JPH101996A - 衛生洗浄器の火傷防止装置 - Google Patents

衛生洗浄器の火傷防止装置

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JPH101996A
JPH101996A JP15644796A JP15644796A JPH101996A JP H101996 A JPH101996 A JP H101996A JP 15644796 A JP15644796 A JP 15644796A JP 15644796 A JP15644796 A JP 15644796A JP H101996 A JPH101996 A JP H101996A
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JP
Japan
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hot water
water
sensing device
flow rate
water supply
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JP15644796A
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Hiroshi Otomo
博 大友
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Hitachi Appliances Inc
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Hitachi Home Tech Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火傷防止装置を確実に行える装置を得る。 【解決手段】 温水の特定温度を感知して送水を止める
温水感知装置10と、温水感知装置10を介して温水を
噴出する洗浄ノズル5とを備え、温水感知装置10は球
を挿着し、球を温水の特定温度を感知する形状記憶合金
部材とストッパにより保持し、さらに洗浄ノズル5と温
水タンク1との間にその流量を感知する流量感知装置1
8を設けるとともに、操作部に異常表示部を設けた構
成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は衛生洗浄器の火傷防
止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の衛生洗浄器の火傷防止装置を図5
に示す。
【0003】図において、温水タンク1内の水は、正特
性サーミスタ7により常時の温水温度が30℃〜45℃
程度に維持されている。このような状態で用便後に洗浄
操作部(図示省略)を操作すると、送水部材6が動作し洗
浄ノズル5から温水が局部に向かって噴出する。また温
水タンク1に配設されたサーモスタット8は、温水温度
が45℃以上一例として60℃になるとヒータ4への電
流を止めると同時に、洗浄ノズル5への温水供給用の送
水部材6(制御部省略)への電流を止める。このように熱
湯を噴出しないようにサーモスタット8を備えている。
また温水タンク1に温度ヒューズ9を付けて空焚防止を
図っている例がある(特公平3−43539号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の衛生洗浄器の火
傷防止装置は、温水温度制御用正特性サーミスタ7が故
障した場合、実使用温度(30〜45℃)より高温水とな
りサーモスタット8が動作する60℃迄の火傷防止手段
がないため、時には火傷の恐れのある高温の温水(50
〜65℃)が噴出する問題があった。
【0005】本発明は、合理的な構造により安価で確実
な動作を行い火傷防止をすること及び火傷防止装置が動
作したことを使用者に知らせることが課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するため、温水感知装置内に球を挿着し、この球は温
水の特定温度を感知する形状記憶合金部材とストッパに
より保持され、一方温水タンクと温水感知装置間に流量
感知装置を設け、温水感知装置が高温検知時に送水部材
の出力を最小限に止め洗浄ノズルから局部に向け噴出せ
ずも、排水することとしこれにより安全性を高め、又操
作部に異常表示部を設けたものである。さらに温水感知
装置内には形状記憶合金部材を保持するガイドを設けた
ものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は温水感知装置内に異常時
送水を止める球を挿着し、この球は温水の特定温度を感
知して変形する形状記憶合金部材とストッパにより保持
されているものである。また、温水タンクと温水感知装
置間に流量感知装置を接続し、さらに温水感知装置が高
温を感知した時洗浄ノズルへの送水を最小限に止め流量
感知装置があらかじめ設定した流量以下になると送水部
材の送水出力をあらかじめ設定した最小限とするもので
ある。
【0008】上記の衛生洗浄器の火傷防止装置におい
て、温水感知装置は形状記憶合金部材が温水の温度変化
により大きく変位して、特定温度以上になると洗浄ノズ
ルへの送水を最小限に止め火傷防止を確実に行う。その
とき流量感知装置がその流量の減少を検知しあらかじめ
設定した流量以下になると、制御部と連動し送水部材の
出力をあらかじめ設定した最小限とし、又操作部にある
異常表示部を点灯させるものである。
【0009】また温水感知装置は、形状記憶合金部材を
保持するガイドを設けたので、ばね座屈等がなく球が確
実に動作する。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1、図2、図3、
図4に基づいて説明する。
【0011】図において、1は温水タンクでその一端側
に水が供給される水供給管2が配管され他端側に送水管
3が配管されている。この温水タンク1の内部に水を加
熱するヒータ4を投入してある。5は温水を噴出する洗
浄ノズルで衛生洗浄器(図示せず)に設置され、その入
水部5aは送水管3を介して後に述べる温水感知装置1
0と連通し、その出口側のノズル部5bは上方に開口し
ている。6は送水部材で洗浄ノズル5への例えば温水供
給用の電磁ポンプで水供給管2に設けられている。7は
正特性サーミスタで常時の温水温度設定用で温水温度を
30℃〜45℃程度に維持するものである。8はサーモ
スタットで温水温度が45℃以上一例として60℃にな
るとヒータ4への電流を止めると同時に、洗浄ノズル5
への温水供給用の送水部材6への電流を止めるものであ
る。
【0012】尚この動作温度は、温水温度45℃に近け
れば近いほど火傷の危険性はないが、通常時に保護装置
であるサーモの誤動作が発生するため、ある程度の温度
差をとる必要があるものである。
【0013】9は空焚防止用の温度ヒューズである。前
記正特性サーミスタ7、サーモスタット8及び温度ヒュ
ーズ9は温水タンク1の適所にそれぞれ配設されてい
る。
【0014】10は本発明の温水感知装置で前記送水管
3に装着され温水の特定温度を感知して閉じる止水弁で
ある。11は温水感知装置10の弁本体でその内部に入
水部11aと送水部11bとを連通する水路14が形成
されている。12は送水部11bを閉止する球で水路1
4に挿着され、ストッパ13と後で述べる形状記憶合金
部材15により保持されている。入水部11a側にはガ
イド11cが設けられている。
【0015】15は形状記憶合金部材で水路14の入水
部11a側に挿着されその内径に合せたガイド11cに
保持され、球12をストッパ13側に付勢し、特定温度
に達すると大きく変位するコイルばねであり、例えば5
0℃のような特定(変態)温度を超えるとマルテンサイ
ト変態が生じて特定形状(伸長形状)に大きく変形し、又
40℃のような特定温度以下になると元の特定形状(縮
み形状)に可逆的に変形するものであり、その組成はニ
ッケル、チタン等の合金からなり、その組成を変えたり
他の元素を添加することによりその変態温度を任意に設
定できる。
【0016】16は形状記憶合金部材15が変位して球
12を送水部11b側に移動させた時に最小の水量が流
出するように設けてある隙間である。
【0017】18は例えば瞬時流量に応じ、羽根車の回
転を磁気センサで検知し、パルス出力する軸羽根車式流
量感知装置で流量測定範囲は0.3〜5リットル/mi
n程度であり、制御部(図示せず)と連通している。あ
らかじめ設定した流量以下になると送水部材6の出力を
あらかじめ設定した最小限とする。
【0018】20は操作部であり、高温を検知した時の
異常表示機能である異常表示部20aを有している。
【0019】上記の構成による衛生洗浄器の火傷防止装
置の作用を以下に説明する。
【0020】温水タンク1内の水はヒータ4により加熱
され、その温度は正特性サーミスタ7により30℃〜4
5℃程度に維持されている。このような状態で、用便後
に洗浄操作部20を操作すると、送水部材6が動作し温
水タンク1内の温水は送水管3から流量感知装置18と
温水感知装置10を介して洗浄ノズル5から温水が局部
に向かって噴出する。
【0021】しかし正特性サーミスタ7等の故障により
温水感知装置10へ流入する温水の温度が万が一50℃
を越える場合は、形状記憶合金部材15が特定伸長形状
に変形し、球12がストッパ13を破壊して送水部11
b側に移動し、温水は隙間16よりわずかながら送水部
11bより排水される。流量感知装置18は流量の減少
を感知し、制御部(図示せず)と連動して送水部材6の
出力をあらかじめ設定した最小限の出力として送水す
る。又操作部20にある異常表示部20aを点灯させ
る。送水部材6の最小限の出力では、洗浄ノズル5より
温水はわずかに噴出するも、局部までは達せず、高温水
を便器内へ排水することができる。
【0022】また従来と同じく、温水タンク1内の温水
温度が60℃以上になるとサーモスタット8はヒータ4
への電流を止めると同時に、洗浄ノズル5への温水供給
用の送水部材6への電流を止める。
【0023】従って、サーモスタット8が火傷防止する
のに加え温水感知装置10が温水の特定温度を感知して
送水部材6の出力を最小限におさえるので確実に火傷防
止できる。さらに流量感知装置18がその流量の減少を
検知しあらかじめ設定した流量以下になると、制御部
(図示せず)と連動し送水部材6の出力を最小限にし、
洗浄ノズル5よりは噴出するも局部までは達せず高温水
を便器へ排水することができる。そのため安全性は高い
ものになる。同時に操作部20にある異常表示部20a
を点灯させるので使用者も異常にすぐに気が付くのであ
る。
【0024】また温水感知装置10は、球12に形状記
憶合金部材15を挿着し、形状記憶合金部材15を保持
するガイド11cを設けたので、ばね座屈等がなく球1
2は確実に動作する。
【0025】
【発明の効果】本発明の衛生洗浄器の火傷防止装置にお
いて、温水感知装置の形状記憶合金部材は温水の温度変
化により大きく変位して、特定温度以上になると洗浄ノ
ズルへの送水出力を最小限として火傷防止を確実に行
う。またその流量を感知する流量感知装置を設けたの
で、制御部と連動し送水部材の送水出力を最小限とし同
時に操作部にある異常表示部を点灯させる。また温水感
知装置は、球に形状記憶合金部材を挿着し形状記憶合金
部材を保持するガイドを設けたので、座屈等がなく確実
に動作する。
【0026】従って、高い信頼性で火傷防止し、かつ温
水感知装置より高温検知信号を送出し又は温水感知装置
が高温を検知し、送水部材の送水出力を最小限とし安全
性を高めかつ火傷防止装置が動作したことを使用者に知
らせることができる。以上のように形状記憶合金部材の
機械的信頼性と、高温検知出力手段により安全性、及び
使い勝手の良い衛生洗浄器の火傷防止装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す衛生洗浄器の火傷防止
装置の給湯系統図である。
【図2】同じく温水感知装置の断面図であり、(a)は
通常時、(b)は異常時である。
【図3】同じく図2におけるX−X断面図である。
【図4】同じく操作部を含む装置の概略図である。
【図5】従来例を示す衛生洗浄器の火傷防止装置の給湯
系統図である。
【符号の説明】
1 温水タンク 4 ヒータ 5 洗浄ノズル 10 温水感知装置 11c ガイド 12 球 13 ストッパ 15 形状記憶合金部材 18 流量感知装置 20 操作部 20a 異常表示部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水が送水部材(6)を介して供給される
    温水タンク(1)と、この温水タンク(1)の水を加熱
    するヒータ(4)と、温水タンク(1)から送水される
    温水の特定温度を感知して送水を止める温水感知装置
    (10)と、この温水感知装置(10)を介して温水を
    噴出する洗浄ノズル(5)とを備えた衛生洗浄器の火傷
    防止装置において、前記温水感知装置(10)内には異
    常時送水を止める球(12)を挿着し、この球(12)
    は温水の特定温度を感知して変形する形状記憶合金部材
    (15)とストッパ(13)により保持され、一方前記
    温水タンク(1)と温水感知装置(10)間に流量感知
    装置(18)を接続した構成となし、さらに温水感知装
    置(10)が高温を感知した時洗浄ノズル(5)への送
    水を最小限に止め、流量感知装置(18)があらかじめ
    設定した流量以下になると送水部材(6)の送水出力を
    あらかじめ設定した最小限とし、操作部(20)に設け
    た異常表示部(20a)を点灯させることを特徴とする
    衛生洗浄器の火傷防止装置。
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