JPH10200266A - ビルドアッププリント配線板およびその製造方法 - Google Patents

ビルドアッププリント配線板およびその製造方法

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JPH10200266A
JPH10200266A JP1602197A JP1602197A JPH10200266A JP H10200266 A JPH10200266 A JP H10200266A JP 1602197 A JP1602197 A JP 1602197A JP 1602197 A JP1602197 A JP 1602197A JP H10200266 A JPH10200266 A JP H10200266A
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via hole
photosensitive resin
copper plating
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Tomoiku Nakagawa
智郁 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性が良いフォトビアホールの長所と加工
精度が高く超小径化が可能なレーザービアホールの長所
とを備えるビルドアッププリント配線板を提供する。 【解決手段】 通常プリント配線板では全てのビアホー
ルを超小径にする必要性は少なく、一部のビアホールだ
けを超小径化すれば足りることに着目し、超小径化が必
要なビアホールだけをレーザービアホールとして加工工
数の増加を極力抑制し、その他のビアホールは生産性の
良いフォトビアホールとして、2種のビアホールを混在
させた。そのために、フォトビアホールの形成に用いた
感光性樹脂層を、フォトビアホールの形成後にベーキン
グして硬化することにより、レーザービアホールの形成
にそのまま利用できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリント配線板
の同一層にレーザー加工により形成したレーザービアホ
ールとフォトリソグラフ加工により形成したフォトビア
ホールとを有するビルドアッププリント配線板とその製
造方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層プリント配線板の製造方法におい
て、絶縁基板の少なくとも一方の面に回路パターンと絶
縁層とを順次積み上げてゆくビルドアップ法が公知であ
る。この場合には、各層の回路パターン間を電気的に接
続するために、ビアホール(バイアホール、ビヤホー
ル)を設けている。
【0003】図2と図3はこのビアホールの製造工程を
示す図である。図2はレーザーを用いてビアホールを形
成する工程を、また図3はフォトリソグラフ加工により
ビアホールを形成する工程を示す。まず図2のレーザー
ビアホールの形成法を説明する。
【0004】図2において符号10は銅張積層板であ
り、紙やガラス繊維などの補強基材に樹脂を含浸させた
シート(プリプレグ)を重ね、加圧加熱処理して得た絶
縁板(積層板)の両面または片面に銅箔12を張り付け
たものである。ここではガラス布にエポキシ樹脂を含浸
させたもの、例えばNEMA規格FR−4の両面銅張積
層板を用いる。この銅箔12,12には公知のフォトエ
ッチング法によって適宜の回路パターンが形成される。
【0005】14,14は熱硬化性樹脂層であり、銅張
積層板10の両面に例えばエポキシ系の熱硬化性樹脂を
塗布し加熱することにより形成される。これらの熱硬化
性樹脂層14,14の上には銅箔16,16が積層され
ている。これらの銅箔16,16には、公知のフォトエ
ッチング法によりビアホール用の小開口部18および所
定の回路パターンが形成される(図2の(A))。
【0006】このように作られた積層体20には、各小
開口部18を指向してレーザーが順番に照射される。レ
ーザーは表面の銅箔16を透過しないので、銅箔16が
無い小開口部18を通して熱硬化樹脂層14を加熱し消
失させる。この結果小開口部18の下にレーザービアホ
ール用の小孔22が形成される。レーザーは下の銅箔1
2の下に到達することができないから、小孔22の底に
は下の銅箔12が現れる。図2の(B)はこの状態を示
している。
【0007】次にこの積層体20は銅めっきされる。す
なわち無電解銅めっきにより小孔22の内面を含む表面
に導電性が付与された後、電解銅めっきが施され、所定
厚さの銅めっき層24が形成される。小孔22の内面に
形成された銅めっき層24は、下の銅箔12の回路パタ
ーンと上の銅箔16の回路パターンとを接続するビアホ
ール(レーザービアホール)26となる(図2の
(C))。
【0008】なお表面の銅箔16には必要に応じてフォ
トエッチング法などによって回路パターンを形成するの
は勿論である。またこの上に前記と同様の手順によって
さらに他の熱硬化性樹脂層14や銅箔16を重ね、レー
ザービアホール26を形成することにより、積層数を増
やすことができる。
【0009】次に図3を用いてフォトビアホールの形成
法を説明する。まず前記図2で用いたのと同様な銅張積
層板10を用意する。そしてこの両面に感光性樹脂、例
えばエポキシアクリレート系の光硬化性樹脂を塗布する
(図3の(A))。この光硬化性樹脂の塗布層(光硬化
性樹脂層)30を低温の恒温槽に入れ、樹脂の溶媒中に
含まれる揮発性有機溶剤を除いて乾燥させ、膜質を適当
に硬化させる。
【0010】次にこの積層体32の表面にビアホールの
パターンを焼付けたフォトマスク34を密着させ、ある
いは僅かに離して位置合わせを行い、適切な波長の光
(通常紫外線(UV)の光線を用いる)を照射して露光
する(図3の(B))。この結果ビアホールのパターン
の下の樹脂層30は硬化せず、パターン以外の部分の樹
脂層30が硬化する。
【0011】そしてアルカリ溶剤の現像液で現像して未
硬化部分(可溶部分)を取り去れば、フォトマスク34
に焼付けられたビアホールのパターンに一致する小孔3
6,すなわちフォトビアホール用の小孔36が形成され
る(図3の(C))。この表面に銅めっきを施して銅め
っき層38を形成すれば、下の銅箔12と表面の銅めっ
き層38とを接続するビアホールすなわちフォトビアホ
ール40が得られる(図3の(D))。
【0012】なお表面の銅めっき層38にはフォトエッ
チング法などにより適宜の回路パターンを形成すること
ができる。また同様の手順を繰り返して積層数を増やす
ことができる。
【0013】
【従来技術の問題点】図3により説明したフォトビアホ
ール40の形成法では、フォトリソグラフ法を用いるた
めに一度の露光・現像により多数のフォトビアホール4
0を能率良く形成することができ、生産性を高くするこ
とが可能である。
【0014】しかしながら露光に用いる光(通常紫外
線)は回折現象などにより広がりが大きい。このために
加工精度の限界があり、通常の生産ラインでは直径15
0μm以下のビアホールを形成することは難しいという
問題がある。
【0015】一方図2に示したレーザービアホール26
の形成法では、加工に用いるレーザーの直進性(指向
性)が良く広がりが小さいため、加工精度が良い。通常
は直径100μmレベルの加工が可能である。しかしな
がらこの方法はレーザーをフォトエッチングした小開口
部18ごとに別々に照射する必要があり、レーザーを移
動させながら小孔22を1つずつ順番に加工しなければ
ならない。このためレーザーによる小孔22の加工工数
が増え生産性が悪いという問題が生じる。
【0016】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、生産性が良いフォトビアホールの長所と加
工精度が高く超小径化が可能なレーザービアホールの長
所とを備えるビルドアッププリント配線板を提供するこ
とを第1の目的とする。またその製造方法を提供するこ
とを第2の目的とする。
【0017】
【発明の構成】この発明は、通常プリント配線板では全
てのビアホールを超小径にする必要性は少なく、一部の
ビアホールだけを超小径化すれば足りることに着目し、
超小径化が必要なビアホールだけをレーザービアホール
として加工工数の増加を極力抑制し、その他のビアホー
ルは生産性の良いフォトビアホールとして、2種のビア
ホールを混在させたものである。
【0018】そのためにこの発明では、フォトビアホー
ルの形成に用いた感光性樹脂層を、フォトビアホールの
形成後にベーキングして硬化することにより、レーザー
ビアホールの形成にそのまま利用できるようにした。
【0019】この発明によれば第1の目的は、異なる層
の回路パターンを接続するビアホールを有するビルドア
ッププリント配線板において、少なくとも一方の面に回
路パターンが形成された絶縁基板と、この回路パターン
の上に積層された感光性樹脂層と、この感光性樹脂層に
形成されたフォトビアホールと、ベーキングによって硬
化した前記感光性樹脂層に形成されたレーザービアホー
ルとを有することを特徴とするビルドアッププリント配
線板、により達成される。
【0020】また第2の目的は、アホールを有するビル
ドアッププリント配線板の製造方法において、 a)回路パターンを形成した銅張り積層板に感光性樹脂
を積層し、 b)この感光性樹脂にフォトリソグラフ加工により前記
回路パターンに到達するフォトビアホール用の小孔を形
成し、 c)銅張り積層板上に残った感光性樹脂をベーキングに
より硬化し、 d)この感光性樹脂に銅めっきを施して第1銅めっき層
を形成し、e)この第1銅めっき層にフォトエッチング
加工によりレーザービアホール用の小開口部を形成し、 f)この第1銅めっき層にレーザーを照射してこのレー
ザービアホール用の小開口部から前記回路パターンに到
達するレーザービアホール用小孔を感光性樹脂に形成
し、 g)第1銅めっき層およびレーザービアホール用小孔に
銅めっきを施して第2銅めっき層を形成する、ことを特
徴とするビルドアッププリント配線板の製造方法、によ
り達成される。
【0021】ここに用いる感光性樹脂は、感光性樹脂と
熱硬化性樹脂との混合物とし、ベーキングの工程(c)
における樹脂の硬化を促進させるのが望ましい。
【0022】
【実施態様】図1はこの発明による製造方法の一実施態
様を示す図である。この実施態様ではフォトリソグラフ
法によるフォトビアホールの加工を行った後にレーザー
ビアホールの加工を行っている。
【0023】まず前記図2,3で用いたものと同様な銅
張積層板10を用意する。これは絶縁基板の両面に銅箔
12を張り付け、回路パターンを形成したものである。
この銅張積層板10の両面には感光性樹脂、例えばエポ
キシアクリレート系の樹脂を塗布し乾燥させて適度に硬
化させることにより感光性樹脂層30を形成する(図1
の(A))。この工程(A)から(D)までは、前記図
3に示したフォトビアホール40の形成工程とほとんど
同じであるから、同一部分に同一符号を付し、その説明
は繰り返さない。
【0024】図3の工程と異なるのは、工程(C)にお
ける現像の後、ベーキングを行って樹脂層30を十分に
硬化させる点である。このベーキングでは、例えば恒温
槽内で約150℃、30〜60分間加熱する。このベー
キングにより、後記するレーザービアホールの加工時に
レーザービアホール用小孔を正確に加工することが可能
になる。
【0025】フォトビアホール40を形成した積層体3
2の両面は銅めっき層38(第1銅めっき層)で全面が
覆われている。この両面の銅めっき層38にはフォトエ
ッチングによりレーザービアホール用の小開口部18A
を形成するが、その準備としてまずフォトレジスト50
を塗布または貼る。フォトレジスト50としては液状の
ものが使用できるが、液状フォトレジストに代えてドラ
イフォトレジストを用いてもよいのは勿論である。
【0026】このフォトレジスト50の上にレーザービ
アホールのパターンを焼き付けたフォトマスク52を位
置合わせして重ねる。そして紫外線などで露光し、フォ
トレジスト50にレーザービアホールのパターンの潜像
を形成する(図1の(E))。フォトマスク52を除去
し、現像溶剤によって現像し、未露光部分(レーザービ
アホールのパターン部分)のフォトレジスト50を除去
する。残ったフォトレジスト50を硬化させた後、第1
銅めっき層38にエッチングによりレーザービアホール
用の小開口部18Aを形成する(図1の(F))。
【0027】次にレーザーを各小開口部18Aに順番に
照射して樹脂層30に小孔22Aを形成する(図1の
(G))。そしてさらに銅めっきを施して銅めっき層
(第2銅めっき層)24Aを形成する(図1の
(H))。この銅めっき層24Aはレーザービアホール
用の小孔22Aの内面にも形成され、この結果銅箔12
と銅めっき層24Aおよび38とを接続するレーザービ
アホール26Aが形成される。
【0028】この実施態様で用いる感光性樹脂30はベ
ーキング(工程(C))において十分に硬化するものが
望ましく、例えば熱硬化性樹脂と感光性樹脂とを混合し
たものが望ましい。感光性樹脂30としては光硬化性が
適する。
【0029】
【他の実施態様】以上の実施態様ではフォトビアホール
40を形成する際に第1銅めっき層38を形成し、その
後にレーザービアホール26Aの形成に伴い第2銅めっ
き層24Aを重ねて形成している。このため第1,第2
銅めっき層38,24Aが重なる部分が生じる。
【0030】そこで第1銅めっき層38を薄く形成して
銅めっき処理の時間を短縮することが可能である。なお
この第1銅めっき層38を過度に薄くすると、レーザー
による小孔22Aの加工時に(工程(G))レーザーが
小開口部18Aの周囲を加工することになるから好まし
くない。なおレーザー加工時にレーザー径を十分に小さ
く絞ることが可能であれば、工程(C)の後で直ちに小
孔22Aの加工を行い、第1銅めっき層38の工程を省
くことが可能である。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、フォト
ビアホールの形成に用いた感光性樹脂層を利用してレー
ザービアホールを形成したものであるから、超小径ビア
ホールが必要な部分だけをレーザービアホールとし、他
のビアホールを生産性の良いフォトビアホールとするこ
とにより同一プリント配線板にフォトビアホールとレー
ザービアホールとを混在させることができる。このため
レーザービアホールおよびフォトビアホールのそれぞれ
の短所を補いつつそれぞれの長所を生かすことができ
る。
【0032】また請求項2の発明によれば、このプリン
ト配線板の製造方法が得られる。ここに感光性樹脂には
熱硬化性樹脂を混入しておき、ベーキングの工程により
感光性樹脂を十分硬くしてレーザー加工に適する硬さに
するのが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を示す図
【図2】従来のフォトビアホール形成工程を示す図
【図3】従来のレーザービアホール形成工程を示す図
【符号の説明】
10 銅張積層板 12 銅箔 16 銅めっき層 18、18A 小開口部 20、32 積層体 22、22A レーザービアホール用小孔 24 銅めっき層 24A 第2銅めっき層 26、26A レーザービアホール 30 感光性樹脂層 34 マスクフィルム 36 フォトビアホール用小孔 38 第1銅めっき層 40 フォトビアホール 50 フォトレジスト 52 マスクフィルム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ビルドアッププリント配線板およびそ
の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリント配線板
の同一層にレーザー加工により形成したレーザービアホ
ールとフォトリソグラフ加工により形成したフォトビア
ホールとを有するビルドアッププリント配線板とその製
造方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層プリント配線板の製造方法におい
て、絶縁基板の少なくとも一方の面に回路パターンと絶
縁層とを順次積み上げてゆくビルドアップ法が公知であ
る。この場合には、各層の回路パターン間を電気的に接
続するために、ビアホール(バイアホール、ビヤホー
ル)を設けている。
【0003】図2と図3はこのビアホールの製造工程を
示す図である。図2はレーザーを用いてビアホールを形
成する工程を、また図3はフォトリソグラフ加工により
ビアホールを形成する工程を示す。まず図2のレーザー
ビアホールの形成法を説明する。
【0004】図2において符号10は銅張積層板であ
り、紙やガラス繊維などの補強基材に樹脂を含浸させた
シート(プリプレグ)を重ね、加圧加熱処理して得た絶
縁板(積層板)の両面または片面に銅箔12を張り付け
たものである。ここではガラス布にエポキシ樹脂を含浸
させたもの、例えばNEMA規格FR−4の両面銅張積
層板を用いる。この銅箔12,12には公知のフォトエ
ッチング法によって適宜の回路パターンが形成される。
【0005】14,14は熱硬化性樹脂層であり、銅張
積層板10の両面に例えばエポキシ系の熱硬化性樹脂を
塗布し加熱することにより形成される。これらの熱硬化
性樹脂層14,14の上には銅箔16,16が積層され
ている。これらの銅箔16,16には、公知のフォトエ
ッチング法によりビアホール用の小開口部18および所
定の回路パターンが形成される(図2の(A))。
【0006】このように作られた積層体20には、各小
開口部18を指向してレーザーが順番に照射される。レ
ーザーは表面の銅箔16を透過しないので、銅箔16が
無い小開口部18を通して熱硬化樹脂層14を加熱し消
失させる。この結果小開口部18の下にレーザービアホ
ール用の小孔22が形成される。レーザーは下の銅箔1
2の下に到達することができないから、小孔22の底に
は下の銅箔12が現れる。図2の(B)はこの状態を示
している。
【0007】次にこの積層体20は銅めっきされる。す
なわち無電解銅めっきにより小孔22の内面を含む表面
に導電性が付与された後、電解銅めっきが施され、所定
厚さの銅めっき層24が形成される。小孔22の内面に
形成された銅めっき層24は、下の銅箔12の回路パタ
ーンと上の銅箔16の回路パターンとを接続するビアホ
ール(レーザービアホール)26となる(図2の
(C))。
【0008】なお表面の銅箔16には必要に応じてフォ
トエッチング法などによって回路パターンを形成するの
は勿論である。またこの上に前記と同様の手順によって
さらに他の熱硬化性樹脂層14や銅箔16を重ね、レー
ザービアホール26を形成することにより、積層数を増
やすことができる。
【0009】次に図3を用いてフォトビアホールの形成
法を説明する。まず前記図2で用いたのと同様な銅張積
層板10を用意する。そしてこの両面に感光性樹脂、例
えばエポキシアクリレート系の光硬化性樹脂を塗布する
(図3の(A))。この光硬化性樹脂の塗布層(光硬化
性樹脂層)30を低温の恒温槽に入れ、樹脂の溶媒中に
含まれる揮発性有機溶剤を除いて乾燥させ、膜質を適当
に硬化させる。
【0010】次にこの積層体32の表面にビアホールの
パターンを焼付けたフォトマスク34を密着させ、ある
いは僅かに離して位置合わせを行い、適切な波長の光
(通常紫外線(UV)の光線を用いる)を照射して露光
する(図3の(B))。この結果ビアホールのパターン
の下の樹脂層30は硬化せず、パターン以外の部分の樹
脂層30が硬化する。
【0011】そしてアルカリ溶剤の現像液で現像して未
硬化部分(可溶部分)を取り去れば、フォトマスク34
に焼付けられたビアホールのパターンに一致する小孔3
6,すなわちフォトビアホール用の小孔36が形成され
る(図3の(C))。この表面に銅めっきを施して銅め
っき層38を形成すれば、下の銅箔12と表面の銅めっ
き層38とを接続するビアホールすなわちフォトビアホ
ール40が得られる(図3の(D))。
【0012】なお表面の銅めっき層38にはフォトエッ
チング法などにより適宜の回路パターンを形成すること
ができる。また同様の手順を繰り返して積層数を増やす
ことができる。
【0013】
【従来技術の問題点】図3により説明したフォトビアホ
ール40の形成法では、フォトリソグラフ法を用いるた
めに一度の露光・現像により多数のフォトビアホール4
0を能率良く形成することができ、生産性を高くするこ
とが可能である。
【0014】しかしながら露光に用いる光(通常紫外
線)は回折現象などにより広がりが大きい。このために
加工精度の限界があり、通常の生産ラインでは直径15
0μm以下のビアホールを形成することは難しいという
問題がある。
【0015】一方図2に示したレーザービアホール26
の形成法では、加工に用いるレーザーの直進性(指向
性)が良く広がりが小さいため、加工精度が良い。通常
は直径100μmレベルの加工が可能である。しかしな
がらこの方法はレーザーをフォトエッチングした小開口
部18ごとに別々に照射する必要があり、レーザーを移
動させながら小孔22を1つずつ順番に加工しなければ
ならない。このためレーザーによる小孔22の加工工数
が増え生産性が悪いという問題が生じる。
【0016】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、生産性が良いフォトビアホールの長所と加
工精度が高く超小径化が可能なレーザービアホールの長
所とを備えるビルドアッププリント配線板を提供するこ
とを第1の目的とする。またその製造方法を提供するこ
とを第2の目的とする。
【0017】
【発明の構成】この発明は、通常プリント配線板では全
てのビアホールを超小径にする必要性は少なく、一部の
ビアホールだけを超小径化すれば足りることに着目し、
超小径化が必要なビアホールだけをレーザービアホール
として加工工数の増加を極力抑制し、その他のビアホー
ルは生産性の良いフォトビアホールとして、2種のビア
ホールを混在させたものである。
【0018】そのためにこの発明では、フォトビアホー
ルの形成に用いた感光性樹脂層を、フォトビアホールの
形成後にベーキングして硬化することにより、レーザー
ビアホールの形成にそのまま利用できるようにした。
【0019】この発明によれば第1の目的は、異なる層
の回路パターンを接続するビアホールを有するビルドア
ッププリント配線板において、少なくとも一方の面に回
路パターンが形成された絶縁基板と、この回路パターン
の上に積層された感光性樹脂層と、この感光性樹脂層に
形成されたフォトビアホールと、ベーキングによって硬
化した前記感光性樹脂層に形成されたレーザービアホー
ルとを有することを特徴とするビルドアッププリント配
線板、により達成される。
【0020】また第2の目的は、アホールを有するビル
ドアッププリント配線板の製造方法において、 a)回路パターンを形成した銅張り積層板に感光性樹脂
を積層し、 b)この感光性樹脂にフォトリソグラフ加工により前記
回路パターンに到達するフォトビアホール用の小孔を形
成し、 c)銅張り積層板上に残った感光性樹脂をベーキングに
より硬化し、 d)この感光性樹脂に銅めっきを施して第1銅めっき層
を形成し、 e)この第1銅めっき層にフォトエッチング加工により
レーザービアホール用の小開口部を形成し、 f)この第1銅めっき層にレーザーを照射してこのレー
ザービアホール用の小開口部から前記回路パターンに到
達するレーザービアホール用小孔を感光性樹脂に形成
し、 g)第1銅めっき層およびレーザービアホール用小孔に
銅めっきを施して第2銅めっき層を形成する、ことを特
徴とするビルドアッププリント配線板の製造方法、によ
り達成される。
【0021】第2の目的は次の方法によっても達成でき
る。すなわち、ビアホールを有するビルドアッププリン
ト配線板の製造方法において、 a)回路パターンを形成した銅張り積層板に感光性樹脂
を積層し、 b)この感光性樹脂にフォトリソグラフ加工により前記
回路パターンに到達するフォトビアホール用の小孔を形
成し、 c)銅張り積層板上に残った感光性樹脂をベーキングに
より硬化し、 d)この硬化した感光性樹脂層にほぼレーザービアホー
ル径に絞ったレーザーを照射して前記回路パターンに到
達するレーザービアホール用の小孔を形成し、 e)感光性樹脂層に銅めっきを施してフォトビアホール
用小孔およびレーザービアホール用小孔に前記回路パタ
ーンに到達するビアホールを形成する、ことを特徴とす
るビルドアッププリント配線板の製造方法、である。
【0022】 ここに用いる感光性樹脂は、感光性樹脂と
熱硬化性樹脂との混合物とし、ベーキングの工程(c)
における樹脂の硬化を促進させるのが望ましい。
【0023】
【実施態様】図1はこの発明による製造方法の一実施態
様を示す図である。この実施態様ではフォトリソグラフ
法によるフォトビアホールの加工を行った後にレーザー
ビアホールの加工を行っている。
【0024】 まず前記図2,3で用いたものと同様な銅
張積層板10を用意する。これは絶縁基板の両面に銅箔
12を張り付け、回路パターンを形成したものである。
この銅張積層板10の両面には感光性樹脂、例えばエポ
キシアクリレート系の樹脂を塗布し乾燥させて適度に硬
化させることにより感光性樹脂層30を形成する(図1
の(A))。この工程(A)から(D)までは、前記図
3に示したフォトビアホール40の形成工程とほとんど
同じであるから、同一部分に同一符号を付し、その説明
は繰り返さない。
【0025】 図3の工程と異なるのは、工程(C)にお
ける現像の後、ベーキングを行って樹脂層30を十分に
硬化させる点である。このベーキングでは、例えば恒温
槽内で約150℃、30〜60分間加熱する。このベー
キングにより、後記するレーザービアホールの加工時に
レーザービアホール用小孔を正確に加工することが可能
になる。
【0026】 フォトビアホール40を形成した積層体3
2の両面は銅めっき層38(第1銅めっき層)で全面が
覆われている。この両面の銅めっき層38にはフォトエ
ッチングによりレーザービアホール用の小開口部18A
を形成するが、その準備としてまずフォトレジスト50
を塗布または貼る。フォトレジスト50としては液状の
ものが使用できるが、液状フォトレジストに代えてドラ
イフォトレジストを用いてもよいのは勿論である。
【0027】 このフォトレジスト50の上にレーザービ
アホールのパターンを焼き付けたフオトマスク52を位
置合わせして重ねる。そして紫外線などで露光し、フォ
トレジスト50にレーザービアホールのパターンの潜像
を形成する(図1の(E))。フォトマスク52を除去
し、現像溶剤によって現像し、未露光部分(レーザービ
アホールのパターン部分)のフォトレジスト50を除去
する。残ったフォトレジスト50を硬化させた後、第1
銅めっき層38にエッチングによりレーザービアホール
用の小開口部18Aを形成する(図1の(F))。
【0028】 次にレーザーを各小開口部18Aに順番に
照射して樹脂層30に小孔22Aを形成する(図1の
(G))。そしてさらに銅めっきを施して銅めっき層
(第2銅めっき層)24Aを形成する(図1の
(H))。この銅めっき層24Aはレーザービアホール
用の小孔22Aの内面にも形成され、この結果銅箔12
と銅めっき層24Aおよび38とを接続するレーザービ
アホール26Aが形成される。
【0029】 この実施態様で用いる感光性樹脂30はベ
ーキング(エ程(C))において十分に硬化するものが
望ましく、例えば熱硬化性樹脂と感光性樹脂とを混合し
たものが望ましい。感光性樹脂30としては光硬化性が
適する。
【0030】
【他の実施態様】以上の実施態様ではフォトビアホール
40を形成する際に第1銅めっき層38を形成し、その
後にレーザービアホール26Aの形成に伴い第2銅めっ
き層24Aを重ねて形成している。このため第1,第2
銅めっき層38,24Aが重なる部分が生じる。
【0031】 そこで第1銅めっき層38を薄く形成して
銅めっき処理の時間を短縮することが可能である。なお
この第1銅めっき層38を過度に薄くすると、レーザー
による小孔22Aの加工時に(工程(G))レーザーが
小開口部18Aの周囲を加工することになるから好まし
くない。またレーザー加工時にレーザー径を十分に小さ
く絞ることにより、工程(C)の後で直ちに小孔22A
の加工を行い、第1銅めっき層38の工程を省くことが
可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、フォト
ビアホールの形成に用いた感光性樹脂層を利用してレー
ザービアホールを形成したものであるから、超小径ビア
ホールが必要な部分だけをレーザービアホールとし、他
のビアホールを生産性の良いフォトビアホールとするこ
とにより同一プリント配線板にフォトビアホールとレー
ザービアホールとを混在させることができる。このため
レーザービアホールおよびフォトビアホールのそれぞれ
の短所を補いつつそれぞれの長所を生かすことができ
る。
【0033】 また請求項2の発明によれば、このプリン
ト配線板の製造方法が得られる。請求項3の発明によれ
ば同様にプリント配線板の製造方法が得られるものであ
るが、この請求項3の発明ではレーザー径をほぼレーザ
ービアホール径に絞ったレーザーを用いて直接感光性樹
脂層にレーザービアホール用小孔を加工するから、銅め
っき処理の回数を減らすことができる。ここに感光性樹
脂には熱硬化性樹脂を混入しておき、ベーキングの工程
により感光性樹脂を十分硬くしてレーザー加工に適する
硬さにするのが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を示す図
【図2】従来のフォトビアホール形成工程を示す図
【図3】従来のレーザービアホール形成工程を示す図
【符号の説明】 10 銅張積層板 12 銅箔 16 銅めっき層 18、18A 小開口部 20、32 積層体 22、22A レーザービアホール用小孔 24 銅めっき層 24A 第2銅めっき層 26、26A レーザービアホール 30 感光性樹脂層 34 マスクフィルム 36 フォトビアホール用小孔 38 第1銅めっき層 40 フォトビアホール 50 フォトレジスト 52 マスクフィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる層の回路パターンを接続するビア
    ホールを有するビルドアッププリント配線板において、
    少なくとも一方の面に回路パターンが形成された絶縁基
    板と、この回路パターンの上に積層された感光性樹脂層
    と、この感光性樹脂層に形成されたフォトビアホール
    と、ベーキングによって硬化した前記感光性樹脂層に形
    成されたレーザービアホールとを有することを特徴とす
    るビルドアッププリント配線板。
  2. 【請求項2】 ビアホールを有するビルドアッププリン
    ト配線板の製造方法において、 a)回路パターンを形成した銅張り積層板に感光性樹脂
    を積層し、 b)この感光性樹脂にフォトリソグラフ加工により前記
    回路パターンに到達するフォトビアホール用の小孔を形
    成し、 c)銅張り積層板上に残った感光性樹脂をベーキングに
    より硬化し、 d)この感光性樹脂に銅めっきを施して第1銅めっき層
    を形成し、 e)この第1銅めっき層にフォトエッチング加工により
    レーザービアホール用の小開口部を形成し、 f)この第1銅めっき層にレーザーを照射してこのレー
    ザービアホール用の小開口部から前記回路パターンに到
    達するレーザービアホール用小孔を感光性樹脂に形成
    し、 g)第1銅めっき層およびレーザービアホール用小孔に
    銅めっきを施して第2銅めっき層を形成する、ことを特
    徴とするビルドアッププリント配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 感光性樹脂は、感光性樹脂と熱硬化性樹
    脂との混合物である請求項2のビルドアッププリント配
    線板の製造方法。
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