JPH10203679A - シート搬送装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置およびこれを備えた画像形成装置

Info

Publication number
JPH10203679A
JPH10203679A JP1160397A JP1160397A JPH10203679A JP H10203679 A JPH10203679 A JP H10203679A JP 1160397 A JP1160397 A JP 1160397A JP 1160397 A JP1160397 A JP 1160397A JP H10203679 A JPH10203679 A JP H10203679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
roller
paper
cut sheet
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1160397A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Ishizu
雅則 石津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP1160397A priority Critical patent/JPH10203679A/ja
Publication of JPH10203679A publication Critical patent/JPH10203679A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送手段と搬送手段との搬送速度差に起因し
た搬送の乱れを防止して、常に安定した搬送が可能なシ
ート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 ワンウェイクラッチを備えた給紙ローラ
5によってカット紙を搬送する。そして、カット紙の先
端が、感光ドラム101/転写ローラ102に到達する
タイミングで、給紙ローラ5を停止させる。該タイミン
グは、センサ6に検知されてからの経過時間に基づいて
決定する。カット紙は、それ以後、感光ドラム101/
転写ローラ102によって搬送されてゆく。給紙ローラ
5は、ワンウェイクラッチを備えているため、カット紙
に従動して回転する。そして、カット紙が抜けた後は、
停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送中のシートの
状態の安定したシート搬送装置及びこれを備えた画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置におけるカット紙の
給紙搬送について、図16及び図17を用いて説明す
る。
【0003】当初、主制御部1は、プリント開始を要求
するPRNT信号(不図示)が外部装置(不図示)から
入力されたか否かを確認しつつ、待機状態にある(ステ
ップ300)。
【0004】ステップ300においてPRINT信号を
受信していたことが確認された場合、主制御部1は、ス
テップ301に進む。
【0005】ステップ301において、主制御部1は、
給紙ローラ5を作動させるためのモータを駆動させる。
また、主制御部1は、感光ドラム101、転写ローラ1
02、定着ローラ103、加圧ローラ104、排紙ロー
ラ106を作動させるモータも駆動させる。
【0006】この後、主制御部1は、給紙ローラ5を回
転させて、カセット107に収容されているカット紙1
10の給紙を開始させる(ステップ302)。
【0007】そして、紙有無検知センサー6等によって
カット紙110の到達が検知されるまで待機状態となる
(ステップ303)。
【0008】カット紙110の到達が検知されると、主
制御部1は、垂直同期信号(不図示のTOP信号)を外
部装置に送出する(ステップ304)。
【0009】この後、主制御部1は、紙有無検知センサ
ー6の検出結果に基づいて、カット紙110の通過を監
視している(ステップ1500)。そして、カット紙1
10の通過を検知した場合には、給紙ローラ5の駆動を
停止させていた(ステップ307)。ステップ1500
においてカット紙が検知されていた場合、主制御部1
は、給紙ローラ5の駆動を停止させる(ステップ30
7)。
【0010】ところで、主制御部1は、この搬送制御と
並行してプリント制御を実行している。これにより感光
ドラム101/転写ローラ102を経たカット紙上には
トナー像が形成される。
【0011】主制御部1は、排紙センサー105の検出
結果に基づいて、カット紙110が該排紙センサー10
5の位置に到達したか否かを確認する(ステップ30
8)。排紙センサー105への到達が確認された場合に
は、ステップ309に進む。
【0012】ステップ309においては、主制御部1
は、排紙センサー105の検出結果に基づいて、カット
紙110が該排紙センサー105の位置を通過し終わっ
たか否かを確認する(ステップ309)。該確認の結
果、通過し終わったことが確認された場合には、主制御
部1は、ステップ310に進む。
【0013】ステップ310において、主制御部1は、
内蔵したタイマーを初期化(t=0)した後、該タイマ
ーによる計時をスタートさせる。そして、期間Tbが経
過したか否かを確認しつつ、待機状態となる(ステップ
311)。ここで、期間Tbは、カット紙が、排紙セン
サー105に検知されてから、排紙トレイ111に収容
されるまでの時間である。これは、排紙センサー105
に検知された時点でのカット紙の位置から、排紙トレイ
111に完全に収容された状態のカット紙の位置までの
距離を、排紙ローラ106の搬送スピードで割ることで
得られる。
【0014】この期間Tbが経過するまでに、カット紙
は定着ローラ103および加圧ローラ104を経て、そ
のトナー像を定着される。そして、排紙ローラ106に
よって、排紙トレイ111上に排紙される。
【0015】ステップ311において、期間Tbが経過
していたことが確認された場合(すなわち、既にカット
紙が排紙トレイ111に排紙されている場合)、主制御
部1は各部を作動させるモータを停止させる(ステップ
312)。
【0016】以上のような搬送制御を行なっている場
合、カット紙110の先端が転写及び搬送を行なう転写
搬送手段(感光ドラム101、転写ローラ102)に到
達してから、カット紙110の後端が給紙ローラ5を通
過するまでの間は、カット紙110は、転写搬送手段と
給紙ローラとの両方によって搬送されている。
【0017】給紙ローラ5の搬送スピードに比べ、転写
搬送手段の搬送スピードが早い場合は、転写搬送手段に
てカット紙110を引っぱりながら搬送することにな
る。このような状態で搬送を行なった場合、カット紙1
10上に掛かっている給紙ローラ5の圧力によってカッ
ト紙110の挙動が乱れ、正常な転写が出来ず画像が乱
れてしまう。
【0018】逆に、給紙ローラ5の搬送スピードに比
べ、転写搬送手段の搬送スピードが遅い場合には、給紙
ローラ5によってカット紙110を押し出すように搬送
することになる。このような状態で搬送を行なった場
合、転写搬送手段と給紙ローラ5との間おいて、カット
紙110がループを形成してしまう。このループの量が
多くなると、カット紙110が感光ドラム101に接触
し、感光ドラム101上に現像されたトナー像を乱して
しまう。また、更にループ量が多くなると、しわやジャ
ムを引き起こす。
【0019】これらの問題を解決するために、従来から
様々な方策が施されている。例えば、転写搬送手段と給
紙ローラ5との搬送スピードを一致させるようにしてい
た。また、転写搬送手段と給紙ローラ5との間に適当な
空間を設けることで(あるいは、両者間の距離を長くす
ることで)、ループができても、前述した問題の発生を
防ぐ様にしていた。
【0020】以上の点はレジストローラ方式を用いた画
像形成装置においても同様のことが言える。
【0021】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、感
光ドラム101、転写ローラ102、レジストローラ1
1、給紙ローラ5等の径は、製造時の公差との関係上、
厳密には個体毎に異なる。また、長期使用に伴う摩耗な
どによって変化する。従って、これらの速度を完全に一
致させるのは困難であった。このような問題は、特に、
径が極端に異なるローラを組み合わせた場合に顕著に発
生する。
【0022】また、カット紙110にはさまざまな種類
があり、それぞれ厚み、腰の強弱等に違いある。同じ種
類のカット紙であっても、そのときの使用環境によって
も、搬送時における挙動(例えば、ループの出来方や
量)が異なる。そのため、あらゆる条件に合う最適な構
成を作ることはこれまで困難であった。
【0023】本発明は搬送中のシートの状態の安定した
シート搬送装置を提供することを目的とする。
【0024】本発明は、シート搬送上の要因に起因した
画像の乱れ、ジャム等を防止した画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものでありその第1の態様として
は、シートの搬送される搬送路と、前記搬送路に設定さ
れた複数の捕捉位置において前記シートを捕捉し、該捕
捉したシートを前記搬送路に沿って移送する搬送手段と
を備え、前記搬送手段は、前記シートがそのとき通過中
の前記捕捉位置のうち少なくとも1ケ所を除き、当該捕
捉位置での捕捉を解除すること、を特徴とするシート搬
送装置が提供される。
【0026】前記搬送手段は、その捕捉位置でのそのと
きの搬送速度を越える速度で、前記捕捉したシートを引
っ張られた場合、当該捕捉位置での捕捉を解除するもの
であってもよい。この場合、前記搬送手段は、ワンウェ
イクラッチを備えたローラおよび/またはベルトと、前
記ローラおよび/またはベルトを駆動する駆動手段と、
を含んで構成されたものであってもよい。
【0027】前記搬送手段は、前記捕捉位置において前
記シートを捕捉し、該捕捉したシートを前記搬送路に沿
って移送する、前記捕捉位置ごとに設けられた個別搬送
機構と、前記搬送路上における前記シートの到達位置を
監視する監視手段と、前記監視手段の監視結果に基づい
て前記個別搬送機構を制御することで、前記シートがそ
の時通過中の前記捕捉位置のうち少なくとも1ケ所を除
き、前記捕捉位置での捕捉を解除させる搬送制御手段と
を有することが好ましい。
【0028】前記搬送制御手段は、前記シートがその時
通過中の捕捉位置のうち、最も下流側の捕捉位置を除
き、その捕捉を解除させるものであることが好ましい。
【0029】前記監視手段は、前記搬送路上の所定の検
知位置におけるシートの有無を検知するシート検知手段
と、前記検知位置から、該検知位置よりも下流側に位置
するある捕捉位置まで前記シートが搬送されるのに要す
る到達時間を求める演算手段と、前記シート検知手段が
前記シートを検知してからの経過時間を計時する計時手
段と、を備えたものであり、前記搬送制御手段は、前記
計時手段の計時結果が前記到達時間に達した場合、前記
捕捉の解除を行なうものであることが好ましい。
【0030】前記個別搬送機構は、ローラと該ローラに
シートを圧接する圧接部材とを備えたものであり、前記
搬送制御手段は、前記ローラの回転状態を制御すること
によって、また、前記ローラの角度位置を規制すること
によって、前記ローラと前記圧接部材との間に前記シー
トを捕捉すると共に、該回転状態の制御および角度位置
の規制を停止することによって、前記捕捉の解除を行な
うものであってもよい。
【0031】前記個別搬送機構は、回転状態または角度
位置を制御可能に構成されたローラと、該ローラにシー
トを圧接する圧接部材とを含んで構成されたものであっ
て、前記搬送制御手段は、前記ローラの回転状態または
角度位置の制御された状態下にある前記ローラに前記圧
接部材を圧接させることで、前記シートを捕捉し、ま
た、前記ローラと前記圧接部材とを離間させることによ
って、前記捕捉を解除するものであってもよい。
【0032】本発明の第2の態様としては、前述した本
発明のシート搬送装置と、前記シート搬送装置によって
搬送されてきたシートに画像を形成する画像形成手段
と、を有することを特徴とする画像形成装置が提供され
る。
【0033】作用を説明する。
【0034】搬送手段は、シートがそのとき通過中の捕
捉位置のうち少なくとも1ケ所を除き、当該捕捉位置で
の捕捉を解除する。これにより、同時期に複数箇所にお
いて捕捉されるのを回避し、搬送を安定させることがで
きる。例えば、ローラおよび/またはベルトにワンウェ
イクラッチを備えることで、そのときの搬送速度を越え
る速度で、そのとき捕捉しているシートを引っ張られた
場合には、その捕捉を解除できる。
【0035】この他、以下のようにしても、一のシート
が同時期に複数箇所において捕捉されるのを回避するこ
とが可能である。 監視手段は、搬送路上におけるシー
トの到達位置を監視している。該監視は、例えば以下の
ようにして可能である。つまり、シート検知手段が、搬
送路上の所定の検知位置におけるシートの有無を検知し
ている。一方、演算手段は、この検知位置から、該検知
位置よりも下流側に位置するある捕捉位置まで、シート
が搬送されるのに要する到達時間を求める。計時手段
は、シート検知手段がシートを検知してからの経過時間
を計時する。
【0036】搬送制御手段は、監視手段の監視結果に基
づいて個別搬送機構を制御することで、シートがその時
通過中の前記捕捉位置のうち少なくとも1ケ所を除き、
捕捉位置での捕捉を解除させる。例えば、監視手段を上
述した計時手段等によって構成している場合には、搬送
制御手段は、計時手段の計時結果が到達時間に達したと
きに、捕捉を解除する。
【0037】捕捉の解除は、シートがその時通過中の捕
捉位置のうち、最も下流側の捕捉位置を除き、その捕捉
を解除させてもよい。
【0038】シートの捕捉/捕捉解除の仕方は、個別搬
送機構の具体的構成に応じて様々である。例えば、ロー
ラの回転状態の制御、角度位置の規制によって、ローラ
と前記圧接部材との間にシートを捕捉できる。一方、捕
捉の解除は、回転状態の制御および角度位置の規制を停
止することによって可能である。また、ローラと圧接部
材とを離間させることによっても、捕捉を解除できる。
【0039】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]本発明の実施形態1である画像形成装置
を、図1、図2、図3を用いて説明する。
【0040】カット紙の搬送は、カット紙の捕捉と、捕
捉したカット紙の移送と、に分けて考えることができ
る。本実施形態では、カット紙の捕捉を適宜解除するこ
とで、カット紙が複数組のローラ等によって同時期に搬
送されるのを回避している点を最大の特徴とする。な
お、ここでいう“捕捉”とは、カット紙の自由な移動を
規制した状態を意味する。従って、例えば、従動状態に
あるローラに挟まれた状態は、ここでいう“捕捉”には
該当しない。
【0041】以下、詳細に説明する。
【0042】該画像形成装置は、図2に示すとおり、カ
セット107に収容されているシート(ここでは、カッ
ト紙)110を、筺体100内の所定の搬送路(図中矢
印Aを付した)に沿って搬送しつつ、該カット紙110
に画像を形成するようになっている。
【0043】該画像形成装置は、図2に示すとおり、搬
送路の上流側から、カセット107、給紙ローラ5、紙
有無検知センサー6、感光ドラム101/転写ローラ1
02、定着ローラ103/加圧ローラ104、排紙セン
サー105、排紙ローラ106、排紙トレイ111が配
置されている。
【0044】カセット107は、カット紙110を収容
するためのものであり、中板108、バネ109を備え
ている。中板108およびバネ109は、給紙ローラ5
による給紙に備えて、該カセット107に収容されてい
るカット紙110を所定位置に押し上げている。
【0045】給紙ローラ5は、カセット107に収容さ
れているカット紙110を、1枚づつ分離給送するため
のものである。該給紙ローラ5の回転軸には、後述する
モータ40の発生する駆動力がクラッチ51等を介して
伝達される構成となっている(図1参照)。該給紙ロー
ラ5の駆動/駆動停止は、後述する主制御部1からの指
示に従って給紙ローラ駆動制御部2が該クラッチ51を
オン/オフすることでなされている。
【0046】また、給紙ローラ5の回転軸にはワンウエ
イクラッチ52も併設されている。従って、給紙ローラ
5は、図面上における時計方向については、クラッチ5
1の状態(ON/OFF)に関わらず、回転自在であ
る。例えば、カット紙110の給送途中にその回転軸の
駆動が停止された場合でも、当該カット紙110の先端
が既に該給紙ローラ5よりも下流側に配置されている感
光ドラム101/転写ローラ102に達しておりこれに
よってカット紙が引っ張られて搬送されてゆく場合に
は、該給紙ローラ5は当該カット紙110に従動して回
転する。そして、当該カット紙110が給紙ローラ5を
抜けた後、該給紙ローラ5は停止する。すなわち、カッ
ト紙の捕捉の解除は、そのときの給紙ローラ5の搬送速
度(回転軸の回転速度)を超える速度でカット紙が下流
側に引っ張られた場合に、ワンウェイクラッチ52によ
って実現されるようになっている。本実施形態では、該
捕捉の解除をより確実なものとするために、後述すると
おり、給紙ローラ5の回転軸による駆動も停止すること
で(つまり、クラッチ51をOFFにすることで)、給
紙ローラ5と感光ドラム101/転写ローラ102との
回転速度の差を大きくしている(図3、ステップ307
参照)。なお、該ワンウェイクラッチ52はメカニカル
に作動するものであって、主制御部1による制御は不要
である。
【0047】紙有無検知センサー6および紙有無検知部
3(図1参照)は、搬送路上におけるカット紙110の
位置を確認するためのものである。本実施形態では給紙
ローラ5と感光ドラム101との間における搬送路上の
所定の検知位置でのカット紙の有無を検知することで、
該確認を行う構成となっている。紙有無検知センサー6
はその検知結果を、紙有無検知部3へ出力している。紙
有無検知部3は、紙有無検知センサー6からの入力信号
(検知結果)に基づいて、そのとき、前述した検知位置
にカット紙があるか否かを判定する機能を備えている。
該紙有無検知部3は、その判定結果を、主制御部1に出
力している。該紙有無検知部3の判定結果および該紙有
無検知センサー6の検知結果は、垂直同期信号を外部装
置(不図示)に送出するタイミングを決定する為の基準
として用いられている。
【0048】なお、紙有無検知部3は、紙有無検知セン
サー6のみならず、後述する排紙センサー105の検出
結果についても、カット紙の有無を判定し、その結果を
同様に主制御部1に出力するようになっている。当然な
がら、紙有無検知部3は、各センサー(紙有無検知セン
サー6、排紙センサー105)からの入力信号を別個に
扱っており、いずれのセンサーが紙を検知したかを識別
できるようになっている。また、その判定結果も互いに
独立的に、主制御部1に出力している。
【0049】感光ドラム101および転写ローラ102
は、感光ドラム101上に形成されたトナー像のカット
紙への転写、および、カット紙の搬送を行うためのもの
である。図面上明らかではないが、該画像形成装置は、
感光ドラム101にトナー像を形成するための機構とし
て、一般的な電子写真方式の装置が備えている各種機構
(例えば、レーザー装置、現像器、スキャナモータ)も
備えている。
【0050】定着ローラ103および加圧ローラ104
は、カット紙に転写されたトナー像を、熱及び圧力によ
って定着させるものである。該定着ローラ103および
加圧ローラ104の回転は、主制御部1によって制御さ
れている。
【0051】排紙センサー105は、搬送路上における
カット紙の位置を確認するためのものである。該排紙セ
ンサー105は、搬送路上の所定の検知位置(本実施形
態では、排紙ローラ106の直前位置)におけるカット
紙の有無を検知し、その検知結果を紙有無検知部3に出
力する構成となっている。
【0052】モータ40,45(図1参照)は、上述し
た各部を駆動する駆動力を発生させるためのものであ
る。該モータ40,45は、主制御部1からの指示に従
って作動/停止するように構成されている。なお、モー
タ45の駆動力は、感光ドラム101、転写ローラ10
2、定着ローラ103、排紙ローラ106等を作動させ
るのに用いられている。一方、モータ40の駆動力は、
給紙ローラ5を作動させるのに用いられている。
【0053】主制御部1(図1参照)は、該画像形成装
置全体を制御統括するためのものであり、その内部に様
々な機能部を備えている。例えば、該主制御部1は、そ
の内部に演算回路8、タイマー9を備えている。演算回
路8は、カット紙110が紙有無検知センサー6に到達
してから、感光ドラム101と転写ローラ102とのニ
ップ位置(以下“転写ニップ位置”と言う)まで到達す
るのに要する期間の長さを算出するものである。タイマ
ー9は、カット紙110が紙有無検知センサー6に到達
してから計時を開始し、該期間が経過したか否かを監視
するのに用いられている。該主制御部1は、具体的に
は、ROM内蔵のワンチップマイクロコンピュータ(C
PU)を備えて構成されている。
【0054】本発明における“搬送手段”に相当するの
は、カット紙の搬送に関与する全ての機構、すなわち、
モータ40,45、ワンウェイクラッチ52、給紙ロー
ラ5、感光ドラム101/転写ローラ102等に相当す
る。“捕捉位置”に相当するのは、給紙ローラ5、感光
ドラム101/転写ローラ102等が、カット紙に接し
これを捉えている位置に相当する。
【0055】次に、主制御部1による搬送制御を図3を
用いて説明する。
【0056】当初、主制御部1は、プリント開始を要求
するPRNT信号(不図示)が外部装置(不図示)から
入力されたか否かを確認しつつ、待機状態にある(ステ
ップ300)。
【0057】ステップ300においてPRINT信号を
受信していたことが確認された場合、主制御部1は、ス
テップ301に進む。
【0058】ステップ301において、主制御部1は、
給紙ローラ5を作動させるためのモータ40を駆動させ
る。また、主制御部1は、モータ45も駆動させ、感光
ドラム101、転写ローラ102、定着ローラ103、
加圧ローラ104、排紙ローラ106を作動させる。
【0059】この後、主制御部1は、クラッチ51をつ
ないで給紙ローラ5を回転させて、カセット107に収
容されているカット紙110の給紙を開始させる(ステ
ップ302)。
【0060】そして、紙有無検知センサー6および紙有
無検知部3がカット紙110の到達を検知するまで待機
状態となる(ステップ303)。
【0061】カット紙110の到達が検知されると、主
制御部1は、垂直同期信号(不図示のTOP信号)を外
部装置に送出する(ステップ304)。
【0062】続いて、主制御部1は、タイマー9を初期
化(t=0)した後、該タイマー9による計時を開始す
る(ステップ305)。そして、経過時間を確認しつつ
期間Taが経過するのを待つ(ステップ306)。ここ
で、期間Taは、検知位置から転写ニップ位置までの距
離を、給紙ローラ5による搬送スピードで割った時間+
αであり、演算回路8が求めるものである。αは、搬送
の遅れによるジャム発生を防止するべく設けられた余裕
時間である。
【0063】ステップ306において期間Taを経過し
ていたことが確認された場合、主制御部1は、クラッチ
51をOFF にさせて給紙ローラ5の駆動を停止させる
(ステップ307)。この場合、カット紙110の先端
は既に感光ドラム101/転写ローラ102に到達して
いるため、この後、カット紙110はそのまま引っ張ら
れて搬送されてゆく。給紙ローラ5は、ワンウエイクラ
ッチ52を備えているため、該カット紙110に従動し
て回転する。つまり、給紙ローラ5によるカット紙11
0の捕捉が解除される。従って、このとき、カット紙1
10の搬送が不安定になることはない。
【0064】ところで、主制御部1は、この搬送制御と
並行してプリント制御を実行している。すなわち、外部
装置からのVIDEO信号(不図示)に応じて、レーザ
装置(不図示)にレーザ光を発生させ、該レーザ光をス
キャナモータ(不図示)により感光ドラム101上に照
射させることで、感光ドラム101上に静電潜像を形成
させる。そして、現像器(不図示)によって、この静電
潜像をトナー像へと現像させる。さらに、転写ローラ1
02によって、このトナー像をカット紙110上に転写
させている。
【0065】主制御部1は、排紙センサー105の検出
結果に基づいて、カット紙110が該排紙センサー10
5の位置に到達したか否かを確認する(ステップ30
8)。排紙センサー105への到達が確認された場合に
は、ステップ309に進む。
【0066】ステップ309においては、主制御部1
は、排紙センサー105の検出結果に基づいて、カット
紙110が該排紙センサー105の位置を通過し終わっ
たか否かを確認する(ステップ309)。該確認の結
果、通過し終わったことが確認された場合には、主制御
部1は、ステップ310に進む。
【0067】ステップ310において、主制御部1は、
タイマー9を初期化(t=0)した後、該タイマー9に
よる計時をスタートさせる。そして、期間Tbが経過し
たか否かを確認しつつ、待機状態となる(ステップ31
1)。ここで、期間Tbは、カット紙が、排紙センサー
105に検知されてから、排紙トレイ111に収容され
るまでの時間である。これは、排紙センサー105に検
知された時点でのカット紙の位置から、排紙トレイ11
1に完全に収容された状態のカット紙の位置までの距離
を、排紙ローラ106の搬送スピードで割ることで得ら
れる。
【0068】この期間Tbが経過するまでに、カット紙
は定着ローラ103および加圧ローラ104を経て、そ
のトナー像を定着される。そして、排紙ローラ106に
よって、排紙トレイ111上に排紙される。
【0069】ステップ311において、期間Tbが経過
していたことが確認された場合(すなわち、既にカット
紙が排紙トレイ111に排紙されている場合)、主制御
部1はモータ40,45を停止させる(ステップ31
2)。
【0070】以上説明したとおり本実施形態では、適
宜、カット紙の捕捉を解除することで、カット紙が複数
のローラ等によって同時期に捕捉・搬送される状態を回
避できる。従って、ローラの搬送速度の違いに起因し
て、カット紙の搬送が不安定になることはない。このよ
うな効果は、ベルトを用いてカット紙を搬送(捕捉,移
送)する場合にも同様に得られる。 本実施形態では給
紙ローラ5にワンウェイクラッチ52を備えることで、
給紙ローラ5を駆動していない状態においては、給紙ロ
ーラ5がカット紙から受ける力に従動して回転するよう
にしていた。すなわち、カット紙が下流側に引っ張られ
た場合には、自然に給紙ローラ5による捕捉が解除され
るようにしていた。また、このとき給紙ローラ5の駆動
を積極的に停止することで、給紙ローラ5と、感光ドラ
ム101/転写ローラ102との速度差を大きくし、捕
捉の解除をより確実にしていた。しかし、感光ドラム1
01/転写ローラ102による搬送速度を、給紙ローラ
5の搬送速度よりも高く設定しているのであれば、給紙
ローラ5の駆動は停止しなくても構わない。
【0071】捕捉解除の手法はこれ以外にも可能であ
る。例えば、給紙ローラ5をカット紙の搬送路から離間
させることによって、カット紙の捕捉を解除するように
してもよい。このような構成を採用した場合、カット紙
の自由度がより高まる。
【0072】本実施形態では、カット紙が、給紙ローラ
5と感光ドラム101/転写ローラ102との両方によ
って同時期に搬送しうる状態においては、感光ドラム1
01/転写ローラ102によって搬送(捕捉、移送)を
行っていた。すなわち、そのときカット紙が通過中のロ
ーラのうち最も下流側に位置するローラによって搬送を
行っていた。しかし、必ずしも最下流側に位置するロー
ラによって搬送を行う必要はない。他の機構部、画像形
成のタイミングなどに合わせて、該下流側に位置してい
ないローラが、所定の時期まで、搬送を継続するように
しても構わない。例えば、カット紙が定着ローラ103
/加圧ローラ104を完全に通過し終わるまでは、排紙
ローラ106による搬送(捕捉、移送)を行わないよう
にしても良い。但し、このようにした場合には、定着ロ
ーラ103/加圧ローラ104によってカット紙を押し
出すようにして搬送する期間が存在するため、その妨げ
とならないように排紙ローラ106における捕捉の解除
は、本実施形態のごとくワンウェイクラッチを用いるの
ではなく、これ以外の方法、例えば、排紙ローラ106
が互いに離間することで実現するのが好ましい。
【0073】また、一枚のカット紙が同時に3カ所以上
のローラ等によって搬送される場合には、そのうちの一
つによる捕捉を解除するだけでも搬送の安定性は高ま
る。
【0074】本実施形態では、ワンウェイクラッチ52
を用いて、カット紙の捕捉をメカニカルに解除している
ため、給紙ローラ5の停止は単にワンウェイクラッチ5
2による捕捉解除動作を助けるものであった。しかし、
クラッチ51をOFFにした状態において、給紙ローラ
5がカット紙から受ける力によって容易に従動回転可能
な状態になっているのであれば(注:これは、クラッチ
51から給紙ローラ5に到る駆動力の伝達機構の構造に
依存している)、ワンウェイクラッチ52を備えていな
くても、捕捉解除ができる。この場合には、主制御部1
がクラッチ51をON/OFFすることで、捕捉/捕捉
解除を行っていることになる。このような構成を採用し
た場合には、本発明における“個別搬送機構”に相当す
るのは、給紙ローラ5、モータ40、クラッチ51であ
る。“監視手段”に相当するのは、紙有無検知センサー
6、紙有無検知部3である。“演算手段”に相当するの
は演算回路8である。“計時手段”に相当するのはタイ
マー9である。“到達時間”に相当するのは、前述の期
間Taである。“搬送制御手段”に相当するのは、主制
御部1である。ローラの”回転状態の制御”は、モータ
40,クラッチ51およびモータ40の駆動力を給紙ロ
ーラに伝達する各種機構によって実現されている。,
“角度位置の規制”は、給紙ローラ5が停止しているも
のの従動状態ではない場合に相当する。“圧接部材”に
相当するのは、例えば、給紙ローラ5に対する中板10
8に相当する。
【0075】本実施形態では、期間Taの算出に際し
て、ジャム防止の観点から、搬送に要する期間にαを加
算していた。しかし、ジャム防止をとくに考慮する必要
がなければ、期間Taにαを含める必要はない。これは
後ほど説明する他の実施形態2、3、4、5における、
期間Tb、期間Tc、期間Tdについても同様である。 [実施形態2]本発明の実施形態2を、図4、図5、図
6を用いて説明する。
【0076】該実施形態2は、図4、図5に示すとお
り、実施形態1の構成(図1、図2参照)に、搬送ロー
ラ駆動制御部4および搬送ローラ7を追加したものであ
る。
【0077】搬送ローラ7および搬送ローラ駆動制御部
4は、給紙ローラ5によって分離給送されてきたカット
紙を、さらに下流側の感光ドラム101/転写ローラ1
02に搬送するためのものである。該搬送ローラ7の回
転軸には、モータ45の発生する駆動力がクラッチ71
等を介して伝達される構成となっている。該搬送ローラ
7の駆動/駆動停止は、主制御部1からの指示に従っ
て、搬送ローラ駆動制御部4がクラッチ71をオン/オ
フすることでなされている。
【0078】該搬送ローラ7の回転軸にはワンウエイク
ラッチ72も併設されている(図5参照)。従って、搬
送ローラ7は、図面上における時計方向については、ク
ラッチ71の状態(ON/OFF)に関わらず、回転自
在な状態である。例えば、カット紙110の搬送途中に
その回転軸の駆動が停止された場合でも、当該カット紙
110の先端が既に該搬送ローラ7よりも下流側の感光
ドラム101/転写ローラ102に達しておりこれによ
ってカット紙が引っ張られて搬送されてゆく場合には、
該搬送ローラ7は当該カット紙110に従動して回転す
る。そして、当該カット紙110が給紙ローラ5を抜け
た後、該給紙ローラ5は停止する。すなわち、カット紙
の捕捉の解除は、そのときの搬送ローラ7の搬送速度
(回転軸の回転速度)を超える速度でカット紙が下流側
に引っ張られた場合に、ワンウェイクラッチ72によっ
て実現されるようになっている。本実施形態では、該捕
捉の解除をより確実なものとするために、後述するとお
り、搬送ローラ7の回転軸による駆動も停止することで
(つまり、クラッチ71をOFFにすることで)、搬送
ローラ7と、感光ドラム101/転写ローラ102との
回転速度の差を大きくしている(図6、ステップ601
参照)。なお、該ワンウェイクラッチ72はメカニカル
に作動するものであって、主制御部1による制御は不要
である。
【0079】なお、本実施形態においては、給紙ローラ
5と転写ニップ位置との間に搬送ローラ7を設置するの
にあわせて、両者(給紙ローラ5と転写ニップ位置)の
間を実施形態1よりも長くしている。
【0080】次に、主制御部1による搬送制御を図6を
用いて説明する。
【0081】本実施形態における搬送制御は、基本的に
は第1の実施形態と同様である。しかし、該実施形態2
では、図3におけるステップ303とステップ304と
の間に、ステップ600の処理を追加した点が異なって
いる。また、ステップ307とステップ308との間
に、ステップ601の処理を追加した点が異なってい
る。以下、詳細に説明する。
【0082】当初、主制御部1は、プリント開始を要求
するPRNT信号(不図示)が外部装置(不図示)から
入力されたか否かを確認しつつ、待機状態にある(ステ
ップ300)。
【0083】ステップ300においてPRINT信号を
受信していたことが確認された場合、主制御部1は、ス
テップ301に進む。
【0084】ステップ301において、主制御部1は、
給紙ローラ5を作動させるためのモータ40を駆動させ
る。また、主制御部1は、モータ45も駆動させ、感光
ドラム101、転写ローラ102、定着ローラ103、
加圧ローラ104、排紙ローラ106を作動させる。
【0085】この後、主制御部1は、クラッチ51をつ
ないで給紙ローラ5を回転させて、カセット107に収
容されているカット紙110の給紙を開始させる(ステ
ップ302)。
【0086】そして、紙有無検知センサー6および紙有
無検知部3がカット紙110の到達を検知するまで待機
状態となる(ステップ303)。
【0087】カット紙110の到達が検知されると、主
制御部1は、搬送ローラ駆動制御部4に指示を送り、ク
ラッチ71をONにして搬送ローラ7の回転を開始させ
る(ステップ600)。さらに、垂直同期信号(不図示
のTOP信号)を外部装置に送出する(ステップ30
4)。
【0088】続いて、主制御部1は、タイマー9を初期
化(t=0)した後、該タイマー9による計時を開始す
る(ステップ305)。そして、経過時間を確認しつつ
期間Taが経過するのを待つ(ステップ306)。ここ
で、期間Taは、検知位置から転写ニップ位置までの距
離を、給紙ローラ5による搬送スピードで割った時間+
αであり、演算回路8が求めるものである。αは、搬送
の遅れによるジャム発生を防止するべく設けられた余裕
時間である。
【0089】ステップ306において期間Taを経過し
ていたことが確認された場合、主制御部1は、クラッチ
51をOFFにさせて、給紙ローラ5の駆動を停止させ
る(ステップ307)。また、クラッチ71をOFFに
させて搬送ローラ7を停止させる(ステップ601)。
この場合、カット紙110の先端は既に感光ドラム10
1/転写ローラ102に到達しているため、この後、カ
ット紙110はそのまま引っ張られて搬送されてゆく。
給紙ローラ5および搬送ローラ7は、ワンウエイクラッ
チ52,72を備えているため、該カット紙110に従
動して回転する。つまり、給紙ローラ5,搬送ローラ7
によるカット紙110の捕捉が解除される。従って、こ
のとき、カット紙110の搬送が不安定になることはな
い。
【0090】ところで、主制御部1は、この搬送制御と
並行してプリント制御を実行している。すなわち、外部
装置からのVIDEO信号(不図示)に応じて、レーザ
装置(不図示)にレーザ光を発生させ、該レーザ光をス
キャナモータ(不図示)により感光ドラム101上に照
射させることで、感光ドラム101上に静電潜像を形成
させる。そして、現像器(不図示)によって、この静電
潜像をトナー像へと現像させる。さらに、転写ローラ1
02によって、このトナー像をカット紙110上に転写
させている。
【0091】主制御部1は、排紙センサー105の検出
結果に基づいて、カット紙110が該排紙センサー10
5の位置に到達したか否かを確認する(ステップ30
8)。排紙センサー105への到達が確認された場合に
は、ステップ309に進む。
【0092】ステップ309においては、主制御部1
は、排紙センサー105の検出結果に基づいて、カット
紙110が該排紙センサー105の位置を通過し終わっ
たか否かを確認する(ステップ309)。該確認の結
果、通過し終わったことが確認された場合には、主制御
部1は、ステップ310に進む。
【0093】ステップ310において、主制御部1は、
タイマー9を初期化(t=0)した後、該タイマー9に
よる計時をスタートさせる。そして、期間Tbが経過し
たか否かを確認しつつ、待機状態となる(ステップ31
1)。ここで、期間Tbは、カット紙が、排紙センサー
105に検知されてから、排紙トレイ111に収容され
るまでの時間である。これは、排紙センサー105に検
知された時点でのカット紙の位置から、排紙トレイ11
1に完全に収容された状態のカット紙の位置までの距離
を、排紙ローラ106の搬送スピードで割ることで得ら
れる。
【0094】この期間Tbが経過するまでに、カット紙
は定着ローラ103および加圧ローラ104を経て、そ
のトナー像を定着される。そして、排紙ローラ106に
よって、排紙トレイ111上に排紙される。
【0095】ステップ311において、期間Tbが経過
していたことが確認された場合(すなわち、既にカット
紙が排紙トレイ111に排紙されている場合)、主制御
部1はモータ40,45を停止させる(ステップ31
2)。
【0096】以上説明したとおり実施形態2では、適
宜、カット紙の捕捉を解除することで、カット紙が複数
箇所において同時期に捕捉・搬送される状態を回避でき
る。従って、各箇所における搬送速度の違いに起因し
て、カット紙の搬送が不安定になることはない。
【0097】給紙ローラ5と、(感光度ドラム101/
転写ローラ102)との間には、さらに多くの搬送ロー
ラ等を設けても構わない。カット紙の搬送は、ローラに
限らず、これ以外の機構(例えば、ベルト)で行うよう
にしても良い。 [実施形態3]本発明の実施形態3を図7、図8、図9
を用いて説明する。
【0098】該実施形態3は、図7、図8に示すとお
り、実施形態2の構成(図4、図5参照)に、転写前紙
有無検知センサー700を追加したものである。
【0099】転写前紙有無検知センサー700は、搬送
ローラ7と、感光ドラム101/転写ローラ102との
間において、カット紙の有無を検知するものである。該
紙有無検知センサー700は、その検知結果を紙有無検
知部3へ出力している。 当然ながら、紙有無検知部3
は、各センサー(紙有無検知センサー6、排紙センサー
105、転写前紙有無検知センサー700)からの入力
信号を別個に扱っており、いずれのセンサーが紙を検知
したかを識別できるようになっている。また、その判定
結果も互いに独立的に、主制御部1に出力している。
【0100】次に搬送制御を図9を用いて説明する。
【0101】該実施形態2における搬送制御は、実施形
態2の搬送制御(図6参照)と較べてステップ304と
ステップ305との間に、ステップ800の処理を追加
した点が異なっている。また、ステップ306に代わっ
て、ステップ801の処理を行っている点が異なる。以
下、詳細に説明する。
【0102】当初、主制御部1は、プリント開始を要求
するPRNT信号(不図示)が外部装置(不図示)から
入力されたか否かを確認しつつ、待機状態にある(ステ
ップ300)。
【0103】ステップ300においてPRINT信号を
受信していたことが確認された場合、主制御部1は、ス
テップ301に進む。
【0104】ステップ301において、主制御部1は、
給紙ローラ5を作動させるためのモータ40を駆動させ
る。また、主制御部1は、モータ45も駆動させ、感光
ドラム101、転写ローラ102、定着ローラ103、
加圧ローラ104、排紙ローラ106を作動させる。
【0105】この後、主制御部1は、クラッチ51をつ
ないで給紙ローラ5を回転させて、カセット107に収
容されているカット紙110の給紙を開始させる(ステ
ップ302)。
【0106】そして、紙有無検知センサー6および紙有
無検知部3がカット紙110の到達を検知するまで待機
状態となる(ステップ303)。
【0107】カット紙110の到達が検知されると、主
制御部1は、搬送ローラ駆動制御部4に指示を送り、搬
送ローラ7の回転を開始させる(ステップ600)。さ
らに、垂直同期信号(不図示のTOP信号)を外部装置
に送出する(ステップ304)。
【0108】続いて、主制御部1は、転写前紙有無検知
センサー700の検知結果に基づいて、当該検知位置に
カット紙が到達しているか否かを確認しつつ、カット紙
が到達するのを待つ(ステップ800)。そして、カッ
ト紙が到達していた場合には、ステップ305に進む。
【0109】ステップ305において、主制御部1は、
タイマー9を初期化(t=0)した後、該タイマー9に
よる計時を開始する。この後は、経過時間を確認しつつ
期間Tcが経過するのを待つ(ステップ801)。ここ
で、期間Tcは、転写前紙有無検知センサー700から
転写ニップ位置までの距離を、搬送ローラ7の搬送スピ
ードで割った時間+αであり、演算回路8が算出するも
のである。αは、搬送の遅れによるジャム発生を防止す
るべく設けられた余裕時間である。
【0110】ステップ801において期間Tcを経過し
ていたことが確認された場合、主制御部1は、クラッチ
51をOFFにさせて給紙ローラ5の駆動を停止させる
(ステップ307)。また、クラッチ71をOFFにさ
せて搬送ローラ7を停止させる(ステップ601)。こ
の場合、カット紙110の先端は既に感光ドラム101
/転写ローラ102に到達しているため、この後、カッ
ト紙110はそのまま引っ張られて搬送されてゆく。給
紙ローラ5および搬送ローラ7は、ワンウエイクラッチ
52,72を備えているため、該カット紙110に従動
して回転する。つまり、給紙ローラ5,搬送ローラ7に
よるカット紙110の捕捉が解除される。従って、この
とき、カット紙110の搬送が不安定になることはな
い。
【0111】ところで、主制御部1は、この搬送制御と
並行してプリント制御を実行している。すなわち、外部
装置からのVIDEO信号(不図示)に応じて、レーザ
装置(不図示)にレーザ光を発生させ、該レーザ光をス
キャナモータ(不図示)により感光ドラム101上に照
射させることで、感光ドラム101上に静電潜像を形成
させる。そして、現像器(不図示)によって、この静電
潜像をトナー像へと現像させる。さらに、転写ローラ1
02によって、このトナー像をカット紙110上に転写
させている。
【0112】主制御部1は、排紙センサー105の検出
結果に基づいて、カット紙110が該排紙センサー10
5の位置に到達したか否かを確認する(ステップ30
8)。排紙センサー105への到達が確認された場合に
は、ステップ309に進む。
【0113】ステップ309においては、主制御部1
は、排紙センサー105の検出結果に基づいて、カット
紙110が該排紙センサー105の位置を通過し終わっ
たか否かを確認する(ステップ309)。該確認の結
果、通過し終わったことが確認された場合には、主制御
部1は、ステップ310に進む。
【0114】ステップ310において、主制御部1は、
タイマー9を初期化(t=0)した後、該タイマー9に
よる計時をスタートさせる。そして、期間Tbが経過し
たか否かを確認しつつ、待機状態となる(ステップ31
1)。ここで、期間Tbは、カット紙が、排紙センサー
105に検知されてから、排紙トレイ111に収容され
るまでの時間である。これは、排紙センサー105に検
知された時点でのカット紙の位置から、排紙トレイ11
1に完全に収容された状態のカット紙の位置までの距離
を、排紙ローラ106の搬送スピードで割ることで得ら
れる。
【0115】この期間Tbが経過するまでに、カット紙
は定着ローラ103および加圧ローラ104を経て、そ
のトナー像を定着される。そして、排紙ローラ106に
よって、排紙トレイ111上に排紙される。
【0116】ステップ311において、期間Tbが経過
していたことが確認された場合(すなわち、既にカット
紙が排紙トレイ111に排紙されている場合)、主制御
部1はモータ40,45を停止させる(ステップ31
2)。
【0117】以上説明したとおり実施形態3は、上述の
実施形態と同様、適宜、カット紙の捕捉を解除すること
で、カット紙が複数箇所において同時期に捕捉・搬送さ
れる状態を回避できる。従って、各箇所の搬送速度の違
いに起因して、カット紙の搬送が不安定になることはな
い。
【0118】本実施形態においては紙有無検知センサー
6と転写前紙有無検知センサー700とを併設してい
た。しかし、転写前紙有無検知センサー700の出力信
号に基づいて、TOP信号を送出することが可能な構成
(装置構成、印字タイミング)であれば、紙有無検知セ
ンサー6は無くても構わない。 [実施形態4]本発明の実施形態4を図10、図11、
図12を用いて説明する。
【0119】これまでに述べた実施形態1〜実施形態3
の画像形成装置は、TOP信号方式(画像形成装置が垂
直同期信号を送出する方式)であった。これに対し、該
実施形態4の画像形成装置は、レジストローラ方式( 画
像形成装置が垂直同期信号を要求する垂直同期信号要求
信号を送出し、これに応えて外部装置側が垂直同期信号
を送出する方式) である。
【0120】該実施形態4の画像形成装置は、図10、
図11に示すとおり、実施形態1の構成(図1、図2参
照)に加えて、レジストローラ11およびレジストロー
ラ駆動主制御部10を備えている。
【0121】レジストローラ11およびレジストローラ
駆動主制御部10は、給紙ローラ5によって給送されて
きたカット紙の斜行を補正するためのものである。該レ
ジストローラ11の回転軸には、モータ40の発生する
駆動力がクラッチ111を介して伝達される構成となっ
ている。該レジストローラ11の駆動/駆動停止は、主
制御部1からの指示に従って、レジストローラ駆動主制
御部10が該クラッチ111によってオン/オフするこ
とでなされている。
【0122】該レジストローラ11の回転軸にはワンウ
エイクラッチ112も併設されている。従って、レジス
トローラ11は、図面上における時計方向については、
クラッチ111の状態(ON/OFF)に関わらず、回
転自在である。例えば、カット紙110の搬送途中にそ
の回転軸の駆動が停止された場合でも、当該カット紙1
10の先端が既に該レジストローラ11よりも下流側の
感光ドラム101/転写ローラ102等に達しておりこ
れによって引っ張られて搬送されてゆく場合には、該レ
ジストローラ11は当該カット紙110に従動して回転
する。これにより、レジストローラ11の停止時の衝撃
を搬送中のカット紙110に与えないようになってい
る。そして、当該カット紙110がレジストローラ11
を抜けた後、該レジストローラ11は停止する。すなわ
ち、カット紙の捕捉の解除は、そのときのレジストロー
ラ11の搬送速度を超える速度でカット紙が下流側に引
っ張られた場合に、ワンウェイクラッチ112によって
実現されるようになっている。本実施形態では、該捕捉
の解除をより確実なものとするために、後述するとお
り、レジストローラ11の回転軸による駆動も停止する
ことで(つまり、クラッチ111をOFFにすること
で)、レジストローラ11と感光ドラム101/転写ロ
ーラ102との回転速度の差を大きくしている(図1
2、ステップ1106参照)。なお、このワンウェイク
ラッチ112はメカニカルに作動するものであって、主
制御部1による制御は不要である。
【0123】次に搬送制御を図12を用いて説明する。
【0124】該実施形態4における搬送制御は、実施形
態1(図3参照)と較べて、ステップ304が削除され
ている点が異なっている。また、ステップ306に代わ
ってステップ1100の処理を行っている。さらに、ス
テップ307とステップ308との間に、ステップ11
01〜ステップ1106の処理を追加した点が異なって
いる。以下詳細に説明する。
【0125】当初、主制御部1は、プリント開始を要求
するPRNT信号(不図示)が外部装置(不図示)から
入力されたか否かを確認しつつ、待機状態にある(ステ
ップ300)。
【0126】ステップ300においてPRINT信号を
受信していたことが確認された場合、主制御部1は、ス
テップ301に進む。
【0127】ステップ301において、主制御部1は、
給紙ローラ5およびレジストローラ11を作動させるた
めのモータ40を駆動させる。また、主制御部1は、モ
ータ45も駆動させ、感光ドラム101、転写ローラ1
02、定着ローラ103、加圧ローラ104、排紙ロー
ラ106を作動させる。
【0128】この後、主制御部1は、クラッチ51をつ
ないで給紙ローラ5を回転させて、カセット107に収
容されているカット紙110の給紙を開始させる(ステ
ップ302)。
【0129】そして、紙有無検知センサー6および紙有
無検知部3がカット紙110の到達を検知するまで待機
状態となる(ステップ303)。
【0130】続いて、主制御部1は、タイマー9を初期
化(t=0)した後、該タイマー9による計時を開始す
る(ステップ305)。そして、経過時間を確認しつつ
期間Tdが経過するのを待つ(ステップ1100)。こ
こで、期間Tdは、紙有無検知センサー6の検知位置か
らレジストローラ11のニップ位置までの距離を、給紙
ローラ5による搬送スピードで割った時間+αであり、
演算回路8が求めるものである。αは、搬送の遅れによ
るジャム発生を防止するべく設けられた余裕時間であ
る。
【0131】ステップ1100において期間Tdを経過
していたことが確認された場合、主制御部1は、クラッ
チ51をOFFにさせて給紙ローラ5の駆動を停止させ
る(ステップ307)。この場合、カット紙110の先
端は既にレジストローラ11に到達しているため、この
後、カット紙110はそのまま引っ張られて搬送されて
ゆく。給紙ローラ5は、ワンウエイクラッチ52を備え
ているため、該カット紙110に従動して回転する。つ
まり、給紙ローラ5によるカット紙110の捕捉が解除
される。従って、このとき、カット紙110の搬送が不
安定になることはない。
【0132】その後、主制御部1は、外部装置に対して
垂直同期信号を要求する信号(VSREQ信号 不図
示)を送信する(ステップ1101)。続いて、外部装
置からの垂直同期信号(VSYNC信号 不図示)を待
つ(ステップ1102)。VSYNC信号が送られてく
ると、主制御部1は、クラッチ111をつないで、レジ
ストローラ11を駆動させる(ステップ1103)。
【0133】さらに、主制御部1は、タイマー9を初期
化(t=0)し、該タイマーによる計時を開始する(ス
テップ1104)。
【0134】この後、主制御部1は、期間Teが経過す
るのを待つ(ステップ1105)。ここで、期間Te
は、レジストローラ11のニップ位置から、転写ニップ
位置までの距離を、レジストローラ11の搬送スピード
で割った時間+αである。 所定時間Teの経過後、主
制御部1は、レジストローラ7を停止させる(ステップ
1106)。この場合、カット紙110の先端は既に感
光ドラム101/転写ローラ102に到達しているた
め、この後、カット紙110はそのまま引っ張られて搬
送されてゆく。レジストローラ11は、ワンウエイクラ
ッチ112を備えているため、該カット紙110に従動
して回転する。つまり、レジストローラ11によるカッ
ト紙110の捕捉が解除される。従って、このとき、カ
ット紙110の搬送が不安定になることはない。
【0135】ところで、主制御部1は、この搬送制御と
並行してプリント制御を実行している。すなわち、外部
装置からのVIDEO信号(不図示)に応じて、レーザ
装置(不図示)にレーザ光を発生させ、該レーザ光をス
キャナモータ(不図示)により感光ドラム101上に照
射させることで、感光ドラム101上に静電潜像を形成
させる。そして、現像器(不図示)によって、この静電
潜像をトナー像へと現像させる。さらに、転写ローラ1
02によって、このトナー像をカット紙110上に転写
させている。
【0136】主制御部1は、排紙センサー105の検出
結果に基づいて、カット紙110が該排紙センサー10
5の位置に到達したか否かを確認する(ステップ30
8)。排紙センサー105への到達が確認された場合に
は、ステップ309に進む。
【0137】ステップ309においては、主制御部1
は、排紙センサー105の検出結果に基づいて、カット
紙110が該排紙センサー105の位置を通過し終わっ
たか否かを確認する(ステップ309)。該確認の結
果、通過し終わったことが確認された場合には、主制御
部1は、ステップ310に進む。
【0138】ステップ310において、主制御部1は、
タイマー9を初期化(t=0)した後、該タイマー9に
よる計時をスタートさせる。そして、期間Tbが経過し
たか否かを確認しつつ、待機状態となる(ステップ31
1)。ここで、期間Tbは、カット紙が、排紙センサー
105に検知されてから、排紙トレイ111に収容され
るまでの時間である。これは、排紙センサー105に検
知された時点でのカット紙の位置から、排紙トレイ11
1に完全に収容された状態のカット紙の位置までの距離
を、排紙ローラ106の搬送スピードで割ることで得ら
れる。
【0139】この期間Tbが経過するまでに、カット紙
は定着ローラ103および加圧ローラ104を経て、そ
のトナー像を定着される。そして、排紙ローラ106に
よって、排紙トレイ111上に排紙される。
【0140】ステップ311において、期間Tbが経過
していたことが確認された場合(すなわち、既にカット
紙が排紙トレイ111に排紙されている場合)、主制御
部1はモータ40,45を停止させる(ステップ31
2)。
【0141】以上説明したとおり本実施形態でも、適宜
カット紙の捕捉を解除することで、カット紙が複数箇所
において同時期に捕捉・搬送される状態を回避できる。
従って、各箇所における搬送速度の違いに起因して、カ
ット紙の搬送が不安定になることはない。
【0142】給紙ローラ5と、(感光度ドラム101/
転写ローラ102)との間には、さらに多くの搬送ロー
ラ等を設けても構わない。カット紙の搬送は、ローラに
限らず、これ以外の機構(例えば、ベルト)で行うよう
にしてもよい。。 [実施形態5]本発明の実施形態5を図13、図14、
図15を用いて説明する。
【0143】該実施形態5は、図13、図14に示すと
おり、実施形態1の構成(図1、図2参照)に、転写後
紙有無検知センサー1200を追加したものである。
【0144】転写後紙有無検知センサー1200は、感
光ドラム101/転写ローラ102と、定着ローラ10
3/加圧ローラ104と、の間において、カット紙の有
無を検知するものである。該転写後紙有無検知センサー
1200は、その検知結果を紙有無検知部3へ出力して
いる。当然ながら、紙有無検知部3は、各センサー(紙
有無検知センサー6、排紙センサー105、転写後紙有
無検知センサー1200)からの入力信号を別個に扱っ
ており、いずれのセンサーが紙を検知したかを識別でき
るようになっている。また、その判定結果も互いに独立
的に、主制御部1に出力している。
【0145】次に、搬送制御を図15を用いて説明す
る。
【0146】該実施形態5における搬送制御は、実施形
態1(図3参照)と較べて、ステップ305,ステップ
306に代わって、ステップ1300の処理を行ってい
る。以下詳細に説明する。
【0147】当初、主制御部1は、プリント開始を要求
するPRNT信号(不図示)が外部装置(不図示)から
入力されたか否かを確認しつつ、待機状態にある(ステ
ップ300)。
【0148】ステップ300においてPRINT信号を
受信していたことが確認された場合、主制御部1は、ス
テップ301に進む。
【0149】ステップ301において、主制御部1は、
給紙ローラ5を作動させるためのモータ40を駆動させ
る。また、主制御部1は、モータ45も駆動させ、感光
ドラム101、転写ローラ102、定着ローラ103、
加圧ローラ104、排紙ローラ106を作動させる。
【0150】この後、主制御部1は、クラッチ51をつ
ないで給紙ローラ5を回転させて、カセット107に収
容されているカット紙110の給紙を開始させる(ステ
ップ302)。
【0151】そして、紙有無検知センサー6および紙有
無検知部3がカット紙110の到達を検知するまで待機
状態となる(ステップ303)。
【0152】カット紙110の到達が検知されると、主
制御部1は、垂直同期信号(不図示のTOP信号)を外
部装置に送出する(ステップ304)。
【0153】この後、主制御部1は、転写後紙有無検知
センサー1200の検出結果に基づいて、カット紙11
0が当該検知位置に到達したか否かを監視しつつ、待機
状態となる(ステップ1300)。
【0154】ステップ1300においてカット紙が検知
されていた場合、主制御部1は、クラッチ51をOFF
にさせて給紙ローラ5の駆動を停止させる(ステップ3
07)。これは、演算回路8にて0を算出したことと等
しい。この場合、カット紙110の先端は既に感光ドラ
ム101/転写ローラ102に到達しているため、この
後、カット紙110はそのまま引っ張られて搬送されて
ゆく。給紙ローラ5は、ワンウエイクラッチ52を備え
ているため、該カット紙110に従動して回転する。つ
まり、給紙ローラ5によるカット紙110の捕捉が解除
される。従って、このとき、カット紙110の搬送が不
安定になることはない。
【0155】ところで、主制御部1は、この搬送制御と
並行してプリント制御を実行している。すなわち、外部
装置からのVIDEO信号(不図示)に応じて、レーザ
装置(不図示)にレーザ光を発生させ、該レーザ光をス
キャナモータ(不図示)により感光ドラム101上に照
射させることで、感光ドラム101上に静電潜像を形成
させる。そして、現像器(不図示)によって、この静電
潜像をトナー像へと現像させる。さらに、転写ローラ1
02によって、このトナー像をカット紙110上に転写
させている。
【0156】主制御部1は、排紙センサー105の検出
結果に基づいて、カット紙110が該排紙センサー10
5の位置に到達したか否かを確認する(ステップ30
8)。排紙センサー105への到達が確認された場合に
は、ステップ309に進む。
【0157】ステップ309においては、主制御部1
は、排紙センサー105の検出結果に基づいて、カット
紙110が該排紙センサー105の位置を通過し終わっ
たか否かを確認する(ステップ309)。該確認の結
果、通過し終わったことが確認された場合には、主制御
部1は、ステップ310に進む。
【0158】ステップ310において、主制御部1は、
タイマー9を初期化(t=0)した後、該タイマー9に
よる計時をスタートさせる。そして、期間Tbが経過し
たか否かを確認しつつ、待機状態となる(ステップ31
1)。ここで、期間Tbは、カット紙が、排紙センサー
105に検知されてから、排紙トレイ111に収容され
るまでの時間である。これは、排紙センサー105に検
知された時点でのカット紙の位置から、排紙トレイ11
1に完全に収容された状態のカット紙の位置までの距離
を、排紙ローラ106の搬送スピードで割ることで得ら
れる。
【0159】この期間Tbが経過するまでに、カット紙
は定着ローラ103および加圧ローラ104を経て、そ
のトナー像を定着される。そして、排紙ローラ106に
よって、排紙トレイ111上に排紙される。
【0160】ステップ311において、期間Tbが経過
していたことが確認された場合(すなわち、既にカット
紙が排紙トレイ111に排紙されている場合)、主制御
部1はモータ40,45を停止させる(ステップ31
2)。
【0161】以上説明したとおり本実施形態では、適
宜、カット紙の捕捉を解除することで、カット紙が複数
箇所において同時期に捕捉・搬送される状態を回避でき
る。従って、各箇所における搬送速度の違いに起因し
て、カット紙の搬送が不安定になることはない。
【0162】前述した実施形態4(レジストローラ方式
の画像形成装置)にも、該実施形態5と同様の構成が適
用できることは言うまでもない。
【0163】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明のシート搬送
装置、画像形成装置では、一枚のシート材を同時期に複
数箇所において搬送するのを避けられる。そのため、各
箇所における搬送スピードの違いに起因した記録材の引
っ張り合いによるバンディングを防止できる。さらに
は、記録材のバンディングに起因した画像不良を解消出
来る。
【0164】また、各記録材の特性(例えば、厚み、腰
の強弱)や使用環境に応じて異なるループ量の違いを補
う為の最適な構成をとる必要もない。これは、装置設計
の容易化、設計に要する時間の短縮、画像形成装置の小
型化、低価格化にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である画像形成装置の概要
を示すブロック図である。
【図2】実施形態1の画像形成装置の模式的断面図であ
る。
【図3】実施形態1における搬送制御を示すフローチャ
ートである。
【図4】本発明の実施形態2である画像形成装置の制御
構成を示すブロック図である。
【図5】実施形態2の画像形成装置の模式的断面図であ
る。
【図6】実施形態2における搬送制御を示すフローチャ
ートである。
【図7】本発明の実施形態3である画像形成装置の制御
構成を示すブロック図である。
【図8】実施形態3の画像形成装置の模式的断面図であ
る。
【図9】実施形態3における搬送制御を示すフローチャ
ートである。
【図10】本発明の実施形態4である画像形成装置の制
御構成を示すブロック図である。
【図11】実施形態4の画像形成装置の模式的断面図で
ある。
【図12】実施形態4における搬送制御を示すフローチ
ャートである。
【図13】本発明の実施形態5である画像形成装置の制
御構成を示すブロック図である。
【図14】実施形態5の画像形成装置の模式的断面図で
ある。
【図15】実施形態5における搬送制御を示すフローチ
ャートである。
【図16】従来の画像形成装置の構成を示す図である。
【図17】従来装置における制御動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】 1 主制御部 2 給紙ローラ駆動制御部 3 紙有無検知部 4 搬送ローラ駆動制御部 5 給紙ローラ 6 紙有無検知センサー 7 搬送ローラ 8 演算回路 9 タイマー 10 レジストローラ駆動制御部 11 レジストローラ 40,45 モータ 51,71,111 クラッチ 52,72,112 ワンウェイクラッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの搬送される搬送路と、 前記搬送路に設定された複数の捕捉位置において前記シ
    ートを捕捉し、該捕捉したシートを前記搬送路に沿って
    移送する搬送手段とを備え、 前記搬送手段は、前記シートがそのとき通過中の前記捕
    捉位置のうち少なくとも1ケ所を除き、当該捕捉位置で
    の捕捉を解除すること、 を特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段は、その捕捉位置でのその
    ときの搬送速度を越える速度で、前記捕捉したシートを
    引っ張られた場合、当該捕捉位置での捕捉を解除するも
    のであること、 を特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送手段は、 ワンウェイクラッチを備えたローラおよび/またはベル
    トと、 前記ローラおよび/またはベルトを駆動する駆動手段
    と、を含んで構成されたものであること、 を特徴とする請求項2記載のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段は、 前記捕捉位置において前記シートを捕捉し、該捕捉した
    シートを前記搬送路に沿って移送する、前記捕捉位置ご
    とに設けられた個別搬送機構と、 前記搬送路上における前記シートの到達位置を監視する
    監視手段と、 前記監視手段の監視結果に基づいて前記個別搬送機構を
    制御することで、前記シートがその時通過中の前記捕捉
    位置のうち少なくとも1ケ所を除き、前記捕捉位置での
    捕捉を解除させる搬送制御手段と、 を有すること特徴とする請求項1記載のシート搬送装
    置。
  5. 【請求項5】 前記搬送制御手段は、前記シートがその
    時通過中の捕捉位置のうち、最も下流側の捕捉位置を除
    き、その捕捉を解除させるものであること、 を特徴とする請求項4記載のシート搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記監視手段は、 前記搬送路上の所定の検知位置におけるシートの有無を
    検知するシート検知手段と、 前記検知位置から、該検知位置よりも下流側に位置する
    ある捕捉位置まで前記シートが搬送されるのに要する到
    達時間を求める演算手段と、 前記シート検知手段が前記シートを検知してからの経過
    時間を計時する計時手段と、を備えたものであり、 前記搬送制御手段は、前記計時手段の計時結果が前記到
    達時間に達した場合、前記捕捉の解除を行なうものであ
    ること、 を特徴とする請求項4または5記載のシート搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記個別搬送機構は、ローラと該ローラ
    にシートを圧接する圧接部材とを備えたものであり、 前記搬送制御手段は、前記ローラの回転状態を制御する
    ことによって、また、前記ローラの角度位置を規制する
    ことによって、前記ローラと前記圧接部材との間に前記
    シートを捕捉すると共に、該回転状態の制御および角度
    位置の規制を停止することによって、前記捕捉の解除を
    行なうものであること、 を特徴とする請求項4、5または6記載のシート搬送装
    置。
  8. 【請求項8】 前記個別搬送機構は、回転状態または角
    度位置を制御可能に構成されたローラと、該ローラにシ
    ートを圧接する圧接部材とを含んで構成されたものであ
    って、 前記搬送制御手段は、前記ローラの回転状態または角度
    位置の制御された状態下にある前記ローラに前記圧接部
    材を圧接させることで、前記シートを捕捉し、また、前
    記ローラと前記圧接部材とを離間させることによって、
    前記捕捉を解除するものであること、 を特徴とする請求項4、5または6記載のシート搬送装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、6、7また
    は8記載のシート搬送装置と、 前記シート搬送装置によって搬送されてきたシートに画
    像を形成する画像形成手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
JP1160397A 1997-01-24 1997-01-24 シート搬送装置およびこれを備えた画像形成装置 Pending JPH10203679A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1160397A JPH10203679A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 シート搬送装置およびこれを備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1160397A JPH10203679A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 シート搬送装置およびこれを備えた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10203679A true JPH10203679A (ja) 1998-08-04

Family

ID=11782490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1160397A Pending JPH10203679A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 シート搬送装置およびこれを備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10203679A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7682016B2 (en) 2002-11-26 2010-03-23 Ricoh Company, Ltd. Stably operable image-forming apparatus with improved paper conveying and ejecting mechanism

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7682016B2 (en) 2002-11-26 2010-03-23 Ricoh Company, Ltd. Stably operable image-forming apparatus with improved paper conveying and ejecting mechanism

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8047539B2 (en) Image forming apparatus
US9581927B2 (en) Image forming apparatus having detection of separation failure jams
US8280263B2 (en) Multi-feed detection and control system
JP5366508B2 (ja) 画像形成装置
US6978997B2 (en) Recovery from double media feed
JPH10203679A (ja) シート搬送装置およびこれを備えた画像形成装置
JP4649052B2 (ja) 記録システム
JPH0930684A (ja) 画像形成装置
JP2004021085A (ja) 用紙搬送装置および画像形成装置
JPH11255380A (ja) シート材搬送装置
JP2008063024A (ja) 画像形成装置及びシート供給制御方法
JP2003252483A (ja) シート材搬送装置及び画像形成装置
JP2516010Y2 (ja) カット紙搬送装置
JP2714521B2 (ja) 用紙搬送装置
JPH11343050A (ja) シート給送装置及び画像処理装置
JPH06271151A (ja) 複写装置
JP2635268B2 (ja) 給紙装置
JP5820764B2 (ja) 画像形成装置
JP4749276B2 (ja) 画像形成装置
JPH02127341A (ja) ジヤム検出装置による紙長さ検出方法
JP2001019233A (ja) 画像形成装置
JPH09226956A (ja) 用紙供給装置及び画像形成装置
JP2009161296A (ja) シートの停止位置制御方法及びそれを適用した画像形成装置
JPH08157134A (ja) シート搬送装置
JP2004109623A (ja) 画像形成装置