JPH10202734A - 成形容器の製造方法 - Google Patents
成形容器の製造方法Info
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- JPH10202734A JPH10202734A JP9024371A JP2437197A JPH10202734A JP H10202734 A JPH10202734 A JP H10202734A JP 9024371 A JP9024371 A JP 9024371A JP 2437197 A JP2437197 A JP 2437197A JP H10202734 A JPH10202734 A JP H10202734A
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Abstract
らなるコポリエステル系樹脂層2にポリエチレンテレフ
タレート層、ポリエチレンナフタレート層、これらの混
合層又はこれらの層とポリアミドとの混合層の単層又は
複合層をポリエステル系樹脂層3として積層した2枚の
積層シート4を、各コポリエステル系樹脂層2が容器1
の最内層となるように相対させ、加熱、軟化させた両シ
ート4の周縁部を空気吹き込み口を残して熱溶着した
後、これらシート4を一組の成形金型に挟んで空気吹き
込み口より空気を吹き込んで、これらシート4を成形金
型に押し付け、香気性成分含有の内容品を充容する成形
容器1を製造する。 【効果】 内容品含有の香気性成分の吸着、浸透を可及
的に防止して、内容品の香気を保護し、品質を損なうこ
とがなく、耐久性、強靭性にも優れる成形容器が得ら
れ、更に大型容器の製造も可能である。
Description
水、化粧品等の香気性成分を含有する内容品を充容する
成形容器及びその製造方法に関し、更に詳述すれば内容
品中の香気性成分の吸着、浸透、透過を可及的に減少さ
せて内容品中に含まれる香気性成分を保護するのに適し
た成形容器を好適に製造でき、且つこのような成形容器
の大型化も容易な成形容器の製造方法に関する。
種々の食品類、清涼飲料水、化粧品などの香気性成分を
含有する物品の包装容器としては複数層のプラスチック
フィルム、もしくはこれにアルミニウム箔等の金属箔を
積層した複合フィルムを用い、この必要周側縁をヒート
シールして袋状に形成した包装袋及び真空成形法、中空
成形法等による成形容器が広く使用されている。
装袋や成形容器は、通常その最内層がポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン系樹脂で形成されてい
るため、この包装袋に充容されている内容品中に含有さ
れている香気性成分が最内層のポリオレフィン系樹脂に
吸着、浸透し、これを透過してしまう問題があり、また
香気性成分保護のために中間層として金属箔を介在させ
た場合は、香気性成分が金属箔面まで浸透して、ポリオ
レフィン系樹脂層が金属箔面から剥離する、いわゆるデ
ラミネーション現象を生じるという問題があった。
を防止する包装材料としては、従来、内容品と接する最
内層をポリエチレンテレフタレート、エチレン−ビニル
アルコール共重合体、ナイロンなどの溶解度指数が9.
0以上の合成樹脂で合成することが提案されている(特
開昭57−163654号公報)が、この提案の場合、
使用する材料による成形容器のヒートシール性、耐落下
衝撃強度になお問題がある。
内層に芳香族系のコポリエステルフィルムを用いること
を提案している(特開昭60−48344号公報)が、
この複合包装材料においても、コポリエステルフィルム
とポリオレフィン系樹脂層との接着性に改良の余地があ
り、特に比較的容量が大きな包装容器を製造する場合
に、層間接着性を確保して、耐落下衝撃強度を高めるこ
とが望まれていた。
水、化粧品などを収納するための成形容器の成形方法と
しては、従来より、パリソンを用いてブロー成形する成
形法や真空成形法等が採用されているが、これらの方法
の場合、例えば大型容器を成形する際の容易性、成形す
る材料樹脂の選択性、材料シートの厚さの選択性、成形
時間等の点において改良の余地があった。
で、香気性成分の吸着、浸透を効果的に防止できる樹脂
を成形容器の形成材料として使用し、特に香気性成分の
多い食品類、清涼飲料水、化粧品などの包装容器として
有効に使用され得る成形容器を製造するに当たり、機械
的強度に優れた成形容器を得ることができ、大型容器も
容易に製造することができる成形容器の製造方法を提供
することを目的とするものである。
成するため、香気性成分を含有する内容品を充容する成
形容器の製造方法であって、低結晶性芳香族系コポリエ
ステル樹脂からなるコポリエステル系樹脂層に、ポリエ
チレンテレフタレート層、ポリエチレンナフタレート
層、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンナフタ
レートとの混合層又は上記層にポリアミドを混合してな
る層からなる単層又は上記層を2層以上積層した複合層
をポリエステル系樹脂層として積層した積層シートの2
枚を、各コポリエステル系樹脂層が成形容器の最内層と
なるように相対させて、加熱、軟化させた後、両シート
の周縁部を少なくとも空気吹き込み口を残して熱溶着
し、次いで軟化状態にあるこれらシートを一組の成形金
型の間に挟んで上記空気吹き込み口より空気を吹き込
み、これらシートを上記成形金型に押し付けて所定形状
に成形することを特徴とする成形容器の製造方法を提供
する。
成材料として、低結晶性芳香族系コポリエステル樹脂か
らなるコポリエステル系樹脂層に、ポリエチレンテレフ
タレート層、ポリエチレンナフタレート層、ポリエチレ
ンテレフタレートとポリエチレンナフタレートとの混合
層又は上記層にポリアミドを混合してなる層からなる単
層又は上記層を2層以上積層した複合層をポリエステル
系樹脂層として積層した積層シートを2枚使用するもの
である。ここで、本発明の製造方法の場合、これら積層
シートのコポリエステル系樹脂層が成形容器の最内層と
なるように成形するので、製造された成形容器は、香気
性成分の浸透が防止されるのみならず、容器内にポリエ
チレン等のポリオレフィン系樹脂のようないわゆるポリ
臭が生じることもなく、内容品にポリ臭が移ることもな
い。そして、上記特定のポリエステル系樹脂層は、この
ようなコポリエステル系樹脂層との接着性が良好なの
で、例えば接着樹脂層を介在させなくても層間接着性に
優れた積層シートが得られるのみならず、上記ポリエス
テル系樹脂層を積層することにより成形容器の強度を補
強すると共に、耐熱性を向上させることもできる。ここ
で、本発明の製造方法の場合、上記2枚のシートを軟化
する程度に加熱した後、これら2枚のシートの周縁部を
少なくとも空気吹き込み口を残して熱溶着し、成形金型
内において上記空気吹き込み口から空気を吹き込むこと
によって、成形金型にシートを押し付けて所定形状に成
形するものであり、従来の成形容器の製造方法に比べ
て、成形容器の形成材料として種々の材料樹脂を選択す
ることができ、材料シートの厚さの選択性も良好で、特
に内容積が2〜20リットル程度の大型容器であっても
容易に成形することができ、また、製造過程における材
料樹脂のロスが少なく、製造量が小さい小ロット品の成
形容器の製造に好適である。
よれば、成形容器の形成材料として、内容品中の香気性
成分の容器への吸着、浸透、透過を防止できるのみなら
ず、耐久性等にも優れる積層材料を種々選択して使用す
ることができ、内容品の香気を保護するのに好適な成形
容器を得ることができるので、香気性成分としてd−リ
モネン、デカノール等が含まれている清涼飲料水、バニ
リン等が含まれている菓子類、アネトール、メントール
等が含まれている口中薬品類、ベンズアルデヒド、シト
ラル等が含まれている化粧品など、各種の香気性成分を
含む飲食品、化粧品等の内容品を充容する包装容器とし
て好適であり、耐久性、強靭性等の強度も要求される成
形容器を好適に製造することができるのみならず、更に
このような成形容器の大型化も容易に行なうことができ
る。
参照して、更に詳細に説明する。図1は、本発明の製造
方法の一構成例により製造された成形容器1の断面図で
ある。この成形容器1は、低結晶性芳香族系コポリエス
テル樹脂からなるコポリエステル系樹脂層2,2に、ポ
リエチレンテレフタレート層、ポリエチレンナフタレー
ト層、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンナフ
タレートとの混合層又は上記層にポリアミドを混合して
なる層からなる単層又は上記層を2層以上積層した複合
層であるポリエステル系樹脂層3,3が積層された2枚
の積層シート4,4を、各コポリエステル系樹脂層2,
2が成形容器1の最内層となるように後述する製造方法
によって成形したものである。ここで、コポリエステル
系樹脂層2,2を形成する低結晶性芳香族系コポリエス
テル樹脂としては、硬さや物性の経時変化が小さい低結
晶性のものであればその種類は特に制限されず、従来よ
り使用されているものを用いることができるが、このよ
うなコポリエステル系樹脂として、例えば芳香族系ジカ
ルボン酸と多価アルコールとのコポリエステル系樹脂を
挙げることができ、このコポリエステル系樹脂は、その
接着性を向上すると共に、成形された容器の柔軟性を付
与するためにポリアミド樹脂を混合して使用することも
できる。
のコポリエステル系樹脂として具体的には、フタル酸、
テレフタル酸及びイソフタル酸等をそれぞれ単独又は組
み合わせた芳香族系ジカルボン酸成分に、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール及び1,4−ジシクロヘキ
サンジメタノール等をそれぞれ単独又は組み合わせた多
価アルコール成分を共縮重合、多元共縮重合して得られ
るコポリエステル系樹脂を挙げることができる。なお、
テレフタル酸とイソフタル酸との混合物を芳香族系ジカ
ルボン酸成分として用いる場合、その混合比は、モル比
で70±20:30±20とすると好適である。
したようにポリアミド樹脂を混合すると、コポリエステ
ル系樹脂よりなるフィルムのヒートシール強度、耐落下
衝撃強度を向上させることができ、このような混合物に
使用するポリアミド樹脂としては、ナイロン6、ナイロ
ン66、ナイロン6−66共重合体等が挙げられ、これ
らの中でも、特にナイロン6−66共重合体が好適に使
用できる。この混合物の場合、コポリエステル系樹脂と
ポリアミド樹脂との混合比は、適宜選定することができ
るが、通常、コポリエステル系樹脂100重量部に対し
てポリアミド樹脂が5〜30重量部、特に10〜20重
量部とすることが好ましい。ポリアミド樹脂の混合比が
少なすぎるとポリアミド樹脂の混合による効果が十分に
得られない場合があり、ポリアミド樹脂の混合比が大き
すぎるとコポリエステル系樹脂よりなるフィルムの有す
る香気性成分の吸着、透過防止効果が損なわれる場合が
ある。
を混合したり、各樹脂からなるフィルムを積層して使用
することができる。これらの樹脂を混合して使用する場
合、例えば重量平均分子量が20000を超え4000
0以下のコポリエステル系樹脂と重量平均分子量が50
00以上20000以下のコポリエステル系樹脂とを混
合して得られる重量平均分子量が大きく硬いコポリエス
テル系樹脂と比較的低分子量の軟らかいコポリエステル
系樹脂との混合物とすると好適である。また、上記コポ
リエステル系樹脂よりなるフィルムのフィルム厚さ、即
ち上記樹脂によって形成されるコポリエステル系樹脂層
2,2の層厚さは、成形容器の寸法、内容品の種類及び
充填量等により適宜選定されるが、通常30〜800μ
m、好ましくは50〜600μmの範囲で用いることが
望ましい。層厚さが薄すぎると香気性成分の浸透等を十
分に防止できない場合があり、厚すぎると十分な耐落下
衝撃強度が得られない場合がある。
2を保護するポリエステル系樹脂層3,3を形成するポ
リエチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレー
トとしては公知のものが使用でき、これらの樹脂は、そ
れぞれ単独で又はこれらを混合したり、更に上記ポリア
ミド樹脂を混合したり、各樹脂からなるフィルムを積層
して使用することができる。具体的には、ポリエチレン
テレフタレート単層、ポリエチレンナフタレート単層、
ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンナフタレー
トとの混合単層、ポリエチレンテレフタレートとポリア
ミドとの混合単層、ポリエチレンナフタレートとポリア
ミドとの混合単層、ポリエチレンテレフタレートとポリ
エチレンナフタレートとポリアミドとの混合単層、ポリ
エチレンテレフタレート層とポリエチレンナフタレート
層との積層、ポリエチレンテレフタレートとポリアミド
との混合層とポリエチレンナフタレート層との積層、ポ
リエチレンテレフタレート層とポリエチレンナフタレー
トとポリアミドとの混合層との積層、ポリエチレンテレ
フタレートとポリアミドとの混合層とポリエチレンナフ
タレートとポリアミドとの混合層との積層等として使用
することができる。
リエチレンナフタレートとを混合して使用する場合、そ
の混合比は適宜選定することができるが、通常90:1
0〜10:90の範囲とすると好適である。また、ポリ
エチレンテレフタレートとポリエチレンナフタレートと
を積層する場合は、ポリエチレンナフタレート層が外
側、ポリエチレンテレフタレート層が内側となるように
積層し、その層厚さ比は適宜選定することができるが、
通常90:10〜10:90の範囲とすると好適であ
る。そして、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレートにポリアミドを混合する場合、その混合
比は適宜選定することができるが、通常上記コポリエス
テル系樹脂に対するポリアミド樹脂の混合比と同様の範
囲とすると好適である。また、これらからなるポリエス
テル系樹脂層3,3の層厚さは、成形容器の寸法、内容
品の種類及び充填量等により適宜選定されるが、通常1
0〜100μm、好ましくは20〜50μmの範囲で用
いることが望ましい。層厚さが薄すぎると十分な強度が
得られない場合があり、厚すぎると成形容器が取り扱い
難くなる場合がある。
層シート4,4を製造する方法としては、公知の積層方
法を適宜選択することができ、例えば共押し出し法等を
利用することによって容易に得られる。なお、上記積層
シート4,4のシート厚さは適宜選定することができる
が、通常50〜900μm、特に100〜650μmの
範囲で用いることが望ましい。シート厚さが薄すぎると
成形容器の強度が十分に得られない場合があり、厚すぎ
るとシートが取り扱い難くなり、製造効率が下がる場合
がある。
トは、上述したようにコポリエステル系樹脂層2,2を
最内層とし、ポリエステル系樹脂層3,3を外層とする
ものであるが、コポリエステル系樹脂層2,2が成形容
器1の最内層となり、本発明の効果を妨げない限り、成
形容器1のポリエステル系樹脂層3,3の外側の面を更
に他のフィルム材で覆うこともでき、この場合、フィル
ム材の形成材料は、製造すべき成形容器の種類等に応じ
て適宜選定され、通常使用されている公知の材料を用い
ることができ、例えばポリプロピレンフィルム、ナイロ
ンフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィ
ルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、アルミニウム箔、
アルミニウム蒸着フィルムなどの1種単独又は2種以上
を使用することができる。
うに、積層シート4,4(図1参照)を予熱ヒーター1
1,11間に供給する上部ローラ12,12、一組の周
縁部シール金型13,13、一組の成形金型14,1
4、形成された上記積層シートを所定の寸法に切断する
カット刃(ダイカット)15に搬送する下部ローラ1
6,16を備えた装置によって、好適に実施することが
できる。即ち、図中の矢印に示すように、上部ローラ1
2,12により上記積層シートをそれぞれのコポリエス
テル系樹脂層2,2(図1参照)側が向かい合うように
相対させて予熱ヒーター11,11の間に供給し、上記
積層シートをその軟化点温度以上に加温して軟化させた
後、周縁部シール金型13,13の間に挟んで図示しな
い空気吹き込み口を残して必要周縁部を圧着して接合
し、次いで軟化状態にある上記積層シートを凹状キャビ
ティをそれぞれ有する一組の成形金型14,14の間に
挟んで上記空気吹き込み口から空気を吹き込むことによ
って、上記積層シートを成形金型14,14に押し付け
て所定形状に成形した後、カット刃(ダイカット)15
によって、所定の寸法に切断することにより、成形容器
1(図1参照)とする。ここで、予め射出成形で成形し
た口金を成形金型14,14の内側にセットしておき、
成形と同時に成形容器の空気吹き込み口に融着させるこ
ともできる。なお、上記積層シートの熱溶着部は、成形
容器から突出した形になっているので、必要に応じて適
宜このバリを仕上げて製品とすることもできる。
内に内容品を充填する場合、充填工程を連続して行なう
必要はないが、一連の工程を連続的に行なうことができ
れば、製造効率が向上する。上記成形方法によれば、そ
の製造設備上、容器を成形した後、そのまま容器内に内
容品を充填し、次いで容器の口金に蓋をするという工程
を連続して行なう製造方法を採用することができる。
記構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々変更して差し支えない。
説明する。表1に示す2枚の積層シートを用いて、上記
方法により縦、横、高さがそれぞれ240mm(内容積
約10リットル)の成形容器を製造し、成形容器の接合
部分を切り取って、JIS−Z−1707(食品包装用
プラスチックフィルム)に従って、該部分の強度を測定
してシーム強度とした。また、成形容器に水10リット
ルを充填し、この成形容器を所定の大きさの段ボールケ
ースに入れて、JIS−Z−0202(包装貨物の落下
試験方法)に従って、高さ0.3mより10回落下させ
て、耐落下衝撃性を評価した。更に、成形容器に香気性
成分としてリモネンを分散し、93℃に加温した温水1
0リットルを充填したものを20℃で2日間放置した
後、水溶液中のリモネンの量を調べ、下記評価基準に従
って香気性成分の吸着性を評価した。
器にリモネンが吸着されていない。 △:水溶液中のリモネンの量がわずかに減少している。 ×:水溶液中のリモネンの量の減少が認められ、容器に
リモネンが吸着されている。
ールとを共重合させたコポリエステルで重量平均分子量
が35,000のもの/テレフタル酸と1,4−ブタン
ジオールとを共重合させたコポリエステルで重量平均分
子量が15,000のもの=80/20の混合物 樹脂D:ポリアミド樹脂(ナイロン6−66共重合体) 樹脂E:直鎖状低密度ポリエチレン
製造された成形容器は、香気性成分であるリモネンの吸
着がないのみならず、シーム強度、耐落下衝撃強度に優
れる大型容器を製造できることが認められた。
最内層がコポリエステル系樹脂により形成された成形容
器を好適に製造することができるので、香気性成分を多
く含有する各種内容品を充容しても、その香気性成分の
吸着、浸透が可及的に防止され、その内容品の香気を保
護し、品質を損なうことなく充容し得る成形容器が得ら
れると共に、この成形容器はコポリエステル系樹脂層に
ポリエステル系樹脂層が積層されて、耐久性や強靭性が
補強されているので、落下時の耐衝撃強度も高く、この
ため比較的容積の大きい成形容器の製造も可能であるの
みならず、成形容器の耐熱性も向上し、内容品を熱充填
しても熱による変形、熱収縮等も防止することができ
る。そして、本発明の製造方法によれば、成形時に2枚
のシート状の成形材料を供給し、これらを加熱、軟化さ
せて必要周縁部を熱溶着すると共に、軟化状態にある各
シートを成形金型に押し付けて成形するので、積層シー
トの厚みの選定が容易であり、また、従来のブロー成形
法等と比べて製造過程における材料樹脂のロスが少ない
ので、小ロット品の製造に好適である。
例を説明する断面図である。
する模式図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 香気性成分を含有する内容品を充容する
成形容器の製造方法であって、低結晶性芳香族系コポリ
エステル樹脂からなるコポリエステル系樹脂層に、ポリ
エチレンテレフタレート層、ポリエチレンナフタレート
層、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンナフタ
レートとの混合層又は上記層にポリアミドを混合してな
る層からなる単層又は上記層を2層以上積層した複合層
をポリエステル系樹脂層として積層した積層シートの2
枚を、各コポリエステル系樹脂層が成形容器の最内層と
なるように相対させて、加熱、軟化させた後、両シート
の周縁部を少なくとも空気吹き込み口を残して熱溶着
し、次いで軟化状態にあるこれらシートを一組の成形金
型の間に挟んで上記空気吹き込み口より空気を吹き込
み、これらシートを上記成形金型に押し付けて所定形状
に成形することを特徴とする成形容器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2437197A JP3826969B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 成形容器の製造方法 |
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