JPH10199046A - カード状情報記録媒体 - Google Patents

カード状情報記録媒体

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JPH10199046A
JPH10199046A JP1481497A JP1481497A JPH10199046A JP H10199046 A JPH10199046 A JP H10199046A JP 1481497 A JP1481497 A JP 1481497A JP 1481497 A JP1481497 A JP 1481497A JP H10199046 A JPH10199046 A JP H10199046A
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JP
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card
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transparent
transparent layer
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JP1481497A
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Hiroyuki Imataki
寛之 今滝
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偽造、改竄が困難で、セキュリティを保護し
たカード状情報記録媒体を提供する。 【解決手段】 カード状情報記録媒体の内部の少なくと
も一部に透明層2を設け、該透明層2に楔状の切り込み
3を形成し、その上に端部から識別できるセキュリティ
マーク4を設けたカード状情報記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード状の情報記
録媒体に関し、特にセキュリティを確保する為の偽造、
改竄、改造を防止したカード状の情報記録媒体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】携帯性に優れたカード状の情報記録媒体
は、プリペイドカード、クレジットカード、バンクカー
ド等の金融カードや身分証明書としてのIDカードとし
て非常に多く使用されている。しかも、これらのカード
に記録される情報は、当初の単純な紙カードやプラスチ
ックカードに較べ、年々、その内容が複雑多岐に渡り、
高度な情報処理とセキュリティの高い情報を取り扱う傾
向にある。
【0003】このことは、必然的に記録情報の大容量化
とその情報の高いセキュリティが要求される。これま
で、カード状情報記録媒体としては、磁気カード、IC
カード、光カード等が提案・実用化されている。
【0004】これらは、何れもそのサイズがJIS X
6301;磁気ストライプ付きクレジットカードに準
じ、長辺;85.47〜85.72mm、短辺;53.
92〜52.03mm、厚み;0.76±0.08mm
のクレジットカードと同じサイズの情報記録媒体で、そ
れぞれ磁気ストライプ、ICチップ、光記録層の各記録
媒体が形成されている。これらの記録媒体の中では、光
カードが、“カード状の情報記録媒体”として最大の、
6メガバイトと言う大容量のカード状情報記録媒体を実
現している。
【0005】図4は、従来例の光カードを示す説明図で
あり、図4(a)は光カードの平面図、図4(b)は図
4(a)のDD線断面図である。図4に示される様に、
光カードの一般的な構成は、光記録層14を担持する透
明基板15の光記録層14の上に、保護基板16が接着
剤9を介して積層されている。透明基板15には光記録
層に記録・再生を行う光ビームが入射するが、該透明基
板15の表面には、耐擦性を向上する硬膜処理によるハ
ードコート層18が被覆されている。
【0006】磁気カードは、コア部からなる基板に、磁
気ストライプが埋設され、またエンボス文字が形成され
ている。
【0007】これらカード状情報記録媒体は、高いセキ
ュリティが要求されており、これを実現する為には、次
の、4項目への対策が配慮されなければならない。 (1)不正使用の防止。;本人の確認を厳密に行う。
(暗証番号、サインパネル、指紋照合、顔写真の貼付な
ど) (2)記録情報の解読防止。;例えば、暗号化(ECC
処理)など。 (3)カード本体の偽造、改竄の防止。;可視情報表示
部に高度な技術を採用。(セキュリティ印刷、ホログラ
ム、刻印、セキュリティ構造など) (4)カード本体の改造の防止。;カード本体の改造が
不可能な設計。
【0008】これらの内、(1)不正使用の防止は、高
いセキュリティを達成する為の基本であり、先ずこれへ
の対策、即ち、本人確認の徹底が、講ぜられねばならな
い。本発明は、これとは別に、(3),(4)のカード
本体の偽造、改竄、改造の防止を目的とするものであ
る。
【0009】カード状情報記録媒体(以後、カードと略
記する)には、そのアプリケーションに対応したデザイ
ン印刷や使用法、注意書きなどの情報、カード所有者の
個人情報などが可視情報として表示される。これらの可
視情報表示部は、カードそれぞれの記録媒体の種類によ
ってその場所が自ずから制限される。
【0010】例えば、磁気カードの場合は磁気ストライ
プ部の上、ICカードの場合はICチップの端子部に
は、それぞれに可視情報表示部を設ける事はできない。
又、光カードの場合には、光記録層のある部分が広いの
で、これらの可視情報表示部は、光記録層のない部分、
主に光記録層と反対、即ち保護部材の外側に設けられる
のが一般的である。
【0011】可視情報は、そのカードが使用される用途
に応じ、それぞれのアプリケーションに対応して、各ア
プリケーション毎の個別な内容で表示が為される。この
可視情報の表示部には、そのアプリケーションに共通な
情報、例えばカードデザイン、情報フォーマット等とし
て予め量産印刷(ホログラム等の貼付も含む)される情
報(PRPと略記する)と、個々のカードに固有な情
報、例えば所有者の個人情報等の様に、カードの発行時
にしか解らない情報で、カード毎に個別に処理される情
報(POPと略記する)とに分ける事が出来る。
【0012】後者のPOPは、所有者の個人情報とし
て、ID番号や住所、氏名、生年月日などの文字情報
や、本人の顔写真や指紋等の画像情報があり、熱転写プ
リンターやインクジェットプリンター、写真などの貼付
によって、カードの発行時に枚葉処理で可視情報が構成
される。
【0013】カードを偽造、改竄、改造する為には、
(1)可視情報表示層のPRP部を真似た偽造カードを
作り、不正にPOP部を偽造する方法、(2)本物のカ
ードを手に入れて、そのPOP部を改竄する方法が考え
られる。
【0014】これらを防止する為には、 (1)可視情報表示層のPRP部を、 マイクロライン印刷、レインボウ印刷などの高度な印
刷技術を採用する、 見る角度によって色調が変化する“OVI”インクな
どの特殊なインクを使用する特殊印刷を採用する、 高セキュリティのホログラムを貼付する、 UVインク等の不可視インクによる暗号印刷を行う、 等の方法及びこれらの組み合わせによって、容易に偽造
する事が出来ない様に、対策が講じられている。
【0015】又、前述の(2)のPOP部の改竄を防止
する方法としては、カード発行の時点で、個人情報、個
別情報を設けた後直ちに、該POPの上を、ホログラム
干渉パターン、又は回折格子に対応する凹凸模様が、そ
の表面に形成された透明シート(以後、透明レリーフシ
ートと略記する)でラミネートする方法が有効である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な従
来技術に鑑みてなされたものであり、カード状情報記録
媒体の偽造、改竄を防止する為に、更に、高度な技術に
よる、セキュリティマークを設ける事により、カード状
情報記録媒体のセキュリティを確保するものである。
【0017】すなわち、本発明は、偽造、改竄を行うこ
とが困難で、そのために信頼性を確保し、セキュリティ
を保護したカード状情報記録媒体を提供することを目的
とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、カード
状情報記録媒体において、該カード状情報記録媒体の内
部の少なくとも一部に透明層を設け、該透明層に楔状の
切り込みを形成し、その上に端部から識別できるセキュ
リティマークを設けた事を特徴とするカード状情報記録
媒体である。
【0019】本発明は、カード状情報記録媒体の少なく
ても一部に透明層を形成し、該透明層に楔状の切り込み
を設け、その上に該透明層の端部からのみ識別可能なセ
キュリティマークを設ける事により、カード状情報記録
媒体のセキュリティを保障するものである。
【0020】即ち、透明層を形成したカード状情報記録
媒体の端部からのみ識別出来るセキュリティマークは、
偽造、改竄しようとすると、カード状情報記録媒体の本
体を分解し、該透明層をカード状情報記録媒体から取り
出さなければ成らず、この事は、カード状情報記録媒体
自身の大がかりな改造を必要とするので、カード状情報
記録媒体の偽造、改竄の抑止力を有し、結果として防止
効果となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明のカード状情報記録媒体
の一例を示す説明図であり、図1(a)はカード状情報
記録媒体の平面図、図1(b)はAA線断面図、図1
(c)はA′A′線断面図である。図1はカード状情報
記録媒体1として、エンボス文字を有する磁気カードを
例に、セキュリティマークを有する透明層の基本的な構
成を示すものである。
【0022】該磁気カードは、コア部の透明層2の両面
に表面層8と裏面層11とを接着剤9、10を介して積
層した基板に、磁気ストライプ6が埋設され、エンボス
文字などのエンボス記録部7が形成されてなる。
【0023】透明層2としては、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリオレフィン樹脂、TPX樹脂、エポキシ樹脂、
CR−39などの透明な樹脂基板が好ましく使用される
が、部分的に使用する場合には、ガラス、セラミック等
でも良い。
【0024】又、透明層2は、透明であれば、染料・顔
料、蛍光剤等によって、着色していても良い。コア部の
透明層2には、その表面に楔状の切り込み3が加工さ
れ、その斜面にセキュリティマーク4が設けられてい
る。
【0025】楔状の切り込み3は、図1(b)で示され
る様に、その断面が斜辺を持つ三角形を示す切り込み
で、その加工方法は、該透明層を切削等による機械加工
や、コンプレッション法などの熱加工、又、基板成型時
に楔状の切り込み3を同時に形成する方法として、該楔
状の切り込み3のパターンの成形型やスタンパーを使っ
て、注型成形、インジェクション成形、エンボス成形等
によって行われる。
【0026】該楔状の切り込み部に形成されるセキュリ
ティマーク4としては、(1)目視により識別する情
報;文字、記号、画像、色パターン及びこれらの組み合
わせ、(2)機械により自動認識できる情報;磁気コー
ド、バーコード、カラルコード、OCRなど、及びこれ
らの組み合わせ、及び(1)、(2)の組み合わせから
成り、その形成は、該楔状の切り込み3の斜面部に、印
刷や印刻によって行なわれる。
【0027】印刷は、従来の印刷方式の何れでも良い
が、特に、フレキソ印刷、ホットスタンプや熱転写プリ
ンター、インクジェットプリンターなどのプリンターが
好ましく使用される。印刻は、エンボスや、例えば特開
昭48−63827号公報、特開昭54−40732号
公報の様な、彫刻によって形成され、該印刻は、特に蛍
光部材との組み合わせで優れた効果を示す。
【0028】セキュリティマーク4は、端部からの識別
を明確にする為に、そのコントラストの良い事が要求さ
れる。地色に対するマークの色、線の太さなどの最適な
組合わせが要求される。又、セキュリティマーク4とし
ては、可視インクに依る可視情報の表示だけでなく、U
VインクやIRインキ、蛍光インク等による隠蔽印刷や
特殊印刷との組み合わせにより、更なるセキュリティを
向上する複合情報を表示する事が可能である。
【0029】又、端部から識別されるセキュリティマー
ク4の形状は、斜面上に形成されるセキュリティマーク
4の形状とは異なり、厚み方向にのみ縮小したサイズで
識別される。
【0030】例えば、該楔状の切り込み3の断面が、図
1(b)に示される様に、θ=30゜、斜面の長さ=a
の直角三角形である時、この斜面上に形成したセキュリ
ティマーク4は、該透明層の端部5からは、高さ=bは
同じであるが、厚み方向の幅cは、[a×sin30゜
=(a/2)]と成り、そのサイズは、(1/2)=半
分のサイズで認識される。即ち、その縮尺率は、異方性
を示し、高さ方向では縮尺されないが、厚み方向の幅で
は、その縮尺率は該楔状の切り込み3の斜面の角度;θ
に依存し、縮尺率=(a×sin θ)/a=sinθ
となる。
【0031】この事は、セキュリティマークを設計する
上で重要な特長であり、端部に直接印字、印刷するより
は、はるかに微細で、解像度の良いセキュリティマーク
を、その斜面の角度;θを選ぶ事により、容易に得る事
が可能となる。
【0032】該楔状の切り込み3を加工し、その上にセ
キュリティマーク4を形成した透明層2の両面には、該
セキュリティマーク4が両面から直接識別出来ないよう
に隠蔽層となる表面層8および裏面層11が設けられ
る。
【0033】図1では、これらの表面層8および裏面層
11を、接着剤9、10を介して透明層2の両面に積層
したが、該隠蔽機能を果たせば、表面層8や裏面層11
は透明層2に直接、熱融着等によってラミネートされて
も、塗膜として形成しても良い。その際、楔状の切り込
み3の斜面上に形成したセキュリティマーク4が透明層
の端部5から認識されるように、接着剤には透明なもの
が用いられ、また表面層8や裏面層11を熱融着等によ
ってラミネートする場合には、接着剤には透明ホットメ
ルト樹脂などを用いるのが好ましい。
【0034】又、表面層8や裏面層11は、その上に、
それぞれのカード状情報記録媒体に応じた磁気ストライ
プ、ICチップ、光記録媒体などのメモリー媒体が設け
られる。
【0035】図1は表面層8にメモリー媒体として、磁
気ストライプを埋め込んだ磁気カードの例で、このカー
ドにはエンボス記録部7も形成されている。又、図2に
は別種の例として、ICチップを埋め込んだICカード
や、図3には、光記録媒体を設けた光カードの例をそれ
ぞれ示している。
【0036】表面層8や裏面層11には、更に、カード
のデザインや情報フォーマット、セキュリティ印刷など
のカードに共通な情報として予め量産印刷される情報、
PRPや、所有者の氏名やID番号、顔写真などの様な
個別情報で、カード発行時に、カード毎にプリントされ
る情報、POPが可視情報として表示される。従って、
表面層8や裏面層11には、隠蔽機能の為に、不透明
であり、メモリー媒体の担持層としての、機械的、光
学的特性を有し、PRP、POPなどの可視情報表示
層としての目止め下地層である事の3つの機能が要求さ
れる。
【0037】この様に、本発明は、該カード状情報記録
媒体の一部に設けた透明層に、楔状の切り込みを設け、
この上に高度なセキュリティマークを形成し、該セキュ
リティマークを両表面から隠蔽し、該透明層の端部から
しか識別出来ない様に構成する事により、カード状情報
記録媒体の偽造、改竄を不可能にし、カード状情報記録
媒体のセキュリティを確保するものである。
【0038】図2は、本発明のカード状情報記録媒体の
他の例を示す説明図であり、図2(a)はカード状情報
記録媒体の平面図、図2(b)はBB線断面図、図2
(c)はB′B′線断面図である。
【0039】図2は、本発明の他の実施態様例で、メモ
リー媒体として、カードの表面層8に設けた磁気ストラ
イプ6と、本体に埋設したICチップ12を有する、磁
気ストライプ付きのICカードである。カード基板のコ
ア部の透明層2には、複数の楔状の切り込み3a、3
b、3cが加工され、それぞれに対応したセキュリティ
マーク4a、4b、4cが形成される。
【0040】カードの両面の、表面層8や裏面層11に
は、図1と同様に、PRPやPOPが可視情報として表
示される。
【0041】ICカードの場合には、特に、静電気によ
るICチップの破壊が問題になるので、基板は導電性で
ある事が好ましく、透明層2、表面層8、裏面層11の
少なくても一つには、導電性が付与される。
【0042】図3は、本発明のカード状情報記録媒体の
さらに他の例を示す説明図であり、図3(a)はカード
状情報記録媒体の平面図、図3(b)はCC線断面図、
図3(c)はC′C′線断面図である。図3は本発明の
別な実施態様例で、メモリー媒体として、光記録媒体を
持つ光カードの場合である。
【0043】光カードの、一般的な構成は、光記録層1
4を担持する透明基板15の該光記録層の上に、保護基
板16が接着剤9を介して積層されている。光記録層1
4に記録・再生を行う光ビームが入射する透明基板15
は、その光路長が、規格で決められた1.036〜1.
431mmと成るように透明基板の材質(屈折率)と板
厚で調整され、その表面には、耐擦性を向上する硬膜処
理によるハードコート層18が被覆されている。
【0044】この、透明基板15の厚みが、光路長の規
格で、約0.4mmの厚みに規制される事は、カードの
トータルの厚み;0.76±0.08mmを考慮する
と、セキュリティマーク4を形成する保護基板にとって
厳しい制限となり、その厚みは接着剤を含め、0.36
mm以下に押さえなければならない。
【0045】該セキュリティマーク4は、保護基板16
の一部に設けられた透明層2に、図2と同様な複数の楔
状の切り込み3a、3b、3cを加工して、その上に形
成される。セキュリティマーク4を形成した透明層2
は、その両面に表面層8、裏面層11を設けて、光カー
ドの保護基板16と成る。該表面層8、裏面層11は保
護基板16の厚みの制限を考慮すると、直接、透明層2
に塗布膜として形成するのが良い。
【0046】該保護基板16、即ち、透明層2の表面層
8側は、接着剤9を介して光記録層を担持する透明基板
15と積層され、光記録部13を構成する。
【0047】図3には、セキュリティマーク4が、光カ
ードの光記録部13以外のロゴ表示部分に形成した例を
示しており、透明層2の表面層8として、少なくてもセ
キュリティマーク4に対応した部分に、隠蔽不透明層1
7が形成されている。透明層2の裏面層11、即ち保護
基板16の裏面層11には、図1、2と同様に、PRP
やPOPが可視情報として表示される。
【0048】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0049】実施例1 カード状情報記録媒体として、磁気ストライプを有する
磁気カードにセキュリティマークを形成した。100×
100×0.40mmのポリカボーネート樹脂から成る
透明基板に、図1に示す様に、その断面が直角三角形で
ある、楔状の切り込み3(θ=5°、a=3.40m
m、c=0.30mm、b=3.39mm)をコンプレ
ッション加工によって形成する。
【0050】該楔状の切り込み部3の斜面に、セキュリ
ティマークを白地に黒の文字でフレキソ印刷する。セキ
ュリティマークを設けた透明基板の両面に、厚み0.1
20mmの白色ポリ塩化ビニル樹脂フィルムを接着剤で
ラミネートする。
【0051】次いで、該白色ポリ塩化ビニル樹脂フィル
ムをラミネートした透明基板に、その磁気カードの用途
・アプリケーションに応じたデザインや情報フォーマッ
ト、セキュリティ印刷をカードに共通な情報として、予
めスクリーン印刷により量産印刷(PRP)を行う。印
刷(PRP)が終了した基板の、該印刷面に、厚み30
μmの透明なポリ塩化ビニル樹脂フィルムを熱圧着によ
りラミネートする。
【0052】次いで、該基板に磁気ストライプを、JI
S 規格“JIS X6301;磁気ストライプ付きク
レジットカード;の(II型)規格に基づく寸法に熱圧
着により埋設し、カードサイズに打ち抜き切断(長辺:
85.47〜85.72mm、短辺:53.92〜5
2.03mm、厚み:0.76±0.08mm)して磁
気カードを完成する。該磁気カードには、所有者の氏
名、ID番号、顔写真の個別情報を、熱転写プリンター
で、カード毎にプリントしてカード発行を行う。
【0053】比較例1 実施例1において、透明基板に楔状の切り込み3を加工
し、セキュリティマーク4を形成する工程を行なわない
で、それ以外は全く同様な手順で磁気カードを作製し
た。
【0054】(評価)実施例1の磁気カードは、その表
面や裏面の外観に関しては、セキュリティマークの無い
比較例1の磁気カードと全く区別が付かないが、端部か
らはセキュリティマークが明確に識別出来た。
【0055】実施例2 実施例1と同様に、磁気カードにセキュリティマークを
形成した。100×100×0.40mmのアクリル樹
脂(PMMA)から成る透明基板に、図2に示す様な、
その断面が直角三角形である、楔状の切り込み3(θ=
8°、a=2.10mm、c=0.292mm、b=
2.08mm)を、1mm間隔で3本形成する。楔状の
切り込み3の形成は、アクリル樹脂の注型成形時に、
(楔状の切り込み)形状の注型用のセル型を使用する事
により、基板成形と同時に形成する。
【0056】該楔状の切り込み部3の各斜面に、セキュ
リティマークとして、それぞれ赤色、黄色、青色を色マ
ークとしてフレキソ印刷する。セキュリティマークを設
けた透明基板の両面に、厚み0.120mmの白色ポリ
塩化ビニル樹脂フィルムを接着剤でラミネートする。後
は、実施例1と同様な手順で磁気カードを完成する。
【0057】比較例2 実施例2において、透明基板に楔状の切り込み3を加工
し、セキュリティマーク4を形成する工程を行なわない
で、それ以外は全く同様な手順で磁気カードを作製し
た。
【0058】(評価)実施例2の磁気カードは、その表
面や裏面の外観に関しては、セキュリティマークの無い
比較例2の磁気カードと全く区別が付かないが、端部か
らはセキュリティマークとしての、3色の色マークが明
確に識別出来た。
【0059】実施例3 カード状情報記録媒体として、光記録媒体に依る光記録
部13を有する光カードにセキュリティマークを形成し
た。光カードは、図3で示されるように、光記録層14
が、凹凸状にプリフォーマットされた、透明基板15上
に設けられており、この光記録媒体部が接着剤を介して
保護基板16と積層されている。
【0060】透明基板15の表面は、光記録媒体の記録
・再生を損なう擦傷欠陥を防ぐ為に、ハードコート層1
8による硬膜処理が行われる。本実施例では、図3に示
される様に、該光カードの保護基板16の一部に、透明
層2を設け、これにセキュリティマーク4を形成する。
【0061】光カードは、ISO/IEC 1169
3、11694−1〜4に準じて作製される。光カード
の透明基板は、100×100×0.40mmの透明
で、複屈折の少ない、ポリカーボネート樹脂の片面に、
2P法により凹凸状のプリフォーマットを形成し、この
上にポリメチン系染料から成る光記録層14を形成し
て、光記録媒体部を作製する。
【0062】保護基板16には、その一部に透明層2を
構成し、セキュリティマーク4を形成する。該透明層2
は、100×100×0.25mmのポリカーボネート
樹脂から成る透明基板で、図3に示す様に、その断面が
直角三角形である、楔状の切り込み3(θ=10°、a
=1.15mm、c=0.20mm、b=1.13m
m)を、1mm間隔で3本形成する。該楔状の切り込み
3の形成は、実施例1と同様に、コンプレッション加工
によって行う。
【0063】セキュリティマーク4は、該楔状の切り込
み部3の各斜面に、それぞれ、色マーク(黄色)、アル
ファベット(A)、数字(8)の組み合わせで構成さ
れ、フレキソ印刷で形成する。セキュリティマーク4を
形成した透明層2の両面に、該セキュリティマークを隠
蔽する不透明層17を塗布によって形成し、光カードの
保護基板16とする。
【0064】該保護基板は、先に作製した、光記録媒体
部(光記録層を形成した透明基板)と接着剤でラミネー
トして光カードを完成する。光カードの透明基板の表面
は、光記録媒体の記録・再生を損なう擦傷欠陥を防ぐ為
に、ハードコート層18による硬膜処理を行う。
【0065】比較例3 実施例3において、透明基板に楔状の切り込み3を加工
し、セキュリティマーク4を形成する工程を行なわない
で、それ以外は全く同様な手順で光カードを作製した。
【0066】(評価)実施例3の光カードは、その表面
や裏面の外観に関しては、比較例3の光カードのセキュ
リティマークの無いものと全く区別が付かないが、端部
からは3個のセキュリティマークが明確に識別出来た。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カード状情報記録媒体の少なくても一部に形成した透明
層に楔状の切り込みを設け、その上に該透明層の端部か
らのみ識別可能なセキュリティマークを設ける事によ
り、 セキュリティマークがカードの本体に設けられている
ので、偽造、改竄を容易に行うことが困難である。 敢えてセキュリティマークの偽造・改竄を行う為に
は、カード本体の改造が必要と成るので、カードの偽
造、改竄は極めて困難である。 その結果として、カード状情報記録媒体の信頼性を確保
し、セキュリティを保護するものである。
【0068】又、セキュリティマークが、カード内部の
透明層に形成され、端部からのみ識別するので、カード
の表面、裏面には従来通りの可視情報表示層を設ける事
が出来るので、従来のアプリケーションへの導入を抵抗
なく行う事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカード状情報記録媒体の一例を示す説
明図である。
【図2】本発明のカード状情報記録媒体の他の例を示す
説明図である。
【図3】本発明のカード状情報記録媒体のさらに他の例
を示す説明図である。
【図4】従来例の光カードを示す説明図である。
【符号の説明】
1 カード状情報記録媒体 2 透明層 3,3a,3b,3c 切り込み 4,4a,4b,4c セキュリティマーク 5 端部 6 磁気ストライプ 7 エンボス記録部 8 表面層 9、10 接着剤 11 裏面層 12 ICチップ 13 光記録部 14 光記録層 15 透明基板 16 保護基板 17 隠蔽不透明層 18 ハードコート層 19 可視情報表示層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード状情報記録媒体において、該カー
    ド状情報記録媒体の内部の少なくとも一部に透明層を設
    け、該透明層に楔状の切り込みを形成し、その上に端部
    から識別できるセキュリティマークを設けた事を特徴と
    するカード状情報記録媒体。
JP1481497A 1997-01-13 1997-01-13 カード状情報記録媒体 Pending JPH10199046A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008504616A (ja) * 2004-06-30 2008-02-14 オーファウデー キネグラム アーゲー Rf識別のためのセキュリティエレメント

Cited By (2)

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JP2008504616A (ja) * 2004-06-30 2008-02-14 オーファウデー キネグラム アーゲー Rf識別のためのセキュリティエレメント
JP4920582B2 (ja) * 2004-06-30 2012-04-18 オーファウデー キネグラム アーゲー Rf識別のためのセキュリティエレメントおよびセキュリティドキュメント

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