JPH10206119A - 物体認識装置 - Google Patents

物体認識装置

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JPH10206119A
JPH10206119A JP9010123A JP1012397A JPH10206119A JP H10206119 A JPH10206119 A JP H10206119A JP 9010123 A JP9010123 A JP 9010123A JP 1012397 A JP1012397 A JP 1012397A JP H10206119 A JPH10206119 A JP H10206119A
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孝治 中本
Mineji Nakano
峰司 中野
Toru Yoshioka
透 吉岡
Hiroki Kamimura
裕樹 上村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両Cの斜め後側方にある他車等の物体Oを
認識して表示装置31で表示等する場合、物体測距用の
センサ10として、ウィンドウ方向に配置された多数の
CCDからなるCCDラインをウィンドウ方向と直交す
るライン列方向に多段に並設した多段ライン型CCDか
らなるCCDチップ11を備えたセンサを用い、遠距離
側の物体が急激に接近したと誤認するのを防止する。 【解決手段】 CCDチップ11の画像の各領域Eにつ
いて距離d(i,j)を測定し、この各領域E及び隣接
領域R1〜R8の距離差dxに基づいて各領域E毎の有
効ポイント数P(i,j)を求め、この有効ポイント数
P(i,j)からライン毎の代表距離l(i)を演算し
て物体Oを認識し、複数の物体Oを認識しているとき、
新たに演算された代表距離l(i)が該認識物体Oのい
ずれかに属するか否かを、認識物体Oまでの距離の小さ
い物体から先に判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体認識装置に関
し、詳しくは所定時間毎に多段ライン型CCDによる距
離データに基づいて物体を認識すると共に、新たに検出
された距離データがいずれかの認識物体に属するか否か
を判断ようにしたものに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の物体認識装置とし
て、例えば特開平5―52562号公報に示されている
ように、撮像された画像を複数のウィンドウに分割し
て、各ウィンドウでの距離に基づいて物体を認識するよ
うにしたものは知られている。すなわち、このもので
は、上下方向に配置された1対のイメージセンサにより
先行車等の物体を撮像して、その一方のイメージセンサ
による画像を表示し、その表示画面を複数のウィンドウ
に分割してそのウィンドウ毎に物体までの距離を測定
し、この距離値を基に目標物体のウィンドウを認識して
追尾用ウィンドウを設定し、この追尾用ウィンドウでの
距離を測定するようになされている。
【0003】また、例えば特開平4−250311号公
報に示されているように、CCDイメージセンサにより
車両を検出すると共に、その車両の異なる時点での検出
信号から相対移動距離を算出し、この相対移動距離が等
しい場合に同一車両として識別する一方、等しくない場
合に異なる車両として識別するようにすることが提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
物体をその距離に基づいて認識する場合、一定方向に配
置された多数のCCDをその配列方向と直交する方向に
多段に並設してなる多段ライン型CCDを設け、所定時
間毎にこの多段ライン型CCDからの輝度信号に基づい
て得られた2次元の距離データから特定の物体を認識す
ると共に、新たに検出された距離データがいずれかの認
識物体に属するか否かを判断するようにすることが考え
られる。すなわち、この多段ライン型CCDは、縦横に
多数のCCDが配置されたカメラ用等のセンサに対し、
CCDを一方向に間引いた構成のものであり、CCDの
数が減った分だけ、撮像データ数が少なくなり、演算速
度が速くなってコストダウンを図ることができる。
【0005】しかし、その反面、測距データのばらつき
やノイズの影響が大きく、精度の高い距離演算が難しく
て正確な物体認識が困難になるという問題がある。特
に、CCDの検出方向に複数の認識物体が重なった場
合、複数の認識物体を識別することが困難であり、近距
離側の物体のデータを遠距離側の物体に属すると判断す
ることにより、遠距離側の物体が急激に接近したと誤判
断してしまう虞れがある。
【0006】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、多段ライン型CCD
による認識物体の識別に工夫を凝らすことにより、多段
ライン型CCDを用いて物体認識を行いつつ、CCDの
検出方向に複数の認識物体が重なった場合でも、遠距離
側の物体が急激に接近したと誤認するのを防止すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、多段ライン型CCDにより得られ
た画像を、上記従来例のようにライン列方向及びウィン
ドウ方向にそれぞれ分割して各領域について距離を測定
し、この各領域毎の距離データに基づいてライン毎の代
表距離を演算して物体を認識すると共に、複数の物体を
認識しているときに、新たに演算されたライン毎の代表
距離が該認識物体のいずれかに属するか否かを、認識物
体までの距離の小さい物体から先に判断するようにし
た。
【0008】具体的には、請求項1の発明では、図1に
示すように、ウィンドウ方向に沿って配置された多数の
CCDからなるCCDラインをウィンドウ方向と直交す
るライン列方向に多段に並設してなり画像を輝度情報と
して捕らえる多段ライン型CCD11を備え、所定時間
毎に該多段ライン型CCD11からの輝度信号に基づい
て得られた2次元の距離データから特定の物体を認識す
るようにした物体認識装置が対象である。
【0009】そして、上記多段ライン型CCD11によ
り得られた画像を上記CCDライン毎にかつウィンドウ
方向に複数に分割して各領域について距離を測定する測
距手段16と、上記測距手段16により測定された各領
域毎の距離に基づき上記ライン毎の代表距離をそれぞれ
演算するライン距離演算手段26と、上記ライン距離演
算手段26により演算されたライン毎の代表距離に基づ
いて物体を認識する物体認識手段20と、上記物体認識
手段20により複数の物体を認識しているときに、上記
ライン距離演算手段26により新たに演算されたライン
毎の代表距離が該認識物体のいずれかに属するか否か
を、認識物体までの距離の小さい物体から先に判断する
物体選別手段21とを備えたことを特徴としている。
【0010】上記の構成により、先ず、測距手段16に
おいて、多段ライン型CCD11の画像がライン毎にか
つウィンドウ方向に複数に分割されて各領域について距
離が測定される。次いで、ライン距離演算手段26にお
いて、上記測距手段16によ測定された各領域毎の距離
に基づきライン毎の代表距離が演算され、物体認識手段
20において、このライン距離演算手段26により演算
されたライン毎の代表距離から物体が認識されて同時に
認識物体までの距離が演算される。そして、物体認識手
段20により複数の物体を認識しているときに、物体選
別手段21において、ライン距離演算手段26により新
たに演算されたライン毎の代表距離が該認識物体のいず
れかに属するか否かが判断される。
【0011】この判断の際、認識物体までの距離の小さ
い物体から先に行うので、CCD11の検出方向に複数
の認識物体が重なった場合、その判断の順序によっては
判断結果が異なるときでも、常に近距離側の物体に属す
ると判断される。したがって、実際には近距離側の認識
物体に属する代表距離を遠距離側の物体に属すると判断
することはなく、遠距離側の物体が急激に接近したと誤
認することはない。
【0012】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、物体選別手段21は、新たに演算されたライン毎
の代表距離と認識物体までの距離との差がしきい値より
も小さいときに、該代表距離が上記認識物体に属すると
判断するように構成され、上記しきい値は、ライン毎の
代表距離の検出状況に応じて可変とされているものとす
る。
【0013】この発明により、新たに演算されたライン
毎の代表距離と認識物体までの距離との差がしきい値よ
りも小さいときには、その代表距離はその認識物体に属
する可能性が高いので、認識物体に属するか否かの判断
を容易かつ正確に行うことができる。しかも、上記しき
い値は、新たに演算されたライン毎の代表距離の検出状
況に応じて可変とされているので、どのような状況でも
その代表距離がいずれかの認識物体に属するか否かの判
断を柔軟にかつ確実に行うことができる。
【0014】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、物体認識手段20は、物体の認識結果に基
づいて警報等の信号を出力するように構成されているも
のとする。このことで、認識物体を容易に知ることがで
き、遠距離側の物体が急激に接近したと誤判断して不必
要な警報等を行わずに済む。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図2は本発明の実施形態に係る物体認識
装置を装備した車両C(自動車)を示し、この物体認識
装置は、車両Cの左右斜め後側方に位置する他の車両等
の物体O(図5、図11、図12に示す)を認識する。
【0016】図2において、1は車両Cの車体、2は車
体1の前後略中央部に形成された車室、3は車体1の前
端部に形成されたエンジンルーム、4は車室2の前端部
に配置されたインストルメントパネル、5は車室2の後
端部にあるパッケージトレイ、6はリヤウィンドガラス
である。そして、図3に示すように、上記物体認識装置
は、各々物体Oまでの距離を測定するための左右の後側
方検知センサ10,10と、この各検知センサ10の出
力信号がそれぞれ入力されるコントローラ15と、この
コントローラ15からの信号を受けて物体Oの存在をC
RTや液晶等により表示する表示装置31、及び同物体
Oの危険度を警報する警報装置32とを備えている。そ
して、図2に示す如く、上記両検知センサ10,10
は、上記パッケージトレイ5上の左右両端部にそれぞれ
斜め後方を向いた状態で取付固定されている。また、コ
ントローラ15はエンジンルーム3の後端部に、また表
示装置31及び警報装置32はインストルメントパネル
4にそれぞれ配設されている。
【0017】図5に示すように、上記各検知センサ10
は、所定距離離れて上下方向に配置された上下1対のC
CDチップ11,11と、該CCDチップ11,11に
対応して配置されたレンズ12,12とを備えている。
各CCDチップ11は、上下方向たるウィンドウ方向に
沿って配置された多数のCCDからなるCCDラインを
ウィンドウ方向と直交するライン列方向(水平方向)に
多段に並設してなる多段ライン型CCDからなり、この
各CCDチップ11によりレンズ12を経て車両Cのリ
アウィンドガラス6越しに、上下方向に角度θ1の範囲
でかつ水平左右方向に角度θ2の範囲(図10、図12
参照)にある物体O等の画像を輝度情報として捕らえる
ようになっている。
【0018】図4に示す如く、上記各検知センサ10は
それぞれコントローラ15内の測距回路16(測距手
段)に接続されている。この各測距回路16は、両CC
Dチップ11,11での物体像の視差(位相差)を演算
する視差演算部17と、この視差演算部17からの信号
により物体Oまでの距離を演算する距離演算部18とを
備えている。そして、各測距回路16では、図6及び図
7に示す如く、各CCDチップ11により捕らえられた
画像を、ライン方向(水平方向)にCCDライン毎のn
個のラインに分割すると共に、その各ラインをウィンド
ウ方向(上下方向)にm個のウィンドウに分割して、画
像の略全体をm×n個の領域E,E,…で構成し、両方
のCCDチップ11,11による画像での同一の領域
E,E間の視差を求め、この視差から各領域E毎に物体
Oまでの距離を演算する。
【0019】すなわち、両CCDチップ11,11によ
り捕らえられた画像はいずれも図6に示すようになる
が、これら両CCDチップ11,11の画像は同じライ
ン位置(図示例ではラインi)では、図8に示すよう
に、両CCDチップ11,11の上下方向のずれ分だけ
ずれていて視差が生じており、この視差を利用して物体
Oまでを測距する。この原理について図9により説明す
ると、図9の三角形P・O1・Q及び三角形O1・P1
・Q1同士、並びに三角形P・O2・Q及び三角形O2
・P2・Q2同士はそれぞれ相似形であるので、今、検
知センサ10(レンズ12)から物体Oまでの距離を
a、両レンズ12,12の中心間の距離をB(定数)、
レンズ12の焦点距離をf(定数)、両CCDチップ1
1,11での物体像のレンズ中心からのずれ量をそれぞ
れx1,x2とすると、 a・x1/f=B−a・x2/f となり、この式から、 a=B・f/(x1+x2) が得られる。つまり、両CCDチップ11,11での物
体像の視差(位相差)によって物体Oまでの距離aを測
定することができる。
【0020】尚、図6及び図7におけるG(白点)は、
CCDチップ11のCCDに対応するように縦横格子状
に配置された測距点(測距ポイント)であり、この測距
点Gは各領域Eに含まれている。また、各CCDライン
でのウィンドウは、一部が隣接するウィンドウと互いに
オーバーラップするように分割されており、上下方向
(ウィンドウ方向)に隣接する領域E,Eに同じ測距点
G,G,…が含まれている。また、O′は物体の像であ
る。
【0021】また、図10に示すように、上記各CCD
チップ11により捕らえられた画像をライン毎に分割し
て形成される複数のラインは、車両Cの外側で近距離を
測距するライン位置が若い番号とされる一方、車幅方向
の中央側で遠距離を測距するライン位置が大きい番号と
され、外側ラインから車幅方向の中央側ラインに向かっ
て番号が順に増加するように番号付けされている。
【0022】図4に示す如く、上記コントローラ15に
は、センサ10に基づいて得られた上下方向及び水平方
向の2次元の距離データ、つまり各測距回路16からの
信号を基に特定の物体Oを認識する物体認識部20と、
この物体認識部20の出力信号により物体Oを新規物体
かどうか選別する物体選別部21と、この物体選別部2
1により選別された物体Oが車両C(自車)にとって危
険対象物かどうかを判断する危険判断部22とが設けら
れており、物体認識部20において、物体Oの認識結果
に基づいて表示信号を表示装置31に、また警報信号を
警報装置32にそれぞれ物体選別部21を経て出力する
ようにしている。
【0023】また、コントローラ15は、物体Oを認識
する上で本来は物体Oが位置し得ない不要な範囲を除外
するレンジカット部24と、測距された各領域毎の距離
データと周りの8つの隣接領域との比較(8隣接点処
理)を行って有効ポイント数を付与する有効ポイント数
付与手段としての8隣接点処理部25と、ライン毎の距
離を演算するライン距離演算部26と、ガードレールを
判定するためのガードレール判定部27と、距離データ
を物体O毎にグルーピングするグルーピング部28とを
備えている。
【0024】図11は上記レンジカット部24で除外さ
れる上下方向のレンジカット範囲Z1を、また図12は
同左右方向のレンジカット範囲Z2をそれぞれ示してお
り、これらのレンジカット範囲Z1,Z2は、ラインの
角度とその位置での距離とに基づいて検出される。図1
2中、Fは車両Cの路面、Mは道路における車両走行車
線を設定する路面F上の白線、F1は道路の両側に設置
された路側帯、Hはその植込みである。
【0025】上記8隣接点処理部25での8隣接点処理
動作は、図13に示すように、ある領域E(i,j)の
距離データに対しそれに隣接する周りの8つの隣接領域
R1〜R8の距離データの相関性を判断するもので、具
体的に図15に示す如く行われる。すなわち、最初のス
テップS1で、ライン数n及びウィンドウ数mに分割さ
れた領域E(i,j)毎の距離データd(i,j)を読
み込み、次のステップS2で各領域E(i,j)の有効
ポイント数P(i,j)をP(i,j)=0と初期化す
る。この有効ポイント数P(i,j)は各領域E(i,
j)に設定されるもので、この値が大きいほど領域の距
離データの有効性が高く、信頼性、信憑性があると判断
される。次のステップS3では、全ての領域のうち左右
端及び上下端の位置にある領域(格子点)への有効ポイ
ント数を嵩上げし、周辺の領域には有効ポイント数P
(i,j)を+1だけ、またその中で4つの隅角部の領
域には有効ポイント数P(i,j)を+2だけそれぞれ
増やすように設定する。この後、ステップS4におい
て、隣接点処理を行うかどうかを判定し、この判定がN
Oのときには、ステップS11において有効ポイント数
P(i,j)をP(i,j)=8に設定した後、ステッ
プS12に進む一方、判定がYESのときには、ステッ
プS5に進む。
【0026】上記ステップS4で隣接点処理を行うかど
うかの判定は、例えば、予め各ライン位置毎に決定され
る基準距離値が所定値よりも大きいか否かを判定するも
ので、基準距離値が所定値よりも大きいときには、隣接
点処理は行わない(ステップS11に進む)一方、基準
距離値が所定値よりも大きくないときには、隣接点処理
を行う(同ステップS5に進む)。
【0027】上記ステップS5では距離しきい値d0を
設定する。この距離しきい値d0は、付与ポイント数p
を決定するためのもので、例えば、定数に設定する。
【0028】ステップS5の後はステップS6に進み、
隣接領域Riの距離データd(Ri)を読み込み、次の
ステップS7では上記領域Eと隣接領域R1〜R8との
距離差dx=|d(i,j)−d(Ri)|を演算す
る。この後、ステップS8において、上記距離差dxが
上記距離しきい値d0よりも小さいか否かの判定を行
い、この判定がNOのときにはステップS12に進む一
方、判定がYESのときには、ステップS9において付
与すべきポイント数pを設定する。
【0029】このようなステップS9の後、ステップS
10において、それまでの有効ポイント数P(i,j)
に上記付与ポイント数pを加えて新たな有効ポイント数
P(i,j)=P(i,j)+pを設定し、上記ステッ
プS12に進む。このステップS12では、ステップS
6〜S10の処理が8つの隣接領域R1〜R8の各々に
ついて終了したか否かを判定し、この判定がNOのとき
にはステップS6に戻って、他の残りの隣接領域につい
て同様の処理を行う。一方、判定がYESになると、ス
テップS13に進み、全ての領域E,E,…についての
有効ポイント数P(i,j)の設定(ステップS6〜S
10の処理)が終了したか否かを判定する。この判定が
NOのときには、ステップS4に戻って他の領域Eにつ
いて有効ポイント数P(i,j)の設定を繰り返す。一
方、判定がYESになると、次のライン毎の距離の演算
処理(図16参照)に進む。
【0030】図16は上記ライン距離演算部26での処
理動作を示し、上記8隣接点処理部25(有効ポイント
数付与手段)により付与設定された有効ポイント数P
(i,j)に基づき上記ライン毎の距離をそれぞれ演算
する。
【0031】先ず、ステップT1において、ライン数n
及びウィンドウ数mに分割された領域E毎の距離データ
d(i,j)を読み込むと共に、上記8隣接点処理によ
り付与された領域E毎の有効ポイント数P(i,j)を
読み込み、次のステップT2では、ライン代表有効ポイ
ント数PI(i)をPI(i)=0に初期化する。この
ライン代表有効ポイント数PI(i)は、ライン毎の距
離演算の際にラインに設定されるもので、この値が大き
いほどラインの距離データの有効性が高く、信頼性、信
憑性があると判断される。
【0032】次のステップT3では、上記ライン代表有
効ポイント数PI(i)に対応するライン代表しきい値
P0を設定する。このステップT3でのライン代表しき
い値P0は、例えば一定値に設定する。
【0033】ステップT3の後はステップT4に進み、
上記領域毎の有効ポイント数P(i,j)がライン代表
しきい値P0よりも大きいか否かを判定する。この判定
がNOのときには、そのままステップT6に進むが、判
定がYESのときには、ステップT5において、ライン
毎の代表距離l(i)を平均化のために更新すると共
に、上記ライン代表有効ポイント数PI(i)に領域毎
の有効ポイント数P(i,j)を加えてライン代表有効
ポイント数PI(i)の更新を行った後にステップT6
に進む。すなわち、ライン距離演算部26では、8隣接
点処理部25によって付与設定された有効ポイント数P
(i,j)がライン代表しきい値P0よりも大きい領域
についてライン毎の距離演算を行うようにしている。
【0034】上記ライン毎の代表距離l(i)の更新は
次の式で行う。 l(i)=[l(i)×PI(i)+d(i,j)×
{P(i,j)−PO+1}]÷{PI(i)+P
(i,j)−PO+1}
【0035】上記ステップT6では当該ラインの全ての
ウィンドウ番号(領域E)について終了したか否かを判
定し、この判定がYESになるまでラインの各領域Eに
ついてステップT3〜T5を繰り返す。ステップT6の
判定がYESになると、ステップT7に進み、全てのラ
イン番号について終了したか否かを判定し、この判定が
YESになるまでステップT2〜T6を繰り返す。ステ
ップT7の判定がYESになると、次の物体認識処理
(図17参照)に進む。
【0036】図17はコントローラ15における物体認
識部20での処理動作を示し、この物体認識部20で
は、上記ライン距離演算部26により演算されたライン
毎の代表距離l(i)に基づいて物体Oを認識する。す
なわち、ステップW1において物体番号kを設定し、ス
テップW2では、物体検出距離(物体Oまでの距離)L
(k)、物体有効ポイント数PK(k)及び物体内のデ
ータ数N(k)をいずれも0にして、一次保管用データ
セットのリセットを行う。
【0037】次のステップW3では、有効な未登録のラ
インデータが登録されているか否かを判定し、この判定
がNOのときにはステップW8に進む。ステップW3の
判定がYESのときには、ステップW4において、ライ
ンデータの前後位置XD(i)及び横位置YD(i)を
設定する。この後、ステップW5において、既に上記物
体検出距離L(k)が定義されているか否かを判定し、
この判定がNOのときには、ステップW6に進み、上記
物体検出距離L(k)をL(k)=XD(i)に、また
物体有効ポイント数PK(k)をPK(k)=PI
(i)に、さらに物体内のデータ数N(k)をN(k)
=1にそれぞれ設定して、一次保管用データセットのセ
ットを行った後、ステップW8に進む。
【0038】これに対し、ステップW5の判定がYES
のときには、ステップW7に進み、物体検出距離L
(k)をL(k)={PK(k)×L(i)+P(i)
×XD(i)}/{PK(k)+P(i)}に、また物
体有効ポイント数PK(k)をPK(k)=PK(k)
+PI(i)に、さらに物体内のデータ数N(k)をN
(k)=N(k)+1にそれぞれ設定して、一次保管用
データセットの更新を行った後、ステップW8に進む。
【0039】上記ステップW8では、全てのライン番号
について終了したか否かを判定し、この判定がYESに
なるまでステップW3〜W7を繰り返す。ステップW8
の判定がYESになると、ステップW9〜W11におい
て物体Oの登録の可否の判定を行う。先ず、ステップW
9において、上記物体内のデータ数N(k)が所定値以
上か否かを判定する。尚、この所定値は、遠距離側ほど
小さくするように可変設定することもできる。このステ
ップW9の判定がNOのときには、距離データはノイズ
等に起因するものであると見做し、ステップW10にお
いて物体Oの登録は行わず、物体番号kの物体データを
初期化した後、終了する。一方、ステップW9の判定が
YESであるときには、ステップW11において物体O
の登録を行った後に終了する。すなわち、物体認識部2
0は、ライン距離演算部26により演算されたライン毎
の距離のデータ数N(k)が所定値以上であるときのみ
に、該ライン毎の距離に対応する物体を新規物体として
登録する。
【0040】この物体認識部20での処理動作の後は、
上記表示装置31での物体表示のための表示処理や警報
装置32での警報のための警報処理を行う。
【0041】上記一連の処理動作は、所定時間(1サン
プリング時間)毎に繰り返し行われ、一度認識した物体
Oを、各CCDチップ11により捕らえることが可能な
範囲に存在する限り、上記物体選別部21にて新規物体
との選別を行いながら捕捉し続ける。この認識物体Oと
新規物体との選別は、上記ライン距離演算部26により
新たに演算されたライン毎の代表距離と認識物体Oの物
体検出距離との差がしきい値よりも小さいか否かにより
行い、その差がしきい値よりも小さいときに、その代表
距離はその認識物体Oに属すると判断する。
【0042】図18は、上記物体選別部21での物体選
別処理動作を示し、この処理動作は、上記物体認識部2
0において複数の物体O,O,…を認識しているとき
に、上記ライン距離演算部26により新たに演算された
ライン毎の代表距離が該認識物体O,O,…のいずれか
に属するか否かを判断するためのもので、その判断は、
物体検出距離の小さい物体から先に行うようになってい
る。
【0043】すなわち、ステップX1で物体数Kの物体
検出距離L(k)を読み込み、ステップX2において、
物体検出距離L(k)の小さい物体の順にその物体番号
k(1〜K)をSb(1),Sb(2),…,Sb
(K)に入れる。そして、以下のステップX3〜X8で
はSb(1),Sb(2),…,Sb(K)の順に物体
毎に処理を行うようになっている。
【0044】次のステップX3で新たに演算されたライ
ン数nの代表距離l(i)を読み込んだ後、ステップX
4でその代表距離l(i)が有効か無効を示すフラグL
ine_f(i)が1(有効)か否かを判定する。この
判定がYESのときにはステップX5に進んでその代表
距離l(i)と認識物体Oの物体検出距離L(Sb
(k))との差がしきい値Cよりも小さいか否かを判定
する。このしきい値Cは、認識物体Oに関係なく一定値
であってもよく、認識物体O毎に、例えばその物体検出
距離に応じて可変としてもよい。上記ステップX5の判
定がYESのときにはステップX6に進んで上記フラグ
Line_f(i)を0(無効)とし、ステップX7で
新たな物体検出距離L(Sb(k))の演算に新たな代
表距離l(i)を反映させるようにして上記物体認識処
理を行った後、ステップX8に進む。一方、上記ステッ
プX4,X5の各判定がNOのときにはそのままステッ
プX8に進む。
【0045】上記ステップX8では全てのライン番号に
ついて終了したか否かを判定し、この判定がYESにな
るまで各ラインについてステップX4〜X7を繰り返
す。ステップX8の判定がYESになると、ステップX
9に進み、全てのSb(K)について終了したか否かを
判定し、この判定がYESになるまでステップX3〜X
8を繰り返す。ステップX9の判定がYESになると、
再び上記表示処理や警報処理を行う。
【0046】したがって、上記実施形態1では、左右後
側方検知センサ10,10により画像が輝度情報として
捕らえられると、先ず、コントローラ15の各測距回路
16において、各検知センサ10の画像がライン列及び
ウィンドウ方向にそれぞれ分割されて各領域Eについて
距離d(i,j)が測定される。次いで、8隣接点処理
部25で、上記測定された領域E毎の距離d(i,j)
及び隣接領域R1〜R8の距離の差dxに基づいて各領
域E毎の距離データの有効ポイント数P(i,j)が付
与され、ライン距離演算部26において上記有効ポイン
ト数P(i,j)に基づきライン毎の代表距離l(i)
が演算され、物体認識部20においてライン距離演算部
26により演算されたライン毎の代表距離l(i)から
物体Oが認識されて物体検出距離L(k)が演算され
る。このように、各領域Eについての距離データの有効
性が隣接領域R1〜R8との関係から有効ポイント数P
(i,j)として判定され、この有効ポイント数P
(i,j)に基づいてライン毎の代表距離l(i)を求
めて、その代表距離l(i)から物体Oを認識するの
で、測距データのばらつきやノイズ等があっても、その
影響を可及的に低減することができ、高精度の距離演算
が可能となって正確な物体認識を行うことができる。
【0047】そして、図19に示すように、例えば近距
離側物体Oaと遠距離側物体Obとを物体認識部20に
より認識しているときに、次のサンプリング時に、物体
選別部21において、ライン距離演算部26により新た
に演算されたライン毎の代表距離が該認識物体Oa,O
bのいずれかに属するか否かが判断される。このとき、
図20に示すように、2つの認識物体Oa,Obが検知
センサ10の検出方向に重なるように移動した場合、そ
の判断を遠距離側物体Obから先に行うとすると、新た
に演算されたライン毎の代表距離は殆どが近距離側物体
Oaに属するにも拘らず、その代表距離と遠距離側物体
Obの代表距離との差がしきい値Cよりも小さければ、
遠距離側物体Obに属すると判断してしまう。この結
果、その代表距離に基づいて遠距離側物体Obとして新
たに物体検出距離が演算されるので、遠距離側物体Ob
が急激に接近したと誤認してしまうことになる。
【0048】しかし、この実施形態1では、新たに演算
されたライン毎の代表距離が認識物体Oa,Obのいず
れかに属するか否かの判断の際、物体検出距離の小さい
認識物体Oaから先に行うので、検知センサ10の検出
方向に2つの認識物体Oa,Obが重なった場合でも、
新たに演算されたライン毎の代表距離は、実際の通り
に、近距離側物体Oaに属すると判断される。このた
め、近距離側物体Oaの代表距離を遠距離側物体Obに
属すると判断することはない。よって、遠距離側物体O
bが急激に接近したと誤認するのを防止することができ
る。
【0049】また、物体認識部20は、物体Oの認識結
果に基づいて警報等の信号を出力するように構成されて
いるので、認識物体Oを容易に知ることができると共
に、遠距離側物体Obが急激に接近したと誤判断して不
必要な警報等を行わずに済む。
【0050】(実施形態2)図21は、本発明の実施形
態2における物体選別部21での処理動作を示し、新た
に演算されたライン毎の代表距離が複数の認識物体O,
O…のいずれかに属するか否かを、実施形態1と同様
に、物体検出距離の小さい物体から判断するが、その判
断のための代表距離と物体検出距離との差のしきい値
を、その新たに演算されたライン毎の代表距離の検出状
況に応じて可変としたものである。詳しくは、新たに演
算されたライン毎の代表距離が、隣接する2つの認識物
体O,Oの物体検出距離の間にある場合には、その2つ
の認識物体O,Oのどちらかに属するものと見做し、基
本的にはその代表距離により近い物体検出距離を有する
認識物体に属すると判断するようになっている。尚、図
21のフローでは、新たに演算されたライン毎の代表距
離が、隣接する2つの認識物体O,Oの物体検出距離の
間にある場合を示し、その隣接する2つの認識物体O,
Oの物体番号をそれぞれ1,2としている。
【0051】すなわち、先ず、ステップY1で物体内の
データ数N(1),N(2)を0にリセットした後、ス
テップY2で当該ラインの登録フラグF(i)が0か否
かを判定する。この登録フラグF(i)は、そのライン
の代表距離がいずれかの物体に属すると判断したときに
は1とされ、いずれかの物体に属するか否かを判断して
いないときには0とされている。この判定がNOのとき
にはステップY11に進む。ステップY2の判定がYE
Sのときには、ステップY3に進んで新たに演算された
代表距離l(i)と各物体検出距離L(1),L(2)
との差をそれぞれdX1,dX2とした後、ステップY
4でdX1がa・dX2(a>1)よりも大きいか否か
を判定する。このステップY4の判定がYESのときに
は、ステップY5に進んで当該ラインの検出距離l
(i)は物体番号が2の物体に属すると判定し、上記フ
ラグF(i)を1にセットすると共に、物体内のデータ
数N(2)に1を加えた値を新たなN(2)としてステ
ップY11に進む。一方、ステップY4の判定がNOの
ときには、ステップY6に進んでdX2がa・dX1よ
りも大きいか否かを判定する。
【0052】上記ステップY6の判定がYESのときに
は、ステップY7に進んで当該ラインの代表距離l
(i)は物体番号が1の物体に属すると判定し、上記フ
ラグF(i)を1にセットすると共に、物体内のデータ
数N(1)に1を加えた値を新たなN(1)としてステ
ップY11に進む。一方、ステップY6の判定がNOの
ときには、ステップY8に進む。つまり、上記ステップ
Y4,Y6では、代表距離l(i)がどちらの物体に属
するかを確実に判断するために、単純にdX1とdX2
との大小を比較せずに、それぞれ1よりも大きい定数a
を掛けた値よりも大きいか否かで判断する。
【0053】上記ステップY4,Y6において代表距離
l(i)がどちらの物体に属するかを判断できない場合
は、そのステップY4,Y6においてどちらかの物体に
属すると判断された物体内のデータ数N(1),N
(2)の多い側の物体に属するとする。すなわち、ステ
ップY8でN(1)がN(2)よりも大きいか否かを判
定し、この判定がYESのときには、上記ステップY7
に進む一方、NOのときにはステップY9に進んでN
(1)がN(2)よりも小さいか否かを判定する。この
ステップY9の判定がYESのときには、上記ステップ
Y5に進む一方、NOのときにはステップY10に進
む。
【0054】上記ステップY8,Y9においても、代表
距離l(i)がどちらの物体に属するかを判断できない
場合、つまりN(1)=N(2)の場合は、上記ステッ
プY3で求めたdX1とdX2との大小を比較する。す
なわち、ステップY10でdX1がdX2よりも小さい
か否かを判定し、この判定がYESのときには上記ステ
ップY7に進む一方、NOのときには上記ステップY5
に進む。
【0055】ステップY5又はステップY7の後のステ
ップY11では全てのライン番号について終了したか否
かを判定し、この判定がYESになるまで各ラインにつ
いてステップY2〜Y10を繰り返す。ステップY11
の判定がYESになると、代表距離が属すると判断され
た物体毎に、その代表距離に基づいて上記物体認識処理
が行われて新たな物体検出距離が演算される。
【0056】尚、上記ステップY4,Y6において代表
距離l(i)がどちらの物体に属するかを判断できない
場合(ステップY6の判定がNOの場合)は、ステップ
Y8〜Y10の代りに、図22に示すように、物体検出
距離L(1),L(2)の大小を判定し、その距離の小
さい方の物体(近距離側の物体)に属するとしてもよ
い。すなわち、L(1)>L(2)の判定がYESのと
きには上記ステップY5に進む一方、NOのときには上
記ステップY7に進むようにする。
【0057】したがって、上記実施形態2では、新たに
演算されたライン毎の代表距離が複数の認識物体O,O
…に属するか否かを判断するための代表距離と物体検出
距離との差のしきい値が、新たに演算されたライン毎の
代表距離の検出状況に応じて可変とされ、新たに演算さ
れたライン毎の代表距離が、隣接する2つの認識物体
O,Oの物体検出距離の間にある場合に、基本的にその
代表距離により近い物体検出距離を有する認識物体に属
すると判断するようにされているので、どのような状況
でも新たに演算された代表距離がいずれかの認識物体に
属するか否かの判断を柔軟にかつ確実に行うことができ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、多段ライン型CCDの画像をライン毎にかつウ
ィンドウ方向に複数に分割して各領域について所定時間
毎に距離を測定し、この各領域毎の距離データに基づい
てライン毎の代表距離を演算して物体を認識すると共
に、複数の物体を認識しているときに、新たに演算され
たライン毎の代表距離が該認識物体のいずれかに属する
か否かを、上記認識物体までの距離の小さい物体から先
に判断するようにしたことにより、測距データのばらつ
きやノイズ等があっても、その影響を可及的に低減する
ことができ、正確な物体認識を行うことができると共
に、遠距離側の物体が急激に接近したと誤認するのを防
止することができる。
【0059】請求項2の発明によると、新たに演算され
たライン毎の代表距離と認識物体までの距離との差がし
きい値よりも小さいときに、該代表距離が上記認識物体
に属すると判断するようにし、上記しきい値は、新たに
演算されたライン毎の代表距離の検出状況に応じて可変
としたことにより、どのような状況でもその代表距離が
いずれかの認識物体に属するか否かの判断を柔軟にかつ
確実に行うことができる。
【0060】請求項3の発明によると、物体の認識結果
に基づいて警報等の信号を出力するようにしたことによ
り、認識物体を容易に知ることができ、遠距離側の物体
が急激に接近したと誤判断して不必要な警報等を行わず
に済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る物体認識装置の各構
成部品の車両での位置を示す斜視図である。
【図3】物体認識装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図4】物体認識装置の詳細構成を示すブロック図であ
る。
【図5】検知センサにより物体を測距する概念を示す側
面図である。
【図6】CCDチップにより捕らえた画像を示す図であ
る。
【図7】CCDチップにより捕らえた画像の中のライン
をウィンドウ方向に分割して領域を区分する概念を示す
図である。
【図8】上下のCCDチップにより得られた画像が同じ
ラインでずれて視差が生じる状態を示す説明図である。
【図9】上下のCCDチップにより物体までの距離を測
定する原理を示す図である。
【図10】CCDチップにより得られた画像におけるC
CDラインの測距方向を示す平面図である。
【図11】上下方向のレンジカット領域を示す側面図で
ある。
【図12】水平方向のレンジカット領域を示す平面図で
ある。
【図13】領域に隣接する8隣接領域の配置を示す図で
ある。
【図14】8隣接点処理からライン毎の距離演算までの
具体例を示す図である。
【図15】8隣接点処理動作を示すフローチャート図で
ある。
【図16】ライン毎の距離演算処理動作を示すフローチ
ャート図である。
【図17】物体の認識処理動作を示すフローチャート図
である。
【図18】物体選別処理動作を示すフローチャート図で
ある。
【図19】近距離側物体及び遠距離側物体の検出例を示
す図である。
【図20】近距離側物体及び遠距離側物体が検知センサ
の検出方向に重なった場合を示す図である。
【図21】実施形態2を示す図18相当図である。
【図22】図21の変形例を示すフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
C 車両 10 後側方検知センサ 11 CCDチップ 15 コントローラ 16 測距回路(測距手段) 20 物体認識部(物体認識手段) 21 物体選別部(物体選別手段) 25 8隣設点処理部 26 ライン距離演算部(ライン距離演算手段) 31 表示装置 32 警報装置 E,E(i,j) 領域 R1〜R8 隣設領域 d(i,j) 測定距離 dx 隣設領域との距離差 P(i,j) 有効ポイント数 l(i) ライン代表距離 L(k) 物体検出距離 O 物体 O′ 物体像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/18 G06F 15/62 380 (72)発明者 吉岡 透 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 上村 裕樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウィンドウ方向に沿って配置された多数
    のCCDからなるCCDラインをウィンドウ方向と直交
    するライン列方向に多段に並設してなり画像を輝度情報
    として捕らえる多段ライン型CCDを備え、所定時間毎
    に該多段ライン型CCDからの輝度信号に基づいて得ら
    れた2次元の距離データから特定の物体を認識するよう
    にした物体認識装置であって、 上記多段ライン型CCDにより得られた画像を上記CC
    Dライン毎にかつウィンドウ方向に複数に分割して各領
    域について距離を測定する測距手段と、 上記測距手段により測定された各領域毎の距離に基づき
    上記ライン毎の代表距離をそれぞれ演算するライン距離
    演算手段と、 上記ライン距離演算手段により演算されたライン毎の代
    表距離に基づいて物体を認識する物体認識手段と、 上記物体認識手段により複数の物体を認識しているとき
    に、上記ライン距離演算手段により新たに演算されたラ
    イン毎の代表距離が該認識物体のいずれかに属するか否
    かを、認識物体までの距離の小さい物体から先に判断す
    る物体選別手段とを備えたことを特徴とする物体認識装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の物体認識装置において、 物体選別手段は、新たに演算されたライン毎の代表距離
    と認識物体までの距離との差がしきい値よりも小さいと
    きに、該代表距離が上記認識物体に属すると判断するよ
    うに構成され、 上記しきい値は、新たに演算されたライン毎の代表距離
    の検出状況に応じて可変とされていることを特徴とする
    物体認識装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の物体認識装置にお
    いて、 物体認識手段は、物体の認識結果に基づいて警報等の信
    号を出力するように構成されていることを特徴とする物
    体認識装置。
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