JPH11223377A - 建物の空調構造 - Google Patents

建物の空調構造

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JPH11223377A
JPH11223377A JP2540998A JP2540998A JPH11223377A JP H11223377 A JPH11223377 A JP H11223377A JP 2540998 A JP2540998 A JP 2540998A JP 2540998 A JP2540998 A JP 2540998A JP H11223377 A JPH11223377 A JP H11223377A
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JP
Japan
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air
conditioning
building
building frame
opened
Prior art date
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Pending
Application number
JP2540998A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ito
伊藤  剛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物内の壁もしくは柱の上下に空調吹出し口
を設けることで、施工コストの大幅な上昇を伴うことな
く、冷暖房時の効率化を図る。 【解決手段】 建物内の躯体壁面9もしくは躯体柱面1
と仕上げ材7との間に所定隙間d分だけ離して空間を設
け、この空間に空調空気を供給するためのダクト5を接
続するとともに、前記仕上げ材7の上部および下部に独
立して開閉可能な空調吹出し口を構成する吹出しチャン
バ8を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の空調構造に
関し、特に天井裏空間に空調用ダクトを配管した建物の
冷暖房時における熱効率を向上させた構造に関する。
【0002】
【従来の技術】事務所建築の空調吹出し口は、通常、天
井か床の一方に設けられる。天井にスリット型吹出しを
設けた場合には、冷房時にはダウンドラフトを感じ易
く、また暖房時には、いわゆる「頭寒足熱」と称する体
感温度分布とは逆の室内温度分布となり、足下の冷えが
問題となる。
【0003】これとは逆に、空調吹出し口を床に設ける
場合には、前記とは逆に冷房時に体感温度分布とは逆の
室内温度分布となる欠点が生ずる。
【0004】また、その床がOAフロアなどのように、
床スラブ上に空間を設けて室内床を形成し、この空間部
分に配線や、配管をする構造以外は、二重床などの設置
が必要となり、コストアップとなるほか、吹出し口にゴ
ミその他の落下物が落ちやすいため、落下防止構造とす
る必要がある。
【0005】したがって、冷暖房効率を向上し、省エネ
ルギを図るためには、暖房時には低位置から側面に向け
て温風を吹出し、冷房時には高位置側から側面に向けて
冷風を吹出すようにすることが好ましいが、空調ダクト
を天井裏と床下の双方に設け、また床は前述のごとき二
重床とする必要が生ずるため、施工コストが大幅にアッ
プするものとなる。
【0006】ところで、側面吹出し口の例として、例え
ば実公平7−22406号公報に示されるように、空調
ダクトに連通する空調通路をパーティション内部に形成
し、吹出し口を通じて室内に吹き出すものや、特開平4
−268158号公報に示すように、建物内部に中空柱
状ダクトを配置し、その側面に吹出し口を開口したもの
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
従来構造は、いずれも室内の仮設間仕切りや柱などの建
具として用いられるものであり、特に後者の中空柱を用
いたものは、その頂部に空気調和器を設けた各戸別空調
用であり、各階共用の空調を備えた一般的建物構造には
採用できないものであった。
【0008】本発明は、以上の課題を解決するものであ
り、その目的は、建物内の壁もしくは柱の上下に空調吹
出し口を設けることで、施工コストの大幅な上昇を伴う
ことなく、冷暖房時の効率化を図ることができる建物の
空調構造を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、建物内の躯体壁面もしくは躯体柱面と仕
上げ材との間に空間を設け、この空間に空調空気を供給
するためのダクトを接続するとともに、前記仕上げ材の
上部および下部に独立して開閉可能な空調吹出し口を設
けたことを特徴とするものである。したがって、以上の
構成によれば、冷暖房に応じて上下吹出し口の一方を閉
じ、一方を開口することで、効率的な空調が可能とな
る。
【0010】また、本発明では、前記躯体柱に空調ダク
トが接続され、柱仕上げ材の上下に空調吹出し口が開口
されている構造とすることで、ダクトの集中配管が可能
となり、また躯体による熱損失も防止できる。
【0011】さらに、本発明では、前記躯体表面の空調
空気通過箇所に断熱材を配置したことにより、吹出し空
気の熱損失を防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0013】図1は本発明を躯体柱回りに適用した場合
を示すもので、躯体柱1の上下にはそれぞれ当該階の床
スラブ2および天井スラブ3が配置されているととも
に、天井スラブ3の下部には内装天井材4が張り渡され
ている。
【0014】この天井材4と天井スラブ3との間に形成
された屋根裏空間には、空調ダクト5が配管され、躯体
柱1の周囲を取巻いた形で、その下部の吹出し口5aを
柱1回りに開口させている。空調ダクト5内には、図示
しないファンなどが配置され、室内側の適宜壁面に配置
されたこれも図示しない制御スイッチなどによってオン
オフ、および風量調整可能となっている。
【0015】前記躯体柱1の外周には、グラスウールな
どの断熱材6が貼付され、空調ダクト5側から供給され
る空調空気に対する躯体柱1の吸熱による熱的影響を防
止しているとともに、躯体柱1の四周には躯体柱1から
所定隙間d分だけ離し、所定の空間を設けた柱用内装仕
上げ材7により覆っている。
【0016】仕上げ材7は、石膏ボードその他の断熱
性、耐火性に優れた硬質壁材の表面に内装壁材を貼付け
たものであり、その頂部を前記空調ダクト5の吹出し口
5a周縁に嵌合することで、ダクト内流路を空間内に連
通させている。
【0017】なお、この隙間dの値は、そのアスペクト
比が空調空気の通風抵抗を生じない程度の寸法に設定さ
れていることが必要であるが、これによる室内床面積の
減少分は、柱周りのみに局限されるため、室内床面積に
大きな影響を与えるものでない。
【0018】さらに、各仕上げ材7の上部であって、天
井材4の直下、および下部側の床スラブ2の直上位置に
は一対の空調吹出し口が開口され、各空調吹出し口には
吹出しチャンバ8が嵌合固定されている。
【0019】各吹出しチャンバ8は、吹出し口に嵌合固
定される枠縁の内側に、手動操作、あるいは前記制御ス
イッチの制御操作に応じて、全閉から全開までの風量、
および上下、左右風向調整可能な複数のルーバを備えた
ものである。
【0020】したがって、夏季などにおける冷房時に
は、同図の向って右側に示すように、上部側吹出しチャ
ンバ8を開き、適度な風向方向に調整し、下部側吹出し
チャンバ8を全閉しておけば、冷気は室内の上部から吹
き出すため、室内を最適冷房温度分布で冷房することが
可能となる。
【0021】なお、冷気は側面から吹き出すため、天井
面からの吹出しに比べて、ダウンドラフトにより冷気が
直接直下にいる室内居住者に吹き付けることがないた
め、このドラフトによる障害なども防止できる。
【0022】また、寒冷期などにおける暖房時には、下
部側吹出しチャンバ8を開き、適度な風向方向に調整
し、上部側吹出しチャンバ8を全閉しておけば、暖気は
床スラブ2を這いつつ吹出されるため、足下が暖めら
れ、室内を最適暖房温度分布で暖房することが可能とな
る。
【0023】なお、下部側吹出しチャンバ8は、床スラ
ブ3直上に側面を向けて開口しているので、床面に吹出
し口を設けた場合に比べて、落下防止構造が不要とな
る。
【0024】以上の形態において、躯体柱1が同一室内
にその四面を向けて配設されている場合には、その四面
とも上下に空調吹出し口を配置することで出来き、空調
ダクト5もこの柱位置に向けて集中配管できる。
【0025】これに対し、図2(a)に示すように、躯
体柱1の四周に躯体壁9が配置され、躯体壁9によって
四つの室内に仕切られている場合、それぞれ仕切られた
室内を、躯体柱1による出隅の箇所に所定隙間をおいて
仕上げ材7を配置し、それぞれの面の上下に吹出し口と
なる吹出しチャンバ8を配置することができる。
【0026】また、(b)では平行な一対の躯体壁9か
ら室内側に向けて躯体柱1が突出している場合を示し、
この場合には、突出した躯体柱1の前面および両側面に
仕上げ材7を配置し、その前面および両側面上下に吹出
しチャンバ8を配置すればよい。
【0027】さらに、(c)では躯体柱1を中心として
躯体壁2によって二つの部屋に仕切った場合を示し、ま
た(d)では建物の隅部に躯体柱1が配置されている場
合を示す。それぞれの場合にも、前記(a)と同じく、
その室内における躯体柱1の出隅部分に所定隙間をおい
て仕上げ材7を配置し、それぞれの面の上下に吹出し口
となる吹出しチャンバ8を配置することが出来る。
【0028】なお、以上の実施形態では、この発明を躯
体柱1回りに適用した場合を示したが、躯体壁に適用す
ることも可能である。この具体的構造は、図1におい
て、躯体柱1を躯体壁9に置換えた構造を想定すればよ
い。
【0029】但し、壁面全体に断熱材を貼付し、隙間を
開けて壁用内装仕上げ材を配置した場合には、室内床面
積が狭くなる上に、施工費用が高価となるため、空調吹
出し部分にのみ限定して施工することが望ましい。
【0030】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による建物の空調構造にあっては、建物内の壁もしく
は柱の上下に空調吹出し口を設けることで、冷房および
暖房時に、居住者の体感温度分布に沿った室内温度分布
となるよう、その冷気および暖気を室内の上部および下
部のいずれかを選んで吹出すことが出来るため、施工コ
ストの大幅な上昇を伴うことなく、冷暖房時の効率化を
図ることができる。
【0031】また本発明では、側面からの吹出しである
ため、従来の天井面または床面に吹出し口を設けた場合
の固有の欠点も解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を躯体柱に適合した場合を示す縦断面説
明図である。
【図2】(a)〜(d)は躯体柱と躯体壁の取合いと空
調構造との関係を示す平断面図である。
【符号の説明】
1 躯体柱 2 床スラブ 3 天井スラブ 4 天井材 5 空調ダクト 5a 吹出し口 6 断熱材 7 柱用内装仕上げ材 8 吹出しチャンバ(吹出し口) 9 躯体壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物内の躯体壁面もしくは躯体柱面と仕
    上げ材との間に空間を設け、この空間に空調空気を供給
    するためのダクトを接続するとともに、前記仕上げ材の
    上部および下部に独立して開閉可能な空調吹出し口を設
    けたことを特徴とする建物の空調構造。
  2. 【請求項2】 前記躯体柱に空調ダクトが接続され、柱
    仕上げ材の上下に空調吹出し口を開口したことを特徴と
    する請求項1に記載の建物の空調構造。
  3. 【請求項3】 前記躯体表面の空調空気通過位置に断熱
    材を配置したことを特徴とする請求項1または2に記載
    の建物の空調構造。
JP2540998A 1998-02-06 1998-02-06 建物の空調構造 Pending JPH11223377A (ja)

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JP2540998A JPH11223377A (ja) 1998-02-06 1998-02-06 建物の空調構造

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JP2540998A JPH11223377A (ja) 1998-02-06 1998-02-06 建物の空調構造

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JP2540998A Pending JPH11223377A (ja) 1998-02-06 1998-02-06 建物の空調構造

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JP (1) JPH11223377A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003521664A (ja) * 2000-01-27 2003-07-15 エアー イノヴェーション スウェーデン アーベー 壁に取り付けた空気供給装置
JP2013088014A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Fujita Corp 空調システム
JP2013113553A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Ohbayashi Corp 空調装置、病室コンソール及び病室
JP2014153024A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Toda Constr Co Ltd 空調システム

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