JPH10199803A - 位置決め装置 - Google Patents
位置決め装置Info
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- JPH10199803A JPH10199803A JP1753597A JP1753597A JPH10199803A JP H10199803 A JPH10199803 A JP H10199803A JP 1753597 A JP1753597 A JP 1753597A JP 1753597 A JP1753597 A JP 1753597A JP H10199803 A JPH10199803 A JP H10199803A
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- Japan
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- moving body
- bearing surface
- fluid
- bearing
- pressure
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Machine Tool Units (AREA)
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 位置決め後の移動体の保持剛性を向上して変
位及び揺動のない高い位置決め精度を確保する。 【解決手段】 移動体10の駆動時には、電磁弁19は
軸受部11aへの流体供給が可能な状態で軸受隙間dを
保っているが、移動体10の固定時には、駆動制御手段
からの指令により電磁弁19が駆動されて、軸受部11
aへの流体供給が遮断される。これにより、移動体10
は自重及び予圧付勢手段である永久磁石13の吸引力に
よって案内部14に接近し、軸受部11aの流体は徐々
に電磁弁19の解放側、軸受部12a側、又は永久磁石
13と案内部14の間に生ずる隙間に移動し、軸受隙間
dを減少させながら最終的に移動体10と案内部14が
接触する。
位及び揺動のない高い位置決め精度を確保する。 【解決手段】 移動体10の駆動時には、電磁弁19は
軸受部11aへの流体供給が可能な状態で軸受隙間dを
保っているが、移動体10の固定時には、駆動制御手段
からの指令により電磁弁19が駆動されて、軸受部11
aへの流体供給が遮断される。これにより、移動体10
は自重及び予圧付勢手段である永久磁石13の吸引力に
よって案内部14に接近し、軸受部11aの流体は徐々
に電磁弁19の解放側、軸受部12a側、又は永久磁石
13と案内部14の間に生ずる隙間に移動し、軸受隙間
dを減少させながら最終的に移動体10と案内部14が
接触する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工機械、測定
器、組立検査装置、生産機器等に使用される位置決め装
置に関するものである。
器、組立検査装置、生産機器等に使用される位置決め装
置に関するものである。
【0002】
(1) 図32はNC工作機械等に使用されている従来の位
置決め装置の斜視図を示し、滑り案内部1のほぼ中央に
設けられたボールねじ2には、移動体3の下部に取り付
けたナット部4が噛合されている。そして、ボールねじ
2はサーボモータ等のモータ5に連結され、モータ5に
はエンコーダ6が取り付けられ、エンコーダ6の出力は
駆動制御手段7に接続され、駆動制御手段7の出力はモ
ータ5に接続されている。
置決め装置の斜視図を示し、滑り案内部1のほぼ中央に
設けられたボールねじ2には、移動体3の下部に取り付
けたナット部4が噛合されている。そして、ボールねじ
2はサーボモータ等のモータ5に連結され、モータ5に
はエンコーダ6が取り付けられ、エンコーダ6の出力は
駆動制御手段7に接続され、駆動制御手段7の出力はモ
ータ5に接続されている。
【0003】位置決め動作の制御はモータ5とエンコー
ダ6を使用したフィードバック制御により行われ、移動
体3はリニアガイド、油静圧軸受、空気静圧軸受等の軸
受により支持されて案内部1上を移動する。即ち、駆動
制御手段7から駆動指令を受けてモータ5が回転し、モ
ータ5によって回転するボールねじ2の回転が、移動体
3のナット部4において回転運動から直線運動に変換さ
れ、移動体3が移動する。
ダ6を使用したフィードバック制御により行われ、移動
体3はリニアガイド、油静圧軸受、空気静圧軸受等の軸
受により支持されて案内部1上を移動する。即ち、駆動
制御手段7から駆動指令を受けてモータ5が回転し、モ
ータ5によって回転するボールねじ2の回転が、移動体
3のナット部4において回転運動から直線運動に変換さ
れ、移動体3が移動する。
【0004】このような装置では、カップリング、ボー
ルねじ2、ボールねじ用サポートベアリング、ボールね
じ用ナット4、モータ5等の弾性体が直列に配置されて
いるために、位置決め後の移動体3の保持剛性を向上す
るには不利な構成であり、また位置決め後も常に制御が
働いているために、モータ5の消費電力の削減が阻害さ
れる要因となっている。
ルねじ2、ボールねじ用サポートベアリング、ボールね
じ用ナット4、モータ5等の弾性体が直列に配置されて
いるために、位置決め後の移動体3の保持剛性を向上す
るには不利な構成であり、また位置決め後も常に制御が
働いているために、モータ5の消費電力の削減が阻害さ
れる要因となっている。
【0005】このような問題点に対して、モータ5の消
費電力の削減と高精度な位置決めを図る装置が、特開平
6−187043号公報に開示されており、消費電力の
削減のために、位置決め後はモータ5の駆動電流制御を
一時的にオフして再度制御を開始する方式と、位置決め
後の移動体3の停止時にモータ駆動電流値がゼロに近付
くように制御する方式の2通りが提案されている。そし
て、この装置においては、軸受形式として接触式の転が
り軸受が使用されて、移動体3と案内部1の間に生ずる
摩擦力による影響を排除している。
費電力の削減と高精度な位置決めを図る装置が、特開平
6−187043号公報に開示されており、消費電力の
削減のために、位置決め後はモータ5の駆動電流制御を
一時的にオフして再度制御を開始する方式と、位置決め
後の移動体3の停止時にモータ駆動電流値がゼロに近付
くように制御する方式の2通りが提案されている。そし
て、この装置においては、軸受形式として接触式の転が
り軸受が使用されて、移動体3と案内部1の間に生ずる
摩擦力による影響を排除している。
【0006】(2) また、特公平7−67655号公報に
は、油静圧軸受における移動体3の停止保持剛性を向上
する方式が開示されており、対向する静圧ポケットに圧
力差を設けて移動体3を片寄せにし、固体接触による摩
擦力が発生しない最小油膜を形成して移動体3を駆動し
ている。そして、固定時には圧力差を設けた対向する静
圧ポケットの一方に供給される流体圧を除去して、他方
に供給される流体圧で移動体3を押し付けることにより
固定する方式が提案されている。
は、油静圧軸受における移動体3の停止保持剛性を向上
する方式が開示されており、対向する静圧ポケットに圧
力差を設けて移動体3を片寄せにし、固体接触による摩
擦力が発生しない最小油膜を形成して移動体3を駆動し
ている。そして、固定時には圧力差を設けた対向する静
圧ポケットの一方に供給される流体圧を除去して、他方
に供給される流体圧で移動体3を押し付けることにより
固定する方式が提案されている。
【0007】
(イ) しかしながら、上述の従来例(1) においては、モー
タ5への通電が遮断されないためにモータ5での発熱が
避けられず、1μm以下の位置決め精度が要求される高
精度位置決めを行う場合には、モータ5の発熱によりボ
ールねじ2の熱変位が誘導されて、位置決め精度の劣化
の要因となる。
タ5への通電が遮断されないためにモータ5での発熱が
避けられず、1μm以下の位置決め精度が要求される高
精度位置決めを行う場合には、モータ5の発熱によりボ
ールねじ2の熱変位が誘導されて、位置決め精度の劣化
の要因となる。
【0008】また、ボールねじ2の弾性変形を除去する
ために、モータ駆動電流値をゼロに近付ける方式を採用
しているために、位置決め後の停止状態でもナット部4
を介して移動体3に外力が働くことが推定される。一般
に、位置決め装置はボールねじ2の位置が図32に示す
ように配置されているので、ボールねじ2等の弾性変形
に起因する外力は、軸受位置において移動体3に対する
モーメントとして作用することになる。軸受の剛性は負
荷方向には高いがモーメントに対しては低いので、位置
決め後の移動体3の停止直後では、エンコーダ6により
検出される位置が許容位置決め誤差内に留まっていて
も、移動体3に搭載される物体の位置では、弾性変形に
よる外力の付加から解放までの間で、ピッチング方向の
変位や揺動を生ずる可能性が高い。
ために、モータ駆動電流値をゼロに近付ける方式を採用
しているために、位置決め後の停止状態でもナット部4
を介して移動体3に外力が働くことが推定される。一般
に、位置決め装置はボールねじ2の位置が図32に示す
ように配置されているので、ボールねじ2等の弾性変形
に起因する外力は、軸受位置において移動体3に対する
モーメントとして作用することになる。軸受の剛性は負
荷方向には高いがモーメントに対しては低いので、位置
決め後の移動体3の停止直後では、エンコーダ6により
検出される位置が許容位置決め誤差内に留まっていて
も、移動体3に搭載される物体の位置では、弾性変形に
よる外力の付加から解放までの間で、ピッチング方向の
変位や揺動を生ずる可能性が高い。
【0009】特に、リニアガイドや転がり軸受を使用し
た場合には、移動体3の接触状態により、外力による変
位や揺動の再現性がかなり異なるものとなり、単に移動
体3の姿勢変化だけでなく位置決め精度にも影響が生
じ、例えば光学面を計測・加工するような超精密計測加
工の分野で要求される高い位置決め精度と姿勢精度には
対応することができない。また、ボールねじ2とナット
部4が接触して回転から直線への運動転換を行っている
ために、リニアモータ等の非接触駆動方式に適用するこ
とができない。
た場合には、移動体3の接触状態により、外力による変
位や揺動の再現性がかなり異なるものとなり、単に移動
体3の姿勢変化だけでなく位置決め精度にも影響が生
じ、例えば光学面を計測・加工するような超精密計測加
工の分野で要求される高い位置決め精度と姿勢精度には
対応することができない。また、ボールねじ2とナット
部4が接触して回転から直線への運動転換を行っている
ために、リニアモータ等の非接触駆動方式に適用するこ
とができない。
【0010】(ロ) また、従来例(2) においては、静圧軸
受隙間を構成するような精度で、台形断面形状の案内部
1と移動体3を設計及び製作することは非常に難しく、
案内部1や移動体3の軸受面の加工精度が確保されない
と、固体接触による摩擦力が発生しないための最小油膜
の厚さが大きくなり、高精度の静圧軸受を形成すること
は困難になる。
受隙間を構成するような精度で、台形断面形状の案内部
1と移動体3を設計及び製作することは非常に難しく、
案内部1や移動体3の軸受面の加工精度が確保されない
と、固体接触による摩擦力が発生しないための最小油膜
の厚さが大きくなり、高精度の静圧軸受を形成すること
は困難になる。
【0011】更に、台形溝の傾斜している軸受面と水平
面内の軸受面に作用する負荷容量とのバランスをとるこ
とが困難で、駆動時において移動体3を片寄せするため
に、対向する傾斜した軸受面に圧力差を設けることも難
しい。しかも、移動体3を片寄せするためには、一方の
傾斜した軸受面により高い供給圧が必要となるので、対
向する傾斜した軸受面間との圧力差は相当に大きくなる
ことが予想される。従って、このような状態で静圧軸受
部への流体を供給した場合には、対向する軸受面に同じ
供給圧で流体を供給した場合よりも、案内部1や移動体
3の弾性変形は大きくなり、かつ対向する軸受面間での
非対称性も大きくなるので、この非対称な変形が水平面
内の軸受隙間にも大きな影響を与えることになり、この
点を考慮して、台形断面を有する案内部1及び移動体3
による軸受の設計及び製作は非常に難しくなる。
面内の軸受面に作用する負荷容量とのバランスをとるこ
とが困難で、駆動時において移動体3を片寄せするため
に、対向する傾斜した軸受面に圧力差を設けることも難
しい。しかも、移動体3を片寄せするためには、一方の
傾斜した軸受面により高い供給圧が必要となるので、対
向する傾斜した軸受面間との圧力差は相当に大きくなる
ことが予想される。従って、このような状態で静圧軸受
部への流体を供給した場合には、対向する軸受面に同じ
供給圧で流体を供給した場合よりも、案内部1や移動体
3の弾性変形は大きくなり、かつ対向する軸受面間での
非対称性も大きくなるので、この非対称な変形が水平面
内の軸受隙間にも大きな影響を与えることになり、この
点を考慮して、台形断面を有する案内部1及び移動体3
による軸受の設計及び製作は非常に難しくなる。
【0012】また、移動体3を片寄せしない場合でも、
傾斜した軸受面と水平面内の軸受面との負荷容量バラン
スをとるためには、傾斜した軸受面には水平面内の軸受
面よりも高い供給圧が必要となり、傾斜した軸受面の水
平面内への投影面積及び傾斜した軸受面に垂直に働く供
給圧に比較して、その重力方向成分(水平面内軸受の負
荷方向成分)が小さいために、高精度の静圧軸受を得る
ことは難しい。更に、位置決め精度や位置決め後の移動
体3の姿勢変化等を保証することも困難であり、特に移
動体3の固定時において、流体供給圧により発生する案
内部1の非対称弾性変形に起因する移動体3の姿勢変化
が発生する可能性もある。
傾斜した軸受面と水平面内の軸受面との負荷容量バラン
スをとるためには、傾斜した軸受面には水平面内の軸受
面よりも高い供給圧が必要となり、傾斜した軸受面の水
平面内への投影面積及び傾斜した軸受面に垂直に働く供
給圧に比較して、その重力方向成分(水平面内軸受の負
荷方向成分)が小さいために、高精度の静圧軸受を得る
ことは難しい。更に、位置決め精度や位置決め後の移動
体3の姿勢変化等を保証することも困難であり、特に移
動体3の固定時において、流体供給圧により発生する案
内部1の非対称弾性変形に起因する移動体3の姿勢変化
が発生する可能性もある。
【0013】本発明の目的は、上述の問題点(イ)、(ロ)
を解消し、位置決め後の移動体の保持剛性を向上して変
位及び揺動のない高い位置決め精度を確保する位置決め
装置を提供することにある。
を解消し、位置決め後の移動体の保持剛性を向上して変
位及び揺動のない高い位置決め精度を確保する位置決め
装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1発明に係る位置決め装置は、直線運動を行う移動
体と、1組の対向する軸受面及びこれに直交する軸受面
により前記移動体を案内部に対して支持する静圧流体軸
受と、前記直交する軸受面に配設した予圧付勢手段と、
前記移動体を駆動する駆動手段と、前記移動体の位置を
検出する位置検出手段と、該位置検出手段により検出さ
れた前記移動体の位置を基に前記駆動手段を制御する駆
動制御手段とを備えた位置決め装置において、前記1組
の対向する軸受面及びこれに直交する軸受面にそれぞれ
個別の又は各軸受面毎に個別の流体供給回路を配設し、
該個別の流体供給回路の内の前記直交する軸受面に対応
する流体供給回路には前記駆動制御手段からの指令によ
り任意に流体の供給を遮断又は調整をする流体供給調整
手段を設け、前記移動体の駆動時には前記対向する軸受
面に常時流体を供給し、前記直交する軸受面に前記流体
供給調整手段から流体を供給して前記移動体及び前記案
内部間で前記静圧流体軸受を構成し、前記静圧流体軸受
により前記案内部に対して前記移動体を支持して駆動可
能とし、前記移動体の位置決め後の固定時には、前記駆
動制御手段からの指令により前記流体供給調整手段を動
作させて前記直交する軸受面への流体供給を遮断又は調
整し、前記直交する軸受面とこれに対向する前記案内部
側の軸受面を接触させて前記移動体を固定することを特
徴とする。
の第1発明に係る位置決め装置は、直線運動を行う移動
体と、1組の対向する軸受面及びこれに直交する軸受面
により前記移動体を案内部に対して支持する静圧流体軸
受と、前記直交する軸受面に配設した予圧付勢手段と、
前記移動体を駆動する駆動手段と、前記移動体の位置を
検出する位置検出手段と、該位置検出手段により検出さ
れた前記移動体の位置を基に前記駆動手段を制御する駆
動制御手段とを備えた位置決め装置において、前記1組
の対向する軸受面及びこれに直交する軸受面にそれぞれ
個別の又は各軸受面毎に個別の流体供給回路を配設し、
該個別の流体供給回路の内の前記直交する軸受面に対応
する流体供給回路には前記駆動制御手段からの指令によ
り任意に流体の供給を遮断又は調整をする流体供給調整
手段を設け、前記移動体の駆動時には前記対向する軸受
面に常時流体を供給し、前記直交する軸受面に前記流体
供給調整手段から流体を供給して前記移動体及び前記案
内部間で前記静圧流体軸受を構成し、前記静圧流体軸受
により前記案内部に対して前記移動体を支持して駆動可
能とし、前記移動体の位置決め後の固定時には、前記駆
動制御手段からの指令により前記流体供給調整手段を動
作させて前記直交する軸受面への流体供給を遮断又は調
整し、前記直交する軸受面とこれに対向する前記案内部
側の軸受面を接触させて前記移動体を固定することを特
徴とする。
【0015】第2発明に係る位置決め装置は、直線運動
を行う移動体と、1組の対向する軸受面及びこれに直交
する軸受面により前記移動体を案内部に対して支持する
静圧流体軸受と、前記直交する軸受面に配設した予圧付
勢手段と、前記移動体を駆動する駆動手段と、前記移動
体の位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段に
より検出した移動体の位置を基に前記駆動手段を制御す
る駆動制御手段とを備えた位置決め装置において、前記
1組の対向する軸受面及びこれに直交する軸受面にそれ
ぞれ個別の又は各軸受面毎に個別の流体供給回路を配設
し、該個別の流体供給回路の内の前記直交する軸受面に
対応する流体供給回路には、供給流体の圧力を検出する
圧力検出手段と、前記直交する軸受面への供給流体の圧
力を調整する圧力調整手段と、前記圧力検出手段により
検出された結果を基に前記圧力調整手段を制御する圧力
制御手段とを設け、前記駆動制御手段には、前記移動体
の位置決めを判定する位置決め判定器と、前記移動体の
前記案内部への接触判定を行う接触判定器と、前記位置
決め判定器及び前記接触判定器の結果を受けて前記駆動
手段への通電を強制的に遮断する強制遮断手段と、前記
位置決め判定器及び前記接触判定器の結果を受けて前記
移動体を支持するために前記直交する軸受面への制御圧
力の設定値を与える目標圧力設定器とを備え、前記移動
体の駆動時には前記対向する軸受面に常時流体を供給
し、前記圧力調整手段で供給流体の圧力を任意に設定及
び変更することにより前記直交する軸受面に流体を供給
して前記移動体及び前記案内部間で前記静圧流体軸受を
構成し、前記静圧流体軸受により前記案内部に対して前
記移動体を支持して駆動可能とし、前記移動体の位置を
所定の許容位置決め誤差内に位置決め完了した後の前記
移動体の固定時には、前記駆動制御手段からの指令によ
り前記直交する軸受面への供給流体の圧力をゼロとし、
前記直交する軸受面とこれに対向する前記案内部側の軸
受面とを接触させて前記移動体を固定することを特徴と
する。
を行う移動体と、1組の対向する軸受面及びこれに直交
する軸受面により前記移動体を案内部に対して支持する
静圧流体軸受と、前記直交する軸受面に配設した予圧付
勢手段と、前記移動体を駆動する駆動手段と、前記移動
体の位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段に
より検出した移動体の位置を基に前記駆動手段を制御す
る駆動制御手段とを備えた位置決め装置において、前記
1組の対向する軸受面及びこれに直交する軸受面にそれ
ぞれ個別の又は各軸受面毎に個別の流体供給回路を配設
し、該個別の流体供給回路の内の前記直交する軸受面に
対応する流体供給回路には、供給流体の圧力を検出する
圧力検出手段と、前記直交する軸受面への供給流体の圧
力を調整する圧力調整手段と、前記圧力検出手段により
検出された結果を基に前記圧力調整手段を制御する圧力
制御手段とを設け、前記駆動制御手段には、前記移動体
の位置決めを判定する位置決め判定器と、前記移動体の
前記案内部への接触判定を行う接触判定器と、前記位置
決め判定器及び前記接触判定器の結果を受けて前記駆動
手段への通電を強制的に遮断する強制遮断手段と、前記
位置決め判定器及び前記接触判定器の結果を受けて前記
移動体を支持するために前記直交する軸受面への制御圧
力の設定値を与える目標圧力設定器とを備え、前記移動
体の駆動時には前記対向する軸受面に常時流体を供給
し、前記圧力調整手段で供給流体の圧力を任意に設定及
び変更することにより前記直交する軸受面に流体を供給
して前記移動体及び前記案内部間で前記静圧流体軸受を
構成し、前記静圧流体軸受により前記案内部に対して前
記移動体を支持して駆動可能とし、前記移動体の位置を
所定の許容位置決め誤差内に位置決め完了した後の前記
移動体の固定時には、前記駆動制御手段からの指令によ
り前記直交する軸受面への供給流体の圧力をゼロとし、
前記直交する軸受面とこれに対向する前記案内部側の軸
受面とを接触させて前記移動体を固定することを特徴と
する。
【0016】第3発明に係る位置決め装置は、直線運動
を行う移動体と、少なくとも1組以上の対向する軸受面
及びこれに直交する軸受面により前記移動体の移動方向
以外の動きを拘束して前記移動体を案内部に対して支持
する静圧流体軸受と、前記移動体を駆動する駆動手段
と、前記移動体の位置を検出する位置検出手段と、該位
置検出手段により検出した前記移動体の位置を基に前記
駆動手段を制御する駆動制御手段とを備えた位置決め装
置において、前記1組以上の対向する軸受面及びこれに
直交する軸受面にそれぞれ個別の又は前記各軸受面毎に
個別の流体供給回路を配設し、該個別の流体供給回路の
内の前記対向する軸受面の何れか一方に対応する流体供
給回路には、前記駆動制御手段からの指令により任意に
流体の供給を遮断又は調整する流体供給調整手段を設
け、前記移動体の駆動時には前記対向する軸受面以外の
軸受面に常時流体を供給し、前記対向する軸受面に前記
流体供給調整手段により流体を供給して前記移動体と前
記案内部間で前記静圧流体軸受を構成し、前記静圧流体
軸受により前記案内部に対して前記移動体を支持して駆
動可能とし、前記移動体の位置決め後の固定時には前記
駆動制御手段からの指令により前記流体供給調整手段を
動作させて前記対向する軸受面の何れか一方の軸受面へ
の流体供給を遮断又は調整し、前記対向する軸受面の一
方の軸受面とこれに対向する前記案内部側の軸受面を接
触させて前記移動体を固定することを特徴とする。
を行う移動体と、少なくとも1組以上の対向する軸受面
及びこれに直交する軸受面により前記移動体の移動方向
以外の動きを拘束して前記移動体を案内部に対して支持
する静圧流体軸受と、前記移動体を駆動する駆動手段
と、前記移動体の位置を検出する位置検出手段と、該位
置検出手段により検出した前記移動体の位置を基に前記
駆動手段を制御する駆動制御手段とを備えた位置決め装
置において、前記1組以上の対向する軸受面及びこれに
直交する軸受面にそれぞれ個別の又は前記各軸受面毎に
個別の流体供給回路を配設し、該個別の流体供給回路の
内の前記対向する軸受面の何れか一方に対応する流体供
給回路には、前記駆動制御手段からの指令により任意に
流体の供給を遮断又は調整する流体供給調整手段を設
け、前記移動体の駆動時には前記対向する軸受面以外の
軸受面に常時流体を供給し、前記対向する軸受面に前記
流体供給調整手段により流体を供給して前記移動体と前
記案内部間で前記静圧流体軸受を構成し、前記静圧流体
軸受により前記案内部に対して前記移動体を支持して駆
動可能とし、前記移動体の位置決め後の固定時には前記
駆動制御手段からの指令により前記流体供給調整手段を
動作させて前記対向する軸受面の何れか一方の軸受面へ
の流体供給を遮断又は調整し、前記対向する軸受面の一
方の軸受面とこれに対向する前記案内部側の軸受面を接
触させて前記移動体を固定することを特徴とする。
【0017】第4発明に係る位置決め装置は、直線運動
を行う移動体と、少なくとも1組以上の対向する軸受面
及びこれに直交する軸受面により前記移動体の移動方向
以外の動きを拘束して前記移動体を案内部に対して支持
する静圧流体軸受と、前記移動体を駆動する駆動手段
と、前記移動体の位置を検出する位置検出手段と、該位
置検出手段により検出した前記移動体の位置を基に前記
駆動手段を制御する駆動制御手段とを備えた位置決め装
置において、前記1組以上の対向する軸受面及びこれに
直交する軸受面にそれぞれ個別の又は前記各軸受面毎に
個別の流体供給回路を配設し、該個別の流体供給回路の
内の前記対向する軸受面の何れか一方に対応する流体供
給回路には、供給流体の圧力を検出する圧力検出手段
と、前記対向する軸受面の内何れか一方に対応する軸受
面への供給流体の圧力を調整する圧力調整手段と、該圧
力検出手段により検出された結果を基に前記圧力調整手
段を制御する圧力制御手段とを設け、前記駆動制御手段
には、前記移動体の位置決めを判定する位置決め判定器
と、前記移動体の前記案内部への接触判定を行う接触判
定器と、前記位置決め判定器及び前記接触判定器の結果
を受けて前記駆動手段への通電を強制的に遮断する強制
遮断手段と、前記位置決め判定器及び前記接触判定器の
結果を受けて前記移動体を支持する前記直交する軸受面
への制御圧力の設定値を与える目標圧力設定器とを備
え、前記移動体の駆動時には前記直交する軸受面に常時
流体を供給し、前記圧力調整手段で供給流体の圧力を任
意に設定及び変更することにより前記対向する軸受面に
流体を供給して前記移動体及び前記案内部間で前記静圧
流体軸受を構成し、前記静圧流体軸受により前記案内部
に対して前記移動体を支持して駆動可能とし、前記移動
体の位置が所定の許容位置決め誤差内に位置決めを完了
した後の前記移動体の固定時には、前記駆動制御手段か
らの指令により前記対向する軸受面の内の何れか一方に
対応する軸受面への供給流体の圧力をゼロとし、前記対
向する軸受面の何れか一方に対応する軸受面とこれに対
向する前記案内部側の軸受面を接触させて前記移動体を
固定することを特徴とする。
を行う移動体と、少なくとも1組以上の対向する軸受面
及びこれに直交する軸受面により前記移動体の移動方向
以外の動きを拘束して前記移動体を案内部に対して支持
する静圧流体軸受と、前記移動体を駆動する駆動手段
と、前記移動体の位置を検出する位置検出手段と、該位
置検出手段により検出した前記移動体の位置を基に前記
駆動手段を制御する駆動制御手段とを備えた位置決め装
置において、前記1組以上の対向する軸受面及びこれに
直交する軸受面にそれぞれ個別の又は前記各軸受面毎に
個別の流体供給回路を配設し、該個別の流体供給回路の
内の前記対向する軸受面の何れか一方に対応する流体供
給回路には、供給流体の圧力を検出する圧力検出手段
と、前記対向する軸受面の内何れか一方に対応する軸受
面への供給流体の圧力を調整する圧力調整手段と、該圧
力検出手段により検出された結果を基に前記圧力調整手
段を制御する圧力制御手段とを設け、前記駆動制御手段
には、前記移動体の位置決めを判定する位置決め判定器
と、前記移動体の前記案内部への接触判定を行う接触判
定器と、前記位置決め判定器及び前記接触判定器の結果
を受けて前記駆動手段への通電を強制的に遮断する強制
遮断手段と、前記位置決め判定器及び前記接触判定器の
結果を受けて前記移動体を支持する前記直交する軸受面
への制御圧力の設定値を与える目標圧力設定器とを備
え、前記移動体の駆動時には前記直交する軸受面に常時
流体を供給し、前記圧力調整手段で供給流体の圧力を任
意に設定及び変更することにより前記対向する軸受面に
流体を供給して前記移動体及び前記案内部間で前記静圧
流体軸受を構成し、前記静圧流体軸受により前記案内部
に対して前記移動体を支持して駆動可能とし、前記移動
体の位置が所定の許容位置決め誤差内に位置決めを完了
した後の前記移動体の固定時には、前記駆動制御手段か
らの指令により前記対向する軸受面の内の何れか一方に
対応する軸受面への供給流体の圧力をゼロとし、前記対
向する軸受面の何れか一方に対応する軸受面とこれに対
向する前記案内部側の軸受面を接触させて前記移動体を
固定することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図31に図示の実
施例に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例の
斜視図を示し、移動体10は静圧軸受部11a、11b
及び静圧軸受部12a、12bと、予圧付勢手段13で
ある永久磁石とから成る静圧流体軸受により、案内部1
4に対して支持されている。静圧軸受部11a、11
b、12a、12bのそれぞれに個別に流体供給管路1
5a、15b、16a、16bが接続されており、流体
供給装置17から作動流体が流体供給管路15a、15
b、16a、16bを通って、それぞれの静圧軸受部1
1a、11b、12a、12bに供給されることによ
り、静圧流体軸受として機能するようになっている。
施例に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例の
斜視図を示し、移動体10は静圧軸受部11a、11b
及び静圧軸受部12a、12bと、予圧付勢手段13で
ある永久磁石とから成る静圧流体軸受により、案内部1
4に対して支持されている。静圧軸受部11a、11
b、12a、12bのそれぞれに個別に流体供給管路1
5a、15b、16a、16bが接続されており、流体
供給装置17から作動流体が流体供給管路15a、15
b、16a、16bを通って、それぞれの静圧軸受部1
1a、11b、12a、12bに供給されることによ
り、静圧流体軸受として機能するようになっている。
【0019】ここで、静圧軸受部11a、11bに対す
る流体供給管路15a、15bは、流体供給装置17か
らの同一管路から分岐されており、この分岐前の管路中
の流体供給装置17側に、駆動制御手段18の指令によ
り作動する流体供給調整手段である電磁弁19が配置さ
れている。これにより、静圧軸受部12a、12b、電
磁弁19には常時流体が供給され、静圧軸受部11a、
11bには電磁弁19により流体供給が調整できるよう
になっている。
る流体供給管路15a、15bは、流体供給装置17か
らの同一管路から分岐されており、この分岐前の管路中
の流体供給装置17側に、駆動制御手段18の指令によ
り作動する流体供給調整手段である電磁弁19が配置さ
れている。これにより、静圧軸受部12a、12b、電
磁弁19には常時流体が供給され、静圧軸受部11a、
11bには電磁弁19により流体供給が調整できるよう
になっている。
【0020】また、移動体10の上部にはナット部20
が設けられ、ナット部20はボールねじ21に噛合さ
れ、ボールねじ21はサーボモータ22の中心軸に連結
されており、サーボモータ22にはエンコーダ23が取
り付けられている。サーボモータ22にはモータドライ
バ24の出力が接続され、エンコーダ23の出力はカウ
ンタ25に接続されている。カウンタ25の出力は駆動
制御手段18に接続され、駆動制御手段18の出力はモ
ータドライバ24に接続されている。なお、ここでは駆
動手段としてサーボモータ22及びボールねじ21を使
用し、位置検出手段としてエンコーダ23等を使用して
いるが、機能的に同等のものであれば、例えば駆動手段
にリニアモータ、位置検出手段にレーザ干渉測長器等を
使用してもよい。
が設けられ、ナット部20はボールねじ21に噛合さ
れ、ボールねじ21はサーボモータ22の中心軸に連結
されており、サーボモータ22にはエンコーダ23が取
り付けられている。サーボモータ22にはモータドライ
バ24の出力が接続され、エンコーダ23の出力はカウ
ンタ25に接続されている。カウンタ25の出力は駆動
制御手段18に接続され、駆動制御手段18の出力はモ
ータドライバ24に接続されている。なお、ここでは駆
動手段としてサーボモータ22及びボールねじ21を使
用し、位置検出手段としてエンコーダ23等を使用して
いるが、機能的に同等のものであれば、例えば駆動手段
にリニアモータ、位置検出手段にレーザ干渉測長器等を
使用してもよい。
【0021】図2は駆動制御手段18のブロック回路構
成図を示し、移動体10と、ナット部20及びボールね
じ21を含む静圧軸受部11a、11b、12a、12
bと、サーボモータ22とから成る位置決め装置26の
出力は、位置検出を行うための位置検出器の一部である
エンコーダ23に接続され、エンコーダ23の出力は位
置信号を生成するパルスカウンタ25に接続されてい
る。そして、カウンタ25からの出力は検出位置信号P1
として、また移動体10の位置決めを決定するための目
標位置設定器27からの出力は目標位置信号P2として、
目標位置と位置検出器により得られる実際位置との位置
ずれを求める減算器28に接続されている。
成図を示し、移動体10と、ナット部20及びボールね
じ21を含む静圧軸受部11a、11b、12a、12
bと、サーボモータ22とから成る位置決め装置26の
出力は、位置検出を行うための位置検出器の一部である
エンコーダ23に接続され、エンコーダ23の出力は位
置信号を生成するパルスカウンタ25に接続されてい
る。そして、カウンタ25からの出力は検出位置信号P1
として、また移動体10の位置決めを決定するための目
標位置設定器27からの出力は目標位置信号P2として、
目標位置と位置検出器により得られる実際位置との位置
ずれを求める減算器28に接続されている。
【0022】減算器28の出力は、移動体10の位置決
めをするためにフィードバック制御系を安定化する補償
器であるPID調整器29と、位置ずれ信号を基に移動
体10の位置決め終了を判定する位置決め判定器30と
に接続され、PID調整器29の出力はモータドライバ
24を介して、移動体10を駆動するためにボールねじ
21を回転するサーボモータ22に接続されている。ま
た、位置決め判定器30の出力は移動体10及び案内部
14の接触判定器31に接続され、接触判定器31から
の出力は電磁弁駆動指令信号P3として、電磁弁駆動手段
32を介して流体供給装置17からの流体供給を調整す
る電磁弁19に接続されている。なお、接触判定器31
の代りにタイマを使うことも可能である。
めをするためにフィードバック制御系を安定化する補償
器であるPID調整器29と、位置ずれ信号を基に移動
体10の位置決め終了を判定する位置決め判定器30と
に接続され、PID調整器29の出力はモータドライバ
24を介して、移動体10を駆動するためにボールねじ
21を回転するサーボモータ22に接続されている。ま
た、位置決め判定器30の出力は移動体10及び案内部
14の接触判定器31に接続され、接触判定器31から
の出力は電磁弁駆動指令信号P3として、電磁弁駆動手段
32を介して流体供給装置17からの流体供給を調整す
る電磁弁19に接続されている。なお、接触判定器31
の代りにタイマを使うことも可能である。
【0023】先ず、移動体10を駆動するためには、接
触判定器31の判定結果を基に、移動体10と案内部1
4が接触していれば、電磁弁19が駆動されて静圧軸受
部11a、11bへの流体の供給が開始され、所定の軸
受隙間になるまで移動体10が浮上する。移動体10と
案内部14が接触していない場合は、直ちに駆動制御手
段18からの指令を受けたドライバ24に電流が供給さ
れ、サーボモータ22が回転し、その回転がボールねじ
20に伝達され、更に移動体10に取り付けられたナッ
ト部20により、ボールねじ21の回転運動が直線運動
に変換され、移動体10の駆動が開始される。このと
き、サーボモータ22の回転角はエンコーダ23により
検出され、カウンタ25を経て移動体10の駆動及び位
置決めの制御が行われる。
触判定器31の判定結果を基に、移動体10と案内部1
4が接触していれば、電磁弁19が駆動されて静圧軸受
部11a、11bへの流体の供給が開始され、所定の軸
受隙間になるまで移動体10が浮上する。移動体10と
案内部14が接触していない場合は、直ちに駆動制御手
段18からの指令を受けたドライバ24に電流が供給さ
れ、サーボモータ22が回転し、その回転がボールねじ
20に伝達され、更に移動体10に取り付けられたナッ
ト部20により、ボールねじ21の回転運動が直線運動
に変換され、移動体10の駆動が開始される。このと
き、サーボモータ22の回転角はエンコーダ23により
検出され、カウンタ25を経て移動体10の駆動及び位
置決めの制御が行われる。
【0024】次に、移動体10を任意の位置に位置決め
するためには、目標位置設定器27により目標位置信号
P2が与えられ、この目標位置信号P2と、エンコーダ23
及びカウンタ25によって検出された検出位置信号P1と
から、減算器28により位置誤差が計算される。計算に
より求められた位置誤差信号はPID調整器29を介し
てモータドライバ24に加わり、位置誤差が生じている
場合には、それを補正するようにモータ22により位置
決め装置26が駆動され、検出位置信号P1が目標位置信
号P2と一致するように制御される。なお、このフィード
バック制御系において、PID調整器29は移動体10
の発振防止や応答性の調整等を行うために使用される。
するためには、目標位置設定器27により目標位置信号
P2が与えられ、この目標位置信号P2と、エンコーダ23
及びカウンタ25によって検出された検出位置信号P1と
から、減算器28により位置誤差が計算される。計算に
より求められた位置誤差信号はPID調整器29を介し
てモータドライバ24に加わり、位置誤差が生じている
場合には、それを補正するようにモータ22により位置
決め装置26が駆動され、検出位置信号P1が目標位置信
号P2と一致するように制御される。なお、このフィード
バック制御系において、PID調整器29は移動体10
の発振防止や応答性の調整等を行うために使用される。
【0025】位置決め動作中は、位置決め判定器30に
より移動体10の位置誤差信号が検出されて、移動体1
0の位置決め状態が監視される。また、移動体10の駆
動中に位置決め判定器30に検出された位置誤差信号が
所定の位置決め誤差許容値に入った段階で、電磁弁駆動
手段32を介して電磁弁駆動指令信号P3により電磁弁1
9が駆動され、静圧軸受部11a、11bへの流体の供
給が遮断される。この間は、接触判定器31の判定結果
を基に、移動体10と案内部14の接触固定系の特性変
化に対応させて、サーボモータ22への過電流の回避又
は通電の遮断等を行うことができる。
より移動体10の位置誤差信号が検出されて、移動体1
0の位置決め状態が監視される。また、移動体10の駆
動中に位置決め判定器30に検出された位置誤差信号が
所定の位置決め誤差許容値に入った段階で、電磁弁駆動
手段32を介して電磁弁駆動指令信号P3により電磁弁1
9が駆動され、静圧軸受部11a、11bへの流体の供
給が遮断される。この間は、接触判定器31の判定結果
を基に、移動体10と案内部14の接触固定系の特性変
化に対応させて、サーボモータ22への過電流の回避又
は通電の遮断等を行うことができる。
【0026】図3は移動体10の位置決め及び位置決め
完了後の固定に関するシーケンスのフローチャート図を
示し、位置決め後に移動体10を固定した状態、又は固
定せずに通常の位置決め装置と同様な状態の何れの場合
にも設定が可能である。位置決め後に移動体10を固定
するシーケンスにおいて、ステップS1で駆動制御手段1
8から移動体10の駆動指令が出され、ステップS2で移
動体10の固定状態を解除するために、流体供給調整手
段19に対して軸受部11a、11bへの流体の供給が
開始される。軸受部11a、11bへの流体の供給開始
後に、ステップS3で移動体10が浮上し、所定の軸受隙
間に達したかどうかが判定される。このとき、流体供給
開始時からタイマを作動させて所定時間が経過したら、
移動体10の浮上が正常終了したと判定する。移動体1
0の浮上が終了した後に、ステップS4で移動体10を駆
動するモータ22への通電が開始され、ステップS5で移
動体10の駆動が開始される。
完了後の固定に関するシーケンスのフローチャート図を
示し、位置決め後に移動体10を固定した状態、又は固
定せずに通常の位置決め装置と同様な状態の何れの場合
にも設定が可能である。位置決め後に移動体10を固定
するシーケンスにおいて、ステップS1で駆動制御手段1
8から移動体10の駆動指令が出され、ステップS2で移
動体10の固定状態を解除するために、流体供給調整手
段19に対して軸受部11a、11bへの流体の供給が
開始される。軸受部11a、11bへの流体の供給開始
後に、ステップS3で移動体10が浮上し、所定の軸受隙
間に達したかどうかが判定される。このとき、流体供給
開始時からタイマを作動させて所定時間が経過したら、
移動体10の浮上が正常終了したと判定する。移動体1
0の浮上が終了した後に、ステップS4で移動体10を駆
動するモータ22への通電が開始され、ステップS5で移
動体10の駆動が開始される。
【0027】駆動中の移動体10の位置はエンコーダ2
3によりモータ22の回転角として常時検出されてお
り、この信号を駆動制御手段18に返すことによりフィ
ードバック制御が行われる。ステップS6で移動体10の
位置の読み込みが行われ、ステップS7で移動体10が目
標位置に接近し、目標位置と移動体10の現在位置が予
め定められた許容誤差内に入ったことが確認されたとき
に、ステップS8で流体供給調整手段19により軸受部1
1a、11bへの流体の供給が調整される。
3によりモータ22の回転角として常時検出されてお
り、この信号を駆動制御手段18に返すことによりフィ
ードバック制御が行われる。ステップS6で移動体10の
位置の読み込みが行われ、ステップS7で移動体10が目
標位置に接近し、目標位置と移動体10の現在位置が予
め定められた許容誤差内に入ったことが確認されたとき
に、ステップS8で流体供給調整手段19により軸受部1
1a、11bへの流体の供給が調整される。
【0028】このとき、流体供給調整手段として電磁弁
19を使用しているために、流体の供給を遮断すること
になるが、サーボバルブ等の他の手段では使用形態に合
わせて、例えば流体供給遮断に至る時間を調整する等の
流体供給調整方式も適用可能である。電磁弁19による
流体供給の遮断後に、ステップS9で移動体10の軸受面
と案内部14の接触判定が行われる。この接触判定は流
体供給遮断時又は電磁弁動作時からタイマを作動させ
て、所定時間が経過したら移動体10と案内部14の接
触が正常終了したと判断する。ステップS10 で接触判定
後に移動体10の固定が終了した段階で位置決めが終了
する。
19を使用しているために、流体の供給を遮断すること
になるが、サーボバルブ等の他の手段では使用形態に合
わせて、例えば流体供給遮断に至る時間を調整する等の
流体供給調整方式も適用可能である。電磁弁19による
流体供給の遮断後に、ステップS9で移動体10の軸受面
と案内部14の接触判定が行われる。この接触判定は流
体供給遮断時又は電磁弁動作時からタイマを作動させ
て、所定時間が経過したら移動体10と案内部14の接
触が正常終了したと判断する。ステップS10 で接触判定
後に移動体10の固定が終了した段階で位置決めが終了
する。
【0029】なお、位置決め後の移動体10の固定を常
時行うか否かは、位置決め装置26の使用形態により選
択可能であり、位置決め後に移動体10の保持剛性が必
要なときに限り、位置決め後の固定を行うようにするこ
ともできる。この場合には、図3のスタート時点で軸受
部11a、11bの流体供給が継続されている場合に相
当し、ステップS4からのシーケンスを行う。
時行うか否かは、位置決め装置26の使用形態により選
択可能であり、位置決め後に移動体10の保持剛性が必
要なときに限り、位置決め後の固定を行うようにするこ
ともできる。この場合には、図3のスタート時点で軸受
部11a、11bの流体供給が継続されている場合に相
当し、ステップS4からのシーケンスを行う。
【0030】図4〜図6は移動体10の位置決め動作の
側面図を示し、移動体10の駆動時には、電磁弁19は
軸受部11a、11bへの流体供給が可能な状態で、図
5に示すように軸受隙間dを保っているが、移動体10
の固定時には駆動制御手段18からの指令を受けて、軸
受部11a、11bへの流体供給を遮断するように駆動
する。これにより、移動体10は自重及び予圧付勢手段
13である永久磁石の吸引力により案内部14に接近
し、軸受部11a、11bの流体は徐々に電磁弁19の
解放側、軸受部12a、12b側、又は永久磁石と案内
部14の間に生ずる隙間に移動し、軸受隙間dを減少さ
せながら最終的に図6に示すように移動体10と案内部
14は接触する。
側面図を示し、移動体10の駆動時には、電磁弁19は
軸受部11a、11bへの流体供給が可能な状態で、図
5に示すように軸受隙間dを保っているが、移動体10
の固定時には駆動制御手段18からの指令を受けて、軸
受部11a、11bへの流体供給を遮断するように駆動
する。これにより、移動体10は自重及び予圧付勢手段
13である永久磁石の吸引力により案内部14に接近
し、軸受部11a、11bの流体は徐々に電磁弁19の
解放側、軸受部12a、12b側、又は永久磁石と案内
部14の間に生ずる隙間に移動し、軸受隙間dを減少さ
せながら最終的に図6に示すように移動体10と案内部
14は接触する。
【0031】移動体10の駆動を開始する場合は、駆動
制御手段18からの指令を受けた電磁弁19が、軸受部
11a、11bへの流体供給を開始するように駆動さ
れ、タイマを利用して電磁弁19の駆動時又は流体供給
開始時から所定の時間が経過した後に、移動体10の浮
上が終了したと判定され、モータ22へ通電されて移動
体10の駆動が開始される。
制御手段18からの指令を受けた電磁弁19が、軸受部
11a、11bへの流体供給を開始するように駆動さ
れ、タイマを利用して電磁弁19の駆動時又は流体供給
開始時から所定の時間が経過した後に、移動体10の浮
上が終了したと判定され、モータ22へ通電されて移動
体10の駆動が開始される。
【0032】このように、静圧流体軸受部11a、11
b、12a、12bを使用すれば摩擦力が発生しないの
で、ボールねじ21による駆動方式を使用しても、リニ
アガイド等の接触式軸受の場合と異なり、位置決め後に
残存するボールねじ21等の弾性変形による外力の発生
を低く押さえることができる。従って、要求される位置
決め精度及び駆動手段を適当に選択することによって、
移動体10の位置決め後の保持剛性及び高い位置決め精
度を確保することができる。
b、12a、12bを使用すれば摩擦力が発生しないの
で、ボールねじ21による駆動方式を使用しても、リニ
アガイド等の接触式軸受の場合と異なり、位置決め後に
残存するボールねじ21等の弾性変形による外力の発生
を低く押さえることができる。従って、要求される位置
決め精度及び駆動手段を適当に選択することによって、
移動体10の位置決め後の保持剛性及び高い位置決め精
度を確保することができる。
【0033】また、予圧付勢手段13に電磁石を使用す
れば、移動体10が固定されて接触判定器30の判定結
果が接触状態となった後に、電磁石への通電電流を増加
して吸引力を強くすることにより、移動体10と案内部
14の間の接触までの時間を短縮したり、固定する力を
増加することができる。また、移動体10の浮上時に
は、電磁石への通電電流を減少して吸引力を弱めること
により、移動体10の浮上時間を短縮することができ
る。
れば、移動体10が固定されて接触判定器30の判定結
果が接触状態となった後に、電磁石への通電電流を増加
して吸引力を強くすることにより、移動体10と案内部
14の間の接触までの時間を短縮したり、固定する力を
増加することができる。また、移動体10の浮上時に
は、電磁石への通電電流を減少して吸引力を弱めること
により、移動体10の浮上時間を短縮することができ
る。
【0034】また、位置決め装置を長期間使用する際に
は、位置決め後に移動体10の固定を行うことにより、
移動体10及び案内部14の軸受面に劣化が生ずるが、
これを防ぐために図7〜図9に示すような対策を施す。
は、位置決め後に移動体10の固定を行うことにより、
移動体10及び案内部14の軸受面に劣化が生ずるが、
これを防ぐために図7〜図9に示すような対策を施す。
【0035】図7においては、移動体10の静圧軸受部
に多孔質セラミックスなどの金属よりも高い硬度を有す
る多孔質体を使用した軸受パッド33が固定されてお
り、予圧付勢手段13として永久磁石や電磁石を使用す
る場合には、案内部14側の材質には磁性体を使用す
る。このとき、移動体10の軸受パッド33側が硬度が
高いために、位置決め後の移動体10の固定を繰り返え
すことにより、案内部14側の軸受面に平面度の低下や
傷の発生などの劣化を引き起こす可能性があるので、案
内部14の材質を軸受パッド33と同程度の硬度を有す
るセラミックスなどの高硬度材料にすることによって耐
摩耗性を向上させる。このとき、案内部14全体をセラ
ミックスなどの磁性体でない高硬度材料にすると、予圧
付勢手段13による予圧が発生しなくなるので、案内部
14に予圧付勢手段13に対応した磁性体34を取り付
けるようにする。
に多孔質セラミックスなどの金属よりも高い硬度を有す
る多孔質体を使用した軸受パッド33が固定されてお
り、予圧付勢手段13として永久磁石や電磁石を使用す
る場合には、案内部14側の材質には磁性体を使用す
る。このとき、移動体10の軸受パッド33側が硬度が
高いために、位置決め後の移動体10の固定を繰り返え
すことにより、案内部14側の軸受面に平面度の低下や
傷の発生などの劣化を引き起こす可能性があるので、案
内部14の材質を軸受パッド33と同程度の硬度を有す
るセラミックスなどの高硬度材料にすることによって耐
摩耗性を向上させる。このとき、案内部14全体をセラ
ミックスなどの磁性体でない高硬度材料にすると、予圧
付勢手段13による予圧が発生しなくなるので、案内部
14に予圧付勢手段13に対応した磁性体34を取り付
けるようにする。
【0036】図8においては、移動体10の静圧軸受部
に表面絞り等を使用した軸受ポケット35を設け、移動
体10の固定による軸受面接触時に、軸受ポケット35
以外の全表面が接触するようにする。このような場合
に、全表面の耐摩耗性を向上するためには、移動体10
側と案内部14側の接触部分にそれぞれ化学ニッケルメ
ッキ等の表面処理層36、37が設けられている。な
お、この化学ニッケルメッキは案内部14が磁性体であ
れば、予圧付勢手段13によって予圧の発生が可能であ
る。
に表面絞り等を使用した軸受ポケット35を設け、移動
体10の固定による軸受面接触時に、軸受ポケット35
以外の全表面が接触するようにする。このような場合
に、全表面の耐摩耗性を向上するためには、移動体10
側と案内部14側の接触部分にそれぞれ化学ニッケルメ
ッキ等の表面処理層36、37が設けられている。な
お、この化学ニッケルメッキは案内部14が磁性体であ
れば、予圧付勢手段13によって予圧の発生が可能であ
る。
【0037】図9においては、移動体10の静圧軸受部
に高硬度を有する軸受パッド33を使用し、案内部14
側の表面に高硬度を付与する表面処理層37を設けて、
耐摩耗性を向上する。なお、移動体10側に軸受パッド
33や軸受ポケット35などを有する静圧軸受部及び予
圧付勢手段13と共に配置するのではなく、静圧軸受部
を移動体10に設け、予圧付勢手段13を案内部14側
に設ける配置にしてもよい。
に高硬度を有する軸受パッド33を使用し、案内部14
側の表面に高硬度を付与する表面処理層37を設けて、
耐摩耗性を向上する。なお、移動体10側に軸受パッド
33や軸受ポケット35などを有する静圧軸受部及び予
圧付勢手段13と共に配置するのではなく、静圧軸受部
を移動体10に設け、予圧付勢手段13を案内部14側
に設ける配置にしてもよい。
【0038】以上のように、本実施例は静圧流体軸受部
11a、11b、12a、12bと予圧付勢手段13を
使用して、案内部14に対して移動体10の保持固定を
行うので、位置決め後にモータ22等の駆動手段の制御
や通電を遮断することによって、位置決め精度を劣化さ
せることなく消費電力の削減が可能となり、また位置決
め後の移動体固定を静圧軸受面の接触により行うことに
より、移動体10の姿勢変化を生ずることがなくなる。
更に、移動体固定時にはボールねじ21等の弾性体を介
在させずに、予圧付勢手段13の吸引力を利用して軸受
面の接触を行うので、保持剛性を向上させることができ
る。これにより、要求される位置決め精度に見合ったリ
ニアモータ等の駆動手段やエンコーダ等の位置検出手段
を選択して、位置決め精度を確保することができる。
11a、11b、12a、12bと予圧付勢手段13を
使用して、案内部14に対して移動体10の保持固定を
行うので、位置決め後にモータ22等の駆動手段の制御
や通電を遮断することによって、位置決め精度を劣化さ
せることなく消費電力の削減が可能となり、また位置決
め後の移動体固定を静圧軸受面の接触により行うことに
より、移動体10の姿勢変化を生ずることがなくなる。
更に、移動体固定時にはボールねじ21等の弾性体を介
在させずに、予圧付勢手段13の吸引力を利用して軸受
面の接触を行うので、保持剛性を向上させることができ
る。これにより、要求される位置決め精度に見合ったリ
ニアモータ等の駆動手段やエンコーダ等の位置検出手段
を選択して、位置決め精度を確保することができる。
【0039】また、位置決め完了と同時に移動体の固定
を行って、駆動手段の制御や通電を遮断する方式は、例
えばボールねじ21を介して移動体10を駆動する場合
でも、位置決め完了・移動体固定後は移動体10が所要
の位置にあり、ボールねじ21の弾性変形等の外力は制
御や通電を遮断したモータ側で解放されているために、
位置決め精度を阻害することがない。
を行って、駆動手段の制御や通電を遮断する方式は、例
えばボールねじ21を介して移動体10を駆動する場合
でも、位置決め完了・移動体固定後は移動体10が所要
の位置にあり、ボールねじ21の弾性変形等の外力は制
御や通電を遮断したモータ側で解放されているために、
位置決め精度を阻害することがない。
【0040】例えば、位置決め後の移動体の固定時に利
用される軸受面は、移動体10と案内部14が共に数μ
m以下の軸受隙間dを構成するに足る形状精度、即ち軸
受隙間dよりも更に小さな値となるので、案内部14と
の接触により生ずる移動体10の傾きは、軸受面の平面
度を2μm、軸受面の大きさを50mmとすると、10
角度秒を越えることはなく、位置決め後の移動体固定時
に移動体10の姿勢変化を極めて小さく抑えることがで
きる。
用される軸受面は、移動体10と案内部14が共に数μ
m以下の軸受隙間dを構成するに足る形状精度、即ち軸
受隙間dよりも更に小さな値となるので、案内部14と
の接触により生ずる移動体10の傾きは、軸受面の平面
度を2μm、軸受面の大きさを50mmとすると、10
角度秒を越えることはなく、位置決め後の移動体固定時
に移動体10の姿勢変化を極めて小さく抑えることがで
きる。
【0041】また、予圧付勢手段13の吸引力に起因す
る軸受面間の摩擦力を利用して移動体10を固定してい
るので、このとき軸受負荷方向に作用する移動体10の
自重と予圧付勢手段13の吸引力の和が、軸受部11
a、11bの負荷容量に対してバランスし、流体が供給
されて軸受部11a、11bが静圧流体軸受として機能
するときに必要な剛性を確保するための軸受隙間dを形
成するように、予圧付勢手段13の吸引力が設定され
る。
る軸受面間の摩擦力を利用して移動体10を固定してい
るので、このとき軸受負荷方向に作用する移動体10の
自重と予圧付勢手段13の吸引力の和が、軸受部11
a、11bの負荷容量に対してバランスし、流体が供給
されて軸受部11a、11bが静圧流体軸受として機能
するときに必要な剛性を確保するための軸受隙間dを形
成するように、予圧付勢手段13の吸引力が設定され
る。
【0042】例えば、所望の剛性を満たすときの軸受隙
間dにおいて、負荷容量150kgの軸受部11a、1
1bにより50kgの移動体を支持する場合には、予圧
付勢手段13の吸引力は100kgが必要となり、この
ときに移動体10を固定すると、接触面に作用するのは
150kgとなり、接触面の摩擦係数を0.3とすると
移動体保持力は30kgとなり、外力がこの値を越えな
い場合は、移動体10は位置ずれを起こさず、外力によ
る変位は移動体自身の剛性によることになり、保持剛性
向上の点から有利である。
間dにおいて、負荷容量150kgの軸受部11a、1
1bにより50kgの移動体を支持する場合には、予圧
付勢手段13の吸引力は100kgが必要となり、この
ときに移動体10を固定すると、接触面に作用するのは
150kgとなり、接触面の摩擦係数を0.3とすると
移動体保持力は30kgとなり、外力がこの値を越えな
い場合は、移動体10は位置ずれを起こさず、外力によ
る変位は移動体自身の剛性によることになり、保持剛性
向上の点から有利である。
【0043】なお、位置決め後の移動体10の固定が必
要ない場合は、静圧流体軸受を使用した通常の位置決め
装置として機能し、位置決め後の移動体10の固定機能
を移動体保持剛性の必要に応じてオンオフすることが可
能な柔軟な使用にも対応することができる。
要ない場合は、静圧流体軸受を使用した通常の位置決め
装置として機能し、位置決め後の移動体10の固定機能
を移動体保持剛性の必要に応じてオンオフすることが可
能な柔軟な使用にも対応することができる。
【0044】図10は第2の実施例の斜視図、図11は
側面図を示し、第1の実施例の予圧付勢手段13は使用
せず、静圧軸受部11a、11b、12a、12bの他
に静圧軸受部38a、38bが設けられ、軸受部38
a、38bに対してそれぞれ流体供給管39a、39b
が追加配置されている。その他は第1の実施例と同様
で、同じ符号は同じ部材を表している。また、駆動制御
手段18は図2の構成と同様である。
側面図を示し、第1の実施例の予圧付勢手段13は使用
せず、静圧軸受部11a、11b、12a、12bの他
に静圧軸受部38a、38bが設けられ、軸受部38
a、38bに対してそれぞれ流体供給管39a、39b
が追加配置されている。その他は第1の実施例と同様
で、同じ符号は同じ部材を表している。また、駆動制御
手段18は図2の構成と同様である。
【0045】本実施例では、流体供給装置17からの作
動流体が、流体供給管路15a、15b、16a、16
b、39a、39bを通って、それぞれ静圧軸受部11
a、11b、12a、12b、38a、38bに常時供
給されることにより、静圧軸受として機能するようにな
っている。ここで、軸受部11a、11bに対する流体
供給管路15a、15bは、流体供給装置17からの同
一管路から分岐を経て流体供給が成されており、この分
岐の流体供給装置17側の同じ管路中に、駆動制御手段
18の指令により作動する流体供給調整手段19が配置
されている。
動流体が、流体供給管路15a、15b、16a、16
b、39a、39bを通って、それぞれ静圧軸受部11
a、11b、12a、12b、38a、38bに常時供
給されることにより、静圧軸受として機能するようにな
っている。ここで、軸受部11a、11bに対する流体
供給管路15a、15bは、流体供給装置17からの同
一管路から分岐を経て流体供給が成されており、この分
岐の流体供給装置17側の同じ管路中に、駆動制御手段
18の指令により作動する流体供給調整手段19が配置
されている。
【0046】移動体10の駆動及び位置決め動作は、第
1の実施例の図3のフローチャート図と同様に行われ、
位置決め後の移動体10の固定状態については、第1の
実施例が予圧付勢手段13により行ったが、本実施例で
は静圧軸受部38a、38bにより行う。また、その他
の作用は第1の実施例と同様である。
1の実施例の図3のフローチャート図と同様に行われ、
位置決め後の移動体10の固定状態については、第1の
実施例が予圧付勢手段13により行ったが、本実施例で
は静圧軸受部38a、38bにより行う。また、その他
の作用は第1の実施例と同様である。
【0047】図12〜図14は移動体10の位置決め動
作の側面図を示し、図13に示すように移動体10の駆
動時には、電磁弁19は静圧軸受部11a、11bへの
流体供給が可能な状態で軸受隙間dを保っているが、図
14に示すように移動体10固定時には、駆動制御手段
18からの指令を受けて静圧軸受部11a、11bへの
流体供給を遮断するように電磁弁19が駆動される。
作の側面図を示し、図13に示すように移動体10の駆
動時には、電磁弁19は静圧軸受部11a、11bへの
流体供給が可能な状態で軸受隙間dを保っているが、図
14に示すように移動体10固定時には、駆動制御手段
18からの指令を受けて静圧軸受部11a、11bへの
流体供給を遮断するように電磁弁19が駆動される。
【0048】これにより、移動体10は自重及び対向す
る静圧軸受部38a、38bが発生する押付力により案
内部14に接近し、静圧軸受部11a、11bの流体
は、電磁弁19の解放側又は静圧軸受部12a、12b
側又は静圧軸受部38a、38bと案内部14の間に生
ずる接触軸受部以外の隙間に徐々に移動し、軸受隙間d
を減少させながら最終的に移動体10と案内部14は接
触する。
る静圧軸受部38a、38bが発生する押付力により案
内部14に接近し、静圧軸受部11a、11bの流体
は、電磁弁19の解放側又は静圧軸受部12a、12b
側又は静圧軸受部38a、38bと案内部14の間に生
ずる接触軸受部以外の隙間に徐々に移動し、軸受隙間d
を減少させながら最終的に移動体10と案内部14は接
触する。
【0049】移動体10の駆動を開始する場合は、駆動
制御手段18からの指令を受けた電磁弁19が静圧軸受
部11a、11bへの流体供給を開始するように駆動さ
れて移動体10が浮上し、タイマを利用して電磁弁19
の駆動時又は流体供給開始時から所定の時間が経過した
後に、移動体10の浮上が終了したと判定されてモータ
22への通電が開始され移動体10の駆動が始まる。
制御手段18からの指令を受けた電磁弁19が静圧軸受
部11a、11bへの流体供給を開始するように駆動さ
れて移動体10が浮上し、タイマを利用して電磁弁19
の駆動時又は流体供給開始時から所定の時間が経過した
後に、移動体10の浮上が終了したと判定されてモータ
22への通電が開始され移動体10の駆動が始まる。
【0050】移動体10の浮上時には、対向する軸受部
38a、38bへの流体供給圧を低下させることにより
浮上時間を短縮することができ、また移動体10の接触
固定時には、接触判定器31の判定結果により対向する
軸受部38a、38bへの流体供給圧を増加して、移動
体10を案内部14に固定する押付力を強くすることに
よって、接触までの時間を短縮することができる。
38a、38bへの流体供給圧を低下させることにより
浮上時間を短縮することができ、また移動体10の接触
固定時には、接触判定器31の判定結果により対向する
軸受部38a、38bへの流体供給圧を増加して、移動
体10を案内部14に固定する押付力を強くすることに
よって、接触までの時間を短縮することができる。
【0051】本実施例の3個の静圧流体軸受部11a、
11b、12a、12b、38a、38bを使用した場
合に軸受面の耐圧特性を向上するためには、図7〜図9
の場合と同様に、図15では高硬度の多孔質セラミック
ス等の多孔質体を軸受パッド33として使用し、案内部
14の材質を軸受パッド33と同程度の硬質を有するセ
ラミックス等の材料が使用されている。また、図16で
は静圧軸受部に表面絞り等を用いた軸受ポケット35が
設けられ、移動体10と案内部14の接続部分に、それ
ぞれニッケルメッキ等の表面処理層36、74が設けら
れている。更に、図17では移動体10の軸受部に高硬
度の軸受パッド87が使用され、案内部14側の表面に
高硬度を付与する表面処理層87が設けられている。
11b、12a、12b、38a、38bを使用した場
合に軸受面の耐圧特性を向上するためには、図7〜図9
の場合と同様に、図15では高硬度の多孔質セラミック
ス等の多孔質体を軸受パッド33として使用し、案内部
14の材質を軸受パッド33と同程度の硬質を有するセ
ラミックス等の材料が使用されている。また、図16で
は静圧軸受部に表面絞り等を用いた軸受ポケット35が
設けられ、移動体10と案内部14の接続部分に、それ
ぞれニッケルメッキ等の表面処理層36、74が設けら
れている。更に、図17では移動体10の軸受部に高硬
度の軸受パッド87が使用され、案内部14側の表面に
高硬度を付与する表面処理層87が設けられている。
【0052】以上のように、3組の静圧流体軸受部11
a、11b、12a、12b、38a、38bを使用
し、1組以上の対向する軸受面の何れか一方の軸受面を
接触させて、他方の軸受面への流体供給圧力で移動体1
0を案内部14に押し付け、この他方の軸受面で発生す
る押付力に起因する軸受面間の摩擦力を利用して移動体
10を固定しているので、このときの押付力は移動体1
0が案内部14に対して押し付けられることにより軸受
隙間dが静圧軸受として作用しているときよりも大きく
なり、従ってこの軸受隙間dにおける圧力が静圧軸受と
して作用しているときより低くなるので、移動体10の
案内部14に対する押付力はこの低下した圧力と軸受面
積の積とほぼ等しくなる。
a、11b、12a、12b、38a、38bを使用
し、1組以上の対向する軸受面の何れか一方の軸受面を
接触させて、他方の軸受面への流体供給圧力で移動体1
0を案内部14に押し付け、この他方の軸受面で発生す
る押付力に起因する軸受面間の摩擦力を利用して移動体
10を固定しているので、このときの押付力は移動体1
0が案内部14に対して押し付けられることにより軸受
隙間dが静圧軸受として作用しているときよりも大きく
なり、従ってこの軸受隙間dにおける圧力が静圧軸受と
して作用しているときより低くなるので、移動体10の
案内部14に対する押付力はこの低下した圧力と軸受面
積の積とほぼ等しくなる。
【0053】例えば、低下した軸受隙間内の圧力がlk
gf/cm2 で、軸受面積が100cm2 であれば、押
付力としては約100kgとなり、このときの軸受面間
の摩擦係数を0.3とすると、移動体10の保持力は3
0kgとなる。従って、外力がこの値を超えない場合は
移動体10は位置ずれを起こさず、外力による変位は移
動体10自身の剛性によることになり、保持剛性向上の
点からも有利である。また、位置決め後に移動体10が
固定されると、モータ22の制御や通電が遮断されるた
めに電力を消費することがないので、消費電力削減にも
効果があり、位置決め精度を確保することができる。
gf/cm2 で、軸受面積が100cm2 であれば、押
付力としては約100kgとなり、このときの軸受面間
の摩擦係数を0.3とすると、移動体10の保持力は3
0kgとなる。従って、外力がこの値を超えない場合は
移動体10は位置ずれを起こさず、外力による変位は移
動体10自身の剛性によることになり、保持剛性向上の
点からも有利である。また、位置決め後に移動体10が
固定されると、モータ22の制御や通電が遮断されるた
めに電力を消費することがないので、消費電力削減にも
効果があり、位置決め精度を確保することができる。
【0054】図18は第3の実施例の斜視図を示し、流
体供給調整手段としてサーボバルブ40が配置され、流
体供給管路に軸受部11a、11bの供給流体の圧力を
検出するための圧力センサ41が配置されている。その
他は第1の実施例と同様で、図1と同じ符号は同じ部材
を表している。
体供給調整手段としてサーボバルブ40が配置され、流
体供給管路に軸受部11a、11bの供給流体の圧力を
検出するための圧力センサ41が配置されている。その
他は第1の実施例と同様で、図1と同じ符号は同じ部材
を表している。
【0055】図19は駆動制御手段18のブロック回路
構成図を示し、エンコーダ23の出力により位置決め装
置26の位置信号を生成するカウンタ25からの出力は
検出位置信号P1として、また移動体10の位置決めを決
定するための目標位置設定器27からの出力は目標位置
信号P2として、目標位置と位置検出器により得られた実
際の位置とから位置ずれを求めるための減算器28に接
続されている。減算器28の出力は、位置決めのための
フィードバック制御系を安定化するPID調整器29
と、移動体10の位置決め終了を判定する位置決め判定
器30とに接続され、PID調整器29の出力は、モー
タドライバ24を介して移動体10への駆動力を遮断す
る機能を兼ねる可変ゲイン器42、ボールねじ21を回
転するモータ22に接続されている。
構成図を示し、エンコーダ23の出力により位置決め装
置26の位置信号を生成するカウンタ25からの出力は
検出位置信号P1として、また移動体10の位置決めを決
定するための目標位置設定器27からの出力は目標位置
信号P2として、目標位置と位置検出器により得られた実
際の位置とから位置ずれを求めるための減算器28に接
続されている。減算器28の出力は、位置決めのための
フィードバック制御系を安定化するPID調整器29
と、移動体10の位置決め終了を判定する位置決め判定
器30とに接続され、PID調整器29の出力は、モー
タドライバ24を介して移動体10への駆動力を遮断す
る機能を兼ねる可変ゲイン器42、ボールねじ21を回
転するモータ22に接続されている。
【0056】また、PID調整器29の出力は、移動体
10と案内部14の接触状態を判定する接触判定器/モ
ータ電流検出器43に接続され、位置決め判定器30と
接触判定器/モータ電流検出器43の出力は、モータド
ライバ24のゲインを変更するゲイン調整器44、目標
圧力設定器45に接続され、目標圧力設定器45は位置
決め判定器30と接触判定器/モータ電流検出器43の
信号により、軸受部11a、11bへの供給流体の圧力
を設定するようになっている。
10と案内部14の接触状態を判定する接触判定器/モ
ータ電流検出器43に接続され、位置決め判定器30と
接触判定器/モータ電流検出器43の出力は、モータド
ライバ24のゲインを変更するゲイン調整器44、目標
圧力設定器45に接続され、目標圧力設定器45は位置
決め判定器30と接触判定器/モータ電流検出器43の
信号により、軸受部11a、11bへの供給流体の圧力
を設定するようになっている。
【0057】目標圧力設定器45の出力は、圧力誤差を
求めるための減算器46、圧力制御系の安定性と応答性
を調整するためのPID調整器47、軸受部11a、1
1bの供給流体圧力を調整するためにサーボバルブ40
を駆動するサーボバルブ駆動手段48、サーボバルブ4
0、位置決め装置26に順次に接続されている。そし
て、位置決め装置26の出力は、圧力センサ41、減算
器46に順次に接続されている。
求めるための減算器46、圧力制御系の安定性と応答性
を調整するためのPID調整器47、軸受部11a、1
1bの供給流体圧力を調整するためにサーボバルブ40
を駆動するサーボバルブ駆動手段48、サーボバルブ4
0、位置決め装置26に順次に接続されている。そし
て、位置決め装置26の出力は、圧力センサ41、減算
器46に順次に接続されている。
【0058】移動体10を駆動する際には、接触判定器
/モータ電流検出器43の接触判定結果を基に、移動体
10と案内部14が接触していれば、サーボバルブ40
を駆動して軸受部11a、11bへの流体の供給を開始
して、所定の軸受隙間になるまで移動体10を浮上させ
る。また、移動体10と案内部14が接触していない場
合には、直ちにモータ22を駆動して移動体10の駆動
を開始する。
/モータ電流検出器43の接触判定結果を基に、移動体
10と案内部14が接触していれば、サーボバルブ40
を駆動して軸受部11a、11bへの流体の供給を開始
して、所定の軸受隙間になるまで移動体10を浮上させ
る。また、移動体10と案内部14が接触していない場
合には、直ちにモータ22を駆動して移動体10の駆動
を開始する。
【0059】次に、移動体10を任意の位置に位置決め
するために、目標位置設定器27から目標位置信号P2が
与えられ、この目標位置信号P2とエンコーダ23とカウ
ンタ25により検出された検出位置信号P1とから、位置
誤差が減算器28で計算される。この位置誤差信号はP
ID調整器29及び可変ゲイン42を介してモータドラ
イバ24に加わり、位置誤差が生じている場合には、そ
れを補正するように軸受部11a、11b、12a、1
2bで支持された位置決め装置26がモータ22により
駆動され、検出位置信号P1が目標位置信号P2に一致する
ように制御される。
するために、目標位置設定器27から目標位置信号P2が
与えられ、この目標位置信号P2とエンコーダ23とカウ
ンタ25により検出された検出位置信号P1とから、位置
誤差が減算器28で計算される。この位置誤差信号はP
ID調整器29及び可変ゲイン42を介してモータドラ
イバ24に加わり、位置誤差が生じている場合には、そ
れを補正するように軸受部11a、11b、12a、1
2bで支持された位置決め装置26がモータ22により
駆動され、検出位置信号P1が目標位置信号P2に一致する
ように制御される。
【0060】位置決め動作中は、位置決め判定器30で
移動体10の位置誤差信号が検出されて、移動体10の
位置決め状態が監視され、接触判定器/モータ電流検出
器43でモータ22の電流指令値が検出されて、移動体
10と案内部14が接触するとモータ22の負荷が変動
し、非接触状態に比べて電流が増加することを利用し
て、移動体10と案内部14の接触状態が監視される。
移動体10の位置誤差信号が検出されて、移動体10の
位置決め状態が監視され、接触判定器/モータ電流検出
器43でモータ22の電流指令値が検出されて、移動体
10と案内部14が接触するとモータ22の負荷が変動
し、非接触状態に比べて電流が増加することを利用し
て、移動体10と案内部14の接触状態が監視される。
【0061】この2つの判定結果を基に、目標圧力設定
器45は軸受部11a、11bへの供給流体の目標圧力
値を変更していく。即ち、駆動開始時の設定圧力値に比
較して、駆動途中で位置決め判定器30により検出され
た位置誤差が第1段階の許容範囲に入った時点で徐々に
圧力値を下げていき、最終許容範囲に達したら設定圧力
値をゼロにして、移動体10を案内部14に接触させ
る。その接触動作が接触判定器/モータ電流検出器43
により検出されて、移動体10と案内部14が接触した
と判定される。
器45は軸受部11a、11bへの供給流体の目標圧力
値を変更していく。即ち、駆動開始時の設定圧力値に比
較して、駆動途中で位置決め判定器30により検出され
た位置誤差が第1段階の許容範囲に入った時点で徐々に
圧力値を下げていき、最終許容範囲に達したら設定圧力
値をゼロにして、移動体10を案内部14に接触させ
る。その接触動作が接触判定器/モータ電流検出器43
により検出されて、移動体10と案内部14が接触した
と判定される。
【0062】予圧付勢手段13として電磁石を使用すれ
ば、位置決め判定器30による判定結果が最終許容範囲
であるときに、電磁石への通電電流を増加して移動体1
0を案内部14に押し付ける力を増加させることができ
る。この接触動作時における流体圧力制御と同時に、位
置決め制御系においてもゲイン調整器44により可変ゲ
イン42をゼロにしてモータ22電流指令値をゼロと
し、移動体10に対する駆動力を強制的に遮断して移動
体10の位置決め動作を終了する。
ば、位置決め判定器30による判定結果が最終許容範囲
であるときに、電磁石への通電電流を増加して移動体1
0を案内部14に押し付ける力を増加させることができ
る。この接触動作時における流体圧力制御と同時に、位
置決め制御系においてもゲイン調整器44により可変ゲ
イン42をゼロにしてモータ22電流指令値をゼロと
し、移動体10に対する駆動力を強制的に遮断して移動
体10の位置決め動作を終了する。
【0063】本実施例においては、接触判定器/モータ
電流検出器43はモータ22の通電電流又は通電電流指
令値を利用しているが、圧力センサ41の検出圧力信号
を利用して、検出圧力値が設定値又はゼロとなった状態
を接触と判定する判定器や、圧力センサ41の代りに流
量計を設け、供給流体の流量が設定値又はゼロとなった
状態を接触と判定する判定器等があり、更に変位計49
を使用して、図20に示すように移動体10の動作時に
常時軸受隙間dを検出し、図21に示すように検出隙間
dが設定値又はゼロとなった状態を接触と判定してもよ
い。
電流検出器43はモータ22の通電電流又は通電電流指
令値を利用しているが、圧力センサ41の検出圧力信号
を利用して、検出圧力値が設定値又はゼロとなった状態
を接触と判定する判定器や、圧力センサ41の代りに流
量計を設け、供給流体の流量が設定値又はゼロとなった
状態を接触と判定する判定器等があり、更に変位計49
を使用して、図20に示すように移動体10の動作時に
常時軸受隙間dを検出し、図21に示すように検出隙間
dが設定値又はゼロとなった状態を接触と判定してもよ
い。
【0064】図22は以上の判定器において個々に検出
される信号と位置決めの関係を示すグラフ図であり、
(a) は移動体10の位置、(b) は軸受部11a、11b
への供給流体の圧力又は流量、(c) は軸受部11a、1
1bの隙間変位、(d) はモータ22の通常電流、(e) は
電磁石への通電電流のそれぞれ時間変化を示している。
される信号と位置決めの関係を示すグラフ図であり、
(a) は移動体10の位置、(b) は軸受部11a、11b
への供給流体の圧力又は流量、(c) は軸受部11a、1
1bの隙間変位、(d) はモータ22の通常電流、(e) は
電磁石への通電電流のそれぞれ時間変化を示している。
【0065】移動体10の駆動開始時には、軸受部11
a、11bに流体が供給されて、移動体10が駆動可能
となるように浮上して、設定された軸受隙間dが形成さ
れている。駆動が開始され、移動体10の位置と目標位
置との位置誤差が第1段階の許容範囲に入るまで、この
軸受隙間dは一定に保たれ、位置誤差がこの第1段階の
許容範囲に入ると、サーボバルブ40により流体の供給
圧力又は流量が低下し、これを受けて軸受隙間dが徐々
に減少する。
a、11bに流体が供給されて、移動体10が駆動可能
となるように浮上して、設定された軸受隙間dが形成さ
れている。駆動が開始され、移動体10の位置と目標位
置との位置誤差が第1段階の許容範囲に入るまで、この
軸受隙間dは一定に保たれ、位置誤差がこの第1段階の
許容範囲に入ると、サーボバルブ40により流体の供給
圧力又は流量が低下し、これを受けて軸受隙間dが徐々
に減少する。
【0066】このとき、モータ22への通電電流により
移動体10が減速し、位置決め誤差を最終許容範囲に近
付ける。位置決め誤差が最終許容範囲に入ると、サーボ
バルブ40により供給流体の圧力又は流量はゼロとな
り、軸受隙間dもゼロとなって、移動体10と案内部1
4の軸受面は接触を開始する。軸受面の接触に伴いモー
タ22の通電電流は増加するが、接触判定の閾値を越え
ると強制的にゼロとなり、これを受けて電磁石の通電電
流が増加して移動体10を案内部14に押し付ける力が
増加する。
移動体10が減速し、位置決め誤差を最終許容範囲に近
付ける。位置決め誤差が最終許容範囲に入ると、サーボ
バルブ40により供給流体の圧力又は流量はゼロとな
り、軸受隙間dもゼロとなって、移動体10と案内部1
4の軸受面は接触を開始する。軸受面の接触に伴いモー
タ22の通電電流は増加するが、接触判定の閾値を越え
ると強制的にゼロとなり、これを受けて電磁石の通電電
流が増加して移動体10を案内部14に押し付ける力が
増加する。
【0067】このように、接触判定器/モータ電流検出
器43の信号を利用してサーボバルブ40を駆動すれ
ば、固定時から移動体10を駆動する際に、移動体10
が設定軸受隙間dに到達する前の浮上途中からの駆動が
可動となり、また位置決め後の移動体10の固定時に
は、位置決め誤差が第1の許容範囲から最終許容範囲に
入る過程で徐々に軸受隙間dを減少させ、位置決め完了
と同時に移動体10と案内部14の接触・固定が完了す
るような位置決め動作も可能である。また、接触判定後
のモータ22への通電遮断や、電磁石への通電電流増加
のタイミングを、接触判定後にタイマ等を利用して決定
するなどの使用形態に合わせた応用が可能である。
器43の信号を利用してサーボバルブ40を駆動すれ
ば、固定時から移動体10を駆動する際に、移動体10
が設定軸受隙間dに到達する前の浮上途中からの駆動が
可動となり、また位置決め後の移動体10の固定時に
は、位置決め誤差が第1の許容範囲から最終許容範囲に
入る過程で徐々に軸受隙間dを減少させ、位置決め完了
と同時に移動体10と案内部14の接触・固定が完了す
るような位置決め動作も可能である。また、接触判定後
のモータ22への通電遮断や、電磁石への通電電流増加
のタイミングを、接触判定後にタイマ等を利用して決定
するなどの使用形態に合わせた応用が可能である。
【0068】本実施例では、流体供給調整手段に電磁弁
19ではなく、サーボバルブ40等を使用しているため
に、移動体10の浮上時のみ流体供給圧を上げるか流量
を増やすことによって、移動体10の浮上時間を短縮す
ることができる。
19ではなく、サーボバルブ40等を使用しているため
に、移動体10の浮上時のみ流体供給圧を上げるか流量
を増やすことによって、移動体10の浮上時間を短縮す
ることができる。
【0069】図23は第4の実施例の斜視図、図24は
側面図を示し、予圧付勢手段13である永久磁石又は電
磁石を使用せずに、第2の実施例と同様に流体軸受部1
1a、11bに対応する位置に流体軸受部38a、38
bを配置し、流体供給調整手段として電磁弁19ではな
く、第3の実施例と同様にサーボバルブ40と圧力セン
サ41を使用した構成で、その他は第2の実施例と同様
で、駆動制御手段18は図13と同様である。
側面図を示し、予圧付勢手段13である永久磁石又は電
磁石を使用せずに、第2の実施例と同様に流体軸受部1
1a、11bに対応する位置に流体軸受部38a、38
bを配置し、流体供給調整手段として電磁弁19ではな
く、第3の実施例と同様にサーボバルブ40と圧力セン
サ41を使用した構成で、その他は第2の実施例と同様
で、駆動制御手段18は図13と同様である。
【0070】第3の実施例では予圧付勢手段13として
永久磁石の磁力や電磁石への通電電流により、移動体1
0を案内部14に押し付ける力を調整しているが、本実
施例では第2の実施例と同様に、対向する軸受部11
a、11b又は38a、38bの内、接触していない軸
受面に対して流体供給圧を増加させて、移動体10を案
内部14に押し付ける力を増している。また、浮上時の
み流体供給圧力を上昇させるか又は流量を増加すること
により、移動体10の浮上を短時間で行うことができ
る。
永久磁石の磁力や電磁石への通電電流により、移動体1
0を案内部14に押し付ける力を調整しているが、本実
施例では第2の実施例と同様に、対向する軸受部11
a、11b又は38a、38bの内、接触していない軸
受面に対して流体供給圧を増加させて、移動体10を案
内部14に押し付ける力を増している。また、浮上時の
み流体供給圧力を上昇させるか又は流量を増加すること
により、移動体10の浮上を短時間で行うことができ
る。
【0071】図25は第5の実施例の斜視図、図26は
側面図を示し、第2の実施例では、電磁弁19は流体供
給装置17と軸受部11a、11bの間に配置されてお
り、重力方向において対向する軸受面が利用されている
のに対して、本実施例では電磁弁19は流体供給装置1
7と軸受部12bの間に配置されて、重力方向と直交す
る水平方向に対向する軸受面12bが利用されている。
側面図を示し、第2の実施例では、電磁弁19は流体供
給装置17と軸受部11a、11bの間に配置されてお
り、重力方向において対向する軸受面が利用されている
のに対して、本実施例では電磁弁19は流体供給装置1
7と軸受部12bの間に配置されて、重力方向と直交す
る水平方向に対向する軸受面12bが利用されている。
【0072】また、図27、図28は図20、図21と
同様に、変位計49を使用して軸受隙間dを検出し、隙
間dが設定値又はゼロとなる状態を移動体10と案内部
14の接触と判定する実施例を示している。
同様に、変位計49を使用して軸受隙間dを検出し、隙
間dが設定値又はゼロとなる状態を移動体10と案内部
14の接触と判定する実施例を示している。
【0073】図29は第6の実施例の斜視図を示し、垂
直方向の移動体10の動きは静圧軸受部12a、12b
で拘束し、水平方向の移動体10の動きは予圧付勢手段
13を有する静圧軸受部11a、11bで拘束する構成
とされている。基台50a上には垂直に基台50bが固
定され、基台50bには案内部14が固定されており、
案内部14上を移動する移動体10には、予圧付勢手段
13を有する静圧軸受部11a、11bと、移動体10
の垂直方向の動きを拘束する静圧軸受部12a、12b
が設けられている。基台50a上には、移動体10を駆
動する手段であるリニアモータ51が移動体10の移動
方向に平行に配置されており、移動体10の位置を検出
するリニアエンコーダ検出部53が設けられている。
直方向の移動体10の動きは静圧軸受部12a、12b
で拘束し、水平方向の移動体10の動きは予圧付勢手段
13を有する静圧軸受部11a、11bで拘束する構成
とされている。基台50a上には垂直に基台50bが固
定され、基台50bには案内部14が固定されており、
案内部14上を移動する移動体10には、予圧付勢手段
13を有する静圧軸受部11a、11bと、移動体10
の垂直方向の動きを拘束する静圧軸受部12a、12b
が設けられている。基台50a上には、移動体10を駆
動する手段であるリニアモータ51が移動体10の移動
方向に平行に配置されており、移動体10の位置を検出
するリニアエンコーダ検出部53が設けられている。
【0074】静圧軸受部12a、12bには直接流体供
給装置17が連結され、静圧軸受部11a、11bに
は、供給流体の流量を検出する流量計54と流体供給調
整手段55を介して流体供給装置17が連結されてい
る。また、電気的にはエンコーダ検出部53と流量計5
4の出力は駆動制御手段18に接続され、駆動制御手段
18の出力はリニアモータ51と流体供給調整手段55
に接続されている。なお、リニアモータ51は移動体1
0の駆動が可能であれば、またリニアスケール52及び
リニアエンコーダ検出部53は移動体10の位置が検出
可能であれば、取付位置はこれらの位置に限らない。
給装置17が連結され、静圧軸受部11a、11bに
は、供給流体の流量を検出する流量計54と流体供給調
整手段55を介して流体供給装置17が連結されてい
る。また、電気的にはエンコーダ検出部53と流量計5
4の出力は駆動制御手段18に接続され、駆動制御手段
18の出力はリニアモータ51と流体供給調整手段55
に接続されている。なお、リニアモータ51は移動体1
0の駆動が可能であれば、またリニアスケール52及び
リニアエンコーダ検出部53は移動体10の位置が検出
可能であれば、取付位置はこれらの位置に限らない。
【0075】また、本実施例の接触判定に利用する信号
は、流量計54で検出される流量信号を使用するが、こ
の流量信号と移動第10の位置及び移動体10と案内部
14の接触状態の関係については、図28と同様にして
接触判定が行われる。また、移動体10の駆動手段及び
位置検出手段として、非接触で駆動及び位置検出が可能
なリニアモータ51とリニアエンコーダ53を使用して
いるので、ボールねじの弾性変形等の外力が作用するこ
とがなく、位置決め精度の確保や位置決め後の移動体1
0の姿勢変化を減少させるには有利である。また、リニ
アモータ51のコイルを案内部14側に固定し、永久磁
石を移動体10に固定する構成にすれば、発熱源である
コイルの冷却が容易となり、熱等による位置決め精度へ
の悪影響が低減でき、一層の位置決め精度の向上が可能
となる。
は、流量計54で検出される流量信号を使用するが、こ
の流量信号と移動第10の位置及び移動体10と案内部
14の接触状態の関係については、図28と同様にして
接触判定が行われる。また、移動体10の駆動手段及び
位置検出手段として、非接触で駆動及び位置検出が可能
なリニアモータ51とリニアエンコーダ53を使用して
いるので、ボールねじの弾性変形等の外力が作用するこ
とがなく、位置決め精度の確保や位置決め後の移動体1
0の姿勢変化を減少させるには有利である。また、リニ
アモータ51のコイルを案内部14側に固定し、永久磁
石を移動体10に固定する構成にすれば、発熱源である
コイルの冷却が容易となり、熱等による位置決め精度へ
の悪影響が低減でき、一層の位置決め精度の向上が可能
となる。
【0076】図30は第7の実施例の斜視図を示し、第
6の実施例では流体供給装置17と静圧軸受部11a、
11bとの間に、流量計54及び流体供給調整手段55
が接続されているのに対し、本実施例では流体供給装置
17と静圧軸受部12bとの間に流量計54及び流体供
給調整手段55が接続されている。その他は図29と同
様の構成であり、第6の実施例と同様の作用効果を有す
る。
6の実施例では流体供給装置17と静圧軸受部11a、
11bとの間に、流量計54及び流体供給調整手段55
が接続されているのに対し、本実施例では流体供給装置
17と静圧軸受部12bとの間に流量計54及び流体供
給調整手段55が接続されている。その他は図29と同
様の構成であり、第6の実施例と同様の作用効果を有す
る。
【0077】図31は旋盤形式の加工機に応用した第8
の実施例の平面図を示し、切込軸用案内60と刃物台テ
ーブル61において、本発明の位置決め装置が構成され
ている。切込軸用案内60に刃物台テーブル61が取り
付けられ、刃物テーブル61に刃物台62が搭載され、
刃物台62の先端にバイトなどの工具63が取り付けら
れている。刃物台テーブル61は切込軸用案内部60と
接触しながら紙面垂直方向に移動して、位置決め後の位
置に固定されるようになっている。切込軸用案内部60
の移動方向と直角方向の紙面平行方向に送り用案内部6
4が配置されており、送り用案内部64には加工時の送
り運動を与える送りテーブル65が載置され、送りテー
ブル65には主軸66が固定され、主軸66の前面には
工作物Bを取り付けるための面板67が取り付けられて
いる。
の実施例の平面図を示し、切込軸用案内60と刃物台テ
ーブル61において、本発明の位置決め装置が構成され
ている。切込軸用案内60に刃物台テーブル61が取り
付けられ、刃物テーブル61に刃物台62が搭載され、
刃物台62の先端にバイトなどの工具63が取り付けら
れている。刃物台テーブル61は切込軸用案内部60と
接触しながら紙面垂直方向に移動して、位置決め後の位
置に固定されるようになっている。切込軸用案内部60
の移動方向と直角方向の紙面平行方向に送り用案内部6
4が配置されており、送り用案内部64には加工時の送
り運動を与える送りテーブル65が載置され、送りテー
ブル65には主軸66が固定され、主軸66の前面には
工作物Bを取り付けるための面板67が取り付けられて
いる。
【0078】このような加工機において円筒面の加工を
行う場合には、先ず工具63を有する刃物台テーブル6
1が所定の切込みを与えられた後に、位置決め装置によ
り位置決め及び固定が行われることによって、工具63
の位置が変動することなく紙面垂直方向に移動する。従
って、ボールねじなどの剛性が低い部分に影響されるこ
となく、保持剛性の向上を図ることができる。また、本
実施例のように固定時の刃物台テーブル61の移動方向
を位置決め精度に影響を与えない方向にすれば、その他
の加工機、例えばポリゴンミラー加工機などの超精密加
工機や計測機などにも応用可能である。
行う場合には、先ず工具63を有する刃物台テーブル6
1が所定の切込みを与えられた後に、位置決め装置によ
り位置決め及び固定が行われることによって、工具63
の位置が変動することなく紙面垂直方向に移動する。従
って、ボールねじなどの剛性が低い部分に影響されるこ
となく、保持剛性の向上を図ることができる。また、本
実施例のように固定時の刃物台テーブル61の移動方向
を位置決め精度に影響を与えない方向にすれば、その他
の加工機、例えばポリゴンミラー加工機などの超精密加
工機や計測機などにも応用可能である。
【0079】また、切り込み工具63に影響を与えない
固定方向として、紙面垂直方向及び工作物Bの送り方向
の2通りが考えられるが、第5の実施例に示したよう
に、電磁弁19により移動方向に直交する水平方向の軸
受部12bを制御するようにすれば、移動体10を工作
物Bの送り方向に固定することができる。従って位置決
め精度を必要とする方向によって固定方向を自在に選択
し変更することが可能となる。
固定方向として、紙面垂直方向及び工作物Bの送り方向
の2通りが考えられるが、第5の実施例に示したよう
に、電磁弁19により移動方向に直交する水平方向の軸
受部12bを制御するようにすれば、移動体10を工作
物Bの送り方向に固定することができる。従って位置決
め精度を必要とする方向によって固定方向を自在に選択
し変更することが可能となる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように第1発明に係る位置
決め装置は、駆動手段の制御や通電が遮断される位置決
め後の移動体の固定を、流体供給調整手段による供給流
体の流量変化を利用して静圧軸受面の接触により行うの
で、位置決め後の移動体の姿勢変化が生ぜず高い位置決
め精度が確保でき、移動体固定時には予圧付勢手段の吸
引力を利用して軸受面の接触により行うので、保持剛性
を向上することができ、更に位置決め後の消費電力の削
減が可能となる。
決め装置は、駆動手段の制御や通電が遮断される位置決
め後の移動体の固定を、流体供給調整手段による供給流
体の流量変化を利用して静圧軸受面の接触により行うの
で、位置決め後の移動体の姿勢変化が生ぜず高い位置決
め精度が確保でき、移動体固定時には予圧付勢手段の吸
引力を利用して軸受面の接触により行うので、保持剛性
を向上することができ、更に位置決め後の消費電力の削
減が可能となる。
【0081】第2発明に係る位置決め装置は、駆動手段
の制御や通電が遮断される位置決め後の移動体の固定
を、圧力調整手段による供給流体の圧力変化を利用して
静圧軸受面の接触により行うので、位置決め後の移動体
の姿勢変化が生ぜず高い位置決め精度が確保でき、移動
体固定時には予圧付勢手段の吸引力を利用して軸受面の
接触により行うので、保持剛性を向上することができ、
更に位置決め後の消費電力の削減が可能となる。
の制御や通電が遮断される位置決め後の移動体の固定
を、圧力調整手段による供給流体の圧力変化を利用して
静圧軸受面の接触により行うので、位置決め後の移動体
の姿勢変化が生ぜず高い位置決め精度が確保でき、移動
体固定時には予圧付勢手段の吸引力を利用して軸受面の
接触により行うので、保持剛性を向上することができ、
更に位置決め後の消費電力の削減が可能となる。
【0082】第3発明に係る位置決め装置は、駆動手段
の制御や通電が遮断される位置決め後の移動体の固定
を、流体供給調整手段による供給流体の流量変化を利用
して軸受面の接触により行うので、位置決め後の移動体
の姿勢変化が生ぜず高い位置決め精度が確保でき、移動
体固定時には接触しない軸受面の流体供給圧による押付
力を利用して軸受面の接触により行うので、保持剛性を
向上することができ、更に位置決め後の消費電力の削減
が可能となる。
の制御や通電が遮断される位置決め後の移動体の固定
を、流体供給調整手段による供給流体の流量変化を利用
して軸受面の接触により行うので、位置決め後の移動体
の姿勢変化が生ぜず高い位置決め精度が確保でき、移動
体固定時には接触しない軸受面の流体供給圧による押付
力を利用して軸受面の接触により行うので、保持剛性を
向上することができ、更に位置決め後の消費電力の削減
が可能となる。
【0083】第4発明に係る位置決め装置は、駆動手段
の制御や通電が遮断される位置決め後の移動体の固定
を、圧力調整手段による供給流体の圧力変化を利用して
軸受面の接触により行うので、位置決め後の移動体の姿
勢変化が生ぜず高い位置決め精度が確保でき、移動体固
定時には接触しない軸受面の流体供給圧による押付力を
利用して軸受面の接触により行うので、保持剛性を向上
することができ、更に位置決め後の消費電力の削減が可
能となる。
の制御や通電が遮断される位置決め後の移動体の固定
を、圧力調整手段による供給流体の圧力変化を利用して
軸受面の接触により行うので、位置決め後の移動体の姿
勢変化が生ぜず高い位置決め精度が確保でき、移動体固
定時には接触しない軸受面の流体供給圧による押付力を
利用して軸受面の接触により行うので、保持剛性を向上
することができ、更に位置決め後の消費電力の削減が可
能となる。
【図1】第1の実施例の斜視図である。
【図2】駆動制御手段のブロック回路構成図である。
【図3】位置決め動作のフローチャート図である。
【図4】位置決め動作の側面図である。
【図5】部分拡大側面図である。
【図6】部分拡大側面図である。
【図7】耐圧特性向上軸受面の実施例の側面図である。
【図8】耐圧特性向上軸受面の実施例の側面図である。
【図9】耐圧特性向上軸受面の実施例の側面図である。
【図10】第2の実施例の斜視図である。
【図11】側面図である。
【図12】位置決め動作の側面図である。
【図13】部分拡大側面図である。
【図14】部分拡大側面図である。
【図15】耐圧特性向上軸受面の実施例の側面図であ
る。
る。
【図16】耐圧特性向上軸受面の実施例の側面図であ
る。
る。
【図17】耐圧特性向上軸受面の実施例の側面図であ
る。
る。
【図18】第3の実施例の斜視図である。
【図19】駆動制御手段のブロック回路構成図である。
【図20】変位計による移動体固定の側面図である。
【図21】変位計による移動体固定の側面図である。
【図22】接触判定における諸量の時間変化のグラフ図
である。
である。
【図23】第4の実施例の斜視図である。
【図24】側面図である。
【図25】第5の実施例の斜視図である。
【図26】側面図である。
【図27】変位計による移動体固定の側面図である。
【図28】変位計による移動体固定の側面図である。
【図29】第6の実施例の斜視図である。
【図30】第7の実施例の斜視図である。
【図31】第8の実施例の斜視図である。
【図32】従来例の位置決め装置の斜視図である。
10 移動体 11a、11b、12a、12b、38a、38b 静
圧軸受部 13 予圧付勢手段 14 案内部 15a、15b、16a、16b、39a、39b 流
体供給管路 17 流体供給装置 18 駆動制御手段 19 電磁弁 21 ボールねじ 22 サーボモータ 23 エンコーダ 27 目標位置設定器 30 位置決め判定器 31 接触判定器 40 サーボバルブ 41 圧力センサ 45 目標圧力設定器 49 変位計 51 リニアモータ 53 リニアエンコーダ検出部 54 流量計 55 流体供給調整手段 61 刃物台テーブル 63 バイト 65 送りテーブル
圧軸受部 13 予圧付勢手段 14 案内部 15a、15b、16a、16b、39a、39b 流
体供給管路 17 流体供給装置 18 駆動制御手段 19 電磁弁 21 ボールねじ 22 サーボモータ 23 エンコーダ 27 目標位置設定器 30 位置決め判定器 31 接触判定器 40 サーボバルブ 41 圧力センサ 45 目標圧力設定器 49 変位計 51 リニアモータ 53 リニアエンコーダ検出部 54 流量計 55 流体供給調整手段 61 刃物台テーブル 63 バイト 65 送りテーブル
Claims (27)
- 【請求項1】 直線運動を行う移動体と、1組の対向す
る軸受面及びこれに直交する軸受面により前記移動体を
案内部に対して支持する静圧流体軸受と、前記直交する
軸受面に配設した予圧付勢手段と、前記移動体を駆動す
る駆動手段と、前記移動体の位置を検出する位置検出手
段と、該位置検出手段により検出された前記移動体の位
置を基に前記駆動手段を制御する駆動制御手段とを備え
た位置決め装置において、前記1組の対向する軸受面及
びこれに直交する軸受面にそれぞれ個別の又は各軸受面
毎に個別の流体供給回路を配設し、該個別の流体供給回
路の内の前記直交する軸受面に対応する流体供給回路に
は前記駆動制御手段からの指令により任意に流体の供給
を遮断又は調整をする流体供給調整手段を設け、前記移
動体の駆動時には前記対向する軸受面に常時流体を供給
し、前記直交する軸受面に前記流体供給調整手段から流
体を供給して前記移動体及び前記案内部間で前記静圧流
体軸受を構成し、前記静圧流体軸受により前記案内部に
対して前記移動体を支持して駆動可能とし、前記移動体
の位置決め後の固定時には、前記駆動制御手段からの指
令により前記流体供給調整手段を動作させて前記直交す
る軸受面への流体供給を遮断又は調整し、前記直交する
軸受面とこれに対向する前記案内部側の軸受面を接触さ
せて前記移動体を固定することを特徴とする位置決め装
置。 - 【請求項2】 前記予圧付勢手段は永久磁石とした請求
項1に記載の位置決め装置。 - 【請求項3】 前記予圧付勢手段は電磁石とした請求項
1に記載の位置決め装置。 - 【請求項4】 前記流体供給調整手段は電磁弁とした請
求項1に記載の位置決め装置。 - 【請求項5】 前記移動体の軸受面及び前記案内部の軸
受面には耐摩耗性に優れた高硬度材料を使用する請求項
1〜4の何れか1つの請求項に記載の位置決め装置。 - 【請求項6】 前記移動体の軸受面及び前記案内部の軸
受面に高硬度層を付加する表面処理を施した請求項1〜
4の何れか1つの請求項に記載の位置決め装置。 - 【請求項7】 直線運動を行う移動体と、1組の対向す
る軸受面及びこれに直交する軸受面により前記移動体を
案内部に対して支持する静圧流体軸受と、前記直交する
軸受面に配設した予圧付勢手段と、前記移動体を駆動す
る駆動手段と、前記移動体の位置を検出する位置検出手
段と、該位置検出手段により検出した移動体の位置を基
に前記駆動手段を制御する駆動制御手段とを備えた位置
決め装置において、前記1組の対向する軸受面及びこれ
に直交する軸受面にそれぞれ個別の又は各軸受面毎に個
別の流体供給回路を配設し、該個別の流体供給回路の内
の前記直交する軸受面に対応する流体供給回路には、供
給流体の圧力を検出する圧力検出手段と、前記直交する
軸受面への供給流体の圧力を調整する圧力調整手段と、
前記圧力検出手段により検出された結果を基に前記圧力
調整手段を制御する圧力制御手段とを設け、前記駆動制
御手段には、前記移動体の位置決めを判定する位置決め
判定器と、前記移動体の前記案内部への接触判定を行う
接触判定器と、前記位置決め判定器及び前記接触判定器
の結果を受けて前記駆動手段への通電を強制的に遮断す
る強制遮断手段と、前記位置決め判定器及び前記接触判
定器の結果を受けて前記移動体を支持するために前記直
交する軸受面への制御圧力の設定値を与える目標圧力設
定器とを備え、前記移動体の駆動時には前記対向する軸
受面に常時流体を供給し、前記圧力調整手段で供給流体
の圧力を任意に設定及び変更することにより前記直交す
る軸受面に流体を供給して前記移動体及び前記案内部間
で前記静圧流体軸受を構成し、前記静圧流体軸受により
前記案内部に対して前記移動体を支持して駆動可能と
し、前記移動体の位置を所定の許容位置決め誤差内に位
置決め完了した後の前記移動体の固定時には、前記駆動
制御手段からの指令により前記直交する軸受面への供給
流体の圧力をゼロとし、前記直交する軸受面とこれに対
向する前記案内部側の軸受面とを接触させて前記移動体
を固定することを特徴とする位置決め装置。 - 【請求項8】 前記予圧付勢手段は永久磁石とした請求
項7に記載の位置決め装置。 - 【請求項9】 前記予圧付勢手段は電磁石とした請求項
7に記載の位置決め装置。 - 【請求項10】 前記流体供給調整手段は電磁弁とした
請求項7に記載の位置決め装置。 - 【請求項11】 前記駆動手段にモータを使用し、該モ
ータの通電電流又は通電電流指令信号を利用して、前記
接触判定器により前記移動体と前記案内部の接触判定を
行う請求項7〜10の何れか1つの請求項に記載の位置
決め装置。 - 【請求項12】 前記駆動制御手段に前記直交する軸受
面への供給流体の圧力又は流量を検出する圧力/流量検
出手段を設け、該圧力/流量検出手段の検出結果を利用
して、前記接触判定器により前記移動体と前記案内部の
接触判定を行う請求項7〜10の何れか1つの請求項に
記載の位置決め装置。 - 【請求項13】 前記駆動制御手段に前記直交する軸受
面に垂直な方向の前記移動体の変位を検出する変位検出
手段を設け、該変位検出手段の検出結果を利用して、前
記接触判定器により前記移動体と前記案内部の接触判定
を行う請求項7〜10の何れか1つの請求項に記載の位
置決め装置。 - 【請求項14】 前記駆動制御手段は、前記移動体の位
置決め完了後の固定時において前記移動体と前記案内部
を接触させる際に、前記予圧付勢手段への通電電流を増
加させると共に、前記移動体に対する駆動力を強制的に
遮断する請求項7〜13の何れか1つの請求項に記載の
位置決め装置。 - 【請求項15】 前記移動体の軸受面及び前記案内部の
軸受面には耐摩耗性に優れた高硬度材料を使用する請求
項7〜14の何れか1つの請求項に記載の位置決め装
置。 - 【請求項16】 前記移動体の軸受面及び前記案内部の
軸受面に高硬度層を付加する表面処理を施した請求項7
〜14の何れか1つの請求項に記載の位置決め装置。 - 【請求項17】 直線運動を行う移動体と、少なくとも
1組以上の対向する軸受面及びこれに直交する軸受面に
より前記移動体の移動方向以外の動きを拘束して前記移
動体を案内部に対して支持する静圧流体軸受と、前記移
動体を駆動する駆動手段と、前記移動体の位置を検出す
る位置検出手段と、該位置検出手段により検出した前記
移動体の位置を基に前記駆動手段を制御する駆動制御手
段とを備えた位置決め装置において、前記1組以上の対
向する軸受面及びこれに直交する軸受面にそれぞれ個別
の又は前記各軸受面毎に個別の流体供給回路を配設し、
該個別の流体供給回路の内の前記対向する軸受面の何れ
か一方に対応する流体供給回路には、前記駆動制御手段
からの指令により任意に流体の供給を遮断又は調整する
流体供給調整手段を設け、前記移動体の駆動時には前記
対向する軸受面以外の軸受面に常時流体を供給し、前記
対向する軸受面に前記流体供給調整手段により流体を供
給して前記移動体と前記案内部間で前記静圧流体軸受を
構成し、前記静圧流体軸受により前記案内部に対して前
記移動体を支持して駆動可能とし、前記移動体の位置決
め後の固定時には前記駆動制御手段からの指令により前
記流体供給調整手段を動作させて前記対向する軸受面の
何れか一方の軸受面への流体供給を遮断又は調整し、前
記対向する軸受面の一方の軸受面とこれに対向する前記
案内部側の軸受面を接触させて前記移動体を固定するこ
とを特徴とする位置決め装置。 - 【請求項18】 前記駆動制御手段は、前記移動体の位
置決め完了後の固定時において前記移動体と前記案内部
を接触させる際に、前記対向する軸受面で前記案内部と
接触しない軸受面への供給流体の圧力又は流量を増加さ
せると共に、前記移動体に対する駆動力を強制的に遮断
する請求項17に記載の位置決め装置。 - 【請求項19】 前記移動体の軸受面及び前記案内部の
軸受面には耐摩耗性に優れた高硬度材料を使用する請求
項17又は18に記載の位置決め装置。 - 【請求項20】 前記移動体の軸受面及び前記案内部の
軸受面に高硬度層を付加する表面処理を施した請求項1
7又は18に記載の位置決め装置。 - 【請求項21】 直線運動を行う移動体と、少なくとも
1組以上の対向する軸受面及びこれに直交する軸受面に
より前記移動体の移動方向以外の動きを拘束して前記移
動体を案内部に対して支持する静圧流体軸受と、前記移
動体を駆動する駆動手段と、前記移動体の位置を検出す
る位置検出手段と、該位置検出手段により検出した前記
移動体の位置を基に前記駆動手段を制御する駆動制御手
段とを備えた位置決め装置において、前記1組以上の対
向する軸受面及びこれに直交する軸受面にそれぞれ個別
の又は前記各軸受面毎に個別の流体供給回路を配設し、
該個別の流体供給回路の内の前記対向する軸受面の何れ
か一方に対応する流体供給回路には、供給流体の圧力を
検出する圧力検出手段と、前記対向する軸受面の内何れ
か一方に対応する軸受面への供給流体の圧力を調整する
圧力調整手段と、該圧力検出手段により検出された結果
を基に前記圧力調整手段を制御する圧力制御手段とを設
け、前記駆動制御手段には、前記移動体の位置決めを判
定する位置決め判定器と、前記移動体の前記案内部への
接触判定を行う接触判定器と、前記位置決め判定器及び
前記接触判定器の結果を受けて前記駆動手段への通電を
強制的に遮断する強制遮断手段と、前記位置決め判定器
及び前記接触判定器の結果を受けて前記移動体を支持す
る前記直交する軸受面への制御圧力の設定値を与える目
標圧力設定器とを備え、前記移動体の駆動時には前記直
交する軸受面に常時流体を供給し、前記圧力調整手段で
供給流体の圧力を任意に設定及び変更することにより前
記対向する軸受面に流体を供給して前記移動体及び前記
案内部間で前記静圧流体軸受を構成し、前記静圧流体軸
受により前記案内部に対して前記移動体を支持して駆動
可能とし、前記移動体の位置が所定の許容位置決め誤差
内に位置決めを完了した後の前記移動体の固定時には、
前記駆動制御手段からの指令により前記対向する軸受面
の内の何れか一方に対応する軸受面への供給流体の圧力
をゼロとし、前記対向する軸受面の何れか一方に対応す
る軸受面とこれに対向する前記案内部側の軸受面を接触
させて前記移動体を固定することを特徴とする位置決め
装置。 - 【請求項22】 前記駆動手段にモータを使用し、該モ
ータの通電電流又は通電電流指令信号を利用して前記接
触判定器により前記移動体と前記案内部の接触判定を行
う請求項21に記載の位置決め装置。 - 【請求項23】 前記駆動制御手段に前記対向する軸受
面の内の何れか一方に対する軸受面への供給流体の圧力
又は流量を検出する圧力/流量検出手段を設け、該圧力
/流量検出手段の検出結果を利用して前記接触判定器に
より前記移動体と前記案内部の接触判定を行う請求項2
1に記載の位置決め装置。 - 【請求項24】 前記駆動制御手段に、前記対向する軸
受面に垂直な方向の前記移動体の変位を検出する変位検
出手段を設け、該変位検出手段の検出結果を利用して前
記接触判定器により前記移動体と前記案内部の接触判定
を行う請求項21に記載の位置決め装置。 - 【請求項25】 前記駆動制御手段は、前記移動体の位
置決め完了後の固定時において前記移動体と前記案内部
を接触させる際に、前記対向する軸受面で前記案内部と
接触しない軸受面への供給流体圧力又は流量を増加させ
ると共に、前記移動体に対する駆動力を強制的に遮断す
る請求項21〜24の何れか1つの請求項に記載の位置
決め装置。 - 【請求項26】 前記移動体の軸受面及び前記案内部の
軸受面には耐摩耗性に優れた高硬度材料を使用する請求
項21〜25の何れか1つの請求項に記載の位置決め装
置。 - 【請求項27】 前記移動体の軸受面及び前記案内部の
軸受面に高硬度層を付加する表面処理を施した請求項2
1〜25の何れか1つの請求項に記載の位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1753597A JPH10199803A (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | 位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1753597A JPH10199803A (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | 位置決め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10199803A true JPH10199803A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=11946624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1753597A Pending JPH10199803A (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | 位置決め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10199803A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006255849A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Nissan Motor Co Ltd | ワーク検知方法およびワーク検知装置 |
JP2008010831A (ja) * | 2006-05-04 | 2008-01-17 | Asml Netherlands Bv | ガスベアリング、およびそのようなベアリングを備えたリソグラフィ装置 |
JP2011101048A (ja) * | 2011-02-04 | 2011-05-19 | Seiko Epson Corp | ハンドラのティーチング方法及びハンドラ |
JP2021060809A (ja) * | 2019-10-07 | 2021-04-15 | ファナック株式会社 | 工作機械 |
JP2022545850A (ja) * | 2019-08-23 | 2022-10-31 | カーン マイクロテクニック ゲーエムベーハー | 線形駆動軸受および案内軸受を備える高精度工作機械 |
Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JPH07299684A (ja) * | 1994-04-29 | 1995-11-14 | Nippei Toyama Corp | 静圧式平面スライド構造 |
JPH08303464A (ja) * | 1995-05-09 | 1996-11-19 | Canon Inc | 割り出し装置 |
-
1997
- 1997-01-14 JP JP1753597A patent/JPH10199803A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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