JPH10206047A - プレート型熱交換器、熱交換設備、及びその運転方法 - Google Patents

プレート型熱交換器、熱交換設備、及びその運転方法

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JPH10206047A
JPH10206047A JP895797A JP895797A JPH10206047A JP H10206047 A JPH10206047 A JP H10206047A JP 895797 A JP895797 A JP 895797A JP 895797 A JP895797 A JP 895797A JP H10206047 A JPH10206047 A JP H10206047A
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primary
heat medium
connection port
heat exchange
heat
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JP895797A
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Seishiro Igarashi
征四郎 五十嵐
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱媒の流量変化に一基のプレート型熱交換器
で対応させる。 【解決手段】 正面板2と背面板3間に多数の熱交換プ
レート4を積層締結することで、熱交換プレート間に交
互に一次側熱交換流路11と二次側熱交換流路21を形
成すると共に、熱交換プレートを貫通する一次側第1、
一次側第2、二次側第1、二次側第2の4本の貫通路1
2、13、22、23を設けたプレート型熱交換器にお
いて、一次側第1貫通路12及び一次側第2貫通路13
の少なくともいずれか一方の内部と二次側第1貫通路2
2及び二次側第2貫通路23の少なくともいずれか一方
の内部に、貫通路の長さ方向に移動可能な閉鎖コマ41
A、41B、42A、42Bを内装し、閉鎖コマの位置
により熱交換プレート4の使用枚数を調節できるように
し、切換弁31、32の流路切替えにより閉鎖コマの後
側にも熱媒を流せるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷暖房設備や排熱
回収設備に利用されるプレート型熱交換器、及びそれを
主体に構成された熱交換設備、並びにその運転方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】図7、図8は従来のプレート型熱交換器
の一般的構成を示す。このプレート型熱交換器1は、厚
板よりなる正面板2と背面板3の間に、多数の熱交換プ
レート4を積層締結し、隣接する熱交換プレート4間に
形成される流路を、交互に一次側熱交換流路11、二次
側熱交換流路21とすると共に、熱交換プレート4を貫
通する一次側第1、一次側第2、二次側第1、二次側第
2の4本の貫通路12、13、22、23を設け、前記
一次側熱交換流路11の一端を一次側第1貫通路12に
連通させると共に他端を一次側第2貫通路13に連通さ
せ、前記二次側熱交換流路21の一端を二次側第1貫通
路22に連通させると共に他端を二次側第2貫通路23
に連通させ、さらに、前記正面板2に、前記一次側第1
貫通路12、一次側第2貫通路13、二次側第1貫通路
22、二次側第2貫通路23の前端にそれぞれ連通する
一次側第1接続口10A、一次側第2接続口10B、二
次側第1接続口20A、二次側第2接続口20Bを設け
たものである。
【0003】この熱交換器1に配管を接続する場合は、
図7に示すように、一次側第1接続口10Aを一次側熱
媒供給管110Aに接続し、一次側第2接続口10Bを
一次側熱媒排出管110Bに接続し、二次側第1接続口
20Aを二次側熱媒供給管120Aに接続し、二次側第
2接続口20Bを二次側熱媒排出管120Bに接続す
る。これにより、熱交換器1において、一次側熱交換流
路11を流れる熱媒と、二次側熱交換流路21を流れる
熱媒の流れを対向流とすることができる。なお、図では
便宜的に、熱媒の供給管110A、120A及び排出管
110B、120Bを白抜き矢印のみで示す(以降も同
様)。
【0004】この熱交換器では、熱交換器に流れる液量
(熱媒流量)が低下すると、それに追随して、熱媒の流
速低下により熱交換面の熱貫流率が低下する。これを防
止するために、従来では、複数台の熱交換器を並列に配
設し、熱媒をこれら熱交換器に分割して流すようにシス
テム化し、液量変化に応じて、熱交換器の運転台数を調
節することで、熱媒の流速低下に対応させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法
は、液量変化が大きく且つ熱交換面の熱貫流率の低下が
致命的な熱交換システムでは、分割数(熱交換器の台
数)を相当に多くする必要が生じ、結果的に、広い設置
スペースと、複雑な配管や、複雑な自動制御システムが
必要となる。
【0006】本発明は、上記事情を考慮し、一基で熱媒
の流量変化に対応することができ、それにより、設置ス
ペースの減少及び複雑な配管や複雑な自動制御システム
の解消が図れるようにしたプレート型熱交換器、及びそ
れを主体に構成した熱交換設備、並びにその運転方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のプレー
ト型熱交換器は、正面板と背面板の間に多数の熱交換プ
レートを積層締結し、隣接する熱交換プレート間に形成
される流路を交互に一次側熱交換流路、二次側熱交換流
路とすると共に、熱交換プレートを貫通する一次側第
1、一次側第2、二次側第1、二次側第2の4本の貫通
路を設け、前記一次側熱交換流路の一端を一次側第1貫
通路に連通させると共に他端を一次側第2貫通路に連通
させ、前記二次側熱交換流路の一端を二次側第1貫通路
に連通させると共に他端を二次側第2貫通路に連通さ
せ、さらに、前記正面板に、前記一次側第1貫通路、一
次側第2貫通路、二次側第1貫通路、二次側第2貫通路
の前端にそれぞれ連通する一次側第1接続口、一次側第
2接続口、二次側第1接続口、二次側第2接続口を設け
たプレート型熱交換器を前提にし、そのようなプレート
型熱交換器において、前記一次側第1貫通路及び一次側
第2貫通路の少なくともいずれか一方の内部と、前記二
次側第1貫通路及び二次側第2貫通路の少なくともいず
れか一方の内部に、移動手段によって貫通路の長さ方向
に移動及び停止させられ、且つ長さ方向の中間位置に停
止させられたとき貫通路を正面側の領域と背面側の領域
に仕切る閉鎖コマを内装したことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載のプレー
ト型熱交換器であって、前記閉鎖コマを内装した貫通路
の内部に、正面板と背面板間に張設され且つ途中に閉鎖
コマが連結されたコマ移動ワイヤが挿通され、該コマ移
動ワイヤの端部に、ワイヤを動かすことで閉鎖コマを任
意の位置に移動するワイヤ駆動機構が設けられ、前記コ
マ移動ワイヤとワイヤ駆動機構とにより前記移動手段が
構成されていることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2記載
のプレート型熱交換器を備えた熱交換設備であって、前
記一次側第1接続口を一次側熱媒供給管に接続し、前記
一次側第2接続口を一次側熱媒排出管に接続し、前記二
次側第1接続口を二次側熱媒供給管に接続し、前記二次
側第2接続口を二次側熱媒排出管に接続し、それによ
り、前記一次側熱交換流路を流れる熱媒と、二次側熱交
換流路を流れる熱媒の流れを対向流としたことを特徴と
する。
【0010】請求項4の発明は、請求項3記載の熱交換
設備の運転方法である。この運転方法では、 (1)一次側熱媒を、一次側熱媒供給管→一次側第1接
続口→一次側第1貫通路→一次側熱交換流路→一次側第
2貫通路→一次側第2接続口→一次側熱媒排出管の順に
流通させる。 (2)また、二次側熱媒を、二次側熱媒供給管→二次側
第1接続口→二次側第1貫通路→二次側熱交換流路→二
次側第2貫通路→二次側第2接続口→二次側熱媒排出管
の順に流通させる。そして、プレート型熱交換器に流通
させる熱媒の流量が大のときは、前記閉鎖コマを貫通路
を閉鎖しない背面板側の原点位置に位置決めし、熱媒の
流量が減少するに従い、閉鎖コマを原点位置より正面板
側に前進させ、それにより、閉鎖コマと背面板との間の
熱交換流路への熱媒の流入を止めて、閉鎖コマと正面板
間の熱交換流路のみに熱媒を流入させる。
【0011】請求項5の発明は、請求項3記載の熱交換
設備であって、前記全貫通路にそれぞれ前記閉鎖コマが
内装されると共に、前記背面板に、一次側第1貫通路と
二次側第2貫通路の後端にそれぞれ連通する一次側第3
接続口及び二次側第3接続口が設けられ、さらに、前記
一次側第2接続口と一次側第3接続口とが一次側切換弁
を介して一次側熱媒排出管に接続され、前記二次側第1
接続口と二次側第3接続口とが二次側切換弁を介して二
次側熱媒供給管に接続されていることを特徴とする。但
し、一次側切換弁は、一次側熱媒排出管と一次側第2接
続口間を全開し且つ一次側熱媒排出管と一次側第3接続
口間を全閉する第1位置と、一次側熱媒排出管と一次側
第2接続口間を全閉し且つ一次側熱媒排出管と一次側第
3接続口間を全開する第2位置とに操作可能とされると
共に、第1位置と第2位置の間で中間開度調整可能とさ
れている。また、二次側切換弁は、二次側熱媒供給管と
二次側第1接続口間を全開し且つ二次側熱媒供給管と二
次側第3接続口間を全閉する第1位置と、二次側熱媒供
給管と二次側第1接続口間を全閉し且つ二次側熱媒供給
管と二次側第3接続口間を全開する第2位置とに操作可
能とされると共に、第1位置と第2位置の間で中間開度
調整可能とされている。
【0012】請求項6の発明は、請求項5記載の熱交換
設備の運転方法である。この運転方法は次のように行わ
れる。
【0013】(a)第1段階として、前記プレート型熱
交換器に流通させる熱媒の流量が大のときは、前記全閉
鎖コマを背面板側の原点位置に停止させると共に、前記
一次側切換弁及び二次側切換弁を共に前記第1位置に操
作することで、一次側熱媒を、一次側熱媒供給管→一次
側第1接続口→一次側第1貫通路→一次側熱交換流路→
一次側第2貫通路→一次側第2接続口→一次側切換弁→
一次側熱媒排出管の順に流通させる。また、二次側熱媒
を、二次側熱媒供給管→二次側切換弁→二次側第1接続
口→二次側第1貫通路→二次側熱交換流路→二次側第2
貫通路→二次側第2接続口→二次側熱媒排出管の順に流
通させる。
【0014】(b)第2段階として、前記プレート型熱
交換器に流通させる熱媒の流量が減少した場合は、減少
するに従い、前記一次側第1貫通路と二次側第2貫通路
の内部にそれぞれ内装した閉鎖コマを正面板側に前進さ
せ、それにより閉鎖コマと背面板との間の熱交換流路へ
の熱媒の流入を止め、閉鎖コマと正面板間の熱交換流路
のみに熱媒を流入させる。
【0015】(c)第3段階として、前記閉鎖コマの移
動によって熱媒の流入を止めた熱交換流路の数が予め設
定された設定値に達したら、閉鎖コマの前進に対応させ
て一次側切換弁及び二次側切換弁を共に前記第1位置か
ら第2位置側へ操作し、それにより、一次側熱媒を、一
次側熱媒供給管→一次側第1接続口→一次側第1貫通路
→閉鎖コマの前側の一次側熱交換流路→一次側第2貫通
路→一次側第2接続口→一次側切換弁→一次側熱媒排出
管の順に流通させる主ルートと、一次側熱媒供給管→一
次側第1接続口→一次側第1貫通路→閉鎖コマの前側の
一次側熱交換流路→一次側第2貫通路→閉鎖コマの後側
の一次側熱交換流路→一次側第1貫通路→一次側第3接
続口→一次側切換弁→一次側熱媒排出管の順に流通させ
るバイパスルートの2つのルートで流し、二次側熱媒
を、二次側熱媒供給管→二次側切換弁→二次側第1接続
口→二次側第1貫通路→閉鎖コマの前側の二次側熱交換
流路→二次側第2貫通路→二次側第2接続口→二次側熱
媒排出管の順に流通させる主ルートと、二次側熱媒供給
管→二次側切換弁→二次側第3接続口→二次側第2貫通
路→閉鎖コマの後側の二次側熱交換流路→二次側第1貫
通路→閉鎖コマの前側の二次側熱交換流路→二次側第2
貫通路→二次側第2接続口→二次側熱媒排出管の順に流
通させるバイパスルートの2つのルートで流す。そし
て、熱媒流量の減少による閉鎖コマの前進に従い、前記
一次側切換弁及び二次側切換弁を共に前記第1位置から
第2位置側へ向けて操作し、前記主ルートの流量を減少
させると共に、バイパスルートの流量を増加させる。
【0016】(d)第4段階として、前記主ルート側か
らバイパスルート側に熱媒の流れが全量切り替わった
ら、その時より、前記一次側第2貫通路及び二次側第1
貫通路の内部にそれぞれ内装した閉鎖コマを、これら閉
鎖コマと前記一次側第1貫通路及び二次側第2貫通路内
の閉鎖コマとの間の距離が、該一次側第1貫通路及び二
次側第2貫通路内の閉鎖コマと正面板との間の距離に等
しくなるように、正面板側に前進させる。
【0017】(e)また、熱媒の流量が小から大に変化
する場合は、上記と逆の手順で運転する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は実施形態のプレート型熱交換
器100及びそれに所定の配管を施した熱交換設備の構
成を示す外観図である。また、図2(a)は図1のII
a−IIa矢視断面図、図2(b)は図1のIIb−I
Ib矢視断面図である。図2(a)は一次側(熱源側熱
媒の流路)、図2(b)は二次側(利用側熱媒の流路)
の断面を示している。
【0019】このプレート型熱交換器100は、図1、
図2に示すように、正面板2と背面板3の間に多数の熱
交換プレート4を積層締結し、隣接する熱交換プレート
4間に形成される流路を交互に一次側熱交換流路11、
二次側熱交換流路12とし、全熱交換プレート4を貫通
する一次側第1、一次側第2、二次側第1、二次側第2
の4本の貫通路12、13、22、23を設け、図2
(a)に示すように、一次側熱交換流路11の一端を一
次側第1貫通路12に連通させると共に他端を一次側第
2貫通路13に連通させ、図2(b)に示すように、二
次側熱交換流路21の一端を二次側第1貫通路22に連
通させると共に他端を二次側第2貫通路23に連通させ
たものである。
【0020】正面板2には、前記一次側第1貫通路1
2、一次側第2貫通路13、二次側第1貫通路22、二
次側第2貫通路23の前端にそれぞれ連通する一次側第
1接続口10A、一次側第2接続口10B、二次側第1
接続口20A、二次側第2接続口20Bが設けられてい
る。また、背面板3には、一次側第1貫通路12と二次
側第2貫通路23の後端にそれぞれ連通する一次側第3
接続口10C及び二次側第3接続口10Cが設けられて
いる。
【0021】また、各貫通路12、13、22、23の
内部には、貫通路の長手方向に沿ってスライド可能に閉
鎖コマ41A、41B、42A、42Bがそれぞれ内装
されている。閉鎖コマ41A、41B、42A、42B
は、貫通路の長手方向の中間位置に停止させられたとき
に、各貫通路12、13、22、23を正面側の領域と
背面側の領域に仕切る機能を果たす。図2、図3に示す
ように、各閉鎖コマ41A、41B、42A、42B
は、正面板2と背面板3間に張設されて各貫通路12、
13、22、23内に挿通された無端状のコマ移動ワイ
ヤ48の途中に連結されている。コマ移動ワイヤ48
は、両端が駆動プーリ47と従動プーリ46に巻回され
ており、緊張手段50により緊張状態に保たれている。
そして、駆動プーリ47をモータ49で回転させて、コ
マ移動ワイヤ48を動かすことで、閉鎖コマ41A、4
1B、42A、42Bを貫通路12、13、22、23
の長手方向の任意の位置に移動できるようになってい
る。ここでは、モータ49、プーリ46、47によって
ワイヤ駆動機構45が構成されている。
【0022】背面板3には、各貫通路12、13、2
2、23に対応させてエンドパイプ14、15、24、
25が設けられている。閉鎖コマ41A、41B、42
A、42Bは、貫通路12、13、22、23を全く閉
鎖しないとき(全開のとき)には、エンドパイプ14、
15、24、25内に退避している。前記ワイヤ駆動機
構45等はこのエンドパイプ14、15、24、25内
に主に装備されており、一次側第3接続口10C及び二
次側第3接続口20Cは、エンドパイプ14、25に形
成されている。
【0023】図1、図2に戻って述べる。正面の一次側
第1接続口10Aは、直接、一次側熱媒供給管110A
に接続されている。また、正面の一次側第2接続口10
Bと背面の一次側第3接続口10Cは、一次側切換弁3
1を介して一次側熱媒排出管110Bに接続されてい
る。また、正面の二次側第1接続口20Aと背面の二次
側第3接続口20Cは、二次側切換弁32を介して二次
側熱媒供給管120Aに接続されている。また、正面の
二次側第2接続口20Bは、直接、二次側熱媒排出管1
20Bに接続されている。これにより、一次側熱交換流
路11を流れる熱媒と、二次側熱交換流路21を流れる
熱媒の流れが対向流となる。また、100%の流量のと
きを基準に見ると、一次側第1貫通路12が一次側分配
路、一次側第2貫通路13が一次側集合路、二次側第1
貫通路22が二次側分配路、二次側第2貫通路23が二
次側集合路の機能を果たす。
【0024】一次側、二次側の切換弁31、32は共に
同じ構造のもので、図4に示すようにメインポートポー
ト36と、第1、第2の2つのサブポート37、38を
有する。弁体35を回転して、(a)に示す第1位置に
操作すると、メインポート36に対して、第1サブポー
ト37が全開となり、第2サブポート38が全閉とな
る。また、(b)に示す第2位置に操作すると、メイン
ポート36に対して、第1サブポート37が全閉とな
り、第2サブポート38が全開となる。また、第1位置
と第2位置の中間に操作すると中間開度が設定できる。
【0025】一次側、二次側切換弁31、32の接続関
係について述べると、一次側切換弁31のメインポート
36は一次側熱媒排水管110Bに接続され、第1サブ
ポート37は熱交換器100の一次側第2接続口10B
に接続され、第2サブポート38はバイパス管17(図
1参照)を介して熱交換器100の背面に設けた一次側
第3接続口10Cに接続されている。また、二次側切換
弁32のメインポート36は二次側熱媒供給管120A
に接続され、第1サブポート37は熱交換器100の二
次側第1接続口20Aに接続され、第2サブポート38
はバイパス管27(図1参照)を介して熱交換器100
の背面に設けた二次側第3接続口20Cに接続されてい
る。
【0026】次に上記の熱交換設備の運転方法を説明す
る。この熱交換設備は、利用側(二次側)熱媒の流量変
化に対応して作動内容を異ならせた運転の仕方をする。
利用側熱媒の流量変化は、熱交換器100の出入口の差
圧によって検出する。差圧が定格値の場合は定格流量
(100%流量=流量大)運転を行い、差圧が減少した
場合は、段階的に作動内容を異ならせた運転を行う。各
段階ごとの作動内容を以下に述べる。
【0027】(a) 第1段階。定格流量(100%流
量=流量大)運転時には、従来のプレート型熱交換器と
同じ使い方をする。即ち、図2に示すように、全部の貫
通路12、13、22、23を全く閉鎖しないように、
全閉鎖コマ41A、41B、42A、42Bをエンドパ
イプ14、15、24、25内に退避させる(この位置
を原点位置または始点位置と呼ぶ)。また、一次側切換
弁31及び二次側切換弁32を共に、図4(a)に示す
第1位置に操作する。
【0028】これにより、一次側熱媒は、図2(a)に
示すように、一次側熱媒供給管110A→一次側第1接
続口10A→一次側第1貫通路12→一次側熱交換流路
11→一次側第2貫通路13→一次側第2接続口10B
→一次側切換弁31→一次側熱媒排出管110Bの順に
流通する。また、二次側熱媒は、図2(b)に示すよう
に、二次側熱媒供給管120A→二次側切換弁32→二
次側第1接続口20A→二次側第1貫通路22→二次側
熱交換流路21→二次側第2貫通路23→二次側第2接
続口20B→二次側熱媒排出管120Bの順に流通す
る。
【0029】(b) 第2段階。利用側(二次側)熱媒
の流量が負荷の低下により減少した場合は、その分、プ
レート型熱交換器100の熱交換流路11、21内の熱
媒速度が低下し、熱交換器100の出入口の圧力差が低
下する。そこで、この出入口での圧力差の低下を捕らえ
た場合は次のように運転する。即ち、プレート型熱交換
器100に流通させる熱媒の流量(圧力差)が減少した
場合は、減少するに従い、一次側第1貫通路(分配路)
12と二次側第2貫通路(集合路)23の内部にそれぞ
れ内装した閉鎖コマ41A、42Bを正面板2側に前進
させ、それにより、閉鎖コマ41A、42Bと背面板3
との間の熱交換流路11、21への熱媒の流入を止め、
閉鎖コマ41A、42Bと正面板2間の熱交換流路1
1、21のみに熱媒を流入させる。
【0030】このように背面側から熱交換流路11、2
1を閉鎖して行くと、使用する残りの流路断面が縮小さ
れるので、熱交換流路11、21内での熱媒の流速の低
下を防ぐことができる。従って、熱交換プレート4の熱
貫流率の低下を防止することができる。
【0031】(c) 第3段階。上記(b)の操作があ
る程度進み、閉鎖コマ41A、42Bの移動によって熱
媒の流入を止めた熱交換流路11、21の数(つまりは
熱交換プレート4の枚数)が予め設定された設定値に達
したら、第3段階として、閉鎖コマ41A、42Bの前
進に対応させて、一次側切換弁31及び二次側切換弁3
2を共に第1位置から第2位置側へ操作する。
【0032】そうすると、一次側熱媒が、図5(a)に
示すように、一次側熱媒供給管110A→一次側第1接
続口10A→一次側第1貫通路12→閉鎖コマ41Aの
前側の一次側熱交換流路11→一次側第2貫通路13→
一次側第2接続口10B→一次側切換弁31→一次側熱
媒排出管110Bの順に流通する主ルート(100%流
量時と同じルート)R1と、一次側熱媒供給管110A
→一次側第1接続口10A→一次側第1貫通路12→閉
鎖コマ41Aの前側の一次側熱交換流路11→一次側第
2貫通路13→閉鎖コマ41Aの後側の一次側熱交換流
路11→一次側第1貫通路12→一次側第3接続口10
C→一次側切換弁31→一次側熱媒排出管110Bの順
に流通するバイパスルートR2の2つのルートで流れ
る。
【0033】また、二次側熱媒が、図5(b)に示すよ
うに、二次側熱媒供給管120A→二次側切換弁32→
二次側第1接続口20A→二次側第1貫通路22→閉鎖
コマ42Bの前側の二次側熱交換流路21→二次側第2
貫通路23→二次側第2接続口20B→二次側熱媒排出
管120Bの順に流通する主ルート(100%流量時と
同じルート)R1と、二次側熱媒供給管120A→二次
側切換弁32→二次側第3接続口20C→二次側第2貫
通路23→閉鎖コマ42Bの後側の二次側熱交換流路2
1→二次側第1貫通路22→閉鎖コマ42Bの前側の二
次側熱交換流路21→二次側第2貫通路23→二次側第
2接続口20B→二次側熱媒排出管120Bの順に流通
するバイパスルートR2の2つのルートで流れる。
【0034】主ルートR1とバイパスルートR2の流量
割合は、一次側及び二次側の切換弁31、32の操作量
で決まり、熱媒流量の減少による閉鎖コマ41A、42
Bの前進に従って、一次側及び二次側の切換弁31、3
2を第1位置から第2位置側へ向けて操作することによ
り、主ルートからバイパスルートへ熱媒の流量比率を移
行させていく。そうすることにより、対向流を維持しな
がら、流入熱媒量の一部または全部を、閉鎖コマ41
A、42Bの前側の領域と後側の領域で二段階熱交換さ
せることができる。従って、熱媒の流速を一定範囲に抑
えながら、一部(または全部)熱媒に対する伝熱面積の
増大により、総合では、定格設定流量運転時よりも熱交
換効率を向上させることができる。
【0035】(d) 第4段階。二次側の熱媒流量が5
0%以下に減少して、主ルート側からバイパスルート側
に熱媒の流れが全量切り替わったら、第4段階として、
その時より、図6に示すように、一次側第2貫通路13
及び二次側第1貫通路22の内部にそれぞれ内装した閉
鎖コマ41B、42Aを、一次側第1貫通路12及び二
次側第2貫通路23内の閉鎖コマ41A、42Bに対応
させて、正面板2側に前進させる。この場合、後続の閉
鎖コマ41B、42Aは、該閉鎖コマ41B、42Aと
先行する閉鎖コマ41A、42Bとの間の距離Rが、先
行閉鎖コマ41A、42Bと正面板2との間の距離Lに
等しくなるような関係を保持しながらに前進させる。つ
まり、速度的には、先行する閉鎖コマ41A、42Bの
2倍の速度で、後続の閉鎖コマ41B、42Aを移動さ
せる。
【0036】このようにすると、バイパスルートの熱交
換流路断面をより縮小させることができるので、少水量
時の熱交換効率の低下を防止することができる。
【0037】以上は流量が減少するときの作動を説明し
たが、流量が少ない状態から増大していくときには、上
記と逆の手順で運転すればよい。
【0038】このように、熱媒の流量変化に応じて、閉
鎖コマ41A、41B、42A、42Bや切換弁31、
32を操作することにより、常に伝熱面の熱媒の流速を
狙いの速度範囲内に維持することができ、単一の熱交換
器100でも伝熱面の熱貫流率を低下させることなく運
転することができる。また、低流量時のある場合には総
合的な熱交換能力を定格流量時よりも高めることができ
る。その結果、熱交換器を並列運転する際の熱媒の分割
数を著しく減らすことができ、熱交換器回りの配管の簡
素化や熱交換器の設置面積の減少、また工事費等の低減
を図ることができる。
【0039】なお、上述した閉鎖コマ41A、41B、
42A、42Bや切換弁31、32の操作は手動で行っ
てもよいが、制御装置を設けて自動で行ってもよい。自
動で行う場合は、モータ49ややプーリ46、47の回
転等により閉鎖コマ41A、41B、42A、42Bの
位置を検出するセンサを設ける他、切換弁31、32
に、バイパスルート側の開度が0%と100%の位置を
知らせるリミッタスイッチを設ける。また、熱交換器1
00の出入口に差圧センサを設ける。そして、制御装置
にそれらの信号を取り込んで、前述の運転内容を自動で
行う。
【0040】また、自動で制御する場合は、立ち上げ段
階で初期設定する。即ち、閉鎖コマ41A、41B、4
2A、42Bをエンドパイプ14、15、24、25内
の原点位置に位置決めし、切換弁31、32のバイパス
ルート側の開度を0%にセットした状態で、二次側に設
計定格熱媒量(水量)を流し、その場合の出入口の差圧
を測定し、その値に安全係数を加味した値を基準値とし
て制御装置にセットする。
【0041】また、上記実施形態では、熱媒の流量変化
に対して、何段階(4段階)にわたり作動内容を変える
場合を示したが、前述した(b)の第2段階までにとど
めても、ある程度の効果を期待できる。その場合は、切
換弁31、32や、後続側の閉鎖コマ41B、42Aは
不要である。また、その段階までならば、一次側第1貫
通路12及び一次側第2貫通路13の少なくともいずれ
か一方の内部と、二次側第1貫通路22及び二次側第2
貫通路23の少なくともいずれか一方の内部に閉鎖コマ
を設けておくだけでよい。つまり、第1、第2貫通路の
一方に閉鎖コマを設けておけば、最低の機能を果たせ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱媒の流量変化に応じて閉鎖コマを移動させることによ
り、伝熱面の熱媒の流速を狙いの速度範囲内に維持する
ことができる。従って、単一の熱交換器でも、流量の減
少に際して伝熱面の熱貫流率を低下させることなく運転
することができる。その結果、熱交換器を並列運転する
際の熱媒の分割数を著しく減らすことができ、熱交換器
回りの配管の簡素化や熱交換器の設置面積の減少、また
工事費等の低減を図ることができる。特に、請求項2の
発明によれば、閉鎖コマを貫通路内で正確に動かすこと
ができるし、請求項3、4の発明によれば、対向流を維
持しながら上記の効果を得ることができるし、請求項
5、6の発明によれば、低流量時のある場合に、総合的
な熱交換能力を定格流量時よりも高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のプレート型熱交換器及び
それに所定の配管を施した熱交換設備の概略構成を示す
外観斜視図である(但し、正面及び背面が共に見えるよ
うにしてある)。
【図2】 (a)は図1のIIa−IIa矢視断面図、
(b)は図1のIIb−IIb矢視断面図である。
【図3】 同実施形態のプレート型熱交換器における閉
鎖コマの駆動系の構成図である。
【図4】 同実施形態のプレート型熱交換器における切
換弁の構成図で、(a)は第1位置、(b)は第2位置
に操作した状態を示す断面図である。
【図5】 同実施形態のプレート型熱交換器の熱媒流量
が設計流量の50〜100%のときの作用説明図であ
り、(a)は一次側の断面図、(b)は二次側の断面図
である。
【図6】 同実施形態のプレート型熱交換器の熱媒流量
が設計流量の50以下のときの作用説明図であり、
(a)は一次側の断面図、(b)は二次側の断面図であ
る。
【図7】 従来のプレート型熱交換器の概略構成を示す
外観斜視図である(但し、正面及び背面が共に見えるよ
うにしてある)。
【図8】 (a)は図7のVIIIa−VIIIa矢視
断面図、(b)は図7のVIIIb−VIIIb矢視断
面図である。
【符号の説明】
2 正面板 3 背面板 4 熱交換プレート 10A 一次側第1接続口 10B 一次側第2接続口 10C 一次側第3接続口 11 一次側熱交換流路 12 一次側第1貫通路 13 一次側第2貫通路 20A 二次側第1接続口 20B 二次側第2接続口 20C 二次側第3接続口 21 二次側熱交換流路 22 二次側第1貫通路 23 二次側第2貫通路 31 一次側切換弁 32 二次側切換弁 41A 閉鎖コマ 41B 閉鎖コマ 42A 閉鎖コマ 42B 閉鎖コマ 45 ワイヤ駆動機構(移動手段) 48 ワイヤ 100 プレート型熱交換器 110A 一次側熱媒供給管 110B 一次側熱媒排出管 120A 二次側熱媒供給管 120B 二次側熱媒排出管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正面板と背面板の間に多数の熱交換プレ
    ートを積層締結し、隣接する熱交換プレート間に形成さ
    れる流路を交互に一次側熱交換流路、二次側熱交換流路
    とすると共に、 熱交換プレートを貫通する一次側第1、一次側第2、二
    次側第1、二次側第2の4本の貫通路を設け、前記一次
    側熱交換流路の一端を一次側第1貫通路に連通させると
    共に他端を一次側第2貫通路に連通させ、前記二次側熱
    交換流路の一端を二次側第1貫通路に連通させると共に
    他端を二次側第2貫通路に連通させ、 さらに、前記正面板に、前記一次側第1貫通路、一次側
    第2貫通路、二次側第1貫通路、二次側第2貫通路の前
    端にそれぞれ連通する一次側第1接続口、一次側第2接
    続口、二次側第1接続口、二次側第2接続口を設けたプ
    レート型熱交換器において、 前記一次側第1貫通路及び一次側第2貫通路の少なくと
    もいずれか一方の内部と、前記二次側第1貫通路及び二
    次側第2貫通路の少なくともいずれか一方の内部に、移
    動手段によって貫通路の長さ方向に移動及び停止させら
    れ、且つ長さ方向の中間位置に停止させられたとき貫通
    路を正面側の領域と背面側の領域に仕切る閉鎖コマを内
    装したことを特徴とするプレート型熱交換器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプレート型熱交換器であ
    って、 前記閉鎖コマを内装した貫通路の内部に、正面板と背面
    板間に張設され且つ途中に閉鎖コマが連結されたコマ移
    動ワイヤが挿通され、該コマ移動ワイヤの端部に、ワイ
    ヤを動かすことで閉鎖コマを任意の位置に移動するワイ
    ヤ駆動機構が設けられ、前記コマ移動ワイヤとワイヤ駆
    動機構とにより前記移動手段が構成されていることを特
    徴とするプレート型熱交換器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のプレート型熱交
    換器を備えた熱交換設備であって、 前記一次側第1接続口を一次側熱媒供給管に接続し、 前記一次側第2接続口を一次側熱媒排出管に接続し、 前記二次側第1接続口を二次側熱媒供給管に接続し、 前記二次側第2接続口を二次側熱媒排出管に接続し、 それにより、前記一次側熱交換流路を流れる熱媒と、二
    次側熱交換流路を流れる熱媒の流れを対向流としたこと
    を特徴とする熱交換設備。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の熱交換設備の運転方法で
    あって、 一次側熱媒を、一次側熱媒供給管→一次側第1接続口→
    一次側第1貫通路→一次側熱交換流路→一次側第2貫通
    路→一次側第2接続口→一次側熱媒排出管の順に流通さ
    せ、 二次側熱媒を、二次側熱媒供給管→二次側第1接続口→
    二次側第1貫通路→二次側熱交換流路→二次側第2貫通
    路→二次側第2接続口→二次側熱媒排出管の順に流通さ
    せ、 プレート型熱交換器に流通させる熱媒の流量が大のとき
    は、前記閉鎖コマを貫通路を閉鎖しない背面板側の原点
    位置に位置決めし、 熱媒の流量が減少するに従い、閉鎖コマを原点位置より
    正面板側に前進させ、それにより、閉鎖コマと背面板と
    の間の熱交換流路への熱媒の流入を止めて、閉鎖コマと
    正面板間の熱交換流路のみに熱媒を流入させることを特
    徴とする熱交換設備の運転方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の熱交換設備であって、 前記全貫通路にそれぞれ前記閉鎖コマが内装されると共
    に、 前記背面板に、一次側第1貫通路と二次側第2貫通路の
    後端にそれぞれ連通する一次側第3接続口及び二次側第
    3接続口が設けられ、さらに、 前記一次側第2接続口と一次側第3接続口とが一次側切
    換弁を介して一次側熱媒排出管に接続され、 前記二次側第1接続口と二次側第3接続口とが二次側切
    換弁を介して二次側熱媒供給管に接続され、 前記一次側切換弁は、一次側熱媒排出管と一次側第2接
    続口間を全開し且つ一次側熱媒排出管と一次側第3接続
    口間を全閉する第1位置と、一次側熱媒排出管と一次側
    第2接続口間を全閉し且つ一次側熱媒排出管と一次側第
    3接続口間を全開する第2位置とに操作可能とされると
    共に、第1位置と第2位置の間で中間開度調整可能とさ
    れ、 前記二次側切換弁は、二次側熱媒供給管と二次側第1接
    続口間を全開し且つ二次側熱媒供給管と二次側第3接続
    口間を全閉する第1位置と、二次側熱媒供給管と二次側
    第1接続口間を全閉し且つ二次側熱媒供給管と二次側第
    3接続口間を全開する第2位置とに操作可能とされると
    共に、第1位置と第2位置の間で中間開度調整可能とさ
    れていることを特徴とする熱交換設備。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の熱交換設備の運転方法で
    あって、 (a)第1段階として、前記プレート型熱交換器に流通
    させる熱媒の流量が大のときは、 前記全閉鎖コマを背面板側の原点位置に停止させると共
    に、前記一次側切換弁及び二次側切換弁を共に前記第1
    位置に操作することで、 一次側熱媒を、一次側熱媒供給管→一次側第1接続口→
    一次側第1貫通路→一次側熱交換流路→一次側第2貫通
    路→一次側第2接続口→一次側切換弁→一次側熱媒排出
    管の順に流通させ、 二次側熱媒を、二次側熱媒供給管→二次側切換弁→二次
    側第1接続口→二次側第1貫通路→二次側熱交換流路→
    二次側第2貫通路→二次側第2接続口→二次側熱媒排出
    管の順に流通させ、 (b)第2段階として、前記プレート型熱交換器に流通
    させる熱媒の流量が減少した場合は、減少するに従い、
    前記一次側第1貫通路と二次側第2貫通路の内部にそれ
    ぞれ内装した閉鎖コマを正面板側に前進させ、それによ
    り閉鎖コマと背面板との間の熱交換流路への熱媒の流入
    を止め、閉鎖コマと正面板間の熱交換流路のみに熱媒を
    流入させ、 (c)第3段階として、前記閉鎖コマの移動によって熱
    媒の流入を止めた熱交換流路の数が予め設定された設定
    値に達したら、閉鎖コマの前進に対応させて一次側切換
    弁及び二次側切換弁を共に前記第1位置から第2位置側
    へ操作し、それにより、 一次側熱媒を、 一次側熱媒供給管→一次側第1接続口→一次側第1貫通
    路→閉鎖コマの前側の一次側熱交換流路→一次側第2貫
    通路→一次側第2接続口→一次側切換弁→一次側熱媒排
    出管の順に流通させる主ルートと、 一次側熱媒供給管→一次側第1接続口→一次側第1貫通
    路→閉鎖コマの前側の一次側熱交換流路→一次側第2貫
    通路→閉鎖コマの後側の一次側熱交換流路→一次側第1
    貫通路→一次側第3接続口→一次側切換弁→一次側熱媒
    排出管の順に流通させるバイパスルートの2つのルート
    で流し、 二次側熱媒を、 二次側熱媒供給管→二次側切換弁→二次側第1接続口→
    二次側第1貫通路→閉鎖コマの前側の二次側熱交換流路
    →二次側第2貫通路→二次側第2接続口→二次側熱媒排
    出管の順に流通させる主ルートと、 二次側熱媒供給管→二次側切換弁→二次側第3接続口→
    二次側第2貫通路→閉鎖コマの後側の二次側熱交換流路
    →二次側第1貫通路→閉鎖コマの前側の二次側熱交換流
    路→二次側第2貫通路→二次側第2接続口→二次側熱媒
    排出管の順に流通させるバイパスルートの2つのルート
    で流し、 熱媒流量の減少による閉鎖コマの前進に従い、前記一次
    側切換弁及び二次側切換弁を共に前記第1位置から第2
    位置側へ向けて操作し、前記主ルートの流量を減少させ
    ると共に、バイパスルートの流量を増加させ、 (d)第4段階として、前記主ルート側からバイパスル
    ート側に熱媒の流れが全量切り替わったら、その時よ
    り、前記一次側第2貫通路及び二次側第1貫通路の内部
    にそれぞれ内装した閉鎖コマを、これら閉鎖コマと前記
    一次側第1貫通路及び二次側第2貫通路内の閉鎖コマと
    の間の距離が、該一次側第1貫通路及び二次側第2貫通
    路内の閉鎖コマと正面板との間の距離に等しくなるよう
    に、正面板側に前進させ、 (e)熱媒の流量が小から大に変化する場合は、上記と
    逆の手順で運転することを特徴とする熱交換設備の運転
    方法。
JP895797A 1997-01-21 1997-01-21 プレート型熱交換器、熱交換設備、及びその運転方法 Withdrawn JPH10206047A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005536711A (ja) * 2002-08-28 2005-12-02 ヴァレオ テルミーク モツール 自動車用熱交換モジュールおよびこのモジュールを備えるシステム
JP2010133695A (ja) * 2008-10-15 2010-06-17 Tai-Her Yang 吸熱または放熱装置

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