JPH10206570A - 時刻同期システム - Google Patents

時刻同期システム

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JPH10206570A
JPH10206570A JP1097697A JP1097697A JPH10206570A JP H10206570 A JPH10206570 A JP H10206570A JP 1097697 A JP1097697 A JP 1097697A JP 1097697 A JP1097697 A JP 1097697A JP H10206570 A JPH10206570 A JP H10206570A
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JP
Japan
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time
clock
reference clock
synchronization
digital
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JP1097697A
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English (en)
Inventor
Yoshizumi Serizawa
善積 芹澤
Toru Matsushima
徹 松島
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Central Research Institute of Electric Power Industry
NEC Corp
Original Assignee
Central Research Institute of Electric Power Industry
NEC Corp
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Publication date
Application filed by Central Research Institute of Electric Power Industry, NEC Corp filed Critical Central Research Institute of Electric Power Industry
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高安定発振器を設けることなく、しかも簡単
な同期制御で高精度な時刻同期を実現する。 【解決手段】 時刻同期システムは、基準クロックを基
に同期制御を行う時刻同期装置10、20が伝送路30
を介して対向して接続され対向する時刻同期装置10、
30の間で時刻同期をとるように構成されており、ディ
ジタル同期網に使用される。各時刻同期装置10,20
には、基準クロックを発生する基準クロック発振回路を
内蔵せず、ディジタル同期網の同期に使用されているデ
ィジタルクロック供給装置40,50からのクロックを
基に基準クロック信号S11、S21を形成する基準ク
ロック形成手段11、21を設けている。これにより、
簡単な構成で高精密な基準時刻パルスS11、S21を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広域ディジタル同
期網で接続された分散局間の時刻同期に利用できる時刻
同期装置を備えた時刻同期システムに関する。さらに詳
述すると、本発明は、現在のディジタル同期網で標準的
に使用されているディジタルクロック供給装置からのク
ロックを用いて時刻同期を行う時刻同期システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の時刻同期システムは、広
域ディジタル同期網で接続された分散局間の時刻同期に
利用されている。この時刻同期システムとしては、伝送
路を介して対向して接続された二つの時刻同期装置間で
時刻同期をとるようにしたものや、複数の時刻同期装置
が伝送路に接続されていて複数の時刻同期装置間で同期
をとるようにしたものが知られている。このような時刻
同期システムを適用して遠隔の通信局間で時刻同期ある
いはタイミング同期をとっている。
【0003】ところで、これら時刻同期システムにおい
て使用する時刻同期装置には、許容同期誤差に応じた一
定の安定度を備えた基準クロック発振回路を内蔵するこ
とが必要となる。また、通信局間の時刻同期誤差をより
小さくするためには、基準クロック発振回路に代えてさ
らに高安定な発振器に交換するか、あるいは通信局間で
の信号伝送に基づく同期制御を頻繁に行う必要があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の時刻
同期システムによれば、通信局間の時刻同期誤差を小さ
くしようとするために時刻同期装置内に高安定な発振器
を内蔵させる場合には、現在のディジタル同期網におけ
る高安定周波数同期用クロック発振器(網同期用クロッ
ク発振器)と重複した装置構成となって、不経済であり
かつ運用が複雑となる欠点がある。
【0005】また、従来の時刻同期システムにおいて、
頻繁な同期制御を行う場合には、通信局間の信号伝送回
路の容量を大きくする必要があり、加えて、同期制御が
複雑になるという欠点がある。
【0006】そこで、本発明は、高安定発振器を設ける
ことなしに、しかも簡単な同期制御で高精度な時刻同期
を行える時刻同期システムを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明に係る時刻同期システムは、
基準クロックを発振する基準クロック発振回路を備えか
つこの基準クロック発振回路からの基準クロックを基に
同期制御を行う時刻同期装置が伝送路を介して対向して
接続され対向した時刻同期装置間で時刻同期をとり、あ
るいは時刻同期装置の複数台が伝送路に接続され各時刻
同期装置間で時刻同期をとるようにしたディジタル同期
網に使用される時刻同期システムであって、各時刻同期
装置には、基準クロック発振回路に代えて、ディジタル
同期網の同期に使用されているディジタルクロック供給
装置からのクロックを基に基準クロック信号を形成する
基準クロック形成手段が設けられている。
【0008】したがって、請求項1記載の発明によれ
ば、時刻同期装置の内部の基準クロック形成手段は、デ
ィジタルクロック供給装置の高安定発振クロックを受信
し、そのクロックに従属して基準クロック信号を形成す
る。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の時刻同期システムのディジタルクロック供給装置
が、セシウム原子発振器、ルビジゥム発振器、あるいは
ディジタル位相同期ループ制御水晶発振器であることを
特徴とするものである。
【0010】また、請求項3記載の発明では、前記基準
クロック形成手段は、前記ディジタルクロック供給装置
からの入力クロックと、基準クロック信号を基に形成し
たフィードバック信号との位相を比較して制御電圧を形
成しこの制御電圧を基に基準クロック信号を形成する手
段とから構成したことを特徴とするものである。
【0011】更に、請求項4記載の発明では、前記基準
クロック形成手段は、前記ディジタルクロック供給装置
からの入力クロックと、基準クロック信号及びオフセッ
ト水晶発信器の発振周波数を混合して形成したフィード
バック信号との位相を比較して制御電圧を形成し、該制
御電圧を基に基準クロック信号を形成する手段とから構
成したことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の一形態に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1に、本発明に係る時刻同期システムの
実施の一形態を示す。この実施形態の時刻同期システム
は、相互同期型であり、時刻同期装置10,20が伝送
路30を介して対向して接続されており、かつこれら時
刻同期装置10,20の間で相互に時刻基準パルスを送
信し合い、自局パルスを送信してから相手局パルスを受
信するまでの時間を計測し、両局の計測時間が一致する
ようにパルス送信タイミングを制御することで時刻同期
をとるように構成されている。
【0014】さらに説明すると、時刻同期システムは、
時刻同期装置10,20と、伝送路30とを備え、時刻
同期装置10が伝送路30を介して時刻同期装置20に
接続されている。また、時刻同期装置10,20には、
外部のディジタル同期網で使用されている各ディジタル
クロック供給装置40、50から網同期クロックS1
0,S20がそれぞれ供給されるように設けられてい
る。なお、ディジタルクロック供給装置40,50は、
セシウム原子発振器(周波数確度10−12 以下)、
ルビジゥム発振器(周波数確度10−9以下)、あるい
はディジタル位相同期ループ(PLL;Phase-Locked L
oop )制御水晶発信器などによるマスタークロックに従
属したクロックを供給できるようになっている。
【0015】ここで、時刻同期装置10は、基準クロッ
ク形成手段11と、送信回路12と、受信回路13と、
時間間隔カウンタ14とからなり、次のように接続され
ている。
【0016】基準クロック形成手段11には、ディジタ
ルクロック供給装置40から網同期クロックS10が入
力されるように設けられている。基準クロック形成手段
11は、網同期クロックS10を基に基準時刻クロック
S11を形成するようになっている。基準クロック形成
手段11の出力は、送信回路12および時間間隔カウン
タ14の入力端子に接続されており、基準時刻クロック
S11がそれらに入力されるように設けられている。送
信回路12は、基準時刻クロックS11を基に基準時刻
クロックS11と計測時間データS14とを送信信号S
12として相手局20の受信回路23へ伝送路30を介
して送出できるよう設けられている。受信回路13は、
基準時刻クロックS11を基に相手局の時刻パルスS2
2を得ることができるように設けられている。時間間隔
カウンタ14は、基準時刻クロックS11と、相手局の
時刻パルスS22とから計測時間(計測された伝送遅延
時間)を計測して計測時間データS14を得るように設
けられている。
【0017】時刻同期装置20は、基準クロック形成手
段21と、送信回路22と、受信回路23と、時間間隔
カウンタ24と、演算回路25と、位相制御回路26と
を備え、次のように構成されている。
【0018】基準クロック形成手段21には、ディジタ
ルクロック供給装置50からの網同期クロックS20が
供給されるように構成されている。この基準クロック形
成手段21は、網同期クロックS20から基準時刻クロ
ックS21を形成できるように設けられている。基準ク
ロック形成手段21の出力端子は、位相制御回路26の
入力端子に接続されている。位相制御回路26は、基準
クロック形成手段21からの基準時刻クロックS21の
位相を制御できるようになっている。位相制御回路26
の出力端子は送信回路22および時間間隔カウンタ24
に接続されており、位相制御回路26からの時刻パルス
S26が供給されるように設けられている。送信回路2
2は、基準時刻クロックS21に同期した時刻パルスS
26を基に送信信号S22を送出できるよう設けられて
いる。受信回路23は、送信データS12から基準時刻
パルスS23を形成する。そして、基準時刻パルスS2
3を基に時刻同期装置10で計測された計測時間データ
S14を得ることができるように構成されている。時間
間隔カウンタ24は、基準時刻パルスS26と、相手局
の基準時刻パルスS23とから遅延時間(計測された伝
送遅延時間)を計測して計測時間データS24を得られ
るように設けられている。演算回路25は、時刻同期装
置10において計測された計測時間データS14と、時
間間隔カウンタ24で計測された計測時間データS24
とを基に制御信号S25を形成して位相制御回路26に
供給できるようになっている。位相制御回路26では、
制御信号S25を基に基準クロック形成手段21からの
基準クロックS21の位相を制御して、計測時間が一致
し基準時刻に同期した時刻パルスS26を得ることがで
きる。
【0019】なお、基準クロック形成手段11、21の
構成、動作については後述する。
【0020】このように構成された実施の形態の動作を
説明する。
【0021】まず、時刻基準局(上位局)となる時刻同
期装置10では、基準クロック形成手段11から出力さ
れる基準時刻パルスS11の基準位相(基準時刻)に同
期した時刻パルスを送信回路12に入力する。また、時
間間隔カウンタ14には、基準クロック形成手段11か
らの時刻パルスS11を入力し、その時刻パルスS11
に従って時間計測の動作をする。
【0022】対向する時刻同期装置20から伝送路30
を介して送られてきた時刻パルスS26の送信信号S2
2は、時刻同期装置10の受信回路13で受信される。
この受信回路13では、その送信信号S22から受信パ
ルスS13を得てこれを出力する。この受信パルスS1
3は、時間間隔カウンタ14に入力される。時間間隔カ
ウンタ14は、時刻パルスS11と、対向する時刻同期
装置20からの受信パルスS13の時間間隔(伝送遅
延)を計測する。
【0023】この時間間隔カウンタ14で計測された計
測時間データS14は、送信回路12に入力される。送
信回路12は、時刻パルスS11とともに計測時間デー
タS14を送信信号S12として対向する時刻同期装置
20に伝送路30を介して送信する。
【0024】一方、従属局となる時刻同期装置20で
は、位相制御回路26からの時刻パルスS26を、送信
回路22により送信信号S22として伝送路30を通し
て対向する時刻同期装置10に送信する。同時に、時刻
パルスS26を時間間隔カウンタ24に入力する。
【0025】時刻同期装置20の受信回路23では、対
向する時刻同期装置10から送出されてきた送信データ
S12を受信する。この受信回路23は、その送信デー
タS12から受信パルスS23を形成するとともに、計
測時間データS14を得る。この受信パルスS23は、
時間間隔カウンタ24に入力される。同カウンタ24
は、自己の時刻パルスS26と、対向する時刻同期装置
10からの受信パルスS23との時間間隔(伝送遅延)
を計測する。時間間隔カウンタ24で計測された計測時
間データS24は、演算回路25に入力される。
【0026】演算回路25では、自己の時刻同期装置2
0で計測された計測時間データS24と、対向する時刻
同期装置10で計測された計測時間データS14とを比
較し、両者の差に応じた制御信号S25を形成する。こ
の制御信号S25は、位相制御回路26に入力される。
【0027】この位相制御回路26は、基準クロック形
成手段21からの時刻パルスS21を制御信号S25に
応じて位相制御することにより対向する時刻同期装置1
0の基準時刻パルスS11に同期したパルスS26を得
ることができる。
【0028】したがって、時刻同期装置10からは基準
時刻パルスS11が出力できることになり、また、時刻
同期装置20からは基準時刻パルスS11の基準時刻に
同期したパルスS26を出力できることになる。
【0029】このように本実施の形態では、ディジタル
同期網で使用されているディジタルクロック供給装置4
0,50の網同期クロックS10,S20を時刻同期装
置10,20に取込み、時刻同期装置10、20内の基
準クロック形成手段11、21において網同期クロック
S10,S20を基に基準時刻パルスS11,S21を
形成するようにしたので、時刻同期装置10,20の内
部に高安定発振器を持たせる必要がなく、ディジタル同
期網における高安定周波数同期用クロック発振器(網同
期用クロック発振器)と重複した装置構成とはならず、
経済的でかつ運用が簡単となる利点がある。
【0030】また、上記時刻同期システムによれば、頻
繁な同期制御を行う必要がなくなり、伝送回路の容量を
大きくする必要がなく、同期制御も簡単になる。
【0031】したがって、簡易な構成の時刻同期装置で
あっても高精度な時刻同期システムを提供できる。
【0032】次に、網同期クロックと装置内基準クロッ
クが互いに整数倍になっている場合の基準クロック形成
手段の構成例を図2及び図3に示す。なお、以下の説明
では時刻同期装置10の基準クロック形成手段11の構
成のみを説明するものとし、時刻同期装置20の基準ク
ロック形成手段21については同一構成として説明を省
略する。
【0033】図2に、基準クロック形成手段11に入力
される網同期クロックS10の周波数が、基準クロック
形成手段11から出力される基準時刻クロックS11の
周波数より高く、かつ両クロックS10、S11が互い
に整数倍の関係にある基準時刻クロックS11を出力で
きる回路を示す。
【0034】この図において、基準クロック形成手段1
1は、位相検出器111と、ループフィルタ112と、
電圧制御発振器113と、分周器114とを備えてい
る。
【0035】すなわち、位相検出器111の入力端子に
は、ディジタルクロック供給装置40からの網同期クロ
ックS10が供給されるようになっている。位相検出器
111では、網同期クロックS10とフィードバック信
号Fsとの位相を検出できるように設けられている。こ
の位相検出器111はループフィルタ112に接続さ
れ、その出力がループフィルタ112に入力される。こ
のループフィルタ112は、位相検出器111によって
検出された位相から電圧信号を形成できるようになって
いる。ループフィルタ112の出力端子は電圧制御発振
器113に接続されている。電圧制御発振器113は、
ループフィルタ112からの電圧信号を基にパルスを形
成できるように設けられている。この電圧制御発振器1
13の出力は、位相検出器111の比較端子に接続され
ることにより位相検出器111にフィードバック信号F
sを供給できるようになっている。また、この電圧制御
発振器113の出力は、分周器114にも接続されてい
る。この分周器114は、基準時刻クロックS11を出
力できるようになっている。
【0036】この基準クロック形成手段11によれば、
次のように動作する。ディジタルクロック供給装置40
からのクロックS10は、位相検出器111に供給され
る。位相検出器111では、ディジタルクロック供給装
置40からのクロックS10と、電圧制御発振器113
からのフィードバック信号Fsとの位相差を検出する。
この位相検出器111で検出された位相差出力は、ルー
プフィルタ112によって電圧信号を形成する。このル
ープフィルタ112からの出力電圧は、電圧制御発振器
113に供給される。電圧制御発振器113は、ループ
フィルタ112からの電圧信号を基にパルスを形成す
る。このパルスは、フィードバック信号Fsとして位相
検出器111の比較端子に入力される。また、このパル
スは、分周器114で基準時刻パルスS11にされる。
【0037】次に、図3に、基準クロック形成手段11
aに入力される網同期クロックS10の周波数が、基準
クロック形成手段11aから出力される基準時刻クロッ
クS11の周波数より低く、かつ両クロックS10、S
11が互いに整数倍の関係にある基準時刻クロックS1
1を出力できる回路を示す。
【0038】図3に示す基準クロック形成手段11a
は、電圧制御発振器113が分周器115を介して位相
検出器111の比較端子に接続され、電圧制御発振器1
13の出力が分周器115を介して位相検出器111に
入力される。この基準クロック形成手段11aは、図2
の分周器114を省略したものであり、他の構成につい
ては図2の回路構成と同一であるので説明を省略する。
【0039】この基準クロック形成手段11aによれ
ば、基準クロック形成手段11aに入力される網同期ク
ロックS10の周波数が、基準クロック形成手段11a
から出力される基準時刻クロックS11の周波数より低
く、かつ両クロックS10、S11が互いに整数倍の関
係にある基準時刻クロックS11を出力できる。
【0040】さらに、網同期クロックS10と装置内基
準クロックが互いに整数倍にならない場合の基準クロッ
ク形成手段11bの構成例を図4及び図5に示す。な
お、以下では時刻同期装置10の基準クロック形成手段
11の構成のみを説明するものとし、時刻同期装置20
の基準クロック形成手段21については同一構成として
説明を省略する。
【0041】図4に、基準クロック形成手段11bに入
力される網同期クロックS10の周波数が、基準クロッ
ク形成手段11bから出力される基準時刻クロックS1
1の周波数より高く、かつ両クロックS10、S11が
互いに整数倍の関係にない基準時刻クロックS11を出
力できる回路を示す。
【0042】図4において、基準クロック形成手段11
bは、位相検出器111と、ループフィルタ112と、
電圧制御発振器113と、分周器114と、ミキサー1
16と、オフセット水晶発振器117とを備え、次のよ
うに構成されている。
【0043】ディジタルクロック供給装置40の出力信
号である網同期クロックS10は、位相検出器111に
供給されるように設けられている。位相検出器111で
は、ディジタルクロック供給装置40からの網同期クロ
ックS10とフィードバック信号Fsとの位相を検出す
る。この位相検出器111の出力端子はループフィルタ
112に接続されている。また、ループフィルタ112
は、位相検出器111で検出された位相を電圧信号に変
換するように設けられている。更に、ループフィルタ1
12の出力端子は電圧制御発振器113の入力端子に接
続されている。そして、電圧制御発振器113は、ルー
プフィルタ112からの電圧信号を基にパルスを形成で
きるように設けられている。この電圧制御発振器113
の出力端子は、ミキサー116及び分周器114の入力
端子にそれぞれ接続されている。ミキサー116は、電
圧制御発振器113からの基準クロックとオフセット水
晶発振器117からのクロックとを混合してフィードバ
ック信号Fsを形成できるように設けられている。この
ミキサー116の出力端子は位相検出器111の比較端
子に接続されており、ミキサー116で形成したフィー
ドバック信号Fsを位相検出器111に供給できるよう
にされている。
【0044】この基準クロック形成手段11bによれ
ば、次のように動作する。ディジタルクロック供給装置
40からのクロックS10は、位相検出器111に供給
される。位相検出器111では、ディジタルクロック供
給装置40からのクロックS10と、ミキサー116か
らのフィードバック信号Fsとの位相差を検出する。こ
の位相検出器111で検出された位相差出力は、ループ
フィルタ112によって電圧信号にされる。この出力電
圧は、電圧制御発振器113に供給される。電圧制御発
振器113は、ループフィルタ112からの電圧信号を
基に時刻パルスを形成し、分周器114及びミキサー1
16にそれぞれ供給する。
【0045】ミキサー116では、電圧制御発振器11
3からの時刻パルスとオフセット水晶発振器117から
のクロックとを混合してフィードバック信号Fsにす
る。このフィードバック信号Fsは、位相検出器111
の比較端子に供給される。
【0046】この基準クロック形成手段11bによれ
ば、基準クロック形成手段11bに入力される網同期ク
ロックS10の周波数が、基準クロック形成手段11b
から出力される基準時刻クロックS11の周波数より高
く、かつ両クロックS10、S11が互いに整数倍の関
係にない基準時刻クロックS11を得ることができる。
【0047】また、図5に、基準クロック形成手段11
cに入力される網同期クロックS10の周波数が、基準
クロック形成手段11cから出力される基準時刻クロッ
クS11の周波数より低く、かつ両クロックS10、S
11が互いに整数倍の関係にない基準時刻クロックS1
1を出力できる回路を示す。
【0048】図5に示す基準クロック形成手段11c
は、ミキサー116が分周器115を介して位相検出器
111の比較端子に接続され、ミキサー116の出力が
分周器115を介して位相検出器111に入力される。
この基準クロック形成手段11cは、図4の分周器11
4を省略したものであり、他の構成については図4の回
路構成と同一であるので説明を省略する。
【0049】この基準クロック形成手段11cによれ
ば、基準クロック形成手段11cに入力される網同期ク
ロックS10の周波数が、基準クロック形成手段11c
から出力される基準時刻クロックS11の周波数より低
く、かつ両クロックS10、S11が互いに整数倍の関
係にない基準時刻クロックS11を出力できる。
【0050】尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施
の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、各実施の形態では、時刻同期装置10と
時刻同期装置20とが対向する形態で主に説明したが、
これに限られず、複数の時刻同期装置が伝送路30に接
続されていてこれら複数の時刻同期装置の間で時刻同期
をとる構成であってもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
に係る時刻同期システムによれば、ディジタル同期網で
現に使用されているディジタルクロック供給装置の網同
期クロックを時刻同期装置内に取込み、時刻同期装置内
の基準クロック形成手段によって前記網同期クロックを
基に基準時刻パルスを形成するようにしたので、次のよ
うな効果がある。
【0052】(A)高安定発振器を持たせる必要がな
く、ディジタル同期網における高安定周波数同期用クロ
ック発振器(ディジタル同期網用クロック発振器)と重
複した装置構成とはならず、経済的でかつ運用が簡単と
なる。
【0053】(B)頻繁な同期制御を行う必要がなくな
るとともに、伝送回路の容量を大きくする必要がなく、
同期制御が簡単になる。
【0054】(C)簡易な構成の時刻同期装置であって
も高精度な時刻同期システムを提供できる。
【0055】請求項2記載の発明によれば、ディジタル
クロック供給装置として、セシウム原子発振器、ルビジ
ゥム発振器、あるいはディジタルPLL制御水晶発信器
を用いて形成したクロックを使用しているので、高精度
なクロックを得ることができる。
【0056】請求項3記載の発明では、ディジタルクロ
ック供給装置からの入力クロックと、基準クロック信号
を基に形成したフィードバック信号との位相を比較して
形成した制御電圧を基に基準クロック信号を形成してい
るので、ディジタルクロック供給装置からの入力クロッ
クと、基準クロック信号とが互いに整数倍の関係にある
基準クロック信号を得ることができる。
【0057】請求項4記載の発明では、ディジタルクロ
ック供給装置からの入力クロックと、基準クロック信号
及びオフセット水晶発信器の発振周波数を混合して形成
したフィードバック信号との位相を比較して形成した制
御電圧を基に基準クロック信号を形成しているので、デ
ィジタルクロック供給装置からの入力クロックと、基準
クロック信号とが互いに整数倍の関係にない基準クロッ
ク信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態で使用する基準クロック形成手段
の第1の構成例を示すブロック図である。
【図3】同実施の形態で使用する基準クロック形成手段
の第2の構成例を示すブロック図である。
【図4】同実施の形態で使用する基準クロック形成手段
の第3の構成例を示すブロック図である。
【図5】同実施の形態で使用する基準クロック形成手段
の第4の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10, 20 時刻同期装置 11, 11a, 11b, 11c, 21 基準クロック形
成手段 12, 22 送信回路 13, 23 受信回路 14, 24 時間間隔カウンタ 25 演算回路 26 位相制御回路 111 位相検出器 112 ループフィルタ 113 電圧制御発振器 114, 115 分周器 116 ミキサー 117 オフセット水晶発振器 30 伝送路 40, 50 ディジタルクロック供給装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準クロックを発振する基準クロック発
    振回路を備えかつ当該基準クロック発振回路からの基準
    クロックを基に同期制御を行う時刻同期装置が伝送路を
    介して対向して接続され対向時刻同期装置間で時刻同期
    をとり、あるいは前記時刻同期装置の複数台が伝送路に
    接続され各時刻同期装置間で時刻同期をとるようにした
    ディジタル同期網に使用される時刻同期システムであっ
    て、前記各時刻同期装置には、前記基準クロック発振回
    路に代えて、ディジタル同期網の同期に使用されている
    ディジタルクロック供給装置からのクロックを基に基準
    クロック信号を形成する基準クロック形成手段を設けた
    ことを特徴とする時刻同期システム。
  2. 【請求項2】 前記ディジタルクロック供給装置は、セ
    シウム原子発振器、ルビジゥム発振器、あるいはディジ
    タル位相同期ループ制御水晶発信器であることを特徴と
    する請求項1記載の時刻同期システム。
  3. 【請求項3】 前記基準クロック形成手段は、前記ディ
    ジタルクロック供給装置からの入力クロックと、前記基
    準クロック信号を基に形成したフィードバック信号との
    位相を比較して制御電圧を形成し前記制御電圧を基に基
    準クロック信号を形成する手段とから構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の時刻同期システム。
  4. 【請求項4】 前記基準クロック形成手段は、前記ディ
    ジタルクロック供給装置からの入力クロックと、前記基
    準クロック信号及びオフセット水晶発信器の発振周波数
    を混合して形成したフィードバック信号との位相を比較
    して制御電圧を形成し、前記制御電圧を基に基準クロッ
    ク信号を形成する手段とから構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の時刻同期システム。
JP1097697A 1997-01-24 1997-01-24 時刻同期システム Pending JPH10206570A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011145258A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Fujitsu Telecom Networks Ltd 情報伝達時間特定システム及び情報伝達時間特定方法
US8295365B2 (en) 2005-01-11 2012-10-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Wireless receiver

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