JPH10202825A - 凹版へのインク盛り付け方法及び装置 - Google Patents

凹版へのインク盛り付け方法及び装置

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JPH10202825A
JPH10202825A JP1533397A JP1533397A JPH10202825A JP H10202825 A JPH10202825 A JP H10202825A JP 1533397 A JP1533397 A JP 1533397A JP 1533397 A JP1533397 A JP 1533397A JP H10202825 A JPH10202825 A JP H10202825A
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JP
Japan
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ink
intaglio
press roll
groove
adhesiveness
Prior art date
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Pending
Application number
JP1533397A
Other languages
English (en)
Inventor
Shogo Serizawa
祥吾 芹澤
Haruji Hosoi
春治 細井
Hiromi Nakamura
弘洋 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP1533397A priority Critical patent/JPH10202825A/ja
Publication of JPH10202825A publication Critical patent/JPH10202825A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷される画線の形状精度及び位置精度を向
上させて高品質な印刷を実現するとともに、凹版印刷機
の取扱及びメンテナンスを容易にすることが可能なイン
ク盛り付け方法を提供する。 【解決手段】 プレスロール1は、その外周に弾力性及
びインクに対する非粘着性を備えた表層部4が形成され
ている。プレスロール1を凹版6の表面に押し付けなが
ら転動させ、凹版の端部6aに供給されたインク8をプ
レスロール1が転動により移動する方向13に押し出し
ながら順次インク溝7の中に押し込み、これによって、
インク溝7の中に充填されるインク8aの厚さが、イン
ク溝7の深さと比べて小さく、かつ変動幅が小さい値に
なるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凹版印刷機におい
て凹版のインク溝にインクを充填するインク盛り付け方
法及び装置に係る。
【0002】
【従来の技術】印刷に使用される凹版は、その表面に深
さ7〜60μm程度のインク溝が多数設けられている。
印刷の際、インク溝にインクを充填した後、凹版の表面
を、被印刷物であるワークあるいはブランケット(イン
クの転写に使用されるロールまたはシート)に押し付
け、インク溝からインクを引き出すようになっている。
従来のインクの盛り付け装置では、シート状の鋼板で作
られたドクターブレードを凹版の表面に押し当て、凹版
の表面に沿って移動させて余分なインクを掻き取り、イ
ンクをインク溝に充填するようになっている。
【0003】(従来技術の問題点)ドクターブレードの
先端と凹版の表面とが直接接触したとき、あるいはイン
クの中に含まれている硬質な顔料の粒子がドクターブレ
ードと凹版の表面との間に入ったときなどには、ドクタ
ーブレードあるいは凹版の摩耗、損傷が発生し、これら
の寿命を縮める要因となる。また、これらの摩耗粉がイ
ンク中に混入し、印刷された画線に残って印刷欠陥を生
ずることもある。
【0004】また、凹版のインク溝の形状あるいは配置
によっては、ドクターブレード先端のインク溝の中への
落ち込み量が変わってインク溝の中に充填されるインク
の厚さが変動し、その結果、ワークの表面に印刷される
画線の形状あるいは画線の端の位置などが変化するよう
になり、画線の形状精度及び位置精度の低下を招く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
従来のインク盛り付け方法における不都合を解消するた
めに成されたもので、本発明の目的は、印刷される画線
の形状精度及び位置精度を向上させて高品質な印刷を実
現するとともに、凹版印刷機の取扱及びメンテナンスを
容易にすることができるインク盛り付け方法及び装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、凹版印刷機の
凹版のインク溝にインクを盛り付ける方法において、弾
力性及びインクに対する非粘着性を備えた表層部が外周
に形成されたプレスロールを準備し、凹版の一方の端部
にインクを供給し、前記プレスロールを凹版の表面に対
して押し付けながら転動させることにより、前記インク
を前記プレスロールの転動方向に押し出しながらインク
溝の中に順次押し込むことを特徴とする。
【0007】なお、好ましくは、前記プレスロールの表
層部を、フッ素ゴムあるいはフッ素樹脂のコーティング
によって形成する。本発明の凹版へのインク盛り付け方
法によれば、インクの盛り付けの際に、従来のドクター
ブレードに代わってプレスロールが使用される。このプ
レスロールの外周には、弾力性及びインクが付着し難く
い非粘着性を備えた表層部が形成されている。従って、
このプレスロールを転動させて凹版のインク溝の中へイ
ンクを押し込むと、インク溝の中に充填されたインクの
厚さがインク溝の深さと比べて小さくなるとともに、ド
クターブレードを用いた場合と比較して、インクの厚さ
の変動の幅が縮小する。この結果、印刷される画線の位
置精度及び形状精度を向上させることができる。更に、
プレスロールの表層部が上記の様に弾力性を備えている
ので、凹版の摩耗を防ぎ、取扱及びメンテナンスの簡素
化も達成できる。
【0008】また、この方法に使用される前記凹版に対
して、好ましくは、インク溝を除いた外表面にインクに
対する非粘着性を備えた表面処理を施す。これによっ
て、プレスロールを用いてインクの充填を行った後に、
インク溝を除いた外表面にインクが残らない様になるの
で、インクの充填後のクリーニング工程を省略すること
ができる。
【0009】また、この方法に使用される前記凹版に対
して、好ましくは、インク溝及び外表面にインクに対す
る非粘着性を備えた表面処理を施す。これによって、比
較的浅いインク溝を備えた凹版を使用した場合に、イン
ク溝の中のインクが全量、被印刷物側に転写されるの
で、特に、インクとして変質し易いものを使用する場合
にも、高い印刷品質を確保することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。 (例1)図1に、本発明に基づく凹版印刷機における凹
版へのインクの盛り付け方法の概要を示す。図中、6は
凹版、7はインク溝、1はプレスロール、4はプレスロ
ールの表層部を表す。
【0011】凹版6の表面には多数のインク溝7が形成
されている。円筒形のプレスロール1は、鋼製のコア部
2、その外周に位置し、硬度が比較的低いゴムで造られ
ている中間層3、その外周に当たる表層面に位置し、硬
度が比較的高いフッ素ゴム(あるいはフッ素樹脂)のコ
ーテイング層からなる表層部4から形成されている。こ
の例では、表層部4は、厚さが0.6mm、硬度が80
°(JIS−A)の硬質のフッ素ゴムのコーテイング層
で造られ、インクに対して非粘着性を備えている。中間
層3は、厚さが3mm、硬度が30°(JIS−A)の
軟質のシリコンゴムで造られている。表層部4の表面の
平滑度(Rmax)は1μm程度である。
【0012】凹版6へのインクの盛り付けは、以下の様
に、プレスロール1を用いて行われる。先ず、凹版6の
一方の端部6aにインク8を供給する。次いで、プレス
ロール1を凹版6の端部6aに押し付け(矢印11)、
これを転動させて(矢印12)反対側の端部6bの方向
へ移動させる(矢印13)。インク8は、プレスロール
1の移動に伴い、その移動方向に押し出され、順次、イ
ンク溝7の中にインク8aが充填される。プレスロール
1が反対側の端部6bに到達した後、プレスロール1を
凹版の表面から引き離す。最後に、反対側の端部6bに
は少量のインク8bが残される。端部6bに残されたイ
ンク8bは、インク回収装置を用いて取り除くか、ある
いは、プレスロール1を端部6bから反転させてインク
8の位置に移動させる。
【0013】プレスロールの表層部4は上記の様に、硬
度が低いゴムで作られている中間層3を介してコア部2
の上に設けられているので、インクの盛り付けの際、凹
版6の厚さが変化してもその外表面6cに加わる圧力は
大きく変動しない。
【0014】図2に、インク溝7の中にインク8aが充
填される状態を示す。プレスロール1を凹版6に押し付
けると、プレスロールの表層部4の表面部分が僅かにイ
ンク溝7の中に入り、インク8aの一部はインク溝7の
外へ排除される。従って、インク溝7の中に充填された
インク8aの厚さはインク溝7の深さと比較して、小さ
くなる。プレスロール1に加える押し付け力を選択すれ
ば、インク溝7の深さとインク8aの厚さとの差を適切
な値に調整することができる。このため、プレスロール
1を用いたインク8aの充填の後に、クリーニングロー
ル(図示せず)を凹版6の外表面6cの上を転動させ
て、外表面6cに付着しているインク8cを除去する際
に、インク溝7の中に充填されているインク8aは、ク
リーニングロールの表面に付着しない。この結果、外表
面6cに付着しているインク8cを除去して凹版6への
インクの盛り付けを完了した時に、インク溝7の中に充
填されているインク8aの厚さは変化せず、インク8a
の厚さの変動幅を小さく抑えることができる。
【0015】(例2)本発明に基づくインクの盛り付け
方法を実施する場合、凹版側にもインクに対して非粘着
性を備えたコーティングを施しておけば、更に効果が高
まる。
【0016】図3に、凹版の外表面に非粘着性のコーテ
ィングを施した例を示す。凹版16のインク溝17を除
く外表面16cには、厚さが1〜2μmのフッ素樹脂の
コーティング19が施されている。この様に、非粘着性
のコーティング19が施された凹版16を使用すること
によって、凹版16の外表面16cへのインクの付着量
を減少させることができ、その結果、外表面16cのク
リーニング工程を省略することができる。従って、図1
に示した様な、非粘着性のコーティングが施されていな
い凹版6を使用した場合と比較して、インク18aの盛
り付けの工程が簡略化される。
【0017】なお、凹版16の外表面16cのコーティ
ングとしては、上記のフッ素樹脂の他に、珪素樹脂ある
いはフッ化炭素などのインクに対する非粘着性を備えた
コーティングが適用できる。
【0018】(例3)図4に、凹版のインク溝及び外表
面に非粘着性の表面処理を施した他の例を示す。
【0019】凹版26の外表面26c及びインク溝27
の内面には、厚さが1〜2μmのフッ素樹脂のコーティ
ング29が施されている。インク溝27の深さが15μ
m以下であれば、この様な凹版26を使用することによ
って、印刷の際、凹版26のインク溝27の中に充填さ
れているインク28aは、全量、ワーク側に転写される
ので、特に、インクとして変質し易いものを使用する場
合にも、高い印刷品質を確保することができる。なお、
先に図1あるいは図3で示した例の様に、インク溝7、
17の内面に非粘着性のコーティングが施されていない
場合には、インク8a、18aの一部が、インク溝7、
17の内に残る。
【0020】
【発明の効果】本発明の凹版へのインク盛り付け方法で
は、上記の様な構造を備えたプレスロールを用いてイン
クの盛り付けを行うので、インク溝に充填されるインク
の厚さの変動幅が小さく抑えられる。この結果、印刷さ
れる画線の位置精度及び形状精度を向上させることがで
きる。更に、プレスロールの表層部が上記の様に弾力性
を備えているので、凹版の摩耗を防ぎ、取扱及びメンテ
ナンスの簡素化も達成できる。
【0021】更に、凹版側の表面にインクに対して非粘
着性を備えた表面処理を施せば、インクのクリーニング
工程を省略することができ、インク盛り付けの工程を簡
略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく凹版へのインク盛り付け方法の
概要を示す図。
【図2】本発明に基づく凹版へのインク盛り付け方法に
おいて、凹版のインク溝へインクが充填される模様を示
す図。
【図3】本発明に基づく凹版へのインク盛り付け方法で
使用される凹版の他の例を示す図。
【図4】本発明に基づく凹版へのインク盛り付け方法で
使用される凹版の他の例を示す図。
【符号の説明】
1・・・プレスロール、2・・・コア部、3・・・中間
層、4・・・表層部、6・・・凹版、6c・・・凹版の
外表面、7・・・インク溝、8、8a、8b、8c・・
・インク、16・・・凹版、16c・・・凹版の外表
面、17・・・インク溝、18a・・・インク、19・
・・非粘着性のコーティング、26・・・凹版、26c
・・・凹版の外表面、27・・・インク溝、28a・・
・インク、29・・・非粘着性のコーティング。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹版印刷機の凹版のインク溝にインクを
    盛り付ける方法において、 弾力性及びインクに対する非粘着性を備えた表層部が外
    周に形成されたプレスロールを準備し、凹版の一方の端
    部にインクを供給し、前記プレスロールを凹版の表面に
    対して押し付けながら転動させることにより、前記イン
    クを前記プレスロールの転動方向に押し出しながらイン
    ク溝の中に順次押し込むことを特徴とする凹版へのイン
    ク盛り付け方法。
  2. 【請求項2】 前記プレスロールの表層部は、フッ素ゴ
    ムあるいはフッ素樹脂で形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の凹版へのインク盛り付け方法。
  3. 【請求項3】 前記凹版として、インク溝を除いた外表
    面にインクに対する非粘着性を備えた表面処理を施した
    凹版を使用することを特徴とする請求項1あるいは請求
    項2に記載の凹版へのインク盛り付け方法。
  4. 【請求項4】 前記凹版として、インク溝及び外表面に
    インクに対する非粘着性を備えた表面処理を施した凹版
    を使用することを特徴とする請求項1あるいは請求項2
    に記載の凹版へのインク盛り付け方法。
  5. 【請求項5】 凹版印刷機の凹版のインク溝にインクを
    充填するために使用されるインク盛り付け装置におい
    て、 弾力性及びインクに対する非粘着性を備えた表層部が外
    周に形成されたプレスロールを備え、このプレスロール
    を凹版の表面に押し付けながら転動させ、凹版の端部に
    供給されたインクをインク溝の中に押し込む様になって
    いることを特徴とする凹版用のインク盛り付け装置。
  6. 【請求項6】 前記プレスロールの表層部は、フッ素ゴ
    ムあるいはフッ素樹脂で形成されていることを特徴とす
    る請求項5に記載の凹版用のインク盛り付け装置。
  7. 【請求項7】 凹版印刷機の凹版のインク溝にインクを
    盛り付けるために使用されるプレスロールであって、弾
    力性及びインクに対する非粘着性を備えた表層部が外周
    に形成されていることを特徴とするプレスロール。
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