JPH102087A - サイディング取り付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 横張りサイディングを取り付けレベルを合わ
せ、正確に位置決めして精度よく取り付け、壁面の目地
を綺麗に合わせることによって、外観見栄えの向上を図
ることができるサイディング取り付け構造を提供する。 【解決手段】 壁パネルに胴縁および引っ掛け金物を介
してサイディングを取り付けるサイディング取り付け構
造において、長さ方向の所定位置に予め引っ掛け金物
４、１６を取り付ける取り付け孔３、１５を設けた金属
製胴縁２をその下端を壁パネル１の基準位置に位置決め
して取り付け、同金属製胴縁２の前記取り付け孔３、１
５に引っ掛け金物４、１６を取り付けると共に、同引っ
掛け金物４、１６を介してサイディング１２を取り付け
してなるサイディング取り付け構造。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、壁パネルに横張り
サイディングを金属製胴縁および引っ掛け金物を介して
正確に位置決めして取り付けるサイディング取り付け構
造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】壁パネルに胴縁および引っ掛け金物を介
して横張りサイディングを取り付ける従来のサイディン
グ取り付けは、一般に現場施工する場合が多く、壁パネ
ルに胴縁を取り付け、これに引っ掛け金物を取り付けな
がらサイディングを取り付けて行くことになる。このよ
うな方法では、サイディングの取り付けに柔軟性は有る
ものの、取り付けが成り行きまかせであるため、サイデ
ィングを精度よく取り付けることができず、壁面の目地
を綺麗に合わせることができない場合があり、外観見栄
えを損なう問題があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、横張
りサイディングの取り付けレベルを合わせ、正確に位置
決めして精度よく取り付けることができるサイディング
取り付け構造を提供することにある。本発明のもう一つ
の課題は、壁面の目地を綺麗に合わせることによって、
外観の見栄えを向上させることができるサイディング取
り付け構造を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明に係るサイディング取り付け構造は、壁パ
ネルに胴縁および引っ掛け金物を介してサイディングを
取り付けるサイディング取り付け構造において、長さ方
向の所定位置に予め引っ掛け金物を取り付ける取り付け
孔を設けた金属製胴縁をその下端を壁パネルの基準位置
に位置決めして取り付け、同金属製胴縁の前記取り付け
孔に引っ掛け金物を取り付けると共に、同引っ掛け金物
を介してサイディングを取り付けしてなることを特徴と
するもので、金属製胴縁の下端を壁パネルの基準位置に
位置決めして取り付けることによって、この金属製胴縁
の取り付け孔に引っ掛け金物を取り付けてサイディング
を取り付ければ、全てのサイディングを取り付けレベル
を合わせて正確に取り付けることができる。

【０００５】また、本発明に係るサイディング取り付け
構造は、前記金属製胴縁の取り付け孔をビス孔となし、
アルミ押し出し成形製の前記引っ掛け金物を前記金属製
胴縁のビス孔にビス止めしてなることをことを特徴とす
るもので、金属製胴縁に予め設けられているビス孔にビ
スを介してアルミ押し出し成形製引っ掛け金物をビス止
めし、この引っ掛け金物を介してサイディングを取り付
けることにより、サイディングを正確に位置決めして取
り付けることができる。

【０００６】更に、本発明に係るサイディング取り付け
構造は、前記金属製胴縁の取り付け孔を角形孔となし、
板金製で弾性変形可能な係止片を有する前記引っ掛け金
物をその係止片を前記金属製胴縁の角形孔に嵌め込んで
取り付けしてなることを特徴とするもので、金属製胴縁
に予め設けられている角形孔に弾性変形可能な係止片を
嵌め込んで板金製引っ掛け金物を取り付け、この引っ掛
け金物を介してサイディングを取り付けることにより、
サイディングを正確に位置決めして取り付けることがで
きる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図１
乃至図３に基づいて説明する。図１は本発明の第１実施
形態に係るサイディング取り付け構造における引っ掛け
金物の取り付け状態を示す部分拡大斜視図（Ａ）と全体
斜視図（Ｂ）、図２はそのサイディングの取り付け状態
を示す縦断面図、図３は本発明の第２実施形態に係るサ
イディング取り付け構造における引っ掛け金物の取り付
け状態を示す部分拡大斜視図（Ａ）と全体斜視図（Ｂ）
である。

【０００８】図１において、１は壁パネルであり、その
外面側にチャンネル形に成形した金属製胴縁２が取り付
けられる。この金属製胴縁２には、その長さ方向の所定
位置にそれぞれ所定の間隔で予め引っ掛け金物４を取り
付けるための取り付け用ビス孔３が設けられている。金
属製胴縁２は、全てその下端が壁パネル１の基準位置に
位置決めされて取り付けられる。

【０００９】引っ掛け金物４は、アルミ押し出し成形に
より一体成形したものを所定の長さに切断して作られ
る。この引っ掛け金物４は、壁パネル１に対しての取り
付け部５と、この取り付け部５に設けられたビス孔６
と、取り付け部５に対して段差を形成する屈曲部７を介
して連なるサイディング裏面受け部８と、この裏面受け
部８から前方に張り出し、その先端から上方および下方
へ折り曲げ形成された上向きおよび下向きのサイディン
グ保持用爪９、１０とを有している。

【００１０】また、引っ掛け金物４は、金属製胴縁２に
予め設けられているビス孔３に対して、タッピングビス
１１により締めつけ固定されて取り付けられる。サイデ
ィング１２は、下段側から順次取り付けられ、図２に示
すように下段側サイディング１２の上部サネ１３が引っ
掛け金物４の下向きサイディング保持用爪１０により固
定され、当該引っ掛け金物４の上向きサイディング保持
用爪９に上段側サイディング１２の下部サネ１４を引っ
掛けて固定し、順次上段側へとサイディング１２毎に金
属製胴縁２にビス止めされる引っ掛け金物４を介して高
さ方向に位置決めされて取り付けられるようになってい
る。

【００１１】しかして、上記の実施形態によると、壁パ
ネル１へのサイディング１２の取り付けに際しては、先
ず、予め長さ方向の所定位置にそれぞれ所定の間隔で引
っ掛け金物４を取り付けるための取り付け用ビス孔３が
設けられている金属製胴縁２の下端を、壁パネル１に対
しその下端を基準にして定められた基準位置に位置決め
して取り付ける。

【００１２】このようにして金属製胴縁２を取り付ける
ことにより、金属製胴縁２は全て壁パネル１に対して正
確に位置決めされて取り付けられることになり、そのビ
ス孔３の高さ方向位置は、全て同一レベルにレベル合わ
せされた状態となる。この金属製胴縁２に対して下段側
から順次サイディング１２を設置し、その上部サネ１３
をタッピングビス１１を介して金属製胴縁２のビス孔３
に締めつけ固定される引っ掛け金物４の下向きサイディ
ング保持用爪１０で引っ掛けることにより、同サイディ
ング１２を固定することができる。

【００１３】次いで、当該引っ掛け金物４の上向きサイ
ディング保持用爪９に上段側サイディング１２の下部サ
ネ１４を引っ掛けて固定し、更に当該サイディング１２
の上部サネ１３をタッピングビス１１を介して金属製胴
縁２に固定される引っ掛け金物４の下向きサイディング
保持用爪１０によって固定することにより、順次上段側
へとサイディング１２を積み上げて設置して行くことが
できる。

【００１４】こうしてサイディング１２を取り付けるこ
とによって、全てのサイディング１２を成り行きまかせ
ではなく、正確に位置決めしてレベル合わせを行って取
り付けることができる。従って、横張りサイディング１
２をその取り付けレベルを合わせて精度よく取り付ける
ことが可能となり、このため壁面の目地を綺麗に合わせ
ることができ、外観見栄えを向上させることができる。

【００１５】なお、上記の実施形態では、金属製胴縁２
にビス孔３を設けておき、タッピングビス１１を介して
引っ掛け金物４を取り付けるようにしているが、図３に
示すように、金属製胴縁２に引っ掛け金物取り付け用の
孔として角形孔１５を設けると共に、引っ掛け金物を板
金製の引っ掛け金物１６となし、この引っ掛け金物１６
をその一部を切り欠いて角形孔１５に嵌め込まれる弾性
変形可能な一対の係止片１７を形成すると共に、同引っ
掛け金物１６の下部を水平に折り曲げ、その先端中央部
を上方へ折り曲げて上向きのサイディング保持用爪１８
を形成し、同先端両側部を下方へ折り曲げて下向きのサ
イディング保持用爪１９を形成した構成とすることがで
きる。

【００１６】この第２実施形態の場合においても、金属
製胴縁２の角形孔１５に弾性変形可能な係止片１７を嵌
め込んで、引っ掛け金物１６を取り付けることにより、
第１実施形態の場合と同様にサイディング１２を正確に
位置決めして取り付けることができる。なお、上記のサ
イディング取り付け構造は、サイディングの工場張り施
工、あるいは現場でのサイディング張り施工のいずれの
場合でも、同様に適用することができることは勿論であ
る。

【００１７】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るサ
イディング取り付け構造によると、金属製胴縁の下端を
壁パネルの基準位置に位置決めして取り付けることによ
り、この金属製胴縁に予め設けられている取り付け孔に
引っ掛け金物を取り付けてサイディングを取り付けれ
ば、全てのサイディングを取り付けレベルを合わせて正
確に位置決めして取り付けることができるため、横張り
サイディングをその取り付けレベルを合わせて精度よく
取り付けることが可能となり、壁面の目地を綺麗に合わ
せて外観見栄えを向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態に係るサイディング取り
付け構造における引っ掛け金物の取り付け状態を示す部
分拡大斜視図（Ａ）と全体斜視図（Ｂ）である。

【図２】本発明の第１実施形態に係るサイディング取り
付け構造におけるサイディングの取り付け状態を示す縦
断面図である。

【図３】本発明の第２実施形態に係るサイディング取り
付け構造における引っ掛け金物の取り付け状態を示す部
分拡大斜視図（Ａ）と全体斜視図（Ｂ）である。

【符号の説明】

１ 壁パネル ２ 金属製胴縁 ３ ビス孔 ４、１６ 引っ掛け金物 １１ タッピングビス １２ サイディング １５ 角形孔 １７ 係止片

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 壁パネルに胴縁および引っ掛け金物を介
   してサイディングを取り付けるサイディング取り付け構
   造において、 長さ方向の所定位置に予め引っ掛け金物を取り付ける取
   り付け孔を設けた金属製胴縁をその下端を壁パネルの基
   準位置に位置決めして取り付け、同金属製胴縁の前記取
   り付け孔に引っ掛け金物を取り付けると共に、同引っ掛
   け金物を介してサイディングを取り付けしてなることを
   特徴とするサイディング取り付け構造。
2. 【請求項２】 前記金属製胴縁の取り付け孔をビス孔と
   なし、アルミ押し出し成形製の前記引っ掛け金物を前記
   金属製胴縁のビス孔にビス止めしてなることをことを特
   徴とする請求項１記載のサイディング取り付け構造。
3. 【請求項３】 前記金属製胴縁の取り付け孔を角形孔と
   なし、板金製で弾性変形可能な係止片を有する前記引っ
   掛け金物をその係止片を前記金属製胴縁の角形孔に嵌め
   込んで取り付けしてなることを特徴とする請求項１記載
   のサイディング取り付け構造。