JP2004297540A - 立体映像記録再生装置 - Google Patents

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JP2004297540A JP2003088367A JP2003088367A JP2004297540A JP 2004297540 A JP2004297540 A JP 2004297540A JP 2003088367 A JP2003088367 A JP 2003088367A JP 2003088367 A JP2003088367 A JP 2003088367A JP 2004297540 A JP2004297540 A JP 2004297540A
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Masayuki Nomura
正幸 野村
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Abstract

【課題】小型でデザイン性に優れた立体映像記録再生装置を提供すること。
【解決手段】2次元撮像用の第1撮像素子11と第1レンズ12を備えたビデオカメラにおいて、3次元撮像用として第2撮像素子13と第2レンズ14及び第3撮像素子15と第3レンズ16を設け、撮像素子切り替え部41によりこれらを切り替えて撮像するようにすると共に、2次元3次元切り替え部17を設け、信号処理が共通化して得られるようにしたもの。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2次元画像と3次元画像の何れのモードでも撮影と記録及び再生が可能な立体映像記録再生装置に係り、特にビデオカメラとして好適な立体映像記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビデオカメラ(テレビジョンカメラ)の普及は目覚ましく、このため、種々の機能の付与が進んでいるが、最近、更に3次元画像の撮像、記録、再生に必要な機能の付与についても様々な提案がされるようになっている。
【0003】
この場合、過去に撮影された多くの2次元画像素材や、他の2次元映像の記録再生装置との互換性を考えると、立体映像記録再生装置としては、3次元映像の記録再生ができるだけでなく、従来の2次元映像の記録再生にも同様に対応できるのが望ましい。
【0004】
ところで、このような2次元動作モードと3次元動作モードに互換性を有する撮像装置としては、例えばミラーを4枚使用したステレオアダプタなど呼ばれている光学式アダプタの着脱による装置が従来から知られている。
【0005】
そして、或る従来技術によれば、このような光学式アダプタの着脱に応じて光学系が2次元撮影モードと3次元撮影モードの一方から他方に切り替えられるだけではなく、このアダプタの着脱に連動して、更に装置全体の動作も2次元撮影モードと3次元撮影モードの何れかに自動的に設定されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−274214号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、装置の小型化と取り扱いの容易性に配慮がされているとは言えず、以下の問題があった。
【0008】
近年、カメラはかなり小型化されてきているのに対して、従来から知られている3次元撮影用の光学式アダプタはかなり大型で、場合によってはカメラ本体より光学式アダプタが大きくなってしまう虞れがある。
【0009】
ここで、このような光学式アダプタとしては、上記したミラーを4枚使用したもの以外にもプリズムを使う方法や、ミラーと液晶シャッターを使う方法などが提案されているが、大きさに関しては何れも似たり寄ったりで、かなり大きくなってしまう。
【0010】
なお、このように大型化してしまう理由は、この種の光学式アダプタが撮像レンズの前に取付けられるからである。そして、この結果、光学式アダプタは、レンズに対する入射光束を全てけられることなく、当該レンズに導入させなければならない。
【0011】
このとき、レンズの入射光束は、通常、当該レンズに入射する際の前玉の径と同じであるが、このときレンズから被写体方向に離れるに従ってその径は大きくなる。そこで光学式アダプタは、レンズの前玉径よりも大きな光束を扱わなくてはならず、従って大型化が避けられないのである。
【0012】
実際に市販されているステレオアダプタの例で示すと、まず、ミラーを4枚使用した光学式アダプタの或る例の外形寸法は、幅(W)が約111mmで高さ(H)は約49mm、そして奥行き(D)は約45mmである。
【0013】
また、別の光学式アダプタの例としては、液晶シャッターを用いたフィールド順次方式の3次元映像撮影用のものがあり、これも撮像レンズの前に装着して使用されるものであるが、その或る例の外形寸法は、幅(W)が最大186mm、高さ(H)が51mm〜79mm、それに奥行き(D)は51〜92mmである。
【0014】
一方、市販されているビデオカメラの場合、その外形寸法の一例を示すと、幅(W)が73mm、高さ(H)が82mm、それに奥行き(D)は92mmとなっていて、かなり小型になっている。
【0015】
そこで、これらのことからすると、従来の3次元映像撮影用の光学式アダプタは、取り扱いやすいような小型にはなっていないことが判り、従って、容易に、且つ手軽に利用できるような小型なものではないのである。
【0016】
ここで、このような光学式アダプタも、対応するレンズに合わせて専用に設計しなおせば、若干の小型化は可能であるが、上述した理由により、大幅な小型化は困難である。
【0017】
また、光学式アダプタは脱着に手間がかかり、従って、2次元撮影と3次元撮影に切り替えて撮影する際、面倒な操作が必要で、簡単に利用できるようなものにはならない。
【0018】
更に、光学式アダプタの形状が大きいことから、製品のデザインに関しての制約も大きく、デザイン性に優れ消費者が望むような製品が作りに難いものになっていた。
【0019】
なお、上記した特開7−274214号公報では、再生時における2次元と3次元の切り替えについては言及されていない。
【0020】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、小型でデザイン性に優れた立体映像記録再生装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、第1の撮像素子と第1のレンズにより2次元映像を撮影する手段と、第2の撮像素子と第2のレンズ及び第3の撮像素子と第3のレンズにより3次元映像を撮像する手段を設け、前記2次元映像を撮影する手段と前記3次元映像を撮像する手段を切り替えて撮影し記録するようにして達成される。
【0022】
このとき、前記第1のレンズがズームレンズで、前記第2のレンズと前記第3のレンズが固定焦点レンズであるようにしても上記目的が達成される。
【0023】
また、ここで、前記第1のレンズがズームレンズで、前記第2のレンズと前記第3のレンズが同じ特性のズームレンズであり、前記第2と第3のズームレンズの最大焦点距離が、前記第1のズームレンズの最大焦点距離より小さくなるようにしても上記目的が達成される。
【0024】
更に、ここで、前記第2の撮像素子と前記第3の撮像素子が、前記第1の撮像素子よりも少ない画素数の撮像素子であるようにしても上記目的が達成され、このとき、前記第2の撮像素子と前記第3の撮像素子は、装置の底面からの高さが同じになるように配置されているようにしてもよい。
【0025】
同じく、ここで、前記第2のレンズと前記第3のレンズの取り付け位置の中心が、前記第1のレンズの取り付け位置と略一致するように配置されているようにしても上記目的が達成される。
【0026】
また、ここで、前記第1の撮像素子と前記第2の撮像素子及び前記第3の撮像素子の出力映像信号が、単一の信号処理手段により処理されるようにしても上記目的が達成でき、このとき、前記単一の信号処理手段による前記第2の撮像素子の出力映像信号と前記第3の撮像素子の出力映像信号の信号処理がフィールド順次処理であり、3次元映像再生時には3次元映像表示手段に合わせて信号変換処理する手段が設けられているようにしてもよい。
【0027】
同じく、ここで、前記第2の撮像素子の出力映像と前記第3の撮像素子の出力映像を同一画面内に配置する映像信号変換手段を備え、3次元映像再生時には3次元映像表示手段にあわせて信号変換処理する手段が設けられているようにしてもよい。
【0028】
次に、このとき、2次元モードと3次元モードを切り替えるスイッチが備えられ、2次元モードと3次元モードの切り替えが撮像中も含め任意の時点で行えるように構成しても上記目的が達成でき、前記第2の撮像素子と前記第3の撮像素子による3次元映像の記録に際して、3次元映像であることを示す信号が同時に記録されるようにしても上記目的が達成できる。
【0029】
また、ここで、前記3次元映像を記録して再生したとき、当該再生された画像信号を表示する手段は、2次元映像と3次元映像に切り替えて表示する機能を備えているようにしてもよく、前記映像信号の再生時、前記3次元映像であることを示す信号を検知し、前記表示する手段を自動的に2次元表示から3次元表示に切り替えるようにしてもよい。
【0030】
更にこのとき、前記第1のレンズはズームレンズで、前記第2のレンズと前記第3のレンズは特性が同じズームレンズであり、前記第1のレンズのズーム短焦点側焦点距離と、前記第2及び第3のレンズのズームレンズの長焦点側焦点距離が略一致する焦点距離構成にし、前記第1のズームレンズ及び前記第2と第3のズームレンズのズーム比を変倍するズームレンズ切り替え手段と、ズーム変倍範囲が第2と第3のズームレンズにより動作しているときは3次元撮影を行なわせ、ズーム変倍範囲が第1のズームレンズにより動作しているときは2次元撮影を行なわせるズームレンズ制御手段とが設けられているようにしても上記目的を達成することができる。
【0031】
同じく、このとき、前記第1のレンズはズームレンズで、前記第2のレンズと前記第3のレンズは特性が一致した固定焦点レンズであり、前記第1のレンズのズーム短焦点側焦点距離と、前記第2及び第3のレンズの固定焦点距離が略一致する焦点距離構成にし、前記第2及び第3の固定焦点距離レンズにより撮像しているときは3次元撮影を行なわせ、前記第1のレンズにより撮像しているときは2次元撮影を行なわせるレンズ切り替え手段とが設けられているようにしても上記目的を達成することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による立体映像記録再生装置について、図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明をビデオカメラに適用した場合の一実施形態で、図において、まず、11は第1の撮像素子、12は第1のレンズ、13は第2の撮像素子、14は第2のレンズ、15は第3の撮像素子、16は第3のレンズ、それに17は2次元撮影と3次元撮影の切り替え部である。
【0034】
ここで、第1の撮像素子11と第1のレンズ12の組合わせは、2次元画像の撮影を行い、第2の撮像素子13と第2のレンズ14の組合わせ及び第3の撮像素子15と第3のレンズ16の組合わせは、対をなし左右に並んで配置されることにより3次元映像の撮影を行う。
【0035】
周知のように、3次元映像は、水平方向に視差(パララックス)を有する右目用の画像と左目用の画像の2枚の画像から形成できるので、第2の撮像素子と第3の撮像素子により3次元映像から得るのである。
【0036】
そこで、切り替え部17により、2次元撮影を行うときは第1の撮像素子11から出力される映像信号を用い、3次元撮影を行うときは第2の撮像素子13と第3の撮像素子15の双方から出力される映像信号に切り替えて撮影するのである。
【0037】
このとき、3次元映像用の2枚の映像、つまり第2の撮像素子13の出力特性と第3の撮像素子15の出力特性が等しくなっていることが、良好な3次元映像を得るための要件となる。
【0038】
従って、第2の撮像素子13と第3の撮像素子15には同一種類のものであることが望ましい。同じことは第2のレンズ14と第3のレンズ16にも当てはまり、これらの特性が同じであることが望ましい。
【0039】
ところで、この実施形態では、3次元撮影用に撮像素子が2個、使用されていることになるが、しかし、近年は撮像素子の小型化が進んでいて、たとえ2個使用しても、3次元撮影用の光学式アダプタを使った場合より小型にできる。
【0040】
しかも近年は、更に撮像レンズと撮像素子を一体化したモジュールも製品として存在し、或るモジュールの場合、その外形寸法は、幅(W)が11.2mmで高さ(H)は8.9mm、そして奥行き(D)は7.77mmである。
【0041】
これは前述した3次元撮影用光学式アダプタと比較して遙かに小型になっており、従って、この実施形態で、これが2個使用されたとしても、光学式アダプタよりずっと小型化が図れることになる。
【0042】
図1の説明に戻り、切り替え部17から出力された各撮像素子の映像信号はカメラ信号処理部18に入力され、ここで撮像素子の方式に応じた信号処理が施されてから3次元識別データ混合部19に供給され、3次元撮影時には、ここで3次元映像であることを識別する信号が加えられる。
【0043】
3次元識別データ混合部19の出力は記録再生信号処理部20に供給され、ここで記録メディア21に応じて記録信号処理と再生信号処理が行われた後、図示してない記録再生部により記録メディア21に記録される。
【0044】
このときの記録メディア21としては、テープメディア(いわゆる磁気テープ)が良く知られているが、これに限るものではなく、ディスクや半導体メモリであっても構わない。
【0045】
また、このとき記録再生信号処理部20の出力は、表示用信号処理部22に供給され、ここで画像表示部23の表示方式に合致した信号処理が施された後、画像表示部23に供給される
次に、こうして記録メディア21に記録された信号の再生処理について説明すると、まず、図示してない記録再生部により、記録メディア21から信号を読出し、記録再生信号処理部20で再生信号処理した後、表示用信号処理部22に供給され、ここで画像表示部23の表示方式に合致した信号処理が施された後、画像表示部23に供給され、画像として表示されることになる。
【0046】
ここで、この実施形態は、一例としてビデオカメラを対象としているので、画像表示部23は、上記した再生信号の表示に使用されるだけではなく、撮影のときのファインダとして被写体の画像を表示したり、撮影中の画像をモニタするのにも使用される。
【0047】
この画像表示部23としては種々のものがあるが、小型化の見地からは液晶表示装置が好適で、更に言えば、2次元映像の表示と3次元映像の表示が切り替えて表示可能な装置であるのが望ましい。なお、このような表示装置については後述する。
【0048】
そして、この実施形態では、画像表示部23が、上記した2次元映像と3次元映像に切り替え表示が可能な装置であった場合、表示用信号処理手段22も、表示モードに応じて必要な処理を行うようにしておく。
【0049】
ここで出力信号処理部24は、再生信号を本装置の外部に供給するための処理を行う手段で、これにより、記録メディア21から再生された画像と撮影中のモニタ画像を必要に応じて外部に供給することができるようになっている。
【0050】
次に、この実施形態におけるレンズ12、14、16について説明すると、ビデオカメラの場合、撮影用のレンズには、一般にズームレンズが用いられることが多く、しかも、動画撮影用としては、通常、10倍以上のズーム比のレンズが用いられる。
【0051】
ここでズームレンズとは、周知のように、焦点距離が連続的に変えられるレンズのことで、近距離の広い範囲を撮影するときは焦点距離を小さく設定し、遠くのものを大きく写す場合は焦点距離を大きく設定する。なお、焦点距離を大きくし、ズームアップした状態で近距離を撮影することは、被写体が大きくなりすぎるので、通常はまれである。
【0052】
ところで、3次元映像を撮影し、映像を再生したとき、レンズの焦点距離を小さくして近距離を撮影した場合には3次元効果が得易く、リアルな立体画像が観察できるが、レンズの焦点距離を長くして遠くを撮影した場合は、それほど効果が得られないことは経験的に知られているところである。
【0053】
従って、この実施形態としては、3次元映像撮影用のレンズ、つまり第2レンズ14と第3レンズ16の焦点距離を長くし高倍率にする必要はあまりなく、2次元撮影用のレンズ、つまり第1レンズ12についてだけ高倍率にしておき、遠景の撮像には2次元撮影を行えば充分である。
【0054】
良く知られているように、焦点距離が長く高倍率のレンズは大型で重くなり、ズームレンズもズーム比を大きくするとレンズが大きく重くなってしまうが、この実施形態では、上記したように、3次元映像用のレンズの焦点距離を比較的小さくしズーム比を小さく抑えることができるので、ビデオカメラ全体として小型化が図れることになる。
【0055】
更に小型化を優先するのであれば、3次元映像撮影用の第2のレンズ14と第3のレンズ16に固定焦点レンズを用いればよく、ズームレンズを使用する場合でも、実験によれば、ズーム比をおおむね3倍以下に抑え、焦点距離を35mmカメラ換算でおおむね150mm以下すればよい。それ以上にしても3次元効果がそれほど期待されるわけではないからである。
【0056】
次に、この実施形態における撮像素子の画素数について説明すると、上述したように、動画撮影用のカメラとしては10倍以上のズームレンズを用いるのが通例であるが、この場合、特に焦点距離を大きくした際にカメラの手ぶれが問題になる。
【0057】
そして、この対策として、従来から手ぶれ補正機能が採用されていることは、良く知られているところであり、本発明の実施形態でも、この手ぶれ補正期機能を適用するのが望ましい。そこで、この手ぶれ補正について、図2により説明する。なお、ここでは、手ぶれ補正の原理について説明し、手ぶれ補正機能の詳細については省略する。
【0058】
図2において、いま記録映像エリア25と撮像素子の画素エリア26が図示の通りであったとする。ここで記録映像エリア25に対して画素エリア26が大きくなっているのは余裕をみる必要があるからである。
【0059】
そして、手ぶれがない場合の被写体が27であるとすると、この場合は撮像素子の中心に被写体27が結像されているので、記録映像エリア25を切り出して記録してやれば画面中心に被写体が記録される。
【0060】
ここで、もしも手ぶれがあったとすると、被写体の結像位置は、手ぶれの程度に応じて、例えば位置28にずれてしまう。そうすると、このとき記録映像エリア25を切り出して記録したとすれば、被写体が画像中心からずれてしまう。そこで、手ぶれの量を検出して、それに合わせて記録する映像エリア25を位置29ににずらして切り出すと、記録される映像は画面中心になる。
【0061】
このように、手ぶれに応じて画像の切り出し位置を変え、被写体の画像が常に画像中心に撮影されるようにすれば、手ぶれが補正されたことになり、これが手ぶれ補正の原理である。
【0062】
従って、手ぶれ補正のためには、本来必要な画素数より水平、垂直とも少し大きな画素数の撮像素子を用い、手ぶれに応じて記録画像を切り出すようにする必要が有り、このため本来必要とする画像エリアより大きな画素範囲をもった撮像素子を用いるようにすることになる。
【0063】
このとき、上述したように、3次元映像撮影用レンズにはズーム比を大きくする必要がなく、従って手ぶれの影響も少ないので、手ぶれ補正の必要性はそれほどでもなくなる。
【0064】
そこで、この実施形態では、2次元撮影用の撮像素子11には、手ぶれ補正に備えて画素数の多いものが必要になるが、3次元映像撮影用の第2の撮像素子13と第3の撮像素子15には、それ程、画素数の大いものは不要で、第1の撮像素子11よりも画素数が少ないものが採用できることになり、従って、この実施形態によれば、更に小型化に効果がある。
【0065】
次に、この実施形態における3個の撮像素子11、13、15とレンズ12、14、16の配置について説明する。ここで、レンズの光軸は撮像素子の撮像面の中心と一致させるのが一般的なので、レンズ位置が決まれば撮像素子の位置は定まることになり、従って、ここではレンズの位置について説明する。
【0066】
図3は、この実施形態におけるレンズ配置の一例を示したもので、ここで31はビデオカメラの装置本体で、32はカメラの底面位置、33は第1のレンズ12の位置、34は第2のレンズ14の位置、35は第2のレンズ14の底面位置32からの高さ、36は第3のレンズ16の位置、37は第3のレンズ16の底面位置32からの高さ、38は第1のレンズ12から第2のレンズ14までの水平方向距離、39は第1のレンズ12から第3のレンズ16までの水平方向距離である。
【0067】
ここで、第2のレンズ14と第3のレンズ16は3次元映像を撮影するために使用されるので、3次元映像を得るのに必要な視差をもっていなければならないので、水平方向に所定の距離を離して左右に配置される。
【0068】
しかも、このとき、これらのレンズ14、16の高さに差があると、撮影した映像の高さ方向の位置がずれた画像が撮影されてしまい、良好な3次元映像が得られなくなってしまう。そこで、第2のレンズの高さ35と第3のレンズの高さ37は同じになるように配置することが望まれる。
【0069】
また、この実施形態では、2次元映像と3次元映像が切り替えて撮影されるので、切り替えたとき、画像の中心がずれると見苦しい画像になってしまう。従って、第1のレンズの取り付け位置に対して、第2のレンズと第3のレンズが左右に等距離離れて配置されることが望ましい。つまり、水平距離38、39が等しくなるように配置される。
【0070】
この実施形態では、これら第1と第2それに第3の3個のレンズ12、14、16の配置に関しては、以上の内容の制約が課されるだけなので、かなり自由な配置ができ、しかも3次元撮影用のレンズ14、16と撮像素子13、15については、上記したように、かなり小型にできるので、ビデオカメラ装置のデザイン上の自由度は高く、ユーザーの好みに応じたデザインに容易に仕上げることができる。
【0071】
次に、この実施形態におけるカメラ信号処理について説明すると、この実施形態では、撮像素子が3個用いられているが、信号処理手段は3系統設ける必要はなく、図1に示されているように、1系統の回路で処理することができる。
【0072】
すなわち、この実施形態では、まず、2次元撮影と3次元撮影が切り替えて処理され、そして、3次元撮像に際しては、フィールド順次で交互に処理されるので、1系統の回路で処理できるのである。
【0073】
まず、2次元撮影と3次元撮影の切り替え方法について説明すると、図1において、61は2次元と3次元の切り替えスイッチで、図示してないが、ビデオカメラ装置本体31(図3)のユーザーが操作しやすい所に設けてある。
【0074】
そして、このスイッチ61から出力される信号を2次元3次元制御部62に供給し、これにより切り替え部17を制御して、2次元動作と3次元動作を切り替える。
【0075】
そして、まず、2次元撮影の場合、切り替え部17は撮像素子11の出力映像信号をカメラ信号処理部18に供給する。従って、このときは撮像素子11の出力映像信号が処理され、撮像素子13と撮像素子15の出力映像信号は処理されない。
【0076】
次に、3次元撮影の場合、切り替え部17は撮像素子切り替え部41の出力をカメラ信号処理部18に供給する。従って、このときは撮像素子13と撮像素子15の出力映像信号がカメラ信号処理部18で処理され、このときは撮像素子11の信号は処理されない。
【0077】
ここで、2次元撮影の場合の処理については、既に説明した通りであるから、以下、3次元撮像の場合の処理について説明すると、このときの処理は、図1の撮像素子切り替え部41で実行される。そこで、以下、図4により、この撮像素子切り替え部41の動作について説明する。
【0078】
図4において、まず42は垂直同期信号で、図1には図示されていないが、撮像素子13、15はこの同期信号42に同期して駆動される。次に43は切り替え制御信号で、垂直同期信号41に同期して、フィールド期間毎に交互にレベル1とレベル0に切換わっており、この切り替え制御信号43が、図1に示すように、撮像素子切り替え部41に供給されている。
【0079】
そこで、撮像素子切り替え部41は、切り替え制御信号43がレベル1のときは、第2の撮像素子13の出力44を出力46として取り出し、レベル0のときは、第3の撮像素子15の出力45を出力46に取り出すように動作する。
【0080】
これにより、出力46には、1フィールド期間毎に交互に第2の撮像素子13の出力44と第3の撮像素子15の出力45が得られ、これがカメラ信号処理部18に供給されることになる。
【0081】
この結果、記録メディア21には、第2の撮像素子13と第3の撮像素子14の画像がフィールド順次で記録され、従って、再生時は、このフィールド順次の映像が表示信号処理部22により、画像表示部23の動作に合わせて変換処理されることになる。
【0082】
そこで、後述するように、画像表示部23の例えば偶数フィールド期間に表示される画像はユーザーの右目だけで観察され、奇数フィールド期間に表示される画像は左目でだけ観察されるようにしてやれば、3次元の立体画像がユーザーに見えることになる。
【0083】
ここで、この実施形態における3次元画像信号処理の他の例について、図5により説明すると、この例では、同図に示すように、第2撮像素子13の出力44を第1圧縮位置調整手段51を介して撮像素子切り替え部41に供給し、第3撮像素子15の出力45も第2圧縮位置調整手段52を介して撮像素子切り替え部41に供給するように構成してある。
【0084】
このとき第1圧縮位置調整手段51は、図6に示すように、1フィールド期間の画像を水平方向に略1/2に圧縮し、画面の左側、つまり水平期間の前半に配置されるように位置を調整した出力59に変換する働きをし、第2圧縮位置調整手段52も同じく1フィールド期間の画像を水平方向に略1/2に圧縮し、今度は画面の右側、つまり1水平期間の後半に配置されるように位置を調整した出力60に変換する働きをする。
【0085】
このため、図6において、水平同期信号42と第2撮像素子13の出力44、それに第3撮像素子15の出力45は、図4のときと同じであるが、切り替え制御信号54は、図4の切り替え制御信号54とは異なっていて、水平同期信号42と同期して1フィールド期間の前半期間と後半期間で交互にレベル1とレベル0に切換わる信号になっている。
【0086】
この結果、撮像素子切り替え部41の出力46による画像は、1水平期間中に第2の撮像素子信号と第3の撮像素子信号が並ぶような画像になる。
【0087】
この様子を画像として示したのが図7で、図示のように、出力46による画像は1画面の左右に第2の撮像素子と第3の撮像素子の画像が1/2に圧縮され並んだ映像となり、これがカメラ信号処理部18に供給されることになる。
【0088】
そして、この結果、この実施形態において、図5の3次元画像信号処理を適用うした場合は、1画面内に第1の撮像素子と第2の撮像素子の画像が1/2に圧縮して記録され、再生時は、この映像が表示信号処理部22により、画像表示部23による表示方式に合わせた変換処理が施され、図7の出力46に示す画像が画像表示部23に表示されることになる。
【0089】
ここで、この図7の画像の場合は、図7の左側の画像59はユーザーの左目だけで観察され、右側の画像60はユーザーの右目だけで観察されるようにすると、3次元立体画像を見ることができる。この方法としては、後述する2次元映像と3次元映像を切り替えて動作することができる画像表示部を、3次元表示で使う場合が上げられる。このときTFT液晶部の細条部に右画像と左画像が交互に表示されるように、図1の表示信号処理部22が変換処理を行うのである。
【0090】
以上のようにすることにより、この実施形態によれば、カメラ信号処理が1系統で済むことになり、従って、装置の小型化に更に貢献することができる。
【0091】
そして、この実施形態によれば、2次元と3次元の各モードの切り替えが電気的に行え、スイッチを操作するだけで即座に切り替えわれるので、光学式アダプタのように脱着操作の必要はなく、任意のタイミングで極めて簡単に切り替えることができ、撮影中でもそのままで切り替えることができる。
【0092】
図1に戻り、この実施形態では、2次元と3次元の切り替えスイッチ61が、再生時の2次元3次元切り替えにも使用される。すなわち、記録されている画像が2次元映像か3次元映像かによって、3次元表示処理部22と画像表示部23を制御し、再生映像のモードにあった処理が得られるようにするのである。
【0093】
ここで、この実施形態では、上記したように、3次元識別データ混合回路19を設け、これにより、3次元撮影モードのときは3次元識別データが混合されるようにしてあり、従って、記録した画像が3次元の場合は3次元識別信号が記録されている。
【0094】
そこで、これを3次元識別データ検出部63で検知し、この検知結果を2次元3次元制御部62に供給することにより、表示処理部22と画像表示部23を制御し、3次元映像が再生された場合は自動的に3次元表示が行われるようにすることができる。
【0095】
次に、ビデオカメラによる撮影時、被写体の位置により2次元撮影モードと3次元撮影モードが自動的に切り替えられるようにした場合の本発明の一実施形態について、図8により説明する。
【0096】
ここで、この図8の実施形態が、ブロック構成上で図1の実施形態と異なる点は、ズーム制御スイッチW71とズーム制御スイッチT72、それにレンズ制御部73が備えられている点だけで、その他は同じである。
【0097】
従って、以下、図1と異なる部分に重点を置いて説明すると、この図8の実施形態の場合、まず第1のレンズ12と第2のレンズ14及び第3レンズ16は、何れもズームレンズで構成されるが、このとき、第2のレンズ14と第3レンズ16には特性が同じズームレンズを使用する。
【0098】
そして、第1のズームレンズの一番短いときの焦点距離と、第2と第3のズームレンズの一番長いときの焦点距離が同じになるように、各々のズームレンズの焦点距離が選択されている。
【0099】
例えば図9に示すように、第1のレンズの焦点距離81は、35mmカメラ換算で144mm〜480mm(ズーム比は3.3倍)とし、第2と第3のレンズの焦点距離82は、同じく35mmカメラ換算で48mm〜144mm(ズーム比は3倍)とする。
【0100】
図8に戻り、ズーム制御スイッチW71とズーム制御スイッチT72は、その名称通り、ズームレンズの焦点距離を制御するスイッチで、このときズーム制御スイッチW71は焦点距離を短くするとき操作し、ズーム制御スイッチT72は焦点距離を長くするとき操作する。
【0101】
レンズ制御部73は各スイッチ71、72の操作状態を入力し、それに応じて第1のレンズ12、第2のレンズ14、それに第3のレンズ16の焦点距離を制御する働きをするが、このとき第2のレンズ14と第3のレンズ16は3次元映像を撮影するためのレンズなので、各々は常に同じ焦点距離82になるように制御される。
【0102】
次に、この図8の実施形態による焦点距離の制御と2次元3次元切り替え撮影について、図9により説明すると、まず、基本的な制御としては、これら第1のレンズ12と第2第3のレンズ14、16は、各スイッチ71、72の操作に応じて連続的に制御され、焦点距離が48mmから480mmまで変化される。
【0103】
そして、この実施形態では、動作開始当初、つまりビデオカメラ装置の電源が投入された直後の初期状態では、第2と第3のレンズ14、16の焦点距離は一番短い48mmの点Aに、そして、第1のレンズ12の焦点距離も一番短い144mmの点Bにセットされるようになっていて、このとき第2と第3のレンズ14、16の焦点距離を、ビデオカメラの焦点距離として認識する。
【0104】
ここで、まずズーム制御スイッチT72が押されたとすると、第2と第3のレンズ14、16の焦点距離が長くなってゆき、図9の矢印Tで示すように、点Aから点Bに向かって移動する。このとき第2と第3のレンズ14、16の焦点距離をビデオカメラの焦点距離として認識する。
【0105】
こうして点Bに達し、焦点距離が144mmになると、第2と第3のレンズ14、16の焦点距離変化は停止するが、ここで、更にスイッチ72が押されていると、今度は第1のレンズ12の焦点距離がB点での144mmから長くなってゆき、点Bから移動して点Cに向かう。
【0106】
そして、この第1のレンズ12が動作を開始した時点で、今度は第1のレンズ12の焦点距離がビデオカメラの焦点距離として認識され、点Cに達して焦点距離が480mmになると、第1のレンズ12の焦点距離変化は停止する。
【0107】
次に、今度はズーム制御スイッチW71が押されたとする。そうすると、今度は焦点距離は短くなってゆくが、このとき、焦点距離144mmまでは第1のレンズ12だけが動き、この時点では、第1のレンズ12の焦点距離がビデオカメラの焦点距離として認識される。
【0108】
ここで、更にスイッチ71が押されていたとすると、やがて点Bで第1のレンズ12は停止するが、ここで、第2と第3のレンズ14、16が動き始め、その焦点距離が短くなってゆく。
【0109】
そして、この時点で第2と第3のレンズ14、16の焦点距離がカメラの焦点距離として認識され、焦点距離48mmまでゆくと停止する。
【0110】
このようにした結果、ビデオカメラの焦点距離は48mmから144mmまで連続なものとしてレンズ制御部73に認識される。
【0111】
そして、このため、2次元3次元制御部62には、レンズ制御部73から制御信号が供給され、この結果、ビデオカメラの焦点距離が48mmから144mmの間は第2と第3のレンズ14、16を使って3次元撮影が行われ、ビデオカメラの焦点距離が144mmから480mmの間は第1のレンズ12を使った2次元撮影が行われるように制御されることになる。
【0112】
そこで、この実施形態によれば、ズーム制御スイッチ71、72を操作することにより、ビデオカメラの焦点距離が短焦点側では第2と第3のレンズ14、16を使用した3次元撮影が行われ、長焦点側では第1のレンズ12を称した2次元撮影が行われるように自動的に切り替えられ、且つ3次元撮影を行っているときは、3次元識別データ混合部19により識別信号が混合されて記録されることになる。
【0113】
従って、この実施形態によれば、3次元撮影用のレンズが小型化されると共に2次元撮影用のレンズもズーム比が小さくすることができ、この結果、小型化が図れる上、この実施形態によれば、撮影者(ユーザー)は、2次元撮影と3次元撮影に意識することなく撮影することができるので、撮影者の負担を減らすことができる。
【0114】
また、この実施形態の場合、既に説明したように、撮影した画像については、再生時、2次元動作と3次元動作に自動的に切り替わるようになっているので、3次元撮影した画像についても、極めて簡単に対応でき、容易に立体像として鑑賞することができる。
【0115】
ここで、上記した2次元映像の表示と3次元映像の表示に切り替えて動作することができる画像表示部の一例について説明すると、この場合の画像表示部23は、図10に示すように、TFT液晶23Aとスイッチ液晶23Bを積層して構成され、図の右側からバックライトで照明光を当て、図の左側から観察するようになっている。
【0116】
そして、まずTFT液晶23Aは、複数個の液晶セル(画素)を一列に上下に配置した細条部を複数本、左右に並行に並べて表示部としたもので、各細条部毎に交互に右画像と左画像を表示させるように作られている。
【0117】
次に、スイッチ液晶23Bは、TFT液晶23Aの細条部に対応して、同じく上下に伸び、左右に空間を隔てて交互に並んで配置された液晶を視差バリアとして備え、この視差バリアを光シャッタとして働かせるようにしたもので作られている。
【0118】
いま、ここでTFT液晶23Aの細条部に交互に右画像と左画像を表示させた状態で、スイッチ液晶23Bの視差バリアを不透明状態に制御してやると、図10(a)に示すように、視差バリアにより照明光が細条に分離されてTFT液晶23Aに照射され、この結果、ユーザーの右目には右画像だけが見られ、左目では左画像だけが見えるようになり、この結果、表示された画像が立体像として観察されることになる。
【0119】
次に、スイッチ液晶23Bの視差バリアを透明状態に制御にした場合は、図10(b)に示すように、TFT液晶23Aは均一に照明されるので、この結果、今度は通常の表示状態になり、2次元画像がそのまま観察される。
【0120】
従って、この図10で説明した画像表示部23によれば、2次元映像の表示と3次元映像の表示に切り替えて動作する画像表示部が得られることになる。
【0121】
ここで、以上に説明した本発明の実施形態による効果について列挙すれば以下の通りである。
【0122】
第1の撮像素子と、第1の撮像素子用の第1のレンズと、第2の撮像素子と、第2の撮像素子用の第2のレンズと、第3の撮像素子と、第3の撮像素子用の第3のレンズと、撮像素子から読み出された画像信号を処理するカメラ信号処理手段と、撮影した画像信号を記録する手段と、記録された画像信号を再生し表示する手段を備え、第1の撮像素子で2次元映像を撮影し、第2の撮像素子と第3の撮像素子で3次元映像を撮像し、前記第1の撮像素子による2次元映像の撮影と、前記第2の撮像素子と前記第3の撮像素子とによる3次元映像の撮影とを、切り替えて撮影するようにしたので、2次元動作と3次元動作の切り替えが簡単な小型の記録再生装置が実現できる。
【0123】
次に、前記第1のレンズはズームレンズであり、前記第2のレンズと前記第3のレンズは固定焦点のレンズとすることにより、小型な装置が実現できる。
【0124】
また、前記第1のレンズをズームレンズとし、第2のレンズと第3のレンズを同じ特性のズームレンズとした上で、第2と第3のズームレンズの最大焦点距離を、第1のズームレンズの最大焦点距離より小さくすることにより、小型な装置が実現できる。
【0125】
第2の撮像素子と第3の撮像素子として、第1の撮像素子よりも少ない画素数の撮像素子を用いることにより、小型な装置が実現できる。
【0126】
第2の撮像素子と第3の撮像素子を、装置の底面からの高さが同じになるように配置したので、高品位の3次元映像が撮影できる。
【0127】
第1の撮像素子の取付位置と、第2の撮像素子及び第3の撮像素子の取付位置の中心を略一致するようすることにより、2次元撮影と3次元撮影の切り替えに際しても画面中心がずれないので、高品位の画像を撮影することができる。
【0128】
カメラ信号処理部が、第1の撮像素子と第2の撮像素子、それに第3の撮像素子の出力映像信号に共通化できるので、小型化が可能になり、価格を低く抑えることができる。
【0129】
2の撮像素子と第3の撮像素子による3次元映像の撮影と記録にフィールド順次方式を適用し、3次元映像再生時、3次元映像表示部に合わせた変換が自動的に得られるので、3次元画像の観賞が容易になる。
【0130】
第2の撮像素子と第3の撮像素子による3次元映像の撮影と記録に際して、同一画面内に第2の撮像素子出力と第3の撮像素子出力を配置して記録し、3次元映像再生時、3次元映像表示部に合わせて変換する手段を設けたので、3次元画像の再生が容易になり、簡単に鑑賞することができる。
【0131】
2次元映像の撮影と3次元映像の撮影を切り替えるスイッチが設けられているので、撮影中でも任意に2次元モードと3次元モードを切り替えることができ、このため、撮影者の意図に従っていつでも簡単に2次元撮影と3次元撮影を切り替えることができる。
【0132】
第2の撮像素子と第3の撮像素子により撮影された3次元映像の記録に当たっては、3次元映像であることを示す信号が同時に記録できるので、再生時に2次元と3次元の切り替えを自動的に得ることができる。
【0133】
再生された画像信号を表示する手段が、2次元映像と3次元映像を切り替えて表示できるので、記録された画像が2次元か3次元かにより切り替えて再生することができ、どちらでも任意に再生できるので便利である。
【0134】
記録された映像信号の再生に当たっては、3次元映像であることを示す信号が検知でき、自動的に2次元表示と3次元表示に切り替えることができるので、ユーザー自ら切り替える必要がなくなり、極めて便利に使用することができる。
【0135】
第1のレンズをズームレンズとし、第2のレンズと第3のレンズは特性が同じズームレンズ又は固定焦点レンズとすることができるので、第1のレンズのズームの短焦点側焦点距離と第2第3のレンズの長焦点側の焦点距離を略一致させ、このとき、第1のレンズと第2第3のレンズを制御する手段を設け、単一のズームレバーの操作により、広角撮影時には、第2と第3の撮像素子とレンズを用いた3次元撮影を行い、望遠撮影時は、第1の撮像素子とレンズを用いた2次元撮影を行うように自動的に切り替わるので、撮影時にユーザーが2次元動作と3次元動作を意識することなく撮影ができる。
【0136】
また、この結果、レンズも小型にできるので、小型で簡便な装置にすることができる。
【0137】
【発明の効果】
本発明によれば、小型化に必要な種々の工夫が凝らされているので、小型でデザイン性に優れた立体映像記録再生装置を容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による立体映像記録再生装置の一実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるぶれ補正の原理説明図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるレンズ配置の説明図である。
【図4】本発明の一実施形態による撮像素子の切り替え動作を説明するためのタイミング図である。
【図5】本発明の一実施形態における撮像素子の切り替え制御の他の例を示すブロック構成図である。
【図6】本発明の一実施形態による撮像素子の切り替え動作の他の例を説明するためのタイミング図である。
【図7】本発明の一実施形態における3次元画像の一例を示す説明図である。
【図8】本発明による立体映像記録再生装置の他の一実施形態を示すブロック構成図である。
【図9】本発明による立体映像記録再生装置の他の一実施形態におけるズームレンズ制御の説明図である。
【図10】本発明の実施形態における表示部の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
12 第1のレンズ
14 第2のレンズ
16 第3のレンズ
11 第1の撮像素子
13 第2の撮像素子
15 第3の撮像素子
17 2次元3次元切り替え部
18 カメラ信号処理部
19 3次元識別データ混合部
20 記録再生信号処理部
21 記録メディア
22 表示信号処理部
23 画像表示部
41 撮像素子切り替え部
61 2次元3次元切り替えスイッチ
62 2次元3次元制御部
63 3次元識別データ検出部
71 ズーム制御スイッチW
72 ズーム制御スイッチT
73 レンズ制御部

Claims (15)

  1. 第1の撮像素子と第1のレンズにより2次元映像を撮影する手段と、第2の撮像素子と第2のレンズ及び第3の撮像素子と第3のレンズにより3次元映像を撮像する手段を設け、
    前記2次元映像を撮影する手段と前記3次元映像を撮像する手段を切り替えて撮影し記録することを特徴とする立体映像記録再生装置。
  2. 請求項1に記載の発明において、
    前記第1のレンズがズームレンズで、前記第2のレンズと前記第3のレンズが固定焦点レンズであることを特徴とする立体映像記録再生装置。
  3. 請求項1に記載の発明において、
    前記第1のレンズがズームレンズで、前記第2のレンズと前記第3のレンズが同じ特性のズームレンズであり、
    前記第2と第3のズームレンズの最大焦点距離が、前記第1のズームレンズの最大焦点距離より小さいことを特徴とする立体映像記録再生装置。
  4. 請求項1に記載の発明において、
    前記第2の撮像素子と前記第3の撮像素子が、前記第1の撮像素子よりも少ない画素数の撮像素子であることを特徴とする立体映像記録再生装置。
  5. 請求項1に記載の発明において、
    前記第2の撮像素子と前記第3の撮像素子は、装置の底面からの高さが同じになるように配置されていることを特徴にする立体映像記録再生装置。
  6. 請求項1に記載の発明において、
    前記第2のレンズと前記第3のレンズの取り付け位置の中心が、前記第1のレンズの取り付け位置と略一致するように配置されていることを特徴にする立体映像記録再生装置。
  7. 請求項1に記載の発明において、
    前記第1の撮像素子と前記第2の撮像素子及び前記第3の撮像素子の出力映像信号が、単一の信号処理手段により処理されることを特徴にする立体映像記録再生装置。
  8. 請求項7に記載の発明において、
    前記単一の信号処理手段による前記第2の撮像素子の出力映像信号と前記第3の撮像素子の出力映像信号の信号処理がフィールド順次処理であり、
    3次元映像再生時には3次元映像表示手段に合わせて信号変換処理する手段が設けられていることを特徴とする立体映像記録再生装置。
  9. 請求項7に記載の発明において、
    前記第2の撮像素子の出力映像と前記第3の撮像素子の出力映像を同一画面内に配置する映像信号変換手段を備え、
    3次元映像再生時には3次元映像表示手段にあわせて信号変換処理する手段が設けられていることを特徴とする立体映像記録再生装置。
  10. 請求項1に記載の発明において、
    2次元モードと3次元モードを切り替えるスイッチが備えられ、
    2次元モードと3次元モードの切り替えが撮像中も含め任意の時点で行えるように構成したことを特徴にする立体映像記録再生装置。
  11. 請求項1に記載の発明において、
    前記第2の撮像素子と前記第3の撮像素子による3次元映像の記録に際して、3次元映像であることを示す信号が同時に記録されるように構成したことを特徴とする立体映像記録再生装置。
  12. 請求項11に記載の発明において、
    前記3次元映像を記録して再生したとき、当該再生された画像信号を表示する手段は、2次元映像と3次元映像に切り替えて表示する機能を備えていることを特徴とする立体映像記録再生装置。
  13. 請求項12の発明において、
    前記映像信号の再生時、前記3次元映像であることを示す信号を検知し、前記表示する手段を自動的に2次元表示から3次元表示に切り替えることを特徴とする立体映像記録再生装置。
  14. 請求項1に記載の発明において、
    前記第1のレンズはズームレンズで、前記第2のレンズと前記第3のレンズは特性が同じズームレンズであり、
    前記第1のレンズのズーム短焦点側焦点距離と、前記第2及び第3のレンズのズームレンズの長焦点側焦点距離が略一致する焦点距離構成にし、
    前記第1のズームレンズ及び前記第2と第3のズームレンズのズーム比を変倍するズームレンズ切り替え手段と、
    ズーム変倍範囲が第2と第3のズームレンズにより動作しているときは3次元撮影を行なわせ、ズーム変倍範囲が第1のズームレンズにより動作しているときは2次元撮影を行なわせるズームレンズ制御手段とが設けられていることを特徴とする立体映像記録再生装置。
  15. 請求項1に記載の発明において、
    前記第1のレンズはズームレンズで、前記第2のレンズと前記第3のレンズは特性が一致した固定焦点レンズであり、
    前記第1のレンズのズーム短焦点側焦点距離と、前記第2及び第3のレンズの固定焦点距離が略一致する焦点距離構成にし、
    前記第2及び第3の固定焦点距離レンズにより撮像しているときは3次元撮影を行なわせ、前記第1のレンズにより撮像しているときは2次元撮影を行なわせるレンズ切り替え手段とが設けられていることを特徴とする立体映像記録再生装置。
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