JPH10206694A - 光ファイバコネクタ用プラグ - Google Patents

光ファイバコネクタ用プラグ

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JPH10206694A
JPH10206694A JP1417897A JP1417897A JPH10206694A JP H10206694 A JPH10206694 A JP H10206694A JP 1417897 A JP1417897 A JP 1417897A JP 1417897 A JP1417897 A JP 1417897A JP H10206694 A JPH10206694 A JP H10206694A
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ferrule
optical fiber
plug
fiber connector
frame member
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Norio Tsukagoshi
紀夫 塚越
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Fujitsu Telecom Networks Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、一対の光ファイバを相互に機械的
に接続するための光ファイバコネクタに使用される光フ
ァイバコネクタ用プラグ関し、偏心調整を高い精度で行
うことができるとともに、部品点数を従来に比べ大幅に
低減することができる光ファイバコネクタ用プラグを提
供することを目的とする。 【解決手段】 フレーム部材の中心に軸長方向に形成さ
れる断面円形状の貫通穴にフェルールを挿通してなる光
ファイバコネクタ用プラグにおいて、貫通穴に、この貫
通穴と同心状に、フェルールの先端に向けて大径部側が
位置する円錐台状のテーパ部を形成するとともに、フェ
ルールの外周に、テーパ部に押圧状態で当接する当接部
を有する回動調整用弾性部材を固定してなることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の光ファイバ
を相互に機械的に接続するための光ファイバコネクタに
使用される光ファイバコネクタ用プラグ関する。
【0002】
【従来の技術】近時、様々な通信システムに光通信が利
用されてきており、これに伴い、一対の光ファイバを相
互に機械的に接続する光ファイバコネクタが開発されて
いる。通常、このような光ファイバコネクタは、一対の
プラグと、これ等のプラグを相互に接続するアダプタと
を有している。
【0003】図12は、このような光ファイバコネクタ
用プラグを示しており、この光ファイバコネクタ用プラ
グはフェルール1,嵌合部3,フレーム5,ばね7およ
び固定金具9から構成されている。フェルール1の中心
軸には、光ファイバ11が挿通され、フェルール1の先
端に光ファイバ11の素線11aの先端が位置されてい
る。
【0004】そして、この状態でフェルール1と光ファ
イバ11および素線11aとが接着固定されている。フ
ェルール1の外周には、鍔状の嵌合部3が固定され、嵌
合部3には、フェルール1の軸長方向に2個の凹部3a
が形成されている。そして、図13に示すように、フェ
ルール1がフレーム5に挿入され、嵌合部3の凹部3a
がフレーム5の貫通穴5aの内壁に形成される凸部5b
に嵌合される。
【0005】また、フェルール1の先端と反対側の方向
に、ばね7と固定金具9とが配置されている。そして、
この固定金具9がばね7とともにフェルール1に挿入さ
れ、ばね7がフェルール1の鍔部3に当接される。さら
に、フェルール1がばね7を介して固定金具9に押圧さ
れ、固定金具9の爪部9aがフレーム5のスリット5c
に係合される。
【0006】そして、図14に示すように、フェルール
1が先端方向に向けて押圧された状態でフレーム5に固
定されている。このような光ファイバコネクタ用プラグ
では、予めフェルール1の先端に露出する素線11aの
軸中心が、2個の凹部3aを結ぶ中心線に対しどちらに
偏心しているかが測定され、偏心している側の嵌合部3
の外周に偏心マーク3bが付けられている。
【0007】そして、偏心マーク3bが常にフレーム5
の一方の側に位置されるようにフェルール1がフレーム
5に嵌合されることで、偏心調整がされている。図15
は、このようにして組み立てられた2個の光ファイバコ
ネクタ用プラグが、アダプタ13により、機械的に接続
されている状態を示している。この状態では、それぞれ
の光ファイバコネクタ用プラグの嵌合部3の偏心マーク
3bが同じ側に向けられ、光ファイバ11の接続損失が
少なくなるようされている。
【0008】そして、それぞれの光ファイバコネクタ用
プラグがアダプタ13に挿入され、フレーム5の突起部
5dが、アダプタ13の係止部13aに係止されるまで
フェルール1の先端が相互に押圧されている。この際、
ばね7の作用によりフェルール1が互いに押圧され、フ
ェルール1の先端に露出される素線11aが、PC(Ph
ysical Contact)接続されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の光ファイバコネクタ用プラグでは、嵌合部3
に凹部3aを2箇所しか形成していないため、偏心調整
を2通りしか行うことができず、必ずしも最適な調整状
態を得ることが困難であり、光ファイバコネクタ用プラ
グを相互に接続したときに、軸ずれを最小限として、接
続損失を小さくすることが困難であるという問題があっ
た。
【0010】また、嵌合部3の外径が約5mmと小さい
ため、凹部3aを多数形成することが困難であり、多段
階に偏心調整を行うことができないという問題があっ
た。さらに、フェルール1の先端方向への押圧を、ばね
7と固定金具9とにより行っているため、光ファイバコ
ネクタ用プラグを構成する部品数が増大し、光ファイバ
コネクタ用プラグの組立作業に多大な工数を要するとい
う問題があった。
【0011】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたもので、偏心調整を高い精度で行うこと
ができるとともに、部品点数を従来に比べ大幅に低減す
ることができる光ファイバコネクタ用プラグを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の光ファイバコ
ネクタ用プラグは、フレーム部材の中心に軸長方向に形
成される断面円形状の貫通穴にフェルールを挿通してな
る光ファイバコネクタ用プラグにおいて、前記貫通穴
に、この貫通穴と同心状に、前記フェルールの先端に向
けて大径部側が位置する円錐台状のテーパ部を形成する
とともに、前記フェルールの外周に、前記テーパ部に押
圧状態で当接する当接部を有する回動調整用弾性部材を
固定してなることを特徴とする。
【0013】請求項2の光ファイバコネクタ用プラグ
は、請求項1記載の光ファイバコネクタ用プラグにおい
て、前記フレーム部材の前記テーパ部の前記大径部側の
開口端には、前記フェルールの先端が挿通される挿通穴
が形成されるとともに、前記フェルールの鍔部が当接さ
れる固定部材が着脱自在に固定されていることを特徴と
する。
【0014】請求項3の光ファイバコネクタ用プラグ
は、請求項2記載の光ファイバコネクタ用プラグにおい
て、前記固定部材は、前記フレーム部材に螺合されてい
ることを特徴とする。請求項4の光ファイバコネクタ用
プラグは、請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載
の光ファイバコネクタ用プラグにおいて、前記回動調整
用弾性部材の前記当接部には、前記テーパ部に周方向に
沿って所定角度を置いて形成される凹溝に係合する凸部
が形成されていることを特徴とする。
【0015】請求項5の光ファイバコネクタ用プラグ
は、請求項4記載の光ファイバコネクタ用プラグにおい
て、前記回動調整用弾性部材には、前記フェルールの先
端に向けて斜めに突出し、先端に前記当接部を有する複
数の弾性突部が形成されていることを特徴とする。請求
項6の光ファイバコネクタ用プラグは、請求項4または
請求項5記載の光ファイバコネクタ用プラグにおいて、
前記フレーム部材の前記テーパ部の小径部側の開口端に
は、前記フェルールが挿通される挿通穴が形成され、こ
の開口端に前記テーパ部の前記凹溝への前記凸部の係合
状態が解除されない位置まで前記フェルールの先端と反
対側への移動を可能にする係合保持部材が着脱自在に固
定されていることを特徴とする。
【0016】請求項7の光ファイバコネクタ用プラグ
は、請求項6記載の光ファイバコネクタ用プラグにおい
て、前記係合保持部材は前記フレーム部材に螺合されて
いることを特徴とする。
【0017】(作用)請求項1の光ファイバコネクタ用
プラグでは、フレーム部材の貫通穴に円錐台状のテーパ
部が形成され、フェルールの外周に回動調整用弾性部材
が固定される。
【0018】また、フェルールがフレーム部材に挿入さ
れ、回動調整用弾性部材に形成される当接部が、テーパ
部に押圧状態で当接され、フェルールが先端方向に向け
て押圧されながらフレーム部材に固定される。そして、
フレーム部材に挿入される回動調整用弾性部材が回動さ
れることで、フェルールの偏心調整が行われる。
【0019】請求項2の光ファイバコネクタ用プラグで
は、フェルールがフレーム部材のテーパ部の大径部側か
ら挿入され、フレーム部材のテーパ部の大径部側の開口
端に固定部材が着脱自在に固定される。また、フェルー
ルの鍔部が固定部材に当接され、フェルールの先端方向
の突き出し長さが一定に保持される。
【0020】請求項3の光ファイバコネクタ用プラグで
は、固定部材がフレーム部材に螺合されることで、容易
に着脱自在とされる。請求項4の光ファイバコネクタ用
プラグでは、テーパ部に周方向に沿って所定角度を置い
て複数の凹溝が形成され、回動調整用弾性部材の当接部
に、凹溝に係合する凸部が形成される。
【0021】そして、凹溝と凸部とが係合されることに
より、フェルールのフレーム部材に対する回動が阻止さ
れる。また、回動調整用弾性部材が回動されることで、
フェルールの偏心調整が所定角度刻みで行われる。請求
項5の光ファイバコネクタ用プラグでは、回動調整用弾
性部材に斜めに突出する複数の弾性突部が形成される。
【0022】また、弾性突部の先端に当接部が形成さ
れ、フェルールがフレーム部材に固定される。そして、
回動調整用弾性部材をフェルールの先端と反対側へ移動
させることで、弾性突部のテーパ部への当接が解除さ
れ、回動調整用弾性部材が回動可能にされ、フェルール
の偏心調整が行われる。
【0023】請求項6の光ファイバコネクタ用プラグで
は、フレーム部材のテーパ部の小径部側の開口端に挿通
穴が形成される係合保持部材が着脱自在に固定される。
そして、フレーム部材に固定された係合保持部材によ
り、フェルールが軸長方向に弾性的に固定されるととも
に、テーパ部の凹溝と凸部との係合状態の解除が阻止さ
れる。
【0024】請求項7の光ファイバコネクタ用プラグで
は、係合保持部材がフレーム部材に螺合されることで、
容易に着脱自在とされる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0026】図1は、本発明の光ファイバコネクタ用プ
ラグの第1の実施形態(請求項1ないし請求項7に対応
する)を示しており、この光ファイバコネクタ用プラグ
は、フレーム部材21,フェルール23,回動調整用弾
性部材25,固定部材27および係合保持部材29から
構成されている。フレーム部材21は、例えばナイロン
66等の樹脂からなり、貫通穴21aを有する円筒状に
形成されている。
【0027】フレーム部材21の開口部21b,21c
の内周には、雌ねじ部21d,21eが形成されてい
る。そして、貫通穴21aの中央付近には、貫通穴21
aと同心状に、大径部21f側を開口部21bに向けて
円錐台状のテーパ部21gが形成されている。テーパ部
21gには、周方向に沿って所定角度を置いて複数の凹
溝21hが形成されている。
【0028】また、開口部21bの外周には、フェルー
ル23の偏心方向を示すとともに、図示しないアダプタ
に係止するための突起21iが形成されている。さら
に、フェルール23は、例えばジルコニア等のセラミッ
クスからなり、鍔部23aを有している。フェルール2
3の中心軸には、光ファイバ31が挿通され、フェルー
ル23の先端に光ファイバ31の素線31aの先端が位
置されている。
【0029】そして、この状態でフェルール23と光フ
ァイバ31および素線31aとが接着固定されている。
また、フェルール23の鍔部23aより後端側の外周に
は、回動調整用弾性部材25が固定されている。この回
動調整用弾性部材25は、例えばナイロン66等の樹脂
からなり、円筒状の本体部25aを有している。
【0030】本体部25aのフェルール23の先端方向
の端には、フェルール23の先端に向けて斜めに突出す
る弾性突部25bが形成されている。弾性突部25bの
先端には、フレーム部材21のテーパ部21gに当接さ
れる当接部25cが形成され、当接部25cはテーパ部
21gの凹溝21hに係合する凸部25dを有してい
る。
【0031】そして、固定部材27は、例えばナイロン
66等の樹脂からなり、中央にフェルール23の先端が
挿通される挿通穴27aを有する鍔状に形成されてい
る。この挿通穴27aの周囲には、固定部材27をフレ
ーム部材21に螺合する際に工具が係止される係止穴2
7bが2箇所形成されている。また、固定部材27の外
周には、フレーム部材21の開口部21bの雌ねじ部2
1dに螺合される雄ねじ部27cが形成されている。
【0032】さらに、係合保持部材29は、例えばナイ
ロン66等の樹脂からなり、中央にフェルール23が挿
通される挿通穴29aを有する鍔状に形成されている。
この挿通穴29aの周囲には、係合保持部材29をフレ
ーム部材21に螺合する際に工具が係止される係止穴2
9bが2箇所形成されている。また、係合保持部材29
の外周には、フレーム部材21の開口部21cの内周の
雌ねじ部21eに螺合される雄ねじ部29cが形成され
ている。
【0033】以上のように構成された光ファイバコネク
タ用プラグは、以下に述べるようにして組み立てられ
る。まず、フレーム部材21の開口部21cに係合保持
部材29が螺合される。そして、フレーム部材21の開
口部21b側から光ファイバ31とともにフェルール2
3が挿入され、さらに、係合保持部材29の挿通穴29
aに挿通される。
【0034】次に、フレーム部材21の開口部21bに
固定部材27が螺合され、固定部材27の挿通穴27a
にフェルール23の先端が位置した状態にされる。固定
部材27が螺合されることにより、フェルール23の鍔
部23aを介してフェルール23が先端と反対側の方向
に移動され、回動調整用弾性部材25の当接部25cが
テーパ部21gに押圧状態で当接される。
【0035】そして、当接部25cに形成される凸部2
5dがテーパ部21gの凹溝21hに係合され、フェル
ール23が回動されることなくフレーム部材21に固定
される。また、弾性突部25bの弾性作用により、フェ
ルール23が先端方向に向けて押圧され、鍔部23aを
介して、フェルール23の先端方向の突き出し長さが一
定に保持される。
【0036】図2は、このようにして組み立てられた光
ファイバコネクタ用プラグを示している。この状態で
は、図3に示すように、弾性突部25bの本体部25a
側とテーパ部21gの小径部21jの端との間に隙間A
が形成され、回動調整用弾性部材25の本体部25aと
係合保持部材29との間に、隙間Aより小さい隙間Bが
形成されている。
【0037】そして、図4に示すように、フェルール2
3がフェルール23の先端方向からから押圧されること
で、図示しない隙間Aの分だけ弾性的に移動される。こ
のとき、当接部25cがテーパ部21gの内径の小さい
側に移動するため、弾性突部25bはフェルール23の
軸方向に向けて倒されるが、弾性突部25bがテーパ部
21gの小径部21jの端に当接されることはない。
【0038】このため、当接部25cの図示しない凸部
25dとテーパ部21gの凹溝21hとの係合が解除さ
れることはなく、フェルール23が回動されることなく
保持される。一方、フェルール23の偏心調整のために
フェルール23を回動させるときには、図5に示すよう
に、係合保持部材29がフレーム部材21から少し緩め
られる。
【0039】そして、図6に示すように、回動調整用弾
性部材25の本体部25aと係合保持部材29との間の
隙間B’が、弾性突部25bの本体部25a側とテーパ
部21gの小径部21jの端との間の隙間Aより大きく
される。この状態で、図7に示すように、フェルール2
3をフェルール23の先端と反対側の方向に移動させる
ことで、弾性突部25bがテーパ部21gの小径部21
jの端に当接される。
【0040】さらに、フェルール23を移動させること
で、当接部25cの図示しない凸部25dとテーパ部2
1gの凹溝21hとの係合が解除され、フェルール23
が回動自在とされる。また、フェルール23を離すと、
弾性突部25bのばね作用により、フェルール23が先
端方向に移動され、当接部25cの凸部25dとテーパ
部21gの凹溝21hが係合され、図2に示した元の状
態に戻される。
【0041】そして、光ファイバ31の素線31aの偏
心方向がフレーム部材21の突起21iの側にされるよ
うに、接続損失量の測定,凸部25dと凹溝21hとの
係合の解除,フェルール23の回動,凸部25dと凹溝
21hとの係合が繰り返されることで、フェルール23
の偏心調整が行われる。この実施形態では、テーパ部2
1gに36個の凹溝21hが形成されており、フェルー
ル23が10度刻みで偏心調整可能とされている。
【0042】以上のように構成された光ファイバコネク
タ用プラグでは、フェルール23を回動調整用弾性部材
25を用いて回動自在にフレーム部材21に固定したの
で、偏心調整を高い精度で行うことができるとともに、
部品点数を従来に比べ大幅に低減することができる。ま
た、光ファイバコネクタ用プラグを組み立てた後に偏心
調整を行うことができるので、小さい部品を扱って偏心
調整を行う必要がなく、偏心調整を容易に行うことがで
きる。
【0043】そして、フレーム部材21のテーパ部21
gの大径部21f側の開口端21bに固定部材27を着
脱自在に形成したので、フェルール23をフレーム部材
21の開口端21bから容易に挿入することができる。
また、固定部材27にフェルール23の鍔部23aを当
接することで、フェルール23の先端方向の突き出し長
さを一定に保持することができる。
【0044】さらに、固定部材27をフレーム部材21
に螺合することで固定できるので、固定部材27のフレ
ーム部材21への着脱を容易に行うことができる。そし
て、フレーム部材21のテーパ部21gに所定角度を置
いて複数の凹溝21hを形成したので、回動調整用弾性
部材25の当接部25cに形成した凸部25dと凹溝2
1hとを係合することで、フェルール23を確実にフレ
ーム部材21に固定することができる。
【0045】また、フェルール23の偏心調整を所定角
度刻みで多段階に行うことができる。この実施形態で
は、テーパ部21gに凹溝21hを36個形成したの
で、フェルール23の偏心調整を10度刻みで行うこと
ができる。さらに、光ファイバ31の素線31aの偏心
方向を、フレーム部材21の突起21iの側に合わせた
ので、アダプタを介して光ファイバコネクタ用プラグを
相互に接続する際に、突起21iを同じ側に向けて係止
することで、容易に偏心方向を合わせることができる。
【0046】また、素線31aの偏心方向を突起21i
に合わせれば良いので、従来発生していた偏心マークの
付け間違い、付け忘れ等の不具合を起こすことなく偏心
調整を行うことができる。そして、回動調整用弾性部材
25に弾性突部25bを形成したので、ばねおよびばね
を押さえる固定部材が不要となり、簡易な構造でPC接
続可能な光ファイバコネクタ用プラグを構成することが
できる。
【0047】すなわち、光ファイバコネクタ用プラグを
構成する部品数を削減でき、光ファイバコネクタ用プラ
グの組立作業工数を大幅に削減することができる。そし
て、回動調整用弾性部材25をフェルール23の先端と
反対側へ移動させることで、弾性突部25bのテーパ部
21gへの当接が解除されるので、容易にフェルール2
3を回動自在とすることができる。
【0048】また、フレーム部材21のテーパ部21g
の小径部21j側の開口端21cに係合保持部材29を
着脱自在に固定したので、フェルール23を軸長方向に
弾性的に固定できるともに、テーパ部21gの凹溝21
hと当接部25cの凸部25dとの係合状態を保持でき
るので、フェルール23の回動を阻止することができ
る。
【0049】さらに、係合保持部材29をフレーム部材
21に螺合することで固定できるので、係合保持部材2
9のフレーム部材21への着脱を容易に行うことができ
る。図8は、本発明の光ファイバコネクタ用プラグの第
2の実施形態(請求項1,請求項4および請求項5に対
応する)を示しており、この光ファイバコネクタ用プラ
グは、フレーム部材41,フェルール23および回動調
整用弾性部材43から構成されている。
【0050】フレーム部材41は、例えばナイロン66
等の樹脂からなり、一端にフェルール23の先端が挿通
される挿通穴41aを有する円筒状に形成されている。
また、フレーム部材41の軸方向の中央付近には、大径
部41b側を挿通穴41aに向けて円錐台状のテーパ部
41cが形成されている。さらに、大径部41dがフレ
ーム部材41の開口部41eに配置される円錐台状のテ
ーパ導入部41fが、テーパ部41cと同心状に形成さ
れ、テーパ部41cとテーパ導入部41fとが接する面
に、括れ部41gが形成されている。
【0051】テーパ部41cには、周方向に沿って所定
角度を置いて複数の凹溝41hが形成されている。そし
て、フレーム部材41の挿通穴41aが形成される側の
外周には、突起41iが形成されている。また、フェル
ール23は、第1の実施形態のフェルール23と同一の
ものであり、中心軸に光ファイバ11が挿通され、先端
に素線11aの先端が位置されている。
【0052】さらにフェルール23の鍔部23aより後
端側の外周には、回動調整用弾性部材43が固定されて
いる。この回動調整用弾性部材43は、例えばナイロン
66等の樹脂からなり、円筒状の本体部43aを有して
いる。本体部43aのフェルール23の先端方向の端に
は、フェルール23の先端に向けて斜めに突出する弾性
突部43bが形成されている。
【0053】弾性突部43bの先端方向には、フレーム
部材41のテーパ部41cに当接される当接部43cが
形成され、当接部43cはテーパ部41cの凹溝41h
に係合する図示しない凸部を有している。また、本体部
43aのフェルール23の先端と反対側の端には、鍔状
の保持部43dが形成されている。
【0054】以上のように構成された光ファイバコネク
タ用プラグでは、先ず、フレーム部材41の開口部41
e側からフェルール23が挿入される。次に、弾性突部
43bの先端がテーパ導入部41fに当接され、テーパ
導入部41fの斜面に沿って、弾性突部43bがフェル
ール23の軸方向に倒されていく。
【0055】そして、図9に示すように、弾性突部43
bの先端がフレーム部材41の括れ部41gに当接され
るまで倒され、弾性突部43bがテーパ部41cまで移
動される。さらに、図10に示すように、テーパ部41
cに沿って、弾性突部43bが弾性力により起こされ、
当接部43cがテーパ部41cに当接され、テーパ部4
1cの凹溝41hと当接部43cの図示しない凸部が係
合される。
【0056】また、弾性突部43bの弾性力により、フ
ェルール23の鍔部23aおよび回動調整用弾性部材4
3の保持部43dが、それぞれフレーム部材41の挿通
穴41aの周囲および開口部41eに押圧され、光ファ
イバコネクタ用プラグが形成される。一方、フェルール
23の偏心調整のためにフェルール23を回動させると
きには、当接部43cの図示しない凸部とテーパ部41
cの凹溝41hとの係合が解除されるまで、フェルール
23を先端と反対側の方向に移動させればよい。
【0057】この実施形態の光ファイバコネクタ用プラ
グにおいても、第1の実施形態と略同様の効果を得るこ
とができるが、この実施形態では、フレーム部材41が
固定部材と係合保持部材を兼ねているため、より部品数
の少ない光ファイバコネクタ用プラグを形成することが
でき、光ファイバコネクタ用プラグの組立作業に要する
工数を大幅に削減することができる。
【0058】また、フェルール23を先端と反対側へ移
動するだけで、フェルール23を回動することができる
ので、容易に偏心調整を行うことができる。なお、上述
した実施形態では、フレーム部材21,41をナイロン
66で形成した例について述べたが、例えば、ステンレ
ス等の金属で形成しても良い。また、フレーム部材2
1,41を円筒状に形成した例について述べたが、例え
ばフレーム部材21,41の外周を四角形状にしてもよ
い。
【0059】そして、回動調整用弾性部材25,43を
ナイロン66で形成した例について述べたが、例えば、
ステンレス等の金属あるいは形状記憶合金で形成しても
良い。さらに、回動調整用弾性部材25,43の弾性突
部25b,43bを4本にした例について述べたが、弾
性突部25b,43bは2本以上であれば良い。また、
テーパ部21g,41cの凹溝21h,41hの数を3
6個にした例について述べたが、例えば凹溝21h,4
1hの数を72個にして、フェルール23を5度刻み回
動可能としても良く、凹溝21h,41hの数を18個
にして、フェルール23を20度刻みに回動可能として
も良い。
【0060】そして、上述した実施形態では、フェルー
ル23に鍔部23aを形成した例について述べたが、例
えば、図11に示すように、回動調整用弾性部材25に
鍔部25eを形成しても良い。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の光ファイ
バコネクタ用プラグでは、フェルールを回動調整用弾性
部材を用いて回動自在にフレーム部材に固定したので、
偏心調整を高い精度で行うことができるとともに、部品
点数を従来に比べ大幅に低減することができる。
【0062】請求項2の光ファイバコネクタ用プラグで
は、フレーム部材のテーパ部の大径部側の開口端に固定
部材を着脱自在に形成したので、フェルールをフレーム
部材の開口端から容易に挿入することができる。請求項
3の光ファイバコネクタ用プラグでは、固定部材をフレ
ーム部材に螺合することで固定できるので、固定部材の
フレーム部材への着脱を容易に行うことができる。
【0063】請求項4の光ファイバコネクタ用プラグで
は、フレーム部材のテーパ部に所定角度を置いて複数の
凹溝を形成したので、回動調整用弾性部材の当接部に形
成した凸部と凹溝とを係合することで、フェルールを確
実にフレーム部材に固定することができる。また、フェ
ルールの偏心調整を所定角度刻みで多段階に行うことが
できる。
【0064】請求項5の光ファイバコネクタ用プラグで
は、回動調整用弾性部材に弾性突部を形成したので、ば
ねおよびばねを押さえる固定部材が不要となり、簡易な
構造でPC接続可能な光ファイバコネクタ用プラグを構
成することができる。すなわち、光ファイバコネクタ用
プラグを構成する部品数を削減でき、光ファイバコネク
タ用プラグの組立作業工数を削減することができる。
【0065】請求項6の光ファイバコネクタ用プラグで
は、フレーム部材のテーパ部の小径部側の開口端に係合
保持部材を着脱自在に固定したので、フェルールを軸長
方向に弾性的に固定できるともに、テーパ部の凹溝と当
接部の凸部との係合状態を保持できるので、フェルール
の回動を阻止することができる。請求項7の光ファイバ
コネクタ用プラグでは、係合保持部材をフレーム部材に
螺合することで固定できるので、係合保持部材のフレー
ム部材への着脱を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバコネクタ用プラグの第1の
実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の光ファイバコネクタ用プラグの第1の
実施形態を示す断面図である。
【図3】図2の光ファイバコネクタ用プラグの詳細を示
す断面図である。
【図4】図2の光ファイバコネクタ用プラグのフェルー
ルが先端方向から押圧されているときの状態を示す断面
図である。
【図5】図2の光ファイバコネクタ用プラグの係合保持
部材を緩めている状態を示す断面図である。
【図6】図5の詳細を示す断面図である。
【図7】図2の光ファイバコネクタ用プラグのフェルー
ルを回動する状態を示す断面図である。
【図8】本発明の光ファイバコネクタ用プラグの第2の
実施形態を示す断面図である。
【図9】図8の光ファイバコネクタ用プラグのフェルー
ルのフレーム部材への挿入状態を示す断面図である。
【図10】図8の光ファイバコネクタ用プラグが組み立
てられた状態を示す断面図である。
【図11】回動調整用弾性部材に鍔部を形成した状態を
示す断面図である。
【図12】従来の光ファイバコネクタ用プラグを示す断
面図である。
【図13】図12の嵌合部とフレームとの嵌合状態の詳
細を示す説明図である。
【図14】図12の光ファイバコネクタ用プラグが組み
立てられた状態を示す断面図である。
【図15】従来の光ファイバコネクタ用プラグがアダプ
タを介して接続されている状態を示す断面図である。
【符号の説明】
21 フレーム部材 21a 貫通穴 21f 大径部 21g テーパ部 21h 凹溝 21j 小径部 23 フェルール 23a 鍔部 25 回動調整用弾性部材 25b 弾性突部 25c 当接部 25d 凸部 27 固定部材 27a 挿通穴 29 係合保持部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム部材の中心に軸長方向に形成さ
    れる断面円形状の貫通穴にフェルールを挿通してなる光
    ファイバコネクタ用プラグにおいて、 前記貫通穴に、この貫通穴と同心状に、前記フェルール
    の先端に向けて大径部側が位置する円錐台状のテーパ部
    を形成するとともに、前記フェルールの外周に、前記テ
    ーパ部に押圧状態で当接する当接部を有する回動調整用
    弾性部材を固定してなることを特徴とする光ファイバコ
    ネクタ用プラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバコネクタ用プ
    ラグにおいて、 前記フレーム部材の前記テーパ部の前記大径部側の開口
    端には、前記フェルールの先端が挿通される挿通穴が形
    成されるとともに、前記フェルールの鍔部が当接される
    固定部材が着脱自在に固定されていることを特徴とする
    光ファイバコネクタ用プラグ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光ファイバコネクタ用プ
    ラグにおいて、 前記固定部材は、前記フレーム部材に螺合されているこ
    とを特徴とする光ファイバコネクタ用プラグ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    記載の光ファイバコネクタ用プラグにおいて、 前記回動調整用弾性部材の前記当接部には、前記テーパ
    部に周方向に沿って所定角度を置いて形成される凹溝に
    係合する凸部が形成されていることを特徴とする光ファ
    イバコネクタ用プラグ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光ファイバコネクタ用プ
    ラグにおいて、 前記回動調整用弾性部材には、前記フェルールの先端に
    向けて斜めに突出し、先端に前記当接部を有する複数の
    弾性突部が形成されていることを特徴とする光ファイバ
    コネクタ用プラグ。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5記載の光ファイ
    バコネクタ用プラグにおいて、 前記フレーム部材の前記テーパ部の小径部側の開口端に
    は、前記フェルールが挿通される挿通穴が形成され、こ
    の開口端に前記テーパ部の前記凹溝への前記凸部の係合
    状態が解除されない位置まで前記フェルールの先端と反
    対側への移動を可能にする係合保持部材が着脱自在に固
    定されていることを特徴とする光ファイバコネクタ用プ
    ラグ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の光ファイバコネクタ用プ
    ラグにおいて、 前記係合保持部材は前記フレーム部材に螺合されている
    ことを特徴とする光ファイバコネクタ用プラグ用。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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