JP2000143299A - 光触媒機能を有する窓ガラス - Google Patents

光触媒機能を有する窓ガラス

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JP2000143299A
JP2000143299A JP10319594A JP31959498A JP2000143299A JP 2000143299 A JP2000143299 A JP 2000143299A JP 10319594 A JP10319594 A JP 10319594A JP 31959498 A JP31959498 A JP 31959498A JP 2000143299 A JP2000143299 A JP 2000143299A
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Japan
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film
thin film
photocatalytic function
glass
titanium oxide
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JP10319594A
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Akira Fujisawa
章 藤沢
Koichi Ataka
功一 安宅
Yukio Sueyoshi
幸雄 末吉
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/34Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions
    • C03C17/3411Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials
    • C03C17/3417Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials all coatings being oxide coatings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2217/00Coatings on glass
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別に光触媒機能を有する酸化チタン膜の膜
厚分布を良くする手段を講じることなく、反射率のばら
つきが小さく、反射色ムラの少ない美観性に優れた光触
媒活性を示す安価な窓ガラスを提供する。 【解決手段】 透明ガラス基板の一方の面に光触媒機能
を有する酸化チタン膜が設けられている窓ガラスにおい
て、前記透明ガラス基板と前記光触媒機能膜の間に、光
の入射側となる基板側から見た反射干渉色ムラを低減す
るように少なくとも1層の透明薄膜を形成することで、
反射率のばらつきが小さく、反射色ムラの少ない美観性
に優れた光触媒機能を有する窓ガラスを作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院、オフィス、
住宅および車両、自動車に設置される窓ガラスにおい
て、室内空間の空気浄化、抗菌、防汚、防曇等の各種性
能を付与することのできる高活性光触媒を有する窓ガラ
スに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、公衆衛生の観点から抗菌剤が脚光
を浴びている。中でも酸化チタン微粒子を用いた抗菌剤
は、高い光触媒活性と優れた耐久性を有しており、既に
実用化されている。
【0003】また最近特に新築の住宅等において、壁紙
の接着材に使われるホルムアルデヒド等の有機物が人体
に与える有害性が着目されており、光触媒活性に優れた
酸化チタンの窓ガラスへの応用が検討されている。しか
しながら、酸化チタンの微粒子を使ったものでは、ガラ
スの透明性を損なうことから、一般住宅の窓ガラスへは
適用できない。そのため、酸化チタン被膜を用いること
が望まれている。
【0004】さらに、住宅内部の空気中の有害物を分解
することを目的とした場合、ガラスに形成した酸化チタ
ン被膜を建物内部側とする必要があるが、酸化チタンの
光触媒活性は紫外光にのみ限られ、通常のガラスでは多
くの紫外光が吸収されるため、充分な光触媒活性を示さ
ない。このため、特願平8-245886号公報に示されるよう
に、酸化チタンにフッ素を添加して、可視光においても
光触媒活性を示す被膜が検討された。
【0005】ところで、特願平8-245886号公報には、充
分な光触媒活性を示すために、酸化チタン被膜が50〜
200nmの膜厚を持つことが望ましいとされている。
しかしながら、このような膜厚の酸化チタン被膜をガラ
ス上に形成した場合、酸化チタン被膜の膜厚分布が良く
ないと、建物外部からみた窓ガラスの反射率や反射色分
布が大きくなり反射色ムラとなって、窓ガラスとしての
商品性を著しく損なうという問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決すべくなされたものであって、反射率のばらつき
が小さく、反射色ムラの少ない美観性に優れた光触媒活
性を示す窓ガラスを、特別に光触媒機能を有する酸化チ
タン膜の膜厚分布を良くする手段を講じることなく、生
産性の良い方法で得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、前述
の課題を解決すべくなされたものであり、請求項1に記
載の発明は、透明ガラス基板の一方の面に光触媒機能を
有する酸化チタン膜が設けられている光触媒機能を有す
る窓ガラスにおいて、前記透明ガラス基板と前記光触媒
機能を有する酸化チタン膜の間に、光の入射側となる基
板側から見た反射干渉色ムラを低減するように少なくと
も1層の透明薄膜が設けられており、前記透明ガラス基
板側からの可視光反射率の変化幅が±5%以内の範囲内
で、反射色のa*およびb*の変化幅が、a*およびb*
±5以内の範囲内にある光触媒機能を有する窓ガラスで
ある。
【0008】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の発明において、前記光触媒機能を有する酸化チタ
ン膜の膜厚面内分布が、中心膜厚の±10%の範囲内に
あるものである。
【0009】さらに請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、前記透明薄膜が前記ガ
ラス基板側から順に設けられた、高屈折率の第1層薄膜
と低屈折率の第2層薄膜とからなる透明薄膜である。
【0010】さらにまた請求項4に記載の発明は、請求
項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記第1
層薄膜が屈折率1.8〜2.5、膜厚10〜45nmからなり、前記
第2層薄膜が屈折率1.45〜1.75、膜厚10〜45nmからなる
薄膜である。
【0011】また請求項5に記載の発明は、請求項4に
記載の発明において、前記第2層薄膜が酸化シリコンを
主成分とする薄膜である。
【0012】さらに請求項6に記載の発明は、請求項4
に記載の発明において、前記第1層薄膜が酸化錫もしく
は酸化チタンを主成分とする薄膜である。
【0013】さらにまた請求項7に記載の発明は、請求
項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記光触
媒機能を有する酸化チタン膜がフッ素を含有する酸化チ
タン膜である。
【0014】即ち、透明ガラス基板と光触媒機能を有す
る酸化チタン膜の間に屈折率および膜厚の調整された少
なくとも1層の薄膜を形成することで反射率のばらつき
が小さく、反射干渉色ムラ(以後、反射色ムラと表す)
の少ない美観性に優れた光触媒活性を示す窓ガラスを得
ることである。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。反射色ム
ラの原因となる面内の膜厚分布は、光触媒機能を有する
窓ガラスを構成するいずれの被膜にも関係する問題であ
るが、透明ガラス基板と光触媒機能膜の間に形成される
透明薄膜は、光触媒機能膜に比べて膜厚が薄いために反
射色ムラへの影響が小さくなる。よって、かかる光触媒
機能を有する窓ガラスにおいて、反射色ムラに影響を与
えるのは、光触媒機能膜の膜厚分布の状態である。
【0016】光触媒機能膜の膜厚の面内分布が、中心膜
厚の±10%を越えると光の干渉効果で反射色ムラが目
立つようになるため、膜厚の面内分布を中心膜厚の±1
0%の範囲内にすることが好ましい。
【0017】光触媒機能膜の形成方法としては、後述す
るCVD法が経済性・生産性の点から優れているが、こ
の方法で得られる光触媒機能膜は膜厚が厚い場合には、
必ずしも優れた膜厚分布を示すとは言えない。そこで、
光触媒機能膜の膜厚分布に起因する反射率分布および反
射色ムラを低減させるために、透明基板と光触媒機能膜
の間に屈折率および膜厚の調整された1層以上の透明薄
膜を設けることにした。
【0018】本発明において、反射率分布や反射色ムラ
が低減される理由としては、透明基板と光触媒機能膜の
間に屈折率および膜厚の調整された1層以上、好ましく
は2層の薄膜を形成することで、多層薄膜による光の干
渉効果が調整されるからである。
【0019】したがって、透明基板と光触媒機能膜の間
に2層の薄膜を設ける場合は、反射色ムラに関係する光
の干渉効果を抑えるため、透明基板側にまず高屈折率の
膜を次いでその上に低屈折率の膜を設けることが好まし
い。
【0020】また前記透明ガラス基板側からの可視光反
射率の変化幅が±5%を越え、かつ反射色のa*および
*の変化幅が、a*およびb*の±5を越えると前記反
射色ムラが多くなり美観が損なわれるため、可視光反射
率の変化幅を±5%以内および反射色のa*およびb*
変化幅を±5以内にする必要がある。
【0021】前記透明基板としては、透明樹脂等も考え
られるが住宅の窓ガラス等に用いる場合は、耐久性や耐
衝撃性等の点からガラス板が望ましい。
【0022】前記屈折率1.45〜1.75の薄膜としては、酸
化シリコン、炭素や窒素を含んだ酸化シリコン、および
シリコンやアルミニウムを主体とした金属酸化物膜など
が挙げられる。
【0023】しかし、成膜が容易に行えるという観点か
ら判断すると、後述するCVD法を用いる場合では、酸
化シリコン、および炭素や窒素を含んだ酸化シリコンが
好ましい。
【0024】屈折率が1.8〜2.5の薄膜としては、酸化錫
や酸化インジウムや酸化亜鉛や酸化チタンなどが挙げら
れるが、CVD法では、入手が容易な、成膜が容易な、
および比較的安価な原料といった点から酸化錫あるいは
酸化チタンが好ましい。
【0025】これら透明薄膜の膜厚は、10nm未満で
あると透明基板上に均一な成膜が行われず、色ムラ低減
の効果が得られなかったりする。また45nmを越える
と原料を多く必要として製造コストが高くなる。また成
膜速度が遅い薄膜の場合には45nmより厚くすると時
間が係り、生産性が悪くなって、製造コストが高くなる
といった問題がある。そこで、単層膜、2層膜のいずれ
の場合にも、それぞれの膜厚が10〜45nmであるこ
とが好ましい。
【0026】また、光触媒機能膜としては可視光におい
ても光触媒活性を示す点およびCVD法での原料入手の
容易性の点から、フッ素が添加された酸化チタンを用い
るのが好ましい。
【0027】これらの薄膜の形成方法としては、各金属
や各金属酸化物を使った真空蒸着法やスパッタリング
法、イオンプレーティング法などのいわゆる物理的方法
や、各金属化合物のガス状の蒸気を加熱したガラス基板
に吹きつけて成膜する化学気相法(CVD)、各金属化
合物を溶解させた溶液の液滴を加熱したガラス基板に吹
きつけるスプレー法および金属化合物からなる粉体を噴
霧させる粉末スプレー法などのいわゆる化学的方法が挙
げられる。
【0028】このうち物理的方法による成膜は、膜厚の
均一性には優れているものの、切断されたガラスを洗浄
して真空装置において成膜させるという点から量産性に
難がある。またガラス基板の大型化への対応という点か
らも化学的方法の方が望ましい。
【0029】また、化学的方法のうちスプレー法は、方
法が簡便であるため安価に成膜が行えるという利点があ
るものの、吹きつける液滴の制御や反応生成物や未分解
生成物など排気されるべき生成物の制御が難しいため膜
厚の均一性が得にくく、さらにガラスの歪も大きくなる
等の欠点を有している。以上より、薄膜の形成方法とし
ては、CVD法の方が適している。
【0030】CVD法で各金属酸化物膜を形成する場
合、一般に500mm角程度に切断されたガラス基板を
加熱し、ガス状の金属化合物を吹きつけて成膜される。
しかし、最近ではこういった各種の薄膜の形成された光
触媒機能膜を有する窓ガラスをビルディング等に用いる
場合、そのガラス基板をさらに大きくする必要が生じて
きている。
【0031】大面積の切断されたガラス基板を加熱し
て、ガス状金属化合物を吹きつけて成膜するとなると、
加熱に要する熱エネルギーを多く必要とする。このため
大面積の光触媒機能膜を有する窓ガラスを得る場合、ガ
ラス成形時の熱エネルギーを利用して、高温ガラスリボ
ン上にCVD法で成膜を行うことが、製造コストおよび
品質等の面から望ましい。
【0032】さらに、このCVD法を錫フロート槽空間
で行なうことにより、一般にピンホールと呼ばれる膜抜
けの欠点を少なくできる可能性が高い。また、酸化錫や
酸化シリコン等の透明薄膜をCVD法で成膜し、スプレ
ー法によって光触媒機能を有する酸化チタン膜を形成さ
せる方法も考えられる。
【0033】CVD法で形成されるシリコン酸化物のシ
リコン原料としては、モノシラン、ジシラン、トリシラ
ン、モノクロロシラン、ジクロロシラン、1,2-ジメチル
シラン、1,1,2-トリメチルジシラン、1,1,2,2-テトラメ
チルジシランなどが、酸化剤としては、酸素、水蒸気、
乾燥空気、二酸化炭素、一酸化炭素、二酸化窒素などが
挙げられる。
【0034】また、シランを使用した場合にガラス表面
に達するまでの酸化を防止する目的と得られる酸化シリ
コン膜の屈折率制御のため、エチレン、アセチレン、ト
ルエン等の不飽和炭化水素ガスを添加してもかまわな
い。
【0035】アルミニウム酸化物のアルミニウム原料と
しては、トリメチルアルミニウム、アルミニウムトリイ
ソプロポキサイド、塩化ジエチルアルミニウム、アルミ
ニウムアセチルアセトネート、塩化アルミニウムなどが
挙げられる。
【0036】CVDで形成される酸化チタンのチタン原
料としては、四塩化チタン、チタンイソプロポキシドな
どが挙げられる。添加されるフッ素原料としては、弗化
水素、トリフルオロ酢酸、ブロモトリフルオロメタン、
クロルジフルオロメタンなどが挙げられる。
【0037】スプレー法で形成される酸化チタンのチタ
ン原料としては、四塩化チタン、チタンテトラエトキシ
ド、アセチルアセトンチタニル、硫酸第一チタン、硫酸
第二チタン、チタンテトラブトキシド、チタンイソプロ
ポキサイド、チタンメトキシド、チタニウムジイソプロ
ポキシビスオクチレングリコキシド、チタニウムジノル
マルプロポキシビスオクチレングリコキシド、チタニウ
ムジイソプロポキシモノオクチレングリコキシアセチル
アセトナート、チタニウムジノルマルブトキシモノオク
チレングリコキシアセチルアセトナート、チタニウムテ
トラオクチレングリコキシド、チタニウムジノルマルプ
ロポキシビスアセチルアセトナートなどが挙げられる。
【0038】CVD法に使われる錫化合物原料として
は、四塩化錫、ジメチル錫ジクロライド、ジブチル錫ジ
クロライド、テトラブチル錫、テトラメチル錫、ジオク
チル錫ジクロライド、モノブチル錫トリクロライドなど
が、酸化錫を得るための酸化剤としては、酸素、水蒸
気、乾燥空気などが挙げられる。
【0039】なお、上記元素の他、シリコン、アルミニ
ウム、亜鉛、銅、インジウム、ビスマス、ガリウム、ホ
ウ素、バナジウム、マンガン、ジルコニウム、フッ素、
アンチモン等を被膜の屈折率があまり変化しない範囲で
適宜添加してもよい。
【0040】透明導電膜である酸化錫被膜と透明基板の
間に形成される酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜等
は、ガラス中のナトリウムが光触媒機能膜に侵入して光
触媒活性を低下させるのを防止する目的(いわゆるアル
カリバリアー層)もある。
【0041】本発明の光触媒機能を有する窓ガラスは、
ガラス基板上にCVD法で、酸化シリコン膜、酸化錫
膜、酸化チタン膜等を形成した後、その上に光触媒機能
膜である酸化チタン被膜を形成して得られるものであ
り、ガラス上に成膜される酸化シリコン、酸化錫、酸化
チタン膜の膜厚を制御することによって反射率分布や反
射干渉色ムラが少なくなることを特徴とするものであ
る。
【0042】また、反射率分布や反射干渉色の制御を、
光触媒機能膜の形成されない透明基板側に薄膜を形成す
るのではなく、光触媒機能膜とガラスとの間に成膜する
アンダーコート層の屈折率や膜厚制御で行うことにより
生産性の優れた光触媒機能を有する窓ガラスとなるので
ある。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に実施例および比較例によ
り、本発明をさらに詳細に説明する。
【0044】(実施例1〜2)450×450mmの大
きさに切断された通常のソーダ石灰シリカガラスを、メ
ッシュベルトに載せて加熱炉を通して約570℃まで加
熱した。
【0045】このガラスは、最初の成膜ノズルの下方を
通過する際にモノブチル錫トリクロライドの蒸気、酸
素、水蒸気、窒素からなる混合ガスによって処理され、
酸化錫からなる被膜が形成された。次いで次の成膜ノズ
ルの下方を通過する際にモノシラン、酸素、窒素からな
る混合ガスによって処理され、酸化シリコンからなる被
膜が形成され一旦徐冷工程を経てガラスが取り出され
た。
【0046】この後再度、メッシュベルトに載せて加熱
炉を通して約570℃まで加熱した後、複数の成膜ノズ
ルの下方を通過する際にチタンイソプロポキシド、酸
素、窒素、トリフルオロ酢酸からなる混合ガスによって
処理され、酸化チタンからなる被膜が形成された。尚、
実施例および比較例において各被膜の膜厚は、使用原料
の濃度を変化させて制御した。
【0047】得られたガラス基板を、下記に示す方法
で、光触媒活性、各被膜の膜厚および屈折率、光触媒機
能を有する酸化チタン膜の膜厚範囲、得られたガラスの
反射率分布、反射色分布、反射率および反射色範囲を評
価し、光触媒活性評価以外の値を表1に示した。反射色
色ムラはほとんど認められなかった。
【0048】(光触媒活性の評価法)実施例1〜2で得
られた試料の触媒活性を、その表面に1,3,5,7−
テトラメチルシクロテトラシロキサン(TMCTS)を
被覆しそれに光を照射して触媒がTMCTSを光分解す
る速さを測定する方法(多田、Langmuir、第12巻、第4
号、第966〜971頁、1996年)により調べた。
上記のサンプルをUV/O3洗浄(50℃−10分間)し
た後に、真空デシケータ中にセットし、真空ポンプで約
10Torrに減圧してから内部温度を80℃に保持した。
系を閉じてから、200μLのTMCTSを注射器で注
入後、30分間加熱した。さらに、真空ポンプで減圧し
ながら、100℃に昇温し30分間加熱することにより
未反応のTMCTSをコールドトラップした。これによ
り、上記サンプルの各種光触媒薄膜上にTMCTS単分
子膜を形成させた。表面が親水性であった上記サンプル
はTMCTS単分子膜の形成により、その表面は揆水性
に変化した。2kW高圧水銀灯を光源として20cmの
距離をへだてた各サンプルに、ガラス側から垂直方向に
光照射することにより、TMCTS単分子膜のメチル基
が酸化分解され、表面の親水性が徐々に増加した。TM
CTS単分子膜の酸化分解速度が大きいほどサンプルの
光触媒活性が大きいことになる。
【0049】実施例1〜2のサンプルのTMCTSの分
解速度を調べたところ、両方とも0.02(/分)以上で
あった。これは特願平8-245886号公報の結果から、充分
な光触媒活性を示すものといえる。
【0050】(屈折率、膜厚および膜厚分布の測定)実
施例1〜2の透明薄膜および光触媒機能を有する酸化チ
タン膜の成膜において、これらの多層膜形成を行った前
後に、単層膜のみを形成させる成膜を行い、透明薄膜の
屈折率および膜厚、また光触媒機能を有する酸化チタン
膜の膜厚分布を求めた。
【0051】例えば実施例1において、450×450
mmの大きさに切断された1ミリの厚みの通常のソーダ
石灰シリカガラスを、メッシュベルトに載せて加熱炉を
通して約570℃まで加熱し、成膜ノズルの下方を通過
する際にモノシラン、酸素、窒素からなる混合ガスによ
って処理され、主として酸化シリコンからなる被膜が形
成され徐冷工程を経てガラスが取り出された。あるい
は、450×450mmの大きさに切断された1ミリの
厚みの通常のソーダ石灰シリカガラスを、メッシュベル
トに載せて加熱炉を通して約570℃まで加熱した後、
成膜ノズルの下方を通過する際にチタンイソプロポキシ
ド、酸素、窒素、トリフルオロ酢酸からなる混合ガスに
よって処理され、酸化チタンからなる被膜が形成され徐
冷工程を経てガラスが取り出された。
【0052】このようにして単層膜のみが形成されたガ
ラスを得て、これらの被膜をエリプソメトリーにより波
長633nmでの被膜の屈折率を得た。表1の屈折率の
値は、このようにして得たものである。また、酸化シリ
コンおよび酸化アルミニウムの被膜に関しては、エリプ
ソメトリーによる測定時に、被膜の消衰係数を0として
膜厚も求めた。酸化錫や酸化チタンの場合には、テープ
でマスクされた被膜に亜鉛の粉末をつけ、その上から希
塩酸を注ぐ方法により被膜をエッチングし、触針計を使
って膜厚を求めた。
【0053】また、光触媒機能を有する酸化チタン膜の
膜厚分布を求める場合には、被膜のついたガラス面内か
ら反射色の異なるところを数点選び出し、上記と同様の
方法で触針計を使って被膜の膜厚を求めた。
【0054】(反射率および反射色の測定)実施例1〜
2において、光触媒機能を有する酸化チタン膜が形成さ
れたガラスの反射率および反射色の測定を以下の方法で
行った。得られたガラスの可視光反射率をJIS R
3106−1985に従って、可視光反射色をJIS
Z 8722ー1982に従って、日立330型分光光
度計により測定し、JIS Z 8729ー1980に
おいて規定されるL***表色系クロマティックネス
指数のa**から計算して表1の値を求めた。可視光反
射率およびa**分布値の最大最小値は、ガラスの面内
の反射率および反射色の異なる位置での測定を行って求
めた。
【0055】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第 1 層 第 2 層 TiO2 反射率 反射色分布 屈折率 膜厚 屈折率 膜厚 膜厚範囲 分布 酸化物 (nm)酸化物 (nm) (nm) (%) a** −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 Sn 2.02 25 Si 1.46 25 63〜 77 ±1.5 ±1.5 ± 3.5 実施例2 Sn 2.02 25 Si 1.46 25 72〜 88 ±3.0 ±0.5 ± 2.5 実施例3 Sn 2.02 25 Si 1.65 25 63〜 77 ±2.5 ±0.5 ± 2.0 実施例4 Sn 2.02 25 Si 1.65 25 72〜 88 ±2.0 ±1.0 ± 1.0 実施例5 Ti 2.37 15 Si 1.65 25 72〜 88 ±2.0 ±1.5 ± 3.0 実施例6 Ti 2.37 15 Si 1.46 25 72〜 88 ±2.5 ±1.0 ± 2.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例1 Si 1.46 50 63〜 77 ±3.5 ±1.0 ±13.0 比較例2 Si 1.65 75 63〜 77 ±3.0 ±1.0 ± 8.0 比較例3 Sn 2.02 25 Si 1.65 50 63〜 77 ±1.0 ±3.5 ±10.5 比較例4 Ti 2.37 15 Al 1.79 20 72〜 88 ±2.0 ±2.0 ± 9.0 比較例5 Si 1.46 25 Sn 2.02 25 72〜 88 ±5.5 ±9.5 ±12.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第 1 層 第 2 層 TiO2 反射率 反射色 屈折率 膜厚 屈折率 膜厚 膜厚範囲 範囲 範囲 酸化物 (nm)酸化物 (nm) (nm) (%) a** −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 Sn 2.02 25 Si 1.46 25 63〜 77 20〜 23 -1〜 2 ー2〜 5 実施例2 Sn 2.02 25 Si 1.46 25 72〜 88 16〜 22 -1〜 0 3〜 8 実施例3 Sn 2.02 25 Si 1.65 25 63〜 77 17〜 22 2〜 3 ー1〜 3 実施例4 Sn 2.02 25 Si 1.65 25 72〜 88 15〜 19 1〜 3 1〜 3 実施例5 Ti 2.37 15 Si 1.65 25 72〜 88 13〜 17 6〜 9 ー12 -6 実施例6 Ti 2.37 15 Si 1.46 25 72〜 88 14〜 19 5〜 7 -6〜-2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例1 Si 1.46 50 63〜 77 27〜 34 -7〜-5 4〜30 比較例2 Si 1.65 75 63〜 77 22〜 28 -4〜-2 2〜18 比較例3 Sn 2.02 25 Si 1.65 50 63〜 77 24〜 26 -9〜-2 ー13〜8 比較例4 Ti 2.37 15 Al 1.79 20 72〜 88 12〜 16 11〜15 ー19 -1 比較例5 Si 1.46 25 Sn 2.02 25 72〜 88 12〜 23 -1〜18 -1〜24 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0056】(実施例3〜4)通常のソーダ石灰シリカ
ガラスをフロート窯にて溶融し、溶融素地を錫槽に流し
込み、板状に成形した。この板ガラスは3ミリの厚みで
搬送された。錫槽のガラス上空間は、98体積%の窒素
と2体積%の水素よりなり、周囲より少し正圧に保持さ
れることで非酸化性雰囲気が保持された。
【0057】上記板状ガラスは、錫槽内にある前半の複
数の成膜ノズルの下方を通過する際にジメチル錫ジクロ
ライドの蒸気、酸素、水蒸気、ヘリウム、窒素からなる
混合ガスによって処理され、この時酸化錫からなる被膜
が形成された。次いで後半の複数の成膜ノズルの下方を
通過する際にモノシラン、エチレン、酸素、窒素からな
る混合ガスによって処理され、酸化シリコンからなる被
膜が形成された。
【0058】このガラスは、フロートセクションの出口
を通った後、スプレー法によってアセチルアセトンチタ
ニル、トリフルオロ酢酸、トルエン、キシレン、アルコ
ールが混合された溶液が噴霧され、酸化チタンからなる
被膜が形成された。その後、徐冷セクションに入り、徐
冷工程を経てカッティング工程で450mm×450m
m寸法のガラス板に切断された。
【0059】得られたガラス基板を使って実施例1と同
様の評価を行った。結果は表1に示したとおりである。
反射色色ムラは認められなかった。光触媒活性について
は、実施例3〜4のサンプルのTMCTSの分解速度を
調べたところ、両方とも実施例1と同じく0.02(/
分)以上であり、充分な光触媒活性を示すものといえ
た。
【0060】(実施例5)450×450mmの大きさ
に切断された通常のソーダ石灰シリカガラスを、メッシ
ュベルトに載せて加熱炉を通して約570℃まで加熱し
た。このガラスは、最初の成膜ノズルの下方を通過する
際にチタンイソプロポキシド、酸素、窒素からなる混合
ガスによって処理され、酸化チタンからなる被膜が形成
された。次の成膜ノズルの下方を通過する際にモノシラ
ン、酸素、窒素からなる混合ガスによって処理され、酸
化シリコンからなる被膜が形成され一旦徐冷工程を経て
ガラスが取り出された。
【0061】この後再度、メッシュベルトに載せて加熱
炉を通して約570℃まで加熱した後、複数の成膜ノズ
ルの下方を通過する際にチタンイソプロポキシド、酸
素、窒素、トリフルオロ酢酸からなる混合ガスによって
処理され、酸化チタンからなる被膜が形成された。得ら
れたガラス基板を使って実施例1と同様の評価を行っ
た。結果は表1に示したとおりである。反射色色ムラは
ほとんど認められなかった。光触媒活性については、実
施例1と同様に充分な光触媒活性を示すものであった。
【0062】(実施例6)450×450mmの大きさ
に切断された通常のソーダ石灰シリカガラスを、メッシ
ュベルトに載せて加熱炉を通して約570℃まで加熱し
た。このガラスは、最初の成膜ノズルの下方を通過する
際にチタンイソプロポキシド、酸素、窒素からなる混合
ガスによって処理され、酸化チタンからなる被膜が形成
された。次の成膜ノズルの下方を通過する際にモノシラ
ン、エチレン、酸素、窒素からなる混合ガスによって処
理され、酸化シリコンからなる被膜が形成され一旦徐冷
工程を経てガラスが取り出された後、再度、メッシュベ
ルトに載せて加熱炉を通して約570℃まで加熱した
後、複数の成膜ノズルの下方を通過する際にチタンイソ
プロポキシド、酸素、窒素、トリフルオロ酢酸からなる
混合ガスによって処理され、酸化チタンからなる被膜が
形成された。得られたガラス基板を使って実施例1と同
様の評価を行った。結果は表1に示したとおりである。
反射色色ムラは認められなかった。光触媒活性について
は、実施例1と同様に充分な光触媒活性を示すものであ
った。
【0063】(比較例1)450×450mmの大きさ
に切断された通常のソーダ石灰シリカガラスを、メッシ
ュベルトに載せて加熱炉を通して約570℃まで加熱し
た。このガラスは、最初の成膜ノズルの下方を通過する
際にモノシラン、酸素、窒素からなる混合ガスによって
処理され、主として酸化シリコンからなる被膜が形成さ
れ一旦徐冷工程を経てガラスが取り出された後、再度、
メッシュベルトに載せて加熱炉を通して約570℃まで
加熱した後、複数の成膜ノズルの下方を通過する際にチ
タンイソプロポキシド、酸素、窒素、トリフルオロ酢酸
からなる混合ガスによって処理され、酸化チタンからな
る被膜が形成された。得られたガラス基板を使って実施
例1と同様の評価を行った。結果は表1に示したとおり
で強い反射色の色ムラが認められた。
【0064】(比較例2)最初の酸化シリコン成膜時、
混合ガスにモノシラン、エチレン、酸素、窒素を用いた
以外は、比較例1と同様にして酸化シリコン、酸化チタ
ン被膜が形成された。得られたガラス基板を使って実施
例1と同様の評価を行った。結果は表1に示したとおり
で、比較例1と同様、強い反射色の色ムラが認められ
た。
【0065】(比較例3)第2層の酸化シリコン成膜
時、混合ガスにモノシラン、エチレン、酸素、窒素を用
いた以外は、実施例1と同様にして酸化錫、酸化シリコ
ン、酸化チタン被膜が形成された。得られたガラス基板
を使って実施例1と同様の評価を行った。結果は表1に
示したとおりで、比較例1と同様、強い反射色の色ムラ
が認められた。
【0066】(比較例4)450×450mmの大きさ
に切断された通常のソーダ石灰シリカガラスを、メッシ
ュベルトに載せて加熱炉を通して約570℃まで加熱し
た。このガラスは、最初の成膜ノズルの下方を通過する
際にチタンイソプロポキシド、酸素、窒素からなる混合
ガスによって処理され、酸化チタンからなる被膜が形成
された。次の成膜ノズルの下方を通過する際にアルミニ
ウムイソプロポキシド、酸素、窒素からなる混合ガスに
よって処理され、酸化アルミニウムからなる被膜が形成
され一旦徐冷工程を経てガラスが取り出された後、再
度、メッシュベルトに載せて加熱炉を通して約570℃
まで加熱した後、複数の成膜ノズルの下方を通過する際
にチタンイソプロポキシド、酸素、窒素、トリフルオロ
酢酸からなる混合ガスによって処理され、酸化チタンか
らなる被膜が形成された。得られたガラス基板を使って
実施例1と同様の評価を行った。結果は表1に示したと
おりである、比較例1と同様、強い反射色の色ムラが認
められた。
【0067】(比較例5)450×450mmの大きさ
に切断された通常のソーダ石灰シリカガラスを、メッシ
ュベルトに載せて加熱炉を通して約570℃まで加熱し
た。このガラスは、最初の成膜ノズルの下方を通過する
際にモノシラン、酸素、窒素からなる混合ガスによって
処理され、酸化シリコンからなる被膜が形成された。次
の成膜ノズルの下方を通過する際にモノブチル錫トリク
ロライドの蒸気、酸素、水蒸気、窒素からなる混合ガス
によって処理され、酸化錫からなる被膜が形成され一旦
徐冷工程を経てガラスが取り出された後、再度、メッシ
ュベルトに載せて加熱炉を通して約570℃まで加熱し
た後、複数の成膜ノズルの下方を通過する際にチタンイ
ソプロポキシド、酸素、窒素、トリフルオロ酢酸からな
る混合ガスによって処理され、酸化チタンからなる被膜
が形成された。得られたガラス基板を使って実施例1と
同様の評価を行った。結果は表1に示したとおりで、比
較例1と同様、強い反射色の色ムラが認められた。
【0068】尚、比較例1〜5の光触媒活性について
は、実施例1と同様に充分な光触媒活性を示すものであ
った。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、反射率のばらつきが小
さく、反射色ムラの少ない美観性に優れた光触媒機能を
有した窓ガラスを、特別に光触媒機能を有する酸化チタ
ン膜の膜厚分布を良くする手段を講じることなく、安価
に提供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 末吉 幸雄 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本板硝子株式会社内 Fターム(参考) 4G059 AA01 AC21 AC22 EA04 EA05 EA09 GA01 GA04 GA12 4G069 AA20 BA14A BA48A BC22A BC22B BC50A BC50B BD05A BD05B BD15A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明ガラス基板の一方の面に光触媒機能
    を有する酸化チタン膜が設けられている光触媒機能を有
    する窓ガラスにおいて、前記透明ガラス基板と前記光触
    媒機能を有する酸化チタン膜の間に、光の入射側となる
    基板側から見た反射干渉色ムラを低減するように少なく
    とも1層の透明薄膜が設けられており、前記透明ガラス
    基板側からの可視光反射率の変化幅が±5%以内の範囲
    内で、反射色のa*およびb*の変化幅が、a*およびb*
    の±5以内の範囲内にあることを特徴とする光触媒機能
    を有する窓ガラス。但し、a*およびb*は、JIS Z
    8729−1980において規定されるL***
    色系のクロマティックネス指数である。
  2. 【請求項2】 前記光触媒機能を有する酸化チタン膜の
    膜厚面内分布が、中心膜厚の±10%の範囲内にある請
    求項1に記載の光触媒機能を有する窓ガラス。
  3. 【請求項3】 前記透明薄膜が前記ガラス基板側から順
    に設けられた、高屈折率の第1層薄膜と低屈折率の第2
    層薄膜とからなる請求項1または2に記載の光触媒機能
    を有する窓ガラス。
  4. 【請求項4】 前記第1層薄膜が屈折率1.8〜2.5、膜厚
    10〜45nmからなり、前記第2層薄膜が屈折率1.45〜1.7
    5、膜厚10〜45nmからなる請求項1乃至3のいずれか1項
    に記載の光触媒機能を有する窓ガラス。
  5. 【請求項5】 前記第2層薄膜が酸化シリコンを主成分
    とする薄膜である請求項4に記載の光触媒機能を有する
    窓ガラス。
  6. 【請求項6】 前記第1層薄膜が酸化錫もしくは酸化チ
    タンを主成分とする薄膜である請求項4に記載の光触媒
    機能を有する窓ガラス。
  7. 【請求項7】 前記光触媒機能を有する酸化チタン膜が
    フッ素を含有する酸化チタン膜である請求項1乃至6の
    いずれか1項に記載の光触媒機能を有する窓ガラス。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002004376A1 (fr) * 2000-07-12 2002-01-17 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Element photocatalytique
WO2007108514A1 (ja) * 2006-03-22 2007-09-27 Nippon Sheet Glass Company, Limited 抗菌膜付きガラス板とその製造方法、及びそのガラス板を有する物品
JP2012533500A (ja) * 2009-07-17 2012-12-27 サン−ゴバン グラス フランス 光触媒材料

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