JPH10198269A - 環境評価システム - Google Patents

環境評価システム

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Publication number
JPH10198269A
JPH10198269A JP1306197A JP1306197A JPH10198269A JP H10198269 A JPH10198269 A JP H10198269A JP 1306197 A JP1306197 A JP 1306197A JP 1306197 A JP1306197 A JP 1306197A JP H10198269 A JPH10198269 A JP H10198269A
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JP
Japan
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evaluation
environmental
area
risk
environment
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Pending
Application number
JP1306197A
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English (en)
Inventor
Osamu Hirota
修 廣田
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P80/00Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
    • Y02P80/20Climate change mitigation technologies for sector-wide applications using renewable energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 調査地域の環境及び社会に及ぼすリスクを避
けるために、開発計画の初期及び調査地域に不足してい
る環境設計等の環境方針・計画に必要な環境情報を的確
に、かつ迅速で低コストに提示する。 【解決手段】 地域緑地評価、環境リスク評価、地域活
動評価の3つの大項目を設定し、地域緑地評価では調査
地域の行政資料及び調査データから得られた人口・世帯
数などの消費活動から推計した環境容量から見た必要緑
地面積と調査地域の実面積との比較値と緑地率から希少
性を評価し、この評価結果を環境リスク評価の優先度を
設定する情報とする。環境リスク評価では各評価項目に
ついて調査地域の分布範囲とデータを地図情報として生
成し、かつリスクレベルを算出し、この評価項目を当初
設定した優先度に基づき環境リスクの高い分布範囲の環
境保全レイアウトを行う。地域活動評価では住民運動の
内容と規模を予測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、環境評価方法に関
し、更に詳しくは、大規模な開発の実施などに際し、地
域の環境及び社会に及ぼすリスクを避けるために必要な
環境情報を、開発計画の初期段階で的確に早く、かつ低
コストに提示するのに好適な環境評価システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、事業の大型化による環境の急激な
変化、環境に対する欲求水準の高度化などにより、事業
計画や事業の実施に際しては、予め環境に及ぼす影響の
内容、程度および環境保全対策などについての環境アセ
スメントが実施されている。従来、閣議決定、条例に基
づく環境アセスメントに際しては、事業の実施時期・期
間、負担費用などの観点から、開発手続きの一環として
捉えるのが一般であり、しかも、絶滅に瀕している生物
種や植生自然度の高い植物群落など貴重な動植物を保護
することを主目的として評価していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の環境評価方法では、環境対策の実施はある
ものの、環境アセスメントは多くの人手と多くの日数を
要するという問題や手続業務化の傾向があり、本来の環
境保全、環境及び社会に及ぼすリスクを避けるためのリ
スクヘッジという面からは必ずしも有効に機能していな
いのが現状である。しかも、開発途中で事業の中断とい
う事態を考えた場合に、開発計画初期におけるリスク評
価が環境面、事業面から非常に重要になってるが、環境
リスクについての迅速で適切な評価体系がないため、計
画者の個人的資質に頼るところが多くなり、その結果、
リスク評価の判断に精度不足が生じ、環境的、社会的、
事業的損失を招き易いという問題がある。本発明は、こ
のような事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、
調査地域の環境及び社会に及ぼすリスクを避けるため
に、開発計画の初期及び調査地域に不足している環境設
計等の環境方針・計画に必要な環境情報を的確に、かつ
迅速で低コストに提示することができる環境評価システ
ムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、調査地域の環境リスクを評価するシステム
であって、前記調査地域の行政界基礎データ及び調査デ
ータを入力するとともに評価処理に必要な所定の操作を
行うことにより該操作に対応する信号を出力する入力手
段と、各植生ごとに設定された生態系の総生物量に対応
する環境ランクデータ及び環境容量の純生産量に対応す
る環境ランクデータ、評価される地域緑地評価用及び環
境リスク評価用の各環境評価項目に対応して予め設定さ
れた環境ランクデータを保持するデータベースと、前記
調査地域の地形図及びその他の環境評価処理情報を表示
する表示手段と、前記入力手段の操作により発生する信
号を基に前記表示手段に表示された地形図上に計画地域
及び該計画地域に連なる3次メッシュを組み合わせた範
囲を調査地域として設定する調査地域設定処理手段と、
前記入力手段から入力した行政界基礎データ及び調査デ
ータを基に前記調査地域の必要緑地面積と緑地率を算出
し、これら算出値を基にデータベース14を検索し、該
算出値に対応する環境ランクデータを取り出して調査地
域における緑地の希少性のリスクレベルとする地域緑地
評価処理手段と、前記入力手段から入力した行政界基礎
データ及び調査データを基に前記調査地域における生態
系・環境容量・植生自然度・希少動植物・水環境・法的
指定地域・その他(埋蔵文化財など)の各環境評価項目
に対する環境ランクを査定し、該環境ランクデータに対
応するリスクレベルを前記データベースを検索すること
により設定するとともに該リスクレベルの分布範囲をレ
イアウト用の地図情報として生成する環境リスク評価処
理手段と、前記環境リスク評価処理手段で評価された各
評価項目のリスクレベルの分布範囲をレイアウト用の地
図情報に従って前記表示手段に表示された地形図上にレ
イアウト表示するレイアウト表示制御手段とを備えてな
るものである。
【0005】本発明はまた、前記表示手段に表示される
地形図は、別に設けた地形図読取手段により読み取られ
た調査地域の地形図であることを特徴とする。本発明は
また、前記地域緑地の希少性の評価結果であるリスクレ
ベルを基に前記調査地域にける生態系・環境容量・植生
自然度・希少動植物・水環境・法的指定地域・その他
(埋蔵文化財など)の各環境評価項目に対してリスク評
価の優先度を設定する環境評価優先度設定処理手段と、
前記各評価項目を前記環境評価優先度設定処理手段で設
定した優先度に基づいて選定し、この優先度に対応する
各評価項目の前記環境リスク評価処理手段で評価したリ
スクレベルの高い分布範囲を各評価項目ごとに編集して
環境保全レイアウト用の地図情報に変換し、該リスクレ
ベルの高い分布範囲を地図情報に従って前記レイアウト
表示制御手段により、前記表示手段に表示された地形図
上に表示する環境保全レイアウト処理手段を更に備えて
なるものである。
【0006】本発明はまた、前記データベースには地域
活動評価のリスクランクデータが保持され、前記入力手
段から入力した地域活動の調査データを基に前記データ
ベースから地域活動評価のリスクランクデータを検索
し、前記調査地域の人口や影響範囲と経歴から発生し得
る住民運動の内容と規模を予測する地域活動評価手段を
更に備えてなるものである。本発明はまた、前記地域緑
地評価処理手段による評価結果、前記環境評価優先度設
定処理手段による優先度設定結果、前記環境リスク評価
処理手段によるリスク評価結果、前記地域活動評価手段
による評価結果を環境評価書として評価項目ごとに生成
する環境評価書生成手段を更に備えてなるものである。
本発明はまた、前記各環境評価書には、前記入力手段か
らそれぞれの評価結果に対応して入力される調査者のコ
メントが付加されることを特徴とする。本発明はまた、
環境評価書生成手段で生成された環境評価書はプリンタ
に出力されプリントアウトされる構成になっているもの
である。
【0007】本発明はまた、前記地域緑地評価処理手段
による緑地の希少性のリスクレベルは、調査地域におけ
る行政界基礎データの人口・世帯数等の消費活動の推計
値から環境容量を算出し、この環境容量から求められる
必要緑地面積と調査地域の実緑地面積とから算出される
環境リスクランクと、調査地域の面積と実緑地面積とか
ら算出された緑地率から算出される環境リスクランクと
を基に設定されることを特徴とする。本発明はまた、前
記生態系の評価項目に対するリスクレベルは、前記入力
手段から入力した行政界基礎データ及び調査データの植
生リストを基に該当植生が潜在的に保有する総生物量か
ら生態系レベルを試算し、前記データベースを検索して
前記生態系レベルに対応する環境ランクデータを取り出
すことにより設定されることを特徴とする。本発明はま
た、前記環境容量の評価項目に対するリスクレベルは、
前記入力手段から入力した行政界基礎データ及び調査デ
ータの植生リストを基に該当植生が潜在的に保有する純
生産量から環境容量レベルを試算し、前記データベース
を検索して前記環境容量レベルに対応する環境ランクデ
ータを取り出すことにより設定されることを特徴とす
る。本発明はまた、前記植生自然度の評価項目に対する
リスクレベルは、前記入力手段から入力した調査データ
の植生自然度を基に前記データベースを検索し、該当植
生の植生自然度に対応する環境ランクデータを取り出す
ことにより設定されることを特徴とする。本発明はま
た、前記希少動植物の評価項目に対するリスクレベル
は、前記入力手段から入力した調査データの希少動植物
リストを基に前記データベースを検索し、該当希少動植
物の分布・生息範囲に対応する環境ランクデータを取り
出すことにより設定されることを特徴とする。本発明は
また、前記水環境の評価項目に対するリスクレベルは、
前記入力手段から入力した調査データの現存湖沼・河川
等の水環境リストを基に前記データベースを検索し、該
当水環境に対応する環境ランクデータを取り出すことに
より設定されることを特徴とする。本発明はまた、前記
法的指定地域の評価項目に対するリスクレベルは、前記
入力手段から入力した調査データの風致地区・市街化調
整区域・生産緑地の法的指定地域リストを基に前記デー
タベースを検索し、該当法的指定地域に対応する環境ラ
ンクデータを取り出すことにより決定されることを特徴
とする。本発明はまた、前記埋蔵文化財・景勝地などの
その他の評価項目に対する評価レベルは、前記入力手段
から入力した調査データの埋蔵文化財・景勝地など地域
リストを基に設定されることを特徴とする。
【0008】本発明においては、評価項目として地域緑
地評価(必要緑地面積・緑地率の2項目)、環境リスク
評価(生態系・環境容量・植生自然度・希少動植物・水
環境・法的指定地域・その他の7項目)、地域活動評価
の3つの大項目を設定し、地域緑地評価では、調査地域
の行政資料及び調査データから得られた人口・世帯数な
どの消費活動から環境容量を推計し、この環境容量から
見た必要緑地面積と調査地域の実面積との比較値と緑地
率から調査地域にとっての希少性を評価し、この評価結
果を環境リスク評価の優先度を設定する情報とする。そ
して、環境リスク評価では、調査地域の環境資料・現地
調査データを基に生態系・環境容量・植生自然度・希少
動植物・水環境・法的指定地域・その他の評価項目につ
いて調査地域の分布範囲とデータを地図情報として生成
するとともにリスクレベルを算出し、更にこれら評価項
目を当初設定した優先度に基づいて選定し、環境リスク
の高い分布範囲を編集し、保全範囲の目安となる環境保
全レイアウトを行う。更に地域活動評価では、調査地域
の人口や影響範囲と履歴から発生し得る住民運動の内容
と規模を予測する。その後、上記の評価結果を基に評価
シート及び評価書の形にまとめ、評価書では評価シート
に対応した要素別・総合的な環境リスク、環境保全レイ
アウト及び保全指針を提示する。よって、開発計画の初
期及び調査地域に不足している環境設計等の環境方針・
計画に必要な環境情報を的確、かつ迅速で低コストに提
示することができるとともに、調査地域の環境及び社会
に及ぼすリスクを避けることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、本発明による環
境評価システムの全体の構成を示す機能ブロック図であ
り、システム全体を制御する中央制御装置10及びこの
中央制御装置10に接続された入力手段11、表示手段
12、プリンタ13、データベース14、地形図読取手
段15、調査地域設定処理手段16、地域緑地評価処理
手段17、環境評価優先度設定処理手段18、環境リス
ク評価処理手段19、環境保全レイアウト処理手段2
0、レイアウト表示制御手段21、環境評価書生成手段
22、地域活動評価処理手段23及び記憶手段24を備
える。
【0010】入力手段11は、キーボード等から構成さ
れ、調査地域の面積、人口、世帯数に相当する行政界基
礎データ及び調査地域内に現存する植生名、動植物名等
の調査データを入力するとともに評価処理に必要な所定
の操作を行うことにより該操作に対応する信号を出力す
る。データベース14は、図2に示すような、各植生ご
とに設定された生態系の総生物量に対応する環境ランク
データ及び環境容量の純生産量に対応する環境ランクデ
ータと、図3に示すような、地域緑地評価のための必要
緑地面積及び緑地率に対応する環境ランクデータと、環
境リスク評価のための生態系・環境容量・植生自然度・
希少動植物・水環境・法的指定地域・その他(道路、埋
蔵文化財、景勝地など)の各環境評価項目に対して予め
設定された環境ランクデータをそれぞれ5段階に分類し
て保持する。
【0011】例えば、植生用のデータベースは、図2に
示すように、植生を寒帯・高山帯自然植生、亜寒帯・亜
高山帯自然植生、亜寒帯・亜高山帯代償植生、ブナクラ
ス域自然植生、ブナクラス域代償植生等に分類し、これ
らの植生における生態系の標準の総生物量(kg/h
a)とその環境レベル1〜5の度数値、及び環境容量の
純生産量(kg/ha)とその環境レベル1〜5の度数
値をそれぞれ予め設定しておくことにより構成される。
また、環境評価項目のデータベースに関しては、図3に
示すように、地域緑地評価の必要緑地面積を20%以
上、10〜20%、0〜10%、0〜マイナス20%、
マイナス20%以下の5段階に分類したリスクランクデ
ータ(1:低〜5:高)と、地域緑地評価の緑地率を8
0〜100%、60〜80%、40〜60%、20〜4
0%、0〜20%の5段階に分類したリスクランクデー
タ(1:低〜5:高)と、環境リスク評価における生態
系の総生物量及び環境容量の総生産量をリスクの低い方
から高い方に5段階に設定したレベルデータと、植生自
然度をリスクの低い方から高い方に1&2、3&4、5
&6、7&8、9&10の5段階に設定したレベルデー
タと、動物・昆虫・植物の希少種の分布半径rを設定す
る分布範囲データと、湖沼・河川等に相当する水環境、
風致地区・市街化調整区域・生産緑地の法的指定地域、
及び道路・埋蔵文化財・景勝地などの他のメッシュ内位
置データと、地域活動評価の内容を1〜5段階に分類し
たデータとから構成される。
【0012】地形図読取手段15は、調査地域の地形図
を読み取って表示画像に加工した後CRT等からなる表
示手段12に表示するものであり、この地形図情報をC
D−ROM等の記憶手段24に格納される。また、記憶
手段24に格納された地形図情報を入力手段11からの
読み出し操作により読み出して表示手段12に随時表示
できるように構成されている。調査地域設定処理手段1
6は、入力手段11から操作信号を入力することによ
り、表示手段12に表示された地形図上に計画地域及び
該計画地域を中心にしてこれに連なる3次メッシュ(約
1km2 )を組み合わせた範囲または任意の範囲を調査
地域として設定する。
【0013】図4は、調査地域を設定する場合の一例を
示すもので、41は計画地域を示し、42は計画地域4
1を含む調査地域であり、当該調査地域42は4メッシ
ュ(約2キロ四方)となる。また、43は調査地域42
の周辺の3次メッシュであり、この3次メッシュ43
は、調査地域設定処理手段16で設定処理された時点で
は表示手段12の表示画面上から削除される。
【0014】図5は、環境評価に使用される行政界基礎
データ及び調査データの一例を示すもので、このデータ
には、人口・植生・生物・環境・法的指定等に関する環
境庁や自治体が発行する既存の環境及び行政資料、現存
植生・希少動植物の調査データや地域活動情報が利用さ
れる。
【0015】地域緑地評価処理手段17は、入力手段1
1から入力した行政界基礎データ及び調査データを基に
調査地域の必要緑地面積と緑地率を算出し、これら算出
値を基にデータベース14を検索し、該算出値に対応す
る環境ランクデータを取り出して調査地域における緑地
の希少性のリスクレベルとする。具体的には、調査地域
における行政界基礎データの人口・世帯数等の消費活動
を推計することで求められた環境容量から算出される必
要緑地面積と調査地域の実緑地面積とから算出される環
境リスクランクと、調査地域の面積と実緑地面積とから
算出された緑地率から求められる環境リスクランクとを
基に緑地の希少性のリスクレベルが決定される。環境評
価優先度設定処理手段18は、地域緑地評価処理手段1
7で評価された地域緑地の希少性の評価結果であるリス
クレベルを基に調査地域にける生態系・環境容量・植生
自然度・希少動植物・水環境・法的指定地域・その他
(埋蔵文化財など)の各環境評価項目に対してリスク評
価の優先度を設定する。具体的には、「残り少ない自
然」のように地域にとっても希少性が高いという観点か
ら、従来の植生自然度・希少動植物・水環境を1次優先
項目とし、加えて生態系・環境容量を2次優先項目とし
た。さらに法的指定地域・その他・地域活動を3次優先
項目として設定する。
【0016】環境リスク評価処理手段19は、前記入力
手段から入力した行政界基礎データ及び調査データを基
に前記調査地域における生態系・環境容量・植生自然度
・希少動植物・水環境・法的指定地域・その他の各環境
評価項目に対する環境ランクを査定し、該環境ランクデ
ータに対応するリスクレベルをデータベース14を検索
することにより決定するとともに該リスクレベルの分布
範囲をレイアウト用の地図情報に生成する。レイアウト
表示制御手段21は、環境リスク評価処理手段19で評
価された生態系・環境容量・植生自然度・希少動植物・
水環境・法的指定地域・その他の各評価項目のリスクレ
ベルの分布範囲をレイアウト用の地図情報に従って表示
手段12に表示された地形図上にレイアウト表示する
(図6乃至図12参照)。
【0017】環境保全レイアウト処理手段20は、各評
価項目を環境評価優先度設定処理手段18で設定した優
先度に基づいて選定し、この優先度に対応する生態系・
環境容量・植生自然度・希少動植物・水環境・法的指定
地域・その他の各評価項目に対して環境リスク評価処理
手段19で評価したリスクレベルの高い分布範囲を各評
価項目ごとに編集し環境保全レイアウト用の地図情報に
変換した後、該リスクレベルの高い分布範囲を地図情報
に従ってレイアウト表示制御手段21により、表示手段
12に表示された地形図上に表示する。環境評価書生成
手段22は、地域緑地評価処理手段17による評価結
果、環境評価優先度設定処理手段18による優先度設定
結果、環境リスク評価処理手段19によるリスク評価結
果、地域活動評価手段23による評価結果を図13乃至
図16に示すような環境評価書として評価項目ごとに生
成する。この環境評価書には調査者のコメントが付加さ
れてプリンタ23に出力され、プリントアウトされる。
地域活動評価手段23は、入力手段11から入力した地
域活動の調査データを基にデータベース14から地域活
動評価のリスクランクデータを検索し、調査地域の人口
や影響範囲と経歴から発生し得る住民運動の内容と規模
を予測する。
【0018】次に、上記のように構成された本実施の形
態の動作について説明する。環境評価に際しては、調査
対象となる地域の地形図を環境庁、国土地理院等が発行
する地形図上から地形図読取手段15により読み取り、
表示画像に加工した後表示手段12に表示する。次い
で、入力手段11から計画対象地域を含むメッシュ位置
データを入力することにより、図4に示すように、表示
手段12に表示された地形図上に計画対象地域41及び
該地域41を中心にして、これに連なる3次メッシュ
(約1km2)を組み合わせた範囲を調査地域42とし
て切り出し設定する。次に、行政界基礎データ及び調査
データを参照して、調査地域におけるメッシュ内の土地
総面積、メッシュ内人口、メッシュ内世帯数、現存の緑
地面積等の地域緑地評価に必要なデータを入力手段11
を操作することにより入力する。これに伴い、地域緑地
評価処理手段17は、入力されたデータを基に調査地域
の必要緑地面積と緑地率を算出し、これら算出値に対応
する環境ランクデータをデータベース14から検索して
調査地域における緑地の希少性のリスクレベルを評価す
る。
【0019】より具体的には、調査地域における人口・
世帯数の呼吸分・交通量・家庭消費エネルギ等・生物分
の消費活動の推計値から環境容量(必要緑地量)を算出
し、この環境容量から得られる必要緑地面積と調査地域
42の実緑地面積とから算出された百分率を基に図3に
示す内容のデータベース14を検索し、この百分率に対
応する環境リスクランクを取り出し、この環境リスクラ
ンクを必要緑地面積のリスクレベルとして設定する。ま
た、調査地域の総面積と実緑地面積とから算出された緑
地率を基にデータベース14を検索し、この緑地率に対
応する環境リスクランクを取り出し、この環境リスクラ
ンクを緑地率のリスクレベルとして設定する。図13
(A)は地域緑地評価において入力される基本データの
一例を示し、図13(B)は地域緑地評価のリスクレベ
ル結果を示している。この例では、調査地域における緑
地面積の不足分は−92.97%となり、そのリスクレ
ベルは「5」となる。また、調査地域における現緑地率
は28.98%となり、そのリスクレベルは「4」とな
る。
【0020】次に、環境評価優先度設定処理手段18で
は、地域緑地評価処理手段17で評価された地域緑地の
希少性の評価結果であるリスクレベルを基に調査地域に
おける生態系・環境容量・植生自然度・希少動植物・水
環境・法的指定地域・その他(埋蔵文化財など)の各環
境評価項目に対してリスク評価の優先度を設定する。例
えば、図13の(C)に示すように、緑地面積のリスク
レベルが「5」である場合、環境配慮項目として、植生
自然度・希少動植物・水環境の優先度を1次優先項目
に、生態系・環境容量の優先度を2次優先項目に、法的
指定地域・その他・地域活動の優先度を3次優先項目に
設定し、保全すべきレイアウトの地形図情報に利用す
る。
【0021】環境リスク評価処理手段19では、収集し
た行政界基礎データ及び調査データを基に希少種動植物
名、植生名及びこれらのメッシュ内における分布範囲、
水環境や法的指定地域等の地形図などの環境リスク評価
に必要な環境情報を入力手段11により入力することに
より、調査地域における生態系・環境容量・植生自然度
・希少動植物・水環境・法的指定地域・その他の各環境
評価項目に対する環境ランクを査定し、この環境ランク
データに対応するリスクレベルをデータベース14を検
索することで設定する。そして、このリスクレベルの分
布範囲をレイアウト用の地図情報として生成する。
【0022】すなわち、生態系の評価項目に対する評価
に際しては、収集した行政界基礎データ及び調査データ
を基に入力手段11により調査地域内に現存する植生の
リスト名を入力し、この各植生の植生面積から当該植生
が潜在的に保有する総生物量を試算した後、この総生物
量に対応するリスクレベルを、図2に示すデータベース
14を参照して求める。例えば、図14の(A)に示す
ように、「イロハモミジ、ケヤキ、ヤブコウジ、スダジ
イ」等の木本類や「アズマネザサ、ススキ」等の草本類
が現存する場合は、生態系及び物質循環の維持という観
点から、そのリスクレベルを「5」と判定する。また、
環境容量の評価項目に対する評価に際しては、収集した
行政界基礎データ及び調査データを基に入力手段11に
より調査地域内に現存する植生のリスト名を入力し、こ
の各植生の植生面積から当該植生が潜在的に保有する純
生産量を試算した後、この純生産量に対応するレベルを
図2に示すデータベース14を参照して求め、更に、こ
のレベルに対応するリスクレベルを、図3に示すデータ
ベース14を参照して求める。例えば、図14の(B)
に示すように、「アズマネザサ、ススキ」等の草本類が
現存する場合は、環境容量の維持という観点から、その
リスクレベルを「4」と判定し、また、「イロハモミ
ジ、ケヤキ、ヤブコウジ、スダジイ」等の木本類が現存
する場合は、環境容量の維持という観点から、そのリス
クレベルを「5」と判定する。
【0023】植生自然度の評価項目に対する評価に際し
ては、収集した行政界基礎データ及び調査データを基に
入力手段11により植生のリスト名を入力し、この植生
名を基に図3に示すデータベース14を検索して、当該
植生の植生自然度に対するリスクレベルを求める。例え
ば、図14の(C)に示すように、「オニシバリ、コナ
ラ、クサギ、アカメガシワ」等が現存する場合は、回復
の難しさ、希少性の観点から、そのリスクレベルを
「4」と判定し、また、「イロハモミジ、ケヤキ、ヤブ
コウジ、スダジイ」等が現存する場合は、回復の難し
さ、希少性の観点から、そのリスクレベルを「5」と判
定する。また、希少動植物の評価項目に対する評価に際
しては、収集した行政界基礎データ及び調査データを基
に入力手段11により希少性等植物種のリスト名を入力
し、この希少性等植物種の分布・生息範囲を基に図3に
示すデータベース14を検索し、当該希少動植物種の分
布・生息範囲に対応するリスクレベルを求める。例え
ば、図15の(A)に示すように、現存する「タヌキ、
アカネズミ、ホンドイタチ」等の哺乳類や「シロマダ
ラ」等の爬虫類などの希少動物種の分布・生息範囲が半
径r=500mの場合は、そのリスクレベルを「4」と
判定し、分布・生息範囲が半径r=200mの場合は、
そのリスクレベルを「5」と判定する。また、「ゲンジ
ボタル、ムスジイトトンボ、マルタンヤンマ」等の昆虫
類のなどの希少昆虫種の分布・生息範囲が半径r=25
0mの場合は、そのリスクレベルを「4」と判定し、分
布・生息範囲が半径r=100mの場合は、そのリスク
レベルを「5」と判定する。また、希少植物種の植生環
境の分布・生息範囲が半径r=50mの場合は、そのリ
スクレベルを「4」と判定し、指定植生地の場合は、そ
のリスクレベルを「5」と判定する。
【0024】水環境の評価項目に対する評価に際して
は、収集した行政界基礎データ及び調査データを基に入
力手段11により調査地域内にある湖沼・河川等の水環
境データを入力し、この環境データを基に図3に示すデ
ータベース14を検索して、当該水環境に対応するリス
クレベルを求める。例えば、図15の(B)に示すよう
に、生物の生息地を保護する観点から、調査地域内の水
環境のリスクレベルを「4」または「5」に設定する。
また、法的指定地域の評価項目に対する評価に際して
は、収集した行政界基礎データ及び調査データを基に入
力手段11により調査地域内にある風致地区・市街化調
整区域・生産緑地等の指定地域が自治体指定か、国指定
かなどを入力し、この指定地域情報を基に図3に示すデ
ータベース14を検索して、当該指定地域に対応するリ
スクレベルを求める。例えば、図15の(C)に示すよ
うに、風致地区・市街化調整区域・生産緑地等の指定地
域が自治体指定の場合は、そのリスクレベルを「4」と
判定し、国指定の場合は、そのリスクレベルを「5」と
判定する。
【0025】埋蔵文化財・景勝地などのその他の評価項
目に対する評価に際しては、収集した行政界基礎データ
及び調査データを基に入力手段11により調査地域内に
あるその他の評価項目が道路か、埋蔵文化財かなどを入
力し、この入力情報を基に図3に示すデータベース14
を検索して、当該評価項目に対応するリスクレベルを求
める。例えば、図15の(D)に示すように、調査地域
内にある道路が市道旧道の場合は、そのリスクレベルを
「4」と判定し、埋蔵文化財・景勝地などの場合は、そ
のリスクレベルを「5」と判定する。
【0026】環境保全レイアウト処理手段20では、各
評価項目を環境評価優先度設定処理手段18で設定した
優先度に基づいて選定し、この優先度に対応する生態系
・環境容量・植生自然度・希少動植物・水環境・法的指
定地域・その他の各評価項目に対して環境リスク評価処
理手段19で評価したリスクレベルの高い分布範囲を各
評価項目ごとに編集し環境保全レイアウト用の地図情報
を生成する。環境保全レイアウト処理手段20で処理さ
れた環境保全レイアウト用の地図情報は、レイアウト表
示制御手段21により表示手段12に表示された地形図
上に表示される。図6は、1次優先項目に選定された植
生自然度のリスクが「5」、希少動植物のリスクが
「5」、水環境のリスクが「4」および「5」であると
設定された時の環境保全レイアウトを地図上に表示した
一例を示すもので、太線で囲った地域が1次優先項目に
対応する条例などの法的要求レベルの保全範囲となる。
この環境保全レイアウトした地形図情報は記憶手段24
に格納される。また、入力手段11から中央制御装置1
0に出力指令を与えることにより、上記環境保全レイア
ウトした地形図情報をプリンタ13に出力し、評価シー
トとしてプリントアウトすることができる。
【0027】図7は、図5に示す1次優先項目に加えて
2次優先項目に選定された生態系のリスクが「5」、環
境容量のリスクが「5」であると設定された時の環境保
全レイアウトを地図上に表示した場合の一例を示すもの
で、太線で囲った地域が1次優先項目および2次優先項
目に対応する国際標準などの自主的レベルの保全範囲と
なる。この環境保全レイアウトした地形図情報は記憶手
段24に格納される。また、入力手段11から中央制御
装置10に出力指令を与えることにより、上記環境保全
レイアウトした地形図情報をプリンタ13に出力し、評
価シートとしてプリントアウトすることができる。
【0028】また、環境リスク評価処理手段19で評価
された生態系・環境容量・植生自然度・希少動植物・水
環境・法的指定地域・その他の各評価項目のリスクレベ
ルの分布範囲はレイアウト表示制御手段21によってレ
イアウト用の地図情報に処理され、表示手段12に表示
された地形図上に、図8〜図12に示すようにレイアウ
ト表示される。また、必要に応じてプリンタ13により
評価シートとしてプリントアウトされる。図8は、生態
系評価の表示例を示すもので、太線で囲った部分が図1
4(A)に対応するリスクレベル「4」及び「5」の植
生分布地域を表わしている。この場合、環境容量評価の
リスクレベルが「5」である地域と同一になる。また、
図9は、植生自然度評価の表示例を示すもので、太線で
囲った部分が図14(C)に対応するリスクレベル
「4」及び「5」の植生分布地域を表わしている。ま
た、図10は、希少動植物評価の表示例を示すもので、
太線で囲った部分が図15(A)に対応するリスクレベ
ル「5」の希少動植物分布・生息地域を表わしている。
また、図11は、水環境評価の表示例を示すもので、太
線で囲った部分が図15(B)に対応するリスクレベル
「4」及び「5」の水環境地域を表わしている。また、
図12は、指定地域の表示例を示すもので、太線で囲っ
た部分が図15(C)に対応するリスクレベルの地域を
表わしている。
【0029】環境評価書生成手段22では、地域緑地評
価処理手段17による評価結果とその内容、環境評価優
先度設定処理手段18による優先度設定結果とその内
容、環境リスク評価処理手段19によるリスク評価結果
とその内容、地域活動評価手段23による評価結果とそ
の内容を図13乃至図16に示すような環境評価書とし
て各評価項目ごとに生成する。図13(A)は、調査地
域における基本データの表示例を示し、この基本データ
は、調査地域の場所名、メッシュ位置、人口及び世帯数
から構成され、そして、地形図を参照して調査者により
調査地域に対し「住宅地域だが、中央に〇〇3大緑地の
1つ、△△の緑地が広がる」というようなコメントが付
加される。図13(B)は、地域緑地のリスク評価結果
を表す環境評価書であり、この評価書には人口・消費活
動などの推計値から環境容量を捉え、この環境容量から
見た必要緑地面積と実面積との比較と緑地率から希少性
の評価結果が記入され、さらに、この評価結果と図6及
び図7に示す評価シートから調査者の判断によるコメン
トが付加される。図13(C)は、優先度設定結果を表
す環境配慮項目の内容を表す報告書であり、この報告書
には、1次〜3次の優先項目に分類した環境リスク評価
項目が記入される。
【0030】図14(A)は、生態系のリスク評価結果
を表す環境評価書であり、この評価書には該当植生が潜
在的に保有する総生物量から試算した生態系評価レベル
及びその植生リストと、この評価結果及び図8に示す評
価シートを基に調査者が判断した、「生態系及び物質循
環の維持という観点から、リスクレベル5の範囲は保存
すべき」というようなコメントが記入される。図14
(B)は、環境容量のリスク評価結果を表す環境評価書
であり、この評価書には該当植生が潜在的に保有する総
生産量から試算した環境容量評価レベル及びその植生リ
ストと、この評価結果及び図8に示す評価シートを基に
調査者が判断した、「環境容量の維持という観点から、
リスクレベル5の範囲は保存すべき」というようなコメ
ントが記入される。図14(C)は、植生自然度のリス
ク評価結果を表す環境評価書であり、この評価書には該
当植生の植生自然度が潜在的に保有する総生産量から試
算した環境容量評価レベル及びその植生リストと、この
評価結果及び図9に示す評価シートを基に調査者が判断
した、「回復の難しさ、希少性の観点から、リスクレベ
ル5の範囲は無条件に保存する」というようなコメント
が記入される。
【0031】図15(A)は、希少生物種のリスク評価
結果を表す環境評価書であり、この評価書には希少生物
のリスト及び評価レベルと、この評価結果及び図10に
示す評価シートを基に調査者が判断した、「希少生物の
生息地を保護する観点から、リスクレベル5の範囲は無
条件に保存する」というようなコメントが記入される。
図15(B)は、水環境のリスク評価結果を表す環境評
価書であり、この評価書には水環境のリスト及び評価レ
ベルと、この評価結果及び図11に示す評価シートを基
に調査者が判断した、「生物の生息地を保護する観点か
ら、リスクレベル5の範囲は無条件に保存する」という
ようなコメントが記入される。図15(C)は、指定地
域のリスク評価結果を表す環境評価書であり、この評価
書には公園地域、市街化調整区域、風致地区等の法的指
定地域を評価レベルに関係なく無条件に記入し、かつ図
12に示す評価シートを基に調査者が判断したコメント
が記入される。図15(D)は、その他のリスク評価結
果を表す環境評価書であり、この評価書には埋蔵文化
財、景勝地等のリスト及び評価レベルと、この評価結果
を基に調査者が判断したコメントが記入される。図16
(A)は、地域活動のリスク評価結果を表す環境評価書
であり、この評価書にはNPO活動、住民運動の運動内
容と、この運動内容に対するリスクレベル、規模、結果
予想及びこれらの結果を基に調査者が判断したコメント
が記入される。このようにまとめた各評価書は、評価シ
ートに対応した要素別・総合的な環境リスク、環境保全
レイアウト及び保全指針を提示することになる。
【0032】従って、各評価書及び評価シートを基に最
終的な環境リスク、社会リスクのコメントを得るための
ツールとして利用する。図16(B)は、最終的な環境
面でのリスクコメントを表す評価書であり、この評価書
には、「都市近郊の貴重な緑地であるという観点から、
次のリスク範囲を保全レイアウトとして設定する。」、
「レイアウト2を最低限の保存レイアウトとして採用す
る。」というようなコメントを記入する。これにより、
上記調査対象の地域では「当地域での大規模な面開発は
不適切である。/小規模な開発の余地がある。」と判断
する。図16(C)は、最終的な社会面でのリスクコメ
ントを表す評価書であり、この評価書には、「埋蔵文化
財及び赤道(地名)は保存、利用できるようにする」、
「トラスト運動レベルの住民運動が発生する可能性があ
る」というようにコメントし、判断する。これらの判断
からは、林緑などでの小規模な開発が可能であり、これ
を基に計画者との連携により、計画の妥当性検討や環境
方針を設定する。また、逆に当該地域に不足している環
境を復元設計したり、調整地を兼ねた水辺を計画した
り、あるいは開発で失われる自然を他の場所に復元する
計画を立てたりするための計画ツールとしても活用でき
る。
【0033】このように本実施の形態によれば、開発計
画の初期または何らの計画もない地域に必要な環境情報
を的確に、かつ迅速に低コストで提示することができ、
これに伴い、計画の依頼から資料収集・調査、データ入
力・編集(評価レベルの算出・地図情報の作成)、環境
報告書作成(環境リスク評価・保全レイアウト)、環境
方針・計画(事業判断・環境保全計画・環境創出計画)
までの処理を約1週間程度で行うことができる。しか
も、計画実行に伴う地域の環境及び社会に及ぼすリスク
を回避し得る。
【0034】なお、上記の実施の形態では、評価項目の
リスクレベルの高い範囲をレイアウトして評価書及び評
価シートを作成する場合について説明したが、本発明は
これに限らず、リスクレベルが「4」、「5」以下の範
囲をレイアウトして評価書及び評価シートを作成する場
合であってもよい。また、評価シートにおいて、各評価
項目のリスクレベルのレイアウトを地形図上に表示する
場合、各評価項目ごとに色分け表示することもできる。
また、上記の実施の形態では、調査地域の地形図情報を
国土地理院等が発行する地形図上から地形図読取手段1
5により読み取る場合について説明したが、予め、記憶
手段24に地形図情報を記憶しておき、この地形図情報
を記憶手段24から読み出す方式であってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明においては、評価項
目として地域緑地評価(必要緑地面積・緑地率の2項
目)、環境リスク評価(生態系・環境容量・植生自然度
・希少動植物・水環境・法的指定地域・その他の7項
目)、地域活動評価の3つの大項目を設定し、地域緑地
評価では、調査地域の行政資料及び調査データから得ら
れた人口・世帯数などの消費活動から環境容量を推計
し、この環境容量から見た必要緑地面積と調査地域の実
面積との比較値と緑地率から調査地域にとっての希少性
を評価し、この評価結果を環境リスク評価の優先度を設
定する情報とし、そして、環境リスク評価では、調査地
域の環境資料・現地調査データを基に生態系・環境容量
・植生自然度・希少動植物・水環境・法的指定地域・そ
の他の評価項目について調査地域の分布範囲とデータを
地図情報として生成するとともにリスクレベルを算出
し、更にこれら評価項目を当初設定した優先度に基づい
て選定し、環境リスクの高い分布範囲を編集し、保全範
囲の目安となる環境保全レイアウトを行い、更に地域活
動評価では、調査地域の人口や影響範囲と履歴から発生
し得る住民運動の内容と規模を予測し、その後、上記の
評価結果を基に評価シート及び評価書の形にまとめ、評
価書では評価シートに対応した要素別・総合的な環境リ
スク、環境保全レイアウト及び保全指針を提示する構成
にした。従って、本発明によれば、開発計画の初期及び
調査地域に不足している環境設計等の環境方針・計画に
必要な環境情報を的確、かつ迅速で低コストに提示する
ことができるとともに、調査地域の環境及び社会に及ぼ
すリスクを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による環境評価システムの全体の構成を
示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるデータベースの植
生に関するデータの内容を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるデータベースの評
価項目に関するデータの内容を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態における調査地域の設定の
一例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態において環境評価に使用さ
れる行政界基礎データ及び調査データの一例を示す説明
図である。
【図6】本発明の実施の形態における1次優先項目に対
応する法的(条例)要求レベルの保全範囲のレイアウト
表示例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態における1次優先項目及び
2次優先項目に対応する自主的(ISO)レベルの保全
範囲のレイアウト表示例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態における生態系評価の表示
例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態における植生自然度評価の
表示例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態における希少動植物評価
の表示例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態における水環境評価の表
示例を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態における指定地域の表示
例を示す説明図である。
【図13】(A)は調査地域における基本データの表示
例を示す説明図、(B)は地域緑地のリスク評価結果を
表す環境評価書の説明図、(C)は優先度設定結果を表
す環境配慮項目の内容を表す報告書の説明図である。
【図14】(A)は生態系のリスク評価結果を表す環境
評価書の説明図、(B)は環境容量のリスク評価結果を
表す環境評価書の説明図、(C)は植生自然度のリスク
評価結果を表す環境評価書の説明図である。
【図15】(A)は希少生物種のリスク評価結果を表す
環境評価書の説明図、(B)は水環境のリスク評価結果
を表す環境評価書の説明図、(C)は指定地域のリスク
評価結果を表す環境評価書の説明図、(D)はその他の
リスク評価結果を表す環境評価書の説明図である。
【図16】(A)は地域活動のリスク評価結果を表す環
境評価書の説明図、(B)は最終的な環境面でのリスク
コメントを表す評価書の説明図、(C)は最終的な社会
面でのリスクコメントを表す評価書である。
【符号の説明】
10 中央制御装置 11 入力手段 12 表示手段 13 プリンタ 14 データベース 15 地形図読取手段 16 調査地域設定処理手段 17 地域緑地評価処理手段 18 環境評価優先度設定処理手段 19 環境リスク評価処理手段 20 環境保全レイアウト処理手段 21 レイアウト表示制御手段 22 環境評価書生成手段 23 地域活動評価処理手段 24 記憶手段

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調査地域の環境リスクを評価するシステ
    ムであって、 前記調査地域の行政界基礎データ及び調査データを入力
    するとともに評価処理に必要な所定の操作を行うことに
    より該操作に対応する信号を出力する入力手段と、 各植生ごとに設定された生態系の総生物量に対応する環
    境ランクデータ及び環境容量の純生産量に対応する環境
    ランクデータ、評価される地域緑地評価用及び環境リス
    ク評価用の各環境評価項目に対応して予め設定された環
    境ランクデータを保持するデータベースと、 前記調査地域の地形図及びその他の環境評価処理情報を
    表示する表示手段と、 前記入力手段の操作により発生する信号を基に前記表示
    手段に表示された地形図上に計画地域及び該計画地域に
    連なる3次メッシュを組み合わせた範囲を調査地域とし
    て設定する調査地域設定処理手段と、 前記入力手段から入力した行政界基礎データ及び調査デ
    ータを基に前記調査地域の必要緑地面積と緑地率を算出
    し、これら算出値を基に前記データベースを検索し、該
    算出値に対応する環境ランクデータを取り出して調査地
    域における緑地の希少性のリスクレベルとする地域緑地
    評価処理手段と、 前記入力手段から入力した行政界基礎データ及び調査デ
    ータを基に前記調査地域における生態系・環境容量・植
    生自然度・希少動植物・水環境・法的指定地域・その他
    (埋蔵文化財など)の各環境評価項目に対する環境ラン
    クを査定し、該環境ランクデータに対応するリスクレベ
    ルを前記データベースを検索することにより設定すると
    ともに該リスクレベルの分布範囲をレイアウト用の地図
    情報として生成する環境リスク評価処理手段と、 前記環境リスク評価処理手段で評価された各評価項目の
    リスクレベルの分布範囲をレイアウト用の地図情報に従
    って前記表示手段に表示された地形図上にレイアウト表
    示するレイアウト表示制御手段と、 を備えてなる環境評価システム。
  2. 【請求項2】 前記表示手段に表示される地形図は、別
    に設けた地形図読取手段により読み取られた調査地域の
    地形図であることを特徴とする請求項1記載の環境評価
    システム。
  3. 【請求項3】 前記地域緑地の希少性の評価結果である
    リスクレベルを基に前記調査地域にける生態系・環境容
    量・植生自然度・希少動植物・水環境・法的指定地域・
    その他(埋蔵文化財など)の各環境評価項目に対してリ
    スク評価の優先度を設定する環境評価優先度設定処理手
    段と、前記各評価項目を前記環境評価優先度設定処理手
    段で設定した優先度に基づいて選定し、この優先度に対
    応する各評価項目の前記環境リスク評価処理手段で評価
    したリスクレベルの高い分布範囲を各評価項目ごとに編
    集して環境保全レイアウト用の地図情報に変換し、該リ
    スクレベルの高い分布範囲を地図情報に従って前記レイ
    アウト表示制御手段により、前記表示手段に表示された
    地形図上に表示する環境保全レイアウト処理手段を更に
    備える請求項1記載の環境評価システム。
  4. 【請求項4】 前記データベースには地域活動評価のた
    めにリスクランクデータが保持され、前記入力手段から
    入力した地域活動の調査データを基に前記データベース
    から地域活動評価のリスクランクデータを検索し、前記
    調査地域の人口や影響範囲と経歴から発生し得る住民運
    動の内容と規模を予測する地域活動評価手段を更に備え
    る請求項1、2または3記載の環境評価システム。
  5. 【請求項5】 前記地域緑地評価処理手段による評価結
    果、前記環境評価優先度設定処理手段による優先度設定
    結果、前記環境リスク評価処理手段によるリスク評価結
    果、前記地域活動評価手段による評価結果を環境評価書
    として評価項目ごとに生成する環境評価書生成手段を更
    に備える請求項1乃至4のいずれか1項に記載の環境評
    価システム。
  6. 【請求項6】 前記各環境評価書には、前記入力手段か
    らそれぞれの評価結果に対応して入力される調査者のコ
    メントが付加される請求項5記載の環境評価システム。
  7. 【請求項7】 環境評価書生成手段で生成された環境評
    価書はプリンタに出力されプリントアウトされる構成に
    なっている請求項5または6記載の環境評価システム。
  8. 【請求項8】 前記地域緑地評価処理手段による緑地の
    希少性のリスクレベルは、調査地域における行政界基礎
    データの人口・世帯数等の消費活動の推計値から環境容
    量を算出し、この環境容量から求められる必要緑地面積
    と調査地域の実緑地面積とから算出される環境リスクラ
    ンクと、調査地域の面積と実緑地面積とから算出された
    緑地率から算出される環境リスクランクとを基に設定さ
    れることを特徴とする請求項1記載の環境評価システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記生態系の評価項目に対するリスクレ
    ベルは、前記入力手段から入力した行政界基礎データ及
    び調査データの植生リストを基に該当植生が潜在的に保
    有する総生物量から生態系レベルを試算し、前記データ
    ベースを検索して前記生態系レベルに対応する環境ラン
    クデータを取り出すことにより設定されることを特徴と
    する請求項1記載の環境評価システム。
  10. 【請求項10】 前記環境容量の評価項目に対するリス
    クレベルは、前記入力手段から入力した行政界基礎デー
    タ及び調査データの植生リストを基に該当植生が潜在的
    に保有する純生産量から環境容量レベルを試算し、前記
    データベースを検索して前記環境容量レベルに対応する
    環境ランクデータを取り出すことにより設定されること
    を特徴とする請求項1記載の環境評価システム。
  11. 【請求項11】 前記植生自然度の評価項目に対するリ
    スクレベルは、前記入力手段から入力した調査データの
    植生自然度を基に前記データベースを検索し、該当植生
    の植生自然度に対応する環境ランクデータを取り出すこ
    とにより設定されることを特徴とする請求項1記載の環
    境評価システム。
  12. 【請求項12】 前記希少動植物の評価項目に対するリ
    スクレベルは、前記入力手段から入力した調査データの
    希少動植物リストを基に前記データベースを検索し、該
    当希少動植物の分布・生息範囲に対応する環境ランクデ
    ータを取り出すことにより設定されることを特徴とする
    請求項1記載の環境評価システム。
  13. 【請求項13】 前記水環境の評価項目に対するリスク
    レベルは、前記入力手段から入力した調査データの現存
    湖沼・河川等の水環境リストを基に前記データベースを
    検索し、該当水環境に対応する環境ランクデータを取り
    出すことにより設定されることを特徴とする請求項1記
    載の環境評価システム。
  14. 【請求項14】 前記法的指定地域の評価項目に対する
    リスクレベルは、前記入力手段から入力した調査データ
    の風致地区・市街化調整区域・生産緑地の法的指定地域
    リストを基に前記データベースを検索し、該当法的指定
    地域に対応する環境ランクデータを取り出すことにより
    設定されることを特徴とする請求項1記載の環境評価シ
    ステム。
  15. 【請求項15】 前記埋蔵文化財・景勝地などのその他
    の評価項目に対するリスクレベルは、前記入力手段から
    入力した調査データの埋蔵文化財・景勝地など地域リス
    トを基に設定されることを特徴とする請求項1記載の環
    境評価システム。
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