JPH0820094A - 複合包装材料及びそれを用いた包装容器 - Google Patents
複合包装材料及びそれを用いた包装容器Info
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- JPH0820094A JPH0820094A JP15712894A JP15712894A JPH0820094A JP H0820094 A JPH0820094 A JP H0820094A JP 15712894 A JP15712894 A JP 15712894A JP 15712894 A JP15712894 A JP 15712894A JP H0820094 A JPH0820094 A JP H0820094A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】保香性及びヒートシール性に特に優れた複合包
装材料及びそれを用いた包装容器を提供する。 【構成】主として結晶化度15%以上のポリブチレンテ
レフタレートからなる芯層11の少なくとも片面に、2
種以上のジカルボン酸成分と1種のグリコール成分を構
成成分とする共重合ポリエチレンテレフタレートからな
るヒートシール可能なシール層12を積層する。
装材料及びそれを用いた包装容器を提供する。 【構成】主として結晶化度15%以上のポリブチレンテ
レフタレートからなる芯層11の少なくとも片面に、2
種以上のジカルボン酸成分と1種のグリコール成分を構
成成分とする共重合ポリエチレンテレフタレートからな
るヒートシール可能なシール層12を積層する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品、医薬品、化粧品
等の香気成分を有する物質の包装容器に使用される複合
包装材料及びそれを用いた包装容器に関するものであ
る。
等の香気成分を有する物質の包装容器に使用される複合
包装材料及びそれを用いた包装容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】各種の香気成分を有する飲食品、化粧
品、医薬品等の内容物を包装する包装袋等の包装容器
は、香気成分の透過、吸着、浸透等がなく、しかもヒー
トシール強度、耐衝撃強度等が良好であることが求めら
れる。又、内容物に対する悪影響、例えば、食品の味や
内容物を変質させたりすることのない包装容器が求めら
れている。
品、医薬品等の内容物を包装する包装袋等の包装容器
は、香気成分の透過、吸着、浸透等がなく、しかもヒー
トシール強度、耐衝撃強度等が良好であることが求めら
れる。又、内容物に対する悪影響、例えば、食品の味や
内容物を変質させたりすることのない包装容器が求めら
れている。
【0003】従来、種々の飲食品や化粧品等の包装容器
としては、複数のプラスチックフィルム、あるいはプラ
スチックフィルムと紙又は金属箔等を積層した複合材料
から構成され、これをヒートシールして袋状に形成した
ものが汎用されている。
としては、複数のプラスチックフィルム、あるいはプラ
スチックフィルムと紙又は金属箔等を積層した複合材料
から構成され、これをヒートシールして袋状に形成した
ものが汎用されている。
【0004】従来、このような包装袋としては、一般
に、最内層にポリオレフィン樹脂層を設けた複合材料が
使用されている。ところが、ポリオレフィン樹脂層は、
香気成分の吸着、浸透が起こり易く、デラミネーション
を起こし易い。又、特有のオレフィン臭を内容物に移行
させることがあるという問題点がある。
に、最内層にポリオレフィン樹脂層を設けた複合材料が
使用されている。ところが、ポリオレフィン樹脂層は、
香気成分の吸着、浸透が起こり易く、デラミネーション
を起こし易い。又、特有のオレフィン臭を内容物に移行
させることがあるという問題点がある。
【0005】この問題点に鑑み、例えば、特開昭59─
59435号公報に記載の如く、非晶性共重合ポリエス
テルを複合包装材料の最内層に使用したり、特公昭63
─59435号公報に記載の如く、ポリエステルとナイ
ロン6─66共重合体とのブレンド物を最内層とするこ
とにより、ポリエチレンテレフタレートの非着香性(非
吸着、非透過性)を有し、且つ、二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルムの欠点であるヒートシール性を
改良しようとする提案がなされている。しかしながら、
香気成分の透過、吸着の防止性がいまだ不十分であり、
又、ヒートシール部分の耐衝撃強度が弱く、実用上問題
がある。
59435号公報に記載の如く、非晶性共重合ポリエス
テルを複合包装材料の最内層に使用したり、特公昭63
─59435号公報に記載の如く、ポリエステルとナイ
ロン6─66共重合体とのブレンド物を最内層とするこ
とにより、ポリエチレンテレフタレートの非着香性(非
吸着、非透過性)を有し、且つ、二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルムの欠点であるヒートシール性を
改良しようとする提案がなされている。しかしながら、
香気成分の透過、吸着の防止性がいまだ不十分であり、
又、ヒートシール部分の耐衝撃強度が弱く、実用上問題
がある。
【0006】又、特開昭61─20741号公報に記載
の如く、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
の片面に易ヒートシール性の塗膜をコーティングしたも
のを最内層に使用することが提案されている。しかし、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムは香気成
分の吸着防止性、浸透防止性は満足するものの、延伸操
作をしているため、ヒートシール部分の耐衝撃性が十分
ではないという問題点がある。
の如く、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
の片面に易ヒートシール性の塗膜をコーティングしたも
のを最内層に使用することが提案されている。しかし、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムは香気成
分の吸着防止性、浸透防止性は満足するものの、延伸操
作をしているため、ヒートシール部分の耐衝撃性が十分
ではないという問題点がある。
【0007】一方、ポリブチレンテレフタレート単体か
らなるフィルムは、香気成分の吸着浸透の防止性、保香
性、耐油性、耐薬品性等に優れた材料であるが、ヒート
シール強度が低く、且つ、ヒートシール温度が200℃
以上で高温であるため、実用的なヒートシール性を有し
ているとはいえない。
らなるフィルムは、香気成分の吸着浸透の防止性、保香
性、耐油性、耐薬品性等に優れた材料であるが、ヒート
シール強度が低く、且つ、ヒートシール温度が200℃
以上で高温であるため、実用的なヒートシール性を有し
ているとはいえない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の如き従
来の問題点を解消し、保香性及びヒートシール性に著し
く優れた複合包装材料及びそれを用いた包装容器を提供
することを目的としてなされたものである。
来の問題点を解消し、保香性及びヒートシール性に著し
く優れた複合包装材料及びそれを用いた包装容器を提供
することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】本発明1は、主として結
晶化度15%以上のポリブチレンテレフタレートからな
る芯層の少なくとも片面に、テレフタル酸以外に少なく
とも1種以上のジカルボン酸を共重合成分として含有す
るポリエチレンテレフタレートからなるヒートシール可
能なシール層が積層されている複合包装材料である。
晶化度15%以上のポリブチレンテレフタレートからな
る芯層の少なくとも片面に、テレフタル酸以外に少なく
とも1種以上のジカルボン酸を共重合成分として含有す
るポリエチレンテレフタレートからなるヒートシール可
能なシール層が積層されている複合包装材料である。
【0009】本発明1において、芯層を形成するポリブ
チレンテレフタレート(以下、PBTという)は、1,
4─ブタンジオールとテレフタル酸とを構成成分として
縮重合により得られる結晶化度15%以上のポリエステ
ルである。
チレンテレフタレート(以下、PBTという)は、1,
4─ブタンジオールとテレフタル酸とを構成成分として
縮重合により得られる結晶化度15%以上のポリエステ
ルである。
【0010】PBTには、結晶化度15%以上のPBT
の特性が失われない範囲で、1,4─ブタンジオール以
外のジオール成分と、テレフタル酸以外のカンボン酸成
分が共重合成分として含まれていてもよい。そのような
ジオール成分としては、例えば、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,
4─シクロヘキサンメタノール等が挙げられる。ジカル
ボン酸成分としては、例えば、イソフタル酸、セバシン
酸、アジピン酸、アゼライン酸、コハク酸等が挙げられ
る。
の特性が失われない範囲で、1,4─ブタンジオール以
外のジオール成分と、テレフタル酸以外のカンボン酸成
分が共重合成分として含まれていてもよい。そのような
ジオール成分としては、例えば、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,
4─シクロヘキサンメタノール等が挙げられる。ジカル
ボン酸成分としては、例えば、イソフタル酸、セバシン
酸、アジピン酸、アゼライン酸、コハク酸等が挙げられ
る。
【0011】本発明1においては、芯層を形成するPB
Tの結晶化度は15%以上である必要がある。結晶化度
が低すぎると、保香性が低下してしまう。結晶化度が1
5%以上のPBTからなる芯層を形成するには、上記の
構成成分からなるPBTを用いた成形段階において徐冷
を行うことで達成することができ、例えば、芯層単独で
の空冷インフレーション法や、後述のシール層との空冷
共押出インフレーション法により成膜する方法等が挙げ
られる。
Tの結晶化度は15%以上である必要がある。結晶化度
が低すぎると、保香性が低下してしまう。結晶化度が1
5%以上のPBTからなる芯層を形成するには、上記の
構成成分からなるPBTを用いた成形段階において徐冷
を行うことで達成することができ、例えば、芯層単独で
の空冷インフレーション法や、後述のシール層との空冷
共押出インフレーション法により成膜する方法等が挙げ
られる。
【0012】本発明1において、シール層を形成するポ
リエチレンテレフタレート(以下、PETという)とし
ては、テレフタル酸以外に少なくとも1種以上のジカル
ボン酸を共重合成分として含有する共重合PETが使用
される。
リエチレンテレフタレート(以下、PETという)とし
ては、テレフタル酸以外に少なくとも1種以上のジカル
ボン酸を共重合成分として含有する共重合PETが使用
される。
【0013】テレフタル酸とエチレングリコールのみを
構成成分とするホモのPETの場合には、結晶性の影響
でヒートシール性が悪くなり、又、テレフタル酸と2種
以上のグリコール成分を構成成分とするPETの場合に
は、保香性が低下してしまう。
構成成分とするホモのPETの場合には、結晶性の影響
でヒートシール性が悪くなり、又、テレフタル酸と2種
以上のグリコール成分を構成成分とするPETの場合に
は、保香性が低下してしまう。
【0014】本発明1の共重合PETに使用されるテレ
フタル酸以外のジカルボン酸としては、イソフタル酸、
セバシン酸、アジピン酸、アゼライン酸、コハク酸、
1,4─シクロヘキサンジカルボン酸等が挙げられ、こ
れらから選択される1種以上を酸成分中の5モル%以上
用いるのが好ましい。5モル%未満であると、ヒートシ
ール性向上の効果が小さい。
フタル酸以外のジカルボン酸としては、イソフタル酸、
セバシン酸、アジピン酸、アゼライン酸、コハク酸、
1,4─シクロヘキサンジカルボン酸等が挙げられ、こ
れらから選択される1種以上を酸成分中の5モル%以上
用いるのが好ましい。5モル%未満であると、ヒートシ
ール性向上の効果が小さい。
【0015】芯層の少なくとも片面にシール層が積層さ
れた複合包装材料を形成する方法としては、公知の種々
の方法を用いることができ、例えば、空冷共押出インフ
レーション法、PBTフィルムへのシール層樹脂の押出
ラミネーション法、共押出Tダイ法等による成膜法やシ
ート成形法などが挙げられる。
れた複合包装材料を形成する方法としては、公知の種々
の方法を用いることができ、例えば、空冷共押出インフ
レーション法、PBTフィルムへのシール層樹脂の押出
ラミネーション法、共押出Tダイ法等による成膜法やシ
ート成形法などが挙げられる。
【0016】本発明2は、一面をシール層となし、他面
に紙、金属箔及びプラスチックフィルムから選択される
1種以上を積層して表面層を形成せしめた本発明1記載
の複合包装材料のシール層同士がヒートシールされてい
る包装容器である。
に紙、金属箔及びプラスチックフィルムから選択される
1種以上を積層して表面層を形成せしめた本発明1記載
の複合包装材料のシール層同士がヒートシールされてい
る包装容器である。
【0017】本発明2において、金属箔としては、通常
アルミニウム箔が使用される。プラスチックフィルムと
しては、特に限定されないが、二軸延伸PETフィル
ム、ナイロンフィルム、ポリオレフィンフィルム等が使
用される。
アルミニウム箔が使用される。プラスチックフィルムと
しては、特に限定されないが、二軸延伸PETフィル
ム、ナイロンフィルム、ポリオレフィンフィルム等が使
用される。
【0018】複合包装材料の芯層のシール層が設けられ
ていない片面に表面層を積層する方法としては、公知の
ドライラミネーション法や押出ラミネーション法等を採
用することができる。尚、両者間には適宜接着層を介し
て積層してもよい。
ていない片面に表面層を積層する方法としては、公知の
ドライラミネーション法や押出ラミネーション法等を採
用することができる。尚、両者間には適宜接着層を介し
て積層してもよい。
【0019】包装容器を形成するには、複合包装材料の
片面に表面層が積層されたものを、複合包装材料のシー
ル層が内側となるように相対して重ね合わせヒートシー
ルして、袋状に製袋したり、箱状に製箱されたりする。
片面に表面層が積層されたものを、複合包装材料のシー
ル層が内側となるように相対して重ね合わせヒートシー
ルして、袋状に製袋したり、箱状に製箱されたりする。
【0020】
【作用】本発明1の複合包装材料は、主として結晶化度
15%以上のポリブチレンテレフタレートからなる芯層
の少なくとも片面に、テレフタル酸以外に少なくとも1
種以上のジカルボン酸を共重合成分として含有するポリ
エチレンテレフタレートからなるヒートシール可能なシ
ール層が積層されていることにより、シール層が香気成
分を吸収又は浸透し難く且つ芯層が香気成分を透過し難
いので保香性に著しく優れており、且つ、シール層の融
点が低下するのでヒートシール性にも著しく優れた材料
である。
15%以上のポリブチレンテレフタレートからなる芯層
の少なくとも片面に、テレフタル酸以外に少なくとも1
種以上のジカルボン酸を共重合成分として含有するポリ
エチレンテレフタレートからなるヒートシール可能なシ
ール層が積層されていることにより、シール層が香気成
分を吸収又は浸透し難く且つ芯層が香気成分を透過し難
いので保香性に著しく優れており、且つ、シール層の融
点が低下するのでヒートシール性にも著しく優れた材料
である。
【0021】本発明2の包装容器は、一面をシール層と
なし、他面に紙、金属箔及びプラスチックフィルムから
選択される1種以上を積層して表面層を形成せしめた本
発明1記載の複合包装材料のシール層同士がヒートシー
ルされていることにより、ヒートシール部分の強度が著
しく優れているので、容易に破断することなく、且つ、
香気成分を阻害することなく、内容物を長期間保存する
ことができる。
なし、他面に紙、金属箔及びプラスチックフィルムから
選択される1種以上を積層して表面層を形成せしめた本
発明1記載の複合包装材料のシール層同士がヒートシー
ルされていることにより、ヒートシール部分の強度が著
しく優れているので、容易に破断することなく、且つ、
香気成分を阻害することなく、内容物を長期間保存する
ことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施例1 芯層形成用材料として、25℃のo─クロロフェノール
中で測定した固有粘度(IV)が0.76のPBTを用
い、シール層形成用材料として、テレフタル酸/イソフ
タル酸/エチレングリコール(モル比40:10:5
0)の共重合PETを用い、空冷共押出インフレーショ
ン法により、図1に示す如く、芯層11の片面にシール
層12を積層して、芯層11:シール層12の厚み比が
8:2で合計厚みが30μmの複合包装材料1を作製し
た。この複合包装材料の芯層の結晶化度をX線法により
測定したところ18%であった。
中で測定した固有粘度(IV)が0.76のPBTを用
い、シール層形成用材料として、テレフタル酸/イソフ
タル酸/エチレングリコール(モル比40:10:5
0)の共重合PETを用い、空冷共押出インフレーショ
ン法により、図1に示す如く、芯層11の片面にシール
層12を積層して、芯層11:シール層12の厚み比が
8:2で合計厚みが30μmの複合包装材料1を作製し
た。この複合包装材料の芯層の結晶化度をX線法により
測定したところ18%であった。
【0023】図2に示す如く、得られた複合包装材料1
の芯層11のシール層12が積層されていない方の面
に、ドライラミネート法により、ウレタン系接着剤を介
して、厚み9μmのアルミニウム箔21と、厚み12μ
mの二軸延伸PET22を順次積層して表面層2を形成
したラミネーションフィルムを作製した。
の芯層11のシール層12が積層されていない方の面
に、ドライラミネート法により、ウレタン系接着剤を介
して、厚み9μmのアルミニウム箔21と、厚み12μ
mの二軸延伸PET22を順次積層して表面層2を形成
したラミネーションフィルムを作製した。
【0024】得られたラミネートフィルムを用いて、特
に図示しないが、シール層同士を内側にして重ね合わせ
て、3方のシール層同士をヒートシールして、縦20c
m、横15cmのパウチを作製した。
に図示しないが、シール層同士を内側にして重ね合わせ
て、3方のシール層同士をヒートシールして、縦20c
m、横15cmのパウチを作製した。
【0025】上記のラミネートフィルム及びパウチにつ
いて、下記の評価を行った。その結果を表3に示した。 (1)ヒートシール性 JIS Z1526に準じて、ラミネーションフィルム
をシール層同士が相対するように重ね合わせて、圧力2
kg/cm2 、温度140℃、時間1秒のヒートシール
条件にてヒートシールしたもののヒートシール強度(速
度200mm/分、幅15mm)を測定した。
いて、下記の評価を行った。その結果を表3に示した。 (1)ヒートシール性 JIS Z1526に準じて、ラミネーションフィルム
をシール層同士が相対するように重ね合わせて、圧力2
kg/cm2 、温度140℃、時間1秒のヒートシール
条件にてヒートシールしたもののヒートシール強度(速
度200mm/分、幅15mm)を測定した。
【0026】(2)保香性 パウチ内に、100%果汁のオレンジジュース100m
lを入れ、開口部を上記と同様のヒートシール条件にて
ヒートシールした。これを冷蔵庫にて1カ月保存した
後、パウチへのd−リモネンの吸着度合いを定量した。
定量には使用したラミネーションフィルムを100ml
のエーテルに抽出させ、PEGカラムのガスクロマトグ
ラフィにかけ、予め作製しておいた検量線から吸着量を
読み取った。
lを入れ、開口部を上記と同様のヒートシール条件にて
ヒートシールした。これを冷蔵庫にて1カ月保存した
後、パウチへのd−リモネンの吸着度合いを定量した。
定量には使用したラミネーションフィルムを100ml
のエーテルに抽出させ、PEGカラムのガスクロマトグ
ラフィにかけ、予め作製しておいた検量線から吸着量を
読み取った。
【0027】実施例2 シール層形成用材料として、テレフタル酸/1,4─シ
クロヘキサンジカルボン酸/エチレングリコール(モル
比35:15:50)の共重合PETを用いたこと、芯
層:シール層の厚み比を7:3としたこと以外は実施例
1と同様にして、複合包装材料を作製した。その複合包
装材料の芯層の結晶化度をX線法により測定したところ
20%であった。得られたラミネートフィルムを用いて
実施例1と同様のパウチを作製した。そのラミネートフ
ィルム及びパウチについて、実施例1と同様の評価を行
った。それらの結果を表3に示した。
クロヘキサンジカルボン酸/エチレングリコール(モル
比35:15:50)の共重合PETを用いたこと、芯
層:シール層の厚み比を7:3としたこと以外は実施例
1と同様にして、複合包装材料を作製した。その複合包
装材料の芯層の結晶化度をX線法により測定したところ
20%であった。得られたラミネートフィルムを用いて
実施例1と同様のパウチを作製した。そのラミネートフ
ィルム及びパウチについて、実施例1と同様の評価を行
った。それらの結果を表3に示した。
【0028】比較例1 シール層形成用材料として、テレフタル酸/エチレング
リコール/1,4─シクロヘキサンジメタノール(モル
比50:35:15)の共重合PETを用いたこと以外
は実施例1と同様にして、複合包装材料を作製した。そ
の複合包装材料の芯層の結晶化度をX線法により測定し
たところ18%であった。得られたラミネートフィルム
を用いて実施例1と同様のパウチを作製した。そのラミ
ネートフィルム及びパウチについて、実施例1と同様の
評価を行った。それらの結果を表3に示した。
リコール/1,4─シクロヘキサンジメタノール(モル
比50:35:15)の共重合PETを用いたこと以外
は実施例1と同様にして、複合包装材料を作製した。そ
の複合包装材料の芯層の結晶化度をX線法により測定し
たところ18%であった。得られたラミネートフィルム
を用いて実施例1と同様のパウチを作製した。そのラミ
ネートフィルム及びパウチについて、実施例1と同様の
評価を行った。それらの結果を表3に示した。
【0029】比較例2 水冷共押出インフレーション法により芯層11の片面に
シール層12を積層したこと以外は実施例1と同様にし
て、複合包装材料を作製した。その複合包装材料の芯層
の結晶化度をX線法により測定したところ3%であっ
た。得られたラミネートフィルムを用いて実施例1と同
様のパウチを作製した。そのラミネートフィルム及びパ
ウチについて、実施例1と同様の評価を行った。それら
の結果を表3に示した。
シール層12を積層したこと以外は実施例1と同様にし
て、複合包装材料を作製した。その複合包装材料の芯層
の結晶化度をX線法により測定したところ3%であっ
た。得られたラミネートフィルムを用いて実施例1と同
様のパウチを作製した。そのラミネートフィルム及びパ
ウチについて、実施例1と同様の評価を行った。それら
の結果を表3に示した。
【0030】比較例3 実施例1の芯層形成用材料のみを用いて空冷押出インフ
レーション法により包装材料を作製した。その包装材料
の結晶化度をX線法により測定したところ19%であっ
た。得られたラミネートフィルムを用いて実施例1と同
様のパウチを作製した。そのラミネートフィルム及びパ
ウチについて、実施例1と同様の評価を行った。それら
の結果を表3に示した。
レーション法により包装材料を作製した。その包装材料
の結晶化度をX線法により測定したところ19%であっ
た。得られたラミネートフィルムを用いて実施例1と同
様のパウチを作製した。そのラミネートフィルム及びパ
ウチについて、実施例1と同様の評価を行った。それら
の結果を表3に示した。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】表3からも明らかな如く、実施例1,2の
場合は、いずれも、ヒートシール性及び保香性に優れて
いるのに対して、比較例1,2の場合は、いずれも、保
香性が悪く、比較例3の場合は実用的なヒートシール性
に欠けている。
場合は、いずれも、ヒートシール性及び保香性に優れて
いるのに対して、比較例1,2の場合は、いずれも、保
香性が悪く、比較例3の場合は実用的なヒートシール性
に欠けている。
【0035】
【発明の効果】本発明1の複合包装材料は、上記の如き
構成とされているので、保香性及びヒートシール性に著
しく優れてた材料である。
構成とされているので、保香性及びヒートシール性に著
しく優れてた材料である。
【0036】本発明2の包装容器は、上記の如き構成と
されているので、容易に破断することなく、且つ、香気
成分を阻害することなく、内容物を長期間保存すること
ができる。
されているので、容易に破断することなく、且つ、香気
成分を阻害することなく、内容物を長期間保存すること
ができる。
【0037】
【図1】本発明の複合成形材料の例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の包装容器を形成するラミネートフィル
ムの例を示す断面図である。
ムの例を示す断面図である。
1 複合成形材料 2 表面層 11 芯層 12 シール層
Claims (2)
- 【請求項1】 主として結晶化度15%以上のポリブチ
レンテレフタレートからなる芯層の少なくとも片面に、
テレフタル酸以外に少なくとも1種以上のジカルボン酸
を共重合成分として含有するポリエチレンテレフタレー
トからなるヒートシール可能なシール層が積層されてい
ることを特徴とする複合包装材料。 - 【請求項2】 一面をシール層となし、他面に紙、金属
箔及びプラスチックフィルムから選択される1種以上を
積層して表面層を形成せしめた請求項1記載の複合包装
材料のシール層同士がヒートシールされていることを特
徴とする包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15712894A JPH0820094A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 複合包装材料及びそれを用いた包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15712894A JPH0820094A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 複合包装材料及びそれを用いた包装容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0820094A true JPH0820094A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15642824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15712894A Pending JPH0820094A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 複合包装材料及びそれを用いた包装容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0820094A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002019063A (ja) * | 2000-07-11 | 2002-01-22 | Mamoru Kamo | 容器成型用合成樹脂シート材料と合成樹脂シート製食品容器 |
WO2014046277A1 (ja) * | 2012-09-21 | 2014-03-27 | 東洋製罐株式会社 | 包装材およびそれを用いてなる包装構造 |
JP2018034879A (ja) * | 2016-09-02 | 2018-03-08 | 日生化学株式会社 | 包装用フィルムおよび包装袋 |
-
1994
- 1994-07-08 JP JP15712894A patent/JPH0820094A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002019063A (ja) * | 2000-07-11 | 2002-01-22 | Mamoru Kamo | 容器成型用合成樹脂シート材料と合成樹脂シート製食品容器 |
WO2014046277A1 (ja) * | 2012-09-21 | 2014-03-27 | 東洋製罐株式会社 | 包装材およびそれを用いてなる包装構造 |
JP2014061663A (ja) * | 2012-09-21 | 2014-04-10 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 包装材およびそれを用いてなる包装構造 |
US11407212B2 (en) | 2012-09-21 | 2022-08-09 | Toyo Seikan Group Holdings, Ltd. | Packaging material and packaging structure made by using same |
JP2018034879A (ja) * | 2016-09-02 | 2018-03-08 | 日生化学株式会社 | 包装用フィルムおよび包装袋 |
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