JPH06271151A - 複写装置 - Google Patents

複写装置

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JPH06271151A
JPH06271151A JP5087986A JP8798693A JPH06271151A JP H06271151 A JPH06271151 A JP H06271151A JP 5087986 A JP5087986 A JP 5087986A JP 8798693 A JP8798693 A JP 8798693A JP H06271151 A JPH06271151 A JP H06271151A
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JP
Japan
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sheet
conveying
feeding device
detecting means
speed
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5087986A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Kihara
治彦 木原
Takashi Koshinuma
隆 越沼
Keiichi Matsumura
圭一 松村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給紙装置2,3,4とレジストローラ対7と
の間に搬送装置5,6を配設する複写装置において、レ
ジストローラ対でのスキュー補正用のたわみ量を一定に
する。 【構成】 フィードコロ3をON後にセンサー21がシ
ート先端を検知した時点で、フィードコロ3を停止さ
せ、所定時間後に再度フィードコロ3を回転させて、回
転中の搬送ローラ対5,6側に送りこむ。搬送ローラ対
5の下流に設けたセンサー23がシートを検知した時間
と予め定めた所定時間との差より搬送ローラ対5,6を
駆動するステッピングモータ5の回転を制御手段41で
可変制御し、レジストローラ対7への到達時間を一定に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の複写装置に係り、詳しくは、シート
収容部から1枚づつシートを給送する給紙装置と該給紙
装置から送られてきたシートを更に搬送する搬送装置
と、該搬送装置から送られてきたシートを、所定のタイ
ミングで更に次工程部へ搬送するレジスト搬送手段とを
有する複写装置における、シート搬送機構及びその制御
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写装置においては、例えば、給
紙カセットなどのシート収容部から給紙装置によって1
枚づつ給送されたシートを、レジストローラ対などのレ
ジスト搬送手段により、像担持体上のトナー像と位置合
わせを行える所定のタイミングで像担持体上に搬送して
いる。そして、このトナー像とシートとの位置合わせの
精度を高めるための種々の提案もされている。例えば実
開平3−119854号公報では、レジストローラ対の
線速を可変にするとともに、給紙装置と転写装置の間の
所定箇所にシートが到達した時間を検出し、この検出時
間に基づいて上記線速を可変設定することが提案されて
いる。またレジストローラ対よりも下流の所定箇所をシ
ートが通過する時間を検出し、この検出時間に基づいて
レジストローラ対の一時停止後の再駆動タイミングを補
正することも提案されている。
【0003】ところで、給紙トレイからレジストローラ
対までのシート搬送経路が長い複写装置では、給紙装置
とレジストローラ対との間にシート搬送装置を設ける必
要ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この構成に
よれば、例えば、停止状態のレジストローラ対にシート
先端を当接させて、シートに所定のたるみ(ループ)を
生じさせることによりスキュー補正を行う場合、給紙装
置の給紙コロのスリップバラツキ、転写紙の停止位置の
バラツキ等が存在するため、給紙装置からのシートをそ
のまま搬送装置で搬送すると、レジストローラ対でのシ
ートたるみ量が安定しない。このたるみ量が多き過ぎる
とシートのZ状の折れ(以下、Z折れという)が生じ、
逆に少な過ぎるとトナー像との位置合わせが不良(シー
トの転写部への進入がトナー像よりも遅れてしまう)に
なる恐れがある。このような不具合を防止するために、
上記搬送装置の最上流の搬送力伝達部材としての例えば
グリップローラ対の手前で、給紙装置によるシートの給
送を一時停止させた後に再給紙することが考えられる。
【0005】しかし、一時停止のために、例えば電磁ク
ラッチを用いた場合、停止信号が出てから実際に停止す
るまでに所定の時間を要し、特に高速の複写装置では、
シート搬送の線速が早いため、この停止までの時間のバ
ラツキによってシートの一時停止位置が大幅にばらつく
恐れがある。よって電磁クラッチをその後再びONして
再給紙しても、一時停止位置のバラツキによりレジスト
ローラ対におけるたるみ量は、ばらついてしまう。また
電磁クラッチの残留磁気などでOFFタイミングが遅れ
ると、一時停止が遅れ、そのまま常回転しているグリッ
プローラ対に挾持されて搬送され、レジストローラ対に
到達するタイミングが早くなりすぎて、ジャム検出装置
でジャムと判断されたり、レジストローラ対でのたるみ
量が大きくなりすぎて、シートZ折れを生じたりする恐
れもある。例えば、レジストローラ対におけるたるみ量
のバラツキは、レジストローラ対部のガイド板の余裕度
から8±2mm程度にすることが望ましい。しかし、給紙
装置の給紙コロなどへの駆動ON・OFFを切り換える
給紙クラッチのOFFには、通常±15ミリ秒程度のバ
ラツキがあり、給紙線速が500mm/秒の場合には、一
時停止位置のバラツキが±15mm程度になり、これがそ
のままレジストローラ対におけるたるみ量のバラツキに
なる。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、シート収容部から1
枚づつシートを給送する給紙装置と該給紙装置から送ら
れてきたシートを更に搬送する搬送装置と、該搬送装置
から送られてきたシートを、所定のタイミングで更に次
工程部へ搬送するレジスト搬送手段とを有する複写装置
であって、レジスト搬送手段へのシートの搬送精度を向
上させた複写装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、シート収容部から1枚づつシ
ートを給送する給紙装置と、該給紙装置から送られてき
たシートを更に搬送する搬送装置と、該搬送装置から送
られてきたシートを、所定のタイミングで更に次工程部
へ搬送するレジスト搬送手段とを有する複写装置におい
て、該搬送装置の駆動機構を、該給紙装置及びレジスト
搬送手段の駆動とは独立に、駆動制御可能に構成したこ
とを特徴とするものである。また、請求項2の発明は、
請求項1の複写装置において、上記駆動機構を搬送速度
可変に構成し、上記給紙装置と上記搬送装置との間に配
設された第1シート検出手段と、該搬送装置の最上流の
搬送力伝達部材よりも下流に配設された第2シート検出
手段と、該第1シート検出手段の出力に基づいて該給紙
装置の駆動を一時停止させた後、所定タイミングで該駆
動を再開させる給紙装置駆動制御手段と、該第2シート
検出手段によって検出されたシート到達時間とシート到
達予定時間との比較から該搬送装置の速度を可変設定す
る搬送速度可変設定手段とを設けたことを特徴とするも
のである。また、請求項3の発明は、請求項2の複写装
置において、上記レジスト搬送手段よりも上流に配設さ
れた第3シート検出手段と、該第3シート検出手段の出
力に基づいて上記搬送速度可変設定手段による設定速度
を補正する設定可変速度補正手段とを設けたことを特徴
とするものである。また、請求項4の発明は、請求項1
の複写装置において、上記給紙装置と上記搬送装置との
間に配設された第1シート検出手段と、該第1シート検
出手段の出力に基づいて該給紙装置の駆動を一時停止さ
せた後、所定タイミングで該駆動を再開させる給紙装置
駆動制御手段と、該搬送装置の最上流の搬送力伝達部材
よりも下流に配設された第2シート検出手段と、該第2
シート検出手段の出力に基づいて、該給紙装置の一時停
止不良を検出する一時停止不良検出手段と、該一時停止
不良検出手段の出力に基づいて、上記搬送手段の駆動を
一時停止させた後、所定タイミングで該駆動を再開させ
る搬送装置駆動制御手段とを設けたことを特徴とするも
のである。また、請求項5の発明は、請求項1の複写装
置において、上記駆動機構を搬送速度可変に構成し、上
記搬送装置の最上流の搬送力伝達部材よりも下流に配設
されたシート検出手段と、該シート検出手段によって検
出されたシート到達時間とシート到達予定時間との比較
から該搬送装置の速度を可変設定する搬送速度可変設定
手段とを設けたことを特徴とするものである。また、請
求項6の発明は、シート収容部から1枚づつシートを給
送する給紙装置と、該給紙装置から送られてきたシート
を更に搬送する搬送装置と、該搬送装置から送られてき
たシートを、所定のタイミングで更に次工程部へ搬送す
るレジスト搬送手段とを有する複写装置において、上記
給紙装置と上記搬送装置との間に配設された第1シート
検出手段と、該第1シート検出手段の出力に基づいて該
給紙装置の駆動を一時停止させた後、所定タイミングで
該駆動を再開させる給紙装置駆動制御手段と、該第1シ
ート検出手段よりも下流に配設され該給紙装置の一時停
止時のシート位置を検出するシート一時停止位置検出手
段と、該シート一時停止位置検出手段の出力に基づい
て、該駆動の再開のタイミングを補正する給紙再駆動タ
イミング補正手段とを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】請求項1の発明においては、給紙装置によりシ
ート収容部から1枚づつ給送しのシートを、搬送装置に
よりレジスト搬送手段へ搬送し、このレジスト搬送手段
により所定のタイミングで更に次工程部へ搬送する。そ
して、この搬送装置の駆動機構を、給紙装置及びレジス
ト搬送手段の駆動とは独立に、駆動制御可能に構成する
ことにより、この搬送装置の駆動と給紙装置の制御を、
給紙装置や搬送装置などによるシート搬送のバラツキに
応じて、シート収容部からレジスト搬送手段までのシー
ト搬送条件を比較的自由に変化させ得るようにする。
【0009】また、請求項2の発明においては、請求項
1の複写装置において、給紙装置駆動制御手段により、
上記給紙装置と上記搬送装置との間に配設された第1シ
ート検出手段の出力に基づいて該給紙装置の駆動を一時
停止させた後、所定タイミングで該駆動を再開させて、
上記搬送装置へシートを給送する。そして、該搬送装置
の駆動機構を搬送速度可変に構成しておき、搬送速度可
変設定手段により、第該搬送装置の最上流の搬送力伝達
部材よりも下流に配設された第2シート検出手段によっ
て検出されたシート到達時間とシート到達予定時間との
比較から該搬送装置の速度を可変設定する。これによ
り、レジスト搬送手段へのシート到達時間を調整する。
【0010】また、請求項3の発明においては、請求項
2の複写装置において、設定可変速度補正手段により、
上記レジスト搬送手段よりも上流に配設された第3シー
ト検出手段の出力に基づいて上記搬送速度可変設定手段
による設定速度を補正する。これにより、上記第2シー
ト検出手段よりも下流側の搬送ローラなどの搬送力伝達
部材が、例えば経時で摩耗してローラ径が小さくなるな
どの原因で、その線速が小さくなった場合にも、レジス
ト搬送手段へのシート到達時間を調整する。
【0011】また、請求項4の発明においては、請求項
1の複写装置において、給紙装置駆動制御手段により、
上記給紙装置と上記搬送装置との間に配設された第1シ
ート検出手段の出力に基づいて該給紙装置の駆動を一時
停止させた後、所定タイミングで該駆動を再開させて該
搬送装置へシートを給送する。そして、一時停止不良検
出手段により、該搬送装置の最上流の搬送力伝達部材よ
りも下流に配設された第2シート検出手段の出力に基づ
いて、該給紙装置の一時停止不良を検出する。この一時
停止不良検出手段の出力に基づいて、搬送装置駆動制御
手段により、上記搬送手段の駆動を一時停止させた後、
所定タイミングで該駆動を再開させる。これにより、給
紙装置一時停止不良が発生しても、給紙装置での一時停
止時間分だけ、搬送装置でシートを一時停止させて、レ
ジスト搬送手段へのシート到達時間を調整する。
【0012】また、請求項5の発明においては、請求項
1の複写装置において、上記搬送装置の駆動機構を搬送
速度可変に構成しておき、搬送速度可変設定手段によ
り、該搬送装置の最上流の搬送力伝達部材よりも下流に
配設されたシート検出手段によって検出されたシート到
達時間とシート到達予定時間との比較から該搬送装置の
速度を可変設定する。これにより、レジスト搬送手段へ
のシート到達時間を調整する。
【0013】また、請求項6の発明においては、給紙装
置によりシート収容部から1枚づつ給送しのシートを、
搬送装置によりレジスト搬送手段へ搬送し、このレジス
ト搬送手段により所定のタイミングで更に次工程部へ搬
送する。そして、給紙装置駆動制御手段により、上記給
紙装置と上記搬送装置との間に配設された第1シート検
出手段の出力に基づいて該給紙装置の駆動を一時停止さ
せた後、所定タイミングで該駆動を再開させて、上記搬
送装置へシートを給送する。また、給紙再駆動タイミン
グ補正手段により、該第1シート検出手段よりも下流に
配設され該給紙装置の一時停止時のシート位置を検出す
るシート一時停止位置検出手段の出力に基づいて、該給
紙装置の駆動の再開タイミングを補正する。これによ
り、レジスト搬送手段へのシート到達時間を調整する。
【0014】
【実施例】本発明を、給紙カセットに積載されたシート
を給紙装置で1枚づつ給紙し、更に複数のローラ対から
なる搬送手段で搬送し、像担持体としての感光体ドラム
上に、レジスト搬送手段としてのレジストローラ対でタ
イミングを取って搬送する複写装置に適用した実施例に
ついて説明する。まず、この種の複写装置の給紙カセッ
ト部からレジストローラ対部までの概略構成に付いて説
明する。図1はこの種の複写装置の給紙カセット部から
レジストローラ対部までの概略構成を示す正面図、図2
はその平面図である。図面右端のカセットにシート1が
積載され、その最上部のシート上面に当接するようにピ
ックアップローラ2が設けられ、更にこのピックアップ
ローラ2で給送されたシートに対して分離搬送機能を発
揮するフィードコロ3及びセパレートコロ4からなる分
離搬送機構が設けられている。このピックアップローラ
2、フィードコロ3及びセパレートコロ4で、給紙搬送
装置が構成され、ピックアップローラ2とフィードコロ
3は同時に回転し、かつ給紙クラッチ13で回転がON
・OFFされるようになっている。そして、このフィー
ドコロ3等よりシート搬送方向下流側である図面左側に
は3組のローラ対5,6,6´から搬送装置が配設され
ている。3組のローラ対は図示のベルトで連結されて同
時に回転するようにされている。更にこの搬送装置より
もシート搬送方向下流側である図面左側に、レジストロ
ーラ対7が配設されている。そして、図1から判るよう
にこのレジストローラ対7よりシート搬送方向下流側で
ある図面左側に、転写装置としての転写チャージャ8が
配設されてる。シート搬送路を挟んで、この転写チャー
ジャ8と対向するように、図示しない感光体ドラムが回
転可能に支持され、その周囲に帯電器、露光光学装置、
現像装置、クリーニング装置、除電装置などの周知の装
置が配設されている。
【0015】〔実施例1〕そして、本実施例において、
図2に示すように、搬送装置の3組の搬送ローラ対5,
6,6´の駆動源として搬送ローラ用ステッピングモー
タ11が設けられ、またレジストローラ対7の駆動源と
してレジストローラ用ステッピングモータ14が設けら
れている。これにより、図示しないメインモータからの
駆動が上記給紙クラッチ13でON・OFFされる給紙
装置、搬送装置、及びレジストローラ対7が互いに独立
に駆動可能に、しかも、搬送装置の搬送速度が可変に構
成されている。なお、図中に示すように、給紙装置と搬
送装置の間、搬送装置の最上流の搬送ローラ対5とその
下流の搬送ローラ対6の間、及び搬送装置とレジストロ
ーラ対7との間には、転写紙の先端を検知するための先
端検知センサー21、23,10がそれぞれ設置されて
いる。これらは、後述するより詳細な実施例において使
用されるものである。
【0016】図3は、本実施例の複写装置の電装部の構
成例を示すブロック図である。メインコントローラ24
は、複写装置の電源スイッチがOFFされたときに、種
々の検出データなどを保持するための不揮発RAM、C
PU26などによって構成されている。このCPU26
には図示しないROM,RAMなどの記憶手段も付設さ
れている。そして、このCPU26のアナログポート
に、例えば上記先端検知センサー21,23,10が接
続され、また出力ポートに例えば増幅機能を備えたイン
バータを介して上記搬送ローラ用ステッピングモータ1
1や給紙クラッチ13などが接続される。無論、上記レ
ジストローラ用ステッピングモータ14もこのCPU2
6に接続し、このCPU26で制御しても良い。なお、
レジストローラ対7は、搬送装置により搬送されるシー
トに所定のたるみを生じさせてスキュー補正できるよう
に、シート先端到達時には回転停止状態をとり、その後
に感光体ドラムの回転によるトナー像先端の転写チャー
ジャ部到達とシートの同部到達とが一致するようにタイ
ミングをとって、転写チャージャ8に対向する感光体ド
ラム表面にシートを搬送するように制御されている。
【0017】以上のように本実施例によれば、給紙装
置、搬送装置、及びレジストローラ対7が互いに独立に
駆動可能に、しかも、搬送装置の搬送速度が可変に構成
されているので、例えばシート搬送路上に設置された先
端検知センサー21,23,10などの出力を用いて判
断したシート搬送状況に応じて、搬送装置の駆動ON・
OFFタイミングや搬送速度を可変制御することによ
り、レジストローラ対7への搬送を、例えば搬送装置を
常時一定速度で駆動する場合などに比して、自由に制御
することができる。従って、給紙装置などによる搬送状
況によらず、レジストローラ対7へのシート到達時間を
一定に調整することも可能になる。
【0018】〔実施例2〕次に、図4(a)を用いて、
より具体的な実施例について説明する。本実施例の複写
装置は、上記実施例1の構成において、図4(a)に示
すように、フィードコロ3の下流に配設された第1シー
ト検出手段としての先端検知センサー21と、搬送装置
の最上流のローラ対5よりも下流側に配設された第2シ
ート検出手段としての先端検知センサー23と、上記先
端検知センサー21の出力に基づいて給紙クラッチ13
を一旦OFFして給紙装置の給送を停止させた後、所定
タイミングで給紙クラッチ13をONして給送を再開さ
せる給紙装置駆動制御手段40と、先端検知センサー2
3の出力に基づいて、給送の再開後に先端検知センサー
23でシート先端を検出するまでの時間を求め、該時間
とシート到達予定時間としての基準時間との比較から搬
送装置の速度を可変設定する搬送速度可変設定手段41
とを有している。ピックアップローラ2により積載部か
ら呼び出され、かつフィードコロ3で搬送されたシート
1の先端が先端検知センサー21で検出されると給紙ク
ラッチ13をOFFして該シート1を一時停止させる。
その後予め設定されたタイミングで再び給紙クラッチ1
3をONする。給紙クラッチ13が再ONされてフィー
ドコロ3で搬送され搬送ローラ対5に達したシート1が
先端検知センサー23で検知されると、給紙クラッチ1
3の再ON時からこの検知時までの時間を用いて、シー
ト1のずれ量を算出し、ステッピングモータ11の速度
を変更する。これにより、レジストローラ対7に達する
時間を一定にする。
【0019】図7乃至図9は、この制御の具体例を示す
フローチャートである。図7において、メインルーチン
(図示せず)にて給紙OKと判断したとき、このサブル
ーチンに入る。まず給紙クラッチ13をONしタイムカ
ウンタt1をスタートする(ステップ1〜7)。先端検
知センサー21がONしたら給紙クラッチ13をOFF
する(ステップ8〜10)。先端検知センサー21が給
紙クラッチ13ONから350ミリ秒後までにONしな
ければ、給紙ジャムと判断しジャム処理ルーチン(図示
せず)に入る(ステップ8,21〜24)。給紙クラッ
チ13ONからTミリ秒後に再度給紙クラッチ13をO
Nする(ステップ1〜3,11〜13)。先端検知セン
サー23がONしたら以下の処理を行う(ステップ1,
2,14〜20)。即ち、予め設定した給紙クラッチ1
3ON→OFF→ON→先端検知センサー23到達の時
間T2ミリ秒とタイムカウンタt1で測定した実際の経過
時間とのずれtxは、
【式1】tx=(T2−t1)×10-3(秒) であり(ステップ15)、シート1の先端が給紙スター
ト(給紙クラッチ13ON)後、レジストローラ対7に
達するまでの狙いの時間tは、搬送装置(ローラ対5〜
6´)の線速v(mm/秒)を本体駆動(図示せず)の線
速v0(mm/秒)と同じに設定(v=v0)したとき、
【式2】t=T2×10-3+(L/v0)(秒) である。但し、ここでLは先端検知センサー23からレ
ジストローラ対7までの距離(mm)である。式1におい
て、tx≠0のとき、シート1が狙いの時間tでレジス
トローラ対7に達するよう搬送装置の線速vを変更する
(ステップ16,17)。このvは式1及び式2より、
【式3】v=L/(t−t1×10-3) =L/(T2×10-3+(L/v0)−t1×10-3) =L/((T2−t1)×10-3+(L/v0)) =L/(tx+(L/v0)) となる。搬送装置の線速vと搬送ローラ用ステッピング
モータ11の回転数N(rpm)の関係は、v=(1/
a)×N。ここでaは部品構成などによって定数。従っ
て、
【式4】N=a×v と設定できる(ステップ18)。搬送ローラ用ステッピ
ングモータ11はステッピングモータであり、回転数
N、運転パルス速度f(pps)、ステップ角nとした
とき、
【式5】f=(N/60)×(360/n) である。式3,4,5,1より、シート1を狙いの時間
でレジストローラ対7に到達させるためのステッピング
モータ11の運転パルス速度fを、
【式6】 f=(a×v/60)×(360/n) =(a×L/(tx+(L/v0))/60)×(360/n) =(a×L/((T2−t1)×10-3+(L/v0))/60)×(360 /n) に設定する(ステップ19,20)。給紙クラッチ13
ONから(T+350)(ミリ秒)後までに先端検知セ
ンサー23がONしなければ、搬送ジャムと判断し、ジ
ャム処理ルーチン(図示せず)に入る(ステップ14,
25,26,23,24)。
【0020】図8において、給紙クラッチ13のON→
OFF→ON→先端検知センサー23ONまでの時間の
設定値とのずれから、ステッピングモータ11のパルス
速度fを変更した後(SUB1の処理後)、タイムカウ
ンタt1の測定値が給紙スタート(給紙クラッチ13O
N)からレジストローラ対7までの狙いの時間(式2と
同じ)と一致し、かつ先端検知センサー10がONして
いれば、シート1の先端がレジストローラ対7に達して
いると判断しステッピングモータ11のパルス速度f
を、搬送装置の線速vが本体駆動の速度v0に戻るよ
う、f=f0と設定する(ステップ1〜4,6,7)。
なぜなら、v0=(1/a)×(60×(360/
n))×f0、但し、(60×(360/n))×f0
ステッピングモータ11の回転数だからである。先端検
知センサー10がONしなければ、搬送(レジスト)ジ
ャムと判断し、ジャム処理ルーチン(図示せず)に入る
(ステップ1〜3,5,6,7)。
【0021】図9は、ステッピングモータ11の制御ル
ーチンである。プリントキー(図示せず)ON後、ステ
ッピングモータ11の運転パルス速度をf0(pps)
に設定し、300ミリ秒後、ステッピングモータ11を
スタートさせる(搬送装置の線速はv0)(ステップ1
〜5,1,6,7〜10)。以後、図7のサブルーチン
SUB1にて設定された運転パルス速度により回転する
(ステップ1,6,10)。
【0022】以上本実施例によれば、給紙装置の一時停
止で一時停止した後に給紙クラッチ13の再ONで再び
給送されたシート1の先端を、搬送ローラ対5の下流側
に配設された先端検知センサー23で検知する時間と設
定時間との差を算出し、搬送ローラ用ステッピングモー
タ11の速度を変更して搬送ローラ対5,6,6´によ
る搬送線速を変え、これにより、レジストローラ対7に
シート1が達する時間を一定にしているので、レジスト
ローラ部におけるたるみ量を一定にできる。
【0023】〔実施例3〕次に、同じく図4(a)を用
いて、上記実施例2を改良した実施例について説明す
る。上記実施例2では搬送ローラ対5の下流に配設され
た先端検知センサー23でシート1を検知する時間と予
め設定された時間との差から搬送ローラ用ステッピング
モータ11の速度を変更して、レジストローラ対7にシ
ート1が到達する時間を一定にしているが、例えば経時
に搬送ローラが摩耗するとローラ径が小さくなるので、
搬送ローラの線速が小さくなる。従って、搬送ローラの
初期の設定速度とずれが生じる。そこで、図4(a)中
に示すように、レジストローラ対7より上流の第3シー
ト検出手段としての先端検知センサー10でシート1先
端が検出された時間と予め設定した時間との差を、搬送
ローラ用のステッピングモータ11の速度を算出してい
る算出手段にフィードバックし、その補正を行う設定可
変速度補正手段42を設ける。
【0024】図10は本実施例の制御の具体例を示すフ
ローチャートである。上記図7のSUB1にて、ステッ
ピングモータ11のパルス速度fを変更した後に、シー
ト1が先端検知センサー10に達した時(先端検知セン
サー10のON)、以下の処理を行う(ステップ1〜1
1)。即ち、まず先端検知センサー23から先端検知セ
ンサー10まで間のシート1の実際の速度、つまり実際
の搬送装置の線速v1を求める。シート1が給紙スター
トから先端検知センサー23に到達するまでの時間ty
は、
【式7】ty=T2−tx×103(ミリ秒) である(ステップ4)。よって、シート1が先端検知セ
ンサー23から先端検知センサー10まで搬送されるの
に経過した時間は、式7より、
【式8】t=(t1−ty)×10-3(秒) である。従って、求める線速v1は、
【式9】v1=(L−L1)/t =(L−L1)/((t1−ty)×10-3)(mm/秒) となる(ステップ5)。但し、L1はレジストローラ対
7と先端検知センサー10の距離(mm)。ここで、経時
劣化などでv1とSUB1にて設定したvについてv≠
1となったとき、式5における定数aを変更し、ステ
ッピングモータ11の回転速度と搬送装置の線速vとの
関係を補正する(ステップ6,7)。今、ステッピング
モータ11と線速vの関係は、
【式10】N=a´×v1 式4,10より
【式11】a×v=a´×v1 a´=(v/v1)×a となる。シート1がレジストローラ対7に達するまでの
時間t3は式7,9より、
【式12】t3=ty+(L/v1)×103(ミリ秒) タイムカウンタt1の測定値がt3と一致したらレジスト
ローラ対7にシート1が到達したと判断しステッピング
モータ11のパルス速度をf=f0に設定する(ステッ
プ8〜11)。先端検知センサー10にシート1が達す
る(先端検知センサー10がONする)ことなく、タイ
ムカウンタt1の測定値が当初の狙いの時間(式2)を
超えたときは搬送(レジスト)ジャムと判断する(ステ
ップ1〜3,12,13,10,11)。なお、ステッ
ピングモータ制御ルーチンは、SUB3と同様である。
【0025】以上本実施例によれば、レジストローラ対
7前に設けられた先端検知センサー10で検知する時間
と設定時間との差を、搬送ローラ速度にフィードバック
するので、レジストローラ部におけるシート1のたるみ
量をより安定化できる。
【0026】〔実施例4〕次に図4(b)を用いて他の
実施例について説明する。本実施例の複写装置は、図4
(b)に示すように、上記給紙装置駆動制御手段40の
他に、上記先端検知センサー23の出力に基づいて、上
記給紙装置の一時停止不良を検出する一時停止不良検出
手段43、及び、一時停止不良検出手段43の出力に基
づいて、上記搬送手段の駆動を一旦停止させた後、所定
タイミングで該駆動を再開させる搬送装置駆動制御手段
44を設けている。給紙クラッチ13が一時停止すべき
とき、例えば残留磁化などで一時停止不良が発生した場
合、一時停止すべき時間分だけ早く先端検知センサー2
3に到達する。そこで先端検知センサー23でシート1
先端を検知する時間が一時停止すべき時間分だけ早かっ
た場合に一時停止不良と判断する。そして、一時停止不
良と判断した場合に、ステッピングモータ11を一時停
止させて搬送ローラを停止させる。
【0027】図11は、この制御の具体例を示すフロー
チャートである。メインルーチン(図示せず)にて給紙
OKと判断したとき、このサブルーチンに入る。まず給
紙クラッチ13をONしタイムカウンタt1をスタート
する(ステップ1〜6)。先端検知センサー21がON
したら給紙クラッチ13をOFFする(ステップ1〜
3,7〜9)。先端検知センサー21が給紙クラッチ1
3ONから350ミリ秒後までにONしなければ、給紙
ジャムと判断しジャム処理ルーチン(図示せず)に入る
(ステップ1〜3,7,17〜20)。給紙クラッチ1
3ONからTミリ秒以内に先端検知センサー23がON
していれば、給紙クラッチ13の停止不良と判断しステ
ッピングモータ11をOFFする(ステップ1,2,1
0〜13)。そして、タイムカウンタt1が予め設定し
た給紙スタート(給紙クラッチ13ON)から先端検知
センサー23までの時間と一致したら再度ステッピング
モータ11をスタートする(ステップ1,14,1
5)。先端検知センサー23がONしなければ、給紙ク
ラッチ13ONからTミリ秒後に再度給紙クラッチ13
をONする(ステップ1,2,10,16)。
【0028】以上本実施例によれば、給紙クラッチ13
が残留磁気などで連結の切れが悪くなり、一時停止せず
に搬送ローラ対5に達した場合でも、それを先端検知セ
ンサー23への到達時間で検知し、搬送ローラ部で一時
停止させるので、レジストローラ対7でのZ折れなどの
不具合を防止できる。なお、本実施例においても、上記
実施例3の搬送速度可変設定手段41、更には上記実施
例4の設定可変速度補正手段42を設けても良い。
【0029】〔実施例5〕次に、図5を用いて他の実施
例について説明する。本実施例は、図5に示すように上
記搬送装置の最上流のローラ対5よりも下流側に配設さ
れたシート検出手段としての先端検知センサー23の出
力に基づいて、基準時間との比較から該搬送装置の速度
を可変設定する搬送速度可変設定手段45を設けてい
る。そして、本実施例では、給紙装置の一時停止制御は
行わない。これにおいても、搬送ローラ対5で搬送され
てきたシート1の先端が先端検知センサー23で検出さ
れた時間と予め設定された時間との差から搬送ローラ用
ステッピングモータ11の速度を変更することにより、
レジストローラ対7への到達時間を調整できる。
【0030】図12は本実施例の制御の具体例を示すフ
ローチャートである。図中左側のSUB6において、メ
インルーチン(図示せず)にて給紙OKと判断したと
き、このSUB6に入る。まず給紙クラッチ13をON
しタイムカウンタt1をスタートする(ステップ1〜
5)。先端検知センサー21が給紙クラッチ13ONか
ら550ミリ秒後までにONしなければ、給紙ジャムと
判断しジャム処理ルーチン(図示せず)に入る(ステッ
プ6〜10)。先端検知センサー23がONしたら以下
の処理を行う(ステップ6,11〜16)。即ち、予め
設定した給紙クラッチ13ONから先端検知センサー2
3ONまでの時間T3ミリ秒とタイムカウンタt1で測定
した実際の経過時間とのずれtxは、
【式13】tx=(T3−t1)×10-3(秒) であり(ステップ11)、シート1の先端が給紙スター
ト(給紙クラッチ13ON)後、レジストローラ対7に
達するまでの狙いの時間tは、搬送装置(ローラ対5〜
6´)の線速v(mm/秒)を本体駆動(図示せず)の線
速v0(mm/秒)と同じに設定(v=v0)したとき、
【式14】t=T3×10-3+(L/v0)(秒) である。但し、ここでLは先端検知センサー23からレ
ジストローラ対7までの距離(mm)である。式13にお
いて、tx≠0のとき、シート1が狙いの時間tでレジ
ストローラ対7に達するよう搬送装置の線速vを変更す
る(ステップ12〜16)。このvは式13及び式14
より、
【式15】v=L/(t−t1×10-3) =L/(T3×10-3+(L/v0)−t1×10-3) =L/((T3−t1)×10-3+(L/v0)) =L/(tx+(L/v0)) となる(ステップ13)。搬送装置の線速vと搬送ロー
ラ用ステッピングモータ11の回転数N(rpm)の関
係は、v=(1/a)×N。ここでaは部品構成などに
よって定数。従って、
【式16】N=a×v と設定できる(ステップ14)。搬送ローラ用ステッピ
ングモータ11はステッピングモータであり、回転数
N、運転パルス速度f(pps)、ステップ角nとした
とき、
【式17】f=(N/60)×(360/n) である。式15,16,17より、シート1を狙いの時
間でレジストローラ対7に到達させるためのステッピン
グモータ11の運転パルス速度fを、
【式18】 f=(a×v/60)×(360/n) =(a×L/(tx+(L/v0))/60)×(360/n) =(a×L/((T3−t1)×10-3+(L/v0))/60)×(360 /n) に変更する(ステップ15,16)。次いで図中右側の
SUB7において、ステッピングモータ11のパルス速
度変更後、タイムカウンタt1の測定値が狙いの時間
(式14)と一致し、かつ先端検知センサー10がON
していれば、シート1の先端がレジストローラ対7に達
したと判断し、ステッピングモータ11の速度をf0
設定する(ステップ1〜4)。先端検知センサー10が
ONしていなければ、搬送(レジスト)ジャムと判断す
る(ステップ1〜3,7,5,6)。なお、ステッピン
グモータ制御ルーチンは、前述のSUB3と同様であ
る。
【0031】以上本実施例によれば、最上流の搬送ロー
ラ対5の下流にシート1先端検知用のセンサーを配置
し、その検知時間と設定時間との差を算出し、ステップ
モータ11の速度を変更して搬送ローラの搬送線速を変
えているので、一時停止させることなくシート1のスタ
ート位置のバラツキを修正し、レジストローラ部におけ
るシート1のたるみを一定にできる。
【0032】〔実施例6〕次に、図6を用いて他の実施
例について説明する。本実施例の複写装置は、図6に示
すように、上記給紙装置と上記搬送装置との間に配設さ
れた第1シート検出手段としての先端検知センサー21
と、これよりも下流側に配設されたシート一時定位置検
出手段としての先端検知センサー対22,22´と、先
端検知センサー21の出力に基づいて給紙装置の駆動を
一旦停止させた後、所定タイミングで該駆動を再開させ
る給紙装置駆動制御手段46と、先端検知センサー2
2,22´の出力に基づいて、該駆動の再開のタイミン
グを補正する給紙再駆動タイミング補正手段47とを有
している。上記先端検知センサー22,22´は、給紙
装置の一時停止時におけるシート1先端位置を検出する
ためのものであり、例えば給紙クラッチ13が一時停止
したとき、シート1の先端が両センサー22,22´の
間であれば、上流センサー22のみON、同先端が上流
センサー22よりも上流であれば、両センサー22,2
2´ともOFF、同先端が下流センサー22´よりも下
流であれば両センサーともONとなる。このようなセン
ター対に代え例えば特開昭62−212670号公報に
開示されている停止位置センサーなどを用いることもで
きる。最初の給紙クラッチ13のONから予め設定され
たTミリ秒後に再び給紙クラッチ13をONする。例え
ば給紙クラッチ13が一時停止したととき、シート1の
先端が両センサーの間、つまり上流センサーのみONで
あれば給紙クラッチ13再結合時間として標準値Tミリ
秒を用いる。また同先端が上流センサーよりも上流、つ
まり両センサーともOFFであれば、シート1の停止位
置が標準停止位置よりも上流であるので、それを補正す
るため標準値Tミリ秒よりも予め定めておいた補正量で
あるT1ミリ秒だけ短い、(T−T1)ミリ秒を給紙クラ
ッチ13再結合時間として用い、再給紙のタイミングを
早める。また同先端が下流センサーよりも下流、つまり
両センサーともONであれば、シート1の停止位置が標
準停止位置よりも下流であるので、それを補正するため
標準値Tミリ秒よりも予め定めておいた補正量であるT
1ミリ秒だけ長い、(T+T1)ミリ秒を給紙クラッチ1
3再結合時間として用い、再給紙のタイミングを遅ら
す。図13の上部にあるタイミングチャートは適正時の
上記タイミングチャート、中ほどのタイミングチャート
は停止位置が手前のときのタイミングチャート、下部の
タイミングチャートは停止位置が進み過ぎたときのタイ
ミングチャートである。
【0033】図14は本実施例の制御の具体例を示すフ
ローチャートである。メインルーチン(図示せず)にて
給紙OKと判断したとき、このサブルーチンに入る。ま
ず給紙クラッチ13をONしタイムカウンタt1をスタ
ートする(ステップ1〜6)。先端検知センサー21が
ONしたら給紙クラッチ13をOFFする(ステップ7
〜9)。先端検知センサー21が給紙クラッチ13ON
から350ミリ秒後までにONしなければ、給紙ジャム
と判断しジャム処理ルーチン(図示せず)に入る(ステ
ップ1〜3,7,20〜23)。給紙クラッチ13ON
から(T−T1)ミリ秒後にシート1の先端位置チェッ
クを行う(ステップ1,2,10,11)。シート1が
先端検知センサー22に達していなければ、即給紙クラ
ッチ13をONする(ステップ11〜14)。シート1
が先端検知センサー22と先端検知センサー22´の間
に達していれば、タイムカウンタt1=T、つまり給紙
クラッチ13ONからTミリ秒後に再給紙(給紙クラッ
チ13ON)する(ステップ11,15〜18,12〜
14)。シート1が先端検知センサー22´まで達して
いれば、給紙クラッチ13ONから(T+T1)ミリ秒
後に再給紙(給紙クラッチ13ON)する(ステップ1
1,15,19,17,18,12〜14,又は、1,
18,12〜14)。
【0034】以上本実施例によれば、給紙装置の一時停
止によるシート1の一時停止位置を検知し、検知した停
止位置によって給紙クラッチ13を再びONするタイミ
ングを補正しているので、この再度の給紙クラッチ13
ON後に更に搬送装置で搬送されるシート1について、
レジストローラ部におけるたるみ量を調整できる。
【0035】以上の各実施例は、給紙カセットから感光
体への給紙についてのものであるが、本発明は、例え
ば、両面複写における中間トレイから感光体への給紙
や、ADF装置における原稿載置トレーから露光用のコ
ンタクトガラス上への給紙などにも適用できる。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、給紙装置とレ
ジスト搬送手との間に配設された搬送装置の駆動機構
を、給紙装置及びレジスト搬送手段の駆動とは独立に、
駆動制御可能に構成することにより、この搬送装置の駆
動と給紙装置の制御を、給紙装置や搬送装置などによる
シート搬送のバラツキに応じて、シート収容部からレジ
スト搬送手段までのシート搬送条件を比較的自由に変化
させることができる。従って、給紙装置及び搬送装置に
よる、レジスト搬送手段へのシート搬送精度を向上させ
ることが可能になる。
【0037】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の複写装置において、給紙装置駆動制御手段により、上
記給紙装置と上記搬送装置との間に配設された第1シー
ト検出手段の出力に基づいて該給紙装置の駆動を一旦停
止させた後、所定タイミングで該駆動を再開させて、上
記搬送装置へシートを給送するので、給紙装置からのシ
ートをそのまま搬送装置でレジスト搬送手段に搬送する
場合に比して、レジスト搬送手段へのシート到達時間を
安定させることができる。しかも、該搬送装置の駆動機
構を搬送速度可変に構成しておき、搬送速度可変設定手
段により、第該搬送装置の最上流の搬送力伝達部材より
も下流に配設された第2シート検出手段によって検出さ
れたシート到達時間とシート到達予定時間との比較から
該搬送装置の速度を可変設定して、レジスト搬送手段へ
のシート到達時間を調整するので、このシート到達時間
を一定にすることができる。従って、停止状態のレジス
ト搬送手段にシート先端を当接させて所定のたるみをシ
ートに生じさせ、これによりスキュー補正を行う場合に
も、このたるみ量を所望の範囲内のものにすることがで
きる。 (以下、余白)
【0038】また、請求項3の発明によれば、請求項2
の複写装置において、設定可変速度補正手段により、上
記レジスト搬送手段よりも上流に配設された第3シート
検出手段の出力に基づいて上記搬送速度可変設定手段に
よる設定速度を補正するので、上記第2シート検出手段
よりも下流側の搬送ローラなどの搬送力伝達部材が、例
えば経時で摩耗してローラ径が小さくなるなどの原因
で、その線速が小さくなった場合にも、レジスト搬送手
段へのシート到達時間を調整できる。従って、レジスト
搬送手段へのシート搬送精度を、経時的にも安定維持で
きる。
【0039】また、請求項4の発明によれば、請求項1
の複写装置において、給紙装置駆動制御手段により、上
記給紙装置と上記搬送装置との間に配設された第1シー
ト検出手段の出力に基づいて該給紙装置の駆動を一旦停
止させた後、所定タイミングで該駆動を再開させて該搬
送装置へシートを給送するので、給紙装置からのシート
をそのまま搬送装置でレジスト搬送手段に搬送する場合
に比して、レジスト搬送手段へのシート到達時間を安定
させることができる。しかも、一時停止不良検出手段に
より、該給紙装置の一時停止不良を検出した場合、搬送
装置駆動制御手段により、給紙装置での一時停止時間分
だけ、搬送装置でシートを一時停止させるので、この場
合でもレジスト搬送手段へのシート到達時間を調整でき
る。従って、該給紙装置の一時停止不良が生じた場合に
も、レジスト搬送手段でのシートZ折れなどの不具合の
発生を防止できる。
【0040】また、請求項5の発明によれば、請求項1
の複写装置において、上記搬送装置の駆動機構を搬送速
度可変に構成しておき、搬送速度可変設定手段により、
該搬送装置の最上流の搬送力伝達部材よりも下流に配設
されたシート検出手段によって検出されたシート到達時
間とシート到達予定時間との比較から該搬送装置の速度
を可変設定して、レジスト搬送手段へのシート到達時間
を調整するので、このシート到達時間を一定にすること
ができる。従って、停止状態のレジスト搬送手段にシー
ト先端を当接させて所定のたるみをシートに生じさせ、
これによりスキュー補正を行う場合にも、このたるみ量
を所望の範囲内のものにすることができる。また、給紙
装置の駆動を一旦停止させた後、所定タイミングで該駆
動を再開させて該搬送装置へシートを給送するものと異
なり、給紙装置で一気に搬送装置へシートを給送するも
のにおいても、レジスト搬送手段へのシート到達時間を
調整するので、このシート到達時間を一定にすることが
できる。
【0041】また、請求項6の発明によれば、給紙装置
駆動制御手段により、上記給紙装置と上記搬送装置との
間に配設された第1シート検出手段の出力に基づいて該
給紙装置の駆動を一旦停止させた後、所定タイミングで
該駆動を再開させて、上記搬送装置へシートを給送する
ので、給紙装置からのシートをそのまま搬送装置でレジ
スト搬送手段に搬送する場合に比して、レジスト搬送手
段へのシート到達時間を安定させることができる。しか
も、給紙再駆動タイミング補正手段により、該第1シー
ト検出手段よりも下流に配設され該給紙装置の一旦停止
時のシート位置を検出するシート一旦停止位置検出手段
の出力に基づいて、該給紙装置の駆動の再開タイミング
を補正して、レジスト搬送手段へのシート到達時間を調
整するので、このシート到達時間を一定にすることがで
きる。従って、停止状態のレジスト搬送手段にシート先
端を当接させて所定のたるみをシートに生じさせ、これ
によりスキュー補正を行う場合にも、このたるみ量を所
望の範囲内のものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る複写装置の給紙部の概略構成を示
す正面図。
【図2】同給紙部の平面図。
【図3】同複写装置の電装部のブロック図。
【図4】(a)は実施例2及び実施例3の装置の説明
図。(b)は実施例4の装置の説明図。
【図5】実施例5の装置の説明図。
【図6】実施例6の装置の説明図。
【図7】実施例2の制御のフローチャート。
【図8】実施例2の制御のフローチャート。
【図9】実施例2の制御のフローチャート。
【図10】実施例3の制御のフローチャート。
【図11】実施例4の制御のフローチャート。
【図12】実施例5の制御のフローチャート。
【図13】実施例6の先端検知センサー22,22´の
動作のタイミングチャート。
【図14】実施例6の制御のフローチャート。
【符号の説明】
1 シート 2 ピックアップローラ 3 フィードコロ 5 搬送ローラ対 6 搬送ローラ対 6´ 搬送ローラ対 7 レジストローラ対 10,21,22,22´,23 先端検知センサー 11 搬送ローラ用ステッピングモータ 13 給紙クラッチ 14 レジストローラ用ステッピングモータ 40 給紙装置駆動制御手段 41 搬送速度可変設定手段 42 設定可変速度補正手段 43 一時停止不良検出手段 44 搬送装置駆動制御手段 45 搬送速度可変設定手段 46 給紙装置駆動制御手段 47 給紙再駆動タイミング補正手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート収容部から1枚づつシートを給送す
    る給紙装置と、 該給紙装置から送られてきたシートを更に搬送する搬送
    装置と、 該搬送装置から送られてきたシートを、所定のタイミン
    グで更に次工程部へ搬送するレジスト搬送手段とを有す
    る複写装置において、 該搬送装置の駆動機構を、該給紙装置及びレジスト搬送
    手段の駆動とは独立に、駆動制御可能に構成したことを
    特徴とする複写装置。
  2. 【請求項2】上記駆動機構を搬送速度可変に構成し、 上記給紙装置と上記搬送装置との間に配設された第1シ
    ート検出手段と、 該搬送装置の最上流の搬送力伝達部材よりも下流に配設
    された第2シート検出手段と、 該第1シート検出手段の出力に基づいて該給紙装置の駆
    動を一時停止させた後、所定タイミングで該駆動を再開
    させる給紙装置駆動制御手段と、 該第2シート検出手段によって検出されたシート到達時
    間とシート到達予定時間との比較から該搬送装置の速度
    を可変設定する搬送速度可変設定手段とを設けたことを
    特徴とする請求項1の複写装置。
  3. 【請求項3】上記レジスト搬送手段よりも上流に配設さ
    れた第3シート検出手段と、 該第3シート検出手段の出力に基づいて上記搬送速度可
    変設定手段による設定速度を補正する設定可変速度補正
    手段とを設けたことを特徴とする請求項2の複写装置。
  4. 【請求項4】上記給紙装置と上記搬送装置との間に配設
    された第1シート検出手段と、 該第1シート検出手段の出力に基づいて該給紙装置の駆
    動を一時停止させた後、所定タイミングで該駆動を再開
    させる給紙装置駆動制御手段と、 該搬送装置の最上流の搬送力伝達部材よりも下流に配設
    された第2シート検出手段と、 該第2シート検出手段の出力に基づいて、該給紙装置の
    一時停止不良を検出する一時停止不良検出手段と、 該一時停止不良検出手段の出力に基づいて、上記搬送手
    段の駆動を一時停止させた後、所定タイミングで該駆動
    を再開させる搬送装置駆動制御手段とを設けたことを特
    徴とする請求項1の複写装置。
  5. 【請求項5】上記駆動機構を搬送速度可変に構成し、 上記搬送装置の最上流の搬送力伝達部材よりも下流に配
    設されたシート検出手段と、 該シート検出手段によって検出されたシート到達時間と
    シート到達予定時間との比較から該搬送装置の速度を可
    変設定する搬送速度可変設定手段とを設けたことを特徴
    とする請求項1の複写装置。
  6. 【請求項6】シート収容部から1枚づつシートを給送す
    る給紙装置と、 該給紙装置から送られてきたシートを更に搬送する搬送
    装置と、 該搬送装置から送られてきたシートを、所定のタイミン
    グで更に次工程部へ搬送するレジスト搬送手段とを有す
    る複写装置において、 上記給紙装置と上記搬送装置との間に配設された第1シ
    ート検出手段と、 該第1シート検出手段の出力に基づいて該給紙装置の駆
    動を一時停止させた後、所定タイミングで該駆動を再開
    させる給紙装置駆動制御手段と、 該第1シート検出手段よりも下流に配設され該給紙装置
    の一時停止時のシート位置を検出するシート一時停止位
    置検出手段と、 該シート一時停止位置検出手段の出力に基づいて、該駆
    動の再開のタイミングを補正する給紙再駆動タイミング
    補正手段とを設けたことを特徴とする複写装置。
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Cited By (3)

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