナビゲーション装置と通信を行
い、例えば他車の現在位置やメッセージを受信すること
により、他車の現在位置やメッセージを自車のナビゲー
ション装置の表示部５に表示させて確認することができ
る。また、自車の現在位置やメッセージを他車に送信す
ることにより、他車に自車の現在位置やメッセージを知
らせることができる。

【００１５】さらに、自車のナビゲーション装置の通信
相手が他車のナビゲーション装置ではなく、携帯電話の
サービスエリアを編集して送信できる範囲編集送信装
置、例えば通信機能付きパーソナルコンピュータである
とき、携帯電話のサービスエリアが変更（拡大、縮小を
含む変更）された場合に、通信機能付きパーソナルコン
ピュータでデータを編集し、その編集したデータ（変更
後の携帯電話サービスエリアデータ）を自車のナビゲー
ション装置へ送信する。自車のナビゲーション装置は、
データ通信部３にて変更後の携帯電話サービスエリアデ
ータを受信した場合に、ナビゲーション装置に保持して
いる携帯電話サービスエリアデータを書き換える。すな
わち、制御部４は、携帯電話サービスエリアデータ更新
部７に携帯電話サービスエリアデータ部６のデータ更新
を行わせる。こうすることにより、最新のデータを常に
参照することができる。

【００１６】図２は通信機能付きナビゲーション装置間
の通信状態を示す通信状態図である。図２において、
８、９、１０はナビゲーション装置、１１、１２、１３
は携帯電話、１４、１５、１６はナビゲーション装置
８、９、１０と携帯電話１１、１２、１３とを接続する
ためのアダプタ、１７はパーソナルコンピュータ、１
８、１９、２０は斜線模様で示された通信可能範囲（携
帯電話のサービスエリア）である。図２に示すように、
携帯電話１１〜１３により、ナビゲーション装置間の通
信のみならず、ナビゲーション装置とパーソナルコンピ
ュータとの間（例えばナビゲーション装置８とパーソナ
ルコンピュータ１７との間）の通信も可能である。

【００１７】以上のように本実施の形態によれば、携帯
電話サービスエリアデータ部から携帯電話のサービスエ
リアを示す携帯電話サービスエリアデータを読み出し、
表示部５に表示された地図上に通信可能範囲を表示する
ようにしたので、自車が通信を行える範囲内にいるかど
うかを確認することができる。また、至急通信が行いた
い場合は通信が行える場所を容易に確認することができ
る。さらに、自車のナビゲーション装置の通信相手を通
信機能付きパーソナルコンピュータとしたときは、携帯
電話のサービスエリアが変更された場合に、通信機能付
きパーソナルコンピュータでデータを編集し、その編集
したデータを自車のナビゲーション装置へ送信して自車
のナビゲーション装置における携帯電話サービスエリア
データを更新することができるので、最新の携帯電話サ
ービスエリアデータを常に参照することができる。

【００１８】

【発明の効果】以上のように本発明の移動体通信装置に
よれば、自車の現在位置と通信可能範囲である携帯電話
のサービスエリアとを同一地図上に表示することができ
るので、自車が通信可能範囲内にいるかどうかを確認す
ることができ、また、至急通信が行いたい場合は通信可
能な場所を容易に確認することができるという有利な効
果が得られる。

【００１９】また、携帯電話サービスエリアデータを更
新する携帯電話サービスエリアデータ更新部を備え、制
御部は、通信可能範囲を編集し送信することのできる範
囲編集送信装置により変更された通信可能範囲を示す編
集済みの携帯電話サービスエリアデータをデータ通信部
を介して受信し、受信した編集済みの携帯電話サービス
エリアデータに基づいて携帯電話サービスエリアデータ
部のデータを携帯電話サービスエリアデータ更新部によ
り更新することにより、通信可能範囲である携帯電話の
サービスエリアが変更されたときに携帯電話サービスエ
リアデータを更新することができるので、通信可能範囲
を地図上に表示する際に、最新の携帯電話サービスエリ
アデータを常に参照することができるという有利な効果
が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１による移動体通信装置と
しての通信機能付きナビゲーション装置を示すブロック
図

【図２】通信機能付きナビゲーション装置間の通信状態
を示す通信状態図

【図３】従来の移動体通信装置としての従来の通信機能
付きナビゲーション装置を示すブロック図

【符号の説明】

１ ＧＰＳ受信部 ２ 地図データ部 ３ データ通信部 ４ 制御部 ５ 表示部 ６ 携帯電話サービスエリアデータ部 ７ 携帯電話サービスエリアデータ更新部 ８〜１０ ナビゲーション装置 １１〜１３ 携帯電話 １４〜１６ アダプタ １７ パーソナルコンピュータ １８〜２０ 携帯電話のサービスエリア（通信可能範
囲）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ＧＰＳ衛星から現在位置の情報を受信する
   ＧＰＳ受信部と、道路情報等を含む地図情報を格納する
   地図データ部と、通信可能範囲が限定されているものを
   通信媒体としてデータ通信を行うデータ通信部と、文
   字、図形等を表示する表示部と、全体を制御する制御部
   とを有する移動体通信装置であって、携帯電話のサービ
   スエリアを示す携帯電話サービスエリアデータを格納す
   る携帯電話サービスエリアデータ部を備え、前記制御部
   は、前記ＧＰＳ受信部で受信した現在位置の情報と前記
   地図情報と前記携帯電話サービスエリアデータとに基づ
   いて自車の現在位置と前記地図と通信可能範囲である前
   記携帯電話のサービスエリアとを重ねて前記表示部に表
   示させることを特徴とする移動体通信装置。
2. 【請求項２】前記携帯電話サービスエリアデータを更新
   する携帯電話サービスエリアデータ更新部を備え、前記
   制御部は、通信可能範囲を編集し送信することのできる
   範囲編集送信装置により変更された通信可能範囲を示す
   編集済みの携帯電話サービスエリアデータを前記データ
   通信部を介して受信し、受信した前記編集済みの携帯電
   話サービスエリアデータに基づいて前記携帯電話サービ
   スエリアデータ部のデータを前記携帯電話サービスエリ
   アデータ更新部により更新することを特徴とする請求項
   １に記載の移動体通信装置。