JPH10205847A - 建物の換気構造 - Google Patents

建物の換気構造

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JPH10205847A
JPH10205847A JP754697A JP754697A JPH10205847A JP H10205847 A JPH10205847 A JP H10205847A JP 754697 A JP754697 A JP 754697A JP 754697 A JP754697 A JP 754697A JP H10205847 A JPH10205847 A JP H10205847A
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JP
Japan
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air
building
room
heat exchange
exhaust passage
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JP754697A
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English (en)
Inventor
Tokuji Saito
徳次 斉藤
Hirohisa Tokunari
廣久 徳成
Kiyoshi Tomiyasu
清 富安
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物内の各室の電動ファンによる騒音を低減
できかつ容易に施工できる建物の換気構造を提供するこ
と 【解決手段】 建物1内の各室25に対し、屋外から室
25内に導入される空気と室25内から屋外へ排出され
る空気との間で熱交換を行う熱交換部30を設ける。建
物1の壁体23内には、屋根部6に連通されかつ壁体2
3内の下部から上部に向かって空気を流通させる排気通
路8を設け、この排気通路8に熱交換部30の排出口3
2を接続する。この排気通路8の煙突効果により室25
内と屋外との間で空気を流通させられるから、熱交換部
30に電動ファンが不要になるので、騒音問題を解消で
きるうえに構造を単純化できることから容易に施工でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物内の各室の換
気を行うための建物の換気構造に関する。
【0002】
【背景技術】住宅やオフィス等の建物では、空調効率を
高めるために高断熱高気密化が図られている。このよう
な建物ではそれ自体では換気が得られないので、建物内
の各室に全熱交換換気扇等の熱交換式換気装置を設置し
て強制的に換気を行うようにしている。熱交換式換気装
置は、室内から屋外に排出される空気と屋外から室内に
吸入される空気との間で熱交換しながら換気を行う装置
であり、室内から排出される空気の熱を新たに取り入れ
られる外気に移して熱効率を高く維持するようにしてい
る。熱交換式換気装置は、通常、電動ファンを有し、強
制的に空気を流通させて室内を換気できるようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように熱
交換式換気装置を各室に設置すると、各室に電動ファン
が設置されることになるので、運転コストがかかるうえ
にその騒音が問題になっていた。また、ファンを駆動さ
せるためには各室に電力配線が必要となるため、施工が
煩雑であった。
【0004】本発明の目的は、建物内の各室の電動ファ
ンによる騒音を低減できかつ容易に施工できる建物の換
気構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、図面を参照し
て説明すると、建物1内の各室25に対し、屋外から室
内に導入される空気と室内から屋外へ排出される空気と
の間で熱交換を行う熱交換部30を設け、前記熱交換部
は、室内から取り込まれて熱交換された空気を排出する
ための排出口32を有し、前記建物の壁体23内には、
前記建物の屋根部(6)に連通されかつ前記壁体内の下
部から上部に向かって空気を流通させる排気通路8が設
けられ、この排気通路には前記熱交換部の排出口が接続
されていることを特徴とする。
【0006】本発明では、建物の壁体内に排気通路が設
けられているので、煙突効果により排気通路内の空気は
下部から上部に向かって上昇するようになる。この排気
通路には熱交換部の排出口が接続されているので、排気
通路の煙突効果によって、室内の空気が熱交換部を介し
て排気通路に導入され、排気通路内を上昇して屋根部に
集合するようになる。これにより、室内が負圧になるの
で、屋外の空気が熱交換部を介して室内に取り込まれる
ようになる。従って、排気通路の煙突効果により室内と
屋外との間で空気を流通させることができることから、
熱交換部に電動ファンを設けなくてもよくなるので、電
動ファンによる騒音問題を解消できるとともにその運転
コストを削減できる。また、電動ファンおよびそれを駆
動するための電力配線を省略できるので、各室の換気構
造を単純化でき、容易に施工できる。
【0007】さらに、各室の空気を排気通路を介して屋
根部に集合させることができるので、各室からの空気を
屋根部から一括して屋外に排出できるようになり、屋外
に通じる排気用の孔を各室に対して設ける必要がなくな
るから簡単に施工できる。さらに、熱交換部において
は、屋外の空気と室内の空気との間で熱交換が行われる
ので、屋外の空気に室内の熱および冷熱を回収できるか
ら、室内の空調効率を向上できるとともに空調設備等の
運転コストを低減できる。
【0008】前述した建物の屋根部は陸屋根であっても
よいが、屋根部は勾配屋根6であり、その棟部6Aには
排気通路からの空気を屋外に排出するための屋外排気口
45が設けられていることが望ましい。
【0009】このようにすると、排気通路の下端から屋
外排気口までの高さを最大限に確保できるため、十分な
煙突効果が得られるようになり、室内の空気の排出およ
び外気の取入れを効率よく行えるから優れた換気効果が
得られる。さらに、棟部は屋外から見えにくい位置であ
るため、屋外排気口により建物の外観を損ねることがな
い。
【0010】前述した排気通路は、壁体内に設置したダ
クト等により構成してもよいが、排気通路は、壁体を構
成する内壁21および外壁22の間の隙間からなること
が望ましい。このようにすれば、内壁および外壁の間に
隙間を設けるだけで排気通路を構成できるので、ダクト
等を設置する手間を省略でき、簡単な構造で容易に排気
通路を形成できる。
【0011】また、外気は、建物の壁体に形成した貫通
孔から熱交換部を介して室内に取り入れるようにしても
よいが、熱交換部は屋外の空気を取り入れるための外気
取入口33を備え、この外気取入口は各室に対して設け
られたシャッターケース27に接続され、このシャッタ
ーケースから屋外の空気が前記外気取入口に取り込まれ
ることが望ましい。このようにすると、外気を取り入れ
る部分はシャッターケースに覆われて風雨に晒されるこ
となくなるから、雨じまい等の処理を簡略化できる。
【0012】また、熱交換部の設置場所は任意である
が、熱交換部は各室の天井裏28に設置されていること
が望ましく、これによれば、各室内のスペースを有効利
用できる。
【0013】この熱交換部を天井裏に設置した場合に
は、熱交換部は、室内の空気を取り込むための吸込口3
1および屋外から取り入れた空気を吹き出すための吹出
口34を有し、この吹出口は各室の天井40に設けられ
た室内吹出口42に接続され、吸込口は天井裏の空間を
介して各室の天井に設けられた室内吸込口41に連通さ
れていてもよい。
【0014】このようにすると、室内吸込口から吸い込
まれた室内の空気は天井裏の空間を介して吸込口に導入
されるようになるので、室内吸込口を天井における任意
の場所に設置できるようになり、室内吸込口と室内吹出
口とを離隔させることができるから、室内の空気を効率
よく均一に換気できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1には、ユニット工法により構
築された二階建てのユニット式建物1が示されている。
この建物1は、基礎2上に複数の箱状の建物ユニット3
を組み合わせて構成された建物本体4と、この建物本体
4の上に屋根パネル5を切妻状に傾斜配置して形成され
た屋根部である勾配屋根6とを備え、屋外に対して高気
密化、高断熱化されている。
【0016】建物ユニット3は、図2に示すように、四
本の柱11と、これらの四本の柱11の上端間を連結す
る上梁12と、四本の柱11の下端間を連結する下梁1
3とを含む直方体形状の骨組み14を備えている。骨組
み14の上梁12間には複数の小梁15が架設され、こ
れらの小梁15および上梁12の下面に天井面材16が
組み付けられている。下梁14間には複数の根太17が
架設され、これらの根太17および下梁14の上面に床
面材18が取り付けられている。
【0017】各建物ユニット3について、図3に一部示
すように、骨組み14の屋外に面する側面には内壁21
および外壁22が組み付けられて壁体23が形成されて
いる。また、建物ユニット3の配置に応じて、骨組み1
4内には建物本体4の内部空間を区画する間仕切壁24
が設けられている。間仕切壁24により区画された各室
25には、サッシ等からなる窓26(図1参照)が設け
られ、各窓26の上にはシャッターケース27(図1参
照)が取り付けられている。なお、二階部分4Bの窓2
6に取り付けられたシャッターケース27は軒先に内蔵
されている。
【0018】このような本実施形態のユニット式建物1
では、屋外から室25内に導入される空気と室25内か
ら屋外へ排出される空気との間で熱交換を行う熱交換部
30が各室25に対して設けられ、この熱交換部30を
介して建物1内の各室25を換気するようにしている。
熱交換部30は、各室25の天井裏28、つまり天井面
材16(図2参照)の上側に設置されているこの熱交換
部30は、室25内の空気を取り込むための吸込口31
と、この吸込口31を介して室25内から取り込んだ空
気を排出するための排出口32と、屋外の空気を取り入
れるための外気取入口33と、この外気取入口33を介
して屋外から取り入れた空気を吹き出すための吹出口3
4とを有し、吸込口31から排出口32までの排気経路
35、および外気取入口33から吹出口34までの給気
経路36の二系統の給排気経路35,36相互で熱交換
するように構成されている。
【0019】給気経路36の吹出口34は各室25の天
井40に設けられた室内吹出口42に接続され、給気経
路36からの空気を直接室25内に供給できるようにな
っている。また、一階部分4Aの天井裏28に設置され
た熱交換部30における排気経路35の吸込口31は、
一階部分4Aの室25の天井40に形成された室内吸込
口41に接続され、室25内の空気を室内吸込口41か
ら直接排気経路35に導入できるようになっている。
【0020】一方、二階部分4Bの天井裏28に設置さ
れた熱交換部30における排気経路35の吸込口31は
天井裏28の空間に開口され、この天井裏28の空間を
介して二階部分4Bの天井40に形成された室内吸込口
41に連通されている。これにより、室25内の空気を
室内吸込口41から天井裏28を通じて排気経路35に
導入できるようになっている。二階部分4Bの各室25
の天井40においては、室内吸込口41および室内吹出
口42が離隔して設けられ、空気の吸込みと吹出しとが
離れた位置で行われるように構成されている。なお、各
室25の天井40は、図2に示した天井面材16を含ん
で構成されている。
【0021】給気経路36の外気取入口33は、図4に
も示すように、各室25に対して設けられたシャッター
ケース27にダクト37を介して接続され、給気経路3
6はシャッターケース27内の空間に連通されている。
これにより、屋外の空気は、シャッタ29の出入口から
シャッターケース27内部に導入され、ダクト37を通
じて給気経路36に供給される。なお、図4では、一階
部分4Aの窓26の上に設置されたシャッターケース2
7について示したが、軒先に内蔵されたシャッターケー
ス27にも、略同様な構造で、二階部分4Bの各室25
に対して設置された熱交換部30の外気取入口33が接
続されている。
【0022】排気経路35の排出口32は、二階部分4
Bの壁体23内に設けられた排気通路8にダクト38を
介して接続されている。この排気通路8は、勾配屋根6
内の小屋裏7に連通され、壁体23を構成する内壁21
および外壁22の間の隙間により構成されている。この
ような排気通路8においては、煙突効果により、壁体2
3内の下部から上部に向かって空気が上昇して小屋裏7
に導入される。この煙突効果により、排気経路35から
の空気は排気通路8を介して小屋裏7に導かれるように
なっている。
【0023】勾配屋根6の棟部6Aには、排気通路8か
ら小屋裏7に導入された空気を屋外に排出するための屋
外排気口45が設けられている。屋外排気口45は、雨
じまいを容易化するために棟カバー46と屋根パネル5
との間に形成されている。この屋外排気口45近傍に
は、小屋裏7内の空気を円滑に屋外へ送り出すために電
動ファン47が設置されている。
【0024】このように構成された本実施形態の換気構
造では、排気通路8内の空気が煙突効果により上昇して
小屋裏7内に送り込まれる。これにより、各室25の空
気がそれぞれ室内吸込口41から各熱交換部30の排気
経路35を通じて排気通路8に取り込まれ、小屋裏7に
集合して電動ファン47により屋外排気口45から一括
して屋外に排出される。すると、各室25内が負圧にな
るため、屋外の空気がシャッターケース27から各熱交
換部30の給気経路36に取り込まれ、室内吹出口42
から室25内に供給される。このとき、各熱交換部30
においては、給気経路36および排気経路35の間で熱
交換が行われ、屋外の空気は室25内の空気の熱および
冷熱を回収してから室25内に供給される。
【0025】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。すなわち、壁体23内に排気通路8が
設けられ、この排気通路8に熱交換部30の排出口32
が接続されているので、煙突効果により、室25内の空
気は熱交換部30を介して排気通路8に導入され、排気
通路8内を上昇して小屋裏7に集合し、これにより、室
25内が負圧になるので、屋外の空気が熱交換部30を
介して室25内に取り込まれる。従って、排気通路8の
煙突効果により室25内と屋外との間で空気を流通させ
ることができることから、熱交換部30に電動ファンを
設けなくてもよくなるので、電動ファンによる騒音問題
を解消できるとともにその運転コストを削減できる。ま
た、電動ファンおよびそれを駆動するための電力配線を
省略できるので、各室25の換気構造を単純化でき、容
易に施工できる。
【0026】さらに、各室25の空気を排気通路8を介
して小屋裏7に集合させることができるので、各室25
からの空気を小屋裏7から一括して屋外に排出できるよ
うになり、屋外に通じる排気用の孔を各室25に対して
設ける必要がなくなるから簡単に施工できる。そして、
熱交換部30においては、屋外の空気と室25内の空気
との間で熱交換が行われるので、屋外の空気に室25内
の熱および冷熱を回収できるから、室25内の空調効率
を向上できるとともに空調設備等の運転コストを低減で
きる。
【0027】また、勾配屋根6の棟部6Aには排気通路
8からの空気を屋外に排出するための屋外排気口45が
設けられているので、排気通路8の下端から屋外排気口
45までの高さを最大限に確保できるから、十分な煙突
効果が得られるようになり、室25内の空気の排出およ
び外気の取入れを効率よく行えるので優れた換気効果が
得られる。さらに、棟部6Aは屋外から見えにくい位置
であるため、屋外排気口45により建物1の外観を損ね
ることがない。
【0028】そして、排気通路8は壁体23を構成する
内壁21および外壁22の間の隙間からなるため、内壁
21および外壁22の間に隙間を設けるだけで排気通路
8を構成できるので、ダクト等を設置する手間を省略で
き、簡単な構造で容易に排気通路8を形成できる。
【0029】また、熱交換部30の外気取入口33をシ
ャッターケース27に接続し、このシャッターケース2
7から屋外の空気を取り込むようにしたため、外気を取
り入れる部分はシャッターケース27に覆われて風雨に
晒されることなくなるから、雨じまい等の処理を簡略化
できる。
【0030】さらに、熱交換部30は、各室25の天井
裏28に設置されているので、各室25内のスペースを
有効利用できる。そして、二階部分4Bの天井裏28に
設置された熱交換部30の吸込口31は、天井裏28の
空間を介して室内吸込口41に連通されているので、ダ
クト等を省略できる。また、二階部分4Bの各室25の
天井40においては、室内吸込口41と室内吹出口42
とが離隔して設けられているため、室25内の空気を効
率よく均一に換気できる。
【0031】また、小屋裏7には電動ファン47が設置
されているため、小屋裏7内の空気を円滑に屋外へ排出
できる。また、これにより、室25内から屋外への通気
および屋外から室25内への空気の取り込みが効率よく
行われるので、優れた換気効果が得られる。さらに、こ
の電動ファン47は、棟部6Aの屋外排気口45近傍、
つまり、各室25と離れた位置に設けられているので、
駆動音の影響は各室25まで及びにくいから、騒音問題
が生じることがない。
【0032】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
すなわち、前記実施形態では、屋外の空気をシャッター
ケース27のシャッタ29の出入口から取り込むように
構成したが、例えば、シャッターケース27の下面や側
面にガラリ等を設けて外気を取り入れるようにしてもよ
い。また、熱交換部30の外気取入口33はシャッター
ケース27に接続されていたが、壁体23に屋外と天井
裏28とを連通する貫通孔を設け、この貫通孔に外気取
入口を接続してもよい。なお、このような貫通孔にはベ
ントキャップ等を設けることが好ましい。
【0033】前記実施形態では、一階部分4Aの各室2
5の室内吸込口41および室内吹出口42を近接して設
けたが、二階部分4Bと同様に、室内吸込口41を天井
裏28を介して吸込口31に連通させ、室内吸込口41
および室内吹出口42を各室25において離れた位置に
設けるようにしてもよい。また、熱交換部30は、例え
ば、各室25内或いは各室25の床下に設置してもよ
く、その設置場所は天井裏28に限定されない。
【0034】前記実施形態の排気通路8は二階部分4B
の壁体23内に設けられていたが、一、二階部分4A,
4Bの壁体23内に連続して形成してもよく、これによ
れば、排気通路8の高さが十分に確保できるので、優れ
た煙突効果が得られる。
【0035】そして、前記実施形態では小屋裏7に電動
ファン47を設置したが、この電動ファン47は省略し
てもよい。また、前記実施形態では小屋裏7全体を排気
に用いたが、排気通路8の上端部と屋外排気口45とを
接続するダクトを設け、このダクトを通じて排気を行う
ようにしてもよい。
【0036】前記実施形態の排気通路8は内壁21およ
び外壁22の間の隙間により構成されていたが、例え
ば、内壁21および外壁22の間に設置したダクトによ
り構成してもよい。また、建物の種類はユニット式建物
に限定されず、パネル工法や在来工法等他の工法により
建てられた建物であってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
建物の壁体内に屋根部に連通する排気通路を設け、この
排気通路に熱交換部の排出口を接続したので、排気通路
の煙突効果によって、室内の空気が熱交換部を介して排
気通路に導入され、排気通路内を上昇して屋根部に集合
するようになる。これにより、室内が負圧になるので、
屋外の空気が熱交換部を介して室内に取り込まれるよう
になる。従って、排気通路の煙突効果により室内と屋外
との間で空気を流通させることができることから、熱交
換部に電動ファンを設けなくてもよくなるので、電動フ
ァンによる騒音問題を解消できるとともにその運転コス
トを削減できる。また、電動ファンおよびそれを駆動す
るための電力配線を省略できるので、各室の換気構造を
単純化でき、容易に施工できる。
【0038】さらに、各室の空気を排気通路を介して屋
根部に集合させることができるので、各室からの空気を
屋根部から一括して屋外に排出できるようになり、屋外
に通じる排気用の孔を各室に対して設ける必要がなくな
るから簡単に施工できる。さらに、熱交換部において
は、屋外の空気と室内の空気との間で熱交換が行われる
ので、屋外の空気に室内の熱および冷熱を回収できるか
ら、室内の空調効率を向上できるとともに空調設備等の
運転コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図2】前記実施形態の建物ユニットを示す斜視図。
【図3】前記実施形態の建物の換気構造を示す断面図。
【図4】前記実施形態の換気構造の要部を示す断面図。
【符号の説明】
1 ユニット式建物 6 勾配屋根(屋根部) 6A 棟部 8 排気通路 21 内壁 22 外壁 23 壁体 25 室 27 シャッターケース 28 天井裏 30 熱交換部 31 吸込口 32 排出口 33 外気取入口 34 吹出口 35 排気経路 36 給気経路 41 室内吸込口 42 室内吹出口 45 屋外排気口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物内の各室に対し、屋外から室内に導
    入される空気と室内から屋外へ排出される空気との間で
    熱交換を行う熱交換部を設け、 前記熱交換部は、室内から取り込まれて熱交換された空
    気を排出するための排出口を有し、 前記建物の壁体内には、前記建物の屋根部に連通されか
    つ前記壁体内の下部から上部に向かって空気を流通させ
    る排気通路が設けられ、 この排気通路には前記熱交換部の排出口が接続されてい
    ることを特徴とする建物の換気構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した建物の換気構造にお
    いて、前記屋根部は勾配屋根であり、その棟部には前記
    排気通路からの空気を屋外に排出するための屋外排気口
    が設けられていることを特徴とする建物の換気構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した建物
    の換気構造において、前記排気通路は、前記壁体を構成
    する内壁および外壁の間の隙間からなることを特徴とす
    る建物の換気構造。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかに
    記載した建物の換気構造において、前記熱交換部は屋外
    の空気を取り入れるための外気取入口を備え、この外気
    取入口は前記各室に対して設けられたシャッターケース
    に接続され、このシャッターケースから屋外の空気が前
    記外気取入口に取り込まれることを特徴とする建物の換
    気構造。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれかに
    記載した建物の換気構造において、前記熱交換部は前記
    各室の天井裏に設置されていることを特徴とする建物の
    換気構造。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載した建物の換気構造にお
    いて、前記熱交換部は、室内の空気を取り込むための吸
    込口および屋外から取り入れた空気を吹き出すための吹
    出口を有し、この吹出口は前記各室の天井に設けられた
    室内吹出口に接続され、前記吸込口は天井裏の空間を介
    して前記各室の天井に設けられた室内吸込口に連通され
    ていることを特徴とする建物の換気構造。
JP754697A 1997-01-20 1997-01-20 建物の換気構造 Withdrawn JPH10205847A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005188843A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Kyoritsu Air Tech Inc 換気設備
JP2011106170A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Toyota Home Kk 建物の通気システム

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