JPH10202776A - 透明積層体及びその製法 - Google Patents

透明積層体及びその製法

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JPH10202776A
JPH10202776A JP9013864A JP1386497A JPH10202776A JP H10202776 A JPH10202776 A JP H10202776A JP 9013864 A JP9013864 A JP 9013864A JP 1386497 A JP1386497 A JP 1386497A JP H10202776 A JPH10202776 A JP H10202776A
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JP
Japan
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film
refractive index
transparent
glass substrate
glass
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Application number
JP9013864A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Kamidate
孝良 神立
Koji Kobayashi
孝司 小林
Takeshi Kondo
剛 近藤
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10202776A publication Critical patent/JPH10202776A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/34Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions

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  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 形状性よく、無光彩性を有し、光活性機能を
備え、視認性に優れ、断熱性や導電性をも兼ね備えるガ
ラス等の透明積層体を得る。 【解決手段】 ガラス基板と該ガラス基板上に形成した
透明被膜と該透明被膜上に形成した光活性機能を有する
半導体性被膜とから成る透明積層体であって、透明被膜
の屈折率n1が該光活性機能を有する半導体性被膜の屈折
率n2とガラス基板の屈折率n0との間の中間屈折率であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無光彩機能と光活
性機能あるいは無光彩機能と光活性機能と導電性機能、
さらには断熱機能等をも兼ね備え、視認性を確保し、平
坦性や平滑性等形状性に優れた建築用窓ガラスはもちろ
ん、車両用窓ガラス、船舶用または航空機用の窓ガラス
等、各種ガラス物品に有用な透明積層体及びその製法を
提供するものである。
【0002】
【従来の技術】光のエネルギ−によって自由電子と正孔
を生じ、電子が還元反応をまた正孔が酸化反応を引き起
こす所謂光触媒物質としては、TiO2、SrTiO3、CdS 、Mo
S3など多くの物質が知られている。なかでもアナタ−ゼ
型結晶を含む酸化チタンは化学的かつ機械的強度ならび
に良好な光活性から色々な製品に採用されている。
【0003】しかしアナタ−ゼ型酸化チタンの屈折率は
約2.3 〜2.4 と高く、これを透明ガラス基板、特に屈折
率が約1.5 程度であるフロ−トガラスの表面に被覆した
場合、反射率は最高約40%以上となり、透明ガラスの外
観を維持することができず、かつ光エネルギ−の利用効
率が低下する。
【0004】さらに、光活性機能を得る酸化チタンの膜
厚は約0.3 μm 以上である〔現代化学、1996,8号,47
頁〕ことから、該膜厚と屈折率においては反射光が油膜
状の虹色を呈することが容易に想定される。
【0005】また、該酸化チタン膜は光の干渉により、
赤や青、紫、緑等の美しい色を出し、防菌容器や飲料水
の容器、金魚鉢あるいは花瓶などとして用いるだけでな
く、装飾用あるいはオブジェとしても好適である〔特開
平5-162777号公報〕が、透明な板ガラスの外観を維持す
る上では好ましくないことは言うまでもないし、またこ
のような面反射を持ったガラスを鏡に用いた場合、像が
2重に映るなどの不具合がある。
【0006】また、これら光活性機能を有する商品の製
造法としては、TiCl4 、Ti(OiPr)4などからアナタ−ゼ
型に結晶化されたコロイド粒子を調整し、それをタイル
〔特開平8-150197号公報〕またはガラス容器〔特開平7-
275137号公報〕などに塗布し、該基材とともに焼成して
焼結する方法が知られている。
【0007】しかし、酸化チタンのような高融点物質を
焼結させるには高温が必要であるが、酸化チタンは約90
0 ℃以上ではルチル型結晶に変化し光活性が弱くなるこ
と、また基材に耐熱性が要求され、ソ−ダ石灰ガラスの
ように約750 ℃以上の温度では小さな力で形状が変化す
るものの上には充分に焼結された被膜が形成できない。
したがって、基材と被膜の接合強度が弱い製品しか作れ
ない。
【0008】これらから、基材と光半導体粒子層の間に
バインダ−層を設け、最下層の光半導体粒子をバインダ
−層内に埋設することが示されている〔特開平7-232080
号公報〕が、該方法をガラス基板に適用すれば、ガラス
の表面の平滑性を損ない、建物の窓や鏡などに使用され
る透明積層体を得ることは到底できない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、建築
や交通機関の窓および鏡などに広く使用されているソ−
ダ石灰ガラスを基板とし、該ガラスの表面に光活性半導
体被膜をコ−トし、透明性や平坦性や平滑性を失うこと
がなく、被膜していない通常のガラスと同等あるいは同
等に近い光学特性を持ち、しかも無光彩性で光触媒の機
能を持った透明積層体を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のかかる
課題に鑑みてなしたものであり、ガラス基板と該ガラス
基板上に形成した透明被膜と該透明被膜上に形成した光
活性機能を有する半導体性被膜とから成る透明積層体で
あって、透明被膜の屈折率n1が該光活性機能を有する半
導体性被膜の屈折率n2とガラス基板の屈折率n0との間の
中間屈折率であることを特徴とする透明積層体。
【0011】透明被膜の屈折率n1が、1.55以上2.0 以下
であることを特徴とする上述した透明積層体。透明被膜
が、酸化アルミニウ、酸化錫、酸化インジウム、酸化亜
鉛、酸化炭化珪素のうちの少なくとも1つを主成分とす
ることを特徴とする上述した透明積層体。
【0012】透明被膜が、2×10-3Ωcm以下の比抵抗ρ
を有する透明導電性被膜でなることを特徴とする上述し
た透明積層体。透明被膜が、光活性機能を有する半導体
性被膜側に透明被膜の屈折率n1の値内にある屈折率n1-2
を有する透明導電性被膜と、ガラス基板側に該透明導電
性被膜の屈折率n1-2と該ガラス基板の屈折率n0との間の
屈折率n1-1を有する透明膜とからなる積層膜であること
を特徴とする上述した透明積層体。
【0013】透明導電性被膜が、弗素ド−プ酸化錫、錫
ド−プ酸化インジウム、アルミド−プ酸化亜鉛の被膜で
あることを特徴とする上述した透明積層体。光活性機能
を有する半導体性被膜が、アナタ−ゼ型の酸化チタンを
少なくとも含有する被膜でなることを特徴とする上述し
た透明積層体。
【0014】また、500 ℃以上750 ℃以下に加熱したガ
ラス基板を移送する工程と、透明被膜を形成する金属元
素の有機化合物またはハロゲン化物または水素化物また
はそれらの中間体のいずれかを選択して加熱して蒸気化
する工程と、該蒸気を不活性ガスまたは/および乾燥空
気または/および酸化反応を制御する反応助剤とともに
混合し、得られた反応性ガスを吹き付け装置へ定量的に
移送する工程と、前記加熱したガラス基板表面上にガラ
ス基板の移送方向を横切る方向に設けられた吹き付け装
置から前記反応性ガスを吹き付ける工程と、吹き付け反
応後のガスと未反応のガスをガラス基板表面上から除去
する工程とにより、光活性機能を有する半導体性被膜の
屈折率n2とガラス基板の屈折率n0との間の中間屈折率で
ある屈折率n1を持つ透明被膜を形成する。
【0015】次いで、光活性機能を有する金属元素の有
機化合物またはハロゲン化物または水素化物またはそれ
らの中間体のいずれかを選択して加熱して蒸気化する工
程と、該蒸気を不活性ガスまたは/および乾燥空気また
は/および酸化反応を制御する反応助剤とともに混合
し、得られた反応性ガスを吹き付け装置へ定量的に移送
する工程と、500 ℃以上700 ℃以下に加熱された状態で
移送している該透明被膜付きガラスの被膜表面上にガラ
ス基板の移送方向を横切る方向に設けられた吹き付け装
置から前記反応性ガスを吹き付ける工程と、吹き付け反
応後のガスと未反応のガスをガラス基板表面上から除去
する工程とにより、該光活性機能を有する屈折率n2の半
導体性被膜を形成することをを特徴とする透明積層体の
製法。
【0016】光活性機能を有する金属元素の化合物が、
チタニウムテトライソプロポキド、またはチタニウムテ
トライソプロポキドに0.01モル以上1.0 モル以下のキレ
−ト物質を添加してなる物質であることを特徴とする上
述した透明積層体の製法。
【0017】キレ−ト物質が、β- ジケトン、β- ケト
ン酸エステル、ジオ−ルのうちの1種以上でなるもので
あることを特徴とする上述した透明積層体の製法。500
℃以上750 ℃以下の温度にあるガラス基板が、フロ−ト
ガラス製造ライン上における、ティンバス内の最終トッ
プロ−ルから少なくとも5m下流の位置よりティンバス
出口から7m下流の位置までの範囲にあり、該範囲内に
2つ以上のチャンバ−を設け、最上流側のチャンバ−に
おいて透明被膜を形成し、最下流側のチャンバ−におい
て光活性機能を有する半導体性被膜を形成するようにし
たことを特徴とする上述した透明積層体の製法である。
【0018】
【発明の実施の形態】屈折率n0を有するガラス基板と、
該ガラス基板上に形成した屈折率n2と屈折率n0との間の
中間屈折率である屈折率n1を有する透明被膜と、該透明
被膜上に形成した屈折率n2を有する光活性機能を有する
半導体性被膜とから成る透明積層体は、下記のように製
造する。
【0019】500 ℃以上750 ℃以下に加熱したガラス基
板に透明被膜を形成することとしたのは、フロ−トガラ
ス製造ライン上において成膜する場合、僅かな力ではガ
ラスの変形が起こり難く、かつ膜コ−ティング面との形
状差が生じ難く、しかも膜コ−ティングにひび割れやシ
ワが生じ難くなり、ガラス本来の透明性や平滑性が失わ
れることなく膜コ−ティングすることができるガラス温
度としては約750 ℃以下であり、より確かで好ましいガ
ラス温度としては約730 ℃以下であるからである。
【0020】また、ソ−ダ石灰ガラスの透明性や平滑性
を失うことなく再加熱処理したガラス表面に膜コ−ティ
ングする場合、ガラスを支持した部材の凹凸等の跡がガ
ラス表面に転写されて表面平滑性を維持し難くあるいは
/および反り等の変形も発現し易くなるのを防ぐように
して膜コ−ティングすることができるガラス温度として
は約650 ℃以下であり、より確かで好ましいガラス温度
としては約620 ℃以下である。
【0021】一方、めさす膜強度を確保するためには膜
コ−ティングするガラス温度としては約500 ℃以上であ
り、ソ−ダ石灰ガラスの歪み点である約520 ℃付近の温
度域ではガラス内の温度差は製品に対し残留応力として
残り易く、好ましいガラス温度としては約520 ℃以上で
あり、より確かでより好ましいガラス温度としては約54
0 ℃以上である。
【0022】また、フロ−トガラス製造ライン上におい
て成膜する場合のガラス温度としては、好ましくは約52
0 ℃以上730 ℃以下、より好ましくは約540 ℃以上730
℃以下である。また再加熱し成膜する場合のガラス温度
としては、好ましくは約520℃以上650 ℃以下、より好
ましくは約540 ℃以上620 ℃以下である。
【0023】フロ−トガラス製造ライン上において成膜
する場合のガラス温度に対する位置としては、ティンバ
ス内の最終トップロ−ルの近傍には力が集中し、コ−テ
ィング面の変形によるヒビ割れやシワが生じ易いため、
最終トップロ−ルから少なくとも約5m 以上下流の領域
から、均熱性の高いティンバスの出口から約7m 下流ま
での領域が好ましい。
【0024】次いで、屈折率n0が約1.5 程度であるソ−
ダ石灰ガラス(ガラス基板)の表面上に、光活性機能を
発現する膜として、例えば膜厚が約100nm 以上で屈折率
n2が約2.3 〜2.4 であるアナタ−ゼ型結晶酸化チタン被
膜(光活性半導体被膜)を形成すれば約40%近い反射率
となるとともに、反射光に干渉色が発生し、ガラス本来
の透明な外観を維持することができない。これを解消す
るには、光活性半導体被膜の屈折率n2とガラス基板の屈
折率n0との間にある中間屈折率膜層を、該ガラス基板と
該半導体被膜との間に介在させることが有効である。そ
こで、該中間屈折率膜層としての屈折率n1が1.55以上2.
0 以下である透明被膜を用いれば、上記条件がみたされ
る。
【0025】該透明被膜としては、上記した不快な反射
光を低減できるだけでなく、さらに化学的に安定で機械
的強度の高い、しかも特別にシリカ膜をコ−トする必要
もなく、ソ−ダ石灰ガラス中のアルカリ成分(Na等)が
半導体被膜層の中に拡散して光活性性能を低下させるこ
とを防ぐ働きをする所謂アルカリ拡散防止膜(バリア
膜)としての効果も兼ね備える、酸化アルミニウ、酸化
錫、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化炭化珪素の各膜、
またはこれらの成分のうち2種以上の成分からなる膜が
好ましい。
【0026】該透明被膜を形成する金属元素化合物とし
ては、必要濃度(約0.1 〜10torr)の蒸気が得られる温
度で安定であること、成膜反応に必要なガス成分と該温
度のもとでその蒸気が安定であること、成膜可能なガラ
ス表面温度域で速やかに(約5〜100nm /秒)被膜が形
成されること、ならびにガラス表面に供給した蒸気が効
率よく(約10%以上)被膜になること等を備えるもので
ある。
【0027】酸化アルミニウムであれば、原料金属化合
物としては常温固体であるアルミニウムトリイソプロポ
キシド、またはアルミニウムトリアセチルアセトナ−ト
などが挙げられる。これらの化合物を粉末状とし、ベン
ゼンやジクロルメタンなどの有機溶媒に溶解して定量ポ
ンプで蒸発器に注ぎ込むと同時に蒸発器にキャリア−ガ
スを通すことで蒸気を取り出すことで酸化アルミニウム
被膜用反応ガスを得る。この際のキャリア−ガスを不活
性ガスとして後から酸素などの反応ガスを添加してもよ
いし、キャリア−ガス中に予め反応ガスを添加しておい
てもよい。またアルコキシドの場合には、キャリア−ガ
ス中の水蒸気露点は充分に低く、好ましくは約−20℃以
下に保つようにする。
【0028】さらにまた定量切り出し装置等によってキ
ャリア−ガスの流れの中に上記した粉末状化合物を投
じ、キャリア−ガスとともに加熱して蒸気とすることで
も酸化アルミニウム被膜用反応ガスを得る。
【0029】酸化錫であれば、原料化合物としては Rn
SnX4-n〔R;炭素が1〜6のアルキル基、X;ハロゲン元
素、主にCl〕、例えば(CH3-)4Sn 、(CH3-)2SnCl2
(C4H9- )SnCl3 、SnCl4 などが挙げられる。特に(C4
H9- )SnCl3 が好ましい。
【0030】この場合、得られた反応ガスに水蒸気を添
加することで成膜速度と成膜効率を上げることができ
る。酸化インンジウムあるいは酸化亜鉛であれば、各々
の金属のアセチルアセトナ−トを用い、酸化アルミニウ
ムの場合と同様の方法で反応ガスを得る。
【0031】酸化炭化珪素であれば、常温で気体である
シランガスに酸化剤として二酸化炭素を、反応抑制剤と
して不飽和炭化水素を添加することで反応ガスを得る。
次に、該反応ガスを用い、中間屈折率膜層である透明被
膜を成膜する方法としては、例えば有機金属溶液を用い
た液体スプレ−法、あるいは液体を超音波の力でミスト
化して吹き付ける方法では、両方法ともガラス表面を急
冷し製品に残留応力が残り易く、また金属化合物の粉末
を気流に乗せて高温のガラス表面に吹き付ける方法で
は、被膜面に粉末が触れた跡が刷毛筋状に残り易く、し
かも反応を促進または抑制するための助剤を有効に添加
し難い等、これらいずれの方法とも満足な成膜法とは言
い難い。そこで、ガラス表面の冷却効果が小さい成膜法
である所謂CVD 法を採用することが好ましい。
【0032】前記再加熱したガラス基板による該CVD 法
であれば、先ず所望のサイズに切断したガラス基板を充
分に洗浄し、清浄な空気によるカットナイフで完全に水
切りし、搬送装置で加熱炉に該ガラス基板を投入する。
続いて該ガラス基板は該加熱炉内を搬送される間に約65
0 ℃程度以下の温度まで加熱され、該加熱域の下流に設
置されたCVD ノズルの下を通過せしめる。
【0033】前記したようにして得た反応ガスを該CVD
ノズルに導入する。この際、反応ガスの性質に応じて配
管とノズルの温度を適正に調節する必要があるととも
に、反応ガスがノズル表面で反応することを防ぐ必要が
ある。該温度範囲としては約140 〜240 ℃程度である。
【0034】該CVD ノズルのガラス基板との対面する面
(一般には下面)には、ガラスの全巾に渡って移送方向
を横切るよう、スリット巾が0.5 〜5mm ±0.01mm程度の
スリットが設けられ、反応ガスがスリットから定常的に
吹き出るようになっている。吹き出し風速としては、反
応ガスの性質と被膜品質によって調整するが、約1〜15
m /秒程度の範囲である。
【0035】吹き出しスリットから吹き出る反応ガス
は、被膜の主成分金属元素の化合物、副成分金属元素の
化合物、反応助剤(水蒸気、酸素、不飽和炭化水素、二
酸化炭素、窒素酸化物、燐酸エステル、オゾンなど)、
不活性ガスなど被膜形成に必要な成分は全て混合された
一様なガスとすることが好ましい。
【0036】反応ガスは、ガラス基板の熱によって酸化
物被膜となるだけでなく、気相中で酸化物になったり、
会合によって高分子化するなどの反応が共存する。これ
らの競合反応生成物は被膜のピンホ−ルなどの欠陥の原
因となるため、速やかに系外に排出する必要がある。排
出口はガラス基板を移送する方向に沿って吹き出しスリ
ットの上流側と下流側にそれぞれ設けるのが好ましく、
その形状は吹き出しスリットと同様にガラス基板の全巾
に渡って移送方向を横切る方向にスリット状に設けるの
が好ましい。該両方の排出用スリットによる排気量は吹
き出し量より多くする必要があり、好ましくは約2倍程
度以上である。
【0037】また、反応ガスの中にアルミニウムトリイ
ソプロポキシドのように水蒸気との反応性が高い成分を
含む場合、上記排出用スリットのさらに外側に、乾燥空
気または不活性ガスが吹き出す吹き出し用スリットを設
け、大気と反応ガスの接触を断つようにするのが好まし
い。この際、乾燥空気または不活性ガスの吹き出し量は
排気量より多くする必要があり、好ましくは約2倍程度
以上である。
【0038】すなわち、500 ℃以上750 ℃以下に加熱し
たガラス基板を膜厚に応じた一定の速度で移送する工程
と、透明被膜を形成する金属元素の有機化合物またはハ
ロゲン化物または水素化物またはそれらの中間体のいず
れかを選択して加熱して蒸気化する工程と、該蒸気を不
活性ガスまたは/および乾燥空気または/および酸化反
応を制御する反応助剤とともに混合し、得られた反応性
ガスを吹き付け装置へ定量的に移送する工程と、前記加
熱したガラス基板表面上にガラス基板の移送方向を横切
る方向に設けられた吹き付け装置から前記反応性ガスを
吹き付ける工程と、吹き付け反応後のガスと未反応のガ
スをガラス基板表面上から除去する工程とにより、該光
活性機能を有する半導体性被膜の屈折率n2とガラス基板
の屈折率n0との間の中間屈折率である屈折率n1を持つ透
明被膜を形成する。
【0039】以上のようにして成膜した中間屈折率膜層
としては、屈折率n1が1.55以上2.0以下の透明被膜であ
るが、膜厚としては約50nm程度以上であることが好まし
い。すなわち、光活性半導体膜層における内部の干渉に
よって反射が強調される光の波長に対し、該中間屈折率
膜層の光学厚み(実測厚み×屈折率)が1/4、3/
4、5/4・・・とすることが製品の透明感を高める上
で最も効果的である。したがって、強調される光の波長
が約400nm で中間屈折率膜層の屈折率が約2.0の場合、
膜厚は(400nm ÷2.0 )×(1/4)=50nmであり、よ
って50nm以上の厚みが必要となり、強調される光の波長
と中間屈折率膜層の屈折率によって適宜調整されること
となる。
【0040】さらにまた、中間屈折率膜層が、フッ素ド
−プ酸化錫、錫ド−プ酸化インジウム、アルミド−プ酸
化亜鉛などの透明導電性被膜であって、比抵抗ρが2×
10-3Ωcm以下であれば、光活性半導体膜と該透明導電性
被膜の機能を組み合わせた新たな用途が可能である。
【0041】これらの透明導電性被膜の屈折率n1-2は約
1.8 〜2.0 程度であり、前記透明被膜を透明導電性被膜
と透明膜の2層にして、光活性機能を有する半導体性被
膜側に透明被膜の屈折率n1の値内にある屈折率n1-2を有
する透明導電性被膜と、ガラス基板側に該透明導電性被
膜の屈折率n1-2と該ガラス基板の屈折率n0との間の屈折
率n1-1を有する透明膜とからなる積層膜であるようにす
れば、表面反射はさらに低くすることができる。この
際、上記の工程を2回繰り返しまたは続いて、例えば酸
化アルミニウム、次に透明導電性被膜を成膜すればよ
い。
【0042】次いで、ガラス基板上に中間屈折率膜層で
ある透明被膜を形成した後、上記工程を以下のように続
けて光活性半導体被膜を成膜する。該透明被膜付きガラ
ス基板の温度が、約500 〜700 ℃程度、好ましくは約54
0〜650 ℃程度、より好ましくは約560 〜650 ℃程度に
ある状態で、引き続きCVDノズル(第2のCVD ノズル)
の下を潜るよう透明被膜付きガラス基板を移送する。
【0043】光活性半導体被膜を形成する金属元素の化
合物としては、前記必要濃度(約0.1 〜10torr)の蒸気
が得られる温度でその物質が安定であること等4条件と
同様にして選択される。
【0044】同物質が酸化チタンであれば、原料として
チタニウムテトライソプロポキシドが使用でき、該チタ
ニウムテトライソプロポキシドは液体であるから、その
まま定量ポンプで蒸発器に注ぎ込み、蒸気はキャリア−
ガス、乾燥空気等とともに前記したCVD ノズルに導入さ
れる。使用するCVD ノズルとしては、前述したと基本的
に同様の構造でよい。この際、配管とCVD ノズルにおけ
る温度は前記したと同様に管理される。
【0045】該チタニウムテトライソプロポキシドは、
大気中の湿気と反応し易く、CVD ノズルには上記排出用
スリットのさらに外側に、乾燥空気または不活性ガスが
吹き出す吹き出し用スリットを設け、大気と反応ガスの
接触を断つようにするのが好ましいが、これにはキレ−
ト配位子であるβ- ジケトン、β- ケトン酸エステル、
ジオ−ルのうちの1種以上でなる物質を添加すること
で、具体的にはβ- ジケトンとしてはアセチルアセト
ン、β- ケトン酸エステルとしてはアセト酢酸エチル、
ジオ−ルとしてはオクチレングリコ−ル〔協和発酵
(株)製、2-エチル,1,3ヘキサンジオ−ル〕などが挙げ
られ、これらキレ−ト剤をチタニウムテトライソプロポ
キシドに対し0.01モル以上、好ましくは約0.05モル以上
添加することで、湿気との反応性を抑制することができ
る。添加量が多過ぎると成膜反応の速度が下がり、アナ
タ−ゼ型結晶を示すX線回折のピ−クが不鮮明になるの
で、約1モル程度以下とするのが好ましい。
【0046】また、光活性半導体被膜を成膜した後にお
けるガラス基板の温度が、約520 ℃以下であれば、約54
0 ℃以上まで再加熱してから冷却するのが、製品に応力
を残さないためにも好ましい。しかしガラス基板のサイ
ズによっては必ずしも必要ではない。
【0047】すなわち、光活性機能を有する金属元素の
有機化合物またはハロゲン化物または水素化物またはそ
れらの中間体のいずれかを選択して加熱して蒸気化する
工程と、該蒸気を不活性ガスまたは/および乾燥空気ま
たは/および酸化反応を制御する反応助剤とともに混合
し、得られた反応性ガスを吹き付け装置へ定量的に移送
する工程と、500 ℃以上700 ℃以下に加熱された状態で
かつ膜厚に応じた一定の速度で移送している該透明被膜
付きガラスの被膜表面上にガラス基板の移送方向を横切
る方向に設けられた吹き付け装置から前記反応性ガスを
吹き付ける工程と、吹き付け反応後のガスと未反応のガ
スをガラス基板表面上から除去する工程とにより、該光
活性機能を有する屈折率n2の半導体性被膜を形成するさ
らに、フロ−トガラス製造ライン上においてCVD 法によ
って透明積層体の積層膜を得るには、製板用ティンバス
内の最終トップロ−ルから少なくとも5m下流の位置で
約750 ℃以下の温度域より、該ティンバス出口から7m
下流の位置で約500 ℃以上の温度域までの間にCVD ノズ
ル装置を少なくとも2つ設置し、少なくとも最上流のCV
D ノズルにおいて中間屈折率膜層である透明被膜を成膜
し、少なくとも最下流のCVD ノズルにおいて光活性半導
体性被膜を成膜することで積層膜を得る。
【0048】反応助剤としては、水蒸気、オゾン、酸化
窒素等である。フロ−トガラス製造ライン上における該
CVD 法で用いる透明被膜用反応ガスならびに光活性半導
体性被膜用反応ガスについては、上述したガラス基板を
再加熱した場合と基本的に同様に調製し製造されたもの
であり、CVD ノズルの構造等その装置も基本的には同様
のものである。なお、吹き出しスリットおよび排気スリ
ットについてはガラスリボン巾より若干狭くするのが好
ましい。
【0049】なお、例えば上述したような温度範囲にお
いて、酸化チタンのような高融点物質粒子を、ガラス表
面上で焼結させることは難しく、例えできたとしても多
孔質で透明性がない、しかもガラス基板との密着性の弱
いものしか得られない。したがって、該フロ−トガラス
製造ライン上において該温度範囲で、酸化チタン粒子を
塗布し焼き付けることは好ましい方法ではない。
【0050】該フロ−トガラス製造ライン上において
も、上述したガラス基板を再加熱した場合と基本的に同
様の手順で被膜を積層すれば、該ガラス基板を再加熱し
た場合と同様の製品が得られるが、成膜後の徐冷過程で
ガラスリボンの反りなどの矯正が可能であること、ある
いはガラス板が前後で連続し繋がって前後端がなくリボ
ン状を呈し、CVD ノズルとガラスリボンの間の気流が安
定するため、該フロ−トガラス製造ライン上で製造した
透明積層体の方が、ガラス基板の反り、ならびに積層膜
の均質性等が優れているものが得易い。
【0051】さらにまた、ガラス基板としては、建築用
や自動車等車両用の窓ガラスとして市販されているソ−
ダ石灰シリカ系ガラス、すなわち例えばクリア、ブル
ー、ブロンズ、グレーあるいはグリーンフロ−トガラス
等である。また単板で使用できることはもとより、紫外
線・熱線遮蔽ガラス、また複層あるいは合せガラスある
いは強化ガラスまたは強度アップガラス、曲げガラス等
としても使用できることは言うまでもない。該ガラス基
板の大きさや厚みを特に限定するものではないが、屈折
率としては約1.5 前後程度が好ましい。
【0052】前述したとおり、本発明の透明積層体によ
れば、ガラス基板、特に市販されているソ−ダ石灰シリ
カ系ガラス成分組成である、例えばフロ−トガラスをガ
ラス基板とし、最外表面膜層に光活性機能を有する半導
体被膜を成膜するに当たり、該光活性半導体被膜に対し
触媒毒として働くソ−ダ石灰シリカ系ガラス成分組成中
のアルカリ成分、特にNaイオン成分が光活性半導体被膜
と接触するのを断つようにする機能と、さらに該光活性
半導体被膜層内で発現する干渉色を中和する機能とを少
なくとも兼ね備える透明被膜でなる下地層を設けたこと
により、外観上違和感なく均一性を有し、透明で通常の
ガラスと同等か近似した光学特性を持ち、かつ光エネル
ギ−を効率よく化学エネルギ−に変換する機能を持っ
た、しかも導電性や断熱性をも付与することが可能な透
明積層体を、平坦性、平滑性あるいは曲率性等に悪影響
を与えるようなこともなく、形状性と表面性を維持しつ
つ効率よく製造できる有用な透明積層体及びその製法を
提供するものである。
【0053】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし本発明は係る実施例に限定されるものではな
い。
【0054】実施例1 アルミニウムトリイソプロポキシドの粉末〔Al(C3H
7O)3、川研ファインケミカル(株)製;AIPD-PADM 〕を
粉体定量供給機〔大盛工業(株);NPS-50〕により約3
g/分の割合で送り出し、約20nl〔ノルマルリットル〕
/分の窒素気流中に添加し、内径約6mmのステンレス配
管で移送し、配管の外側から約200 ℃の熱媒体〔例え
ば、循環空気〕によって加熱し、前記アルミニウム化合
物を気化した。これを約200 ℃に保持したまま、露点約
−30℃で温度約200 ℃の空気約10nlと混合し、第1の反
応ガスを得た。
【0055】大きさ約500mm ×500mm で厚さが約3mmの
フロ−トガラス板(屈折率n0= 約1.5 )を移送コンベア
付き加熱炉中を約1.5m/分の速度で搬送し、最高約620
℃程度まで加熱し、該加熱炉の後でガラス板搬送方向に
対し直角にかつガラス板上約10mmの高さにセットした、
巾約1mmで長さ約500mm の反応ガス用吹き出しスリット
が下向きに切ってある CVDノズルの下を上記と同じ搬送
速度でガラス板を潜らせ、該ガラス板の表面に上記反応
ガスを約1.2m/秒(ガス量と温度から推定)の吹き出し
速度で吹き付けた。被膜形成後常温まで冷却した。
【0056】該 CVDノズルを潜った直後のガラス板の温
度は、輻射温度計〔イルコン7000シリ−ズ〕で測定する
と約 540℃程度であった。なお、上記CVD ノズルを備え
るCVD 装置は、該CVD ノズルの反応ガス用吹き出しスリ
ットの上流側と下流側に約15mm離れた位置に、該吹き出
しスリットに平行にそれぞれ巾約1mmで長さ約500mm の
排気スリットを設け、該排気スリットから合計約80nl/
分で排気した。また、該排気スリットと平行にその両外
側約5mmの所に巾約2mmで長さ約500mm の空気用吹き出
しスリットが設けられ、該吹き出しスリットから露点約
−20℃で温度約200 ℃の空気を約 200nl/分の割で吹き
出させた。また、中央の反応ガス用吹き出しスリットの
近傍には、約190 ℃の熱媒体〔松村石油(株)製、バ−
レルサ−ム200 〕が約10l (リットル)/分程度中を流
れているオイル配管が反応ガスには触れないように取り
付けられている。
【0057】得られた Al2O3膜付きガラス板を、分光光
度計〔U 4000型、日立製作所製〕で波長380 〜1500nmに
おける透過率、膜面側とガラス面側の反射率を測定し、
光学理論に基づくシュミレ−ションによって屈折率n1
膜厚d1を求めたところ、屈折率n1が約1.62、膜厚d1が約
80nmであった。
【0058】なお、X線回折装置〔RINT1500;理学電気
(株)製〕に掛けたところ、結晶の存在を示すピ−クは
見出せなかった。次に、チタニウムテトライソプロポキ
シド〔Ti(C3H7O)4、キシダ化学(株)製〕に0.05モルの
オクチレングリコ−ル( 2エチル-1,3, ヘキサンジオ−
ル)を添加した溶液を定量ポンプ〔イワキハイセラポン
プ〕で約5ml/分の割合で約200℃に加熱されたステン
レス製密封容器(蒸発器)に注入した。該容器には、別
に露点約−60℃で温度約200 ℃の窒素ガスが約10nl/分
の割合で通してあり、出口側で約20nl/分の割合で露点
約−30℃で温度約200 ℃の空気と混合し、第2の反応ガ
スを得た。
【0059】前記第1の反応ガスでの成膜と同様に、加
熱され搬送されている Al2O3膜付きガラス板の Al2O3
表面上に、該第2の反応ガスを前記 CVDノズルから吹き
付けた。TiO2膜を被膜形成後常温まで冷却した。
【0060】得られたTiO2/Al2O3 膜付きガラス板にお
いて、該積層膜を局部的に、金属クロムと塩酸でエッチ
ングし、該積層膜面とガラス面の段差を表面粗さ計〔Sl
oan社製、DEKTAK 3030 〕で測定したところ、全膜厚(d
1+d2)は約220nm であった。また、TiO2膜を前記X線
回折装置に掛けたところ、アナタ−ゼ型の結晶のピ−ク
が確認された。また、TiO2膜の屈折率n2は分光測定のデ
−タから求めると約2.3 程度であった。
【0061】さらに、該TiO2(140nm) /Al2O3(80nm) 膜
付きガラス板のTiO2被膜面上に、ヘイズ値測定器〔日電
色工業(株)製、NDH-20D 〕で測定したヘイズ値が約3
%となるようにステアリン酸を塗布し、500Wの高圧水銀
灯で該ステアリン酸膜面に照射したところ、約20分間後
にはヘイズ値が1%以下に減少し、光のエネルギ−で有
機物を分解する機能の存在が確認された。
【0062】また、該TiO2/Al2O3 膜付きガラス板であ
る透明積層体について、前記分光光度計による測定とJI
S Z 8722及びJIS R 3106又はJIS Z 8701により求めたと
ころ、膜面側の可視光反射率(波長380nm 〜780nm )は
約22%、可視光透過率(波長380nm 〜780nm )は約70
%、可視光透過の主波長は約520nm 、刺激純度は約7.2
%であった。また、前記ヘイズ値測定器によるヘイズ値
は約0.2 %であった。さらに、外観はやや反射率が高め
であるものの、透明でクリアなものであって、住宅や車
輌等の窓などに使用できるものであった。
【0063】しかも、JIS R 3221およびJIS R 3212に準
拠する耐久試験の結果、該透明積層体における可視光線
透過率の変化が耐候性で約0.3 %、耐摩耗性でA類約3.
7 %、B類約2.2 %、耐酸性で約1.2 %、耐アルカリ性
で約2.1 %といずれの試験にも合格するものであった。
【0064】実施例2 実施例1のAl2O3 膜に変えてフッ素ド−プ酸化錫(F-Sn
O2)膜を用いた以外、実施例1と同様に成膜した。
【0065】フッ素ド−プ酸化錫(F-SnO2)膜は、先
ず、モノブチルトリクロロ錫80wt%、酸性フッ化アンモ
ニウム5wt%、エチルアルコ−ル10wt%、純水5wt%の
溶液を前記した定量ポンプで3ml/分の割合で前記蒸発
器に注入した。次に該蒸発器に通すガスと混合空気なら
びに管理温度は実施例1と同様にして反応ガスを得、該
反応ガスを前記したCVD ノズルに導入し、実施例1と同
様に加熱した搬送ガラス板表面上に吹き付け成膜した。
【0066】得られたF-SnO2膜付きガラス板において、
実施例1と同様にして屈折率と膜厚を測定し求めたとこ
ろ、屈折率n1は約1.87、膜厚d1は約230nm であった。ま
た、表面抵抗計〔ロレスタ;三菱油化(株)製〕を用
い、表面抵抗値を測定したところ、表面抵抗値は約30Ω
/口であった。
【0067】次いで、該F-SnO2膜付きガラス板を再度加
熱炉に通し、実施例1と同様にして、酸化チタン膜を成
膜した。実施例1と同様の方法で測定し求めたところ、
両膜の合計膜厚は約360nm であった。さらにTiO2膜のX
線回折によって、アナタ−ゼ型結晶を含むことを確認す
ることができた。また、TiO2膜の屈折率n2は分光測定の
デ−タから求めると約2.35程度であった。
【0068】得られたTiO2膜(160nm) /F-SnO2膜(200n
m) 付きガラス板について、実施例1と同様に、前記分
光光度計による測定とJIS Z 8722及びJIS R 3106又はJI
S Z 8701により求めたところ、膜面側の可視光反射率は
約16%、可視光透過率は約74%、可視光透過の主波長は
約420nm 、刺激純度は約6%であった。また、前記ヘイ
ズ値測定器によるヘイズ値は約0.3 %であった。また、
反射光はややブル−色調であるものの透明な外観を呈す
るものであり、充分に住宅や車輌の窓等に使用できるも
のであった。
【0069】さらに、該積層膜付きガラス板のTiO2膜面
を内側にして−側面に用いた水槽を作製し、該水槽内に
エチルアルコ−ル10wt%を含む水酸化ナトリウム0.1Nの
水溶液を満たし、該積層膜付きガラス板の外部側から50
0W高圧水銀灯を照射した。この際、片方が約30mm×30mm
の白金板に繋がったリ−ド線を該積層膜付きガラス板の
膜面に取り付け、該白金板を溶液に浸漬したところ、白
金板から積層膜付きガラス板に向かって最大約0.3mA の
電流が約20秒間観測された。このことは、TiO2膜面で光
のエネルギ−による何らかの化学反応が起こっているも
のと推察される。
【0070】また、該透明積層体は、前記JIS R 3221等
による試験の結果、実施例1と同様に、めざす光学特性
と耐摩耗性を有し、しかも耐薬品性や耐候性等各種耐久
性にも優れたものであった。
【0071】実施例3 板厚が約3mmであるクリアのフロ−トガラス板(屈折率
n0= 約1.5 )を巾約3.8mで製板速度約7m /分の条件で
生産しているフロ−トガラス製造ラインにおいて、該ラ
インの製板用ティンバス内の最終トップロ−ルから約12
m 下流に第1のCVD ノズルを、また約15m 下流に第2の
CVD ノズルを、ティンバス出口から約2m 下流に第3の
CVD ノズルをそれぞれ配置した。
【0072】第1のCVD ノズルでは、アルミニウムアセ
チルアセトナ−ト〔日本化学産業(株);ナ−セムアル
ミ〕200 g/分、0.3 %のオゾンを含む露点0 ℃の空気
2nm 3 /分でなる反応ガスを用い、厚さd1-1が約80nmの
Al2O3 膜である透明膜を成膜した。該Al2O3 膜の屈折率
n1-1は約1.62であった。
【0073】第2のCVD ノズルでは、モノブチルトリク
ロル錫〔C4H9SnCl3 、キシダ化学(株)製〕1kg/
分、前記空気5nm3 /分、水蒸気50g/分、フッ化アン
モニウム50g/分、エチルアルコ−ル100 g/分でなる
反応ガスを用い、厚さd1-2が約250nm のF-SnO2膜(フッ
素ド−プ酸化錫膜)である透明導電性被膜を成膜した。
該F-SnO2膜の屈折率n1-2は約1.87であった。
【0074】第3のCVD ノズルでは、前記チタニウムテ
トライソプロポキシド 500g/分、露点−30℃の空気2
nm3 /分、露点−60℃の窒素2nm3 /分でなる反応ガス
を用い、厚さd2が約150nm のTiO2膜を成膜した。該TiO2
膜の屈折率n2は分光測定のデ−タから求めると約2.3 程
度であった。
【0075】得られたTiO2膜(150nm) /F-SnO2膜(250n
m) /Al2O3(80nm) 膜付きガラス板について、実施例1
と同様に、前記分光光度計による測定とJIS Z 8722及び
JIS R3106又はJIS Z 8701により求めたところ、膜面側
の可視光反射率は約15%、可視光透過率は約76%、可視
光透過の主波長は約530nm 、刺激純度は約 9.0%であっ
た。また、反射光はほとんど無色透明の外観を呈するも
のであり、かつ前記ヘイズ値測定器によるヘイズ値は約
0.5 %であった。充分に住宅や車輌の窓や鏡等に使用で
きるものであった。
【0076】さらに、該透明積層体のTiO2系被膜面に、
実施例1と同様に、ヘイズ値が約3%程度となるように
ステアリン酸を塗布し、500W高圧水銀灯の光を照射した
ところ、約15分間後には約1%以下に減少し、光のエネ
ルギ−によって有機物を分解する機能があることが認め
られた。
【0077】また、該透明積層体は、実施例1と同様
に、めざす光学特性と耐摩耗性を有し、しかも耐薬品性
や耐候性等各種耐久性にも優れたものであった。比較例1 実施例1における酸化アルミニウム(Al2O3 )膜をシリ
カ(SiO2)膜に変えた以外、実施例1と同様に成膜し
た。
【0078】シリカ(SiO2)膜は、珪酸エチル15g/
分、0.3 %のオゾンを含む露点−30℃の空気15nl/分、
亜燐酸エチル0.5 g、エチルアルコ−ル5gでなる反応
ガスを用い、厚さ約50nmのSiO2膜を成膜した。該SiO2
の屈折率は約1.45であった。
【0079】得られたTiO2(140nm) /SiO2(50nm)膜付き
フロ−トガラス板について、X線回折に掛けるとアナタ
−ゼ型結晶の存在が確認され、実施例1と同様の光照射
試験を実施したところ、TiO2膜面で光のエネルギ−によ
る何らかの化学反応が起こっているものであった。
【0080】また、実施例1と同様に、前記分光光度計
による測定とJIS Z 8722及びJIS R3106又はJIS Z 8701
により求めたところ、可視光透過率は約55%、膜面側の
可視光反射率は約38%であって、かつ反射光は青色と赤
紫色が油膜状でまだら状に混在し非常に見苦しいもので
あり、可視光透過の主波長は約420 〜680nm 、刺激純度
は約24〜59%であって、場所によってバラツキが大き
く、到底透明なめざす外観とは言えないものであった。
【0081】比較例2 実施例1における第1の膜である酸化アルミニウム(Al
2O3 )膜を省き、第2の膜であるTiO2膜のみを実施例1
と同様にしてガラス板表面上に直接約140nm の膜厚で成
膜した。
【0082】得られたTiO2膜付きフロ−トガラス板につ
いて、X線回折に掛けるとアナタ−ゼ型結晶の存在が確
認され、実施例1と同様の光照射試験を実施したとこ
ろ、約60分間程度経過してもヘイズ値は1%以上であ
り、前記各実施例に比べ光活性が弱いものであった。
【0083】また、該TiO2膜付きフロ−トガラス板の外
観は、前記分光光度計による測定をすることもなく、比
較例1と同様に、油膜状でまだら状の光彩色を呈し非常
に見苦しく、到底透明なめざす外観とは言えないもので
あった。
【0084】比較例3 大きさ約100mm ×100mm で、予めシリカコ−トされたSi
O2膜付きガラス板を、電気炉で約600 ℃に加熱した。該
SiO2膜の膜厚は約20nm、屈折率は約1.45であった。
【0085】チタニウムテトライソプロポキシドを10wt
%溶解したジクロルメタン溶液を塗布液とし、該加熱ガ
ラス板表面上に、該塗布液をハンドスプレ−ガンで約20
ml吹き付け成膜した。該TiO2膜の屈折率は分光測定のデ
−タから求めると約2.30前後程度であった。
【0086】得られたTiO2/SiO2膜付きガラス板の外観
は、比較例1と同様であり、非常に見苦しいものであっ
た。また、前記JIS 試験による耐摩耗性については、試
験後の可視光線透過率の変化が約10%を超えるものとな
る等、著しく弱い膜であった。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、ガラス
基板上にガラス基板と光活性半導体被膜の屈折率の間に
ある中間屈折率を有する透明被膜と光活性半導体被膜を
順次積層被膜した積層膜としたことにより、透明でかつ
無光彩性ならびに光触媒機能をバランスよく備え、しか
も表面性と形状性に優れる透明積層体を、断熱性や導電
性をも付与しつつ効率よく製造できる等、建築用窓ガラ
スをはじめ、自動車等車両用窓ガラス、あるいは船舶用
や航空機用の窓ガラス等、各種ガラス物品に採用するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C03C 17/34 C03C 17/34 Z C23C 16/30 C23C 16/30 E06B 9/24 E06B 9/24 A

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板と該ガラス基板上に形成した
    透明被膜と該透明被膜上に形成した光活性機能を有する
    半導体性被膜とから成る透明積層体であって、透明被膜
    の屈折率n1が該光活性機能を有する半導体性被膜の屈折
    率n2とガラス基板の屈折率n0との間の中間屈折率である
    ことを特徴とする透明積層体。
  2. 【請求項2】 透明被膜の屈折率n1が、1.55以上2.0 以
    下であることを特徴とする請求項1記載の透明積層体。
  3. 【請求項3】 透明被膜が、酸化アルミニウ、酸化錫、
    酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化炭化珪素のうちの少な
    くとも1つを主成分とすることを特徴とする請求項1乃
    至2記載の透明積層体。
  4. 【請求項4】 透明被膜が、2×10-3Ωcm以下の比抵抗
    ρを有する透明導電性被膜でなることを特徴とする請求
    項1乃至3記載の透明積層体。
  5. 【請求項5】 透明被膜が、光活性機能を有する半導体
    性被膜側に透明被膜の屈折率n1の値内にある屈折率n1-2
    を有する透明導電性被膜と、ガラス基板側に該透明導電
    性被膜の屈折率n1-2と該ガラス基板の屈折率n0との間の
    屈折率n1-1を有する透明膜とからなる積層膜であること
    を特徴とする請求項1乃至4記載の透明積層体。
  6. 【請求項6】 透明導電性被膜が、弗素ド−プ酸化錫、
    錫ド−プ酸化インジウム、アルミド−プ酸化亜鉛の被膜
    であることを特徴とする請求項4乃至5記載の透明積層
    体。
  7. 【請求項7】 光活性機能を有する半導体性被膜が、ア
    ナタ−ゼ型の酸化チタンを少なくとも含有する被膜でな
    ることを特徴とする請求項1乃至6記載の透明積層体。
  8. 【請求項8】 500 ℃以上750 ℃以下に加熱したガラス
    基板を移送する工程と、透明被膜を形成する金属元素の
    有機化合物またはハロゲン化物または水素化物またはそ
    れらの中間体のいずれかを選択して加熱して蒸気化する
    工程と、該蒸気を不活性ガスまたは/および乾燥空気ま
    たは/および酸化反応を制御する反応助剤とともに混合
    し、得られた反応性ガスを吹き付け装置へ定量的に移送
    する工程と、前記加熱したガラス基板表面上にガラス基
    板の移送方向を横切る方向に設けられた吹き付け装置か
    ら前記反応性ガスを吹き付ける工程と、吹き付け反応後
    のガスと未反応のガスをガラス基板表面上から除去する
    工程とにより、光活性機能を有する半導体性被膜の屈折
    率n2とガラス基板の屈折率n0との間の中間屈折率である
    屈折率n1を持つ透明被膜を形成し、 次いで、光活性機能を有する金属元素の有機化合物また
    はハロゲン化物または水素化物またはそれらの中間体の
    いずれかを選択して加熱して蒸気化する工程と、該蒸気
    を不活性ガスまたは/および乾燥空気または/および酸
    化反応を制御する反応助剤とともに混合し、得られた反
    応性ガスを吹き付け装置へ定量的に移送する工程と、50
    0 ℃以上700 ℃以下に加熱された状態で移送している該
    透明被膜付きガラスの被膜表面上にガラス基板の移送方
    向を横切る方向に設けられた吹き付け装置から前記反応
    性ガスを吹き付ける工程と、吹き付け反応後のガスと未
    反応のガスをガラス基板表面上から除去する工程とによ
    り、該光活性機能を有する屈折率n2の半導体性被膜を形
    成することをを特徴とする透明積層体の製法。
  9. 【請求項9】 光活性機能を有する金属元素の化合物
    が、チタニウムテトライソプロポキド、またはチタニウ
    ムテトライソプロポキドに0.01モル以上1.0 モル以下の
    キレ−ト物質を添加した物質であることを特徴とする請
    求項8記載の透明積層体の製法。
  10. 【請求項10】 キレ−ト物質が、β- ジケトン、β- ケ
    トン酸エステル、ジオ−ルのうちの1種以上でなるもの
    であることを特徴とする請求項9記載の透明積層体の製
    法。
  11. 【請求項11】 500 ℃以上750 ℃以下の温度にあるガラ
    ス基板が、フロ−トガラス製造ライン上における、ティ
    ンバス内の最終トップロ−ルから少なくとも5m下流の
    位置よりティンバス出口から7m下流の位置までの範囲
    にあり、該範囲内に2つ以上のチャンバ−を設け、最上
    流側のチャンバ−において透明被膜を形成し、最下流側
    のチャンバ−において光活性機能を有する半導体性被膜
    を形成するようにしたことを特徴とする請求項8乃至10
    記載の透明積層体の製法。
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