JPH10200926A - 映像撮影装置、4画面撮影用光学アダプタ、映像信号変換装置及び立体映像視覚装置 - Google Patents

映像撮影装置、4画面撮影用光学アダプタ、映像信号変換装置及び立体映像視覚装置

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JPH10200926A
JPH10200926A JP9003492A JP349297A JPH10200926A JP H10200926 A JPH10200926 A JP H10200926A JP 9003492 A JP9003492 A JP 9003492A JP 349297 A JP349297 A JP 349297A JP H10200926 A JPH10200926 A JP H10200926A
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JP
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video
video signal
image
screen
optical
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JP9003492A
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English (en)
Inventor
Naoki Kamaya
直樹 釜谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体視用に眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置
からの映像を、簡略な構成で、且つ、調整も容易に撮影
する。 【解決手段】 概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置か
ら、同一方向を見たに相当する4つの映像光を、光射出
側の単一の仮想画面9に対してその縦横方向共に2分割
して、いわゆる田型に分配した領域にそれぞれ投影する
よう光路変換する複数の平面ミラーM1〜M10から成る
光学手段8と、この光学手段8による出力を同一の撮像
素子にて取り込み、一つの映像信号として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体視用に眼幅の
間隔ずつ離れた4つの位置からの映像を撮影する映像撮
影装置、立体視用の4つの画面を撮影するときに用いる
4画面撮影用光学アダプタ、4画面分割の映像信号から
立体映像信号を作る映像信号変換装置、及び、上記立体
映像信号により立体映像を映し出す立体映像視覚装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置
から同時に撮影した映像を得る場合には、図12に示す
ように、4台のビデオカメラ50を三脚51に支えられ
たがっちりしたフレーム52上に一定間隔ずつ離してし
っかりと取り付け撮影した。そして、その記録に当たっ
ては、コントローラ53によって同期して動く4台のビ
デオ記録機54を用いてそれぞれのビデオカメラ50か
らの映像を録画し、また同期させて再生した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
からわかるように、装置全体が大変繁雑でかつ大掛かり
なものであった。また、これだけの器材を揃えるだけで
も高価で大変であるし、一つ一つのビデオカメラ50の
ズームとかピントとからを他と同じになるように調節す
るのも多くの手間を要するという不都合があった。
【0004】そこで、本発明は、立体視用に眼幅の間隔
ずつ離れた4つの位置からの映像を、簡略な構成で、且
つ、調整も容易に撮影できる映像撮影装置を提供するこ
とを課題とする。又、立体視用の4つの画面を撮影する
ときに用いる4画面撮影用光学アダプタ、4画面分割の
映像信号から立体映像信号を作る映像信号変換装置、上
記立体映像信号により立体映像を映し出す立体視装置を
それぞれ提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の映像撮影装置は、概略眼幅の間隔ずつ離れた
4つの位置から、同一方向を見たに相当する4つの映像
光を、単一の仮想画面に対してその4分割した領域にそ
れぞれ投影するよう光路変換する光学手段と、この光学
手段による出力光を同一の撮像素子にて取り込み、一つ
の映像信号として出力する光電変換・信号処理手段とを
備えたものである。
【0006】即ち、概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位
置からの4つの映像光が光学手段にて光路変換されて同
一の撮影素子の撮影面上に投射され、撮像素子より一つ
の映像信号として得られるもので、通常のビデオカメラ
に光学手段を付加すれば良く、又、調整も通常の映像を
撮るときと同様で良い。
【0007】上記課題を達成するための本発明の4画面
撮影用光学アダプタは、ビデオカメラに着脱自在に構成
し、概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置から、同一方
向を見たに相当する4つの映像光を、単一の仮想画面に
対してその4分割した領域にそれぞれ投影するよう光路
変換する光学手段を備えたものである。
【0008】即ち、概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位
置から4つの映像光が光学手段にて光路変換されて仮想
画面の4分割した領域に投射され、この投射光がビデオ
カメラに入光するため、4画面分割した一つの映像とし
て撮ることができる。
【0009】上記課題を達成するための本発明の映像信
号変換装置は、概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置か
ら、同一方向を見たに相当する映像を撮影した4つの映
像を、一つのテレビモニター画面上に配置するようにし
て、一つの映像信号とし、この映像信号に対し、少なく
ともその4つの映像の内の一つを、画面サイズいっぱい
に拡大した形の映像信号に変換できるものである。
【0010】即ち、4画面分割した一つの映像信号に対
し、少なくともその一つを画面いっぱいに拡大した形の
映像信号に変換できるため、4つの位置の任意の隣り合
う位置に対応する2つの映像部分をそれぞれ画面いっぱ
いに拡大した形の映像信号に変換できる。
【0011】上記課題を達成するための本発明の立体映
像視覚装置は、概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置か
ら、同一方向を見たに相当する映像を撮影した4つの映
像を、一つのテレビモニター画面上に配置するようにし
て、一つの映像信号とし、この映像信号に対し、撮影時
に隣り合う位置で取り込んだ2つの映像の自由な組み合
わせを、それぞれ画面サイズいっぱいの大きさに拡大し
た形の映像信号に変換する映像信号変換装置の出力を入
力し、観察者の位置を検出する観察者位置検出手段を設
け、この観察者位置検出手段の検出出力により観察者の
位置に合わせて前記組み合わせの一つを選択可能に構成
したものである。
【0012】即ち、4画面分割した一つの映像信号に対
し、撮影時に隣り合う位置で取り込んだ2つの映像の自
由な組み合わせを、それぞれ画面サイズいっぱいの大き
さに拡大した形の映像信号に変換して映像信号変換装置
が立体映像視覚装置に入力可能であり、視覚者の位置を
視覚者位置検出手段が検出し、この検出結果によって上
記した2つの映像の自由な組み合わせを可変するため、
視覚者の位置に適した立体映像が映し出される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1から図6には本発明の第1実施
形態が示されている。
【0014】図2には映像撮影装置Aの斜視図が示され
ている。図2において、映像撮影装置Aはビデオカメラ
1とこのビデオカメラA1に着脱自在な4画面撮影用光
学アダプタA2とから構成されている。ビデオカメラA1
はビデオテープレコーダ部1を内蔵の公知のもので、鏡
筒部2の入射口より入射した光は、図4に示す如く、撮
像レンズ3を経て撮像素子4の位置で結像される。ビデ
オカメラA1の鏡筒部2の先端部には被連結部(図示せ
ず)が設けられ、又、鏡筒部2の先端側には検出スイッ
チ5(図4に示す。)が設けられている。
【0015】4画面撮影用光学アダプタA2は、そのア
ダプタース6の前面に設けられた4つの光入射口7
1,7R2,7L1,7L2を有し、この4つの光入射口
7R1,7R2,7L1,7L2は水平方向に一定の間隔を
置いて配置されている。具体的には、各光入射口7
1,7R2,7L1,7L2の中心位置の間隔Dは略眼幅
(約65mm)の寸法に設定されており、略眼幅ずつ離
れた光軸が概略平行な4つの映像光R1,R2,L1,L2
を取り込める構成となっている。又、光入射口7R1
7R2,7L1,7L2は同一高さに設定されている。こ
こで、立体視用の映像では、左右の眼で見る映像は水平
方向には視差の分だけずれがあるので立体視できるわけ
であるが、上下に見る位置の高さにずれがあると大変見
にくいものになってしまうことが経験的に知られてお
り、そのため、同一高さの映像光を入光するよう構成さ
れている。
【0016】図1及び図3(a),(b)において、ア
ダプタケース6内には4つの光入射口7R1,7R2,7
1,7L2からの各映像光を光路変換する光学手段8が
内蔵され、この光学手段8は複数の平面ミラーM1〜M
10にて構成されている。外側の左右の光入射口7R2
7L2からの各光は、各外側の平面ミラーM1,M2に反
射して各中央の平面ミラーM3,M4に達し、この各中央
の平面ミラーM3,M4を経て射出される。内側の左右の
光入射口7R1,7L1からの各光は、各内側の上下一対
の平面ミラーM5,M6,M7,M8にそれぞれ反射して各
光路が上方にアップされる。この光路アップされた各光
は、各内側の平面ミラーM9,M10に反射して上記した
各中央の平面ミラーM3,M4に達し、この各中央の平面
ミラーM3,M4を経て射出される。即ち、光学手段8
は、アダプタケース6の光射出側に単一の仮想画面9を
配置した場合に、4つの光入射口7R1,7R2,7
1,7L2からの4つの光を仮想画面9に対し縦横方向
共に2分割した、いわゆる田型の領域にそれぞれ投影す
るよう光路変換する。
【0017】ここで、光学手段8は、概略眼幅の間隔ず
つ離れた4つの位置からの各入射光が、その各光軸が平
行になるようにして、同一方向を見たに相当する4つの
映像光となるよう設定されている。又、光学手段8は、
概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置からの各入射光
が、任意の位置にある一点が中心になるように光軸を合
わせるようにして、同一方向を見たに相当する4つの映
像光となるよう設定されている。
【0018】また、アダプタケース6の後端部(光射出
側)には連結部10が設けられ、この連結部10をビデ
オカメラA1の鏡筒部2に結合することによって4画面
撮影用光学アダプタA2がビデオカメラA1に装着され
る。4画面撮影用光学アダプタA2が装着されると、検
出スイッチ5が自動的にオンされる。
【0019】図4にはビデオカメラA1とこの出力映像
信号を処理する映像信号変換装置Bの回路ブロック図が
示されている。図4において、4画面撮影用光学アダプ
タA2からの出力光は、撮像レンズ3を経て同一の撮像
素子(例えば電荷結合型素子:CCD)4に結像され、
撮像素子4は光を電気信号に変換して出力する。撮像素
子4の出力はアンプ11を経て映像信号処理回路12に
供給され、映像信号処理回路12は入力信号にゲインコ
ントロール、ホワイトバランス処理等を施し、且つ、N
TSC方式に変換して出力する。
【0020】このNTSC方式の映像信号は映像記録/
再生回路13に供給され、映像記録/再生回路13は記
録モード時には入力信号を磁気記録に適した形に変換し
てビデオテープレコーダ部1に出力する。再生モード時
にはビデオテープレコーダ部1からの再生信号を元の形
に変換する。又、映像記録/再生回路13は指令信号に
応じて映像信号処理回路12からの映像信号をそのまま
液晶ドライブ回路14及び出力端子15に出力したり、
又、ビデオテープレコーダ部1からの再生信号を元の形
に変換して液晶ドライブ回路14及び出力端子15に出
力したりする。即ち、撮像素子4と映像信号処理回路1
2とは光学手段8による出力光を同一の撮像素子4にて
取り込み、一つの映像信号として出力する光電変換・信
号処理手段Eを構成している。液晶ドライブ回路14は
入力映像信号に基づく液晶ドライブ信号をビューファイ
ンダ16内の液晶表示素子17に出力する。
【0021】又、検出スイッチ5の出力はID発生回路
18に供給され、ID発生回路18は検出スイッチ5が
オン状態のときには映像4分割である旨の識別信号を映
像信号処理回路12に出力する。映像信号処理回路12
はその識別信号を映像信号に付加する。
【0022】映像信号変換装置Bの入力端子19はビデ
オカメラA1の出力端子15に信号ケーブル20を介し
て接続され、入力端子19から入力された映像信号は4
つの同一構成の第1〜第4信号変換部21a〜21dに
それぞれ供給される。
【0023】各信号変換部21a〜21dは、NTSC
方式の映像信号をR(赤),G(緑),B(青)の映像
信号に変換するNTSC/RGB変換回路22と、R,
G,Bの映像信号をディジタル化するA(アナログ)/
D(ディジタル)変換器23と、このディジタル化した
映像信号を書き込むファーストイン・ファーストアウト
・メモリ(以下、「FIFO」という。)24と、この
FIFO24より読み出された映像信号を再びアナログ
化するD(ディジタル)/A(アナログ)変換器25
と、このR,G,Bの映像信号を再びNTSC方式の映
像信号に変換するRGB/NTSC変換回路37とを有
する。FIFO24の読み出し・書き込みはタイミング
コントローラ26によって制御される。このタイミング
コントローラ26には同期分離回路27から垂直・水平
同期信号が供給されていると共に読み出し・書き込みデ
ータ発生部28から読み出し・書き込みデータが供給さ
れ、タイミングコントローラ26はこの読み出し・書き
込みデータに基づき書き込み範囲、書き込みクロック周
波数、読み出し範囲、読み出しクロック周波数、読み出
し順序等を制御する。具体的には、いわゆる田型に撮影
された映像の映像信号は、第1〜第4信号変換部21a
〜21dにより1/4の大きさの各領域を画面いっぱい
の映像信号にそれぞれ変換する。
【0024】また、入力端子19からの映像信号は、I
D検出回路29にも供給され、このID検出回路29は
入力映像信号に識別信号が付加されているか否かを検出
する。識別信号が付加されている場合には、ID検出回
路29が第1〜第4信号変換部21a〜21dの各読み
出し・書き込みデータ発生部28に映像4分割モードを
指令し、識別信号が付加されていない場合には、ID検
出回路29が第1〜第4信号変換部21a〜21dの少
なくとも一つに通常モードを指令し、図示しない操作部
からの指令に基づき例えば一部拡大等の信号処理がなさ
れる。
【0025】上記構成において、図5に示すように、上
記映像撮影装置Aを使って撮影すると、図6(A)に示
す範囲が撮影対象範囲となり、4画面撮影用光学アダプ
タA2の光学手段8によって撮像素子4からは図6
(B)に示すような映像の映像信号が得られる。そし
て、この映像信号が映像信号変換装置Aの第1〜第4信
号変換部21a〜21dによって処理され、田型の各領
域の映像が図6(C)に示す如く画面いっぱいの大きさ
となる映像信号にそれぞれ変換される。図6(C)で示
すような4つの画面いっぱいの大きさの眼幅だけ離れて
見た映像が得られ、L2とL1,L1とR1,R1とR2の如
く、隣り合う自由な組み合わせでペアにして左眼,右眼
で見るようにすれば立体映像を見ることができる。以上
より、通常のビデオカメラA1に4画面撮影用光学アダ
プタA2を装着するだけで立体視用に眼幅の間隔ずつ離
れた4つの位置からの映像を撮ることができるため、立
体視用の映像を簡略な構成で、且つ、調整も容易に撮影
できる。
【0026】尚、第1実施形態において、画面サイズい
っぱいに拡大した形の映像信号に変換する際に、レンズ
のディストーションにより頭でっかちなど上下で大きさ
が異なる場合に元のバランスにもどるよう修正するディ
ストーション修正手段を映像信号変換装置Bに設けても
良い。
【0027】図7及び図8には本発明の第2実施形態が
示されている。図7において、この第2実施形態に係る
システムは、映像撮影装置Aと映像信号変換装置Bと立
体映像視覚装置Cから構成されている。映像撮影装置A
は前記第1実施形態の構成と同一であるため同一符号を
付してその説明を省略する。
【0028】映像信号変換装置Bは、単一の信号変換部
30のみを有し、この信号変換部30の構成は前記第1
実施形態の構成と同一であるため図面に同一符号を付し
てその説明を省略する。又、映像信号変換装置Bには操
作ボタン31が設けられ、この操作ボタン31によって
も立体映像表示であるか、通常映像表示(非立体映像表
示)であるかを選択できる。
【0029】立体映像視覚装置Cは、テレビモニター3
2と、このテレビモニター32に映し出された立体映像
を見るシャッタ眼鏡33と、テレビモニター32の上面
に設置され、観察者の位置を検出する観察者位置検出手
段34と、観察者位置検出手段34からの検出結果によ
り映像切換信号を読み出し・書き込みデータ発生部28
に出力する映像切換コントローラDとから構成されてい
る。
【0030】観察者位置検出手段34は3台の赤外線セ
ンサ34aを有し、3台の赤外線センサ34aは観察者
がテレビモニター32の正面にいるか、それとも右か、
左かをチェックし、この検出結果がアンプ35を介して
映像切換コントローラDに出力される。映像切換コント
ローラDのコントロール回路38は観察者がテレビモニ
ター32の正面にいる場合には図6(C)のL1映像と
1映像とを隣り合う組み合わせのペアとして選択する
旨を読み出し・書き込みデータ発生部28に出力し、観
察者がテレビモニター32の左、又は右にいる場合には
図6(C)のL2映像とL1映像とを、又は、図6(C)
のR1映像とR2映像とを隣り合う組み合わせのペアとし
て選択する旨を読み出し・書き込みデータ発生部28に
出力する。
【0031】上記構成において、図8に示すように、観
察者が中央にいるときには映像信号変換装置BよりL1
映像とR1映像とがフィールド毎に交互に画面いっぱい
の大きさに拡大された状態で映し出され、この映像に同
期したシャッタ制御信号がシャッタ眼鏡33に供給され
る。左眼にはL1映像のみが、右眼にはR1映像のみが見
えることによって観察者は立体映像を見ることができ
る。そして、観察者が顔を右側にすると左眼には図6
(C)のR1映像が、右眼にはR2映像が見える。顔を左
側にすると、左眼には図6(C)のL2映像が、右眼に
はL1映像が見える。このようにすることによって、観
察者36が顔を左右に動かすと左右から見た立体像を見
ることができてより自然な形でストレスなく立体像を楽
しめる。
【0032】尚、この第2実施形態においては、観察者
36の位置を遠赤外線センサ34aを3つ横に並べ観察
者36がどのセンサに感知されたかによって位置を出し
たが、観察者の位置を出すのはもちろんこれに限定され
るのではなく、例えばシャッタ眼鏡33に発光部を設け
てこれを追跡するとか、さまざまな手段を取りうるもの
である。
【0033】図9から図11には本発明の第3実施形態
が示されている。図9において、映像撮影装置Aは4画
面撮影用光学アダプタA2とビデオカメラA1とから成
り、4画面撮影用光学アダプタA2はステー状の連結具
39を介してビデオカメラA1に着脱自在に構成されて
いる。ビデオカメラA1は前記第1実施形態のものと同
一構成を有するためその詳しい説明は省略する。
【0034】4画面撮影用光学アダプタA2の光学手段
40は、図10に示すように、4つの光入射口41
1,41R2,41L1,41L2にそれぞれ配置された
4枚のシリンドリカル・レンズ42と、これらシリンド
リカル・レンズ42を経て4つの映像光の光路を変更す
る複数の平面ミラーM11〜M22とから構成されている。
即ち、光学手段40は、アダプタケース43の光射出側
に単一の仮想画面9を配置した場合に、4つの光入射口
41R1,41R2,41L1,41L2からの4つの光を
仮想画面9に対し横方向に4分割して縦長に分配するよ
う構成されている。
【0035】上記構成において、図11(A)のような
海を背景とした女性を撮影すると、図11(B)のよう
な短冊状の縦長の4枚の映像を合わせた1枚の映像とな
る。そして、映像信号変換装置Bにて各領域の映像を図
11(C)に示す如く画面いっぱいの大きさとなる映像
信号に変換する。
【0036】すると、図11(C)で示すような4つの
画面いっぱいの大きさの眼幅だけ離れて見た映像が得ら
れ、L2とL1,L1とR1,R1とR2の如く、隣り合う自
由な組み合わせでペアにして左眼、右眼で見るようにす
れば立体映像を見ることができる。以上より、通常のビ
デオカメラA1に4画面撮影用光学アダプタA2を装着す
るだけで立体視用に眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置か
らの映像を撮ることができるため、立体視用の映像を簡
略な構成で、且つ、調整も容易に撮影できる。
【0037】尚、上記第1及び第2実施形態において
は、ビデオカメラA1の光電変換・信号処理手段Eは映
像4分割である旨の識別信号を出力映像信号を付加する
よう構成したが、第1及び第2実施形態の4画面撮影用
光学アダプタA2を装着した場合には映像4分割がいわ
ゆる田型である旨の識別信号を出力映像信号に付加する
よう構成すれば、又、第3実施形態の4画面撮影用光学
アダプタA2を装着した場合には映像4分配が縦長であ
る旨の識別信号を出力映像信号に付加するよう構成すれ
ば、さらに制御が容易となる。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、概略
眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置から、同一方向を見た
に相当する4つの映像光を、単一の仮想画面に対してそ
の4分割した領域にそれぞれ投影するよう光路変換する
光学手段と、この光学手段による出力光を同一の撮像素
子にて取り込み、一つの映像信号として出力する光電変
換・信号処理手段とを備えたので、立体視用に眼幅の間
隔ずつ離れた4つの位置からの映像を、簡略な構成で、
且つ、調整も容易に撮影できるという効果がある。
【0039】また、本発明によれば、概略眼幅の間隔ず
つ離れた4つの位置から、同一方向を見たに相当する映
像を撮影した4つの映像を、一つのテレビモニター画面
上に配置するようにして、一つの映像信号とし、この映
像信号に対し、少なくともその4つの映像の内の一つ
を、画面サイズいっぱいに拡大した形の映像信号に変換
できるよう映像信号変換装置を構成したので、4画面分
割の映像信号から立体映像信号を作ることができるとい
う効果がある。
【0040】さらに、本発明によれば、概略眼幅の間隔
ずつ離れた4つの位置から、同一方向を見たに相当する
映像を撮影した4つの映像を、一つのテレビモニター画
面上に配置するようにして、一つの映像信号とし、この
映像信号に対し、撮影時に隣り合う位置で取り込んだ2
つの映像の自由な組み合わせを、それぞれ画面サイズい
っぱいの大きさに拡大した形の映像信号に変換する映像
信号変換装置の出力を入力し、観察者の位置を検出する
観察者位置検出手段を設け、この観察者位置検出手段の
検出出力により観察者の位置に合わせて前記組み合わせ
の一つを選択可能に構成した立体映像視覚装置を構成し
たので、立体映像信号により観察者の位置に応じた立体
映像を映し出すことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】4画面撮影用光学アダプタの概略構成図(第1
実施形態)。
【図2】映像撮影装置の斜視図(第1実施形態)。
【図3】(A)は4画面撮影用光学アダプタの平面から
見た概略構成図、(B)はその側面から見た概略構成図
(第1実施形態)。
【図4】映像撮影装置及び映像信号変換装置の回路ブロ
ック図(第1実施形態)。
【図5】撮影状態の斜視図(第1実施形態)。
【図6】(A)は撮影対象範囲を示す図、(B)は撮像
素子で撮影した図、(C)は各領域の映像を画面いっぱ
いの大きさに拡大した図(第1実施形態)。
【図7】システムの構成図(第2実施形態)。
【図8】映像観察状態の斜視図(第2実施形態)。
【図9】映像撮影装置の斜視図(第3実施形態)。
【図10】4画面撮影用光学アダプタの概略構成図(第
3実施形態)。
【図11】(A)は撮影対象範囲を示す図、(B)は撮
像素子で撮影した図、(C)は各領域の映像を画面いっ
ぱいの大きさに拡大した図(第3実施形態)。
【図12】4画面映像を撮影し、且つ記録再生する装置
(従来)。
【符号の説明】 A…映像撮影装置、A1…ビデオカメラ、A2…4画面撮
影用光学アダプタ、B…映像信号変換装置、C…立体映
像視覚装置、E…光電変換・信号処理手段、4…撮像素
子、8,40…光学手段、9…仮想画面、34…観察者
位置検出手段。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置か
    ら、同一方向を見たに相当する4つの映像光を、単一の
    仮想画面に対してその4分割した領域にそれぞれ投影す
    るよう光路変換する光学手段と、 この光学手段による出力光を同一の撮像素子にて取り込
    み、一つの映像信号として出力する光電変換・信号処理
    手段と、 を備えたことを特徴とする映像撮影装置。
  2. 【請求項2】 概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置か
    らの各入射光は、その各光軸が平行になるようにして、
    同一方向を見たに相当する4つの映像光を得たことを特
    徴とする請求項1に記載の映像撮影装置。
  3. 【請求項3】 概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置か
    らの各入射光は、任意の位置にある一点が中心になるよ
    うに光軸を合わせるようにして、同一方向を見たに相当
    する4つの映像光を得たことを特徴とする請求項1に記
    載の映像撮影装置。
  4. 【請求項4】 概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置
    は、同じ高さに設定したことを特徴とする請求項1に記
    載の映像撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記単一の仮想画面の4分割は、前記仮
    想画面を縦横方向共に2分割して、いわゆる田型に分配
    して構成したことを特徴とする請求項1に記載の映像撮
    影装置。
  6. 【請求項6】 前記単一の仮想画面の4分割は、前記仮
    想画面を横方向に4分割して縦長に分配して構成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の映像撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記光電変換・信号処理手段は、映像4
    分割がいわゆる田型である旨の識別信号を出力映像信号
    に付加したことを特徴とする請求項5に記載の映像撮影
    装置。
  8. 【請求項8】 前記光電変換・信号処理手段は、映像4
    分配が縦長である旨の識別信号を出力映像信号に付加し
    たことを特徴とする請求項6に記載の映像撮影装置。
  9. 【請求項9】 前記光学手段は、4画面撮影用光学アダ
    プタに設け、前記光電変換・信号処理手段はビデオカメ
    ラに設け、前記4画面撮影用光学アダプタを前記ビデオ
    カメラに着脱自在に構成したことを特徴とする請求項1
    に記載の映像撮影装置。
  10. 【請求項10】 前記4画面撮影用光学アダプタを前記
    ビデオカメラに装着したことを検出する手段を設け、前
    記4画面撮影用光学アダプタを装着して撮影したとき
    に、映像4分割である旨の識別信号を出力映像信号に付
    加したことを特徴とする請求項9に記載の映像撮影装
    置。
  11. 【請求項11】 ビデオカメラに着脱自在に構成し、 概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置から、同一方向を
    見たに相当する4つの映像光を、単一の仮想画面に対し
    てその4分割した領域にそれぞれ投影するよう光路変換
    する光学手段を備えた、 ことを特徴とする4画面撮影用光学アダプタ。
  12. 【請求項12】 概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置
    からの各入射光は、その各光軸が平行になるようにし
    て、同一方向を見たに相当する4つの映像光を得たこと
    を特徴とする請求項11に記載の4画面撮影用光学アダ
    プタ。
  13. 【請求項13】 概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置
    からの各入射光は、任意の位置にある一点が中心になる
    ように光軸を合わせるようにして、同一方向を見たに相
    当する4つの映像光を得たことを特徴とする請求項11
    に記載の4画面撮影用光学アダプタ。
  14. 【請求項14】 概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置
    は、同じ高さに設定したことを特徴とする請求項11に
    記載の4画面撮影用光学アダプタ。
  15. 【請求項15】 概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置
    から、同一方向を見たに相当する映像を撮影した4つの
    映像を、一つのテレビモニター画面上に配置するように
    して、一つの映像信号とし、 この映像信号に対し、少なくともその4つの映像の内の
    一つを、画面サイズいっぱいに拡大した形の映像信号に
    変換できることを特徴とする映像信号変換装置。
  16. 【請求項16】 画面サイズいっぱいに拡大した形の映
    像信号に変換する際に、この画像のディストーションを
    修正する手段を有することを特徴とする請求項15に記
    載の映像信号変換装置。
  17. 【請求項17】 概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置
    から、同一方向を見たに相当する映像を撮影した4つの
    映像を、一つのテレビモニター画面上に配置するように
    して、一つの映像信号とし、 この映像信号に対し、撮影時に隣り合う位置で取り込ん
    だ2つの映像の自由な組み合わせを、それぞれ画面サイ
    ズいっぱいの大きさに拡大した形の映像信号に変換して
    出力することを特徴とする映像信号変換装置。
  18. 【請求項18】 概略眼幅の間隔ずつ離れた4つの位置
    から、同一方向を見たに相当する映像を撮影した4つの
    映像を、一つのテレビモニター画面上に配置するように
    して、一つの映像信号とし、 この映像信号に対し、撮影時に隣り合う位置で取り込ん
    だ2つの映像の自由な組み合わせを、それぞれ画面サイ
    ズいっぱいの大きさに拡大した形の映像信号に変換する
    映像信号変換装置の出力を入力し、 観察者の位置を検出する観察者位置検出手段を設け、 この観察者位置検出手段の検出出力により観察者の位置
    に合わせて前記組み合わせの一つを選択可能に構成し
    た、 ことを特徴とする立体映像視覚装置。
JP9003492A 1997-01-13 1997-01-13 映像撮影装置、4画面撮影用光学アダプタ、映像信号変換装置及び立体映像視覚装置 Pending JPH10200926A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012222427A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 映像再生装置

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