JPH10200123A - 半導体素子およびそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

半導体素子およびそれを用いた液晶表示装置

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JPH10200123A
JPH10200123A JP434897A JP434897A JPH10200123A JP H10200123 A JPH10200123 A JP H10200123A JP 434897 A JP434897 A JP 434897A JP 434897 A JP434897 A JP 434897A JP H10200123 A JPH10200123 A JP H10200123A
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electrode
type
doped
thin film
channel
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JP434897A
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Tatsuya Okubo
竜也 大久保
Genshirou Kawachi
玄士朗 河内
Kazuto Masuda
和人 増田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液晶表示装置における半導体素子および半導体
回路の駆動電圧の低減、及び半導体素子のオフのリーク
電流の低減。 【解決手段】Nチャネル型薄膜トランジスタにおいて、
真性半導体層10にN型にドープしたソース11および
ドレイン電極12のほかにP型にドープしたベース電極
13を有し、ポリシリコンゲート電極30は信号側にお
いてP型にチャネル上においてはソースおよびドレイン
側をN型にその真ん中をP型にし信号側の反対側をN型
にドープし、前記ベース電極13と前記ポリシリコンゲ
ート電極のN型部分とを金属膜40を介して接続する構
成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OA機器等の画像
情報,文字情報の表示装置として用いられるアクティブ
マトリクス方式の液晶表示装置およびそれに用いられる
薄膜トランジスタの構造及びそれを用いた液晶表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタ(以下、TFTと略す
る)を用いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置に
おいて、低コスト化と高精細化,高画質化が重要な課題
である。これらの課題を解決するためにはキーデバイス
であるTFTの性能向上が欠かせない。高性能なTFT
が安価なガラス基板上に形成することができれば、液晶
表示装置の周辺回路においてもTFTで構成することが
でき、コストの低減が期待できる。
【0003】現在、周辺回路内蔵型液晶表示装置用のT
FTとして最も期待されているのは、低温で形成された
ポリシリコンである。
【0004】画素におけるTFTは、とりわけオフ時の
リーク電流を少なくすることが要求される。なぜなら
ば、オフのリーク電流を少なくするのは、画素電圧を一
定に保持することで、液晶に印加する電圧を一定にし、
オフ時間の表示の劣化を防ぐためである。
【0005】また、周辺回路におけるTFTは、高速駆
動すわなちオン電流が大きくかつサブスレシホールド特
性(しきい値電圧以下でのドレイン電流−ゲート電圧特
性)が良いことが要求される。
【0006】また液晶表示装置全体としてのTFTは、
低消費電力のために低しきい値電圧が要求される。
【0007】絶縁基板上に形成されたトランジスタにお
いて、しきい値電圧を下げてより低電圧での動作を実現
する方法として、テクニカル ダイジェスト オブ イ
ンターナショナルエレクトロン デバイスミーティング
(IEDM 94)の804頁には、活性層となる半導
体膜にソース,ドレインとは別に第4のコンタクトを設
けてこれをゲート電極と接続し、バイポーラ動作させ
る、いわゆるダイナミックスレシホールドボルテージMO
SFET(DTMOS)がサブミクロンのシリコンオン イ
ンシュレータ(Silicon on Insulator:SOI)デバイ
スにおいて、試みられている。
【0008】また、オン電流を損なわずに、オフ電流を
小さくする方法として、IEDM95 の833頁に
は、ポリシリコンゲートをPNP接合し、ソースに接続
する構造がある。具体的には図11に示すように、ポリ
シリコンゲートにおいて、チャネル上のドレインとソー
ス側をNドープさせ、メインゲートとサブゲートをPド
ープさせ、サブゲートはソースと金属膜を介して接続し
ている。オン時にはチャネル上全面に電圧が印加され、
オフ時にはNドープ領域に電圧が印加されないような構
成である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】TFTのオフ時のリー
ク電流の主な原因は、半導体薄膜のドレイン端における
高電界によるものである。そこでその電界を緩和するた
めに、上記の従来素子では、ポリシリコンゲート電極を
PNP接合とし、その接続先をソースとした。オフの時
に該ゲート電極のNドープされた場所に電圧が印加され
ないため、電界が緩和されてオフ電流を抑えることがで
きた。しかしながら、ソースとドレイン間は非対称とな
り、ソースとドレインの区別がない回路構成に対し適し
てなかった。またポリシリコンゲート電極が第2のゲー
ト配線に接続されている場合、回路構成が複雑となっ
た。
【0010】また、TFTのしきい値電圧が高く、その
ため消費電力が多くなるという問題があった。
【0011】本発明は、しきい値電圧が高くオフのリー
ク電流が多かったNチャネル型TFTに対して、低しきい
値電圧でオン電流を下げずにリーク電流を抑さえるNチ
ャネル型TFTを提供するものである。
【0012】さらに、本発明は、しきい値電圧が高くオ
フのリーク電流が多かったPチャネル型TFTに対し
て、低しきい値電圧でオン電流を下げずにリーク電流を
抑さえるPチャネル型TFTを提供するものである。
【0013】つまり、本発明の目的は、液晶表示装置に
おけるリーク電流の多かった画素を駆動するTFT、若
しくは、しきい値電圧の高かった周辺回路を構成するT
FTに対して、リーク電流を抑さえ、しきい値電圧を低
くすることにより、高画質,低消費電力の液晶表示装置
を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のNチャネル型T
FTは、真性半導体薄膜層はN型にドープしたソース電
極およびドレイン電極のほかにP型にドープしたベース
電極を有し、ポリシリコンゲート電極は前記真性半導体
層のベース電極と前記ベース電極のチャネル部分を挟ん
で対向する側にゲート信号配線に接続し、前記ポリシリ
コン電極は前記ゲート信号配線に接続されている側にお
いてP型にドープしベース電極側をN型にドープしチャ
ネル上においてソースおよびドレイン側をN型にその真
ん中をP型にドープしてPN接合とし、前記ベース電極
と前記ポリシリコンゲート電極のベース電極側のN型部
分とを金属薄膜を介して接続する構成を有している。
【0015】上記の機構でオフ電流を下げることについ
て説明する。オフ状態の場合すなわちゲート電位がソー
ス電位より低い場合、ゲート電極のPN接合は逆バイア
スされゲート電極のP型の部分にのみ電圧が印加され
る。半導体層において、ゲート電極電界により発生した
蓄積層の部分とドレイン電極との間に、ゲート電極電界
の影響のない真性半導体の部分が存在することにより、
蓄積層とドレイン間の電界が緩和する。このドレイン近
傍の電界が緩和され、オフのリーク電流を抑さえること
ができる。
【0016】さらに、しきい値電圧を下げる機構につい
ては、図4および図5を用いて説明する。図4は半導体
膜層だけを記し、ホールの動きを説明する図である。図
5は図2のソース端X−X′のポテンシャル図である。
図4のように、半導体薄膜層において、ベース電極はP
型にドーピングされ、ソース電極はN型にドーピングさ
れ、ソースドレイン間のチャネル部分はドーピングされ
ず真性(i型)であり、したがってベース電極とソース
電極間はPiN接合となっている。TFTオンすなわち
ゲート電位がソース電位よりも高い場合、図示されてな
いが、ベース電極はゲート電極に金属薄膜を介して接続
されているため、ゲート電位とベース電位は同電位とな
り、ベース電極とソース電極の電位差が生じる。この電
位差により、PiN接合が順バイアスされ、ベース電極
からチャネルにホールが注入される。チャネルに注入さ
れたホールは、ソースドレイン電極間の電位勾配によ
り、ソース電極に向かってドリフトする。しかしなが
ら、図5に示すように、このホールは、ソース電極のN
型層とチャネルのi型層の接合部分のポテンシャルバリ
アによりブロックされ、ソース電極とチャネルとの接合
部分付近に蓄積される。これにより、チャネルの電子に
対するポテンシャルバリアが点線から実線のように低下
し、チャネルにおける反転層が生じやすくなるととも
に、ソース電極からチャネルに向かって大量の電子が注
入される。チャネルで反転層が生じ始めるゲート電圧が
しきい値電圧であるので、したがってこの機構により、
しきい値電圧を低下することができる。
【0017】さらに、本発明のPチャネル型TFTは、
真性半導体薄膜層はP型にドープしたソース電極および
ドレイン電極のほかにN型にドープしたベース電極を有
し、ポリシリコンゲート電極は前記真性半導体層のベー
ス電極と前記ベース電極のチャネル部分を挟んで対向す
る側にゲート信号配線に接続し、前記ポリシリコン電極
は前記ゲート信号配線に接続されている側においてN型
にドープしベース電極側をP型にドープしチャネル上に
おいてソースおよびドレイン側をP型にその真ん中をN
型にドープしてPN接合とし、前記ベース電極と前記ポ
リシリコンゲート電極のベース電極側のP型部分とを金
属薄膜を介して接続する構成を有している。
【0018】さらに、本発明の液晶表示装置は、アクテ
ィブマトリクス基板に用いられる能動素子を少なくとも
本発明のNチャネル型TFTあるいはPチャネル型TF
Tによって構成される。
【0019】本発明の半導体素子と従来素子との違い
は、従来素子がポリシリコンゲート電極の接続先をソー
ス電極またはサブゲート電極にし、ポリシリコンゲート
電極はPNP接合であったのに対し、本発明の半導体素
子はポリシリコンゲート電極の接続先を半導体膜のチャ
ネル部分にし、ポリシリコンゲート電極は単純なダイオ
ード機能としたことにある。また、本発明の素子ではド
レイン,ソースで対称であるだけでなく、半導体膜のチ
ャネル部分に接続したことにより、しきい値電圧も低下
することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
例を説明する。
【0021】実施例1 本発明のNチャネル型TFTの真上図を図1に示す。基
板はガラス基板である。第1層目は、半導体層10であ
り、真性半導体の多結晶であるポリシリコン薄膜によっ
て形成され、ソース電極11,ドレイン電極12,ベー
ス電極13,チャネル部14から構成される。ソース電
極11およびドレイン電極12はNドープされ、ベース
電極13はPドープされ、チャネル部はドーピングされ
ず真性である。第2層目は、図1に図示されてないが、
ゲート絶縁膜層20であり、酸化シリコン薄膜によって
形成される。該ゲート絶縁膜層20は、第3層目のゲー
ト電極30と同じ形状であり、半導体層10とゲート電
極30とを絶縁している。第3層目は、ゲート電極30
であり、ポリシリコン薄膜によって形成される。該ゲー
ト電極30は、Pドープ領域31,Nドープ領域32に
より構成され、半導体層10のチャネル部14上部にお
いて外側がNドープ,真ん中がPドープ,ベース電極側
がNドープされ、ベース電極と反対側はPドープさてい
る。また、ベース電極をドーピングするため、本実施例
では、ゲート絶縁膜20およびゲート電極30はベース
電極のところでくり抜いた構造となっている。また、図
示していないが、ゲート信号配線はベース電極と反対側
のゲート電極のPドープ領域31で接続する。第4層目
は、金属膜40であり、アルミニウムやクロムで形成さ
れ、ゲート電極30のNドープ領域32とベース電極1
3とを電気的に接続する。図1A−A′における断面図
を図2に示す。第1層目の半導体層10,第2層目にゲ
ート絶縁膜層20,第3層目にゲート電極30で構成さ
れている部分である。図1B−B′における断面図を図
3に示す。半導体層10のベース電極13部分とゲート
電極30のNドープ領域32を金属膜40を介した電気
的接触部分である。
【0022】簡単に、本発明のNチャネル型TFTの製
造方法を説明する。ガラス基板上に半導体層10をポリ
シリコンで形成し、該半導体膜10のパターニングを行
う。次にゲート絶縁膜層20を酸化シリコンで形成し、
引き続きゲート電極30をポリシリコンで形成する。次
にゲート電極30,ゲート絶縁膜層20をパターニング
する。次に半導体層のドレイン,ソース電極およびゲー
ト電極のNドープ領域およびPドープ領域をNおよびP
型のドーピングを行う。次に、金属膜40を形成,パタ
ーニングを行う。この方法は従来のポリシリコンTFT
と同じ製造工程であり、マスクパターンを変更するだけ
で本発明のNチャネル型TFTは製造可能である。
【0023】また、上記各層を図12に、半導体層10
のみの形状,図13にゲート電極のみの形状,図14に
金属膜40のみの形状を示す。また、それぞれの図1
2,図13,図14のドープ領域は第3層目の形成後、
ドーピングする領域を示している。
【0024】次に、本発明のNチャネル型TFTの動作
原理を説明する。図5はチャネル部分の断面で、オン状
態を説明する図である。分かりやすくするため、ベース
電極をチャネル部の下におき、ゲート電極はPN接合で
あるのでゲートとベース電極の間をダイオードで接続し
た。そしてソース電極をグランドレベルにし、ソース電
位を基準にドレイン電圧Vdsおよびゲート電圧Vgsを印
加した。オン状態の場合すなわちゲート電位がソースよ
り高い場合、ゲート電極30は、ゲートポリシリコンの
PN接合部分で順バイアスとなり、PおよびNドープ領
域の全域に電圧が印加される。そして、ベース電極13
は、ゲート電極30のNドープ領域32の金属膜40を
介してゲート電圧が印加されることになる。ベース電極
13はP型にドープし、チャネル部14は真性(i
型)、ソース電極11はN型にドープしているので、ベ
ース電極とソース電極間はPiN接合となっている。こ
のため、ベース電極とソース電極の電位差により、ベー
ス電極からチャネル部分へホールが注入され前述の説明
により、しきい値電圧が低下する。
【0025】次にオフの状態を説明する。図7はオフ状
態のチャネル部分の断面図であり、Vgsは反対極性にし
た。オフ状態の場合つまりゲート電位がソースより低い
場合、ゲートポリシリコンは、PN接合部分で逆バイア
スとなる。したがって、ゲート電極のNドープ領域にお
いて電圧は印加されず、ベース電極にゲート電圧は印加
されない。さらに、Pドープ領域にのみ電圧が印加され
るため、チャネル部分への電界を与えるゲート長はLoff
となる。オン状態の場合図4に示すようにゲート長はL
onとチャネル部分のゲート電極全面であったので、オ
ン状態に比べオフ状態は実効のゲート電極面積が小さく
なる。したがって、オフ状態でチャネル部分でゲート電
極の電界による蓄積層のできるところは、図7に示すよ
うにゲート電極Pドープ層の部分の直下のみである。な
お、蓄積層ができると、ゲート電極の電界強度に従い導
電率が高くなる。蓄積層ができないその他の部分は、低
い導電率のままである。この低い導電率の領域の存在に
より、ドレイン電極とチャネル部分の蓄積層との間に発
生する電界を緩和することができる。したがって、オフ
のリーク電流は、低く抑さえられる。
【0026】実施例2 本発明のPチャネル型TFTの真上図を図8に示す。基
板はガラス基板である。第1層目は、半導体層10であ
り、真性半導体の多結晶であるポリシリコン薄膜によっ
て形成され、ソース電極11,ドレイン電極12,ベー
ス電極13,チャネル部14から構成される。ソース電
極11およびドレイン電極12はPドープされ、ベース
電極13はNドープされ、チャネル部はドーピングされ
ず真性である。第2層目は、図1に図示されてないが、
ゲート絶縁膜層20であり、酸化シリコン薄膜によって
形成される。該ゲート絶縁膜層20は、第3層目のゲー
ト電極30と同じ形状であり、半導体層10とゲート電
極30とを絶縁している。第3層目は、ゲート電極30
であり、ポリシリコン薄膜によって形成される。該ゲー
ト電極30は、Pドープ領域31,Nドープ領域32に
より構成され、ゲート信号側はPドープ,半導体層10
のチャネル部14上部において外側がNドープ,真ん中
がPドープ,ベース電極側がNドープされている。ま
た、ベース電極をドーピングするため、本実施例では、
ゲート絶縁膜層20およびゲート電極30はベース電極
のところでくり抜いた構造となっている。第4層目は、
金属膜40であり、例えばアルミニウムで形成され、ゲ
ート電極30のPドープ領域31とベース電極13とを
電気的に接続する。また、Nチャネル型TFTと同時に
作成可能である。
【0027】実施例3 本発明のNチャネル型TFTを用いて構成したTFTア
クティブマトリクスの単位画素の平面図を図9に示す。
アクティブマトリクスはガラス基板上に形成した走査電
極51とこれに交差するように形成された信号電極52
と、これらの電極の交差部付近に形成されたTFTと、
前記TFTのソース電極に接続された画素電極53から
構成される。なお、スルーホール54により、各層間に
電気的に接続している。ベース電極がチャネル部に接続
されているため、サブゲート用の配線を設ける必要がな
く、開口率の低下はベース電極の部分にのみにとどま
る。本発明のNチャネル型TFT02と本発明のPチャ
ネル型TFT03を用いて構成した液晶表示装置に用い
られるシフトレジスタ回路およびバッファ回路を図10
に示す。シフトレジスタ回路は、アナログスイッチ04
と相補型インバーター05より構成され、外部から2相
クロックCLK1とCLK2とそれぞれの反転クロック
でタイミングを取り、入力電圧Vinを反転、シフトして
バッファに転送する。同時にこれが次段のシフトレジス
タの入力電圧となる。バッファ回路は、相補型インバー
ター05より構成され、シフトレジスタの出力信号を増
幅し、アクティブマトリクスにVout を出力する。相補
型インバーター05は、本発明のNチャネル型TFT0
2と本発明のPチャネル型TFT03で構成される。前
述のように本発明の半導体素子はしきい値電圧が低いた
め、低い入力電圧Vinでスイッチングが可能となり、回
路の消費電力を低減できる。さらに、オフのリーク電流
も低く抑さえたため、ドライバTFTがオン状態の場合
の負荷TFTにおけるリーク電流が小さくなることから
も消費電力を低減できる。アナログスイッチ04もま
た、本発明のNチャネル型TFT02と本発明のPチャ
ネル型TFT03で構成される。前述のように本発明のTF
Tはしきい値電圧が低いため、低い電圧のクロックでス
イッチングが可能となり、回路の消費電力を低減でき
る。また、サブゲート用の配線も不要であり、回路は簡
易となる。
【0028】
【発明の効果】本発明のTFTは、マスクパターンを変
更するだけで、TFTのオフのリーク電流を下げ、しき
い値電圧を低下することができる。画素駆動TFTのオ
フのリーク電流が下がることにより、画素の保持電圧が
一定に保つことができ、画質が向上する。さらに、しき
い値電圧が低下することにより、画素駆動TFTおよび
周辺回路TFTの動作電圧を下げることができ、消費電
力が低減する。
【0029】また、液晶表示装置の表示品質が向上する
だけでなく、消費電力も低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のNチャネル型TFTの真上図。
【図2】図1におけるA−A′の断面図。
【図3】図1におけるB−B′の断面図。
【図4】図1において半導体膜層だけを記し、ホールの
動きを説明する図。
【図5】図2のソース端X−X′のポテンシャルを示す
図。
【図6】本発明のNチャネル型TFTのオン状態を説明
する図。
【図7】本発明のNチャネル型TFTのオフ状態を説明
する図。
【図8】本発明のPチャネル型TFTの真上図。
【図9】本発明のNチャネル型TFTを用いて構成した
液晶表示装置の単位画素の平面図。
【図10】本発明の半導体素子を用いて構成した液晶表
示装置のシフトレジスタ回路とバッファ回路を示す図。
【図11】従来の技術であるポリシリコンゲートPNP
接合型TFTを説明する図。
【図12】本発明のNチャネル型TFTの第1層目の説
明図。
【図13】本発明のNチャネル型TFTの第3層目の説
明図。
【図14】本発明のNチャネル型TFTの第4層目の説
明図。
【符号の説明】
02…本発明のN型半導体素子の略記号、03…本発明
のP型半導体素子の略記号、04…本発明の半導体素子
で構成したアナログスイッチ回路、05…本発明の半導
体素子で構成した相補型インバーター回路、10…半導
体層、11…ソース電極、12…ドレイン電極、13…
ベース電極、14…チャネル部、20…ゲート絶縁膜
層、30…ゲート電極、31…ゲートポリシリコンにお
けるPドープ領域、32…ゲートポリシリコンにおける
Nドープ領域、40…金属膜、51…走査電極、52…
信号電極、53…画素電極、54…スルーホール。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板上に真性半導体薄膜層を形成し、
    ゲート絶縁膜を介してポリシリコンゲート電極、前記真
    性半導体薄膜層においてN型にドープしたソース電極お
    よびドレイン電極を有し、電子を主たる電流担体とする
    Nチャネル型薄膜トランジスタにおいて、前記真性半導
    体薄膜層はN型にドープしたソース電極およびドレイン
    電極のほかにP型にドープしたベース電極を有し、ポリ
    シリコンゲート電極は前記真性半導体層のベース電極と
    前記ベース電極のチャネル部分を挟んで対向する側にゲ
    ート信号配線に接続し、前記ポリシリコン電極は前記ゲ
    ート信号配線に接続されている側においてP型にドープ
    しベース電極側をN型にドープしチャネル上においてソ
    ースおよびドレイン側をN型にその真ん中をP型にドー
    プしてPN接合とし、前記ベース電極と前記ポリシリコ
    ンゲート電極のベース電極側のN型部分とを金属薄膜を
    介して接続する構成を特徴とするNチャネル型薄膜トラ
    ンジスタ。
  2. 【請求項2】絶縁基板上に真性半導体薄膜層を形成し、
    ゲート絶縁膜を介してポリシリコンゲート電極、前記真
    性半導体薄膜層においてP型にドープしたソース電極お
    よびドレイン電極を有し、ホールを主たる電流担体とす
    るPチャネル型薄膜トランジスタにおいて、前記真性半
    導体薄膜層はP型にドープしたソース電極およびドレイ
    ン電極のほかにN型にドープしたベース電極を有し、ポ
    リシリコンゲート電極は前記真性半導体層のベース電極
    と前記ベース電極のチャネル部分を挟んで対向する側に
    ゲート信号配線に接続し、前記ポリシリコン電極は前記
    ゲート信号配線に接続されている側においてN型にドー
    プしベース電極側をP型にドープしチャネル上において
    ソースおよびドレイン側をP型にその真ん中をN型にド
    ープしてPN接合とし、前記ベース電極と前記ポリシリ
    コンゲート電極のベース電極側のP型部分とを金属薄膜
    を介して接続する構成を特徴とするPチャネル型薄膜ト
    ランジスタ。
  3. 【請求項3】一対の基板と、この一対の基板に狭持され
    た液晶層と、複数の能動素子を有する液晶表示装置にお
    いて、前記複数の能動素子の少なくとも1つは、請求項
    1若しくは請求項2に記載の薄膜トランジスタによって
    構成されることを特徴とする液晶表示装置。
JP434897A 1997-01-14 1997-01-14 半導体素子およびそれを用いた液晶表示装置 Pending JPH10200123A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9425197B2 (en) 2014-04-04 2016-08-23 Seiko Epson Corporation Semiconductor device and manufacturing method for the same

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