JPH10207265A - 誘導加熱定着装置 - Google Patents
誘導加熱定着装置Info
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- JPH10207265A JPH10207265A JP1249597A JP1249597A JPH10207265A JP H10207265 A JPH10207265 A JP H10207265A JP 1249597 A JP1249597 A JP 1249597A JP 1249597 A JP1249597 A JP 1249597A JP H10207265 A JPH10207265 A JP H10207265A
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Abstract
磁束を低減して導電性部材を効率よく昇温させ得る誘導
加熱定着装置を提供する。 【解決手段】 この定着装置128は、固定された中空
形状をなす導電性の昇温部材12と、トナー11を保持
したシート10を昇温部材12に間接的に密着させる加
圧ローラ13と、を備える。昇温部材12には、ニップ
領域Nを拡大する平坦部21を形成してある。さらに、
昇温部材12の中空部12aには、閉磁路を形成するコ
ア17の一部が挿通されている。このコア17に鎖交す
るように巻回されたコイル14が、昇温部材12に周方
向に沿う誘導電流を生じさせる磁束を生成している。
Description
の複写機、プリンタおよびファクシミリなどに用いられ
る定着装置に関し、さらに詳しくは、低周波誘導加熱を
利用してトナー像を記録媒体に定着する定着装置に関す
る。
ァクシミリなどには、記録媒体である記録紙ないし転写
材などのシート上に保持されたトナー像をシートに定着
させる定着装置が設けられている。
な熱ローラ方式の定着装置は、シート上のトナーを熱溶
融させる定着ローラと、当該定着ローラに圧接してシー
トを挟持する加圧ローラとを有している。定着ローラは
中空円筒形状に形成され、その内部に、当該定着ローラ
を加熱するための熱源が設けられている。この熱源によ
り、定着ローラは、トナーを熱溶融して定着に必要な所
定の定着温度まで加熱される。
ロゲンランプなどの管状ヒータが一般的に用いられ、こ
のハロゲンランプを定着ローラの中心軸上に配置し、ハ
ロゲンランプの輻射熱により定着ローラを加熱してい
る。このようなハロゲンランプ加熱方式の定着装置は、
コストの面では低価格ではあるものの、輻射熱による加
熱であるため熱効率が低く、エネルギーロスが大きいと
いう欠点があった。
ギー化の要請に応えるべく、誘導加熱方式の定着装置が
提案されている。
電性の円筒状ローラと、この円筒状ローラに対抗して配
置される駆動押圧ローラと、巻線を螺旋状に巻回して形
成されローラ内部に配置されるコイルと、を有する誘導
加熱定着装置が記載されている。この定着装置では、コ
イルに通電して生成した磁束によって円筒状ローラに誘
導電流を誘起させ、当該円筒状ローラをジュール発熱さ
せている。
磁場発生手段の磁場をシートが挟持されるニップ領域に
作用させ、当該ニップ領域に位置する導電性部材のみを
ジュール発熱させるようにした誘導加熱定着装置が記載
されている。
ローラなどの導電性部材を電磁誘導により直接発熱させ
る形態であるため、ハロゲンランプ加熱方式と比較し
て、熱変換効率が高く、より少ない電力で、定着ローラ
表面を定着温度まで迅速に昇温させることが可能とな
り、省エネルギー化の要請に応え得る。
(特公平4−73155号)に記載された誘導加熱定着
装置にあっては、回転自在な一対のローラでシートを挟
持していることからニップ幅が比較的狭く、昇温させる
円筒状ローラの設定温度を低く設定することができず、
省エネルギー化を図るには限界があった。ニップ幅を広
くするために円筒状ローラに対する駆動押圧ローラの圧
接力を高めることも考えられるが、前記圧接力に抗する
強度を確保する必要があり、装置の大型化を招いてしま
う。
記載された誘導加熱定着装置にあっては、導電性部材を
貫通する磁束が外部に流出するため、漏れ磁束のために
導電性部材を昇温させる効率が悪い。さらには、漏れ磁
束を遮蔽する磁束遮蔽部材を別途設けなければならず、
部品点数の増加に伴って装置構成の複雑化を招くという
問題もあった。
するためになされたものであり、省エネルギー化をより
一層図ると共に、漏れ磁束を低減して導電性部材を効率
よく昇温させ得る誘導加熱定着装置を提供することを目
的とする
の請求項1に記載の誘導加熱定着装置は、固定されもし
くは移動する中空形状をなす導電性部材と、トナーを保
持した記録媒体を前記導電性部材に直接的もしくは間接
的に密着させる加圧部材と、を備え、前記導電性部材を
誘導加熱するようにした誘導加熱定着装置において、前
記導電性部材に形成され、当該導電性部材と前記加圧部
材との間で前記記録媒体を挟持するニップ領域を拡大す
る平坦部と、前記導電性部材内の中空部に一部が挿通さ
れ、閉磁路を形成するコアと、前記コアに鎖交するよう
に巻回され、前記導電性部材に周方向に沿う誘導電流を
生じさせる磁束を生成するコイルと、を有することを特
徴とする誘導加熱定着装置である。
た平坦部によってニップ領域が比較的広くなることか
ら、導電性部材の設定温度を低く設定することができ、
定着装置における省エネルギー化をより一層図ることが
できる。さらに、この定着装置は、閉磁路を形成するコ
アによって漏れ磁束が低減し、導電性部材が効率よく昇
温するので、省エネルギー効果が高くなる。また、漏れ
磁束を遮蔽する磁束遮蔽部材を別途設ける必要もなくな
る。
は、固定されもしくは移動する前記導電性部材と前記加
圧部材との間に、前記記録媒体を搬送する搬送部材を介
在させたことを特徴とする。
部を形成しても、搬送部材により記録媒体を支障なく搬
送することができる。
は、移動する前記導電性部材が、前記記録媒体を搬送す
る搬送部材としても機能することを特徴とする。
機能させることにより、部品点数の削減を通して装置構
成が簡素なものとなる。
面を参照しつつ説明する。
導加熱定着装置を組み込んだ画像形成装置としての複写
機を示す概略構成図である。
読み取るイメージスキャナ部101と、信号処理を行う
信号処理部102と、イメージスキャナ部101で読み
取られた原稿画像に対応した画像を記録媒体としてのシ
ート10にプリント出力するプリンタ部103と、これ
ら各部を配置ないし収納するケーシング104とを有す
る。
テンガラス105上に載置された原稿は、プラテンカバ
ー106で押さえられるが、図示しない自動原稿送り装
置を装着するときには、プラテンカバー106に代えて
自動原稿送り装置が取り付けられる。プラテンガラス1
05上の原稿はランプ107で照射され、原稿で反射し
た光は、ミラー108a、108b、108cおよび集
光レンズ109を経てラインセンサ(CCD)110上
に像を結び、イメージ情報に変換されて信号処理部10
2に送られる。なお、スキャナモータ111を駆動する
ことにより、第1スライダ112は速度Vで、第2スラ
イダ113はV/2でラインセンサの電気的走査方向
(主走査方向)に対して垂直方向(副走査方向)に機械
的に動き、原稿全面を走査する。
で読み取った信号を電気的に処理し、プリンタ部103
に送る。
と、像担持体としての感光体ドラム116と、を備え、
回転する感光体ドラム116の周辺には、帯電装置とし
ての帯電ローラ117と、現像装置118と、転写装置
としての転写ローラ119と、シート10の除電および
分離装置である除電針120と、感光体ドラム116上
の残留トナーを除去するクリーニング装置121と、が
配置されている。レーザ発生器115は、信号処理部1
02から送られてくる画像信号のレベルに応じて半導体
レーザを駆動変調する。レーザ光は、図示しないポリゴ
ンミラー、f−θレンズおよび折り返しミラーなどを経
由し、帯電ローラ117と現像装置118との間の位置
で、感光体ドラム116に照射される。感光体ドラム1
16上に形成された静電潜像は、現像装置118におい
てトナーで現像される。
付けられる給紙カセット125には、複数枚のシート1
0が積層した状態で収納されている。給紙カセット12
5内のシート10は、給紙ローラ126により1枚ずつ
捌かれて給紙され、タイミングローラ127により所定
のタイミングで、感光体ドラム116と転写ローラ11
9との間の転写位置に向けて送り込まれる。感光体ドラ
ム116上に現像された像は、転写ローラ119によっ
てシート10に転写される。転写後のシート10は、感
光体ドラム116から分離され、定着装置128に向け
て搬送ベルト129により搬送される。シート10上に
転写された未定着のトナーが定着装置128において固
定され、トナーが定着されたシート10は、排紙トレー
129に排紙される。なお、本実施の形態の定着装置1
28は低周波誘導加熱方式によるものであり、構成につ
いては後述する。
転写が終了すると、感光体ドラム116上は、図示しな
いクリーナ前チャージャーでマイナス極性に帯電され、
クリーニング装置121にて残留トナーが除去され、イ
レーサによって残留電荷が除電される。その後、帯電ロ
ーラ117によって再度帯電され、レーザ光による潜像
形成を受け、現像器118によって現像され、図示しな
い転写前イレーサによって非現像領域の電荷が除電され
る。
装置を示す構成図、図3は、同定着装置の要部を示す断
面図である。
に保持されたトナー11を加熱溶融して当該シート10
に定着させるものであり、非回転の状態に固定され中空
形状をなす昇温部材(導電性部材に相当する)12と、
トナーを保持したシート10を昇温部材12に間接的に
密着させる加圧ローラ(加圧部材に相当する)13と、
固定された昇温部材12と加圧ローラ13との間に介在
されてシート10を搬送する搬送ベルト(搬送部材に相
当する)20と、昇温部材12を誘導加熱するコイル1
4と、を有する。搬送ベルト20は、図2中矢印a方向
に移動可能に設けられ、加圧ローラ13は、搬送ベルト
20およびシート10の移動に伴って従動回転する。
り、例えば、炭素鋼管、ステンレス合金管あるいはアル
ミニウム管、鉄などによって形成され、加圧ローラ13
からの圧接力に対して十分な機械的強度を確保できる範
囲内で、かつ、熱容量を確保できる肉厚で形成されてい
る。昇温部材12の両端は、図示しない定着ユニットの
フレームに固定されている。特に、昇温部材12を矩形
形状に形成し、加圧ローラ13に対向する面を平坦部2
1にしてある。この平坦部21により、昇温部材12と
加圧ローラ13との間でシート10を挟持するニップ幅
ないしニップ領域Nを拡大している。
15の周囲に形成されたシリコンゴム層16とから構成
されている。シリコンゴム層16は、表面からシート1
0が離れ易い離型性を有すると共に、耐熱性を有するゴ
ム層である。加圧ローラ13は、図示しないばね材によ
り、昇温部材12に向かう方向に押圧されている。
2の外周面に巻き付けられ、図示しない駆動ローラが当
接している。この駆動ローラに接続されたモータなどの
図示しない駆動源により、搬送ベルト20は、昇温部材
12をガイド盤としながら回転移動する。搬送ベルト2
0は、誘導発熱することがないように、可撓性を有する
耐熱性樹脂などの絶縁物から形成されている。また、搬
送ベルト20の外周表面には、シート10を分離し易く
するために、フッ素樹脂をコーティングして、トナーに
対して良好な離型性と耐熱性とを有する離型層が形成さ
れている。
磁路を形成する矩形状のコア17を有し、このコア17
の一部が昇温部材12内の中空部12aを貫通してい
る。前記コイル14は、コア17に鎖交するように巻回
され、つまり、巻線18を螺旋状に巻回して形成されて
いる。このコイル14は、コア17に挿通され、昇温部
材12の内部に配置されている。コイル14に通電する
と、昇温部材12に周方向に沿う誘導電流を生じさせる
磁束が生成される。コア17は、通常のトランスなどに
用いられているいわゆる鉄心であり、例えば、珪素鋼板
積層鉄心のように高透磁率のものが好ましい。また、コ
イル14の巻線18としては、表面に融着層と絶縁層を
持つ通常の単一導線が用いられる。
けられ、昇温部材12やコイル14で生じた熱がコア1
7に伝達されないようにしてある。
源回路から50〜60Hz程度の交流がコイル14に印
加されて、低周波誘導加熱により昇温部材12の温度が
定着に適した温度(例えば、150〜200℃)になる
まで加熱される。未定着のトナー11を保持したシート
10は、図2中矢印bで示すように右方向から搬送さ
れ、昇温部材12と加圧ローラ13との接触部であるニ
ップ部19に向けて送り込まれる。シート10は、加熱
された昇温部材12の熱と、加圧ローラ13から作用す
る圧力が加えられながら、ニップ部19で挟持されつつ
搬送される。これにより、未定着トナー11がシート1
0上に定着される。トナー11は、シート10の両面の
うち、搬送ベルト20と接触する側に保持されている。
ニップ部19を通過したシート10は、シート自体のコ
シの強さで搬送ベルト20から自然に分離し、図2中左
方向に搬送される。このシート10は、排紙ローラによ
って搬送され、排紙トレイ129上に排出される。
の基本的な動作原理はトランスと同様であり、コイル1
4が入力側の1次側コイル(N巻き)に相当し、昇温部
材12が出力側の2次側コイル(1巻き)に相当する。
そして、1次側コイル(コイル14)に50〜60Hz
程度の交流電圧V1を印加すると、1次側コイルに電流
I1が流れる。これにより生じた磁束φが閉磁路を形成
するコア17に流れ、その磁束φによって2次側コイル
(昇温部材12)に誘導起電力V2が生じ、昇温部材1
2の周方向に沿って電流I2が流れる。コア17によっ
て閉磁路が形成されているため原理的には漏れ磁束がな
く、1次側エネルギーV1×I1と、2次側エネルギー
V2×I2とがほぼ等しくなる。
る部分は、一つ目は、1次側コイルの銅線内の銅損によ
るコイルの発熱すなわちコイル14の発熱、二つ目に2
次側コイルの銅線内の銅損によるコイルの発熱すなわち
昇温部材12の発熱、三つ目にコア内部に生じるジュー
ル熱損とヒステリシス損によるコア17の発熱である。
誘導加熱定着装置は、上記一つ目と三つ目の発熱がエネ
ルギーロスとなるためこれらの発熱を極力抑える一方、
二つ目の銅損を利用して昇温部材12を発熱させるよう
にしたものである。
では、昇温部材12に形成した平坦部21によってニッ
プ幅Nが比較的広くなることから、昇温部材12の設定
温度を低く設定することができ、定着装置における省エ
ネルギー化をより一層図ることができる。また、加圧ロ
ーラ13の圧接力を必要以上に高めることなくニップ領
域Nを拡大することができるので、比較的小さな圧接力
に抗する強度を確保できればよく、装置の大型化を招く
こともない。
形成するコア17によって磁束の漏れがほとんどなく、
昇温部材12に2次電流を効率よく生じさせることがで
きるので、省エネルギー効果が高く、大型の高速複写機
や高速プリンタなどに適した定着装置となる。また、漏
れ磁束を遮蔽する磁束遮蔽部材を別途設ける必要もな
く、部品点数の増加に伴う装置構成の複雑化を招くこと
もない。
係る誘導加熱定着装置を示す構成図である。
改変した点で実施の形態1と相違している。つまり、実
施の形態1では、昇温部材12の周囲に巻き付けた搬送
ベルト20を回転移動させてシート10を搬送するが、
この実施の形態2では、駆動ローラ25と複数個のガイ
ドローラ26との間に搬送ベルト27を掛け渡し、駆動
ローラ25の回転により搬送ベルト27を移動させてシ
ート10を搬送するようにしてある。
10の搬送方式のみが実施の形態1と異り、他の作用効
果は実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
ら構成し、一のリールから繰り出されたベルト27を他
のリールに巻き取りつつシート10を搬送する形態にす
ることもできる。
係る誘導加熱定着装置を示す構成図である。
ルム30)が移動する点で、当該部材(昇温部材12)
が固定されている実施の形態1および2と相違する。さ
らに、移動する導電性部材がシート10を搬送する搬送
部材としても機能する点で、搬送部材(搬送ベルト2
0、27)を別個に設けた実施の形態1および2と相違
している。
置128bは、移動する中空形状をなす導電性のフィル
ム(導電性部材に相当する)30と、トナーを保持した
シート10をフィルム30に直接的に密着させる加圧ロ
ーラ13と、フィルム30を誘導加熱するコイル14
と、閉磁路を形成するコア17と、を有する。フィルム
30は、図5中矢印a方向に移動可能に設けられ、シー
ト10を搬送する搬送部材としても機能する。加圧ロー
ラ13は、フィルム30およびシート10の移動に伴っ
て従動回転する。
スフィルムであり、内側から順に基層31、昇温層32
および離型層33を成膜した3層構造を有している。基
層31はポリイミドなどの耐熱性樹脂からなり、昇温層
32は鉄などの導電性材料からなり、離型層33はフッ
素樹脂などの耐熱性樹脂からなる。また、フィルム30
の内方には、両端が図示しない定着ユニットのフレーム
に固定されたガイド盤34が配置されている。フィルム
30は、ガイド盤34の外周面に巻き付けられ、図示し
ない駆動ローラが当接している。この駆動ローラに接続
されたモータなどの図示しない駆動源により、フィルム
30は、ガイド盤34の外周面に沿って回転移動する。
成されている。このため、ガイド盤34に沿って移動す
るフィルム30は、加圧ローラ13に対向する部分にお
いて、平坦部35が形成されることになる。この平坦部
35により、フィルム30と加圧ローラ13との間でシ
ート10を挟持するニップ領域Nを拡大している。ガイ
ド盤34は、誘導発熱することがないように、耐熱性樹
脂やガラスなどの絶縁物から形成されている。なお、フ
ィルム30は加圧ローラ13に対向する部分において平
坦部35が形成されればよく、ガイド盤34を例えば三
角形状に形成してもよい。
は、コイル14で生成された磁束によって、フィルム3
0の昇温層32に周方向に沿う誘導電流が生じ、当該昇
温層32が所定温度まで加熱される。シート10は、加
熱されたフィルム30の熱と、加圧ローラ13から作用
する圧力が加えられながら、ニップ部19で挟持されつ
つ搬送される。これにより、未定着トナー11がシート
10上に定着される。
1と同様に、フィルム30に形成した平坦部35によっ
てニップ幅Nが比較的広くなることから、フィルム30
の設定温度を低く設定することができ、定着装置におけ
る省エネルギー化をより一層図ることができる。また、
加圧ローラ13の圧接力を必要以上に高めることなくニ
ップ領域Nを拡大することができるので、装置の大型化
を招くこともない。
を形成するコア17によって磁束の漏れがほとんどな
く、フィルム30に2次電流を効率よく生じさせること
ができるので、省エネルギー効果が高く、大型の高速複
写機や高速プリンタなどに適した定着装置となる。ま
た、漏れ磁束を遮蔽する磁束遮蔽部材を別途設ける必要
もなく、しかも、フィルム30に導電性部材および搬送
部材の両機能を持たせたので、部品点数の削減を通して
装置構成が簡素なものとなる。
係る誘導加熱定着装置を示す構成図である。
改変した点で実施の形態3と相違している。つまり、実
施の形態3では、ガイド盤34の周囲に巻き付けたフィ
ルム30を回転移動させてシート10を搬送するが、こ
の実施の形態4では、駆動ローラ44と複数個のガイド
ローラ45との間にフィルム40を掛け渡し、駆動ロー
ラ44の回転によりフィルム40を移動させてシート1
0を搬送するようにしてある。フィルム40は、実施の
形態3と同様に、基層41、昇温層42および離型層4
3を成膜した3層構造を有し、ガイド盤34の矩形形状
に対応して、ニップ領域Nを拡大する平坦部46が形成
されている。
10の搬送方式のみが実施の形態3と異なり、他の作用
効果は実施の形態3と同様であるので説明は省略する。
構成し、一のリールから繰り出されたフィルム40を他
のリールに巻き取りつつシート10を搬送する形態にす
ることもできる。
係る誘導加熱定着装置を示す構成図である。
ルム50)が固定されている点で、当該部材(フィルム
30、40)が移動する実施の形態3および4と相違す
る。さらに、搬送部材(搬送ベルト27)を別個に設け
た点で実施の形態3および4と相違している。
置128dは、固定された中空形状をなす導電性のフィ
ルム(導電性部材に相当する)50と、トナーを保持し
たシート10をフィルムに間接的に密着させる加圧ロー
ラ13と、固定されたフィルム50と加圧ローラ13と
の間に介在されてシート10を搬送する搬送ベルト27
と、フィルムを誘導加熱するコイル14と、閉磁路を形
成するコア17と、を有する。搬送ベルト27は、図7
中矢印a方向に移動可能に設けられ、加圧ローラ13
は、搬送ベルト27およびシート10の移動に伴って従
動回転する。
スフィルムであり、内側から順に基層51および昇温層
52を成膜した2層構造を有している。基層51はポリ
イミドなどの耐熱性樹脂からなり、昇温層52は鉄など
の導電性材料からなる。フィルム50の内方には、実施
の形態3および4と同様のガイド盤34が配置され、前
記フィルム50は、ガイド盤34の外周面に巻き付けら
れ、非回転の状態に固定されている。
ローラ26との間に、外周表面に離型層が形成された搬
送ベルト27が掛け渡され、駆動ローラ25の回転によ
り搬送ベルト27を移動させてシート10を搬送するよ
うにしてある。
は、フィルム50の昇温層52が誘導加熱され、シート
10は、加熱されたフィルム50の熱と、加圧ローラ1
3から作用する圧力が加えられながら、ニップ部19で
挟持されつつ搬送ベルト27により搬送される。これに
より、未定着トナー11がシート10上に定着される。
3と同様に、フィルム50に形成した平坦部53によっ
てニップ幅Nが比較的広くなることから、定着装置にお
ける省エネルギー化をより一層図ることができ、装置の
大型化を招くこともない。
て磁束の漏れがほとんどなく、フィルム50に2次電流
を効率よく生じさせることができ、漏れ磁束を遮蔽する
磁束遮蔽部材を別途設ける必要もない。
周波誘導加熱方式の定着装置によれば、導電性部材に形
成した平坦部によってニップ領域が比較的広くなること
から、導電性部材の設定温度を低く設定することがで
き、定着装置における省エネルギー化をより一層図るこ
とができる。さらに、この定着装置は、閉磁路を形成す
るコアによって漏れ磁束が低減し、導電性部材が効率よ
く昇温するので、省エネルギー効果が高く、大型の高速
複写機や高速プリンタなどに適した定着装置となる。ま
た、漏れ磁束を遮蔽する磁束遮蔽部材を別途設ける必要
もなくなる。
によれば、導電性部材に平坦部を形成しても、搬送部材
により記録媒体を支障なく搬送することができる。
によれば、導電性部材を搬送部材としても機能させるこ
とにより、部品点数の削減を通して装置構成が簡素なも
のとなる。
画像形成装置としての複写機を示す概略構成図である。
構成図である。
構成図である。
構成図である。
構成図である。
構成図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 固定されもしくは移動する中空形状をな
す導電性部材と、 トナーを保持した記録媒体を前記導電性部材に直接的も
しくは間接的に密着させる加圧部材と、を備え、前記導
電性部材を誘導加熱するようにした誘導加熱定着装置に
おいて、 前記導電性部材に形成され、当該導電性部材と前記加圧
部材との間で前記記録媒体を挟持するニップ領域を拡大
する平坦部と、 前記導電性部材内の中空部に一部が挿通され、閉磁路を
形成するコアと、 前記コアに鎖交するように巻回され、前記導電性部材に
周方向に沿う誘導電流を生じさせる磁束を生成するコイ
ルと、を有することを特徴とする誘導加熱定着装置。 - 【請求項2】 固定されもしくは移動する前記導電性部
材と前記加圧部材との間に、前記記録媒体を搬送する搬
送部材を介在させたことを特徴とする請求項1に記載の
誘導加熱定着装置。 - 【請求項3】 移動する前記導電性部材が、前記記録媒
体を搬送する搬送部材としても機能することを特徴とす
る請求項1に記載の誘導加熱定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1249597A JPH10207265A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 誘導加熱定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1249597A JPH10207265A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 誘導加熱定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10207265A true JPH10207265A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=11806969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1249597A Pending JPH10207265A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 誘導加熱定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10207265A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6366757B1 (en) | 1999-09-29 | 2002-04-02 | Minolta Co., Ltd. | Induction heating fixing device |
-
1997
- 1997-01-27 JP JP1249597A patent/JPH10207265A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6366757B1 (en) | 1999-09-29 | 2002-04-02 | Minolta Co., Ltd. | Induction heating fixing device |
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