JPH1020804A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

Info

Publication number
JPH1020804A
JPH1020804A JP17954396A JP17954396A JPH1020804A JP H1020804 A JPH1020804 A JP H1020804A JP 17954396 A JP17954396 A JP 17954396A JP 17954396 A JP17954396 A JP 17954396A JP H1020804 A JPH1020804 A JP H1020804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
case
display unit
unit
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17954396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3765125B2 (ja
Inventor
Masaru Takahashi
優 高橋
Yasunori Hagari
安範 葉狩
Katsumasa Motoki
克昌 本木
Hiroshi Shinkai
博志 新海
Hajime Kamagasako
始 鎌ヶ迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP17954396A priority Critical patent/JP3765125B2/ja
Publication of JPH1020804A publication Critical patent/JPH1020804A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3765125B2 publication Critical patent/JP3765125B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦長画面及び横長画面でのフル表示を可能と
するよう縦・横に回転可能な表示部を備える電子機器で
あって、省スペース化が図れて、表示部を見易い位置に
セットでき、かつ、操作性に優れるようにする。 【解決手段】 縦置き型の本体装置1と、長方形の表示
画面9を有する表示部7と、を備える電子機器であっ
て、その表示部7と本体装置1との間に介設され、本体
装置1に対し表示部7を縦・横方向に回転自在とする回
転機構部10と、この回転機構部10と本体装置1との
間に介設され、本体装置1に対し回転機構部10を前方
へ回動自在とする回動部35と、を備える。これによ
り、表示部7の本体装置1に対する回転機構部10によ
る縦・横方向の切り替えと回動部35による前方への角
度調節とが可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦長画面及び横長
画面でのフル表示を可能とするよう縦・横に回転可能な
表示部を備える電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ワープロやパソコン等の電子機
器として、横長の固定表示画面や縦長の固定表示画面を
備えるものがあり、また、横長・縦長表示可能な固定表
示画面を備えるものもあり、さらに最近では、縦・横に
回転可能な表示部を備えるものもある。そして、縦・横
に回転可能な表示部を備える電子機器において、表示部
の中心、即ち、表示画面の中心にて表示部を回転させる
ようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の横長
の固定表示画面を備える電子機器では、縦形の伝票や書
類等を画面に表示する場合、全体を縮小して表示する
か、または、部分的に表示しながらスクロールにて行送
りしなければならないことがある。しかし、全体を縮小
して表示すると、文字の大きさが小さくなって、文字の
判読が困難となってしまい、また、部分的な表示では、
全体のレイアウトが把握できない等の問題があった。な
お、横長の固定表示画面を備える電子機器において、横
形の伝票や書類等を画面に表示する場合にも、横長の固
定表示画面に縦型の伝票や書類等の表示する場合と同様
の問題があった。そして、横長・縦長表示可能な固定表
示画面を備える電子機器においても、機器全体形状がラ
ップトップ形状であったりするため、平面スペースが大
きくなってしまうなどの問題があった。
【0004】また、表示部をその表示画面の中心にて回
転させる電子機器では、横長表示による画面位置または
縦長表示による画面位置を決めた時点で各々の表示位置
が決まるため、例えば、横長表示の画面位置を最適にし
た場合でも、縦長表示の際の画面位置が必ずしも最適で
はないといった問題がある。即ち、表示部に特に液晶表
示装置を使用した場合には、視野角が狭いため、縦長表
示にしたときに画面下側が見え難くなる等の問題があっ
た。このような不具合を解消するためには、例えば、表
示部を横長表示位置から縦長表示位置に回転してから上
に引き上げるようにする等の別の構造を付加する必要が
あり、その分だけ構造が複雑となって、コストアップの
要因となる問題があった。
【0005】本発明の課題は、縦長画面及び横長画面で
のフル表示を可能とするよう縦・横に回転可能な表示部
を備える電子機器であって、省スペース化が図れて、表
示部を見易い位置にセットでき、かつ、操作性に優れる
ようにすることである。また、本発明は、縦長画面及び
横長画面でのフル表示を可能とするよう縦・横に回転可
能な表示部を備える電子機器であって、縦長や横長の表
示画面位置を最適に設定でき、しかも、簡単な構造での
実現によりコストダウンにも寄与できるようにすること
も課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、ワープロやパソコン等
における縦置き型の本体装置と、液晶表示画面等による
長方形の表示画面を有する表示部と、を備える電子機器
であって、その表示部と前記本体装置との間に介設さ
れ、前記本体装置に対し前記表示部を縦・横方向に回転
自在とする、例えば、ケースに内蔵等した回転機構部
と、この回転機構部と前記本体装置との間に介設され、
前記本体装置に対し前記回転機構部を前方へ回動自在と
するチルトユニット等の回動部と、を備え、前記表示部
の前記本体装置に対する前記回転機構部による縦・横方
向の切り替えと前記回動部による前方への角度調節、即
ち、チルト角度調節とを可能に構成したこと、を特徴と
している。
【0007】このように、先ず、縦置き型の本体装置と
長方形の表示画面を有する表示部との間に介設され、本
体装置に対し表示部を縦・横方向に回転自在とする回転
機構部を備えた電子機器なので、表示部を本体装置に対
しその間に介設した回転機構部により縦・横に回転する
ことが可能となり、縦長画面でのフル表示及び横長画面
でのフル表示が可能となる。また、このような縦・横に
回転する表示部を備える本体装置を縦置き型としたこと
により、置いた状態での省スペースを実現できる。さら
に、回転機構部と本体装置との間に介設され、本体装置
に対し回転機構部を、例えば、その上端側を支点として
前方へ回動自在とする回動部を備えているので、表示部
を本体装置に対し回転機構部との間に介設した回動部に
より上端側を支点として前方へ回動してチルトでき、即
ち、表示画面が見易い位置に表示部を前方へチルトして
表示部を任意の角度位置にセットできる。しかも、本体
装置に対し回転機構部と一体的に表示部がチルトされる
ので、チルト状態であっても表示部を回転機構部により
回転させられる。
【0008】なお、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の電子機器であって、前記回転機構部は箱状のケース
に内蔵されていて、そのケースの角部が、樹脂成形時の
面取りR加工等による曲面により形成されている構成、
を特徴としている。
【0009】このように、請求項1記載の回転機構部が
箱状のケースに内蔵されていて、そのケースの角部が曲
面により形成されている電子機器なので、本体装置に対
し表示部を回転する際に、例えば、回転機構部ケースが
大形状の場合に、本体装置に固定側の回転機構部ケース
の角部が邪魔になるようなことはなく、ケース角部の曲
面形状により手指をガイドして操作性に優れる。
【0010】そして、請求項3記載の発明は、例えば、
ワープロやパソコン等における縦置き型等の本体装置
と、液晶表示画面等による長方形の表示画面を有する表
示部と、を備える電子機器であって、その表示部と前記
本体装置との間に介設され、前記本体装置に対し前記表
示部を所定位置を中心として縦・横方向に回転自在とす
る、例えば、ケースに内蔵等した回転機構部を備え、こ
の回転機構部による前記表示部の回転中心を、前記表示
画面の画面中心から、例えば、側方かつ上方等にずらし
て構成したこと、を特徴としている。
【0011】このように、先ず、本体装置と長方形の表
示画面を有する表示部との間に介設され、本体装置に対
し表示部を所定位置を中心として縦・横方向に回転自在
とする回転機構部を備えた電子機器なので、表示部を本
体装置に対しその間に介設した回転機構部により所定位
置を中心として縦・横に回転することが可能となり、縦
長画面でのフル表示及び横長画面でのフル表示が可能と
なる。そして、回転機構部による表示部の回転中心を、
表示画面の画面中心からずらしたことにより、本体装置
に対する表示部の縦・横への回転による縦長表示画面及
び横長表示画面のときの画面位置を最適に設定すること
が可能となる。また、表示部の回転中心を表示画面の画
面中心からずらすだけの簡単な構造なので、コストダウ
ンが図れる。
【0012】なお、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の電子機器であって、前記回転機構部は、例えば、ケ
ース側に形成され、前記回転中心を中心とする複数の円
弧状溝に沿って円周方向にスライドする、例えば、表示
部側に設けられたスライド部材を有している構成、を特
徴としている。
【0013】このように、請求項3記載の回転機構部
が、表示画面の画面中心からずらした位置を中心とする
複数の円弧状溝に沿って円周方向にスライドするスライ
ド部材を有している電子機器なので、例えば、円弧状溝
を回転機構部ケース側に形成して、スライド部材を表示
部側に一体的に設けることにより、表示部を本体装置に
対し画面中心からずらした位置を中心として回転させら
れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る電子機器の
実施の形態例を図1から図7に基づいて説明する。先
ず、図1は本発明を適用した電子機器の一例としてのパ
ソコンの外観を示す概略斜視図であり、図2はそのパソ
コンにおける本体装置に対する表示部の回転機能を示す
るもので、(a)は横長表示画面の状態を示した斜視
図、(b)は表示部の回転途中の状態を示した斜視図、
(c)は縦長表示画面の状態を示した斜視図である。そ
して、図3は図1のパソコンにおける本体装置と表示部
の関係を示すもので、本体装置と表示部との間に介設さ
れる回転機構部を透視状態で示した概略正面図であり、
図4はその本体装置と表示部と回転機構部及びそのケー
スの要部縦断側面図である。さらに、図5は図3及び図
4に示される回転機構部及びそのケースの分解斜視図で
ある。また、図6は図1のパソコンにおける本体装置に
対する表示部のチルト状態を示した概略側面図で、図7
は図3及び図4と図6にされるチルト用レリーズ機構部
の構成を示す一部破断の要部拡大側面図である。
【0015】以上の図1から図7において、1は本体装
置、2は本体ケース、3はキーボード、4はケーブル、
5はマウス、6はケーブル、7は表示部、8は表示部ケ
ース、9は表示画面、10は回転機構部、11は回転機
構部ケース、12は曲面、13は中央円形穴、14,1
5は円弧状溝、16はトンネル部、17は段面部、18
はキャッチ用ボス、19はケーブル通し穴、21は円形
凹部、22は中央円形凸部、23はケーブル通し穴、2
4はキャッチ部品取付ボス、25はT字形リブ、26は
回転部材取付ボス、27はキャッチ部品、28はキャッ
チ爪、31はリング状回転部材、32はギヤ部、33は
取付片、34はオイルダンパ、35は回動部(チルトユ
ニット)、36は切欠穴、37は挿入穴、38は係止
溝、41はチルトロック及びレリーズレバー、42は支
軸、43は係止爪、44は押し板部、O1 は回転中心、
2 は画面中心である。この実施の形態例において、パ
ソコンは、図1に示されるように、縦置き型の本体装置
1の本体ケース2にキーボード3のケーブル4を接続
し、キーボード3にマウス5のケーブル6を接続して、
本体ケース2の前面側に表示部7を備えている。表示部
7は、その表示部ケース8の前面に液晶表示画面による
長方形の表示画面9を有するもので、この表示部7の背
面と本体ケース2の前面との間に、後述する回転機構部
10が内蔵された回転機構部ケース11を介設して、図
2に示されるように、本体装置1に対し表示部7が縦・
横に回転できるようになっている。
【0016】即ち、回転機構部10は、図3から図5に
示すように、箱状をなす回転機構部ケース11に内蔵さ
れるもので、回転機構部ケース11の下部左右の角部は
樹脂成形時の大きな面取りR加工により曲面12,12
に形成されている。回転機構部ケース11は、前ケース
11a及び後ケース11bからなるもので、前ケース1
1aには、中央円形穴13と、その周囲に沿って円周方
向に延びる3本の円弧状溝14,14,15が形成され
て、そのうちの1本の円弧状溝15には、後方から閉じ
るようにトンネル部16が前ケース11aと一体に形成
されている。このように、円弧状溝15を後方から閉じ
るトンネル部16を前ケース11aと一体に形成するこ
とで、他の2本の開放形状の円弧状溝14,14を有し
ながら前ケース11aの強度を上げている。以上のトン
ネル部16の端部から突出した円弧状溝15の両端部に
は、段面部17,17が形成されている。さらに、前ケ
ース11aには、トンネル部16がない2本の円弧状溝
14,14の端部外側にそれぞれ位置する菱形のキャッ
チ用ボス18,18,18,18が一体に形成されてい
る。なお、後ケース11bの上部片側には、図5に示す
ように、横長小窓状のケーブル通し穴19が形成されて
いる。
【0017】また、表示部7の箱状をなす表示部ケース
8の後ケース8aの背面には、大径の円形凹部21が形
成されていて、この大径凹部21には、その中央に回転
機構部ケース11(前ケース11a)の中央円形穴13
より小径の中央円形凸部22が形成されると共に、その
中央円形凹部22の一部分にケーブル通し穴23が形成
されている。大径凹部21には、さらに、中央円形凸部
22の外側において、2本のキャッチ部品取付ボス2
4,24と1個のT字形リブ25がそれぞれ一体に形成
されており、このT字形リブ25は上面が円周方向に沿
って延びている。なお、中央円形凸部22上には、3本
の回転部材取付ボス26,26,26が一体に形成され
ている。そして、2個のキャッチ部品27,27が用意
され、このキャッチ部品27は、弾性変形可能な樹脂に
より形成されていて、二股状をな一対のキャッチ爪2
8,28を有するものである。さらに、回転機構部ケー
ス11(前ケース11a)の中央円形穴13の周囲に沿
うリング状回転部材31が用意され、このリング状回転
部材31は、その外周に円周方向に沿ってギヤ部32を
形成すると共に、内周に3個の取付片33,33,33
を一体に形成してなる。
【0018】表示部ケース8と回転機構部ケース11と
の組み付けは以下のようにして行う。先ず、表示部ケー
ス8の後ケース8aと回転機構部ケース11の前ケース
11aとを合わせる際に、2本のキャッチ部品取付ボス
24,24を開放形状の円弧状溝14,14にそれぞれ
臨ませると共に、T字形リブ25をトンネル部16を有
する円弧状溝15に臨ませる。そして、開放形状の円弧
状溝14,14に臨ませたキャッチ部品取付ボス24,
24には、キャッチ部品27,27をそれぞれ回動自在
にビス止めする。また、回転機構部ケース11の前ケー
ス11aの中央円形穴13の周囲に沿うようにして後ろ
側からリング状回転部材31を合わせ、このリング状回
転部材31の外周のギヤ部32に噛み合うオイルダンパ
34を前ケース11aにビス止めすると共に、リング状
回転部材31の3個の取付片33,33,33を回転部
材取付ボス26,26,26にそれぞれビス止めする。
なお、図示しないが、リング状回転部材31の一部に回
転検出スイッチを取り付けておき、この回転検出スイッ
チが、回転機構部ケース11の前ケース11aの中央円
形穴13の周囲に一体に形成したストッパー突起29,
29の間を移動するように設定しておく。
【0019】以上のようにして回転機構部10を組み付
けた後、前ケース11aと後ケース11bをビス止めし
て回転機構部ケース11を合体する。以上において、図
3に示すように、本体装置1に対する表示部7の回転機
構部10により回転中心、即ち、リング状回転部材31
の回転中心O1 を、正面から見て表示画面9の画面中心
2 に対して右斜め上に縦横とも同じb寸法だけずらし
た位置に設定している。これにより、表示部3を表示画
面9が縦長画面となるように縦に回転した状態におい
て、本体ケース2前面の下部突出部と表示部ケース8の
短辺部(仮想線参照)との間に隙間aが確保される。
【0020】そして、本体ケース2と回転機構部ケース
11との間には回動部をなすチルトユニット35を介設
して、図6に示すように、表示部ケース8と一体に回転
機構部ケース11を本体ケース2に対し上端側を支点と
してチルト操作できるようにしている。なお、チルトユ
ニット35は、公知のように、所定の回転角度位置で停
止できる機能を具備するものである。さらに、図3及び
図4、図6及び図7に示すように、回転機構部ケース1
1の下辺部中央に、その背面側及び下方に開放した切欠
穴36を形成する一方、本体ケース2の対応する前ケー
ス2aの部分に挿入穴37を形成して、この挿入穴37
の直ぐ上の前ケース2a背面に係止溝38を形成してい
る。回転機構部ケース11の切欠穴36の内方には、チ
ルトロック及びレリーズレバー41が組み込まれてお
り、このチルトロック及びレリーズレバー41は、下端
の操作部が切欠穴36から下方に僅かに突出した状態
で、支軸42を支点として回動自在となっている。チル
トロック及びレリーズレバー41は、弾性変形可能な樹
脂製のもので、切欠穴36から後方に突出して本体ケー
ス2(前ケース2a)の挿入穴37から係止溝38に係
止可能な係止爪43を一体に有すると共に、回転機構部
ケース11の後ケース11bの前面に当接する押し板部
44を一体に有している。
【0021】次に、以上のような回転機構部10及びチ
ルトユニット35を備えた表示部7の回転の仕方とチル
ト操作の仕方について説明する。先ず、表示部7を縦・
横に回転する場合は、表示部ケース8の一部を手で持っ
て行う。即ち、表示部ケース8の一部を手で持って、例
えば、図2(a)及び図3実線に示すように、表示画面
9を横長画面にした状態から、図2(c)及び図3仮想
線で示すように、表示画面9を縦長画面に切り替える際
には、開放形状の円弧状溝14,14に沿ってキャッチ
部品取付ボス24,24及びキャッチ部品27,27が
それぞれ移動すると共に、トンネル部16を有する円弧
状溝15に沿ってT字形リブ25が移動することで、図
2(b)に示すように、表示部ケース8が回転してい
く。
【0022】このような表示部7の回動動作の過程にお
いて、表示部ケース8と一体に結合したリング状回転部
材31の外周のギヤ部32にオイルダンパ34が噛み合
っているので、このオイルダンパ34により回転操作力
に対し一定の抵抗力を与えて、回転速度差を小さく抑え
ることにより、操作感を良くすると共に、衝撃を与える
ことがなく、例えば、重心の位置がずれていても回転す
るようなことがなく、また、回転の途中で止めてもその
位置で止まり、不自然に回転するようなこともない。以
上のような回転過程を経て表示部7が縦・横の回転位置
に至ると、キャッチ部品取付ボス24,24に各々回動
自在に組み付けたキャッチ部品27,27の各端部の二
股状のキャッチ爪28,28が、菱形のキャッチ用ボス
18,18にそれぞれ弾性変形して抱きつくように係合
状態となる。
【0023】即ち、表示部ケース8の回転によって、菱
形のキャッチ用ボス18に二股状のキャッチ爪28がガ
イドされながらキャッチ部品27が進んで行く。この
時、キャッチ部品27は自由回転できるため、常にキャ
ッチ用ボス18に二股状のキャッチ爪28が向かって行
くと共に、その二股状のキャッチ爪28の内側と外側の
たわみが常に均等な力を受けながらキャッチ用ボス18
をキャッチして行く。従って、適正な力によるキャッチ
力が働き、キャッチ感も向上する。このようにして、表
示部7の縦・横の姿勢が保持される。そして、表示部7
が縦・横の姿勢に保持された状態において、トンネル部
16を有する円弧状溝15の端部の断面部17にT字形
リブ25の上面が乗り上がっているため、回転機構部ケ
ース11(前ケース11a)に対する支持強度を上げる
ことができる。
【0024】また、表示部7の回転過程において、大形
状の回転機構部ケース11の下部左右の角部が大きなR
形状による曲面12,12となっているので、表示部ケ
ース8を持つ手指の邪魔になることがなく、手指を曲面
12によりガイドして操作性の向上が図られている。な
お、表示部7の横から縦、または、縦から横への表示画
面9の切り替えの際において、リング状回転部材31に
取り付けた回転検出スイッチが、回転機構部ケース11
の前ケース11aの中央円形穴13周囲のストッパー突
起29,29の間を移動し、一方のストッパー突起2
9、或いは他方のストッパー突起29から回転検出スイ
ッチが離れ、スイッチのオフ状態となる回転移動の途中
で表示を縦長と横長とに切り替え制御する方式を採用し
ている。これにより、回転検出スイッチが1個で足りる
ものとなっている。また、本体装置1と表示部7とを繋
ぐ制御信号用及び電源用のケーブルは、回転機構部ケー
ス11(前ケース11a及び後ケース11b)のケーブ
ル通し穴19及び回転中心部分の中央円形穴13と表示
部ケース8(後ケース8a)のケーブル通し穴23に通
してあるので、表示部7の縦・横の回転の際に表示部ケ
ース8と回転機構部ケース11との間に90度の回転に
操作が生じるが、ケーブルにはごく僅かなねじれと局率
の大きな曲げが生じるだけで、ケーブルに悪影響を与え
るねじれは殆ど起こらない。
【0025】しかも、図3に示すように、表示部7の回
転中心O1 を、正面から見て表示画面9の画面中心O2
に対して右斜め上に縦横とも同じb寸法だけずらした位
置に設定したため、仮想線で示したように、表示部3を
表示画面9が縦長画面となるように縦に回転した状態に
おいて、単に画面中心O2 を中心として表示部7を回転
させた場合よりも、表示部ケース8の短辺部を、本体ケ
ース2前面の下部突出部より寸法aだけ上にすることが
できる。このように、表示部7の回転中心O1 を画面中
心O2 からずらしたことにより、表示画面9の縦長及び
横長状態のときの画面位置を最適に設定でき、回転中心
1 を画面中心O2 からずらすだけの簡単な構造によ
り、コストダウンも達成できる。
【0026】そして、以上のような表示部7の縦・横の
回転に加えて、表示部ケース8の下部、または、回転機
構部ケース11の下部を手で持って、上方のチルトユニ
ット35の機能により、図6に示すように、表示部7を
任意の角度に調節することができる。さらに、このよう
なチルト状態において、回転機構部ケース11に対し表
示部ケース8を回転して、表示部7を縦・横に回転操作
することもできる。ここで、以上のような機器の収納時
や運搬時には表示部7のチルトが行えないようロック状
態にする必要がある。その場合には、本体ケース2の前
ケース2aに回転機構部ケース11の後ケース11bを
重ねると、チルトロック及びレリーズレバー41の係止
爪43が挿入穴37から進入して係止溝38にルーズに
係止状態となる。従って、チルトロック状態となる。ま
た、このようなチルトロック状態でチルトロック及びレ
リーズレバー41を手前側に指で引くと、支軸42を支
点にチルトロック及びレリーズレバー41が回動して、
係止爪43が係止溝38から外れて挿入穴37から前方
へ抜け出る。このチルトロックレリーズの時、回転機構
部ケース11の後ケース11bの前面に当接した押し板
部44の弾性変形状態での蓄圧力によって、チルトロッ
ク及びレリーズレバー41に対するレリーズ操作力が軽
減され、即ち、軽い操作力でチルトロック及びレリーズ
レバー41をレリーズ操作できる。
【0027】なお、以上の実施の形態例においては、表
示部の回転と角度調節を手動により行うものとしたが、
本発明はこれに限定されるものではなく、モータやソレ
ノイド等の駆動源を用いて表示部の回転及び角度調節を
自動で行わせるようにしてもよい。また、実施の形態例
では、リング状の回転部材を表示部側に設けて、円弧状
溝を回転機構部ケースに形成する一方、スライド部材を
表示部側に設けたが、回転支軸を回転機構部ケース側に
設けたり、円弧状溝を表示部側に形成して、スライド部
材を回転機構部ケース側に設けるようにしてもよい。さ
らに、回転中心の画面中心に対するオフセットの位置
(方向)と長さも任意であり、その他、具体的な細部構
造等についても適宜に変更可能であることは勿論であ
る。
【0028】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る電子機器によれば、本体装置と表示部との間に介設し
た回転機構部によって、表示部を本体装置に対し縦・横
に回転することができ、縦長画面及び横長画面でのフル
表示を共に行うことができる。また、本体装置を縦置き
型としたことによって、置いた状態での省スペースを実
現することができる。しかも、回転機構部と本体装置と
の間に介設した回動部によって、表示部を本体装置に対
し回転機構部と一体的に上端側を支点として前方へ回動
してチルトすることができ、即ち、表示画面が見易い位
置に表示部を前方へチルトして表示部を任意の角度位置
にセットすることができる。また、本体装置に対し回転
機構部と一体的に表示部をチルトすることができるた
め、チルト状態であっても表示部を回転機構部により回
転させることができる。
【0029】なお、請求項2記載の発明に係る電子機器
によれば、回転機構部が内蔵された箱状のケースの角部
を曲面により形成したため、請求項1記載の発明の如く
本体装置に対し表示部を回転する際に、例えば、回転機
構部ケースが大形状の場合に、本体装置に固定側の回転
機構部ケースの角部が邪魔になるようなことをなくし
て、ケース角部の曲面形状により手指をガイドして操作
性を向上することができる。
【0030】そして、請求項3記載の発明に係る電子機
器によれば、本体装置と表示部との間に介設した回転機
構部によって、表示部を本体装置に対し所定位置を中心
として縦・横に回転することができ、縦長画面及び横長
画面でのフル表示を共に行うことができる。しかも、回
転機構部による表示部の回転中心を、表示画面の画面中
心からずらしたことによって、本体装置に対する表示部
の縦・横への回転による縦長表示画面及び横長表示画面
のときの画面位置を最適に設定することができる。ま
た、表示部の回転中心を表示画面の画面中心からずらす
だけの簡単な構造のため、コストダウンも達成すること
ができる。
【0031】なお、請求項4記載の発明に係る電子機器
によれば、表示画面の画面中心からずらした位置を中心
とする複数の円弧状溝に沿って円周方向にスライドする
スライド部材を有する回転機構部のため、例えば、円弧
状溝を回転機構部ケース側に形成して、スライド部材を
表示部側に一体的に設けることにより、請求項3記載の
発明の如く表示部を本体装置に対し画面中心からずらし
た位置を中心として縦・横に回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電子機器の一例としてのパソ
コンの外観を示す概略斜視図である。
【図2】図1のパソコンにおける本体装置に対する表示
部の回転機能を示するもので、(a)は横長表示画面の
状態を示した斜視図、(b)は表示部の回転途中の状態
を示した斜視図、(c)は縦長表示画面の状態を示した
斜視図である。
【図3】図1のパソコンにおける本体装置と表示部の関
係を示すもので、本体装置と表示部との間に介設される
回転機構部を透視状態で示した概略正面図である。
【図4】図3の本体装置と表示部と回転機構部及びその
ケースの要部縦断側面図である。
【図5】図3及び図4に示される回転機構部及びそのケ
ースの分解斜視図である。
【図6】図1のパソコンにおける本体装置に対する表示
部のチルト状態を示した概略側面図である。
【図7】図3及び図4と図6にされるチルト用レリーズ
機構部の構成を示す一部破断の要部拡大側面図である。
【符号の説明】
1 本体装置 7 表示部 9 表示画面 10 回転機構部 11 回転機構部ケース 12 曲面 14,15 円弧状溝 16 トンネル部 18 キャッチ用ボス 25 T字形リブ 27 キャッチ部品 31 リング状回転部材 32 ギヤ部 34 オイルダンパ 35 回動部(チルトユニット) 37 挿入穴 38 係止溝 41 チルトロック及びレリーズレバー 43 係止爪 O1 回転中心 O2 画面中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新海 博志 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 (72)発明者 鎌ヶ迫 始 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦置き型の本体装置と、 長方形の表示画面を有する表示部と、 この表示部と前記本体装置との間に介設され、前記本体
    装置に対し前記表示部を縦・横方向に回転自在とする回
    転機構部と、 この回転機構部と前記本体装置との間に介設され、前記
    本体装置に対し前記回転機構部を前方へ回動自在とする
    回動部と、を備え、 前記表示部の前記本体装置に対する前記回転機構部によ
    る縦・横方向の切り替えと前記回動部による前方への角
    度調節とを可能に構成したこと、を特徴とする電子機
    器。
  2. 【請求項2】 前記回転機構部は箱状のケースに内蔵さ
    れていて、 そのケースの角部が曲面により形成されていること、を
    特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 本体装置と、 長方形の表示画面を有する表示部と、 この表示部と前記本体装置との間に介設され、前記本体
    装置に対し前記表示部を所定位置を中心として縦・横方
    向に回転自在とする回転機構部と、を備え、 この回転機構部による前記表示部の回転中心を、前記表
    示画面の画面中心からずらして構成したこと、を特徴と
    する電子機器。
  4. 【請求項4】 前記回転機構部は、前記回転中心を中心
    とする複数の円弧状溝に沿って円周方向にスライドする
    スライド部材を有すること、を特徴とする請求項3記載
    の電子機器。
JP17954396A 1996-07-09 1996-07-09 電子機器 Expired - Fee Related JP3765125B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17954396A JP3765125B2 (ja) 1996-07-09 1996-07-09 電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17954396A JP3765125B2 (ja) 1996-07-09 1996-07-09 電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1020804A true JPH1020804A (ja) 1998-01-23
JP3765125B2 JP3765125B2 (ja) 2006-04-12

Family

ID=16067596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17954396A Expired - Fee Related JP3765125B2 (ja) 1996-07-09 1996-07-09 電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3765125B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7440038B2 (en) 2004-06-25 2008-10-21 Funai Electric Co., Ltd. Liquid crystal television and liquid crystal display apparatus
JP2010085479A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Nec Personal Products Co Ltd スタンド付き表示装置
JP2013141867A (ja) * 2012-01-10 2013-07-22 Toyota Boshoku Corp 表示装置の取付構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7440038B2 (en) 2004-06-25 2008-10-21 Funai Electric Co., Ltd. Liquid crystal television and liquid crystal display apparatus
JP2010085479A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Nec Personal Products Co Ltd スタンド付き表示装置
JP2013141867A (ja) * 2012-01-10 2013-07-22 Toyota Boshoku Corp 表示装置の取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3765125B2 (ja) 2006-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3360455B2 (ja) 情報処理機器
JP2734033B2 (ja) 表示装置の支持機構
US8885331B2 (en) Portable electronic apparatus
EP2237532A1 (en) Portable Information Terminal
EP3588942B1 (en) Display device
US6989985B2 (en) Electronic apparatus having display unit rotatably connected to main unit
JP2007189541A (ja) 折畳み式携帯機器
JP2001118369A (ja) 車載用機器及びその制御方法
JP2005149467A (ja) 電子機器
JP2008116769A (ja) 表示画面旋回装置
EP1310958A2 (en) Electronic appliance
JP2009171085A (ja) 電子機器
JPH1020804A (ja) 電子機器
JP2007106296A (ja) 車載用電子機器の前面パネルの開閉装置
JP4555245B2 (ja) レンズシフト機構と投射型表示装置
JPH1151662A (ja) 表示装置
JP2006123751A (ja) 電子機器の表示パネル駆動機構
JPH06336142A (ja) 表示装置
JPH05119867A (ja) 液晶デイスプレイ型パーソナルコンピユータ
JP5199210B2 (ja) 携帯型電子機器
KR100530665B1 (ko) 회전 가능한 액정 표시부를 구비한 이동통신단말기
JP2004318302A (ja) 電子機器
JP2010021711A (ja) 携帯型電子機器
JPH08160872A (ja) 電子機器
JP2006079265A (ja) 情報処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060117

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110203

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140203

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees