JPH1019914A - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents

回転速度検出装置付転がり軸受ユニット

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JPH1019914A
JPH1019914A JP8169655A JP16965596A JPH1019914A JP H1019914 A JPH1019914 A JP H1019914A JP 8169655 A JP8169655 A JP 8169655A JP 16965596 A JP16965596 A JP 16965596A JP H1019914 A JPH1019914 A JP H1019914A
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stator
rotating
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portions
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JP8169655A
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Yoshirou Koujiya
佳郎 糀屋
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NSK Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/186Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/723Shaft end sealing means, e.g. cup-shaped caps or covers

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  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステータ34内で磁束が飽和するのを防止す
ると共に、ステータ34とトーンホイール23との間の
磁気抵抗を小さくして、センサ33の出力を大きくす
る。 【構成】 センサ33は、ステータ34と、このステー
タ34を挟む状態で同極同士を対向させた1対の永久磁
石35、35と、このステータ34の中間部に巻回した
コイル36とから成る。上記ステータ34の一端に設け
た対向部材38aの複数の欠肉部43がトーンホイール
23の柱部分27に対向するのと同時に、他端に設けた
対向部材38bの複数の脚部42が柱部分27に対向す
る。この結果、トーンホイール23の回転に伴って上記
コイル36に、逆方向の起電力が交互に発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る回転速度検出装置
は、アンチロックブレーキシステム(ABS)、或はト
ラクションコントロールシステム(TCS)に組み込ん
で、自動車の車輪の回転速度を検出する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車のアンチロックブレーキシステム
(ABS)、或はトラクションコントロールシステム
(TCS)を制御する為には、車輪の回転速度を検出す
る必要がある。この為に従来から、各種回転速度検出装
置が知られている。この様な回転速度検出装置の一種と
して、車輪の回転に伴って磁性材製のステータ内を流れ
る磁束の密度を変化させ、このステータの一部に巻回し
たコイルに起電力を惹起させる構造のものが、広く使用
されている。又、回転速度検出の信頼性を確保すべく、
上記コイルに惹起される起電力を高くする為、上記ステ
ータ内に交番磁束を流す構造の回転速度検出装置も、例
えば特開平8−15290号公報に記載されている様
に、従来から知られている。
【0003】図11は、この公報に記載された回転速度
検出装置を略示している。この回転速度検出装置を構成
する為、使用時に回転しない固定輪に支持されるセンサ
1は、ステータ2と、このステータ2を挟む状態で同極
同士を対向させた1対の永久磁石3、3と、このステー
タ2の中間部に巻回したコイル4とから成る。又、使用
時に回転する回転輪に支持される、磁性材製のトーンホ
イール5は、第一部分である舌片6、6と、第二部分で
ある切り欠き部7、7とを、円周方向に亙って交互に、
且つ等間隔で形成している。上記ステータ2の両端部は
上記トーンホイール5に向けて折り曲げ、それぞれの先
端面を第一対向面8、第二対向面9としている。これら
第一、第二対向面8、9の間隔と上記舌片6、6及び切
り欠き部7、7のピッチとは、互いに関連付けて規制
し、上記第一対向面8が舌片6に対向するのと同時に第
二対向面8が切り欠き部7に対向する様にしている。
【0004】上述の様に構成される従来の回転速度検出
装置の場合には、回転輪と共にトーンホイール5が回転
するのに伴って、図11の(A)(B)に示す様に、上
記ステータ2内に交互に逆方向の磁束(交番磁束)が流
れる。又、このステータ2の中間部に巻回した上記コイ
ル4には、このステータ2内を流れる磁束の密度変化に
伴い、磁束の流れ方向に応じた起電力が惹起される。従
って、上記図11に示した回転速度検出装置の場合に
は、上記回転輪の回転に伴って上記コイル4に、逆方向
の起電力が交互に発生する。この様に、上記コイル4に
惹起される起電力が変化する周波数は、上記トーンホイ
ール5を支持した回転輪の回転速度に比例するので、上
記起電力をセンサ1の検出信号として図示しない制御器
に入力すれば、ABSやTCSを適切に制御できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成される
従来の回転速度検出装置の場合、より検出精度を向上さ
せるべく、コイル4に惹起される起電力を大きくする事
が難しい。この理由は、ステータ2の両端部に設けた第
一、第二対向面8、9とトーンホイール5に設けた舌片
6との間の磁気抵抗を小さくする事が難しい為である。
即ち、上記起電力を大きくする為には、上記ステータ2
内を流れる磁束の量を多くすべく、上記第一、第二対向
面8、9と舌片6との間の磁気抵抗を小さくする必要が
ある。即ち、これら第一、第二対向面8、9と舌片6と
の間には磁気抵抗が大きな空隙が存在し、この空隙部分
の磁気抵抗値が、上記回転速度検出装置全体を流れる磁
束の量に大きな影響を及ぼす。
【0006】上記空隙部分の磁気抵抗値を小さくし、上
記回転速度検出装置全体を流れる磁束の量を大きくし
て、上記起電力を大きくする為には、上記空隙部分の厚
さ寸法(エアギャップ)を小さくするか、或は第一、第
二対向面8、9と舌片6との対向面積を広くする必要が
ある。ところが、上記厚さ寸法を小さくする事は、精度
上、或は自動車が走行する際の各部材の弾性変形に基づ
くステータ2とトーンホイール5との干渉防止を図る上
から限度がある。従って、上記起電力を大きくする為に
は、上記対向面積を広くする必要があるが、図11に示
した従来構造の場合には、この対向面積を広くする事が
難しい。本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニッ
トは、この様な事情に鑑みて、上記対向面積を広くして
上記起電力を大きくすべく発明したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットは、従来から知られている回転
速度検出装置付転がり軸受ユニットと同様に、回転側周
面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転輪と、上
記回転側周面と対向する固定側周面に固定側軌道を有
し、使用時に回転しない固定輪と、上記回転側軌道と固
定側軌道との間に転動自在に設けられた複数の転動体
と、上記回転輪に支持されてこの回転輪と共に回転する
トーンホイールと、このトーンホイールの検知部と対向
する状態で上記固定輪に支持されたセンサとを備える。
そして、上記トーンホイールの検知部には、互いに磁気
特性が異なる第一部分と第二部分とを、円周方向に亙っ
て交互に且つ等ピッチで配置している。特に、本発明の
回転速度検出装置に於いては、上記トーンホイールの検
知部は上記回転輪と同心の円筒状であり、上記センサ
は、磁性材製のステータとこのステータを両側から挟持
する1対の永久磁石とを、上記回転輪及び固定輪の軸方
向に配列すると共に、上記ステータの中間部にコイルを
巻回して成る。又、上記ステータの一端部には上記検知
部に近接する複数の第一脚部とこの検知部に近接しない
第一欠肉部とを、上記第一、第二部分と等ピッチで形成
しており、上記ステータの他端部には上記検知部に近接
する複数の第二脚部とこの検知部に近接しない第二欠肉
部とを、それぞれ上記第一、第二部分と等ピッチで形成
している。そして、上記各第一脚部が上記各第一部分に
対向する瞬間に上記各第二脚部が上記各第二部分に対向
すべく、上記各第一、第二の脚部及び上記各第一、第二
部分の位相を規制している。更に、上記1対の永久磁石
は、互いに同じ極同士を対向させた状態で、上記ステー
タの両端面に近接若しくは突き合わせている。
【0008】
【作用】上述の様に構成される本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットの場合、回転輪と共にトーンホ
イールが回転すると、ステータの第一脚部と第二脚部と
を通じて交互に磁束が流れる。そして、この磁束の変化
に応じてコイルに、起電力が惹起される。この場合に、
上記第一脚部を通じて磁束が流れる場合と、第二脚部を
通じて磁束が流れる場合とで、ステータの中間部を流れ
る磁束の方向が逆になる。そして、この中間部に巻回し
たコイルには、交互に逆方向の起電力が発生する。従っ
て、ステータ内で磁束が飽和しにくくなる。しかも、交
互に逆方向の起電力が発生する為、電圧の最高値と最低
値との差を十分に大きくできて、回転速度検出の精度を
向上させる事ができる。
【0009】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットの場合には、それぞれ複数ずつの第一、第
二脚部を、トーンホイールの検出部に対向させているの
で、上記ステータとトーンホイールとの間の磁気抵抗を
小さくして、このステータを流れる磁束の量を多くでき
る。この結果、上記電圧の最高値と最低値との差をより
大きくして、回転速度検出の精度をより一層向上させる
事ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜6は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。本例は、非駆動輪(FR車の前
輪、FF車の後輪)を支持する為の転がり軸受ユニット
に本発明を適用したものである。固定側周面である内周
面に、それぞれが固定側軌道である複列の外輪軌道1
0、10を有する固定輪11は、その外周面に形成した
取付部12により、懸架装置に支持自在としている。こ
の固定輪11の内側には、回転側周面である外周面に、
上記外輪軌道10、10と対向する、それぞれが回転側
軌道である内輪軌道13、13を有する回転輪14を配
置している。これら内輪軌道13、13のうち、内側
(車両に組み付けた状態で中央となる側を言い、図1の
右側)の内輪軌道13は、上記回転輪14の内端部外周
面に外嵌した内輪15の外周面に形成している。そし
て、上記回転輪14の内端部に形成した雄ねじ部16に
は、内輪15を外嵌した状態でナット17を螺合緊締
し、上記内輪15を回転輪14に固定している。
【0011】そして、上記固定輪11の外輪軌道10、
10と回転輪14の内輪軌道13、13との間に、それ
ぞれ保持器18、18により保持された複数の転動体1
9、19を設け、上記固定輪11の内径側に回転輪14
を、回転自在に支持している。尚、図示の例では、転動
体19、19として玉を示しているが、重量の嵩む自動
車用の転がり軸受ユニットの場合には、転動体としてテ
ーパころを使用する場合もある。
【0012】又、上記回転輪14の外端(車両への組み
付け状態で幅方向外側になる端部を言い、図1の左端)
寄り部分の外周面と、上記固定輪11の外端部内周面と
の間には、シール環20を装着して、上記転動体19、
19を設置した空間21部分の外端開口部を塞いでい
る。又、上記回転輪14の外端部で、上記固定輪11の
外端開口から突出した部分には、車輪を固定する為のフ
ランジ22を設けている。
【0013】一方、上記内輪15の内端部で、上記内輪
軌道13から外れた部分には、トーンホイール23を設
けている。このトーンホイール23は、軟鋼板等の磁性
金属板をプレス成形する事により、全体を円環状に形成
している。このトーンホイール23は、円筒状の検知部
24と、この検知部24の外端部から直径方向内方に折
れ曲がった円輪部25と、この円輪部25の直径方向中
間部から外方に突出した、短円筒状の嵌合筒部49とを
備える。そして、この嵌合筒部49を上記内輪15の内
端部に、締まり嵌めにより外嵌固定し、上記円輪部25
の一部でこの嵌合筒部49よりも直径方向内側部分を上
記内輪15の内端面に突き当てた状態で、上記内輪15
の内端部に外嵌固定している。又、上記検知部24に
は、それぞれが上記回転輪14の軸方向(図1、2、6
の左右方向、図3の表裏方向)に長い矩形に形成された
多数の透孔26、26を、円周方向に亙り等間隔に形成
している。上記検知部24のうち、隣り合う透孔26、
26同士の間の柱部分27、27が強磁性の第一部分で
あり、各透孔26、26部分が非磁性の第二部分であ
る。これら第一、第二部分である透孔26、26と柱部
分27、27とは、上記検知部24に等ピッチで形成し
ている。
【0014】又、前記固定輪11の内端開口部には、カ
バー28を内嵌固定している。このカバー28は、合成
樹脂を射出成形する事により、全体を有底円筒状に形成
している。但し、このカバー28の一部で上記固定輪1
1の内端開口部に内嵌固定する部分には、断面L字形で
全体を円環状に形成した、金属板製のスリーブ29をイ
ンサートしている。上記カバー28を上記固定輪11に
固定する際には、このスリーブ29の円筒部を上記固定
輪1の内端開口部に、締まり嵌めにより内嵌する。この
状態で上記カバー28と固定輪11との嵌合部の水密
は、このカバー28の先端部外周面に係止したOリング
30により保持する。又、上記カバー28の外周面で、
上記スリーブ29に形成した外向フランジ状の鍔部より
も外方(図1の左方)寄り部分には、係止溝31を形成
している。点検・修理等の為に、上記カバー28を上記
固定輪11から取り外す際には、この係止溝31に工具
の先端部を係止し、上記カバー28を固定輪11から引
き離す。尚、上記カバー28を構成する合成樹脂の一部
には複数の凹部32a、32bを形成し、このカバー2
8の軽量化、材料の節約による低廉化、厚肉部をなくす
事による射出成形時の変形防止を図っている。
【0015】更に、上記カバー28を構成する合成樹脂
の一部で、前記トーンホイール23の検知部24の内周
面と対向する部分には、センサ33を包埋している。こ
のセンサ33は、図2〜3に詳示する様に、磁性材製の
ステータ34と、このステータ34を両側から挟持する
1対の永久磁石35、35とを、前記回転輪14及び固
定輪11の軸方向に配列すると共に、上記ステータ34
の中間部にコイル36を巻回して成る。
【0016】本例の場合に上記ステータ34は、それぞ
れが磁性材により造られた、連結部材37と1対の対向
部材38a、38bとから成る。このうちの連結部材3
7は、軟鋼製の棒材等により、丸棒状に造られている。
上記コイル36はこの連結部材37の周囲に、合成樹脂
製のボビン39を介して巻回している。尚、上記カバー
28の一部側面で上記センサ33の近傍位置には、上記
コイル36に惹起される電圧を取り出す為、図示しない
ハーネスの端部に設けたプラグを差し込む為のコネクタ
40を設けている。そして、このコネクタ40に設けた
1対の端子と、上記コイル36を構成する導線の両端と
を導通させている。
【0017】一方、上記各対向部材38a、38bは、
軟鋼板等の磁性金属板を折り曲げ形成する事等により、
図4に示す様な形状に形成している。即ち、これら各対
向部材38a、38bは、円弧状の基部41の内周縁に
複数の脚部42、42を、前記トーンホイール5の検知
部24に設けた透孔26、26及び柱部分27、27
(図3参照)と等ピッチ(中心角ピッチ)で、間欠的に
形成している。そして、隣り合う脚部42、42同士の
間部分を、欠肉部43、43としている。
【0018】それぞれがこの様な脚部42、42及び欠
肉部43、43を有する、上記各対向部材38a、38
bは、それぞれの中間部を上記連結部材37の軸方向両
端面に突き当て、この連結部材37と磁気的に導通させ
た状態に組み立てる。この状態で、上記連結部材37の
軸方向一端面(図2の左端面)にその中間部を突き当て
た対向部材38aに設けた脚部42、42が、上記検知
部24の外周面に近接する複数の第一脚部となり、この
対向部材38aに設けた欠肉部43、43が、この検知
部24の外周面に近接しない第一欠肉部となる。又、上
記連結部材37の軸方向他端面(図2の右端面)にその
中間部を突き当てた対向部材38bに設けた脚部42、
42が、上記検知部24の外周面に近接する複数の第二
脚部となり、この対向部材38bに設けた欠肉部43、
43が、この検知部24の外周面に近接しない第二欠肉
部となる。
【0019】上記連結部材37の両端面に対する上記両
対向部材38a、38bの結合状態は、図3に示す様
に、上記脚部42、42の半ピッチ分だけずらせてい
る。従って、それぞれが第一脚部である、上記対向部材
38aの脚部42、42が前記各柱部分27、27に対
向する瞬間に、それぞれが第二脚部である、上記対向部
材38bの脚部42、42が、前記透孔26、26に対
向する。尚、構成各部材を組み立てた状態で、上記両対
向部材38a、38bの脚部42、42の位相が半ピッ
チ分だけ正しくずれる様にすべく、これら両対向部材3
8a、38bと前記ボビン39との間に、凹凸係合部を
設けている。即ち、このボビン39の両端面に、それぞ
れ1対ずつの突起44、44を突設すると共に、上記両
対向部材38a、38bの一部に、この突起44、44
を係合させる係合孔45、45を形成している。そし
て、上記両対向部材38a、38bに形成した係合孔4
5、45と上記ボビン39の両端面に形成した突起4
4、44を係合させた状態で、上記両対向部材38a、
38bの脚部42、42の位相が半ピッチ分だけ正しく
ずれる様にしている。
【0020】更に、前記1対の永久磁石35、35は、
それぞれ円弧状に形成して、上記両対向部材38a、3
8bの基部41、41で、上記連結部材37の両端面に
突き当てた面と反対側の面に突き当てている。これら各
永久磁石35、35は、それぞれ前記固定輪11及び回
転輪14の軸方向に着磁している。そして、互いに同じ
極同士を対向させた状態で、前記ステータの両端面であ
る、両対向部材38a、38bの反対側側面に突き合わ
せている。
【0021】上述の様に、上記両対向部材38a、38
bの脚部42、42の位相と1対の永久磁石35、35
の着磁方向とを規制する結果、前記トーンホイール23
の回転に伴って前記ステータ34を構成する連結部材3
7に、逆方向の磁束が交互に流れる。即ち、図6(A)
に示す様に、トーンホイール23を構成する検知部24
の柱部分27に、一方の対向部材38aの欠肉部43が
対向し、他方の対向部材38bの脚部42が対向する瞬
間には、上記1対の永久磁石35、35のN極から出た
磁束が前記連結部材37を、一方の対向部材38aから
他方の対向部材38bに向けて流れる。反対に、図6
(B)に示す様に、上記柱部分27に、一方の対向部材
38aの脚部42が対向し、他方の対向部材38bの欠
肉部43が対向する瞬間には、上記1対の永久磁石3
5、35のN極から出た磁束が上記連結部材37を、他
方の対向部材38bから一方の対向部材38aに向けて
流れる。
【0022】図6(A)に示した状態と同図(B)に示
した状態とは、回転輪14に固定した車輪と共に、この
回転輪14に固定したトーンホイール23が回転するの
に伴って交互に出現する。そして、これら両状態が交互
に出現し、上記連結部材37内を流れる磁束の量及び方
向が変化するのに伴って、この連結部材37の周囲に巻
回したコイル4に起電力が惹起される。上記連結部材3
7には、交互に逆方向の磁束が流れる為、上記コイル4
に惹起される起電力の方向も交互に逆方向に変化する。
【0023】この様に上記連結部材37に交互に逆方向
の磁束が流れる結果、この連結部材37を含むステータ
34内で磁束が飽和しにくくなり、しかも上記コイル3
6に交互に逆方向の起電力(交流)が発生する。従っ
て、前記センサ33から、上記コイル36に惹起される
電圧の変化として出力される出力電圧の最高値と最低値
との差を十分に大きくできる。しかも、本発明の回転速
度検出装置付転がり軸受ユニットの場合には、上記ステ
ータ34の両端部で、それぞれ複数の脚部42、42
を、トーンホイール23の検知部24の外周面に対向さ
せているので、上記ステータ34とトーンホイール23
との間の磁気抵抗を小さくできる。従って、このステー
タ34を構成する上記連結部材37内を流れる磁束の量
を多くできる。この結果、上記電圧の最高値と最低値と
の差をより大きくして、回転速度検出の精度をより一層
向上させる事ができる。
【0024】尚、前記1対の永久磁石35、35を、S
極同士を互いに対向させて配置した場合、磁束の流れ方
向が逆になる他は、全く同様の作用・効果を得られる。
又、各永久磁石35、35がステータ34に完全に突き
当てられていなくても、磁束が流れる程度に近接してい
れば、実用上問題ない性能を得られる。但し、突き合わ
せる事が好ましいのは勿論である。更に、上記トーンホ
イール23の検知部24に形成する透孔は、必ずしも前
記1対の対向部材38a、38bに形成した脚部42、
42或は欠肉部43、43の両方に対向する長さを持た
なくても良い。一方の対向部材38aに形成した脚部4
2、42或は欠肉部43、43に対向する透孔と、他方
の対向部材38bに形成した脚部42、42或は欠肉部
43、43に対向する透孔とを、上記検知部24の軸方
向に離隔させ、互いに独立して、2列に分けて形成する
事もできる。この場合に、例えば上記1対の対向部材3
8a、38bに形成した脚部42、42及び欠肉部4
3、43の円周方向に亙る位相を互いに一致させ、その
代わりに上記2列に分けて形成した透孔の位相を、互い
に半ピッチ分ずらせる事もできる。尚、上記両対向部材
38a、38bを造る場合、円形の磁性金属板に脚部4
2、42に相当する部分を打ち抜き、曲げ加工した後
に、扇形に切断すれば、安価に製作できる。この場合
に、材料である上記磁性金属板を無駄なく使う為には、
脚部42、42の数を、前記トーンホイール23の検知
部24に設ける柱部分27の約数とする事が好ましい。
例えば、上記柱部分27の数が48の場合、脚部42、
42の数を、3、4、6、8、12等にする。
【0025】上述の様に本発明の回転速度検出装置付転
がり軸受ユニットの場合には、センサ33の出力電圧を
大きくして車輪の回転速度検出の精度向上を図れるが、
その他にも、センサ33の設置位置を工夫する事によ
り、路面状況の判定に使用する事もできる。即ち、上記
センサ33をトーンホイール23の上端部周面又は下端
部周面に対向する状態で配置し、回転輪14に加わる荷
重に基づく各部の弾性変形に基づき、センサ33とトー
ンホイール23との間の微小隙間が変化する様にすれ
ば、この微小隙間の変化に伴う上記出力電圧の分散値の
変化により、路面状況を電気的に検知して、各種装置を
制御するCPUに路面状況を表す信号を送る事ができ
る。
【0026】次に、図7〜8は、本発明の実施の形態の
第2例を示している。本例は、センサ33aのラジアル
方向(図7の上下方向)の厚さ寸法を小さくすべく、連
結部材37aを扁平な板状にした場合に、この連結部材
37aと1対の対向部材38a、38bとの接触面積を
確保し、これら連結部材37aと1対の対向部材38
a、38bとの間での磁束の流れが円滑に行なわれる様
にするものである。この為に本実施例の場合には、上記
各対向部材38a、38bの基部41に、上記連結部材
37aの端部を締まり嵌めにより嵌合自在な嵌合孔46
を形成している。連結部材37aと1対の対向部材38
a、38bとを組み合わせるべく、この連結部材37a
の端部を上記嵌合孔46に圧入すると、この嵌合孔46
の内周面と上記連結部材37aの端部外周面とが密接す
る。従って、この連結部材37aの端面を上記基部41
の側面に突き当てた場合に比べて、これら連結部材37
aと1対の対向部材38a、38bとの接触面積を広く
して、これら連結部材37aと1対の対向部材38a、
38bとの間での磁束の流れを円滑に行なわせる事がで
きる。尚、本例の場合、コイル36を巻くボビン39の
外周形状は長円形となるが、ラジアル方向に亙るセンサ
の厚さ寸法を同じと仮定した場合に、磁束の流路の断面
積が大きい連結部材37aを使用できる利点がある。そ
の他の構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様で
ある。
【0027】次に、図9は、本発明の実施の形態の第3
例を示している。本例の場合は、ボビン39(図2、7
参照)を省略し、代わりに、連結部材37bの軸方向両
端部外周面に、それぞれフランジ状の鍔部47、47を
形成している。そして、これら両鍔部47、47の間部
分で上記連結部材37bの周囲に、直接コイル36を巻
回している。従って本実施例の場合には、ボビン39の
厚さ分だけ、コイル36の巻き数を増やしてセンサ33
bの出力電圧を大きくできる。逆に言えば、コイル36
の巻き数を同じとした場合には、上記ボビン39の厚さ
分だけ、上記センサ33bのラジアル方向に亙る厚さ寸
法を小さくできる。尚、フランジ状の鍔部47、47を
有する連結部材37bは、プレス加工により打ち抜いた
鍔部47、47を連結部材37bの本体部分に溶接する
事により、安価に造れる。その他の構成及び作用は、前
述した第1例の場合と同様である。
【0028】次に、図10は、本発明の実施の形態の第
4例を示している。本例は、前述した第2例と上述した
第3例とを組み合わせた如き構成を有する。即ち、本例
の場合には、連結部材37aの両端部を、鍔板48、4
8に圧入する様にして挿通し、コイル36を巻回可能に
すると共に1対の対向部材38a、38bの嵌合孔4
6、46に内嵌している。そして、上記連結部材37a
の中間部で上記1対の鍔板48、48の間部分に、コイ
ル36を巻回して、センサ33cとしている。その他の
構成及び作用は、上述した第1〜3例の場合と同様であ
る。尚、図示の例は何れも、センサをトーンホイールの
検知部の内径側に配置しているが、これとは逆に、外径
側に配置する事もできる。又、駆動輪(FR車の後輪、
FF車の前輪、4WD車の全輪)用の転がり軸受ユニッ
トに実施する事も可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用するので、
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの寸法を大きく
する事なくセンサの出力を十分に大きくできて、車輪の
回転速度検出を確実に行なえる。又、路面状況の検出に
利用可能な構造も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】センサ及びトーンホイールのみを取り出して示
す拡大断面図。
【図3】トーンホイールを切断して、図2の側方から見
た図。
【図4】対向部材の斜視図。
【図5】ボビンの斜視図。
【図6】トーンホイールの回転に伴って逆方向の起電力
を惹起する状態を示す、センサとトーンホイールとの断
面図。
【図7】本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同
様の図。
【図8】ステータを構成する連結部材と対向部材との分
解斜視図。
【図9】本発明の実施の形態の第3例を示す、図2と同
様の図。
【図10】同第4例を示す、図2と同様の図。
【図11】従来構造の1例を示す、図6と同様の図。
【符号の説明】
1 センサ 2 ステータ 3 永久磁石 4 コイル 5 トーンホイール 6 舌片 7 切り欠き 8 第一対向面 9 第二対向面 10 外輪軌道 11 固定輪 12 取付部 13 内輪軌道 14 回転輪 15 内輪 16 雄ねじ部 17 ナット 18 保持器 19 転動体 20 シール環 21 空間 22 フランジ 23 トーンホイール 24 検知部 25 円輪部 26 透孔 27 柱部分 28 カバー 29 スリーブ 30 Oリング 31 係止溝 32a、32b 凹部 33、33a、33b、33c センサ 34 ステータ 35 永久磁石 36 コイル 37、37a、37b 連結部材 38a、38b 対向部材 39 ボビン 40 コネクタ 41 基部 42 脚部 43 欠肉部 44 突起 45 係合孔 46 嵌合孔 47 鍔部 48 鍔板 49 嵌合筒部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転側周面に回転側軌道を有し、使用時
    に回転する回転輪と、上記回転側周面と対向する固定側
    周面に固定側軌道を有し、使用時に回転しない固定輪
    と、上記回転側軌道と固定側軌道との間に転動自在に設
    けられた複数の転動体と、上記回転輪に支持されてこの
    回転輪と共に回転するトーンホイールと、このトーンホ
    イールの検知部と対向する状態で上記固定輪に支持され
    たセンサとを備え、上記トーンホイールの検知部には、
    互いに磁気特性が異なる第一部分と第二部分とを、円周
    方向に亙って交互に且つ等ピッチで配置している回転速
    度検出装置に於いて、上記トーンホイールの検知部は上
    記回転輪と同心の円筒状であり、上記センサは、磁性材
    製のステータとこのステータを両側から挟持する1対の
    永久磁石とを、上記回転輪及び固定輪の軸方向に配列す
    ると共に、上記ステータの中間部にコイルを巻回して成
    り、上記ステータの一端部には上記検知部に近接する複
    数の第一脚部とこの検知部に近接しない第一欠肉部と
    を、上記第一、第二部分と等ピッチで形成しており、上
    記ステータの他端部には上記検知部に近接する複数の第
    二脚部とこの検知部に近接しない第二欠肉部とを、それ
    ぞれ上記第一、第二部分と等ピッチで形成しており、上
    記各第一脚部が上記各第一部分に対向する瞬間に上記各
    第二脚部が上記各第二部分に対向すべく、上記各第一、
    第二の脚部及び上記各第一、第二部分の位相を規制して
    おり、上記1対の永久磁石は、互いに同じ極同士を対向
    させた状態で、上記ステータの両端面に近接若しくは突
    き合わされている事を特徴とする回転速度検出装置。
JP8169655A 1996-06-28 1996-06-28 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット Pending JPH1019914A (ja)

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