JPH10205823A - 冷暖房用パネル構造体 - Google Patents

冷暖房用パネル構造体

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JPH10205823A
JPH10205823A JP9010761A JP1076197A JPH10205823A JP H10205823 A JPH10205823 A JP H10205823A JP 9010761 A JP9010761 A JP 9010761A JP 1076197 A JP1076197 A JP 1076197A JP H10205823 A JPH10205823 A JP H10205823A
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JP
Japan
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air
structural body
airtight chamber
cooling
floor
Prior art date
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Pending
Application number
JP9010761A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoaki Mukono
元昭 向野
Toshio Ishihara
俊夫 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SXL Corp
Original Assignee
SXL Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH10205823A publication Critical patent/JPH10205823A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 それ自体を空気の通路とすることにより、設
置工事の短縮化、工事費用の低減化を図るとともに、一
般の家屋に設置される場合には室温を快適に保つのみな
らず、表面の温度を適当に保つことにより輻射環境を快
適にできて居住性を向上でき、しかも輻射温度が高くな
るため室温はさほど高くしなくても快適にできて(夏期
は反対となる)省エネルギー効果も期待できる冷暖房用
パネル構造体を提供すること。 【解決手段】 冷暖房用パネル構造体は、複数の縦材と
横材とから組枠材を形成するとともに、該組枠材の厚さ
方向一方側及び他方側の両面に面材を固着して内部を気
密室に形成し、かつこの気密室のいずれかの面側に断熱
材を配設してなる構造体本体20を具えている。構造体本
体における組枠材の縦材に沿う方向の一方側に空気導入
口23を、他方側に空気吹出口24を、それぞれ気密室と連
通させて設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気式冷暖房用
パネル構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のパネル構造体の一例とし
ての床パネルはそれ自体には何等の冷暖房装置が設けら
れていない。そのため一般の家屋において例えば床暖房
を行なうときには床パネルとその上の床材の間に電熱
線、温水管等を配置した暖房装置を設置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来の暖房装置の場合には床パネルを設置した後
の暖房装置の設置や床材の設置に手間がかかるととも
に、電熱線の配線工事や温水管の配管工事の費用も高く
付く。そのうえ電気を扱うため危険も伴い、水を扱う場
合は漏水の心配もあった。しかも床下の層構造が複雑と
なってしまうという問題もあった。
【0004】そこでこの発明は、前記のような従来の問
題点を解決するため、それ自体を空気の通路とすること
により、設置工事の短縮化、工事費用の低減化を図ると
ともに、一般の家屋に設置される場合には室温を快適に
保つのみならず、表面の温度を適当に保つことにより輻
射環境を快適にできて居住性を向上でき、しかも輻射温
度が高くなるため室温はさほど高くしなくても快適なた
め(夏期は反対となる)省エネルギー効果も期待できる
冷暖房用パネル構造体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1の発明の冷暖房用パネル構造体は、複数の
縦材と横材とから組枠材を形成するとともに、該組枠材
の厚さ方向一方側及び他方側の両面に面材を固着して内
部を気密室に形成し、かつこの気密室のいずれかの面側
に断熱材を配設してなる構造体本体を具え、この構造体
本体における組枠材の縦材に沿う方向の一方側に空気導
入口を、他方側に空気吹出口を、それぞれ前記気密室と
連通させて設けたことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明の冷暖房用パネル構造体
は、請求項1において、気密室を構造体本体における組
枠材の横材に沿う方向に複数個形成し、これら気密室を
連通する連通路を組枠材の内部を仕切る縦材に形成し、
空気吹出口を少なくとも各気密室に対応して複数個設け
ている。
【0007】請求項3の発明の冷暖房用パネル構造体
は、請求項2において、空気吹出口を各気密室にそれぞ
れ複数個設けるとともに、これら空気吹出口に吹出量調
整機構を設けている。請求項4発明の冷暖房用パネル構
造体は、請求項1ないし3のいずれかにおいて、構造体
本体における断熱材のある面材側を床下側とし、その反
対側を床上側として、床上側を熱の放散又は吸収に利用
するように配置される床パネルである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施の形態の
空気式冷暖房用パネル構造体の一例としての床パネル1
を空調機2とダクト等を介して接続して設置した状態を
示す。図1において3は送風機、4は風量調整ダンパー
付き分岐ボックス、5は分岐ボックス4と床パネル1を
接続する空気供給用ダクトである。空気供給用ダクト5
の床パネル1側の端部には分岐ダクト6が床パネル1の
数に応じた数ぶん接続されている。床パネル1は例えば
図1に3個並設されたものが示されているように複数個
並設されて、例えば一般の家屋における居間、和室、主
寝室、子供部屋などの居室用に使用される。
【0009】床パネル1は図2ないし4に示すようにし
て製作される。すなわち、まず複数の縦材11a,11b,
11c,11dと横材12a,12bとから略長方形状の組枠材
13が形成される。次に組枠材13の厚さ方向一方側及び他
方側の両面に面材としての合板15,16が固着され、内部
が複数個の気密室17a,17b,17cに形成される。この
気密室17a,17b,17cの形成に際して該気密室の合板
16側に断熱材18a,18b,18cが配設される。断熱材18
a,18b,18cとしては例えば発泡スチロールが使用さ
れる。このようにして出来上がったものが構造体本体20
である。この実施の形態では合板15側が床上面となる。
【0010】構造体本体20の組枠材13の内部を仕切る縦
材11b,11cには図5,2に示すように気密室17a,17
b,17cをそれぞれ連通する連通路21がその長さ方向に
所定間隔をおいて、かつ互いにほぼ対向する位置で切欠
き形成されている。この実施の形態では連通路21が縦材
11b,11cの上縁部に形成されているが、気密室17a,
17b,17cを連通するものであれば縦材11b,11cの中
間高さ部分に貫通して形成してもよく、必ずしも実施の
形態のものに限定されない。
【0011】図3,6に示すように構造体本体20の組枠
材13の縦材11a,11b,11c,11dに沿う方向の一方側
における気密室17bと対応する位置の合板16と断熱材18
bには空気導入口23が気密室と連通するように貫通して
設けられ、また他方側における気密室17a,17b,17c
と対応する位置の合板15には空気吹出口24a,24b,24
cが、それぞれ各気密室と連通するように貫通して設け
られている。これら空気吹出口24a,24b,24cには吹
出量調整機構が設けられている。吹出量調整機構として
は図示省略したが例えば空気吹出口を塞ぐように固定さ
れた固定円板と、該円板に複数個開けた吹出口を開閉自
在に覆う回転円板とからなる公知の機構が考えられる。
空気導入口23には前記のような空気供給用ダクト5の分
岐ダクト6が接続されている。図6は床パネル1の設置
例を示すが、該図において26は基礎の上に設置された土
台、27は鋼製ラチス梁である。
【0012】前記のような装置において空調機2を運転
して加熱又は冷却した空気を送風機3にて送り出すと、
該空気は分岐ボックス4の風量調整ダンパーで任意の風
量に調整された後、各居室に接続された空気供給用ダク
ト5を通って分岐ダクト6に送られ、ここからさらに各
床パネル1に分配される。各床パネル1中においては図
3に矢印で示すようにその空気導入口23から気密室17b
に前記空気が導入され、さらに気密室17bを空気吹出口
24bに向けて流れる際にそこから連通路21を経て他の気
密室17a,17cに流れ、このようにしていずれの気密室
においても空気吹出口24a,24b,24cに向けて流れ、
該吹出口から吹き出すこととなる。前記において気密室
17a,17b,17cを流れる空気は断熱材18a,18b,18
cによって床下から外部への熱の伝導が遮断され、全て
床上となる合板15側に伝達されるので、合板15側への熱
伝導がきわめて良好なものとなる。
【0013】一般の家屋の居室に設置される床パネル1
は図示省略したが空気吹出口24a,24b,24cが窓側と
なり、空気導入口23がそれと反対側の壁側となるように
される。したがって、空気吹出口24a,24b,24cから
吹き出す空気が居室の窓側から室内に放出される。床パ
ネル1中では合板15を通して室内へ熱の放散又は吸収が
行われ、室内の居住者と輻射熱による熱交換が行われ
る。
【0014】前記実施の形態では縦長タイプの床パネル
1を示したが、これはあくまでも一例であって、横長タ
イプのものにも適用ができる。また、実施の形態ではパ
ネル構造体の一例として床パネル1を例として説明した
が、床パネル1に限らず、壁パネル又は天井パネルにも
適用できるものである。天井パネルの場合は断熱材の位
置が床パネル1の場合と逆になる。また、図示した床パ
ネル1の細部の構成も好ましい一例を示したにすぎな
い。
【0015】
【発明の効果】請求項1ないし4の発明は前記のような
構成からなり、従来のような暖房装置の設置や床材の設
置に手間がかかることがない。しかもパネル構造体の設
置の後は例えば床下でのダクトの配設等だけであるた
め、設置工事の短縮化、工事費用の低減化を図ることが
できる。また、一般の家屋に設置される場合には室温を
快適に保つのみならず、表面の温度も適当に保つことに
より輻射環境も快適となり、居住性を向上できるばかり
でなく、床パネルとして使用した場合には輻射冷暖房方
式で居住性がさらに向上する。さらに、冬期においては
輻射温度が高くなるため室温はさほど高くしなくても快
適なため(夏期はその反対となる)、省エネルギー効果
がある等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の空気式冷暖房用パネ
ル構造体の一例としての床パネルを空調機とダクト等を
介して接続して設置した状態を示す斜視図である。
【図2】組枠材の構成平面図である。
【図3】構造体本体の構成斜視図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】組枠材に形成の連通路を示す部分斜視図であ
る。
【図6】床パネルの設置例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 床パネル 2 空調機 3 送風機 4 分岐ボックス 5 空気供給用ダクト 6 分岐ダクト 11a,11b,11c,11d 縦材 12a,12b 横材 13 組枠材 15,16 合板 17a,17b,17c 気密室 18a,18b,18c 断熱材 20 構造体本体 21 連通路 23 空気導入口 24a,24b,24c 空気吹出口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の縦材と横材とから組枠材を形成す
    るとともに、該組枠材の厚さ方向一方側及び他方側の両
    面に面材を固着して内部を気密室に形成し、かつこの気
    密室のいずれかの面側に断熱材を配設してなる構造体本
    体を具え、この構造体本体における組枠材の縦材に沿う
    方向の一方側に空気導入口を、他方側に空気吹出口を、
    それぞれ前記気密室と連通させて設けたことを特徴とす
    る冷暖房用パネル構造体。
  2. 【請求項2】 気密室を構造体本体における組枠材の横
    材に沿う方向に複数個形成し、これら気密室を連通する
    連通路を組枠材の内部を仕切る縦材に形成し、空気吹出
    口を少なくとも各気密室に対応して複数個設けた請求項
    1記載の冷暖房用パネル構造体。
  3. 【請求項3】 空気吹出口を各気密室にそれぞれ複数個
    設けるとともに、これら空気吹出口に吹出量調整機構を
    設けた請求項2記載の冷暖房用パネル構造体。
  4. 【請求項4】 構造体本体における断熱材のある面材側
    を床下側とし、その反対側を床上側として、床上側を熱
    の放散又は吸収に利用するように配置される床パネルで
    ある請求項1ないし3のいずれかに記載の冷暖房用パネ
    ル構造体。
JP9010761A 1997-01-24 1997-01-24 冷暖房用パネル構造体 Pending JPH10205823A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009168416A (ja) * 2008-01-21 2009-07-30 Sekisui Chem Co Ltd 床暖冷房システム及び建物
JP2010133637A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Ntt Facilities Inc 床パネル一体型ダクト部材
JP2012225517A (ja) * 2011-04-14 2012-11-15 Yonden Energy Service Kk 輻射冷暖房装置及び除加湿冷暖房システム
KR101332380B1 (ko) * 2012-04-16 2013-11-22 주식회사 세라그린 시트와 이격재가 구비된 냉난방 복사 패널
WO2018109798A1 (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 東北資材工業株式会社 空調システム
CN113465061A (zh) * 2021-07-06 2021-10-01 辰航新材料科技有限公司 一种自洁型冷暖辐射铝板

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Effective date: 20040413