JP2022084186A - シート搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次転写部へのシートを搬送した際に、プレレジストレーションローラ対とレジストレーションローラ対の間のシートの座屈を低減させる。【解決手段】プレレジストレーションローラ対と、プレレジストレーションローラ対よりシートの搬送方向下流側のレジストレーションローラ対とを制御する制御部を有し、制御部は、プレレジストレーションローラ対によりシートを搬送して、回転を停止しているレジストレーションローラ対にシートの先端を当接させて、プレレジストレーションローラ対とレジストレーションローラ対の間に第1のループを形成し、さらにレジストレーションローラ対が回転を開始した後からシートの先端が転写搬送部に到達するまでの間に、プレレジストレーションローラ対をレジストレーションローラ対よりも遅い搬送速度にして、プレレジストレーションローラ対とレジストレーションローラ対の間のシートに第1のループより小さい第2のループを形成する。【選択図】 図4

Description

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置およびこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、シートに画像を形成する画像形成装置においては、シートとシートに形成される画像の位置を合わせるために、搬送されるシートの斜行を補正する斜行補正機構が設けられている。
特許文献1では、駆動を停止しているレジストレーションローラ対よりシート搬送方向上流側に設けられたプレレジストレーションローラ対によりシートを所定量搬送してシートの斜行を補正している。すなわち、プレレジストレーションローラ対により搬送されるシートの先端をレジストレーションローラ対に突き当て、プレレジストレーションローラ対とレジストレーションローラ対の間でシートにループを形成してシートの斜行を補正している。
特開平6-127753号公報
特許文献1では、斜行が補正された後のシートは、画像信号と同期したレジストレーションローラ対の再駆動により、レジストレーションローラ対とプレレジストレーションローラ対とが同速度で搬送を開始し、二次転写部へ搬送される。この場合、レジストレーションローラ対から二次転写部へ搬送されるシートは、プレレジストレーションローラ対とレジストレーションローラ対の間に形成したループの大きさが維持された状態で搬送されることとなる。
しかしながら、斜行補正のためのシートのループの大きさと、レジストレーションローラ対から二次転写部への搬送中に維持するシートのループの大きさとでは、それぞれの最適値は異なる。
つまり、斜行補正のためのシートのループの大きさは、レジストレーションローラ対へ到達する前のシートの斜行を補正するために必要なものであり、想定すべき最も大きな斜行量に基づいて予め決定される。更に、レジストレーションローラ対の直前のセンサでの検知信号をトリガーに、ループ形成制御を行う場合、斜行したシートを検知することとなるため、そのばらつき分を加味した大きさとなる。
一方、搬送中に維持するシートのループの大きさは、大き過ぎるとプレレジストレーションローラ対とレジストレーションローラ対との間でループが座屈してしまう。そのため、搬送中に維持するシートのループの大きさは、プレレジストレーションローラ対とレジストレーションローラ対との間でシートの引っ張り合いが生じない範囲で小さい方が好ましい。
したがって、斜行補正のためのシートのループの大きさを維持した状態で、レジストレーションローラ対から二次転写部へのシートの搬送を行った場合、前記ローラ対間で上述したループが大きいことによるシートの座屈が発生するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、二次転写部へのシートの搬送を行った際に、プレレジストレーションローラ対とレジストレーションローラ対の間のシートの座屈を低減させることである。
上記目的を達成するため、本発明は、像担持体に担持されたトナー像をシートに転写する転写搬送部にシートを搬送するシート搬送装置であって、シートを挟持して搬送するプレレジストレーションローラ対と、前記プレレジストレーションローラ対よりシートの搬送方向下流側に設けられ、シートを挟持して搬送するレジストレーションローラ対と、前記プレレジストレーションローラ対および前記レジストレーションローラ対を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記プレレジストレーションローラ対によりシートを搬送して、回転を停止している前記レジストレーションローラ対に前記シートの先端を当接させて、前記プレレジストレーションローラ対と前記レジストレーションローラ対の間に前記シートを一方の面側にたわませた第1のループを形成し、さらに前記レジストレーションローラ対が回転を開始した後から前記シートの先端が前記転写搬送部に到達するまでの間に、前記プレレジストレーションローラ対を前記レジストレーションローラ対よりも遅い搬送速度にして、前記プレレジストレーションローラ対と前記レジストレーションローラ対の間の前記シートに前記第1のループより小さい第2のループを形成する、ことを特徴とする。
本発明によれば、転写搬送部へのシートの搬送を行った際に、プレレジストレーションローラ対とレジストレーションローラ対の間のシートのループが小さくなるため、その間のシートの座屈を低減させることができる。
画像形成装置におけるシート搬送部を示す図 (a)、(b)、(c)シートの斜行補正動作を示す図 画像形成装置の制御部のブロック図 (a)シート搬送部のシートの先端及び後端の位置を示す図、(b)ローラの搬送速度と時間の関係を示す図 (a)、(b)シート搬送部によるシートのループ形状を示す図 比較例のシート搬送部によるシートのループ形状を示す図 (a)、(b)ローラの搬送速度と時間の関係を示す図 (a)シート搬送部のシートの先端及び後端の位置を示す図、(b)ローラの搬送速度と時間の関係を示す図 画像形成装置の全体構成を示す模式断面図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に説明する。ただし、以下の説明に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定するものではない。
まず図9を用いて、シート搬送装置が適用される画像形成装置の概略構成について説明する。図9は、画像形成装置の一例としてのカラーデジタルプリンタの概略構成を示す模式断面図である。
図9に示す画像形成装置1は、主として画像形成部、二次転写部、シート搬送装置(シート搬送部)、を含んで構成される。
画像形成装置1の画像形成部は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色に対応した感光体11、帯電装置12、画像書き込み部として機能する露光装置13、現像装置14を含んで構成される。また、画像形成部は、中間転写ベルト(像担持体)21、二次転写内ローラ22、一次転写装置25を有する。
画像形成部では、予め帯電装置12により感光体11の表面を一様に帯電させ、画像情報の信号に基づいて露光装置13を駆動し、回転する当該感光体11表面に潜像を形成する。感光体11の表面上に形成された静電潜像は、現像装置14によるトナー現像を経てトナー像として顕在化する。その後、一次転写装置25により所定の加圧力および静電バイアスが与えられ、中間転写ベルト21上にトナー像が転写される。
次に、像担持体である中間転写ベルト21について説明する。中間転写ベルト21は駆動ローラ23、テンションローラ24および二次転写内ローラ22等のローラによって張架され、図9中に示す矢印B方向へと搬送駆動される。並列処理されるY、M、C、Bk各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト21上に一次転写された上流色のトナー像上に重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト21上に形成され、この中間転写ベルト21上(像担持体上)のトナー像が二次転写部へと搬送される。
ここでは、トナー像を担持する像担持体として中間転写ベルト21を例示しているが、像担持体はこれに限定されるものではない。例えば、感光体に形成されたトナー像を直接シートに転写する画像形成装置においては、前記感光体が像担持体である。
被転写材であるシートPは、例えばサイズ毎に給紙カセット(シート収納庫)31,32、手差し給送部33に積載されて収納されており、適切な範囲に画像を記録するためには、その収納されているシートのサイズを画像形成装置本体に認識させる必要がある。
給紙カセット31,32は、それぞれ収納されたシートのサイズを検知するためのシートサイズ検知部31d,32dを備えている。シートサイズ検知部31d,32dは、サイズ検知レバー(カム)と、複数のセンサ又はスイッチと、から構成される。検知レバー(カム)は、回動可能に設けられ、シートの搬送方向と直交する幅方向の位置を規制するサイド規制板に摺接して連動する。複数のセンサ又はスイッチは、給紙カセットが装着される装着部においてサイズ検知レバーに対応する位置に設けられている。
そのため、シートの幅方向の端部に合わせてサイド規制板を移動させると、連動してサイズ検知レバーが回動する。その状態で給紙カセットを装着部に装着すると、サイズ検知レバーが、給紙カセットが装着される装着部に配置されているセンサ又はスイッチの検知素子を選択的にON/OFFする。これにより、センサ又はスイッチから異なるパターンの信号が画像形成装置本体に送られる。そして、画像形成装置本体がその信号に基づいて給紙カセットに収納されているシートのサイズを認識することができる。
シートPは、例えば給紙部31a(または給紙部32a)より一枚ずつ給送される。シート給送部(シート給送装置)を構成するプレレジストレーションローラ対41およびレジストレーションローラ対42により、斜行を補正され、二次転写部に送られる。具体的には、シートPは、プレレジストレーションローラ対41により搬送され、その先端を停止しているレジストレーションローラ対42のニップ部に突き当てられる。このようにして、プレレジストレーションローラ対41は、停止しているレジストレーションローラ対42との間にシートPをループさせて、シートの斜行補正を行う。
レジストレーションローラ対42は、中間転写ベルト21上のトナー像がシートPに転写されるタイミングに合わせて当該シートPを二次転写部へと搬送する。
二次転写部は、中間転写ベルト21を介して対向する二次転写内ローラ22および二次転写外ローラ44により形成されるトナー像転写ニップ部を有し、所定の加圧力と静電バイアスを与えることで、シートP上にトナー像の転写を行う。二次転写外ローラ44は、像担持体である中間転写ベルト21に担持されたトナー像をシートPに転写する転写搬送部であり、レジストレーションローラ対42よりシートの搬送方向下流側に設けられている。二次転写外ローラ44は、二次転写部において、中間転写ベルト21を介して二次転写内ローラ22と対向しており、二次転写内ローラ22との間にシートを挟持して搬送する。
転写後のシートPは、定着装置50へと搬送され、加圧力と加熱効果を加えてトナー像をシートPに溶融固着させる。定着後のシートPは排紙搬送部60へと搬送され、通紙モードが片面か両面かによってフラッパ64によって搬送経路を切り替える。つまり、片面モードの場合には、フラッパ64により排紙ローラ62側へ切り替えられ、シートPは排紙ローラ62により排紙トレイ80へ向けて排出され、積載される。
一方、両面モードの場合には、フラッパ64により排紙ローラ63側へ切り替えられ、シートPは排紙ローラ63により反転ローラ71に搬送され、反転ローラ71により排紙トレイ82へ向けて排出される。そして、シートPは、その後端が反転ローラ71に所定距離だけ残された状態で一旦停止される。その後、シートPは、反転ローラ71の逆転により両面搬送部70を介して再びレジストレーションローラ対42へ搬送され、画像形成部にて2面目の画像形成、定着を行われる。
定着後のシートPは、フラッパ64を経由して排紙ローラ62又は反転ローラ71によって排紙トレイ80又は排紙トレイ82へ向けて排出され、積載される。
次に、図1を用いて、画像形成装置に適用されるシート搬送装置について説明する。図1は、画像形成装置におけるシート搬送装置を示す断面図である。図1に示すシート搬送部40は、画像形成装置1において、給紙カセット31,32と画像形成部とを結ぶシート搬送経路に設けられており、シートの斜行を補正するシート搬送装置である。図2は、シート搬送部40によるシートの斜行補正動作を説明するための模式図である。
シート搬送部40は、シートPの斜行を補正して、中間転写ベルト21に担持されたトナー像を転写する二次転写部にシートPを搬送するものである。シート搬送部40は、プレレジストレーションローラ対41と、レジストレーションローラ対42と、を有している。さらにシート搬送部40は、レジストレーションセンサ43を有している。プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42は、後述する制御部200(CPU201)により制御される。
プレレジストレーションローラ対41は、シートPを挟持して搬送する搬送ローラ対である。プレレジストレーションローラ対41は、ポリアセタール(POM)製のコロを有する従動ローラ41aと、ゴムローラで形成される駆動ローラ41bとを備えている。プレレジストレーションローラ対41は、従動ローラ41aと駆動ローラ41bとが対向して配置されている。そして、従動ローラ41aは、図示しないバネの弾性力により駆動ローラ41bに圧接されており、回転駆動される駆動ローラ41bに従動して回転する。
レジストレーションローラ対42は、プレレジストレーションローラ対41よりシートの搬送方向下流側に設けられ、シートPを挟持して搬送する搬送ローラ対である。レジストレーションローラ対42は、ポリアセタール(POM)製のコロを有する従動ローラ42aと、ゴムローラで形成される駆動ローラ42bとを備えている。レジストレーションローラ対42は、従動ローラ42aと駆動ローラ42bとが対向して配置されている。そして、従動ローラ42aは、図示しないバネの弾性力により駆動ローラ42bに圧接されており、回転駆動される駆動ローラ42bに従動して回転する。
そして、プレレジストレーションローラ対41によって搬送されるシートは、停止している従動ローラ42aと駆動ローラ42bとが当接する当接部(ニップ部)にシートの先端が沿うように当接されることによって斜行が補正される。
レジストレーションセンサ43は、シートPを検知するためのシート検知部である。レジストレーションセンサ43は、プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42との間であって、レジストレーションローラ対42の直前に配置されている。またレジストレーションセンサ43は、シートPの搬送方向(図2の矢印A方向)と直交する幅方向(スラスト方向)において中央(図2に示す一点鎖線)に配置されている。
また、図1において、101は、プレレジストレーションローラ対41の駆動ローラ41bを駆動するための第一の駆動源であるプレレジストレーションモータである。102は、レジストレーションローラ対42の駆動ローラ42bを駆動するための第二の駆動源であるレジストレーションモータである。
プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42との間には、搬送されるシートを案内するためのガイド45,46が配置されている。ガイド45,46とは部分的に間隔が広げられており、レジストレーションローラ対42のニップ部に突き当てられたシートが形成するループを許容するように構成されている。
具体的には、一方のガイド45は、搬送されるシートの一方の面側を案内する。他方のガイド46は、一方のガイド45に対向して設けられ、搬送されるシートの他方の面側を案内する。ここでは、一方のガイド45は、他方のガイド46に対して部分的に間隔を広げられている。したがって、プレレジストレーションローラ対41により搬送され、シート先端をレジストレーションローラ対42のニップ部に当接されたシートは、ローラ対41,42間において、他方のガイド46から離れて一方のガイド45に近づくループを形成される。言い換えれば、前記シートは、ローラ対41,42間において、シートを一方の面側にたわませたループを形成される。
次に、シート搬送部40によるシートの斜行補正動作について、図2の模式図を用いて説明する。
シートの斜行とは、シートの搬送方向に直交する幅方向の中央(図に示す一点鎖線)を基準にして、シート先端の幅方向一方側が他方側より先行している状態である。ここでは、図2(a)に示すように、シート先端の幅方向左側が右側より先行している状態、言い換えればシートが搬送方向に対して右回りに斜行している状態を例示している。
図2(a)に示すように、シートが搬送方向(矢印A方向)に対して右回りに斜行している場合の斜行補正動作について説明する。図2(a)は、シートPの先端がレジストレーションセンサ43に到達した状態である。更にプレレジストレーションローラ対41が回転してシートPが搬送方向に搬送されると、シートPの左側の先端は、レジストレーションローラ対42のニップ部に当接する。このとき、レジストレーションローラ対42は回転を停止している。
さらに、プレレジストレーションローラ対41が回転し、シートPが搬送方向に搬送されると、図2(b)に示すように、シートPの先端の全てが幅方向にわたってレジストレーションローラ対42のニップ部に当接する。このとき、シートPの先端は、先行している側の角部がレジストレーションローラ対42のニップ部に当接して停止され、徐々にシートにループが形成されてニップ部に当接した角部とは幅方向反対側の角部がニップ部に近づくように旋回する。そして、レジストレーションローラ対42とプレレジストレーションローラ対41との間に、シートPを一方の面側にたわませたループが形成される。これにより、シートPの先端の幅方向の全域がレジストレーションローラ対42のニップ部に突き当てられて斜行が補正される。
ここで、シートの斜行を補正する際に、シートに形成するループの量は、シートのサイズや坪量等(以下、シート情報という)に基づいて適宜設定されている。図3に示す制御部200は、操作部203でユーザから指定されたシート情報または、シートサイズ検知部31d,32dにより検知されたシート情報の少なくとも一方の情報、もしくはこれらの組み合わせにより、最適なループの量を決定することができる。
その後、画像形成部にて、中間転写ベルト21にトナー像が形成される。すると、これと同期してレジストレーションローラ対42及びプレレジストレーションローラ対41が回転して、図2(c)に示すように、シートPは斜行が補正された状態で二次転写部に搬送される。
ここで、制御部200は、シート先端が二次転写部へ到達する前に、プレレジストレーションローラ対41をレジストレーションローラ対42よりも遅い搬送速度にして、ローラ対41,42間に形成したシートのループを小さくする。これは、本発明において特徴的な動作であり、その理由について説明する。
レジストレーションセンサ43が、スラスト方向中央部に配置されている場合、このレジストレーションセンサ43と同じスラスト位置のシートPのループ量r1Cは、前述したように予め決定された量である。図2(b)に示すように、シートPの先行する側の端部のループ量r1R、遅延する側の端部のループ量r1Fとすると、ループ量の関係はr1R>r1C>r1Fとなる。つまり、シートPの先行する側のループ量は、先行した分だけ予め設定されたループ量r1Cよりも大きくなる。
プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42との間に形成されるシートPのループ量を想定して、ガイド45とガイド46との間には所定のループ空間が確保されている。しかし、レジストレーションローラ対42に到達する前のシートPの斜行量が大きいと、想定以上のループ量となってしまうことがある。この場合、シートPから受ける力が、レジストレーションローラ対42がシートPを挟持する力を上回ると、レジストレーションローラ対42のニップ部でシートがスリップしてしまい、シートが斜行したり、シートにしわが発生したりする。あるいは、シートのループが座屈することによる座屈音が発生する場合もある。また、プレレジストレーションモータの負荷トルクが増大して、モータが停止してしまう恐れもある。
このような状況を鑑みてなされた本実施例では、シートに斜行補正のために必要なループ量r1Cを形成した後、レジストレーションローラ対42の搬送が開始されてから二次転写部へと搬送されるまでの間に、ループ量をr2Cへと減少させる。言い換えれば、制御部201は、プレレジストレーションローラ対41によりシートを搬送して、回転を停止しているレジストレーションローラ対42にシートの先端を当接させる。そして、プレレジストレーションローラ対とレジストレーションローラ対の間にシートを一方の面側にたわませた第1のループ(ループ量r1C)を形成する。さらに制御部200は、レジストレーションローラ対42が回転を開始した後からシートの先端が二次転写部に到達するまでの間に、プレレジストレーションローラ対41をレジストレーションローラ対42よりも遅い搬送速度にする。そして、プレレジストレーションローラ対とレジストレーションローラ対の間のシートに第1のループより小さい第2のループ(ループ量をr2C)を形成する。これにより、先行側の最大ループ量となるr2Rを許容範囲内に抑えることが可能となり、前述したシートのループが座屈するなどの問題発生の恐れが無くなる。
次に図3および図4を用いて、本実施例に係るシート搬送部40を備えた画像形成装置1の制御部及びこの制御部によるシートの斜行補正動作およびループ量制御のフローを説明する。図3は、画像形成装置1の制御部を説明するためのブロック図である。図4(a)は、プレレジストレーションローラ対41およびレジストレーションローラ対42によって搬送される先行シートの後端位置と後続シートの先端位置の時系列グラフである。図4(b)は、プレレジストレーションモータ101、レジストレーションモータ102による駆動線図を表し、横軸に時間、縦軸にはモータにより駆動されるプレレジストレーションローラ、レジストレーションローラのシートの搬送速度を示す。
図3に示すように、制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201、メモリ202、操作部203、画像形成制御部205、シート搬送制御部206などの各機能部を有する。CPU201は、所定の制御プログラムなどを実行することにより画像形成装置1が行う各種処理を実現する。メモリ202は、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read only memory)などであり、各種プログラムおよび各種データを所定の記憶領域に記憶する。操作部203は、ユーザが印刷に使用するシートに関する各種情報(サイズ、坪量、表面性の情報等)、印刷実行あるいはその中断の指示などユーザが行う各種操作を受け付ける。
画像形成制御部205は、露光装置13を含む画像形成部に対して指示を出し、画像形成を制御する。シート搬送制御部206は、各種搬送ローラを駆動するプレレジストレーションモータ101やレジストレーションモータ102等へ指示を出し、シートPの搬送を制御する。センサ制御部207は、レジストレーションセンサ43などの検知開始、あるいはその停止を制御するとともに、これら各センサの検知結果を受け付ける。
なお、例えばネットワークを介して接続されたコンピュータ204を介して印刷に使用するシートに関する各種情報を受信可能に構成することもできる。
制御部200のCPU201は、各モータ101,102の駆動を制御して、図4(a)および図4(b)に示すように、プレレジストレーションローラおよびレジストレーションローラの動作を制御する。ここで、プレレジストレーションローラとは、プレレジストレーションローラ対41のうち、プレレジストレーションモータ101からの駆動力を受けて回転する駆動ローラ41bのことである。またレジストレーションローラとは、レジストレーションローラ対42のうち、レジストレーションモータ102からの駆動力を受けて回転する駆動ローラ42bのことである。
CPU201は、プレレジストレーションモータ101の駆動を制御して、プレレジストレーションローラ対41により後続シートを搬送する。このとき、プレレジストレーションローラ対41は搬送速度v1で後続シートを搬送し、レジストレーションローラ対42は回転を停止している。プレレジストレーションローラ対41により搬送速度v1で搬送される後続シートの先端が、時刻t1にてレジストレーションセンサ43により検知された後、時刻t2にて停止しているレジストレーションローラ対42のニップ部に当接される。そして、CPU201は、時刻t3にてプレレジストレーションモータ101の駆動を停止して、プレレジストレーションローラ対41を停止する。これにより、プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42の間のシートに、当該シートを一方の面側にたわませた第1のループ(図5(a)に示すループ量Xs)が形成される。この第1のループを図4(b)にループ量Xsとして示す。ループ量Xsは、予め決定されたシートのループ量であり、図4(b)の格子部で示す領域である。
その後、CPU201は、中間転写ベルト21に形成されたトナー像に合わせて、時刻t4にてプレレジストレーションモータ101およびレジストレーションモータ102の駆動を同時に開始する。そして、プレレジストレーションローラ対41およびレジストレーションローラ対42により後続シートの搬送を同時に開始する。
そしてCPU201は、レジストレーションローラ対42が回転を開始した後から後続シートの先端が二次転写部に到達するまでの間に、時刻t5にてプレレジストレーションローラ対41をレジストレーションローラ対42よりも遅い搬送速度v2にする。これにより、プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42の間のシートに形成されたループ量Xsは、ループ量Xrだけ減少する。すなわちプレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42の間のシートに前記第1のループ(図5(a)に示すループ量Xs)より小さい第2のループ(図5(b)に示すループ量Xs-Xr)が形成される。ここで、ループ量Xrは、図4(b)の斜線部で示す領域であり、レジストレーションローラ対42とプレレジストレーションローラ対41との搬送量の差分を示す。
このループ量Xrと、前述した第1のループであるループ量Xsとの大小関係について、Xs>Xrとすることで、第2のループであるループ量Xs-Xrがゼロにならないようにしながらも低減させることができる。
そして、CPU201は、第1のループを形成した後に、レジストレーションローラ対42の回転を開始した際に、レジストレーションローラ対42を二次転写外ローラ44より速い搬送速度v3まで加速する。
一方、CPU201は、レジストレーションローラ対42が回転を開始した後から、シートを所定距離搬送するまでの間は、プレレジストレーションローラ対41を、レジストレーションローラ対42と同じ搬送速度にする。すなわち、CPU201は、レジストレーションローラ対42が回転を開始した後からシートを所定距離搬送するまでの間(時刻t4から時刻t5までの間)は、プレレジストレーションローラ対41をレジストレーションローラ対42と同じ搬送速度で加速する。
そして、図4(b)に示す動作例では、CPU201は、シートを所定距離搬送した後に、前述したように、時刻t5にてプレレジストレーションローラ対41をレジストレーションローラ対42よりも遅い一定の搬送速度v2にする。その後の時刻t6にて、プレレジストレーションローラ対41を、二次転写外ローラ44より速い搬送速度であって、レジストレーションローラ対と同じ搬送速度v3にする。このように、プレレジストレーションローラ対41を、二次転写外ローラ44より速い搬送速度v3にすることにより、装置の生産性を向上させることができる。
CPU201は、第2のループを形成した後続シートの先端が二次転写部に到達するまでの間(時刻t6から時刻t7までの間)に、プレレジストレーションローラ対41およびレジストレーションローラ対42を二次転写外ローラ44と同じ搬送速度v4にする。すなわち、プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42を、二次転写外ローラ44より速い搬送速度v3にしてシートを一定距離搬送した後に、時刻t7までに二次転写外ローラ44と同じ搬送速度v4に到達するように減速する。
以上説明したように、本実施例によれば、斜行補正のために形成したループ量に対して、二次転写部へ到達するまでの間にループ量を低減させる。すなわち、斜行補正のためにローラ対41,42間に形成したシートの第1のループを、シート先端が二次転写部に到達するまでに第1のループより小さい第2のループにする。これにより、簡易な構成で、シート搬送中のシートの座屈音の低減や、ローラを駆動するモータのトルク低減、画像印字精度の向上を図ることができる。
また、上述した動作で搬送したときのローラ対41,42間のシートのループ形状を図5(a)および図5(b)に示す。図5(a)は、図4における時刻t4のタイミングでのシートのループ形状を示す断面図である。図5(b)は、図4における時刻t7のタイミングでのシートのループ形状を示す断面図である。また、図6には、本実施例を適用しない、比較例における時刻t7に相当するタイミングでのシートのループ形状を示す断面図である。
レジストレーションローラ対42にシート先端を突き当てて、ローラ対41,42間に形成するシートのループの大きさであるループ量Xsは、以下の様々な観点から決定される。観点の1つは、斜行したシートの遅延する側をレジストレーションローラ対42まで到達させるための距離、すなわち斜行量に基づく距離である。また観点の1つは、レジストレーションセンサ43にて検知してからレジストレーションローラ対42に到達するまでの搬送量ばらつきである。また観点の1つは、本実施例のように鉛直上方へシート搬送する場合、重力によってシート先端位置が下がってしまう量である。このように、前述したローラ対41,42間のシートのループ量Xsは、様々な観点から決定される。そのため、必要なシートのループ量Xsはローラ対41,42間のガイド45,46で形成される許容ループ空間に対して、過剰に大きくなってしまう場合がある。
比較例として、ローラ対41,42間に形成したシートのループ量Xsを維持したまま、二次転写部へと搬送したケースを図6に示す。図6に示す比較例では、プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42との間のシートが座屈してしまい、ループ形状がいびつになってしまっている。この場合、シート搬送中に座屈音が発生したり、シートに座屈痕が発生したりすることもある。特に、前述したように斜行したシートの先行する側にてループが増大することで更に顕著になる。
一方、本実施例の動作によれば、図5(b)に示すように、レジストレーションローラ対42を回転開始した後にシートのループ量Xsをループ量Xrだけ低減させてループ量をXs-Xrとする。すなわち、レジストレーションローラ対42が回転を開始した後からシートの先端が二次転写部に到達するまでの間に、プレレジストレーションローラ対41をレジストレーションローラ対42よりも遅い搬送速度にする。そして、ローラ対41,42間のシートに第1のループ(ループ量Xs)より小さい第2のループ(ループ量Xs-Xr)を形成する。これにより、シートが座屈することなく安定的に二次転写部へと搬送することが可能となる。
図6に示す比較例では、シートの厚さである坪量が比較的に小さい場合を例示して説明したが、これに限定されるものではない。シートからの反力が大きくなることで、搬送モータの負荷トルクが過剰になってしまったり、レジストレーションローラ対42による搬送中にスリップしたりして、シートが二次転写部へ到達するタイミングがずれる場合がある。シートからの反力が大きくなる場合としては、シートの坪量が比較的に大きい場合、ローラ対41,42間のガイド45,46による空間に対してシートのループ量が相対的に大きい場合などがある。
シートのループ量Xsを、シートの情報、すなわちシートのサイズ、坪量、形状、種類に応じてそれぞれ異なる値とするテーブルをもつ構成は従来から一般的であるが、シートのループ量Xrも同様にシートの情報に応じた値とすることができる。
具体的には、シートの種類を一般的にオフィスで多用されるコピー用紙である普通紙(68gsm)と、厚紙(300gsm)と、薄紙(52gsm)と、を比較する。ここで、厚紙は、シートの厚みが普通紙よりも大きくシートの剛度が普通紙よりも高いシートである。薄紙は、シートの厚みが普通紙よりも小さくシートの剛度が普通紙よりも低いシートである。
本実施例において、ループ量Xsは、普通紙と薄紙の時は同等の値(Xsn)であり、厚紙の時は普通紙と薄紙よりも小さい値(Xsc)としている(Xsn>Xsc)。これは、厚紙の場合、ループ作成時において普通紙や薄紙と同様のループを形成しなくても、シート先端はループによる反力を受けてレジストレーションローラ対のニップ部に突き当てる力を得るためである。つまり、ループの反力がシートの種類によって大きく異なるため、形成するループ量Xsもそれに伴って変わる。
また、ループ量Xrについて、普通紙と厚紙の時は同等の値(Xrn)であり、薄紙の時は普通紙と厚紙よりも大きく値(Xrt)に設定している(Xrn<Xrt)。つまり、レジストレーションローラ対によってシートが搬送される際に、プレレジストレーションローラ対とレジストレーションローラ対との間に形成されるループ量は、厚紙、普通紙>薄紙>0の順となる。これは、シートの剛度によるものである。形成されるループは、薄紙の場合、小さい方がシートは座屈しにくくなる。
以上は、シートの情報について剛度の観点で説明したが、シートのサイズ、例えばシートの搬送方向と直交する幅方向のシート幅情報によって、上記と同様にループ量を設定してもよい。つまり、シート幅が大きいとシートからの反力が大きくなり、剛度の高いシートと同様に考えられ、シート幅が小さいとシートからの反力が小さくなり、剛度の低いシートと同様に考えられる。
具体的には、例えば、プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42の間のシートに前記第2のループを形成するときに、シートの情報に応じて前記第2のループの大きさを変えても良い。
ここで、シートの情報を、シートの坪量とする。この場合、CPU201は、シートの坪量が小さくなるのに応じて、プレレジストレーションローラ対とレジストレーションローラ対の間のシートに形成する前記第2のループの大きさを小さくする。
あるいは、シートの情報を、シートの搬送方向と直交する方向の幅とする。この場合、CPU201は、シートの幅が小さくなるのに応じて、プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42の間のシートに形成する前記第2のループの大きさを小さくする。
このようにプレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42の間のシートに前記第2のループを形成するときに、シートの情報に応じて前記第2のループの大きさを変えることによって、シートの情報に応じてシートの座屈を防止できる。
あるいはシートの情報に応じて、プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42の間のシートに前記第2のループを形成するか否かを決めても良い。
ここで、シートの情報を、シートの坪量とする。この場合、CPU201は、シートの坪量が閾値以下の場合は、プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対の間のシートに前記第2のループを形成する。一方、シートの坪量が閾値を超える場合は、プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42の間のシートに前記第2のループを形成しない。
あるいは、シートの情報を、シートの搬送方向と直交する方向の幅とする。この場合、CPU201は、シートの幅が閾値以下の場合は、プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42の間のシートに前記第2のループを形成する。一方、シートの幅が閾値を超える場合は、プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42の間のシートに前記第2のループを形成しない。
このようにシートの情報に応じて、プレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42の間のシートに前記第2のループを形成するか否かを決める。これにより、シートの情報に応じてシートの座屈を防止できるだけでなく、装置の生産性も向上する。
以上により、斜行補正のためにローラ対41,42間に形成するシートのループ量Xn、シート先端が二次転写部に到達する前に減少させるループ量Xrについて、シートの情報に応じた値にすることによって、シートの情報に応じてシートの座屈を防止できる。
なお、前述した実施例では、時刻t4にてプレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42を同時に回転開始すると説明したが、その理由を以下に説明する。レジストレーションローラ対42は、シート先端が突き当たてられてループを形成している状態から、時刻t4にて回転を開始する。その際に、例えばプレレジストレーションローラ対41がレジストレーションローラ対42に対して、若干前倒して立ち上がる場合、そのずれ量に応じてループ量が増加することになる。これにより、シートのループ量が過剰になってしまう恐れがある。一方、プレレジストレーションローラ対41がレジストレーションローラ対42に対して、若干遅れて立ち上がる場合、そのずれ量によるループの減少量がループ量Xsに比べて十分小さければ特に問題は生じない。しかし、そうではない場合、レジストレーションローラ対42のニップ部にシートが十分に侵入する前にループ量を低減してしまうと、斜行が補正されたシート先端位置が再びずれてしまうことで、斜行が悪化する場合がある。このため、時刻t4にてプレレジストレーションローラ対41とレジストレーションローラ対42を同時に回転開始するのである。
また、前述した実施例では、シートのループ量を低減するためのモータ制御方法を図4を例示して説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図7(a)、図7(b)に例示するように、いくつかの手段が考えられる。
図7(a)に示す制御では、時刻t4にてレジストレーションローラとプレレジストレーションローラが同時に立ち上がる。その後、時刻t8にてプレレジストレーションローラの加速度をレジストレーションローラに比べて低減させる。そして時刻t9にてプレレジストレーションローラがレジストレーションローラの速度に合流している。
すなわち、図7(a)に示す制御では、CPU201は、シートを所定距離搬送した後に、時刻t8にてプレレジストレーションローラをレジストレーションローラより遅い搬送速度にする。そして、プレレジストレーションローラを、レジストレーションローラより遅いタイミング(時刻t9)で二次転写外ローラ44より速い搬送速度であって、レジストレーションローラ対と同じ搬送速度v3に達するように加速する。
その結果、図7(a)の斜線部で示す領域がループ低減量Xr2となり、二次転写部に到達するタイミングでのシートのループ量は第1のループ(ループ量Xs)より小さい第2のループ(ループ量Xs-Xr2)となる。
また、図7(b)に示す制御であれば、時刻t10のタイミングでプレレジストレーションローラを一定の搬送速度v5とする。そして、時刻t11にてプレレジストレーションローラがレジストレーションローラの速度に合流している。
すなわち、図7(b)に示す制御では、CPU201は、シートを所定距離搬送した後に、時刻t10にてプレレジストレーションローラを二次転写外ローラ44より速い搬送速度であって、レジストレーションローラより遅い一定の搬送速度にする。その後、プレレジストレーションローラを、レジストレーションローラと同じ搬送速度にする。
その結果、図7(b)の斜線部で示す領域がループ低減量Xr3となり、二次転写部に到達するタイミングでのシートのループ量は第1のループ(ループ量Xs)より小さい第2のループ(ループ量Xs-Xr3)となる。
なお、図7(a)および図7(b)に示す制御も例示であって、これに限定されるものではない。レジストレーションローラ対とプレレジストレーションローラ対が同時に立ち上がった後から二次転写部へ到達するまでのシートの搬送量の差分が、前者よりも後者の方が小さくなるように設定すれば良い。
上述したように制御しても、斜行補正のために形成したループ量に対して、二次転写部へ到達するまでの間にループ量を低減させることができる。これにより、簡易な構成で、シート搬送中のシートの座屈音の低減や、ローラを駆動するモータのトルク低減、画像印字精度の向上を図ることができる。
また、前述した実施例では、シートをレジストレーションローラ対42に突き当ててループを形成した後に一旦停止し、その後に搬送を再開する制御を説明したが、これに限定されることはない。例えば、図8に示すように、レジストレーションローラ対を搬送再開する直前にループを形成する制御でも良い。
図8に示す制御では、時刻t23でプレレジストレーションローラが搬送を一旦停止する際には、シート先端はレジストレーションローラ対42にはわずかに到達していない。そして、時刻t24にてプレレジストレーションローラが搬送を開始してから時刻t25までの間の搬送距離が、ローラ対41,42間に形成されるシートの第1のループ(ループ量XS2)である。そして、時刻t25にてレジストレーションローラとプレレジストレーションローラが立ち上がった後の制御は前述した通りである。最終的にシート先端が二次転写部に到達した時点での、ローラ対41,42間のシートのループ量はXS2-Xrとなる。
すなわち、図8に示す制御では、CPU201は、プレレジストレーションローラを、時刻t23一旦停止した後、時刻t23にてレジストレーションの回転開始する前に、時刻t24にて回転を再開する。そして、ローラ対41,42間のシートに第1のループ(ループ量Xs2)を形成する。ローラ対41,42間のシートに形成する第1のループ(ループ量Xs2)は、このように形成しても良い。
また前述した実施例では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。また中間転写体を使用し、該中間転写体に各色のトナー像を順次重ねて転写し、該中間転写体に担持されたトナー像を被転写材に一括して転写する画像形成装置を例示したが、これに限定されるものではない。例えば被転写材担持体を使用し、該被転写材担持体に担持された被転写材に各色のトナー像を順次重ねて転写する画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に適用されるシート搬送装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また前述した実施例では、画像形成装置に適用されるシート搬送装置として、画像形成装置に一体に設けたシート搬送装置を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば画像装置装置に着脱可能に装着されるシート装置装置であっても良く、該シート搬送装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
P …シート
1 …画像形成装置
11 …感光体
21 …中間転写ベルト
22 …二次転写内ローラ
23 …駆動ローラ
24 …テンションローラ
25 …一次転写装置
31,32 …給紙カセット
31a …給紙部
31d,32d …シートサイズ検知部
33 …手差し給送部
40 …シート搬送部
41 …プレレジストレーションローラ対
41a …従動ローラ
41b …駆動ローラ
42 …レジストレーションローラ対
42a …従動ローラ
42b …駆動ローラ
43 …レジストレーションセンサ
44 …二次転写外ローラ
50 …定着装置
60 …排紙搬送部
63,64 …搬送ガイド
80 …排紙トレイ
200 …制御部

Claims (14)

  1. 像担持体に担持されたトナー像をシートに転写する転写搬送部にシートを搬送するシート搬送装置であって、
    シートを挟持して搬送するプレレジストレーションローラ対と、
    前記プレレジストレーションローラ対よりシートの搬送方向下流側に設けられ、シートを挟持して搬送するレジストレーションローラ対と、
    前記プレレジストレーションローラ対および前記レジストレーションローラ対を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記プレレジストレーションローラ対によりシートを搬送して、回転を停止している前記レジストレーションローラ対に前記シートの先端を当接させて、前記プレレジストレーションローラ対と前記レジストレーションローラ対の間に前記シートを一方の面側にたわませた第1のループを形成し、
    さらに前記レジストレーションローラ対が回転を開始した後から前記シートの先端が前記転写搬送部に到達するまでの間に、前記プレレジストレーションローラ対を前記レジストレーションローラ対よりも遅い搬送速度にして、前記プレレジストレーションローラ対と前記レジストレーションローラ対の間の前記シートに前記第1のループより小さい第2のループを形成する、ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1のループを形成した後に、前記レジストレーションローラ対の回転を開始し、前記レジストレーションローラ対を前記転写搬送部より速い搬送速度にし、
    前記第2のループを形成した後に、前記プレレジストレーションローラ対を前記レジストレーションローラ対と同じ搬送速度であり、前記転写搬送部より速い搬送速度にした後、
    前記第2のループを形成したシートの先端が前記転写搬送部に到達するまでの間に、前記プレレジストレーションローラ対および前記レジストレーションローラ対を前記転写搬送部と同じ搬送速度にする、ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記レジストレーションローラ対がシートの搬送を開始した後から、前記シートを所定距離搬送するまでの間は、前記プレレジストレーションローラ対を前記レジストレーションローラ対と同じ搬送速度にする、ことを特徴とする請求項1または2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記制御部は、
    前記シートを所定距離搬送した後に、前記プレレジストレーションローラ対を前記レジストレーションローラ対より遅い一定の搬送速度にした後、前記転写搬送部より速い搬送速度であって、前記レジストレーションローラ対と同じ搬送速度にする、ことを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記制御部は、
    前記シートを所定距離搬送した後に、前記プレレジストレーションローラ対を前記レジストレーションローラ対より遅い搬送速度にし、前記レジストレーションローラ対より遅いタイミングで前記転写搬送部より速い搬送速度であって、前記レジストレーションローラ対と同じ搬送速度に達するように加速する、ことを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
  6. 前記制御部は、
    前記シートを所定距離搬送した後に、前記プレレジストレーションローラ対を前記転写搬送部より速い搬送速度であって、前記レジストレーションローラ対より遅い搬送速度にした後、前記レジストレーションローラ対と同じ搬送速度にする、ことを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
  7. 前記制御部は、
    前記プレレジストレーションローラ対を、一旦停止した後、前記レジストレーションローラ対の回転開始する前に、回転を再開して、前記レジストレーションローラ対との間に前記第1のループを形成する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  8. 前記制御部は、前記プレレジストレーションローラ対と前記レジストレーションローラ対の間のシートに前記第2のループを形成するか否かを、シートの情報に応じて決める、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  9. 前記シートの情報とは、シートの坪量であり、
    前記制御部は、シートの坪量が閾値以下の場合は、前記プレレジストレーションローラ対と前記レジストレーションローラ対の間のシートに前記第2のループを形成し、シートの坪量が閾値を超える場合は、前記プレレジストレーションローラ対と前記レジストレーションローラ対の間のシートに前記第2のループを形成しない、ことを特徴とする請求項8に記載のシート搬送装置。
  10. 前記シートの情報とは、シートの搬送方向と直交する方向の幅であり、
    前記制御部は、シートの幅が閾値以下の場合は、前記プレレジストレーションローラ対と前記レジストレーションローラ対の間のシートに前記第2のループを形成し、シートの幅が閾値を超える場合は、前記プレレジストレーションローラ対と前記レジストレーションローラ対の間のシートに前記第2のループを形成しない、ことを特徴とする請求項8に記載のシート搬送装置。
  11. 前記制御部は、前記プレレジストレーションローラ対と前記レジストレーションローラ対の間のシートに前記第2のループを形成するときに、シートの情報に応じて前記第2のループの大きさを変える、ことを特徴とする請求項1乃至4、8のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  12. 前記シートの情報とは、シートの坪量であり、
    前記制御部は、シートの坪量が小さくなるのに応じて、前記プレレジストレーションローラ対と前記レジストレーションローラ対の間のシートに形成する前記第2のループの大きさを小さくする、ことを特徴とする請求項11に記載のシート搬送装置。
  13. 前記シートの情報とは、シートの搬送方向と直交する方向の幅であり、
    前記制御部は、シートの幅が小さくなるのに応じて、前記プレレジストレーションローラ対と前記レジストレーションローラ対の間のシートに形成する前記第2のループの大きさを小さくする、ことを特徴とする請求項11に記載のシート搬送装置。
  14. 像担持体と、
    前記像担持体に担持されたトナー像をシートに転写する転写搬送部と、
    請求項1乃至13のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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