JPH10207705A - 半導体記憶装置及びマイクロコンピュータ - Google Patents

半導体記憶装置及びマイクロコンピュータ

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JPH10207705A
JPH10207705A JP9014032A JP1403297A JPH10207705A JP H10207705 A JPH10207705 A JP H10207705A JP 9014032 A JP9014032 A JP 9014032A JP 1403297 A JP1403297 A JP 1403297A JP H10207705 A JPH10207705 A JP H10207705A
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JP9014032A
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Hideji Azuma
秀治 我妻
Hiroshi Fujii
裕志 藤井
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子制御装置が制御データの変更により死蔵
品となってしまうことを回避するのに好適なマイクロコ
ンピュータを提供する。 【解決手段】 プラスチックパッケージ化されたマイコ
ン2内のEPROM6は、制御データを記憶するための
領域である3つのバンクメモリ21〜23と、そののう
ちで最新に制御データが書き込まれたバンクメモリ(以
下、最新バンク)を特定可能な情報を記憶するバンク情
報書込領域24とを備えている。そして、マイコン2
は、通常時には、上記領域24内の情報に基づき、最新
バンクがアクセス可能となるようにバンクメモリ21〜
23へチップセレクト信号与え、また外部から書込指令
を受けた場合には、データが未書込のバンクメモリに外
部からの新制御データを書き込み上記領域24内の情報
を更新する。よって、空のバンクメモリに新制御データ
を書き込んでいくことで制御データの変更に対応でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御プログラム及
びその制御プログラムの実行時に参照されるデータを格
納するための半導体記憶装置と、その半導体記憶装置を
備えたマイクロコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車のエンジンやト
ランスミッション等を制御する電子制御装置では、中央
処理装置(CPU),不揮発性のリードオンリーメモリ
(ROM),及び揮発性のランダムアクセスメモリ(R
AM)等からなるマイクロコンピュータを備えており、
そのマイクロコンピュータを構成するROMに、制御対
象を制御するための制御プログラム(詳しくは、制御プ
ログラムのプログラムコード)と、その制御プログラム
の実行時に制御量等を決定するために参照される制御用
のデータ(以下、制御データともいう)と、を格納する
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、この種の電子
制御装置においては、所定の制御仕様に対応する制御プ
ログラム及び制御データを格納したROMを既に製造し
た後に、その制御内容を変更しなければならない場合が
ある。
【0004】そして、制御内容の変更が必要な場合に
は、メインの制御プログラムではなく、その実行時に参
照される制御データだけを変更すれば良い場合がほとん
どであるが、このようにROMの記憶内容の一部である
制御データを変更するだけでも、既に製造してしまった
旧来のROMは、もはや使用することができない死蔵品
となってしまう。特に、通常、制御データの容量は、制
御プログラムの容量に対して、例えば数十分の一といっ
た程度に小さいものであるが、このような小容量の制御
データを変更するだけでも、旧来のROMが無駄になっ
てしまうのである。
【0005】また、旧来の制御プログラム及び制御デー
タが格納されたROMを、電子制御装置のプリント基板
に実装した後に、制御データを変更しなければならない
事態が生じた場合には、その電子制御装置自体が、死蔵
品になってしまう。一方、上記の問題を解決するために
は、一般的に以下の(A),(B)の手法が考えられる
が、何れの手法にも欠点がある。
【0006】(A)まず、ROMとして、記憶内容を紫
外線の照射によって消去可能なEPROMを用いる手法
が考えられる。即ち、このようにすることで、ROMを
プリント基板に実装する前であれば、その記憶内容を全
て消去して、制御プログラムと制御データを改めて書き
込むことができ、旧来の制御プログラム及び制御データ
を格納していたROMが、死蔵品になってしまうことを
防ぐことができる。
【0007】しかしながら、この手法では、ROMのパ
ッケージとして、半導体チップに外部から紫外線を照射
可能なガラス窓付きのセラミックパッケージを用いなけ
ればならない。つまり、信頼性が高く且つコストが低い
プラスチックパッケージ(半導体チップを樹脂によりモ
ールドしたパッケージ)を用いることができず、コスト
が高くなってしまうのである。
【0008】(B)次に、ROMとして、記憶内容を電
気的に書き換え可能なEEPROMやフラッシュEEP
ROM(以下、フラッシュROMという)を用いると共
に、ROMをプリント基板に実装した状態で記憶内容を
電気的に書き換えることができる、いわゆるオンボード
書き換えが可能なように装置を構成しておく手法が考え
られる。即ち、このように構成すれば、ROMをプリン
ト基板に実装してしまった後でも、ROMに格納される
制御プログラムや制御データを変更することができ、設
計変更に対して柔軟に対応することができる。
【0009】しかしながら、EEPROMやフラッシュ
ROMでは、やはりコストが高くなってしまい、比較的
小容量な制御データの変更に対する策としては、冗長性
が高すぎるものとなってしまう。尚、例えば特開平2−
307245号公報には、ROMの製造時の歩留まりを
向上させるための技術として、製造過程において発生し
た不良メモリセルを、レーザビームでヒューズ素子を溶
断することにより予備のメモリセルに置換する、いわゆ
る冗長回路構成の半導体記憶装置が記載されている。し
かしながら、この技術では、パッケージ化された後のR
OMの記憶内容を変更することはできず、よって、設計
変更によりROMやそのROMを既に搭載した電子制御
装置が死蔵品となってしまうことは解決することができ
ない。
【0010】また、前述した問題は、単独でパッケージ
化されたROMだけではなく、ROMを内蔵したシング
ルチップマイクロコンピュータについても全く同様であ
る。本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであ
り、制御プログラム及びその制御プログラムの実行時に
参照されるデータ(制御データ)を格納するための半導
体記憶装置であって、格納すべき制御データの変更によ
り死蔵品となってしまうことを回避するのに好適な半導
体記憶装置と、その半導体記憶装置を備えたマイクロコ
ンピュータであって、それが実装された電子制御装置が
制御データの変更により死蔵品となってしまうことを回
避するのに好適なマイクロコンピュータとを、提供する
ことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1記載の本発明の半
導体記憶装置は、電気的にデータの書き込みが可能なリ
ードオンリーメモリ(以下、PROMともいう)と、切
替手段とを備えており、PROMは、制御プログラムを
記憶するためのプログラム記憶領域と、その制御プログ
ラムの実行時に参照されるデータを記憶するための参照
データ記憶領域と、該参照データ記憶領域とは別に設け
られ、前記制御プログラムの実行時に参照されるデータ
を記憶するための1つ以上の補助データ記憶領域とを有
している。そして、切替手段は、PROMの参照データ
記憶領域及び補助データ記憶領域のうちの何れか1つを
示す選択信号を外部から受けて、PROMの参照データ
記憶領域がアクセスされた場合に実際に応答するPRO
M内の記憶領域を、前記選択信号の示す記憶領域に設定
する。
【0012】次に、このような半導体記憶装置の使用方
法の一例について説明する。 (1)まず、ROMライタ等の所定の装置を用いて、P
ROMのプログラム記憶領域に、制御プログラムを書き
込むと共に、PROMの参照データ記憶領域に、制御プ
ログラムの実行時に参照される制御データを書き込んで
おく。
【0013】(2)そして、この半導体記憶装置を、C
PUやRAM等と共に電子制御装置(詳しくは、そのプ
リント基板)に実装した際には、当該半導体記憶装置の
切替手段に、参照データ記憶領域を示す選択信号が入力
されるようにする。すると、電子制御装置の作動時に、
CPUがPROMのプログラム記憶領域に記憶された制
御プログラムを実行することで、PROMの参照データ
記憶領域にアクセスした場合には、その参照データ記憶
領域に書き込まれた制御データがCPUに読み出されて
使用されることとなり、これによって所定の制御対象を
制御するための制御処理が行われる。
【0014】(3)一方、当該半導体記憶装置を電子制
御装置に実装する前に、制御データを変更しなければな
らない事態が生じた場合には、PROMの補助データ記
憶領域に、新たな制御データを書き込む。尚、PROM
内に複数の補助データ記憶領域を設けている場合には、
そのうちの何れか1つに新たな制御データを書き込む。
【0015】(4)そして、この半導体記憶装置を電子
制御装置に実装した際には、当該半導体記憶装置の切替
手段に、最新の制御データが書き込まれている補助デー
タ記憶領域(換言すれば、最新に制御データが書き込ま
れた記憶領域)を示す選択信号が入力されるようにす
る。
【0016】すると、電子制御装置の作動時に、CPU
がPROMのプログラム記憶領域に記憶された制御プロ
グラムを実行して、PROMの参照データ記憶領域にア
クセスした場合には、この参照データ記憶領域ではな
く、選択信号の示す補助データ記憶領域に書き込まれた
制御データ(即ち、上記(3)の段階で書き込まれた最
新の制御データ)が、CPUにより読み出されることと
なり、これによって所定の制御対象を新たな制御内容で
制御することができるようになる。
【0017】(5)また、PROM内に複数の補助デー
タ記憶領域が設けられており、しかも、上記(4)の段
階の前に、再度、制御データを変更しなければならない
事態が生じた場合には、PROMの複数の補助データ記
憶領域のうちで、未だデータが書き込まれていない補助
データ記憶領域に、新たな制御データを書き込み、その
後、この半導体記憶装置を電子制御装置に実装した際に
は、上記(4)と同様に、当該半導体記憶装置の切替手
段に、最新の制御データが書き込まれている補助データ
記憶領域を示す選択信号が入力されるようにすれば良
い。
【0018】尚、上記説明では、参照データ記憶領域か
ら先に制御データを書き込むようにしたが、補助データ
記憶領域から先に制御データを書き込むようにしても良
い。つまり、参照データ記憶領域及び補助データ記憶領
域のうちで、制御データを書き込んでいく順番は任意で
ある。
【0019】このように、本発明の半導体記憶装置によ
れば、参照データ記憶領域及び前記補助データ記憶領域
のうちで、未だデータが書き込まれていない空の記憶領
域に、新たな制御データを次々に追加して書き込んでい
くことにより、制御データの変更に対応することができ
るのである。
【0020】従って、本発明の半導体記憶装置によれ
ば、格納すべき制御データを変更しなければならない事
態が生じても、その変更に容易に対応することができ、
この結果、当該半導体記憶装置が、制御データの変更に
より死蔵品となってしまうことを回避することができ
る。
【0021】しかも、本発明の半導体記憶装置によれ
ば、既に書き込まれているデータを消去する必要がない
ため、PROMとして、例えば、一度だけデータの書き
込みが可能ないわゆるワンタイムPROMや、半導体チ
ップ自身は紫外線消去式のEPROMであるがプラスチ
ックパッケージ化されたことでデータの書き込みだけが
可能となったPROMを用いることができる。このた
め、ガラス窓付きのセラミックパッケージ化されたEP
ROM、或いは、電気的にデータの書き換えが可能なE
EPROMやフラッシュROMを用いることなく、制御
データの変更に対応することが可能となり、延いては、
信頼性と経済性とを確保することができる。
【0022】尚、本発明は、PROMとして、データの
消去が可能なものを用いることを妨げるものではない。
つまり、本発明の半導体記憶装置によれば、既に書き込
まれたデータを消去するための工程を省くことができる
ため、設計変更時の対応時間を短縮することができるか
らである。
【0023】ところで、切替手段に選択信号を入力する
ための手法としては、例えば、電子制御装置のプリント
基板にディップスイッチを搭載しておき、このディップ
スイッチの設定により、参照データ記憶領域及び補助デ
ータ記憶領域のうちの何れか1つに対応した信号が切替
手段に印加される、といったものが考えられる。
【0024】但し、この手法では、電子制御装置の製造
時において、作業者がディップスイッチの設定を行わな
ければならず、作業性に欠ける面もある。そこで、この
問題を解決するためには、請求項2に記載の如く請求項
1に記載の半導体記憶装置に対して、PROMの参照デ
ータ記憶領域及び補助データ記憶領域のうちで、最新に
データが書き込まれた記憶領域を特定可能な書込情報を
記憶するための書込情報記憶手段を設けるようにすれば
良い。
【0025】そして、このような書込情報記憶手段を備
えた本発明の半導体記憶装置は、以下のように使用する
ことができる。まず、前述した(1),(3),(5)
の各段階で、PROMの参照データ記憶領域及び補助デ
ータ記憶領域のうちの何れかに新たな制御データを書き
込んだ場合には、その都度、上記書込情報記憶手段に、
今回データを書き込んだ記憶領域を特定可能な書込情報
を書き込んでおく。
【0026】そして、当該半導体記憶装置が搭載される
電子制御装置側では、CPUが、プログラム記憶領域に
記憶された制御プログラムの実行を開始する前に、書込
情報記憶手段に記憶されている書込情報を読み出して、
その書込情報に基づき、参照データ記憶領域及び補助デ
ータ記憶領域のうちで最新にデータが書き込まれた記憶
領域を特定し、更に、その特定した記憶領域を示す選択
信号を、前記切替手段に与えるようにするのである。
【0027】こうすれば、作業者によるディップスイッ
チの設定作業に頼ることなく、電子制御装置の作動時に
は、参照データ記憶領域及び補助データ記憶領域のうち
で最新にデータが書き込まれた記憶領域内の制御デー
タ、即ち、変更された最新の制御データが制御に用いら
れることとなり、電子制御装置の製造時における作業性
を向上させることができる。
【0028】一方、上記書込情報記憶手段は、当該半導
体記憶装置において、PROMとは別の記憶媒体として
設けるようにしても良いが、請求項3に記載のように、
書込情報記憶手段をPROM内の所定の記憶領域として
設けるようにすれば、当該半導体記憶装置をIC化する
上で、他の記憶領域(プログラム記憶領域、参照データ
記憶領域、補助データ記憶領域)とデータ読み出し用回
路やデータ書き込み用回路を共用化することができ、非
常に有利である。また、制御プログラムや制御データを
PROMに書き込むための周辺装置を共用して、書込情
報記憶手段に上記書込情報を書き込むことができる。
【0029】一方また、請求項4に記載の如く、書込情
報記憶手段に、参照データ記憶領域及び補助データ記憶
領域のうちで、最新にデータが書き込まれた記憶領域と
未だデータが書き込まれていない記憶領域とを特定可能
な情報を、前記書込情報として記憶させるようにすれ
ば、一層大きな効果を得ることができる。
【0030】即ち、このようにすれば、前述した
(1),(3),(5)の各段階で、PROMの参照デ
ータ記憶領域及び補助データ記憶領域のうちの何れかに
新たな制御データを書き込む前に、上記書込情報記憶手
段から書込情報を読み出すことで、未だ制御データが書
き込まれていない記憶領域を判別することができ、新た
な制御データを確実に書き込むことができるようになる
からである。
【0031】尚、この請求項4に記載の半導体記憶装置
の場合には、PROMに制御データを書き込んだ後に、
書込情報記憶手段内の書込情報を、今回データの書き込
みを行った記憶領域が最新にデータが書き込まれた記憶
領域であることを示す情報に更新しておけば良い。
【0032】ところで、前述した請求項1〜請求項4に
記載の半導体記憶装置では、電子制御装置のプリント基
板に実装された後に、制御データを変更しなければなら
ない事態が生じた場合には、容易に対応することができ
ない面もある。そこで、請求項4に記載の半導体記憶装
置を用いて、請求項5に記載のようなマイクロコンピュ
ータを構成すれば、電子制御装置に実装された後でも、
制御に用いる制御データを変更することができ、この結
果、制御データの変更によって、電子制御装置が死蔵品
となってしまうことを回避することができる。
【0033】即ち、請求項5に記載のマイクロコンピュ
ータは、請求項4に記載の半導体記憶装置を備えてお
り、通常時には、書込情報記憶手段に記憶されている書
込情報に基づいて、PROMの参照データ記憶領域及び
補助データ記憶領域のうちで最新にデータが書き込まれ
た記憶領域を示す選択信号を切替手段に与えることによ
り、前記最新にデータが書き込まれた記憶領域が参照デ
ータ記憶領域へのアクセスに対し実際に応答する記憶領
域となるようにし、その状態で、PROMのプログラム
記憶領域に記憶された制御プログラムを実行すると共
に、該制御プログラムの実行に伴い参照データ記憶領域
にアクセスしてPROMからデータを読み出すことによ
り、所定の制御対象を制御するための制御処理を行う。
【0034】また、このマイクロコンピュータは、予め
定められた書込指令を受けた場合には、書込情報記憶手
段に記憶されている書込情報に基づき、PROMの参照
データ記憶領域及び補助データ記憶領域のうちで未だデ
ータが書き込まれていない記憶領域を特定して、該特定
した記憶領域を示す選択信号を切替手段に与えることに
より、該特定した記憶領域が参照データ記憶領域へのア
クセスに対し実際に応答する記憶領域となるようにし、
その状態で、参照データ記憶領域にアクセスして外部か
らのデータをPROM内に書き込み、該書き込みの終了
後に、書込情報記憶手段内の書込情報を、前記特定した
記憶領域が最新にデータが書き込まれた記憶領域である
ことを示す情報に更新する。
【0035】このようなマイクロコンピュータを電子制
御装置のプリント基板に実装した後に、制御データを変
更しなければならない事態が生じた場合には、当該マイ
クロコンピュータに、予め定められた書込指令と新たな
制御データを、外部から入力してやれば良い。
【0036】すると、PROMの参照データ記憶領域及
び補助データ記憶領域のうちで未だデータが書き込まれ
ていない記憶領域に、上記入力した新たな制御データが
書き込まれ、更に、書込情報記憶手段内の書込情報が、
今回新たな制御データを書き込んだ記憶領域が最新にデ
ータが書き込まれた記憶領域であることを示す情報に更
新される。
【0037】そして、電子制御装置の作動時において、
マイクロコンピュータが通常の動作を行う場合には、P
ROMの参照データ記憶領域及び補助データ記憶領域の
うちで最新にデータの書き込みが行われた記憶領域内の
制御データが読み出されることとなり、これによって所
定の制御対象を最新の制御内容で制御することができる
ようになる。
【0038】このように請求項5に記載のマイクロコン
ピュータによれば、電子制御装置に実装された後でも、
制御に用いる制御データを変更することができ、この結
果、制御データの変更によって電子制御装置が死蔵品と
なってしまうことを回避することができる。
【0039】尚、このマイクロコンピュータは、請求項
4に記載の半導体記憶装置と共に1つのパッケージを成
すシングルチップマイクロコンピュータとして構成して
も良いし、また、電子制御装置のプリント基板上で上記
半導体記憶装置と共にマイクロコンピュータを形成する
ように構成しても良い。
【0040】次に、請求項6に記載のマイクロコンピュ
ータでは、請求項5に記載のマイクロコンピュータに対
して、半導体記憶装置の切替手段が、前記選択信号を記
憶するレジスタを備えている。そして、このマイクロコ
ンピュータによれば、通常時に制御プログラムの実行を
開始する前、或いは、前記書込指令を受けてPROMに
外部からのデータを書き込む前に、選択信号を切替手段
に一度出力するだけで、以後は、その出力した選択信号
が示す記憶領域を、参照データ記憶領域へのアクセスに
対し実際に応答する記憶領域として設定することができ
る。このため、実際に応答する記憶領域を設定するのに
必要な処理動作を、最小限にすることができる。
【0041】また、基本的に、書込情報記憶手段からは
上記選択信号を出力する際にだけ書込情報を読み出せば
良いため、特に、請求項3に記載の如く書込情報記憶手
段がPROM内の所定の記憶領域として設けられている
場合には、書込情報記憶手段としてのPROM内の記憶
領域にリードアクセスする時間を最小限にすることがで
き、有利である。つまり、この種のPROMにおいて
は、リードアクセスに伴うバイアス電圧により、データ
の保持期間(即ち、寿命)が短くなってしまう可能性が
あるが、このような可能性を排除することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。尚、以下の実施形態では、自動
車のエンジンを制御するための電子制御装置に搭載され
るシングルチップマイクロコンピュータについて説明す
るが、本発明は、下記のものに何ら限定されることな
く、本発明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採
り得ることは言うまでもない。
【0043】[第1実施形態]まず図1は、第1実施形
態のシングルチップマイクロコンピュータ(以下、マイ
コンという)2の内部構成を表すブロック図である。図
1に示すように、マイコン2は、プログラムに従い動作
する周知のCPU4と、CPU4を動作させるのに必要
なプログラム及びデータを格納する不揮発性のEPRO
M6及びマスクROM8と、これら各部を接続するアド
レスバス10及びデータバス12とを備えている。ま
た、図示はされていないが、マイコン2には、CPU4
の演算結果などを一時記憶するためのRAMを始め、外
部との間で信号の入出力を行うためのI/Oポートやシ
リアル通信ポートなども備えられている。
【0044】EPROM6は、半導体チップ自身は紫外
線の照射によって記憶内容を消去可能なEPROMであ
るが、当該マイコン2がプラスチックパッケージ化され
て紫外線の照射ができなくなったことで、電気的にデー
タの書き込みだけが可能となったROMである。
【0045】そして、EPROM6の記憶領域は、エン
ジン制御用の制御プログラムを記憶するための領域であ
るメインメモリ20と、このメインメモリ20内の制御
プログラムの実行時に参照される制御データを記憶する
ための領域である第1から第3までの3つのバンクメモ
リ21,22,23と、この3つのバンクメモリ21〜
23のうちで、最新に制御データが書き込まれたバンク
メモリと未だ制御データが書き込まれていないバンクメ
モリとを特定可能な書込情報を記憶するためのバンク情
報書込領域24と、に分けられている。
【0046】ここで、EPROM6のメモリアドレス空
間を示す図2のように、第1〜第3のバンクメモリ21
〜23の各々は、EPROM6の記憶領域のうち、18
00h番地から27FFh番地までの同一アドレス空間
の4Kバイトの領域として設定されている。尚、「h」
は、その「h」の前の文字(0〜9,A〜F)が16進
数による表現であることを示している。そして、第1〜
第3のバンクメモリ21〜23は、CPU4が1800
h番地から27FFh番地までのアドレスをアクセスし
た際に、第1〜第3のバンクメモリ21〜23のうちで
後述するアンド回路31〜33からチップセレクト信号
を受けているものだけが、CPU4からのアクセスに対
して応答するように構成されている。
【0047】また、図2に示すように、メインメモリ2
0は、EPROM6の記憶領域のうち、2800h番地
からF7FFh番地までの52Kバイトの領域として設
定されている。一方、図2には示されていないが、バン
ク情報書込領域24は、メインメモリ20及びバンクメ
モリ21〜23以外の2バイト(16ビット)分の記憶
領域として設定されている。
【0048】そして、マイコン2が電子制御装置に実装
された初期の状態において、EPROM6のメインメモ
リ20には、エンジン制御用の制御プログラムが既に書
き込まれており、EPROM6の第1〜第3のバンクメ
モリ21〜23には、第1のバンクメモリ21だけに、
メインメモリ20内の制御プログラムの実行時に参照さ
れる制御データが既に書き込まれている。そして更に、
この初期の状態において、EPROM6のバンク情報書
込領域24には、最新に制御データが書き込まれたバン
クメモリが第1のバンクメモリ21であり、第2と第3
のバンクメモリ22,23には未だ制御データが書き込
まれていないことを示す書込情報が既に書き込まれてい
る。
【0049】尚、本実施形態において、EPROM6の
メインメモリ20と第1のバンクメモリ21とバンク情
報書込領域24には、電子制御装置の製造工程において
マイコン2が電子制御装置へ実装される前に、制御プロ
グラムと制御データと上記書込情報とが夫々事前に書き
込まれるのであるが、マイコン2を電子制御装置に実装
してから、制御プログラムなどを書き込むようにしても
良い。
【0050】また、第1〜第3のバンクメモリ21〜2
3に書き込まれる制御データは、例えば、図3に示すよ
うな点火時期算出用のデータマップである。即ち、一般
的にエンジンの点火時期は、エンジンの回転速度と吸入
空気量とに基づいて算出された点火進角から最適値が求
められるが、点火進角の計算式は非常に複雑であり、マ
イコン2で全ての演算処理を行うには時間がかかってし
まう。そこで、図3に示すように、エンジンの回転速度
と吸入空気量とに対応する点火進角を、データマップ化
してEPROM6に格納しておき、そのデータマップか
ら実際のエンジン回転速度と吸入空気量とに対応する点
火進角を読み出す、いわゆるテーブル・ルックアップ方
式を採用することで、複雑な演算処理を行うことなく最
適な点火時期を求めることができるようにするのであ
る。
【0051】よって、マイコン2のCPU4がメインメ
モリ20内の制御プログラムの実行に伴い点火進角を求
める際には、エンジンの回転速度と吸入空気量とに対し
てEPROM6内の1800h番地から27FFh番地
までのどのアドレスに格納されたデータ(点火進角)を
読み出すかのアドレス計算だけを行うこととなり、点火
進角を算出するための演算処理を大幅に簡素化すること
ができる。そして、EPROM6のメインメモリ20に
書き込まれる制御プログラムには、上記アドレス計算の
ためのプログラムが含まれているのである。
【0052】但し、これはあくまでも一例であり、例え
ば、本実施形態のマイコン2がエアコンを制御するため
の電子制御装置に用いられる場合には、EPROM6の
メインメモリ20に、エアコン制御用の制御プログラム
が書き込まれ、また、EPROM6の第1〜第3のバン
クメモリ21〜23には、エアコンを制御する上で参照
される制御データが書き込まれることとなる。
【0053】一方、マイコン2に内臓されたマスクRO
M8は、データの書き換えが不能な不揮発性ROMであ
り、このマスクROM8には、マイコン2のリセット
(初期化)解除の直後に実行されるブートプログラム
が、マイコン2の製造時(換言すれば、マイコン2の電
子制御装置への実装前)に予め格納されている。
【0054】一方更に、マイコン2には、図1に示すよ
うに、CPU4からデータバス12に出力される16ビ
ットのデータであって、EPROM6の第1〜第3のバ
ンクメモリ21〜23のうちの何れを使用するかを示す
選択信号を記憶するリード/ライト可能な16ビットの
バンクメモリ選択レジスタ26と、CPU4からアドレ
スバス10に1800h番地から27FFh番地までの
アドレスが出力された時に、ハイレベルの信号を出力す
るアドレスデコーダ28と、アドレスデコーダ28から
ハイレベルの信号が出力されている時に、バンクメモリ
選択レジスタ26に記憶されている上記選択信号に応じ
て、EPROM6の第1〜第3のバンクメモリ21〜2
3のうちの何れかに前述したチップセレクト信号を出力
する3つのアンド回路31,32,33と、が備えられ
ている。
【0055】ここで、バンクメモリ選択レジスタ26の
リセット時の初期値は#0000hであり、図4(a)
に示すように、このバンクメモリ選択レジスタ26で
は、最下位ビットを0ビット目とした場合の13ビット
目が、第1バンク選択フラグB0となっており、最下位
ビットを0ビット目とした場合の14ビット目が、第2
バンク選択フラグB1となっており、最上位ビットであ
る15ビット目が、第3バンク選択フラグB2となって
いる。尚、「#」は、その後に続く16進数表現の文字
(0〜9,A〜F)がデータであることを示している。
【0056】そして、アンド回路31は、アドレスデコ
ーダ28からハイレベルの信号が出力されており、且
つ、バンクメモリ選択レジスタ26の第1バンク選択フ
ラグ(以下、13ビット目ともいう)B0が「1」であ
る時に、第1のバンクメモリ21へチップセレクト信号
を出力する。また同様に、アンド回路32は、アドレス
デコーダ28からハイレベルの信号が出力されており、
且つ、バンクメモリ選択レジスタ26の第2バンク選択
フラグ(以下、14ビット目ともいう)B1が「1」で
ある時に、第2のバンクメモリ22へチップセレクト信
号を出力し、アンド回路33は、アドレスデコーダ28
からハイレベルの信号が出力されており、且つ、バンク
メモリ選択レジスタ26の第3バンク選択フラグ(以
下、15ビット目ともいう)B2が「1」である時に、
第3のバンクメモリ23へチップセレクト信号を出力す
る。
【0057】よって、バンクメモリ選択レジスタ26に
#2000hを書き込めば、CPU4が1800h番地
から27FFh番地までのアドレスをアクセスした際に
応答するEPROM6の記憶領域が第1のバンクメモリ
21となり、バンクメモリ選択レジスタ26に#400
0hを書き込めば、CPU4が1800h番地から27
FFh番地までのアドレスをアクセスした際に応答する
EPROM6の記憶領域が第2のバンクメモリ22とな
り、バンクメモリ選択レジスタ26に#8000hを書
き込めば、CPU4が1800h番地から27FFh番
地までのアドレスをアクセスした際に応答するEPRO
M6の記憶領域が第3のバンクメモリ23となる。
【0058】一方、EPROM6において、バンク情報
書込領域24の製造時の初期値(つまり、データが未だ
書き込まれていない状態での値)は#FFFFhであ
り、図4(b)に示すように、このバンク情報書込領域
24では、最下位ビットを0ビット目とした場合の13
ビット目が、第1のバンクメモリ21にデータが書き込
まれているか否かを示す第1バンクステータスフラグS
0となっており、最下位ビットを0ビット目とした場合
の14ビット目が、第2のバンクメモリ22にデータが
書き込まれているか否かを示す第2バンクステータスフ
ラグS1となっており、最上位ビットである15ビット
目が、第3のバンクメモリ23にデータが書き込まれて
いるか否かを示す第3バンクステータスフラグS2とな
っている。
【0059】そして、本実施形態では、第1のバンクメ
モリ21に制御データを書き込んだ場合には、バンク情
報書込領域24の第1バンクステータスフラグ(以下、
13ビット目ともいう)S0に「0」を書き込み、その
後、第2のバンクメモリ22に制御データを書き込んだ
場合には、バンク情報書込領域24の第2バンクステー
タスフラグ(以下、14ビット目ともいう)S1に
「0」を書き込み、更にその後、第3のバンクメモリ2
3に制御データを書き込んだ場合には、バンク情報書込
領域24の第3バンクステータスフラグ(以下、15ビ
ット目ともいう)S2に「0」を書き込むようになって
いる。
【0060】よって、マイコン2が電子制御装置に実装
された初期の状態であって、第1〜第3のバンクメモリ
21〜23のうち第1のバンクメモリ21だけに制御デ
ータが書き込まれている状態においては、バンク情報書
込領域24に、書込情報として、13ビット目(第1バ
ンクステータスフラグ)S0だけが「0」である#DF
FFhが書き込まれていることとなる。
【0061】このような本実施形態のマイコン2は、電
子制御装置に実装された状態で、リセット解除に伴い動
作を開始すると、まず、CPU4がマスクROM8内の
ブートプログラムを実行する。そして、特定の入力端子
に書込指令としての信号が入力されていない通常時に
は、そのブートプログラムにてEPROM6のメインメ
モリ20に格納された制御プログラムをコールして、そ
の制御プログラムを実行することにより、エンジンを制
御するための制御処理を行う。
【0062】一方、マイコン2のCPU4は、ブートプ
ログラムの実行を開始した際に、上記入力端子に書込指
令としての信号が入力されていると判定すると、EPR
OM6内の制御プログラムをコールすることなくブート
プログラムの実行を続ける。そして、当該マイコン2が
搭載された電子制御装置の外部から送信されて来るデー
タ(即ち、EPROM6に書き込むべき新たな制御デー
タ)を受信して、その受信したデータをEPROM6の
第2あるいは第3のバンクメモリ22,23の何れかに
書き込むための処理を行う。
【0063】そこで次に、マイコン2で実行される処理
の詳細について、図5のフローチャートを用いて説明す
る。尚、図5に示す処理は、マスクROM8内のブート
プログラムによって実行される。マイコン2のCPU4
は、リセットが解除されて動作を開始すると、マスクR
OM8内のブートプログラムを実行し、まずステップ
(以下、単に「S」と記す)100にて、書込指令を受
けているか否かを判定する。尚、当該マイコン2が搭載
される電子制御装置は、マイコン2のEPROM6に新
たな制御データを書き込む際に外部装置と接続され、こ
の外部装置が接続されると、マイコン2の特定の入力端
子に書込指令としてのハイレベルの信号が入力されるよ
うになっている。そこで、S100では、上記入力端子
にハイレベルの信号が入力されているか否かを検出し
て、ハイレベルの信号が入力されている場合に、書込指
令を受けていると判定する。
【0064】ここで、上記S100にて、書込指令を受
けていないと判定した場合には、通常動作モードである
と判断して、S110に進む。そして、このS110に
て、EPROM6のバンク情報書込領域24に格納され
ている書込情報としての16ビットデータを読み出し、
その読み出したデータに基づいて、バンクメモリ選択レ
ジスタ26に書き込むべき16ビットの使用バンク選択
データを作成する。
【0065】尚、この使用バンク選択データは、バンク
情報書込領域24に格納されているデータの最上位ビッ
トである15ビット目S2と14ビット目S1とが両方
共に「1」であり且つ13ビット目S0が「0」であれ
ば、制御データが最新に書き込まれたバンクメモリが第
1のバンクメモリ21であると判断して、使用バンク選
択データを#2000hとし、バンク情報書込領域24
に格納されているデータの15ビット目S2が「1」で
あり且つ14ビット目S1が「0」であれば、制御デー
タが最新に書き込まれたバンクメモリが第2のバンクメ
モリ22であると判断して、使用バンク選択データを#
4000hとし、バンク情報書込領域24に格納されて
いるデータの15ビット目S2が「0」であれば、制御
データが最新に書き込まれたバンクメモリが第3のバン
クメモリ23であると判断して、使用バンク選択データ
を#8000hとする、といった手順で作成される。
【0066】そして、続くS120にて、上記S110
で作成した使用バンク選択データを、バンクメモリ選択
レジスタ26に書き込み、更に続くS130にて、EP
ROM6のメインメモリ20内の制御プログラムへジャ
ンプする。すると、その後は、メインメモリ20に書き
込まれている制御プログラムが実行されて、エンジンを
制御するための制御処理が行われる。そして、この制御
プログラムの実行に伴いCPU4がEPROM6の18
00h番地から27FFh番地までのアドレスをリード
アクセスした際において、上記S120でバンクメモリ
選択レジスタ26に#2000hが書き込まれている場
合には、第1のバンクメモリ21から制御データが読み
出されることとなり、上記S120でバンクメモリ選択
レジスタ26に#4000hが書き込まれている場合に
は、第2のバンクメモリ22から制御データが読み出さ
れることとなり、上記S120でバンクメモリ選択レジ
スタ26に#8000hが書き込まれている場合には、
第3のバンクメモリ23から制御データが読み出される
こととなる。
【0067】つまり、第1〜第3のバンクメモリ21〜
23のうちで、最新に制御データが書き込まれたバンク
メモリから制御データが読み出されて、エンジンの制御
に用いられることとなる。一方、上記S100で書込指
令を受けていると判定した場合には、EPROM6に制
御データを書き込む書込動作モードであると判断して、
S140に移行する。そして、このS140にて、EP
ROM6のバンク情報書込領域24に格納されている書
込情報としての16ビットデータを読み出し、その読み
出したデータに基づいて、バンクメモリ選択レジスタ2
6に書き込むべき16ビットの書込バンク選択データを
作成する。
【0068】尚、この書込バンク選択データは、バンク
情報書込領域24に格納されているデータの15ビット
目S2と14ビット目S1とが両方共に「1」であり且
つ13ビット目S0が「0」であれば、次に制御データ
を書き込むべき空のバンクメモリが第2のバンクメモリ
22であると判断して、書込バンク選択データを#40
00hとし、バンク情報書込領域24に格納されている
データの15ビット目S2が「1」であり且つ14ビッ
ト目S1が「0」であれば、次に制御データを書き込む
べき空のバンクメモリが第3のバンクメモリ23である
と判断して、書込バンク選択データを#8000hとす
る、といった手順で作成される。
【0069】そして、続くS150にて、上記S140
で作成した書込バンク選択データを、バンクメモリ選択
レジスタ26に書き込み、更に続くS160にて、EP
ROM6に制御データを書き込むためのデータ書込処理
を実行する。このデータ書込処理は、前述した外部装置
から送信されて来る新たな制御データをシリアル通信ポ
ートを介して順次受信すると共に、EPROM6の18
00h番地から27FFh番地までのアドレスを順次ア
クセスして上記受信した制御データをEPROM6に書
き込んでいく、といった手順で実行される。よって、上
記S150でバンクメモリ選択レジスタ26に#400
0hが書き込まれている場合には、第2のバンクメモリ
22に外部装置からの新たな制御データが書き込まれる
こととなり、上記S150でバンクメモリ選択レジスタ
26に#8000hが書き込まれている場合には、第3
のバンクメモリ23に外部装置からの新たな制御データ
が書き込まれることとなる。
【0070】そして、このデータ書込処理の実行を終了
すると、S170に進んで、EPROM6に今回書き込
んだ制御データを読み出して、外部装置から受信した制
御データと比較(ベリファイ)し、両制御データが一致
していれば、制御データの書き込みに成功したと判定し
てS180に進む。そして、このS180にて、バンク
メモリ書込済データを作成し、その作成したバンクメモ
リ書込済データをEPROM6のバンク情報書込領域2
4に書き込む。
【0071】尚、バンクメモリ書込済データは、バンク
メモリ選択レジスタ26の現在値が#4000hなら
ば、今回、第2のバンクメモリ22に制御データを書き
込んだことになることから、バンク情報書込領域24の
14ビット目S1に「0」を書き込むためにバンクメモ
リ書込済データを#BFFFhとし、バンクメモリ選択
レジスタ26の現在値が#8000hならば、今回、第
3のバンクメモリ23に制御データを書き込んだことに
なることから、バンク情報書込領域24の15ビット目
S2に「0」を書き込むためにバンクメモリ書込済デー
タを#7FFFhとする、といった手順で作成される。
【0072】そして、続くS190にて、バンク情報書
込領域24に対するデータ書き込みに成功したか否かを
判定し、成功したと判定した場合には、S200に進ん
で、制御データの書き込みに成功した旨を示す成功終了
データを、外部装置へシリアル通信ポートを介して送信
する。すると、外部装置側では、所定の表示部に制御デ
ータの書き込みに成功したことを示すメッセージが表示
される。
【0073】一方、上記S190にて、バンク情報書込
領域24に対するデータ書き込みに失敗したと判定した
場合、あるいは、上記S170にて、制御データの書き
込みに失敗したと判定した場合には、S210に移行す
る。そして、このS210にて、バンクメモリ選択レジ
スタ26の現在値を読み出して、未だデータが書き込ま
れていないバンクメモリが有るか否かを判定し、肯定判
定した場合には、続くS220に進んで、書込バンク選
択データを更新して、前述したS150に戻る。つま
り、S210では、バンクメモリ選択レジスタ26の現
在値が#4000hならば、第3のバンクメモリ23に
は未だデータが書き込まれていないと判定して、書込バ
ンク選択データを#8000hに設定する。そして、第
3のバンクメモリ23に制御データを書き込むために、
S150にて、S210で設定した書込バンク選択デー
タをバンクメモリ選択レジスタ26に書き込み、続くS
160にて、再度、EPROM6に制御データを書き込
むためのデータ書込処理を実行するのである。
【0074】また、S210にて、未だデータが書き込
まれていないバンクメモリがもはや無いと判定した場合
には、S230に移行して、制御データの書き込みに失
敗した旨を示す失敗終了データを、外部装置へシリアル
通信ポートを介して送信する。すると、外部装置側で
は、所定の表示部に制御データの書き込みに失敗したこ
とを示すメッセージが表示される。
【0075】つまり、本実施形態のマイコン2では、通
常時には(S100:NO)、EPROM6のバンク情
報書込領域24に書き込まれた書込情報としてのデータ
に基づいて、EPROM6の第1〜第3のバンクメモリ
21〜23のうちで最新に制御データが書き込まれたバ
ンクメモリを示す使用バンク選択データをバンクメモリ
選択レジスタ26に書き込むことにより、最新に制御デ
ータが書き込まれたバンクメモリがEPROM6の18
00h番地から27FFh番地までのアクセスに対して
応答するようにし(S110,S120)、その状態
で、EPROM2のメインメモリ20に記憶された制御
プログラムを実行すると共に、その制御プログラムの実
行に伴いEPROM6の1800h番地から27FFh
番地までの領域にアクセスしてEPROM6から制御デ
ータを読み出すことにより、エンジンを制御するための
制御処理を行っている(S130)。
【0076】また、外部装置からの書込指令を受けた場
合には(S100:YES)、バンク情報書込領域24
に書き込まれたデータに基づき、EPROM6の第1〜
第3のバンクメモリ21〜23のうちで未だデータが書
き込まれていない空のバンクメモリを特定して、その特
定したバンクメモリを示す書込バンク選択データをバン
クメモリ選択レジスタ26に書き込むことにより、上記
特定したバンクメモリがEPROM6の1800h番地
から27FFh番地までのアクセスに対して応答するよ
うにし(S140,S150)、その状態で、EPRO
M6の1800h番地から27FFh番地までのアドレ
スを順次アクセスして外部装置からの新たな制御データ
をEPROM6に書き込み(S160)、その書き込み
が終了した後に、バンク情報書込領域24内のデータ
を、上記特定したバンクメモリが最新に制御データが書
き込まれたバンクメモリであることを示すデータに更新
するようにしている(S180)。
【0077】尚、本第1実施形態では、EPROM6
が、電気的にデータの書き込みが可能なリードオンリー
メモリに相当し、メインメモリ20がプログラム記憶領
域に相当し、第1のバンクメモリ21が参照データ記憶
領域に相当し、第2のバンクメモリ22と第3のバンク
メモリ23の各々が、補助データ記憶領域に相当してい
る。また、バンク情報書込領域24が書込情報記憶手段
に相当している。そして、アドレスデコーダ28とアン
ド回路31〜33、あるいは更にバンクメモリ選択レジ
スタ26とが切替手段に相当しており、EPROM6と
上記切替手段に相当する部分とが、本発明の半導体記憶
装置に相当している。
【0078】以上のような本実施形態のマイコン2を搭
載した電子制御装置において、EPROM6の第1〜第
3のバンクメモリ21〜23のうちで第1のバンクメモ
リ21だけに制御データが書き込まれている初期の状態
では、EPROM6のメインメモリ20に書き込まれた
制御プログラムの実行時に、第1のバンクメモリ21に
書き込まれた制御データが読み出されてエンジンの制御
に用いられることとなる。
【0079】これに対し、マイコン2を電子制御装置に
実装した後に、制御データを変更しなければならない事
態が生じた場合には、当該電子制御装置に外部装置を接
続して、マイコン2に、書込指令を入力すると共に新た
な制御データを送信してやれば良い。
【0080】すると、図5のS140以降の処理が実行
されることにより、EPROMの第1〜第3のバンクメ
モリ21〜23のうちで未だデータが書き込まれていな
い第2のバンクメモリ22に、外部装置からの新たな制
御データが書き込まれ、更に、バンク情報書込領域24
内のデータが、第2のバンクメモリ22が最新に制御デ
ータが書き込まれたバンクメモリであることを示すデー
タに更新される。
【0081】また更に、その後、制御データを変更しな
ければならない事態が生じた場合には、上記1回目の変
更時と同様の作業を行うことで、今度はEPROMの第
3のバンクメモリ23に外部装置からの新たな制御デー
タが書き込まれ、更に、バンク情報書込領域24内のデ
ータが、第3のバンクメモリ23が最新に制御データが
書き込まれたバンクメモリであることを示すデータに更
新される。
【0082】そして、このように第2のバンクメモリ2
2あるいは第3のバンクメモリ23に新たな制御データ
が書き込まれた後に、マイコン2が通常の動作を行った
場合には、EPROM6の3つのバンクメモリ21〜2
3のうちで、最新に制御データの書き込みが行われたバ
ンクメモリ内の制御データが読み出されることとなり、
このため、エンジンを最新の制御内容で制御することが
できるようになるのである。
【0083】このように本実施形態のマイコン2によれ
ば、電子制御装置に実装された後でも、制御に用いる制
御データを簡単に変更することができ、この結果、制御
データの変更によって電子制御装置が死蔵品となってし
まうことを回避することができる。
【0084】しかも、本実施形態のマイコン2によれ
ば、3つのバンクメモリ21〜23のうちで未だデータ
が書き込まれていない空のバンクメモリに、新たな制御
データを次々に追加して書き込んでいくことにより、制
御データの変更に対応するようにしているため、ガラス
窓付きのセラミックパッケージを用いることなく、ま
た、電気的にデータの書き換えが可能なEEPROMや
フラッシュROMを用いることなく、制御データの変更
に対応することが可能となり、延いては、信頼性と経済
性とを確保することができる。
【0085】また、本実施形態のマイコン2では、最新
に制御データが書き込まれたバンクメモリと未だデータ
が書き込まれていないバンクメモリとを特定するための
データを記憶するバンク情報書込領域24を、EPRO
M6内に設けるようにしているため、EPROM6内の
他の記憶領域(メインメモリ20及びバンクメモリ21
〜23)とデータを読み出すための回路やデータを書き
込むための回路を共用化することができ、回路面積(即
ち、半導体チップのサイズ)を小さく抑えることができ
る。
【0086】一方更に、本実施形態のマイコン2では、
バンクメモリ選択レジスタ26を設けると共に、リセッ
ト解除の直後に1度だけバンク情報書込領域24からデ
ータを読み出して(S110又はS140)、そのデー
タに基づき、3つのバンクメモリ21〜23のうちでア
クセス可能となるバンクメモリを選択するためのデータ
を、バンクメモリ選択レジスタ26に書き込むようにし
ている。このため、バンク情報書込領域24にリードア
クセスする時間を最小限にすることができ、延いては、
リードアクセスに伴うバイアス電圧によってバンク情報
書込領域24のデータの保持期間が短くなってしまう可
能性を排除することができる。
【0087】尚、EPROM6におけるメインメモリ2
0とバンクメモリ21〜23との記憶容量の比率は、制
御プログラムと制御データの容量比に応じて、適宜決定
することができる。また、上記実施形態では、EPRO
M6内のバンクメモリの数が3つであったが、その数も
適宜決定することができる。
【0088】[第2実施形態]次に、第2実施形態のマ
イコンは、前述した第1実施形態のマイコン2に対し
て、以下の及びの点で異なっている。 まず、図6に示すように、第2実施形態のマイコン4
0は、第1実施形態のマイコン2に対して、アドレスデ
コーダ28及びアンド回路31〜33の代わりに、アド
レス変換回路42を備えている。
【0089】次に、第2実施形態のマイコン40で
は、EPROM6のメモリアドレス空間が、図7に示す
ように設定されている。即ち、メインメモリ20は、第
1実施形態のマイコン2と同様に、EPROM6の記憶
領域のうちで2800h番地からF7FFh番地までの
52Kバイトの領域として設定されているが、第1のバ
ンクメモリ21は、1800h番地から27FFh番地
までの4Kバイトの領域として設定され、第2のバンク
メモリ22は、0800h番地から17FFh番地まで
の4Kバイトの領域として設定され、第3のバンクメモ
リ23は、0000h番地から07FFh番地までとF
800h番地からFFFFh番地までからなる合計4K
バイトの領域として設定されている。
【0090】そして、本第2実施形態のマイコン40に
備えられたアドレス変換回路42は、CPU4がアドレ
スバス10に1800h番地から27FFh番地までの
アドレスを出力した際に、そのアドレスを以下の(a)
〜(c)ように変換してEPROM6へ出力する。
【0091】(a)バンクメモリ選択レジスタ26の1
5ビット目B2と14ビット目B1と13ビット目B0
とが「B2=0,B1=0,B0=1」である場合に
は、CPU4からアドレスバス10に出力された180
0h番地から27FFh番地までのアドレスを、そのま
まEPROM6に出力する。
【0092】(b)バンクメモリ選択レジスタ26の1
5ビット目B2と14ビット目B1と13ビット目B0
とが「B2=0,B1=1,B0=0」である場合に
は、CPU4からアドレスバス10に出力された180
0h番地から27FFh番地までのアドレスを、080
0h番地から17FFh番地までのアドレスに変換して
EPROM6に出力する。
【0093】(c)バンクメモリ選択レジスタ26の1
5ビット目B2と14ビット目B1と13ビット目B0
とが「B2=1,B1=0,B0=0」である場合に
は、CPU4からアドレスバス10に出力された180
0h番地から1FFFh番地までのアドレスを、000
0h番地から07FFh番地までのアドレスに変換して
EPROM6に出力し、CPU4からアドレスバス10
に出力された2000h番地から27FFh番地までの
アドレスを、F800h番地からFFFFh番地までの
アドレスに変換してEPROM6に出力する。
【0094】よって、本第2実施形態のマイコン40に
おいても、第1実施形態のマイコン2と全く同様に、バ
ンクメモリ選択レジスタ26に#2000hが書き込ま
れている場合には、CPU4が1800h番地から27
FFh番地までのアドレスをアクセスした際に応答する
EPROM6の記憶領域が第1のバンクメモリ21とな
り、バンクメモリ選択レジスタ26に#4000hが書
き込まれている場合には、CPU4が1800h番地か
ら27FFh番地までのアドレスをアクセスした際に応
答するEPROM6の記憶領域が第2のバンクメモリ2
2となり、バンクメモリ選択レジスタ26に#8000
hが書き込まれている場合には、CPU4が1800h
番地から27FFh番地までのアドレスをアクセスした
際に応答するEPROM6の記憶領域が第3のバンクメ
モリ23となる。
【0095】従って、本第2実施形態のマイコン40に
よっても、前述した第1実施形態のマイコン2による効
果と全く同じ効果を得ることができる。尚、本第2実施
形態では、アドレス変換回路42あるいは更にバンクメ
モリ選択レジスタ26が切替手段に相当しており、EP
ROM6と上記切替手段に相当する部分とが、本発明の
半導体記憶装置に相当している。
【0096】[その他]前述した第1実施形態のマイコ
ン2は、EPROM6とアドレスデコーダ28及びアン
ド回路31〜33とからなる半導体記憶装置(以下、半
導体記憶装置Aという)を、CPU4などと共に1つの
パッケージに納めたシングルチップマイクロコンピュー
タであった。また、第2実施形態のマイコン40も、E
PROM6とアドレス変換回路42とからなる半導体記
憶装置(以下、半導体記憶装置Bという)を、CPU4
などと共に1つのパッケージに納めたシングルチップマ
イクロコンピュータであった。
【0097】これに対し、上記半導体記憶装置A,Bだ
けを1つのパッケージに納めて、電子制御装置のプリン
ト基板上で前述したマイコン2,40を形成するように
しても良い。また、上記半導体記憶装置A,Bだけを1
つのパッケージに納めて製造した場合には、「課題を解
決するための手段、及び発明の効果」の項で請求項1,
2,4に記載の半導体記憶装置について説明したように
使用することができる。
【0098】尚、例えば半導体記憶装置Bの場合には、
「課題を解決するための手段、及び発明の効果」の項の
説明において、プログラム記憶領域をメインメモリ20
と読み替え、参照データ記憶領域を第1のバンクメモリ
21と読み替え、補助データ記憶領域を第2のバンクメ
モリ22あるいは第3のバンクメモリ23と読み替え、
切替手段をアドレス変換回路42と読み替え、書込情報
記憶手段をバンク情報書込領域24と読み替えること
で、その使用方法が概ね明らかになるため、詳しい説明
は省略する。
【0099】そして、上記半導体記憶装置A,Bによれ
ば、格納すべき制御データを変更しなければならない事
態が生じても、その変更に容易に対応することができ、
当該半導体記憶装置A,Bが、制御データの変更により
死蔵品となってしまうことを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のシングルチップマイクロコン
ピュータの内部構成を表すブロック図である。
【図2】 図1のEPROMのメモリアドレス空間を説
明する説明図である。
【図3】 図1のEPROMの第1〜第3のバンクメモ
リに記憶される制御データを説明する説明図である。
【図4】 図1のバンクメモリ選択レジスタ及びバンク
情報書込領域を説明する説明図である。
【図5】 第1実施形態のシングルチップマイクロコン
ピュータで実行される処理を表すフローチャートであ
る。
【図6】 第2実施形態のシングルチップマイクロコン
ピュータの内部構成を表すブロック図である。
【図7】 図6のEPROMのメモリアドレス空間を説
明する説明図である。
【符号の説明】
2,40…シングルチップマイクロコンピュータ(マイ
コン) 4…CPU 6…EPROM 8…マスクROM 10…アドレ
スバス 12…データバス 20…メインメモリ 21…第
1のバンクメモリ 22…第2のバンクメモリ 23…第3のバンクメモ
リ 24…バンク情報書込領域 26…バンクメモリ選択
レジスタ 28…アドレスデコーダ 31,32,33…アンド
回路 42…アドレス変換回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的にデータの書き込みが可能であ
    り、制御プログラムを記憶するためのプログラム記憶領
    域、前記制御プログラムの実行時に参照されるデータを
    記憶するための参照データ記憶領域、及び該参照データ
    記憶領域とは別に設けられ、前記制御プログラムの実行
    時に参照されるデータを記憶するための1つ以上の補助
    データ記憶領域を有するリードオンリーメモリと、 該電気的にデータの書き込みが可能なリードオンリーメ
    モリの前記参照データ記憶領域及び前記補助データ記憶
    領域のうちの何れか1つを示す選択信号を外部から受け
    て、前記参照データ記憶領域がアクセスされた場合に実
    際に応答する前記リードオンリーメモリ内の記憶領域
    を、前記選択信号の示す記憶領域に設定する切替手段
    と、 を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記参照データ記憶領域及び前記補助データ記憶領域の
    うちで、最新にデータが書き込まれた記憶領域を特定可
    能な書込情報を記憶するための書込情報記憶手段を備え
    ていること、 を特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記書込情報記憶手段は、前記リードオンリーメモリ内
    の所定の記憶領域として設けられていること、 を特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の半導体記
    憶装置において、 前記書込情報記憶手段には、前記参照データ記憶領域及
    び前記補助データ記憶領域のうちで、最新にデータが書
    き込まれた記憶領域と未だデータが書き込まれていない
    記憶領域とを特定可能な情報が、前記書込情報として記
    憶されること、 を特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の半導体記憶装置を備え
    たマイクロコンピュータであって、 通常時には、前記書込情報記憶手段に記憶されている前
    記書込情報に基づいて、前記参照データ記憶領域及び前
    記補助データ記憶領域のうちで最新にデータが書き込ま
    れた記憶領域を示す前記選択信号を前記切替手段に与え
    ることにより、前記最新にデータが書き込まれた記憶領
    域が前記参照データ記憶領域へのアクセスに対し実際に
    応答する記憶領域となるようにし、その状態で、前記プ
    ログラム記憶領域に記憶された制御プログラムを実行す
    ると共に、該制御プログラムの実行に伴い前記参照デー
    タ記憶領域にアクセスして前記リードオンリーメモリか
    らデータを読み出すことにより、所定の制御対象を制御
    するための制御処理を行い、 予め定められた書込指令を受けた場合には、前記書込情
    報記憶手段に記憶されている前記書込情報に基づき、前
    記参照データ記憶領域及び前記補助データ記憶領域のう
    ちで未だデータが書き込まれていない記憶領域を特定し
    て、該特定した記憶領域を示す前記選択信号を前記切替
    手段に与えることにより、該特定した記憶領域が前記参
    照データ記憶領域へのアクセスに対し実際に応答する記
    憶領域となるようにし、その状態で、前記参照データ記
    憶領域にアクセスして外部からのデータを前記リードオ
    ンリーメモリ内に書き込み、該書き込みの終了後に、前
    記書込情報記憶手段内の前記書込情報を、前記特定した
    記憶領域が最新にデータが書き込まれた記憶領域である
    ことを示す情報に更新すること、 を特徴とするマイクロコンピュータ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のマイクロコンピュータ
    において、 前記切替手段は、前記選択信号を記憶するレジスタを備
    えていること、 を特徴とするマイクロコンピュータ。
JP9014032A 1997-01-28 1997-01-28 半導体記憶装置及びマイクロコンピュータ Pending JPH10207705A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005316831A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Nec Electronics Corp 電子制御装置及びデータ調整方法
JP2008225662A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Tohoku Univ データ書込方法およびその方法を用いた書込制御装置ならびに演算装置

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