JPH10206073A - 切換弁 - Google Patents

切換弁

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JPH10206073A
JPH10206073A JP895997A JP895997A JPH10206073A JP H10206073 A JPH10206073 A JP H10206073A JP 895997 A JP895997 A JP 895997A JP 895997 A JP895997 A JP 895997A JP H10206073 A JPH10206073 A JP H10206073A
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primary
pipe
heat medium
switching valve
inner pipe
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JP895997A
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Seishiro Igarashi
征四郎 五十嵐
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大流量の流路切換えに向くコンパクトな構造
の切換弁を提供する。 【解決手段】 両端が端面部材53、54で閉塞された
外管51の内部に、両端が端面仕切部材61、62で閉
塞され中間部が中間部仕切部材63、64で複数に仕切
られた内管52を軸線方向移動自在に収納し、各仕切部
材の外周をシール材67を介して外管の内周にスライド
自在に密着させることで、端面部材と端面仕切部材との
間に、液圧導入により内管を第1位置、第2位置に切換
え移動する作動液圧室65、66を形成すると共に、隣
接する仕切部材間に密閉空間を確保し、該密閉空間中の
内管部分52a、52bの周壁に内管を貫通する開口6
8を設ける一方、外管に、内管が第1位置と第2位置の
間で切換わることで相互に連通・遮断状態が切換わるポ
ート34、35、36、37を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷暖房設備や排熱
回収設備等の熱交換システムにおいて熱媒の流路切換え
を行う場合に用いて好適な切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱交換システムに用いられる切換
弁には種々のものがあるが、大流量の流路切換えに向
き、熱交換用の熱媒等の僅かな液圧で駆動することがで
き、しかも簡単でコンパクトな構造のものが見当たらな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大流量の流
路切換えに向き、熱交換用の熱媒等の僅かな液圧で駆動
することができ、しかも簡単でコンパクトな構造で、熱
交換システムの流路切換えに用いて好適な切換弁を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の切換弁
は、両端が端面部材で閉塞された外管の内部に、両端が
端面仕切部材で閉塞され且つ中間部が中間部仕切部材で
複数に仕切られた内管を軸線方向移動自在に収納し、各
仕切部材の外周をシール材を介して外管の内周にスライ
ド自在に密着させることで、前記外管の両端の端面部材
と前記内管の両端の端面仕切部材との間に、液圧導入に
より内管を第1位置または第2位置に切換え移動する作
動液圧室を形成すると共に、隣接する仕切部材間に密閉
空間を確保し、該密閉空間中の前記内管の周壁に内管を
貫通する開口を設ける一方、前記外管に、内管が前記第
1位置と第2位置の間で切換わることで相互に連通・遮
断状態が切換わるポートを2つ以上設けたことを特徴と
する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1において、前
記内管の開口が、内管の位置の切換えにより連通し合う
前記外管のポートに対応する位置に、それぞれ設けられ
ていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は熱交換設備において用いられ
る第1実施形態の切換弁を示す。ここで適用の対象とす
る熱交換設備では、一次側と二次側に同じ切換弁が用い
るが、区別のために一次側と二次側の2つの切換弁に別
符号31、32を付して表す。図1(a)は切換弁3
1、32を第1位置に操作したときの状態を示し、図1
(b)は切換弁31、32を第2位置に操作したときの
状態を示す。また、図2は熱交換設備の中心をなすプレ
ート型熱交換器100を示し、図3は切換弁31、32
とプレート型熱交換器100とを配管接続して構成した
熱交換設備を示す。
【0007】まず、適用対象のプレート型熱交換器10
0について先に述べる。図2(a)はプレート型熱交換
器100の構成を示す外観図、(b)は(a)のIIb
−IIb矢視断面図、(c)は(a)のIIc−IIc
矢視断面図である。(b)は一次側(熱源側熱媒の流
路)、(c)は二次側(利用側熱媒の流路)の断面を示
している。
【0008】このプレート型熱交換器100は、正面板
2と背面板3の間に多数の熱交換プレート4を積層締結
し、隣接する熱交換プレート4間に形成される流路を交
互に一次側熱交換流路11、二次側熱交換流路12と
し、全熱交換プレート4を貫通する一次側第1、一次側
第2、二次側第1、二次側第2の4本の貫通路12、1
3、22、23を設け、一次側熱交換流路11の一端を
一次側第1貫通路12に連通させると共に他端を一次側
第2貫通路13に連通させ、二次側熱交換流路21の一
端を二次側第1貫通路22に連通させると共に他端を二
次側第2貫通路23に連通させ、さらに、熱交換プレー
ト4の積層方向の中間部に中間仕切部材(閉鎖部材)5
を挟み込んだものである。
【0009】中間仕切部材5は、一次側第1貫通路12
と二次側第2貫通路23を、各長さ方向の中間部で正面
側の領域と背面側の領域の2つに仕切っている。また、
一次側第2貫通路13と二次側第1貫通路22は、その
位置に丁度連通孔6を設けることで、前後に仕切らずに
連通させている。
【0010】正面板2には、前記一次側第1貫通路1
2、一次側第2貫通路13、二次側第1貫通路22、二
次側第2貫通路23の前端にそれぞれ連通する一次側第
1接続口10A、一次側第2接続口10B、二次側第1
接続口20A、二次側第2接続口20Bが設けられてい
る。また、背面板3には、一次側第1貫通路12と二次
側第2貫通路23の後端にそれぞれ連通する一次側第3
接続口10C及び二次側第3接続口10Cが設けられて
いる。
【0011】図3(a)、(b)、(c)は配管接続の
内容を示す。この図に示すように、正面の一次側第1接
続口10Aは、直接、一次側熱媒供給管110Aに接続
されている。また、正面の一次側第2接続口10Bと背
面の一次側第3接続口10Cは、一次側切換弁31を介
して一次側熱媒供給管110Aと一次側熱媒排出管11
0Bに接続されている。また、正面の二次側第1接続口
20Aと背面の二次側第3接続口20Cは、二次側切換
弁32を介して二次側熱媒供給管120A及び二次側熱
媒排出管120Bに接続されている。また、正面の二次
側第2接続口20Bは、直接、二次側熱媒排出管120
Bに接続されている。これにより、一次側熱交換流路1
1を流れる熱媒と、二次側熱交換流路21を流れる熱媒
の流れが対向流となる。また、100%の流量のときを
基準に見ると、一次側第1貫通路12が一次側分配路、
一次側第2貫通路13が一次側集合路、二次側第1貫通
路22が二次側分配路、二次側第2貫通路23が二次側
集合路の機能を果たす。なお、図では便宜的に、熱媒の
供給管110A、120A及び排出管110B、120
Bを白抜き矢印のみで示す(以降も同様)。
【0012】一次側、二次側の切換弁31、32は共に
同じ構造のもので、図1に示すように構成されている。
切換弁31、32は、両端を端面部材53、54で閉塞
した外管51と、外管51の内部に、外管51の内周と
の間に隙間を存して軸線方向移動自在に収納された内管
52とを有する。内管52は、両端が端面仕切部材6
1、62で閉塞され、中間部が2つの中間部仕切部材6
3、64で仕切られている。4枚の仕切部材61、6
2、63、64は外径が内管52より大きく、各外周
が、外管51の内周に対してシール材67を介してスラ
イド自在に密着している。
【0013】外管51の端面部材53、54と内管52
の端面仕切部材61、62の間には、密閉された作動液
圧室65、66が形成され、各端面部材53、54に
は、各作動液室65、66対して液圧を給排するための
給排口55、56が設けられている。図中左側の第1の
作動液圧室66に液圧を導入すると、図(a)に示すよ
うに、内管52が右端の第1位置に移動する。また、図
中右側の第2の作動液圧室65に液圧を導入すると、図
(b)に示すように、内管52が左端の第2位置に移動
する。
【0014】また、外管51には、第1、第2のメイン
ポート34、35と、第1、第2のサブポート36、3
7が対向して互い違いに形成されている。内管52の周
壁には、外管51の各ポート34〜37に対応させて開
口68が形成されている。内管52は、中間部仕切部材
63、64によって長手方向に3つの密閉空間を形成す
るように分割されており、左側の2つの密閉空間内に位
置する内管部分52a、52bに開口68が形成されて
いる。各ポート34、35、36、37の連通条件は次
のように設定されている。
【0015】切換弁31、32が、図1(a)に示す第
1位置に操作されると、第1のメインポート34と第1
のサブポート36が連通すると共に、第2のメインポー
ト35と第2のサブポート37が連通する。また、切換
弁31、32が、図1(b)に示す第2位置に操作され
ると、第1のメインポート34と第2のサブポート37
はそれぞれ閉鎖されると共に、第2のメインポート35
と第1のサブポート36が連通する。
【0016】これら一次側切換弁31と二次側切換弁3
2は全体が管状をなし、プレート型熱交換器100の上
部に配設されている。そして、各ポート34〜37と各
給排口55、56は、図4に示すように各所に接続され
ている。まず、操作系について述べると、2つの切換弁
31、32を同時操作するために四方弁70が設けられ
ている。四方弁70は、操作液給排管75、76の接続
ポート71、72と、出力側の給排ポート73、74と
を有するもので、図4(a)に示す位置に操作すると、
操作液供給管75からの操作液が、切換弁31、32の
第1の作動液圧室66に導入され、第2の作動液圧室6
5に先に導入されていた操作液が操作液排出管76に排
出され、それにより、切換弁31、32が第1位置に切
換えられる。また、図4(b)に示す位置に操作する
と、操作液供給管75からの操作液が、切換弁31、3
2の第2の作動液圧室65に導入され、第1の作動液圧
室66に先に導入されていた操作液が操作液排出管76
に排出され、それにより、切換弁31、32が第2位置
に切換えられる。
【0017】次に、一次側、二次側切換弁31、32の
接続関係について、図3、図4を参照しながら述べる
と、一次側切換弁31の第1のメインポート34は、一
次側熱媒供給管110Aに接続され、第1のメインポー
ト35は、一次側熱媒排出管110Bに接続され、第1
のサブポート36はバイパス管17を介して背面側の一
次側第3接続口10Cに接続され、第2のサブポート3
7は正面側の一次側第2接続口10Bに接続されてい
る。また、二次側切換弁32の第1のメインポート34
は、二次側熱媒排出管120Bに接続され、第1のメイ
ンポート35は、二次側熱媒供給管120Aに接続さ
れ、第1のサブポート36はバイパス管27を介して背
面側の二次側第3接続口20Cに接続され、第2のサブ
ポート37は正面側の二次側第1接続口20Aに接続さ
れている。
【0018】次に上記の熱交換設備の運転方法を説明す
る。この熱交換設備は、利用側熱媒(二次水)の流量変
化に対応して作動内容を異ならせた運転の仕方をする。
二次水の流量変化は、熱交換器100の出入口の差圧に
よって検出する。差圧が所定以上の場合、つまり定格値
の50%以上の流量のときは重負荷運転を行い、差圧が
大幅に減少(50%以下)したときは軽負荷運転を行
う。
【0019】(a)重負荷運転 定格流量の50%以上の流量のときは、図5に示すよう
に、一次側切換弁31及び二次側切換弁32を共に前記
第1位置に操作する。そうすると、一次側熱媒は、図
(a)に示すように、一次側熱媒供給管110A→一次
側第1接続口10A→前側半分の一次側第1貫通路12
→前側半分の一次側熱交換流路11→一次側第2貫通路
13→一次側第2接続口10B→一次側切換弁31→一
次側熱媒排出管110Bのルートと、一次側熱媒供給管
110A→一次側切換弁31→一次側第3接続口10C
→後側半分の一次側第1貫通路12→後側半分の一次側
熱交換流路11→一次側第2貫通路13→一次側第2接
続口10B→一次側切換弁31→一次側熱媒排出管11
0Bのルートとで並列に流れる。
【0020】また、二次側熱媒は、図(b)に示すよう
に、二次側熱媒供給管120A→二次側切換弁32→二
次側第1接続口20A→二次側第1貫通路22→前側半
分の二次側熱交換流路22→前側半分の二次側第2貫通
路23→二次側第2接続口20B→二次側熱媒排出管1
20Bのルートと、二次側熱媒供給管120A→二次側
切換弁32→二次側第1接続口20A→二次側第1貫通
路22→後側半分の二次側熱交換流路22→後側半分の
二次側第2貫通路23→二次側第3接続口20C→二次
側切換弁32→二次側熱媒排出管120Bのルートとで
並列に流れる。
【0021】(b)軽負荷運転 二次側熱媒の流量が50%以下に半減した場合は、その
分、プレート型熱交換器100の熱交換流路11、21
内の熱媒速度が低下し、熱交換器100の出入口の圧力
差が低下する。そこで、この出入口での圧力差の低下を
捕らえた場合は次のように運転する。即ち、プレート型
熱交換器100に流通させる熱媒の流量が半減したとき
は、一次側切換弁31及び二次側切換弁32を共に記第
2位置に操作する。そうすると、一次側熱媒は、図6
(a)に示すように、一次側熱媒供給管110A→一次
側第1接続口10A→前側半分の一次側第1貫通路12
→前側半分の一次側熱交換流路11→一次側第2貫通路
13→後側半分の一次側熱交換流路12→後側半分の一
次側第2貫通路→一次側第3接続口10C→一次側切換
弁31→一次側熱媒排出管110Bのルートで直列に流
れる。
【0022】また、二次側熱媒は、図6(b)に示すよ
うに、二次側熱媒供給管120A→二次側切換弁32→
二次側第3接続口20C→後側半分の二次側第2貫通路
23→後側半分の二次側熱交換流路21→二次側第1貫
通路23→前側半分の二次側熱交換流路21→前側半分
の二次側第2貫通路23→二次側第2接続口20B→二
次側熱媒排出管120Bのルートで直列に流れる。
【0023】このように、重負荷運転時及び軽負荷運転
時共、一次側熱媒、二次側熱媒の熱授受が対向流を維持
しながら行われる。特に軽負荷運転時には、実質流路断
面積が半分になる上に、流路長が倍増して伝熱面積が2
倍になるので、熱交換流路11、21内での熱媒の流速
の低下を防ぎながら、2倍の熱交換を行うことができ
る。従って、単一の熱交換器100でも伝熱面の熱貫流
率を低下させることなく運転することができ、その結
果、熱交換器を並列運転する際の熱媒の分割数を著しく
減らすことができ、熱交換器回りの配管の簡素化や熱交
換器の設置面積の減少、また工事費等の低減を図ること
ができる。
【0024】以上の効果は切換弁31、32によっても
たらされる。切換弁31、32は、内管52と外管51
を組み合わせたものであるから、軽量化を図りながらの
大径化が可能である。そして、大径にすることにより、
ポート34〜37や開口68を大きくとることができる
ようになり、また、内管52の内部も流路として活用す
ることができるので、大量の熱媒の流路切換えに適する
ようになる。また、外管51と内管52を組み合わせた
だけの簡単な構造であるから、コンパクト且つ低コスト
に製作できる。また、切換弁31、32の操作は、操作
液を準備して四方弁70を操作するだけで簡単に行うこ
とができるし、操作液としては、僅かな圧力を持つもの
であれば何でも利用できるので、熱交換器100に導入
する一次水又は二次水別にそれらの出入口差圧を直接用
いることもできる。従って、切換弁31、32を操作す
るための外部動力を必要とせず、制御系統の構成の簡素
化が図れる。
【0025】なお、四方弁70の操作は、熱交換器10
0に対する二次水の出入口配管に差圧計を設置し、差圧
計の計測結果を目視で確認しながら手動で行ってもよい
し、四方弁70に駆動制御用のモータを付けると共に、
二次水の出入口配管に差圧センサを設け、差圧センサの
検出出力に応じてモータを制御して四方弁70を自動制
御するようにしてもよい。
【0026】次に本発明の第2実施形態を説明する。図
7は熱交換設備において用いられる第2実施形態の切換
弁を示す。この場合も一次側と二次側の2つの切換弁に
別符号231、232を付して表す。図7(a)は切換
弁231、232を第1位置に操作したときの状態を示
し、図7(b)は切換弁231、232を第2位置に操
作したときの状態を示す。また、図8は熱交換設備の中
心をなすプレート型熱交換器200を示し、図9は切換
弁231、232とプレート型熱交換器200とを配管
接続して構成した熱交換設備を示す。
【0027】まず、適用対象のプレート型熱交換器20
0について先に述べる。図8(a)はプレート型熱交換
器200の構成を示す外観図、(b)は(a)のVII
Ib−VIIIb矢視断面図、(c)は(a)のVII
Ic−VIIIc矢視断面図である。(b)は一次側
(熱源側熱媒の流路)、(c)は二次側(利用側熱媒の
流路)の断面を示している。
【0028】このプレート型熱交換器200は、前記実
施形態の中間仕切部材5の代わりに、一次側第1貫通路
12及び二次側第2貫通路23の位置に、開閉ダンパ2
07付きの連通孔206を設けた中間仕切部材205を
挟んだ点が前記のものと異なる。それ以外の点は全く同
じである。
【0029】図9(a)、(b)、(c)は配管接続の
内容を示す。この図に示すように、正面の一次側第1接
続口10Aは、直接一次側熱媒供給管110Aに接続さ
れ、正面の一次側第2接続口10Bと背面の一次側第3
接続口10Cは、一次側切換弁231を介して一次側熱
媒排出管110Bに接続されている。また、正面の二次
側第1接続口20Aと背面の二次側第3接続口20C
は、二次側切換弁32を介して二次側熱媒供給管120
Aに接続され、正面の二次側第2接続口20Bは、直接
二次側熱媒排出管120Bに接続されている。これによ
り、一次側熱交換流路11を流れる熱媒と、二次側熱交
換流路21を流れる熱媒の流れが対向流となる。
【0030】一次側、二次側の切換弁231、232は
共に同じ構造のもので、図7に示すように構成されてい
る。切換弁231、232は、両端を端面部材53、5
4で閉塞した外管251と、外管251の内部に、外管
251の内周との間に隙間を存して軸線方向移動自在に
収納された内管252とを有する。内管252は、両端
が端面仕切部材61、62で閉塞され、中間部が1枚の
中間部仕切部材263で仕切られている。3枚の仕切部
材61、62、263は外径が内管52より大きく、各
外周が、外管51の内周に対してシール材67を介して
スライド自在に密着している。
【0031】外管251の端面部材53、54と内管5
2の端面仕切部材61、62の間に、密閉された作動液
圧室65、66が形成され、各端面部材53、54に給
排口55、56が設けられている点は第1実施形態の切
換弁と同じであり、図中左側の第1の作動液圧室66に
液圧を導入すると、図(a)に示すように、内管52が
右端の第1位置に移動する。また、図中右側の第2の作
動液圧室65に液圧を導入すると、図(b)に示すよう
に、内管52が左端の第2位置に移動する。
【0032】外管251には、1個のメインポート23
5と、第1、第2の2個のサブポート236、237が
形成されている。内管252の周壁には、外管251の
各ポート35〜37に対応させて開口68が形成されて
いる。内管252は、中間部仕切部材263によって長
手方向に2つの密閉空間を形成するように分割されてお
り、各密閉空間内に位置する内管部分252a、252
bに開口68が形成されている。各ポート35、36、
37の連通条件は次のように設定されている。
【0033】切換弁231、232が、図7(a)に示
す第1位置に操作されると、メインポート35と第2の
サブポート237が連通すると共に、第2のメインポー
ト236が閉鎖される。また、切換弁231、232
が、図7(b)に示す第2位置に操作されると、メイン
ポート35と第1のサブポート36が連通すると共に、
第2のサブポート37が閉鎖される。
【0034】これら一次側切換弁231と二次側切換弁
232の各ポート35〜37と各給排口55、56は、
図10に示すように各所に接続されている。操作系につ
いては第1実施形態と同じであるので、ここでは述べ
ず、熱交換器200等との接続関係のみについて、図
9、図10を参照しながら述べる。一次側について述べ
ると、一次側切換弁231のメインポート235は、一
次側熱媒排出管110Bに接続され、第1のサブポート
236は背面側の一次側第3接続口10Cに接続され、
第2のサブポート237は正面側の一次側第2接続口1
0Bに接続されている。二次側について述べると、二次
側切換弁232のメインポート235は、二次側熱媒供
給管120Aに接続され、第1のサブポート236は背
面側の二次側第3接続口20Cに接続され、第2のサブ
ポート237は正面側の二次側第1接続口20Aに接続
されている。
【0035】次に上記の熱交換設備の運転方法を説明す
る。この熱交換設備も、利用側熱媒(二次水)の流量変
化に対応して、重負荷運転と軽負荷運転を行う。
【0036】(a)重負荷運転 定格流量の50%以上の流量のときは、図11に示すよ
うに、一次側切換弁31及び二次側切換弁32を共に前
記第1位置に操作し、且つ、中間仕切部材205に設け
たダンパ207を開く。そうすると、一次側熱媒は、図
11(a)に示すように、一次側熱媒供給管110A→
一次側第1接続口10A→ダンパの前側の一次側第1貫
通路12→ダンパの前側の一次側熱交換流路11→一次
側第2貫通路13→一次側第2接続口10B→一次側切
換弁231→一次側熱媒排出管110Bのルートと、一
次側熱媒供給管110A→一次側第1接続口10A→ダ
ンパの前側の一次側第1貫通路12→ダンパ207→ダ
ンパの後側の一次側第1貫通路12→ダンパの後側の一
次側熱交換流路11→一次側第2貫通路13→一次側第
2接続口10B→一次側切換弁231→一次側熱媒排出
管110Bのルートとで並列に流れる。
【0037】また、二次側熱媒は、図11(b)に示す
ように、二次側熱媒供給管120A→二次側切換弁23
2→二次側第1接続口20A→二次側第1貫通路22→
ダンパの前側の二次側熱交換流路21→ダンパの前側の
二次側第2貫通路23→二次側第2接続口20B→二次
側熱媒排出管120Bのルートと、二次側熱媒供給管1
20A→二次側切換弁232→二次側第1接続口20A
→二次側第1貫通路22→ダンパの後側の二次側熱交換
流路21→ダンパの後側の二次側第2貫通路23→ダン
パ207→ダンパの前側の二次側第2貫通路23→二次
側第2接続口20B→二次側熱媒排出管120Bのルー
トとで並列に流れる。
【0038】(b)軽負荷運転 二次側熱媒の流量が50%以下に半減した場合は、図1
2に示すように、ダンパ207を共に閉設定し、且つ、
一次側切換弁231及び二次側切換弁232を共に第2
位置に操作する。そうすると、一次側熱媒は、図12
(a)に示すように、一次側熱媒供給管110A→一次
側第1接続口10A→ダンパの前側の一次側第1貫通路
12→ダンパの前側の一次側熱交換流路11→一次側第
2貫通路13→ダンパの後側の一次側熱交換流路11→
ダンパの後側の一次側第2貫通路13→一次側第3接続
口10C→一次側切換弁231→一次側熱媒排出管11
0Bのルートで直列に流れる。
【0039】また、二次側熱媒は、図12(b)に示す
ように、二次側熱媒供給管120A→二次側切換弁23
2→二次側第3接続口20C→ダンパの後側の二次側第
2貫通路23→ダンパの後側の二次側熱交換流路21→
二次側第1貫通路22→ダンパの前側の二次側熱交換流
路21→ダンパの前側の二次側第2貫通路23→二次側
第2接続口20B→二次側熱媒排出管120Bのルート
で直列に流れる。
【0040】このように、重負荷時及び軽負荷時共、一
次側熱媒、二次側熱媒の熱授受が対向流を維持しながら
行われる。また、軽負荷時には、実質流路断面積が半分
になる上に、流路長が2倍になって伝熱面積が2倍にな
るので、熱交換流路11、21内での熱媒の流速の低下
を防ぎながら、2倍の熱交換を行うことができる。従っ
て、第1実施形態と同じ効果を奏する。また、切換弁2
31、232も、第1実施形態の場合と同じ作用効果を
奏する。
【0041】なお、切換弁31、32、231、232
のポート数や切換え形態は、必要とされる条件に応じて
任意に変更できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
切換弁は、内管と外管を組み合わせたものであるから、
軽量化を図りながらの大径化が可能である。従って、大
径化によってポートや開口を大きくとることができるこ
と、また、内管の内部も流路として活用できること等に
より、大流量の流路切換えに適するようになる。また、
外管と内管を組み合わせただけの簡単な構造であるか
ら、コンパクト且つ低コストに製作できる。さらに、僅
かな液圧で切換え操作できるので、熱交換設備の熱媒自
体を操作液として使用することで、外部動力を全く用い
ずに使用することができる。その結果、熱交換システム
の構成の簡略化に貢献できる。また、請求項2の発明の
ように、開口の位置をポートに合わせて設けることによ
り、流路損失をさらに少なくでき、より大流量に適する
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の切換弁を示し、
(a)は第1位置、(b)は第2位置にそれぞれ操作し
た状態を示す断面図である。
【図2】 前記切換弁の適用対象であるプレート型熱交
換器の概略構成を示す図で、(a)は外観斜視図(但
し、正面及び背面が共に見えるようにしてある)、
(b)は(a)のIIb−IIb矢視断面図、(c)は
(a)のIIc−IIc矢視断面図である。
【図3】 (a)は前記切換弁を適用した熱交換設備の
平面図、(b)は(a)のIIIb矢視図、(c)は
(a)のIIIc矢視図である。
【図4】 同熱交換設備内での一次側、二次側切換弁の
操作系の配管図であり、(a)は第1位置に操作したと
きの状態を示す図、(b)は第2位置に操作したときの
状態を示す図である。
【図5】 前記熱交換設備における重負荷運転時の作用
説明図であり、(a)は一次側の断面図、(b)は二次
側の断面図である。
【図6】 前記熱交換設備における軽負荷運転時の作用
説明図であり、(a)は一次側の断面図、(b)は二次
側の断面図である。
【図7】 本発明の第2実施形態の切換弁を示し、
(a)は第1位置、(b)は第2位置にそれぞれ操作し
た状態を示す断面図である。
【図8】 前記切換弁の適用対象であるプレート型熱交
換器の概略構成を示す図で、(a)は外観斜視図(但
し、正面及び背面が共に見えるようにしてある)、
(b)は(a)のVIIIb−VIIIb矢視断面図、
(c)は(a)のVIIIc−VIIIc矢視断面図で
ある。
【図9】 (a)は前記切換弁を適用した熱交換設備の
平面図、(b)は(a)のIXb矢視図、(c)は
(a)のIXc矢視図である。
【図10】 同熱交換設備内での一次側、二次側切換弁
の操作系の配管図であり、(a)は第1位置に操作した
ときの状態を示す図、(b)は第2位置に操作したとき
の状態を示す図である。
【図11】 前記熱交換設備における重負荷運転時の作
用説明図であり、(a)は一次側の断面図、(b)は二
次側の断面図である。
【図12】 前記熱交換設備における軽負荷運転時の作
用説明図であり、(a)は一次側の断面図、(b)は二
次側の断面図である。
【符号の説明】
31,32、231、232 切換弁 34,35,36,37,235,236,237 ポ
ート 51,251 外管 52,252 内管 53,54 端面部材 61,62 端面仕切部材 63,64,263 中間部仕切部材 65,66 作動液圧室 67 シール材 68 開口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が端面部材で閉塞された外管の内部
    に、両端が端面仕切部材で閉塞され且つ中間部が中間部
    仕切部材で複数に仕切られた内管を軸線方向移動自在に
    収納し、各仕切部材の外周をシール材を介して外管の内
    周にスライド自在に密着させることで、前記外管の両端
    の端面部材と前記内管の両端の端面仕切部材との間に、
    液圧導入により内管を第1位置または第2位置に切換え
    移動する作動液圧室を形成すると共に、隣接する仕切部
    材間に密閉空間を確保し、該密閉空間中の前記内管の周
    壁に内管を貫通する開口を設ける一方、前記外管に、内
    管が前記第1位置と第2位置の間で切換わることで相互
    に連通・遮断状態が切換わるポートを2つ以上設けたこ
    とを特徴とする切換弁。
  2. 【請求項2】 前記内管の開口が、内管の位置の切換え
    により連通し合う前記外管のポートに対応する位置に、
    それぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の切換弁。
JP895997A 1997-01-21 1997-01-21 切換弁 Withdrawn JPH10206073A (ja)

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