JPH10201498A - ヒトウェルナー症候群の原因遺伝子の変異の検出方法 - Google Patents

ヒトウェルナー症候群の原因遺伝子の変異の検出方法

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JPH10201498A
JPH10201498A JP9011268A JP1126897A JPH10201498A JP H10201498 A JPH10201498 A JP H10201498A JP 9011268 A JP9011268 A JP 9011268A JP 1126897 A JP1126897 A JP 1126897A JP H10201498 A JPH10201498 A JP H10201498A
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mutation
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JP9011268A
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Takehisa Matsumoto
武久 松本
Makoto Goto
眞 後藤
Yasuhiro Furuichi
泰宏 古市
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EIJIIN KENKYUSHO KK
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EIJIIN KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェルナー症の原因となる遺伝子の変異の検
出方法の提供。 【解決手段】 配列番号1で表される塩基配列の第733
〜734番目、第1620番目若しくは第4146番目の位置又は
配列番号2で表される塩基配列の第42番目の位置の塩基
を含むDNA断片を増幅し、得られる増幅断片に、配列
番号1又は2で表される塩基配列に基づいて前記位置の
塩基が3’末端となるように合成しかつ該塩基を変異さ
せたオリゴヌクレオチドA及び該塩基の隣りの配列が
5’末端となるように合成したオリゴヌクレオチドXを
ハイブリダイズさせ、オリゴヌクレオチドAとXとを連
結することを特徴とするヒトウェルナー症候群の原因遺
伝子の変異の検出方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェルナー症の原
因となる遺伝子の変異の検出方法、並びに該検出方法に
使用するオリゴヌクレオチドプローブ及びプライマー並
びに該遺伝子の変異の検出用キットに関する。
【0002】
【従来の技術】ウェルナー症候群(ウェルナー早老症又
はウェルナー症と称されることもある)は、老化と密接
に関連する複雑な病状を呈する常染色体劣性遺伝病であ
る。ウェルナー症候群は、若年期に白髪化、ハゲ、皮膚
の退縮等の一般的な老人に見られる特徴を示すほか、糖
尿病、心疾患、ガン、白内障、骨粗鬆症等を多発し、特
に、白内障及び骨粗鬆症に関しては、全ての患者が発症
するという特徴を有することが知られている。白内障、
骨粗鬆症などは健常人が高齢化する場合に遭遇する病気
であることから、ウェルナー症候群に起因する早老の結
果、これらの病気が若年期に現れると考えられている。
【0003】ウェルナー症候群患者由来の皮膚細胞(繊
維芽細胞)を培養すると、その分裂寿命(細胞分裂でき
る回数)は、同年令の健常人からの線維芽細胞の分裂寿
命に比べて著しく短く(すなわち分裂回数としては少な
く)なっていることが実験的に知られている。これらの
事実は、ウェルナー症候群に関わる遺伝子(ウェルナー
症遺伝子又はWS遺伝子と称されることもある)が本来
的にヒトの老化過程をコントロールしており、この遺伝
子に何らかの突然変異が生じてウェルナー症候群を発症
させていることが示唆される。
【0004】従って、原因遺伝子が究明され、かつ、そ
の突然変異部位が明らかにされることにより、ウェルナ
ー症候群の遺伝子診断が可能となる。最近、Yuら(Scie
nce, 272, 258-262, 1996; Oshima, Human Molecular G
enetics,5, 1909-1913,1996)は、ウエルナー症候群患者
ではRecQタイプのヘリカーゼ遺伝子(WSヘリカーゼ遺
伝子)に13種類の変異があることを見いだした。しか
し、これらの変異以外にも変異部位の存在が予想され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ウェルナー
症の原因となる遺伝子の変異の検出方法、並びに該検出
方法に使用するオリゴヌクレオチドプローブ及びプライ
マー並びに該遺伝子の変異の検出用キットを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決しようとするための手段】本発明者は、上
記課題に基づいて鋭意研究を行った結果、ウェルナー症
候群の原因遺伝子からさらに新たな4箇所の変異部位を
見いだし、その変異部位を検出し得ることに成功し、本
発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、配列番号1で表され
る塩基配列の第733〜734番目、第1620番目若しくは第41
46番目の位置又は配列番号2で表される塩基配列の第42
番目の位置の塩基を含むDNA断片を増幅し、得られる
増幅断片に、配列番号1又は2で表される塩基配列に基
づいて前記位置の塩基が3’末端となるように合成した
オリゴヌクレオチドB又は該3’末端の塩基を変異させ
たオリゴヌクレオチドA、及び該3’末端の隣りの塩基
が5’末端となるように合成したオリゴヌクレオチドX
をハイブリダイズさせ、オリゴヌクレオチドA又はBと
オリゴヌクレオチドXとを連結することを特徴とするヒ
トウェルナー症候群の原因遺伝子の変異の検出方法であ
る。オリゴヌクレオチドAとしては配列番号11〜14で表
されるいずれかの塩基配列を含むものが挙げられ、オリ
ゴヌクレオチドBとしては配列番号15〜18で表されるい
ずれかの塩基配列を含むものが挙げられ、オリゴヌクレ
オチドXとしては配列番号19〜22で表されるいずれかの
塩基配列を含むものが挙げられる。
【0008】さらに、本発明は、ヒトウェルナー症候群
の原因遺伝子の変異部位を含む領域とハイブリダイズす
ることができるオリゴヌクレオチドをプライマーの一つ
として用いて該変異部位を含む領域を増幅することを特
徴とするヒトウェルナー症候群の原因遺伝子の変異の検
出方法である。ここで、変異としては配列番号1で表さ
れる塩基配列の第733〜734番目、第1620番目若しくは第
4146番目の位置又は配列番号2で表される塩基配列の第
42番目の位置の塩基が欠失し、置換し、又は他の塩基が
挿入したものが挙げられる。また、オリゴヌクレオチド
としては、配列番号23〜25で表される塩基配列を含むも
のが挙げられる。
【0009】さらに、本発明は、配列番号1又は2で表
される塩基配列に基づいて配列番号1で表される塩基配
列の第733〜734番目、第1620番目若しくは第4146番目の
位置又は配列番号2で表される塩基配列の第42番目の位
置の塩基が3’末端となるように合成しかつ該塩基を変
異(例えば欠失、置換又は他の塩基の挿入)させた配列
を含む、ヒトウェルナー症候群の原因遺伝子の変異の検
出用オリゴヌクレオチドである。該オリゴヌクレオチド
としては、配列番号11〜14で表されるいずれかの塩基配
列を含むものが挙げられる。
【0010】さらに、本発明は、配列番号1又は2で表
される塩基配列に基づいて配列番号1で表される塩基配
列の第733〜734番目、第1620番目若しくは第4146番目の
位置又は配列番号2で表される塩基配列の第42番目の位
置の塩基が3’末端となるように合成した配列を含む、
ヒトウェルナー症候群の原因遺伝子の変異の検出用オリ
ゴヌクレオチドである。該オリゴヌクレオチドとして
は、配列番号15〜18で表されるいずれかの塩基配列を含
むものが挙げられる。
【0011】さらに、本発明は、配列番号1又は2で表
される塩基配列に基づいて配列番号1で表される塩基配
列の第735番目、第1621番目若しくは第4147番目の位置
又は配列番号2で表される塩基配列の第43番目の位置の
塩基が5’末端となるように合成された、ヒトウェルナ
ー症候群の原因遺伝子の変異の検出用オリゴヌクレオチ
ドである。該オリゴヌクレオチドとしては、配列番号19
〜22で表されるいずれかの塩基配列を含むものが挙げら
れる。
【0012】さらに、本発明は、配列番号1で表される
塩基配列の第733〜734番目、第1620番目若しくは第4146
番目の位置又は配列番号2で表される塩基配列の第42番
目の位置の塩基が変異(例えば欠失、置換又は他の塩基
の挿入)したものを含むDNAとハイブリダイズするこ
とができるオリゴヌクレオチドプライマーである。該オ
リゴヌクレオチドプライマーとしては、配列番号23〜25
で表される塩基配列を含むものが挙げられる。
【0013】さらに、本発明は、前記オリゴヌクレオチ
ド又はこれに相補的なオリゴヌクレオチドを含む、ヒト
ウェルナー症候群の原因遺伝子の変異の検出用オリゴヌ
クレオチドプローブである。さらに、本発明は、前記プ
ライマー及び/又は前記プローブを含む、ヒトウェルナ
ー症候群の原因遺伝子の変異の検出用キットである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
近年、ポジショナルクローニングの手法により、ウェル
ナー症の原因となる遺伝子(以下「WS遺伝子」とい
う)が同定された(Yu et al.,Science 272,258-262,19
96)。本発明者は、WS遺伝子の塩基配列を解析した結
果、ウェルナー症候群の発症に関与する遺伝子の突然変
異部位を明らかにし、該突然変異部位を検出すること
で、ウェルナー症候群の診断が可能であることを見出し
た。すなわち、WS遺伝子の変異の同定に先立ち、正常
のWS遺伝子の塩基配列及び遺伝子構造の解析をP1フ
ァージDNAを用いて行った。そして、ウェルナー症患
者及び健常人の末梢血のリンパ球細胞からゲノムDNA
を抽出し、健常人と患者の遺伝子配列を直接比較・解析
することにより、ウェルナー症患者に特異的な変異を同
定した。その結果、ウェルナー症候群と臨床診断された
患者由来のサンプルのほとんどについて変異を検出する
ことが可能となった。
【0015】本発明のWS遺伝子の検出は、例えば以下
の一連の操作により行うことができる。 I. ウェルナー症患者由来の細胞株の樹立及びゲノムD
NAの調製 (1) EBVによるヒトB細胞のトランスフォーメーショ
ン 末梢血液のBリンパ球は、Epstein-Barrウイルス(EBV)
によってトランスフォームすると継続して分裂する細胞
株になる。この細胞は安定したゲノムDNAの供給源と
なる。EBVとしては、B95-8 (マーモセット由来リン
パ球系細胞)の培養上清を使用することができる。
【0016】健常人又はWS患者の末梢血液細胞を分離
後、EBVの存在下で培養すると、1〜2週間後に細胞
のクラスターが出現する。これを継続して培養し、トラ
ンスフォーム細胞株を樹立する(Miller, G. In Virolo
gy, B.N.Fields and K.M.Knipe, eds. (New York: Rave
n Press), pp. 1921-1958)。
【0017】(2) 血液および細胞からのゲノムDNAの
抽出 ゲノムDNAは、血液から精製された白血球又はそのト
ランスフォームしたB細胞から、通常のフェノール法、
例えばMolecular Cloning (Sanbrook, Fritschand Mani
atis, Cold Spring Harbor 出版) に記載された方法に
より抽出することができる。
【0018】II. WS遺伝子を含むP1ファージクロー
ンの解析 P1ファージシステムは、大腸菌を宿主とするためクロ
ーン化DNAの回収が容易であり、また組み込まれたD
NAが安定であるという利点、さらに、SP6及びT7
プロモーター配列(SP6及びT7プロモーターによ
り、contig作製やwalkingの際インサートDNAの両末
端の塩基配列を読むことができる)が配置されていると
いう利点を有する。また、宿主である大腸菌に感染した
ファージDNAは、感染後は通常のプラスミドとして取
り扱える上に、通常のコロニーハイブリダイゼーション
法が利用できるという優れた特徴を持っている。従っ
て、本発明では、WS遺伝子配列及びイントロン/エク
ソン構造を迅速に高精度に解析するシステムとしてP1
ファージを選択する。なお、P1ファージクローンから
のDNAの回収と精製は、Smollerら[Chromosoma 100,
487-494 (1991)]によって記載された方法により行
う。
【0019】III. WS遺伝子のイントロン/エクソン
構造の解析 WS遺伝子のイントロン/エクソン構造(エクソンと、
その両端のイントロンの近位端とが含まれる構造)は、
PCRをもとにした塩基配列決定法によって決定され
る。前述のYuらが発表したWS遺伝子のcDNAの塩基
配列(Science 272,258-262,1996)を元に、PCRに使
用するプライマーを設計し、合成する。
【0020】PCRは、P1DNAを鋳型DNAとし
て、上記合成したプライマー、4種類の蛍光標識ダイデ
オキシヌクレオチド-5'-三リン酸及び Taqポリメラーゼ
を含む反応系で行う。この反応では、無作為に蛍光色素
の入ったDNA断片が合成され、それをシークエンサー
で解析することで、最終的に連続した塩基配列を決定す
ることができる。なお、DNAの塩基配列の決定は、Ap
plied Biosystem 社製の自動DNAシークエンサー (mo
del ABI 377)等を用いて行うことができる。そして、得
られた塩基配列とWS遺伝子のcDNAの塩基配列とを
照らし合わせ、Mount (S. M. Mount, Nucleic Acid Re
s., 10: 459-472, 1982) の報告を元にイントロン/エ
クソン連結部位の塩基配列を同定し、イントロン/エク
ソン構造を決定する。その結果、WS遺伝子は35個のエ
クソンより構成され、図1に示すような構造を持つこと
が判明した。
【0021】IV. 塩基配列の直接比較法による変異の同
定 上記イントロン/エクソンの塩基配列を決定し、健常者
由来のP1ファージクローンと患者DNAとの間でその
配列を比較することにより、ウェルナー症患者由来のD
NAにおける変異部位を同定する。塩基配列の決定は、
Hattori ら[Electrophoresis 13, 560-565 (1992)]に
より記載されたPCRをベースにした方法により行う。
すなわち、市販のキット、例えばPerkin Elmer社製の蛍
光ダイデオキシターミネーターを含有する PRISM Seque
nceing Kitを用いて反応を行い、Applied Biosystem 社
製のオートシークエンサー (モデル ABI 377) 等で塩基
配列を読み取り、附属の Macintoshコンピューターによ
りデータの解析を行い、変異部位を同定する。
【0022】その結果、変異部位は、配列番号1で表さ
れる塩基配列の第733〜734番目、第1620番目又は第4146
番目の位置の塩基であり、その変異は、第733〜734番目
についてはAAが欠失し、第1620番目についてはTがA
に置換し、第4146番目についてはAが付加したものであ
ることがわかった。また、配列番号2で表される塩基配
列の第42番目の塩基にも変異が生じ、TがAに置換して
いることがわかった。
【0023】ここで、配列番号1で表される塩基配列を
有するDNAは、前記III により解析されたイントロン
/エクソン構造のエクソン部分であり、WS遺伝子のc
DNAに相当する配列である。一方、配列番号2で表さ
れる塩基配列を有するDNAは、前記III により解析さ
れたイントロン/エクソン構造(図1)のうち、第29番
目のエクソンと第30番目のエクソンとの間のイントロン
配列を含む配列であり、その42番目の塩基は、前記第29
番目のエクソン(配列番号1で表される塩基配列の第36
91番目)から7塩基上流に位置するもの(この位置に変
異が生じている)である。
【0024】V. OLA法による変異の検出 本発明では、変異の検出はOLA(Ologomaer Ligation
Assay)により行うことができる。まず、検出の対象と
なる部位、すなわち配列番号1で表される塩基配列の第
733〜734番目(「検出部位10」とする)、第1620番目
(「検出部位9」とする)又は第4146番目(「検出部位
5」とする)の塩基、あるいは配列番号2で表される塩
基配列の第42番目(「検出部位8」とする)の塩基を含
むDNA断片を合成する。DNA断片は、上記各検出部
位から上流及び下流に適当な間隔をおいてプライマーを
設計し、PCRを行うことにより合成される(図2(1)
)。
【0025】各検出部位からプライマーまでの距離は任
意に設定することができるが、好ましくは、100 〜200b
p となるように設定する。また、プライマーのヌクレオ
チド数については特に限定されないが、20〜30塩基のも
のが好ましい。本発明に使用されるプライマーとして
は、例えば検出部位5を含む断片を増幅するには、配列
番号3で表される塩基配列を有するプライマーと配列番
号4で表される塩基配列を有するプライマーとの組合せ
が挙げられ、同様に、検出部位8を含む断片については
配列番号5と6、検出部位9を含む断片については配列
番号7と8、検出部位10を含む断片については配列番号
9と10で表される塩基配列を有するプライマーの組合せ
が挙げられる。このようにして合成されたプライマーを
用いて、検体となるゲノムDNAをテンプレートとして
PCR反応を行う(図2(2) )。
【0026】一方、配列番号1又は2で表される塩基配
列をもとに、前記検出部位が3’末端となるように18〜
30個の長さのオリゴヌクレオチドを合成し、かつ、その
3’末端に前記IVで同定した変異に対応する変異を導入
する(オリゴヌクレオチドAという)。また、前記検出
部位の隣の塩基、すなわち配列番号1で表される塩基配
列の第735番目、第1621番目若しくは第4147番目の位置
又は配列番号2で表される塩基配列の第43番目の位置の
塩基が5’末端となるように18〜30個のオリゴヌクレオ
チド(オリゴヌクレオチドXという)を合成する(図2
(3) )。なお、変異は、正常な配列から公知の手法によ
り、例えば点突然変異誘発キット(In vitro Mutagenes
isキット, 宝酒造社製)を用いて導入してもよく、変異
が導入されたときの配列を設計して化学合成してもよ
い。このようにして合成されたオリゴヌクレオチドAと
しては配列番号11〜14で表されるものが挙げられ、オリ
ゴヌクレオチドXとしては配列番号19〜22で表されるも
のが挙げられる。配列番号11〜14で表される塩基配列の
オリゴヌクレオチドは、それぞれ検出部位5、8、9、
10の塩基が3’末端となるように合成したものであり、
配列番号19〜22で表される塩基配列のオリゴヌクレオチ
ドは、それぞれ検出部位5、8、9、10の塩基の隣の塩
基が5’となるように合成したものである。
【0027】この際、オリゴヌクレオチドAの5’末端
はビオチンで標識しておく。また、オリゴヌクレオチド
Xの3’末端はジゴキシゲニン-11-ダイデオキシUTP で
標識し、5’末端は燐酸基を付加しておく(図2(2)
)。
【0028】次に、前記PCR反応産物に、前記オリゴ
ヌクレオチドA及びXをアニーリングさせ(図2(3)
)、オリゴヌクレオチドAとXとを連結させる(図2
(4) )。検体のDNAに目的とする突然変異が存在する
場合は、オリゴヌクレオチドA及びXがPCR反応産物
にアニーリングする結果両者が結合でき、その両端にそ
れぞれビオチン及びジゴキシゲニンを持つものが作られ
る。従って、この産物をストレプトアビジンでコートし
たプレートにまいた後、アルカリフォスファターゼ標識
した抗ジゴキシゲニン抗体を反応させることによって、
呈色反応が生じて突然変異を検出することができる(図
2(5) ,左側)。
【0029】これに対し、検体のDNAに突然変異が存
在しない場合は、オリゴヌクレオチドAとXとが連結す
ることができない。従って、ビオチンで標識されたオリ
ゴヌクレオチドの他端にはジゴキシゲニンが存在しない
ため、アルカリフォスファターゼ標識した抗ジゴキシゲ
ニン抗体が結合することはできず、呈色反応は起こらな
い(図2,右側)(Delahunty et al., Am. J. Hum. Ge
net. 58, 1239-1246.,1996)。
【0030】ここで、ウェルナー症は劣性遺伝病である
ため、二本鎖DNAにホモ変異を有する場合にウェルナ
ー症が発症すると考えられる。従って、検体のDNAが
ホモ変異を有するか否かを確認する必要がある。
【0031】そこで、オリゴヌクレオチドAとオリゴヌ
クレオチドXとの結合実験と並行して、前記検出部位が
変異していない正常な配列を有するオリゴヌクレオチド
(オリゴヌクレオチドBとする)をオリゴヌクレオチド
Aと同様に合成し、オリゴヌクレオチドBとオリゴヌク
レオチドXとの結合実験を行う。オリゴヌクレオチドB
としては、例えば配列番号15〜18で表されるものが挙げ
られ、それぞれ検出部位5、8、9、10の塩基が5’末
端となるように合成したもの(変異は導入していない)
である。
【0032】その結果、オリゴヌクレオチドAとXとの
結合実験によって呈色反応が生じ、オリゴヌクレオチド
BとXとの結合実験によって呈色反応が生じなかった場
合に、検体DNAはウェルナー症に関与するホモ変異を
起こしているものと判定することができる(図3(1)
)。なお、オリゴヌクレオチドAとオリゴヌクレオチ
ドXとの結合実験及びオリゴヌクレオチドBとオリゴヌ
クレオチドXとの結合実験のいずれの場合でも呈色反応
が生じた場合はヘテロ変異であると判定され(図3(2)
)、オリゴヌクレオチドBとオリゴヌクレオチドXと
の結合実験にのみ呈色反応が生じた場合は正常DNAで
あると判定される(図3(3) )。
【0033】VI. MASA法による変異の検出 本発明では、変異の検出をMASA法により行うことも
できる。MASA法とは、約20塩基前後の配列を有する
合成オリゴヌクレオチドであって変異DNAに特異的な
ものを調製し、該オリゴヌクレオチド、鋳型となるゲノ
ムDNA及びTaq ポリメラーゼを用いてPCRを行うこ
とで変異アレルを特異的に増幅し、ゲル電気泳動にてバ
ンドとして検出する方法である。
【0034】前記検出部位5、8、9又は10を含むDN
Aを増幅させるため、一組のプライマー(5’側センス
プライマー及び3’側アンチセンスプライマー)を合成
する。例えば、3’側アンチセンスプライマーについて
はWS遺伝子の変異部位とは異なる領域とハイブリダイ
ズすることができるように合成し、5’側センスプライ
マーについては検出部位を含む領域とハイブリダイズす
ることができるように合成する。ここで、5’側センス
プライマーは、変異を含むもの及び変異を含まないもの
の両者を合成し、変異を含むプライマーについては変異
部位が該プライマーの3’末端となるように設計し合成
したものが好ましい。
【0035】例えば、検出部位8を検出する場合は、
3’側アンチセンスプライマーとしては配列番号23で表
されるものが挙げられ、5’側センスプライマーとして
は、変異を含むものについては配列番号24、変異を含ま
ないものについては配列番号25で表されるものが挙げら
れる。
【0036】本発明において「ハイブリダイズすること
ができる」とは、PCRの反応条件を厳密に設定したと
きに、変異を有するDNA断片(異常アレル)はプライ
マーがハイブリダイズすることができて効率良く増幅さ
れるが、変異のないDNA断片(正常アレル)はプライ
マーがハイブリダイズすることができずに増幅効率が非
常に悪くなるような条件をいう。この条件で上記プライ
マー、検体ゲノムDNA(25〜50 ng)及びTaq ポリメラ
ーゼを用いてPCRを行う。例えば、95℃で5分間の加
熱を1回行った後、94℃で30秒間の加熱、50℃で30秒間
の加熱、及び72℃で30秒間の加熱を1サイクルとしてこ
れを40サイクル行う。その後さらに、72℃で4分間の加
熱を1回行う。
【0037】その結果、変異を有する検体DNAは、変
異を有するプライマーとハイブリダイズすることができ
るため増幅が効率よく行われ、電気泳動を行った場合
に、ゲル上に陽性バンドとして検出される。これに対
し、正常の検体DNAは、変異を有するプライマーとハ
イブリダイズすることができないため増幅が行われず、
ゲル上にバンドは現れない。
【0038】VII. WS遺伝子の変異の検出用キット 本発明では、前記WS遺伝子の変異の検出に使用したオ
リゴヌクレオチドをWS遺伝子の変異の検出用キットに
含めることができる。
【0039】(1) OLA法による検出用 配列番号1で表される塩基配列の第733〜734番目、第16
20番目若しくは第4146番目の位置又は配列番号2で表さ
れる塩基配列の第42番目の位置の塩基を含むDNAに基
づいて前記位置の塩基が3’末端となるように合成しか
つ該塩基を変異させたオリゴヌクレオチド(オリゴヌク
レオチドA)、例えば配列番号11〜14で表されるいずれ
かの塩基配列を含むもの、又は該オリゴヌクレオチドに
相補的なオリゴヌクレオチドがオリゴヌクレオチドプラ
イマーとしてキットに含まれる。なお、本発明のキット
は、これらのオリゴヌクレオチドにオリゴヌクレオチド
B(例えば配列番号15〜18)及びオリゴヌクレオチドX
(例えば配列番号19〜22)が含まれてもよい。
【0040】(2) MASA法による検出用 配列番号1で表される塩基配列の第733〜734番目、第16
20番目若しくは第4146番目の位置又は配列番号2で表さ
れる塩基配列の第42番目の位置の塩基を含むDNAとハ
イブリダイズすることができるオリゴヌクレオチド、例
えば配列番号23〜25で表されるいずれかの塩基配列を含
むものがオリゴヌクレオチドプライマーとしてキットに
含まれる。なお、本発明のキットには、これらのオリゴ
ヌクレオチドと、変異部位とは異なる領域とハイブリダ
イズすることができるオリゴヌクレオチドが含まれても
よい。
【0041】本発明のオリゴヌクレオチドプライマー又
はオリゴヌクレオチドプローブをWS遺伝子の変異の検
出用試薬として使用する場合は、これらのオリゴヌクレ
オチドをサザン又はノーザンブロット法のためのプロー
ブとして使用する。なお、オリゴヌクレオチドプローブ
は、DNAプローブであってもRNAプローブであって
もよい。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。但し、本発明はこれら実施例に限定されな
い。 〔実施例1〕ウェルナー症患者由来の細胞株の樹立及び
ゲノムDNAの調製 多数のウェルナー症候群(WS)患者の血液サンプルか
ら、ゲノムDNAを調製した。
【0043】(1) EBV トランスフォーメーションによる
Bリンパ球の確立 健常人又はWS患者の末梢血液細胞をリンパ球分離用試
薬 (Organo Teknika社製) で分離後、低濃度(200ng/m
l) のシクロスポリンA(Sandoz社)と EBVの存在下で
1〜2週間培養した。その結果、培地に細胞のクラスタ
ーが出現したので、これを継続して培養し、トランスフ
ォーム細胞株とした。
【0044】(2) 細胞サンプルの収集とゲノムDNA調
製 ヒト血液リンパ球からのゲノムDNA調製には、Molecu
lar Cloning (Sanbrook, Fritsch and Maniatis, Cold
Spring Harbor 出版) に記載された方法により行った。
【0045】まず、新鮮な血液(10ml)を、80mlの 0.3
2M Sucrose、10mMの Tris-HCl buffer (pH 7.5)、5mM M
gCl2 及び 1% Triton X-100 を含む溶液と混合して溶
血し、氷上に20分間静置後、遠心(2500rpm)し、リン
パ球を含むペレット画分を得た。また、トランスフォー
ムしたB細胞からのゲノムDNAの調製は、培養した細
胞浮遊液を遠心し、細胞を含むペレット分画を得ること
により行った。これらのペレットを 2.25 mlの 0.075 M
NaCl 及び 0.025 M EDTA を含む溶液に懸濁し、0.25ml
の2mg/mlプロテイナーゼ K、5% SDS及び 10mM Tris-H
Cl buffer (pH8.0)を加え、37℃で一晩インキュベート
した。この後、5ml からなる1容のフェノールと、1容
のクロロホルム−イソアミルアルコール(24:1)の混液
とを加え、静かに回しながらゲノムDNAの抽出を行っ
た。遠心後(3,000rpm, 10分)上清画分を分取し、フェ
ノール/クロロホルムによる抽出を繰り返した。
【0046】遠心分離により得られる上清に、10%容の
3M酢酸ナトリウム液(pH 5.2)を加え、更に 2.5倍容の
エタノールを加え、ゲノムDNAを析出させた。綿状の
DNAをガラスパスツールピペットで巻取り、10mM Tri
s-HCl (pH 8.0)及び 0.2 mMEDTAを含む 1.25ml のバッ
ファーに溶かした。
【0047】〔実施例2〕WS遺伝子を含むP1クロー
ンの解析 純度の高いP1DNAは CsCl 密度勾配遠心法で分離精
製し、WS遺伝子のエクソン−イントロン構造の解析及
び遺伝子配列の解読の材料に用いた。
【0048】(1) IPTG刺激による大腸菌体内P1コピー
数の増大・誘導法 P1ファージクローンからのDNAの回収・精製は、Sm
oller ら〔Chromosoma100, 487-494 (1991)〕によって
報告された方法に変更を加えて行った。単一P1ファー
ジクローンを含む大腸菌 (E. coli NS3529) コロニーを
最終濃度25μg/mlのカナマイシンを含む33mlのLB培養
液中に懸濁し、37℃で一晩振盪培養した。翌日、同濃度
のカナマイシンを含む1L のLB培養液中へ移し、1.5
時間振盪培養後、最終濃度0.5 mMとなるようにIPTGを加
え、引き続き5時間振盪培養した。
【0049】(2) CsCl密度勾配遠心法によるP1DNA
の精製 P1DNAは、(1) に記載した方法により得られた菌体
から、通常のアルカリ-SDS法[Birnboim and Doly, Nuc
leic Acids Res. 7, 1513-1523 (1979)]により調製
し、CsCl密度勾配遠心法により精製した。
【0050】冷却遠心分離 (3,500rpm×15分) により回
収した菌体に、50mlの 50mM Sucrose-10mM EDTA-25mM T
ris-HCl (pH 8.0)と、50mg/ml のlysozyme溶液を1.5 ml
加え、穏やかに室温で5分インキュベートした。引き続
き、100ml の0.2M NaOH-1% SDS溶液を加え、穏やかに氷
上で5分インキュベートした。さらに、75mlの3M KAc-1
1.5% 氷酢酸を加え、穏やかに氷上で5分インキュベー
トした。冷却遠心分離(4,000 rpm×15分)により上清を
回収し、そこに最終濃度50μg/mlとなるようにRNase 溶
液を加え、37℃で1時間インキュベート後、同量の2-pr
opanolを加え -20℃で1時間放置した。冷却遠心分離
(6,000rpm×15分) 後、デカンテーションにより上清を
除去し、P1DNAを含む沈殿を70%EtOHで洗浄後完全
に風乾させた。6mlの10mM Tris-HCl-1mM EDTA (pH 8.
0) を加えて沈殿を溶解させ、そこに6g のCsClを加え
て十分に溶解させ、さらに 10mg/mlエチジウムブロミド
を 100μl 加え、-20 ℃で20分放置した。冷却遠心分離
(6,000rpm×10分) 後、上清を回収し、22℃で100,000r
pm×4時間以上の超高速遠心によりP1DNAをバクテ
リアゲノムと分離した。UV照射下P1DNAを含むバン
ドを回収後、イソアミルアルコールでエチジウムブロミ
ドを除き、また、2度の透析によりCsClを除き、P1D
NAを精製した。透析バッファーとして10mM Tris-HCl-
1.25mM EDTA (pH8.0)を用いた。これらのP1DNA
は、WS遺伝子のエキソン−イントロン構造の解析及び
遺伝子配列の解読の材料に使用した。
【0051】〔実施例3〕WS遺伝子のイントロン/エ
クソン構造の解析 3μg のP1DNAを鋳型DNAとして、Yuらが発表し
たWS遺伝子のcDNAの塩基配列を元に設定したプラ
イマー、4種類の蛍光標識ダイデオキシヌクレオチド-
5'-三リン酸、及び Taqポリメラーゼを加えた反応系で
PCRを行った。反応は、96℃で5分の加熱を1回行っ
た後、96℃で30秒、50℃で15秒及び60℃で4分の反応を
1サイクルとしてこれを25サイクル行った。
【0052】得られた反応産物についてDNAの塩基配
列の決定を行った。配列決定は、Applied Biosystem 社
製の自動DNAシークエンサー (model ABI 377)を用い
て行った。得られた塩基配列とWS遺伝子のcDNAの
塩基配列とを照らし合わせ、Mount (S. M. Mount, Nucl
eic Acid Res., 10: 459-472, 1982) の報告を元にイン
トロン/エクソン連結部位の塩基配列を同定し、イント
ロン/エクソン構造を決定した。その結果、WS遺伝子
は、図1で表されるイントロン/エクソン構造を有する
ものであることがわかった。
【0053】〔実施例4〕塩基配列の直接比較法による
変異の同定 実施例3で明らかになったイントロン/エクソン構造の
塩基配列について、健常人由来のP1DNAと患者DN
Aとの間で比較を行った。実施例1(2) に示す方法によ
り精製濃縮されたDNAを鋳型DNAとして、増幅に使
用したプライマー、4種類の蛍光標識ダイデオキシヌク
レオチド-5'-三リン酸、及び Taqポリメラーゼを加えた
反応系でPCRを行った。DNAの塩基配列は、Applie
d Biosystem 社製の自動DNAシークエンサー (model
ABI 377)を用いて決定した。決定した検体のDNA塩基
配列とP1DNAの塩基配列とを比較することにより、
変異を同定した。
【0054】その結果、変異部位を新たに4か所同定し
た(図1,Mut.5、Mut.8、Mut.9及びMut.10)。変異
部位であるMut.5 は配列番号1で表される塩基配列の第
4146番目にAが付加したものであり、Mut.8 は配列番号
2で表される塩基配列の第42番目のTがAに置換したも
のであり、Mut.9 は配列番号1で表される塩基配列の第
1620番目のTがAに置換したものであり、Mut.10は配列
番号1で表される塩基配列の第733〜734 番目のAAが
欠失したものであった。
【0055】〔実施例5〕OLA 法による変異の検出 実施例4で変異部位が同定されたことにより、ウェルナ
ー症患者はこれらの変異を有することが予想される。そ
こで、これらの変異部位を検出部位として、以下の試験
を行った。まず、PCRを行ったときに前記Mut.5 、
8、9及び10(図1)のそれぞれの変異部位を含む断片
が増幅されるように、当該変異を挟む一組のプライマー
を調製した(表1)。
【0056】
【表1】
【0057】次に、健常人又はウェルナー症患者の血液
から、常法(Molecular Cloning: Sanbrook, Fritsch a
nd Maniatis, Cold Spring Harbor 出版) により検体と
なるゲノムDNAを調製した。このDNA20〜40 ng を
含む20μl の溶液中(10mM Tris-HCl(pH8.3), 50mM KC
l, 1.5mM MgCl2, 0.2mM dNTPs, 0.4 μM プライマー,25
mU/μg Taq Polymerase) でPCR反応を行い、DNA
断片を増幅した。PCRは、96℃で5分の加熱を1回行
った後、96℃で30秒、48℃で30秒及び72℃で30秒加熱す
る反応を1サイクルとしてこれを40サイクル繰り返し、
最後に72℃で4分間加熱した。
【0058】この反応液のうち15μl に40μl の0.1%T
riton X-100を加え、この液10μlと等量のライゲーショ
ン溶液(2 μl の10倍濃度T-ligation buffer,0.05μl
の5 mMオリゴヌクレオチドA又はオリゴヌクレオチド
B,0.05μl の5 mMオリゴヌクレオチドX,0.05μl の
5 U/μl Ampligase (Epi centre Technologies 社
製),7.85μl の精製水を含む)を混和してライゲーシ
ョン反応を行った。オリゴヌクレオチドA、オリゴヌク
レオチドB及びオリゴヌクレオチドXの配列は表2に示
す。
【0059】
【表2】
【0060】この時、オリゴヌクレオチドAは変異を有
するDNAの塩基配列に相補し、オリゴヌクレオチドB
は正常なDNAの塩基配列に相補するように設定してお
いた。ライゲーション反応は、94℃で1分間加熱を1回
行なった後、94℃で20秒間の加熱及び56℃〜64℃で2分
間加熱するサイクルを1サイクルとして10サイクル行っ
た。
【0061】反応終了後、この反応液に10μl の反応停
止液(0.1 M EDTA, 0.1% Triton X-100)を加えた。25
μg/mlのストレプトアビジンでコートした後、0.1% BSA
/PBSでブロックした96ウェルのプレートに、ウェルあた
り上記の溶液を全量(30μl)加え、室温にて45分間振盪
した。
【0062】ウェルを0.1 N NaOH/0.05% Tween 20 混合
液で2回洗浄後、0.1 M Tris-HCl (pH 8)/150 mM NaCl/
0.05% Tween 20混合液で2回洗浄した。アルカリフォス
ファターゼで標識した抗ジゴキシゲニン抗体をウェルに
加え、室温にて25〜60分間振盪した。ウェルを0.1 M Tr
is-HCl (pH 8)/150 mM NaCl/0.05% Tween 20混合液で6
回洗浄した。ウェルにELISA Amplification System(Gi
bco BRL社製)のアルカリフォスファターゼ基質と反応
増強剤を順次加えて、それぞれ10分間室温に置いた後
に、25μl の反応停止液(0.6M HCl又は0.3 M H2SO4)を
加え、呈色反応を終了させた。その結果、患者由来のD
NAを用いた場合は呈色反応が認められ、健常人由来の
DNAを用いた場合は呈色反応は生じなかった。
【0063】〔実施例6〕MASA法による変異の検出 変異部分を含むDNAを増幅させるため、プライマーの
一つが検出部位を含むように1組のプライマーを調製し
た。一方の側のプライマーは検出部位を含まない領域の
塩基配列に基づいて合成し、他方の側のプライマーは検
出部位を変異させたものと変異させないものとを設計し
たものであって該検出部位が3’末端になるように合成
した。これらのプライマーとして表3に示すものを使用
した。
【0064】
【表3】
【0065】次に、上記プライマー、鋳型となる検体ゲ
ノムDNA(25〜50ng) 及び Taqポリメラーゼを含む25
μl の反応液中でPCRを行った。PCRの条件は、変
異アレルは効率良く増幅されるが正常アレルは増幅効率
が非常に悪いように厳密に設定した。すなわち、95℃で
5分間加熱を1回行った後、94℃で30秒間の加熱、50℃
で30秒間の加熱及び72℃で30秒間の加熱を1サイクルと
してこれを40サイクル行った。その後、さらに72℃で4
分間加熱した。反応終了後、アガロースゲル電気泳動を
行った。その結果、電気泳動ゲル上にはDNAに変異D
NAが含まれる場合にのみ陽性バンドとして検出できた
(図4)。
【0066】図4において、Mは分子量マーカー(HaeI
IIで消化したφX174 DNA) 、レーン1は健常人DNAを
鋳型にして変異検出用センスプライマーを用いたPCR
産物、レーン2は健常人DNAを鋳型にして正常塩基配
列検出用センスプライマーを用いたPCR産物、レーン
3は患者DNAを鋳型にして変異検出用センスプライマ
ーを用いたPCR産物、レーン4は患者DNAを鋳型に
して正常塩基配列検出用センスプライマーを用いたPC
R産物の電気泳動結果を示す。矢印は、バンドとして見
られるPCR産物の位置を示す
【0067】
【発明の効果】本発明により、ウェルナー症の原因とな
る遺伝子の変異の検出方法並びに該検出方法に使用する
オリゴヌクレオチドプローブ及びプライマーが提供され
る。ヒトのウェルナー症の原因遺伝子の変異を検出する
ことは、ウェルナー症の診断に有用であり、この症候群
の発病及び作用メカニズムを解明するための研究にも有
用である。また、本発明のプローブ及びプライマーは、
ウェルナー症候群診断プローブとして、あるいは細胞生
物学的、免疫学的、生化学的、分子生物学的研究等のた
めの試薬として有用である。
【0068】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:5189 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: TGTGCGCCGG GGAGGCGCCG GCTTGTACTC GGCAGCGCGG GAATAAAGTT TGCTGATTTG 60 GTGTCTAGCC TGGATGCCTG GGTTGCAGCC CTGCTTGTGG TGGCGCTCCA CAGTCATCCG 120 GCTGAAGAAG ACCTGTTGGA CTGGATCTTC TCGGGTTTTC TTTCAGATAT TGTTTTGTAT 180 TTACCCATGA AGACATTGTT TTTTGGACTC TGCAAATAGG ACATTTCAAA GATGAGTGAA 240 AAAAAATTGG AAACAACTGC ACAGCAGCGG AAATGTCCTG AATGGATGAA TGTGCAGAAT 300 AAAAGATGTG CTGTAGAAGA AAGAAAGGCA TGTGTTCGGA AGAGTGTTTT TGAAGATGAC 360 CTCCCCTTCT TAGAATTCAC TGGATCCATT GTGTATAGTT ACGATGCTAG TGATTGCTCT 420 TTCCTGTCAG AAGATATTAG CATGAGTCTA TCAGATGGGG ATGTGGTGGG ATTTGACATG 480 GAGTGGCCAC CATTATACAA TAGAGGGAAA CTTGGCAAAG TTGCACTAAT TCAGTTGTGT 540 GTTTCTGAGA GCAAATGTTA CTTGTTCCAC GTTTCTTCCA TGTCAGTTTT TCCCCAGGGA 600 TTAAAAATGT TGCTTGAAAA TAAAGCAGTT AAAAAGGCAG GTGTAGGAAT TGAAGGAGAT 660 CAGTGGAAAC TTCTACGTGA CTTTGATATC AAATTGAAGA ATTTTGTGGA GTTGACAGAT 720 GTTGCCAATA AAAAGCTGAA ATGTACAGAG ACCTGGAGCC TTAACAGTCT GGTTAAACAC 780 CTCTTAGGTA AACAGCTCCT GAAAGACAAG TCTATCCGCT GTAGCAATTG GAGTAAATTT 840 CCTCTCACTG AGGACCAGAA ACTGTATGCA GCCACTGATG CTTATGCTGG TTTTATTATT 900 TACCGAAATT TAGAGATTTT GGATGATACT GTGCAAAGGT TTGCTATAAA TAAAGAGGAA 960 GAAATCCTAC TTAGCGACAT GAACAAACAG TTGACTTCAA TCTCTGAGGA AGTGATGGAT 1020 CTGGCTAAGC ATCTTCCTCA TGCTTTCAGT AAATTGGAAA ACCCACGGAG GGTTTCTATC 1080 TTACTAAAGG ATATTTCAGA AAATCTATAT TCACTGAGGA GGATGATAAT TGGGTCTACT 1140 AACATTGAGA CTGAACTGAG GCCCAGCAAT AATTTAAACT TATTATCCTT TGAAGATTCA 1200 ACTACTGGGG GAGTACAACA GAAACAAATT AGAGAACATG AAGTTTTAAT TCACGTTGAA 1260 GATGAAACAT GGGACCCAAC ACTTGATCAT TTAGCTAAAC ATGATGGAGA AGATGTACTT 1320 GGAAATAAAG TGGAACGAAA AGAAGATGGA TTTGAAGATG GAGTAGAAGA CAACAAATTG 1380 AAAGAGAATA TGGAAAGAGC TTGTTTGATG TCGTTAGATA TTACAGAACA TGAACTCCAA 1440 ATTTTGGAAC AGCAGTCTCA GGAAGAATAT CTTAGTGATA TTGCTTATAA ATCTACTGAG 1500 CATTTATCTC CCAATGATAA TGAAAACGAT ACGTCCTATG TAATTGAGAG TGATGAAGAT 1560 TTAGAAATGG AGATGCTTAA GCATTTATCT CCCAATGATA ATGAAAACGA TACGTCCTAT 1620 GTAATTGAGA GTGATGAAGA TTTAGAAATG GAGATGCTTA AGTCTTTAGA AAACCTCAAT 1680 AGTGGCACGG TAGAACCAAC TCATTCTAAA TGCTTAAAAA TGGAAAGAAA TCTGGGTCTT 1740 CCTACTAAAG AAGAAGAAGA AGATGATGAA AATGAAGCTA ATGAAGGGGA AGAAGATGAT 1800 GATAAGGACT TTTTGTGGCC AGCACCCAAT GAAGAGCAAG TTACTTGCCT CAAGATGTAC 1860 TTTGGCCATT CCAGTTTTAA ACCAGTTCAG TGGAAAGTGA TTCATTCAGT ATTAGAAGAA 1920 AGAAGAGATA ATGTTGCTGT CATGGCAACT GGATATGGAA AGAGTTTGTG CTTCCAGTAT 1980 CCACCTGTTT ATGTAGGCAA GATTGGCCTT GTTATCTCTC CCCTTATTTC TCTGATGGAA 2040 GACCAAGTGC TACAGCTTAA AATGTCCAAC ATCCCAGCTT GCTTCCTTGG ATCAGCACAG 2100 TCAGAAAATG TTCTAACAGA TATTAAATTA GGTAAATACC GGATTGTATA CGTAACTCCA 2160 GAATACTGTT CAGGTAACAT GGGCCTGCTC CAGCAACTTG AGGCTGATAT TGGTATCACG 2220 CTCATTGCTG TGGATGAGGC TCACTGTATT TCTGAGTGGG GGCATGATTT TAGGGATTCA 2280 TTCAGGAAGT TGGGCTCCCT AAAGACAGCA CTGCCAATGG TTCCAATCGT TGCACTTACT 2340 GCTACTGCAA GTTCTTCAAT CCGGGAAGAC ATTGTACGTT GCTTAAATCT GAGAAATCCT 2400 CAGATCACCT GTACTGGTTT TGATCGACCA AACCTGTATT TAGAAGTTAG GCGAAAAACA 2460 GGGAATATCC TTCAGGATCT GCAGCCATTT CTTGTCAAAA CAAGTTCCCA CTGGGAATTT 2520 GAAGGTCCAA CAATCATCTA CTGTCCTTCT AGAAAAATGA CACAACAAGT TACAGGTGAA 2580 CTTAGGAAAC TTAATCTATC CTGTGGAACA TACCATGCGG GCATGAGTTT TAGCACAAGG 2640 AAAGACATTC ATCATAGGTT TGTAAGAGAT GAAATTCAGT GTGTCATAGC TACCATAGCT 2700 TTTGGAATGG GCATTAATAA AGCTGACATT CGCCAAGTCA TTCATTACGG TGCTCCTAAG 2760 GACATGGAAT CATATTATCA GGAGATTGGT AGAGCTGGTC GTGATGGACT TCAAAGTTCT 2820 TGTCACGTCC TCTGGGCTCC TGCAGACATT AACTTAAATA GGCACCTTCT TACTGAGATA 2880 CGTAATGAGA AGTTTCGATT ATACAAATTA AAGATGATGG CAAAGATGGA AAAATATCTT 2940 CATTCTAGCA GATGTAGGAG ACAAATCATC TTGTCTCATT TTGAGGACAA ACAAGTACAA 3000 AAAGCCTCCT TGGGAATTAT GGGAACTGAA AAATGCTGTG ATAATTGCAG GTCCAGATTG 3060 GATCATTGCT ATTCCATGGA TGACTCAGAG GATACATCCT GGGACTTTGG TCCACAAGCA 3120 TTTAAGCTTT TGTCTGCTGT GGACATCTTA GGCGAAAAAT TTGGAATTGG GCTTCCAATT 3180 TTATTTCTCC GAGGATCTAA TTCTCAGCGT CTTGCCGATC AATATCGCAG GCACAGTTTA 3240 TTTGGCACTG GCAAGGATCA AACAGAGAGT TGGTGGAAGG CTTTTTCCCG TCAGCTGATC 3300 ACTGAGGGAT TCTTGGTAGA AGTTTCTCGG TATAACAAAT TTATGAAGAT TTGCGCCCTT 3360 ACGAAAAAGG GTAGAAATTG GCTTCATAAA GCTAATACAG AATCTCAGAG CCTCATCCTT 3420 CAAGCTAATG AAGAATTGTG TCCAAAGAAG TTTCTTCTGC CTAGTTCGAA AACTGTATCT 3480 TCGGGCACCA AAGAGCATTG TTATAATCAA GTACCAGTTG AATTAAGTAC AGAGAAGAAG 3540 TCTAACTTGG AGAAGTTATA TTCTTATAAA CCATGTGATA AGATTTCTTC TGGGAGTAAC 3600 ATTTCTAAAA AAAGTATCAT GGTACAGTCA CCAGAAAAAG CTTACAGTTC CTCACAGCCT 3660 GTTATTTCGG CACAAGAGCA GGAGACTCAG ATTGTGTTAT ATGGCAAATT GGTAGAAGCT 3720 AGGCAGAAAC ATGCCAATAA AATGGATGTT CCCCCAGCTA TTCTGGCAAC AAACAAGATA 3780 CTGGTGGATA TGGCCAAAAT GAGACCAACT ACGGTTGAAA ACGTAAAAAG GATTGATGGT 3840 GTTTCTGAAG GCAAAGCTGC CATGTTGGCC CCTCTGTTGG AAGTCATCAA ACATTTCTGC 3900 CAAACAAATA GTGTTCAGAC AGACCTCTTT TCAAGTACAA AACCTCAAGA AGAACAGAAG 3960 ACGAGTCTGG TAGCAAAAAA TAAAATATGC ACACTTTCAC AGTCTATGGC CATCACATAC 4020 TCTTTATTCC AAGAAAAGAA GATGCCTTTG AAGAGCATAG CTGAGAGCAG GATTCTGCCT 4080 CTCATGACAA TTGGCATGCA CTTATCCCAA GCGGTGAAAG CTGGCTGCCC CCTTGATTTG 4140 GAGCGAGCAG GCCTGACTCC AGAGGTTCAG AAGATTATTG CTGATGTTAT CCGAAACCCT 4200 CCCGTCAACT CAGATATGAG TAAAATTAGC CTAATCAGAA TGTTAGTTCC TGAAAACATT 4260 GACACGTACC TTATCCACAT GGCAATTGAG ATCCTTAAAC ATGGTCCTGA CAGCGGACTT 4320 CAACCTTCAT GTGATGTCAA CAAAAGGAGA TGTTTTCCCG GTTCTGAAGA GATCTGTTCA 4380 AGTTCTAAGA GAAGCAAGGA AGAAGTAGGC ATCAATACTG AGACTTCATC TGCAGAGAGA 4440 AAGAGACGAT TACCTGTGTG GTTTGCCAAA GGAAGTGATA CCAGCAAGAA ATTAATGGAC 4500 AAAACGAAAA GGGGAGGTCT TTTTAGTTAA GCTGGCAATT ACCAGAACAA TTATGTTTCT 4560 TGCTGTATTA TAAGAGGATA GCTATATTTT ATTTCTGAAG AGTAAGGAGT AGTATTTTGG 4620 CTTAAAAATC ATTCTAATTA CAAAGTTCAC TGTTTATTGA AGAACTGGCA TCTTAAATCA 4680 GCCTTCCGCA ATTCATGTAG TTTCTGGGTC TTCTGGGAGC CTACGTGAGT ACATCACCTA 4740 ACAGAATATT AAATTAGACT TCCTGTAAGA TTGCTTTAAG AAACTGTTAC TGTCCTGTTT 4800 TCTAATCTCT TTATTAAAAC AGTGTATTTG GAAAATGTTA TGTGCTCTGA TTTGATATAG 4860 ATAACAGATT AGTAGTTACA TGGTAATTAT GTGATATAAA ATATTCATAT ATTATCAAAA 4920 TTCTGTTTTG TAAATGTAAG AAAGCATAGT TATTTTACAA ATTGTTTTTA CTGTCTTTTG 4980 AAGAAGTTCT TAAATACGTT GTTAAATGGT ATTAGTTGAC CAGGGCAGTG AAAATGAAAC 5040 CGCATTTTGG GTGCCATTAA ATAGGGAAAA AACATGTAAA AAATGTAAAA TGGAGACCAA 5100 TTGCACTAGG CAAGTGTATA TTTTGTATTT TATATACAAT TTCTATTATT TTTCAAGTAA 5160 TAAAACAATG TTTTTCATAC TGAATATTA 5189
【0069】配列番号:2 配列の長さ:210 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:genomic DNA 配列: TCTTTTAAGT ACACTTTAAA AAGTGTTGTT TCTTTGTTTT TTGTTCAGAT TGTGTTATAT 60 GGCAAATTGG TAGAAGCTAG GCAGAAACAT GCCAATAAAA TGGATGTTCC CCCAGCTATT 120 CTGGCAACAA ACAAGATACT GGTGGATATG GCCAAAATGA GGTAAACTAT CTTTTGCATG 180 TGTTCTCATT TATTTCCTTC TAACAAAATA 210
【0070】配列番号:3 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TGAATTTTTC GGTAAAGCTG GGTG 24
【0071】配列番号:4 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TTCATCAAGT CATTAAGGGT GCAG 24
【0072】配列番号:5 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ATTGTTTCTT AAGCTAAGAG TCTG 24
【0073】配列番号:6 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: AGAGATAAGC ATCGCAGCAG GGGG 24
【0074】配列番号:7 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TGTTCATTCT TCTCTCTCTC CCTT 24
【0075】配列番号:8 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ATTAGTATAT TACCTCTAAC CCAT 24
【0076】配列番号:9 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TAAGAAATAC TCAAGGTCAA TGTG 24
【0077】配列番号:10 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ATTTAACATT CAGATAGAAA GTAC 24
【0078】配列番号:11 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CCCCCTTGAT TTGGAGCGAA 20
【0079】配列番号:12 配列の長さ:25 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: AAAAAGTGTT GTTTCTTTGT TTTTA 25
【0080】配列番号:13 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ATGAAAACGA TACGTCCTAA 20
【0081】配列番号:14 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TGACAGATGT TGCCAATAAA 20
【0082】配列番号:15 配列の長さ:19 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CCCCCTTGAT TTGGAGCGA 19
【0083】配列番号:16 配列の長さ:25 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: AAAAAGTGTT GTTTCTTTGT TTTTT 25
【0084】配列番号:17 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ATGAAAACGA TACGTCCTAT 20
【0085】配列番号:18 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ACAGATGTTG CCAATAAAAA 20
【0086】配列番号:19 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GCAGGCCTGA CTCCAGAG 18
【0087】配列番号:20 配列の長さ:22 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GTTCAGATTG TGTTATATGG CA 22
【0088】配列番号:21 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GTAATTGAGA GTGATGAAGA 20
【0089】配列番号:22 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GGTAAAAGCA ATATATATAT AATTTT 26
【0090】配列番号:23 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: AGAGATAAGC ATCGCAGCAG GGGG 24
【0091】配列番号:24 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GTGTTGTTTC TTTGTTTTTA 20
【0092】配列番号:25 配列の長さ:14 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TTTCTTTGTT TTTT 14
【図面の簡単な説明】
【図1】WS遺伝子のイントロン/エクソン構造および
変異部位を示す模式図である。
【図2】OLA法による遺伝子の検出の概要を示す図で
ある。
【図3】OLA法による遺伝子の検出の概要を示す図で
ある。
【図4】アガロースゲル電気泳動の結果を示す写真であ
る。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1で表される塩基配列の第733
    〜734番目、第1620番目若しくは第4146番目の位置又は
    配列番号2で表される塩基配列の第42番目の位置の塩基
    を含むDNA断片を増幅し、得られる増幅断片に、配列
    番号1又は2で表される塩基配列に基づいて前記位置の
    塩基が3’末端となるように合成したオリゴヌクレオチ
    ドB又は該3’末端の塩基を変異させたオリゴヌクレオ
    チドA、及び該3’末端の隣りの塩基が5’末端となる
    ように合成したオリゴヌクレオチドXをハイブリダイズ
    させ、オリゴヌクレオチドA又はBとオリゴヌクレオチ
    ドXとを連結することを特徴とするヒトウェルナー症候
    群の原因遺伝子の変異の検出方法。
  2. 【請求項2】 オリゴヌクレオチドAが、配列番号11〜
    14で表されるいずれかの塩基配列を含むものである請求
    項1記載の検出方法。
  3. 【請求項3】 オリゴヌクレオチドBが、配列番号15〜
    18で表されるいずれかの塩基配列を含むものである請求
    項1記載の検出方法。
  4. 【請求項4】 オリゴヌクレオチドXが、配列番号19〜
    22で表されるいずれかの塩基配列を含むものである請求
    項1記載の検出方法。
  5. 【請求項5】 ヒトウェルナー症候群の原因遺伝子の変
    異部位を含む領域とハイブリダイズすることができるオ
    リゴヌクレオチドをプライマーの一つとして用いて該変
    異部位を含む領域を増幅することを特徴とするヒトウェ
    ルナー症候群の原因遺伝子の変異の検出方法。
  6. 【請求項6】 変異が、配列番号1で表される塩基配列
    の第733〜734番目、第1620番目若しくは第4146番目の位
    置又は配列番号2で表される塩基配列の第42番目の位置
    の塩基が欠失し、置換し、又は他の塩基が挿入したもの
    である請求項5記載の検出方法。
  7. 【請求項7】 オリゴヌクレオチドが、配列番号23〜25
    で表される塩基配列を含むものである請求項5記載の検
    出方法。
  8. 【請求項8】 配列番号1又は2で表される塩基配列に
    基づいて配列番号1で表される塩基配列の第733〜734番
    目、第1620番目若しくは第4146番目の位置又は配列番号
    2で表される塩基配列の第42番目の位置の塩基が3’末
    端となるように合成しかつ該塩基を変異させた配列を含
    む、ヒトウェルナー症候群の原因遺伝子の変異の検出用
    オリゴヌクレオチド。
  9. 【請求項9】 変異が、欠失し、置換し、又は他の塩基
    が挿入したものである請求項8記載のオリゴヌクレオチ
    ド。
  10. 【請求項10】 オリゴヌクレオチドが、配列番号11〜
    14で表されるいずれかの塩基配列を含むものである請求
    項8記載のオリゴヌクレオチド。
  11. 【請求項11】 配列番号1又は2で表される塩基配列
    に基づいて配列番号1で表される塩基配列の第733〜734
    番目、第1620番目若しくは第4146番目の位置又は配列番
    号2で表される塩基配列の第42番目の位置の塩基が3’
    末端となるように合成した配列を含む、ヒトウェルナー
    症候群の原因遺伝子の変異の検出用オリゴヌクレオチ
    ド。
  12. 【請求項12】 オリゴヌクレオチドが、配列番号15〜
    18で表されるいずれかの塩基配列を含むものである請求
    項11記載のオリゴヌクレオチド。
  13. 【請求項13】 配列番号1又は2で表される塩基配列
    に基づいて配列番号1で表される塩基配列の第735番
    目、第1621番目若しくは第4147番目の位置又は配列番号
    2で表される塩基配列の第43番目の位置の塩基が5’末
    端となるように合成した配列を含む、ヒトウェルナー症
    候群の原因遺伝子の変異の検出用オリゴヌクレオチド。
  14. 【請求項14】 オリゴヌクレオチドが、配列番号19〜
    22で表されるいずれかの塩基配列を含むものである請求
    項13記載のオリゴヌクレオチド。
  15. 【請求項15】 配列番号1で表される塩基配列の第73
    3〜734番目、第1620番目若しくは第4146番目の位置又は
    配列番号2で表される塩基配列の第42番目の位置の塩基
    が変異したものを含むDNAとハイブリダイズすること
    ができるオリゴヌクレオチドプライマー。
  16. 【請求項16】 変異が、欠失し、置換し、又は他の塩
    基が挿入したものである請求項15記載のオリゴヌクレオ
    チドプライマー。
  17. 【請求項17】 オリゴヌクレオチドが、配列番号23〜
    25で表される塩基配列を含むものである請求項15記載の
    プライマー。
  18. 【請求項18】 請求項8〜14のいずれか1項に記載の
    オリゴヌクレオチド又は該オリゴヌクレオチドに相補的
    なオリゴヌクレオチドを含む、ヒトウェルナー症候群の
    原因遺伝子の変異の検出用オリゴヌクレオチドプロー
    ブ。
  19. 【請求項19】 請求項15〜17のいずれか1項に記載の
    プライマー及び/又は請求項18記載のプローブを含む、
    ヒトウェルナー症候群の原因遺伝子の変異の検出用キッ
    ト。
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