JPH10198852A - 商品取り出し装置 - Google Patents

商品取り出し装置

Info

Publication number
JPH10198852A
JPH10198852A JP233897A JP233897A JPH10198852A JP H10198852 A JPH10198852 A JP H10198852A JP 233897 A JP233897 A JP 233897A JP 233897 A JP233897 A JP 233897A JP H10198852 A JPH10198852 A JP H10198852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
bucket
tray
storage
stored
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP233897A
Other languages
English (en)
Inventor
Sunao Yonekubo
砂男 米窪
Haruhiro Tokida
晴弘 常田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP233897A priority Critical patent/JPH10198852A/ja
Publication of JPH10198852A publication Critical patent/JPH10198852A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Vending Machines For Individual Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 選択された複数の商品をバケット内に効率的
に収納できると共に、購入時間を短縮しながら正確に選
択された商品を購入者に届けられる商品取り出し装置を
提供する。 【解決手段】 本発明にかかる商品取り出し装置は、ト
レイ収納棚2,3に収納され、複数の商品を収納する商
品収納トレイ1に収納された商品Mを商品取出手段4を
用いて複数の商品を収納可能な大きさに形成されたバケ
ット6内に収納するもので、バケッ6ト内に収納された
商品Mの積み重なりを解消する商品ジャム解消手段7を
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品収納トレイに
収納された商品を商品取出手段でバケット内に収納する
商品取り出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トレイ収納棚に収納され、商品を載置さ
れた複数の商品収納トレイからロボットハンド等の商品
取出手段を使って商品を取り出す商品取り出し装置が提
案され、無人ストアと称する店舗で利用されている。こ
の装置では、装置全体と商品取出手段とを可動させて購
入者に選択された商品を装置に保持したバケット内に収
納している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の商品取り出し装
置では、バケット内に収納する商品が複数あると、その
収納状態によっては、バケットから商品が溢れて装置に
ひっかかったり十分に収納できないおそれが考えられ
る。商品がひっかかったり、バケットに十分に収納でき
ないと、指定された商品が購入者に届かなかったり、商
品が購入者に渡るまでの購入時間を要してしまうことに
なる。本発明は、選択された複数の商品をバケット内に
効率的に収納できると共に、購入時間を短縮しながら正
確に選択された商品を購入者に届けられる商品取り出し
装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の商品を
収納する商品収納トレイと、上記商品収納トレイに収納
された商品を取り出す商品取出手段と、上記商品収納ト
レイを複数個収納するトレイ収納棚と、上記商品取出手
段により取り出される商品を少なくとも複数収納可能な
大きさに形成されたバケットとを備え、上記商品取出手
段が商品取出位置にあるときに、上記バケットを該商品
取出手段が位置する商品収納トレイの下方に配置させ、
上記商品取出手段により上記バケットに複数の商品を収
納させると共に、上記商品取出手段による商品取り出し
時に上記バケット内に収納された商品の積み重なりを解
消する商品ジャム解消手段を有することをその特徴とし
ている。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明にかかる商品取り出し装置
は、トレイ収納棚に収納され、複数の商品を収納する商
品収納トレイに収納された商品を商品取出手段を用いて
複数の商品を収納可能な大きさに形成されたバケット内
に収納するもので、バケット内に収納された商品の積み
重なりを解消する商品ジャム解消手段を装備している。
【0006】このように商品ジャム解消手段を装備する
と、バケット内に収納された複数の商品の収納状態が良
くなくても、同解消手段によって商品の積み重なりが解
消されるので、バケット内の商品の収納状態が良くな
る。
【0007】商品ジャム解消手段としては、商品収納ト
レイや商品取出手段あるいはバケットの何れか1つもし
くは複数を振動させても良い。
【0008】バケットが商品取出手段により商品を同バ
ケットに収納させる位置にある時に、バケットからの商
品の突出を検知する検知手段を設け、この検知手段の検
知出力に基づき商品ジャム解消手段を動作させるように
構成しても良い。
【0009】このように、商品の突出を検知する検知手
段の検知出力に基づき商品ジャム解消手段を動作させる
と、バケットから突出して収納された商品が商品ジャム
解消手段による振動で揺らされる。
【0010】商品収納トレイに対向して上下、左右、前
後の各方向に移動可能に設けられた移動機構に商品取出
手段とバケットとをそれぞれ支持し、この移動機構を制
御手段を用いて商品取出手段と上記バケットとを連続移
動させるように商品ジャム解消手段を構成とすると、ト
レイ収納棚に収納された複数の商品収納トレイから商品
取出手段を用いて複数の商品をバケット内に収納できる
と共に、バケットを複数の方向に移動できるので、同バ
ケットに様々な方向から振動が与えられる。
【0011】商品ジャム解消手段を、バケットに装着し
た振動機構としても良い。このようにバケットに振動機
構を装着すると、バケットや商品取出手段を商品ジャム
解消のために複雑に移動機構を用いて動作させずに済む
ので、制御手段による移動制御を簡素化できる。
【0012】
【実施例】商品取り出し装置は、図1,図2,図3に示
すように、トレイ収納棚2,3(以下、「収納棚」と記
す)に配置され、複数の商品Mを収納された商品収納ト
レイ1(以下、「トレイ1」と記す)、トレイ1から商
品Mを取り出す商品取出手段としてのハンド部4、ハン
ド部4で取り出された商品Mを収納するバケット6、ハ
ンド部4及びバケット6を支持し、商品ジャム解消手段
を構成する移動機構7と制御手段となるコントロール部
8から主に構成されている。
【0013】収納棚2,3は、間隔を持って互いに平行
となるように対向配置されてフロアFに立設されてい
る。商品取り出し装置は、この両者の間に配置されてお
り、商品取り出し装置と対向する収納棚2,3の内側面
2A,3Aを商品受取側としている。収納棚2,3は、
図2に示すように、複数の側板12と底部13とで上下
左右に複数の収納区画14を並列形成しており、各収納
空間14内にトレイ1を水平方向に収納している。実施
例では、1つのトレイ1に同種類の商品を複数収納する
と共に、各トレイ毎に異なる商品を収納している。
【0014】トレイ1は、図4,図5に示すように、複
数個の商品Mを載置する載置部10に対して商品引出部
11を摺動自在に支持している。載置部10は、矢印X
で示す収納区画14の奥行き方向であり、収納棚2,3
の幅方向となるX方向に延出形成されている。載置部1
0の載置面となる底面10aは、X方向と交差するトレ
イ幅方向に凹凸状に形成されている。載置部10は、側
板12に一対のピン15で揺動自在に支持された一対の
ガイド板16に設けたコロ17の上に、その左右の下縁
部10b,10cを載せている。コロ17は、各ガイド
板16に回転自在に支持されていて、載置部10を摺動
自在としている。ガイド板16は、断面L字側に形成さ
れていて、その内端16aを上方に向かって折り曲げて
載置部10の商品受取側へのストッパとしている。載置
部10の後面10dには、ストッパ10eが形成されて
いる。
【0015】商品引出部11は、断面U字状に形成され
た本体11aのX方向に位置する内端11bと外端11
cに、係合部18と握部19がそれぞれ取付けられてい
る。係合部18には、矢印Yで示す収納棚2,3の上下
方向となるY方向に貫通した係合溝18aが形成されて
いる。各トレイ1は、通常、商品引出部11の係合部1
8だけを各収納棚2,3の内側面2A,3Aから突出す
るように収納空間14にセットされている。本体11a
は、U字状の開口部11eを載置部10に向け、内端1
1bを商品受取側に位置させている。本体11aの上面
11dには、複数の仕切り板20がボルト21で固定さ
れている。仕切り板20は、断面形状が逆台形で載置部
10に向かって延出していて、X方向に当間隔になるよ
うに配置されている。仕切り板20の先端20aは、底
面10aの凹凸と交互に係合する凹凸状に形成されてい
る。先端20aは、その両側だけが底面10a上に載っ
ていて、載置部10に対して商品引出部11を摺動可能
にしている。
【0016】このように先端20aと底面10aとを凹
凸状に係合させると、図4に示すように、トレイ幅方向
において先端20aと底面10aとの間に連続した隙間
が形成されず、袋に入った薄い商品の縁部等が両者の間
に挾まることが少なくなる。
【0017】各仕切り板20の間に位置する上面11d
には、それぞれ開口22が形成されていて、商品引出部
11の上方から商品Mを底面10aに載置できるように
なっている。つまり、商品引出部11は、その上下を開
口されている。外端11cは、ストッパ10eよりも内
側に配置されていて、矢印Bで示す収納棚2の外側方向
に商品引出部11を摺動させるときに当接するようにな
っている。このように構成すると、商品引出部11は、
矢印Aで示す商品受取側には図6に示すように単独で摺
動され、矢印B方向に移動させるときには載置部10と
一体となって摺動可能となる。商品Mは、仕切り板20
と底面10aによって形成される等間隔の空間内に水平
方向に収納される。この実施例において、トレイ1にお
ける水平方向とはX方向を指し、収納棚2,3における
水平方向とは、矢印Zで示す収納棚2,3の前後方向と
なるZ軸方向(以下、「Z方向」と記す)を指す。
【0018】移動機構7は、図1,図2,図3に示すよ
うにバケット6及びハンド部4を支持する筐体5をZ方
向に向かって走行可能とする走行駆動機構24、バケッ
ト6を矢印Yで示す上下方向に移動するバケット昇降機
構40とバケット6をX方向に移動するバケット摺動機
構45、及びハンド部4を矢印Yで示す上下方向に移動
するアーム昇降機構80とハンド部4をX方向に移動す
るアーム摺動機構9から主に構成されている。
【0019】走行駆動機構24は、収納棚2,3の間の
フロアFにX方向と直交して敷設された案内レール31
と、駆動モータM1で駆動される駆動ベルト33を備え
ている。案内レール31は、収納棚2,3の前後方向
(Z方向)にその両端を突出するように設けられてお
り、レール両側にそれぞれ固定した一対のシャフト2
5,26に筐体5の底部5aに固定したスライダ23の
一部を摺動可能に挿通させている。駆動ベルト33は、
案内レール31の両端に支持されたプーリ27,28に
巻きかけられている。プーリ28は、駆動モータM1で
正逆回転されるようになっている。スライダ23は、レ
ール上に位置するベルト面に固定され、筐体5を前後方
向(Z方向)に移動可能に支持している。駆動モータM
1は、Z方向駆動モータを構成している。
【0020】アーム昇降機構80は、筐体5の上下に対
向してそれぞれ設けた一対のプーリ81A,81B及び
一対のプーリ82A,82Bに駆動ベルト83,84を
それぞれ巻きかけている。プーリ81A,82Aは、駆
動モータM4の回転を減速歯車列85を介して伝達さ
れ、筐体5に回転自在に支持された駆動軸86に固定さ
れている。駆動モータM4は、ハンド部4のY方向駆動
モータを構成している。
【0021】アーム移動機構9は、図7,図8に示すよ
うに、駆動ベルト83,84に固定されたベースフレー
ム91の中央上部91aに駆動モータM5を配置してい
る。駆動モータM5は、その出力軸M5aを下方に向く
ように固定されている。出力軸M5aには、第1リンク
アーム92の基端92aが固定されていて、同アーム9
2を出力軸M5aを中心に回動可能に支持している。
【0022】第1リンクアーム92の回動端92bに
は、第2リンクアーム95の他端95bがピン97で結
合されている。第2リンクアーム95の一端95aは、
ベースフレーム91に固定された案内レール93に摺動
自在に支持されたスライダ94にピン96で結合されて
いる。案内レール93は、X方向に向かって延出して形
成されていて、ベースフレーム91の下部に水平に固定
されている。
【0023】スライダ94には、支持板98がX方向と
直交する筐体5の外側方向に向かって延出するように固
定されていて、その先端98aにハンド部4を固定して
バケット6の中央に位置させている。ハンド部4は、図
7に2点鎖線で示す中央位置をホームポジションとして
いて、駆動モータM5が同図において時計回り方向に回
転すると収納棚3から離間する方向に移動されて収納棚
2に向かって近接し、反時計回り方向に回転すると収納
棚2から離間される方向に移動して収納棚3に近接され
るようになっている。駆動モータM5は、ハンド部4の
X方向駆動モータを構成している。
【0024】ハンド部4は、X方向に向かって延出した
基部4Aの両端に、係合凸部4B,4Cをそれぞれ固定
している。係合凸部4Bは、収納棚2に収納されたトレ
イ1の係合溝18aに挿入可能に形成され、係合凸部4
Cは収納棚3に収納されたトレイ1の係合溝18aに挿
入可能に形成されている。
【0025】筐体5には、図1,図2,図3に示すよう
に、トレイ突出検知手段となるセンサS10,S11が
設けられている。このセンサS10S,11には、2つ
のセンサ部となる発光側S10(a),S11(a)と受
光側S10(b),S11(b)とをそれぞれ有する透過型
のラインセンサが用いられている。発光側S10(a)と
受光側S10(b)とは、それぞれ収納棚2の内側面2A
と対面する筐体5の側面5bにアーム30A,30Bを
介して装着されている。発光側S11(a)と受光側S1
1(b)とは、収納棚3の内側面3Aと対面する筐体5の
側面5cにアーム30C,30Dに介して装着されてい
る。センサS10,S11は、筐体5よりもZ方向に突
出して各アームに固定されている。
【0026】発光側S10(a)と受光側S10(b)と
は、収納棚2側に向かって突設され、収納棚2のトレイ
1の係合部18よりも側面5bよりにセンサ光Saが位
置するように互いに対向して配置されている。発光側S
11(a)と受光側S11(b)とは、収納棚3側に向かっ
て突設され、収納棚3のトレイ1の係合部18よりも側
面5cよりにセンサ光Sbが位置するように互いに対向
して配置されている。各センサの発光側S10(a),S
11(a)は収納棚2,3の最上段2B,3B側に、受
光側S10(b),S11(b)は収納棚2,3の最下段2
C,3C側にそれぞれ配置されており、各収納棚に収納
されたトレイ1をその配置間隔内に位置するように設け
られている。発光側S10(a),S11(a)と受光側
S10(b),S11(b)とは、それぞれ図2に示すよう
に、アーム昇降機構80によるハンド部4の上下方向の
移動範囲Eの外側に配置されている。移動範囲Eとは、
最上段2B,3Bから最下段2C,3Cまで収納される
トレイ1の係合部18にハンド部4が係脱可能なY方向
の範囲を示す。各センサS10,S11は、商品引出部
11が側面5b,5c側に突出して係合部18等でセン
サ光Sa,Sbを遮ると、トレイ検知信号をコントロー
ラ部8に出力するようになっている。
【0027】バケット昇降機構40は、駆動モータM2
で回転駆動されるプーリ41と対向して設けた従動プー
リ42とを筐体5の上下に配置して駆動ベルト43を巻
きかけている。駆動ベルト43には、バケット摺動機構
45が固定される。駆動モータM2は、バケット6のY
方向駆動モータを構成している。
【0028】バケット摺動機構45は、図9,図10,
図11に示すように、駆動ベルト43に固定したフレー
ム46に、角形レール47と駆動モータM3を取り付け
られている。フレーム46の背面46aには、駆動ベル
ト43が一対の挟持部材48,49で両側から挟まれて
複数のボルト50により固定されている。
【0029】フレーム46の両端に位置する両上縁部4
6b,46cは、X方向と直交し、ベルト43との対向
側となる筐体外側に向かって屈曲されており、それぞれ
プーリ51と駆動モータM3とを支持している。駆動モ
ータM3の出力軸M3aには、駆動プーリ52が固定さ
れている。プーリ51,52の下方には、軸受部53,
54がそれぞれ形成されていて、プーリ51を固定した
支持軸51aと出力軸M3aとをそれぞれ回動自在に支
持している。プーリ51,52には、ベルト55が一定
の張力を与えられて巻きかけられている。
【0030】角形レール47は、X方向に向かって延出
していて、フレーム46の略中央に水平に固定されてい
る。角形レール47には、バケット6を保持する樹脂で
コの字状に形成されたバケットホルダ56が、一対のス
ライダ57A,57Bにボルト58でその底部56Aを
固定されて摺動自在に支持されている。バケットホルダ
56は、筐体外側に向かってその側部56B,56Cを
突出するようにスライダ57A,57Bに固定されてお
り、バケット6を筐体5から突出させて保持するように
なっている。バケットホルダ56の背面には、角形レー
ル47寄りに位置する駆動ベルト55aが一対の挟持板
59a,59bに挟まれて複数のねじ60で固定されて
おり、ベルト55を回転させることでバケットホルダ5
6をX方向に移動させるようになっている。
【0031】実施例では、駆動モータM3を上方から見
て時計方向に回転させるとバケットホルダ56を収納棚
2に向かって移動させ、反時計方向に回転すると収納棚
3に向かって移動させるようになっている。駆動モータ
M3はバケット6のX方向駆動モータを構成している。
【0032】バケット6とハンド部4は図2に示すよう
に、走行駆動機構24でZ方向に向かって移動され、商
品収納位置となる収納棚2,3の間から商品排出位置と
なる商品排出部100の上方空間Tまで移動可能となっ
ている。図2,図3に示すように、上方空間Tには、同
空間に位置するバケット6と係合するフック部90が配
置されている。フック部90は、上方空間Tに配置され
る壁等の不動部99にその基部90cを固定し、この基
部90cにピン90b,90bを間隔を空けて立設して
構成されており、品排出部100から上方空間Tに延び
る傾斜シュータ101上でバケット6内の底部を開口で
きる位置に配置されている。
【0033】フレーム46の下端46dには、図9に示
すようにバケット6の位置を検知するホトインタラプタ
型のセンサS5,S6,S7,S8,S9が固定されて
いる。センサS7は、フレーム46の中央に配置され、
その両側にセンサS5,S6とセンサS8,S9とをそ
れぞれ振り分けて配置されている。バケットホルダ56
の下部56bには、金属製の遮蔽板29が固定されてい
る。この遮蔽板29は、バケットホルダ56が図10に
実線で示すように、中央のホームポジションに在るとき
に、通過センサS5,S6,S7を遮ぎるようになって
いる。
【0034】バケット6は、図9,図12,図13に示
すように、複数の商品Mを収納できる大きさに形成され
た本体61と、本体61の底部を開閉自在とするスライ
ダ板62とからその要部を構成されている。本体61
は、互いに対向する前後パネル61A,61Bと互いに
対向するサイドパネル61C,61Dとによって形成さ
れた四角体あって、上部6Aと下部6Bとを開口されて
いる。前後の各パネル61A,61Bの中間部6Cに
は、X方向に伸びるスリット63a,63bがそれぞれ
対向して形成されている。前後の各パネル61A,61
Bの上部には、スリット64a,64bとスリット65
a,65bがそれぞれ対向して形成されている。隣接す
るスリットは、略連続するように近接配置されている。
【0035】前パネル61Aと後パネル61Bには、バ
ケット6内への商品Mの収納個数を検知すると共に、バ
ケット6からの商品Mの突出を検知する検知手段を兼ね
るセンサS1,S2と、バケット6内の商品収納量を検
知するセンサS3とが設けられている。センサS1,S
2は、それぞれスリット64a,64b及びスリット6
5a,65bと対向するようにブラケット66,67を
介して前パネル61Aと後パネル61Bの上部に水平方
向に近接して取付けられている。センサS3は、スリッ
ト63a,63bと対向するようにブラケット68を介
して前パネル61Aと後パネル61Bとに略スリット6
3a,63長をカバーするように水平に取付けられてい
る。センサS1,S2とセンサS3には、発光部と受光
部とを対向配置した透過型の光電センサが用いられ、商
品Mによって光が遮られると、通過突出信号と中間位置
信号とをそれぞれコントロール部8に出力するようにな
っている。
【0036】前パネル61Aと後パネル61Bの下部に
は、それぞれ複数のコロ69,70を回転自在に設けら
れた一対のガイド板71,72が、同パネルの下方まで
突出するようにねじ73,74で固定されている。ガイ
ド板71の左端内面70aには、スライド板62の右端
62aに設けた突起75と係合可能な突起76が固定さ
れていて、本体61とスライド板62とのストッパを構
成している。
【0037】サイドパネル61C,61Dは、その上部
をX方向に向かって末広がりに傾斜させ、中央から下部
を垂直面としており、垂直面の外側間隔W1を側部56
B,56Cの内寸間隔Wよりも幾分小さく設けられてい
る。本体61は、サイドパネル61C,61DをX方向
に配置させて側部56B,56Cの間に保持されると共
に、左右の傾斜部が側部56B,56Cにひっかかるよ
うになっている。サイドパネル61C,61Dの下端6
1Ca、61Daは、それぞれ凹凸状に形成されてい
る。外側間隔W1を内寸間隔Wよりも幾分大きく設ける
と、側部56B,56Cの間にバケット6を弾性的に保
持できる。
【0038】スライド板62は、ハット状に形成されて
いて、互いに対向位置するつば部62A,62Bの裏面
をそれぞれ各コロ69,70に上方から当接させてガイ
ド板71,72に吊り下げられている。スライド板62
は、X方向に摺動自在に支持されている。つば部62
A,62Bと連続するスライド板62の底部62Cは、
本体61の底部6Bと対応する範囲でサイドパネル61
C,61Dの凹凸と交互に係合する凹凸状に形成されて
いる。両者の凹凸は、スライド板62をコロ69,70
に載せた時に、互いにその先端が当接しないように形成
されている。このため、摺動抵抗が少なくなると共に、
スライド板62の幅方向において底部62Cとサイドパ
ネルの下端61Ca,61Daとの間に連続した隙間が
形成されず、袋に入った薄い商品の縁部が両者の間に挾
まることの少ない構造となっている。
【0039】スライド板の底部62Cの左端中央62D
には、図9に示すように、孔77a,77bがY方向に
貫通形成されている。孔77a,77bは、商品排出位
置に設けたフック部90のピン90a,90bの径より
も大径に設けられていて、両者の係合がスムーズに行な
われるようになっている。底部左端におけるガイド板7
1との近傍部62Eには、N極マグネット78Bが設け
られている。N極マグネット78Bは、サイドパネル6
1Cに固定したS極マグネット78Aと対向するよう
に、ブラケット79を介して底部62Cよりも上方に配
置されており、両マグネットで保持手段78を構成して
いる。S極マグネット78A及びN極マグネット78B
は、スライド板62が本体61の底部6Bを塞いだ時に
接触するように位置決められている。
【0040】スライド板62におけるガイド板72の近
傍部62Fと、ガイド板72の左端内面72aには、ス
ライド板62が本体61に保持されたことを検出するス
ライド検知手段S4が設けられている。スライド検知手
段S4は、発光側S4aと受光側S4bからなる透過型
の光学センサであって、スライド板62が本体61に保
持手段78によって吸着保持された時に受光側S4bが
発光側S4aからの照射光を受光するように位置決めさ
れており、この状態となるロック信号を出力するように
なっている。
【0041】図2に示すように、商品排出部100の近
傍には、収納棚2,3に収納された多種の商品Mを選択
するスイッチパネル102がコントローラ部8と接続し
て設けられている。スイッチパネル102では、商品M
の種類や個数を選択指定できるようになっていて、この
選択指定結果をコントロール部8に入力するようになっ
ている。
【0042】コントロール部8は、図14に示すよう
に、周知のマイクロコンピュータからその要部を構成さ
れていて、動作メモリ103とコントローラ104及び
判断部105を備え電源107と接続している。
【0043】動作メモリ103は、コントローラ104
と接続している。動作メモリ103には、商品収納モー
ド、商品排出モード、各モードにおける各種データが記
憶されている。商品収納モードは、スイッチパネル10
2での商品指定が完了すると作動し、商品排出モード
は、商品回収終了時や動作中に装置が停止状態となると
作動するようになっている。動作メモリ103には、各
トレイ1の収納位置データや選択されたトレイ1と対向
する商品取出位置にハンド部4を位置させるデータ、選
択された商品Mの個数に対応したハンド部4のストロー
ク量やハンド部4が位置されたトレイ1の下方にバケッ
ト6を位置させるデータ、商品排出モード時における商
品排出位置までバケット6を移動させるデータや商品排
出位置での商品排出動作を行なうデータ、商品ジャム解
消動作を行なうデータ、判断部105からの判断結果に
応じる各部の動作データ、及び各商品の位置や大きさが
記憶されている。
【0044】判断部105には、各種センサS1乃至S
11が接続している。判断部105では、センサS1
0,S11からトレイ検知信号が出力されると、トレイ
1が筐体5の移動路となる収納棚2,3の間に、通常時
よりも突出状態であると判断する。判断部105では、
センサS1,S2間の照射光がさえぎられて通過突出信
号が出力されると商品の通過と見做し、一定時間継続し
て通過突出信号の出力があると商品MがセンサS1,S
2間に継続して位置し、バケット6の上部6Aから突出
した状態と見做している。判断部105では、センサS
3から中間検知信号が出力されると、バケット6内に一
定量の商品Mが収納されたと判断し、センサS4の受光
側S4bからロック信号を出力されるとスライド板62
のロック状態と判断する。
【0045】コントローラ104には、バケット6の駆
動源となる駆動モータM2,M3とハンド部4の駆動源
となる駆動モータM4,M5及び駆動モータM1やスイ
ッチパネル102と判断部105が接続していて、スイ
ッチパネル102からの選択指令や各センサからの出力
に応じて動作メモリ103のデータを呼び出し、対応す
る駆動モータを駆動、制御するようになっている。
【0046】コントローラ104は、選択された商品M
が複数ある場合、サイズの大きい商品から商品回収動作
を行なうように移動機構7を制御するようになってい
る。コントローラ104は、センサS1,S2から通過
突出信号が出力されると図示しないカウンタで個数をカ
ウントし、同通過突出信号が一定時間継続して出力され
ると、商品回収動作を停止させ、ハンド部4によるジャ
ム解消動作を行ない、その後にセンサS1,S2から通
過突出信号がなくなると商品排出動作を行なうように各
駆動モータを制御し、ジャム解消動作後でもセンサS
1,S2から通過突出信号が出力された状態であると、
装置の動作を停止するように各駆動モータを制御するよ
うになっている。
【0047】コントローラ104は、センサS3から中
間位置信号が出力されると、一旦、商品回収動作を停止
してトレイ1を引き出した収納棚に戻し、バケット6に
よるジャム解消動作を行ない、その後センサS3からの
中間位置信号がなくなると、図12に示すセンサS3の
検知レベルとセンサS1,S2の検知レベルまでの間隔
D以下の大きさの商品だけを、選択された商品の中から
取り出すように各駆動モータを制御するようになってい
る。
【0048】ハンド部4によるジャム解消動作とは、ハ
ンド部4をトレイ1の係合部18と係合させた状態で駆
動モータM5を連続して正逆回転させ、商品引出部11
を一定範囲で連続してX方向に移動振動させる動作をい
い、コントローラ104はこの動作を一定時間行なうよ
うに駆動モータM5を制御する。商品引出部11の一定
範囲とは、トレイ1内に収納した商品Mがトレイ1から
排出されない範囲をいう。
【0049】バケット6によるジャム解消動作とは、駆
動モータM3を一定範囲で連続して正逆回転させてバケ
ット6をX方向に移動振動させる動作をいい、コントロ
ーラ104はこの動作を一定時間行なうように駆動モー
タM3を制御する。
【0050】コントローラ104は、駆動モータM1が
動作し、筐体5がZ方向に移動する時だけ、受光側S1
0b,S11bからのトレイ検知信号を入力可能とし、
この時にトレイ検知信号が入力されると、筐体5の走行
を停止すべく駆動モータM1の駆動を停止させる。コン
トローラ104は、商品収納位置から商品排出位置への
移動中に、センサS4からのロック信号が入力されない
と、スライド板62がスライドしたとして動作移動を停
止するようになっている。
【0051】各駆動モータには、回転を検知する周知の
エンコーダから構成された回転センサ106を付設され
た正逆回転可能なモータが用いられる。コントローラ1
04は、回転センサ106から記憶されたデータ相当の
パルスの出力があると各駆動モータの動作を停止させる
ようになっている。
【0052】駆動モータM3は、図9に示す遮蔽板29
がセンサS6やセンサS8を通過するまでは通常よりも
速い速度で駆動され、遮蔽板29がセンサS6やセンサ
S8を通過し、かつ、センサS5やセンサS9を通過す
ると減速されるようになっており、スライド板62とフ
ック部90の係合やスライド板62の収納動作を迅速に
行なうと共に、バケット6がオーバーランしないで確実
にデータで指定された位置に停止できるようになってい
る。
【0053】ハンド部4とバケット6は、移動機構7の
Z方向への移動に際して、その移動を妨げないために各
ホームポジションにおかれている。本実施例における商
品取出位置とは、移動機構7とバケット6とが収納棚
2,3の間に位置した内側面2A,3A近傍で、係合部
18とハンド部4とが係合して商品引出部11で載置部
10の商品Mをバケット6内に収納できる位置を指す。
【0054】このような構成の商品取り出し装置の動作
を説明する。図2に示すスイッチパネル102で1種類
の商品を複数個数選択したとすると、商品収納モードと
なり選択商品の収納されたトレイ1に対応する位置に、
ホームポジションに位置しているハンド部4とバケット
6が移動される。選択された商品が収納棚2側の(オ)
列、(う)段に収納されているとすると、駆動モータM
1を駆動して商品ハンド部4とバケット6がオ列と対向
するまで筐体5全体をZ方向に移動する。
【0055】この時、図15に2点鎖線で示すように、
筐体5の移動方向に収納棚2のトレイ1の商品引出部1
1が通常の位置よりも大きく突出していると、筐体5の
移動に伴い図16に示すように商品引出部11が、セン
サS10のセンサ光Saを遮りトレイ検知信号が出力さ
れる。すると、駆動モータM1の回転駆動が停止されて
筐体5の移動が停止し、商品引出部11と筐体5との衝
突が回避され、両者の破損を防止できる。また、両者の
破損による装置の可動停止という最悪の状態を回避で
き、装置を正常に機能させることができる。
【0056】発光側S10(a)と受光側S10(b)は、
それぞれ収納棚2の最上段2Bと最下段2C側にそれぞ
れ配置されており、収納棚2に収納されたトレイ1をそ
の配置間隔内に位置するように設けられているため、移
動方向における収納棚2のどの段から商品引出部11が
突出していても検知でき、筐体5を停止させることがで
きる。筐体5の移動方向に収納棚3に収納されたトレイ
1の商品引出部11が通常の位置よりも大きく突出して
いるとセンサS11が検知して、筐体5の移動が停止す
る。各センサの発光側S10(a),S11(a)と受光
側S10(b),受光側S11(b)は、図2に示すよう
に、アーム昇降機構80によるハンド部4の上下方向の
移動範囲Eの外側に配置されていので、ハンド部4が移
動しても、その動作によるセンサS10,S11の誤作
動を防止できると共にセンサS,10,S11とハンド
部4との干渉がなくセンサS10,S11の破損のおそ
れが少なくなる。筐体5が停止した場合には、装置が設
置された店舗の店員により突出した商品引出部11を収
納棚2,3の中に押し戻す。
【0057】このように、筐体5の側面5b,5cにそ
の移動方向に向かってセンサS10,S11を突出させ
て装着することで、収納棚2,3の列毎にセンサを設け
なくとも各列や段から筐体5の移動方向に向かって突出
した商品引出部11を確実に検知することができる。ま
た、センサS10,S11を収納棚2,3の列毎に設け
ると、コントローラ部8との配線の取回しや制御が複雑
となるので、筐体5の側面5b,5cに1組のセンサS
10,S11を設けて商品引出部11を検知できること
はコスト低減や配線の簡素化及び制御の簡略化を図る上
で有効な構成となる。
【0058】駆動モータM2,M4が駆動されてハンド
部4が(う)段に収納されたトレイ1と対向させると共
に、バケット摺動機構45を(う)段のトレイ1の下方
となる高さとなるまで移動する。駆動モータM5,M3
を駆動してハンド部4を図8に示すように、対向するト
レイ1の係合部18の下方に位置させると共にバケット
6をトレイ1の下方に位置させる。
【0059】そして、駆動モータM4を駆動してハンド
部4全体を動作メモリに設定された量だけ上昇させて、
ハンド部4の係合凹部4Bを係合溝18aに挿入して商
品取出位置におき、駆動モータM5を逆回転させる。す
ると、図7に示すように第1リンクアーム92が反時計
回り方向に回転し、スライダ94が案内レール93上を
収納棚3に向かって移動し、商品引出部11が図17に
示す収納状態から図18に矢印Aで示す取出方向に引き
出される。この動作により仕切り板20の間にある載置
台10上の商品Mが、商品Mの後側に位置する仕切り板
20によって押される。そして開口部11eが載置台1
0からバケット6上に位置すると、仕切り板20で押さ
れた商品Mがバケット6内に向かって落ちる。
【0060】落下する商品Mは、バケット6の開口6A
近傍の通過範囲に設けられたセンサS1間を通過してバ
ケット6内に収納され、このセンサS1で収納個数が確
認される。指定された商品Mが収納棚3側であれば、ア
ーム部4及びバケット6は、同収納棚3の方向に移動さ
れて対象となるトレイ1にアーム部4が係合し、商品引
出部11を引き出して商品Mをバケット6内に落下させ
る。この時、落下する商品MはセンサS2側を通過して
その通過個数が確認される。このようにセンサS1,S
2をバケット6の上部6A側に配置することで、バケッ
ト6内に収納される商品Mを検知することができる。
【0061】ハンド部4を摺動する駆動モータM5の駆
動は、このセンサ1またはセンサS2から選択個数分の
出力が行なわれると停止し、商品引出部11を収納棚2
内に戻すべく時計方向に駆動され、商品引出部11が戻
されると停止して、ホームポジションに戻される。商品
引出部11の戻り状態やハンド部4が商品取出位置に位
置した状態は、各駆動モータの回転センサ106の出力
で判断される。そして、カウンタでカウントした値が指
定した商品Mの個数となると収納動作を終えたとして商
品排出モードとなる。
【0062】スイッチパネル102で選択された商品の
種類が複数ある場合には、選択された商品のサイズの選
択が行なわれ、大きさ商品Mの収納されているトレイ1
から小さい商品が収納されているトレイ1の順に筐体5
が移動されて、ハンド部4とバケット6を該当するトレ
イ1に向かって収納棚2,3の間の商品収納位置でX方
向(左右方向),Y方向(上下方向に),Z方向(前後
方向)に移動して多種多数の商品Mをバケット6内に収
納する。
【0063】図19に示すように、バケット6内に収納
した商品が符号M1で示すように立った状態て収納され
たり、あるいは商品が積み重なってセンサS3間に位置
すると、中間位置信号が出力されてジャム解消動作とな
る。このような状態となると、駆動モータM3が連続し
て正逆回転されて、図20に示すように、バケット6が
X方向に連続して揺らされる。この結果、立った状態の
商品M1が倒れたり、あるいは積み重なった商品がずれ
バケット6内に収納された商品Mが慣らされる。
【0064】ジャム解消動作をしてセンサS3から中間
位置信号の出力がなくなると、間隔Dより小さい商品M
が選択されて収納される。バケット6のジャム解消動作
を行なってもセンサS3から中間位置信号の出力がある
と、バケット6内が満杯であるとして一旦商品Mの回収
動作を終え、商品排出モードに移る。
【0065】このようにセンサS3をバケット6の中央
に配置することで、バケット6内における商品の収納状
態を検知することができると共に、その収納状態に応じ
てバケット6に揺動を与えるジャム解消動作を行なうこ
とで、バケット6内を整理でき、効率的に商品を収納す
ることができる。従って、1回の商品収納動作における
バケット6内への商品収納量を多くでき、効率的に購入
者に商品を渡すことができる。
【0066】商品Mの収納動作中にセンサS1またはセ
ンサS2、あるいは両センサから通過突出信号が継続し
て出力されたままの状態となると、商品Mがバケット6
の開口6Aよりも上方に突出したとしてジャム解消動作
となる。この例では、図19に2点鎖線で示すように商
品がひっかかり、センサS1から通過突出信号が出力さ
れたとする。
【0067】すると、駆動モータM5が連続して正逆回
転駆動してハンド部4をX方向に移動して、図21に示
すように、トレイ1内に収納された指定外の商品が落下
しない範囲で商品引出部11が左右に揺される。この動
作により開口6A近傍にひっかかった商品に振動が与え
られ、バケット6内に収納される。
【0068】バケット6内を商品収納状態をセンサS1
で検知し、その状態に応じてハンド部4を駆動して商品
引出部11に揺動を与えるジャム解消動作を行なうこと
で、バケット6の上部6Aから突出した商品やひっかか
った商品をバケット6内に収納でき、バケット6からの
商品の落下を未然に防止できる。
【0069】ジャム解消動作を行なっても、センサS1
やセンサS2から通過突出信号が出力されていると、商
品Mのひっかかりや突出状態が解除されてないと判断し
て装置の動作が停止される。従って、トレイ1や商品引
出部11と共にひっかかった商品の破損を防止できる。
加えて、バケット6から商品Mが落下しにくくなること
で、落下した商品と移動機構7との干渉を防止でき装置
の故障を防止できる。
【0070】本実施例におけるセンサS1,S2の通過
突出信号に基づくジャム解消動作や、センサS3の通過
突出信号に基づくジャム解消動作では、単にハンド部4
やバケット6をX方向に移動させているが、各センサか
ら通過突出信号が出力された場合に、バケット6の駆動
モータM2を駆動して一旦バケット6を下降させた後に
駆動モータM3を連続して正逆回転してバケット6をX
方向に揺すってジャム解消動作を行なようにしても良
い。あるいは、駆動モータM2を連続して正逆回転し
て、バケット6を図22に示すようにY方向に連動して
上下動させて振動を与え、バケット6内の商品Mの収納
状態の改善を図る用にしても良い。この場合のY方向へ
のバケット6の移動範囲は、その上方に位置するハンド
部4や左右に位置する収納棚2,3と接触しない範囲と
することで、各部との干渉を防止でき、バケット6から
突出状態にある商品やバケット6、あるいは収納棚2,
3やハンド部4等の破損を防止できる。
【0071】商品排出モードとなると、ハンド部4とバ
ケット6が筐体5の移動時に収納棚2,3と干渉しない
ように駆動モータM3,M5がコントローラ部8で駆動
制御されてホームポジションに戻される。そして、駆動
モータM2,M4を駆動してバケット6が傾斜シュータ
101と干渉しない部位まで上昇させつつ、駆動モータ
M1を駆動してバケット6を商品収納位置となる収納棚
2,3の間から突出させて、図3に示すように傾斜シュ
ータ101の上方空間Tでフック部90と対向する商品
排出位置まで搬送される。この時、バケット6は、フッ
ク部90と対向しながらその上位にスライド板62が位
置するように停止される。
【0072】商品排出位置にバケット6が置かれると、
商品排出動作となり駆動モータM3が駆動されて、図2
3に実線で示す商品排出位置に置かれたバケット6がバ
ケットホルダと一緒に矢印方向に移動する。そして、
図24に示すように、フック部90のピン90a,90
bとスライダ62の孔77a,77bとが対向すると、
矢印で示すフック部方向への移動が停止されて、駆動
モータM2が駆動されてバケット6が矢印で示す下方
向へ移動され、係合部のピン90a,90bにスライド
板62の左端に設けた孔77a,77bが係合したとこ
ろで停止する。これらの動作は、動作メモリ103に記
憶されたデータによって制御される。
【0073】スライド板62がフック部90と係合する
と、駆動モータM3だけを逆回転してバケット6を図2
5に矢印で示すバケット開口方向に水平移動させる。
すると、スライド板62は、フック部90に係止された
状態であるので、保持機構78に磁気吸着が解除されて
本体61だけが移動され、その移動方向側の底部6Bが
開口される。本体61がさらに移動すると、スライド板
62の底部62C上に載っている商品Mが移動方向と対
向するサイドパネル61Cによって本体移動方向に押さ
れ、徐々にその面積を大きく形成される開口から傾斜シ
ュータ101上に確実に落下する。商品Mが薄い場合、
本体61の移動に伴いサイドパネル61Cとスライド板
62の凹凸とでしごかれるので、確実にバケット6内か
ら排出される。
【0074】本体61のこの移動は、設定されたストロ
ーク量だけ行なわれ、所定量移動すると、駆動モータM
3を正回転させてバケット6をフック部90の方向に向
かって設定されたストローク量だけ移動させて本体61
の底部6Bの開口を閉じる。底部6Bが閉じられるとス
ライダ板62に設けたN極マグネット78Bと本体61
に設けたS極マグネット78Aとが吸着してスライダ板
62が本体61に保持される。このため、バケット移動
中における本体61とスライド板62との離間を防止で
き、搬送途中のにおける商品の落下やスライド板62と
収納棚2との干渉が防止される。スライド板62と本体
61とが保持状態であると、センサS4からロック信号
が出力されてその状態確認できる。
【0075】センサS1,S2を、収納棚2,3に収納
されたトレイ1からの商品落下範囲にだけ設け、商品M
がほとんど通過しないバケット6の上部6Aの中央に設
けなければ、センサ長を短くできコストを抑えられる。
【0076】本実施例でのトレイ1は、商品Mを配置す
る載置部10と、載置部10に摺動自在に支持されて収
納棚2,3から突出可能に設けられた商品引出部11と
から構成したが、トレイ1の構成はこれに限定されるも
のではなく、載置部10が収納棚2,3に摺動自在に支
持されたトレイであっても良い。
【0077】トレイ突出検知手段として実施例では、光
電センサを用いて説明したが、これらセンサに換えて、
トレイ1の突出状態を画像検知するカメラ等の画像認識
手段としても良い。このような画像検知とする場合、そ
の画像でトレイ1の突出量を検知できるので、実施例の
ようなオン/オフ制御ではなく、トレイ1の突出量に応
じて筐体5の動作や各部の動作を制御することが可能と
なる。
【0078】実施例では、商品ジャム解消手段を移動機
構7として、その動作によってトレイ1やハンド部4と
共にバケット6を移動させてジャム解消動作を行なって
いるが、バケット6のスライド板62や本体61に、偏
心カムを回転させて振動を起こす周知の振動機構を装着
してバケット6に振動を与えるようにしても良い。この
場合、振動機構の駆動源をコントローラ部8に接続し、
上述した実施例同様、センサS1,S2,S3からの通
過突出信号に基づき制御する。
【0079】このように振動機構を移動機構7と個別に
設けると、移動機構7に設けられた各駆動モータをジャ
ム解消動作のたるに駆動しなくて済むので、その制御を
簡単に行なえるようになる。
【0080】
【発明の効果】請求項1,2記載の発明によれば、商品
ジャム解消手段を装備することで、バケット内に収納さ
れた複数の商品の収納状態が良くなくても同解消手段に
よって商品の積み重なりが解消されるので、バケット内
の商品の収納状態が良くなり、選択された複数の商品を
バケット内に効率的に収納できると共に、購入時間を短
縮を図れる。
【0081】請求項3記載の発明によれば、バケットか
らの商品の突出を検知する検知手段を設け、この検知手
段の検知出力に基づき商品ジャム解消手段を動作させる
ので、バケットから突出する商品をバケット内に収納で
き、商品のひっかかりや落下、それによる不具合を低減
でき、購入時間を短縮を図りながら正確に選択された商
品を購入者に届けることができる。
【0082】請求項4記載の発明によれば、トレイ収納
棚に収納された複数の商品収納トレイから商品取出手段
を用いて複数の商品をバケット内に収納できると共に、
バケットを複数の方向に移動できるので、同バケットに
様々な方向から振動を与えるられてバケット内の商品が
移動し易くなる。このため、選択された複数の商品をよ
りバケット内に効率的に収納できると共に、購入時間を
短縮を図りながら正確に選択された商品を購入者に届け
ることができる。
【0083】請求項5記載の発明によれば、バケットに
振動機構を装着することで、バケットや商品取出手段を
商品ジャム解消のために複雑に移動機構を用いて動作さ
せずに済むので、制御手段による移動制御を簡素化で
き、コスト低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の商品取り出し装置の全体構成を示す正
面図である。
【図2】収納棚の構成と商品取り出し装置の構成を示す
側面図である。
【図3】商品取り出し装置の概略構成とトレイ突出検知
手段の配置を示す拡大平面図である。
【図4】商品収納トレイの構成を示す正面図である。
【図5】図4に示す商品収納トレイの構成を示す分解図
である。
【図6】図4に示す商品収納トレイの商品排出時の動作
を示す側面断面図である。
【図7】商品取出手段の移動手段の一構成例と動作を示
す一部破断平面図である。
【図8】商品取出手段の移動機構の一構成例と動作を示
す正面図である。
【図9】バケット及びその移動機構の構成を示す分解斜
視図である。
【図10】バケットの摺動機構の構成と動作を示す正面
図である。
【図11】バケットの摺動機構の構成を示す断面図であ
る。
【図12】バケットの構成を示す正面図である。
【図13】図12に示すバケットの断面図である。
【図14】本発明で用いられるコントローラ部の一例を
示すブロックである。
【図15】トレイ突出検知手段によるトレイの検知状態
を示す平面図である。
【図16】トレイ突出検知手段によるトレイの検知状態
を示す正面図である。
【図17】商品収納トレイとバケットの位置関係を示す
図である。
【図18】商品収納動作における通過検知センサの商品
検知状態を示す図である。
【図19】通過検知センサ及び量検知センサによるバケ
ット内での商品の検知状態を示す図である。
【図20】バケットの移動によるジャム解消動作を示す
側面図である。
【図21】商品収納トレイの移動によるジャム解消動作
を示す側面図である。
【図22】バケットの移動によるジャム解消動作の変形
動作を示す側面図である
【図23】商品排出位置へ移動するバケットの動作を示
す拡大断面図である。
【図24】バケットと係合部との係合動作を示す拡大断
面図である。
【図25】バケットの商品排出動作を示す拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 商品収納トレイ 2,3 トレイ収納棚 4 商品取出手段 5 移動部 6 バケット 7 商品ジャム解消手段(移動機構) 8 制御手段 9 アーム摺動機構 27 走行駆動機構 40 バケット昇降機構 45 バケット摺動機構 80 アーム昇降機構 S1,S2 突出検知手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の商品を収納する商品収納トレイと、
    上記商品収納トレイに収納された商品を取り出す商品取
    出手段と、上記商品収納トレイを複数個収納するトレイ
    収納棚と、上記商品取出手段により取り出される商品を
    少なくとも複数収納可能な大きさに形成されたバケット
    とを備え、 上記商品取出手段が商品取出位置にあるときに、上記バ
    ケットを該商品取出手段が位置する商品収納トレイの下
    方に配置させ、上記商品取出手段により上記バケットに
    複数の商品を収納させると共に、上記商品取出手段によ
    る商品取り出し時に上記バケット内に収納された商品の
    積み重なりを解消する商品ジャム解消手段を有すること
    を特徴とする商品取り出し装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の商品取り出し装置におい
    て、 商品ジャム解消手段は、上記商品収納トレイ、上記商品
    取出手段、上記バケットの何れか1つもしくは複数を振
    動させるものである商品取り出し装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の商品取り出し装置
    において、 上記バケットが上記商品取出手段により商品を同バケッ
    トに収納させる位置にある時に、上記バケットからの商
    品の突出を検知する検知手段を有し、この検知手段の検
    知出力に基づき上記商品ジャム解消手段を動作させるよ
    うに構成したことを特徴とする商品取り出し装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載の商品取り出し
    装置において、 上記商品ジャム解消手段は、上記商品取出手段と上記バ
    ケットをそれぞれ上記商品収納トレイに対向して上下、
    左右、前後の各方向に移動可能に支持する移動機構と、
    上記移動機構を制御して上記商品取出手段と上記バケッ
    トとを連続移動させる制御手段とを備えることを特徴と
    する商品取り出し装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2または3記載の商品取り出し
    装置において、 上記商品ジャム解消手段は、上記バケットに装着した振
    動機構であることを特徴とする商品取り出し装置。
JP233897A 1997-01-09 1997-01-09 商品取り出し装置 Pending JPH10198852A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP233897A JPH10198852A (ja) 1997-01-09 1997-01-09 商品取り出し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP233897A JPH10198852A (ja) 1997-01-09 1997-01-09 商品取り出し装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10198852A true JPH10198852A (ja) 1998-07-31

Family

ID=11526526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP233897A Pending JPH10198852A (ja) 1997-01-09 1997-01-09 商品取り出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10198852A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014519081A (ja) * 2011-05-04 2014-08-07 キオスク インフォメーション システムズ,インコーポレイテッド 商品の陳列、販売および在庫管理のシステムおよび方法
JP2021131887A (ja) * 2017-02-20 2021-09-09 オカド・イノベーション・リミテッド 自動販売の販売システムおよび方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014519081A (ja) * 2011-05-04 2014-08-07 キオスク インフォメーション システムズ,インコーポレイテッド 商品の陳列、販売および在庫管理のシステムおよび方法
US9640015B2 (en) 2011-05-04 2017-05-02 Kiosk Information Systems, Inc. Systems and methods for merchandise display, sale and inventory control
JP2021131887A (ja) * 2017-02-20 2021-09-09 オカド・イノベーション・リミテッド 自動販売の販売システムおよび方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5791512A (en) Automatic vending equipment
US6582037B1 (en) Vending machine and a shelf support assembly
US20050189370A1 (en) Vending machine and component parts
US6415952B1 (en) Apparatus for carrying selected article to take-out window in automatic vending machine
JPH10198852A (ja) 商品取り出し装置
TWI793185B (zh) 送出裝置
JP4297989B2 (ja) 商品取り出し装置
JP2020080070A (ja) 物品販売機の搬出機構
JPH10188118A (ja) 商品取り出し装置
JP2007183993A (ja) 自動販売機
CN110517404B (zh) 扫描运输装置及其应用的自助售卖设备
JPH10188117A (ja) 商品排出機構
JPH09259342A (ja) 横配列収納型自動販売機
KR20020083355A (ko) 자동상점 시스템
CN111833523A (zh) 自动售货机及其货道出货方法
JP2000163644A (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP2000113307A (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JPS6324524Y2 (ja)
JP2007502472A (ja) 限定するものではないが特にたばこの箱用の自動販売機
JP2000163645A (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP3952996B2 (ja) 自動販売機
JP4100261B2 (ja) 自動販売機
JP2000149126A (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JPH10188101A (ja) 自動販売機
JPS6336451Y2 (ja)