JPH10197992A - 感光性印刷版材用合紙 - Google Patents

感光性印刷版材用合紙

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JPH10197992A
JPH10197992A JP323197A JP323197A JPH10197992A JP H10197992 A JPH10197992 A JP H10197992A JP 323197 A JP323197 A JP 323197A JP 323197 A JP323197 A JP 323197A JP H10197992 A JPH10197992 A JP H10197992A
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JP
Japan
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printing plate
photosensitive printing
interleaving paper
peeling
paper
Prior art date
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Pending
Application number
JP323197A
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English (en)
Inventor
Takayuki Usui
孝之 碓井
Hiroyuki Nagase
博幸 長瀬
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水溶性酸素遮断層が形成された感光性印刷版材
と合紙の接着にて合紙はがれが防止できると共に、剥離
帯電の発生し易い低湿環境下でも剥離帯電が発生し難
く、種々の自動合紙剥離装置に適用可能な感光性印刷版
材用合紙を提供する。 【解決手段】合紙の体積固有抵抗値を1.5×1010
1.2×1012Ω・cmに設定する。合紙の体積固有抵抗
値を1.5×1010Ω・cm以上とすると、水溶性酸素遮
断層が形成された感光性印刷版材との接着にて合紙はれ
が防止できる。また、合紙の体積固有抵抗値を1.2×
1012Ω・cm以下とすると、低湿条件下での帯電も残存
しにくく、種々の自動合紙剥離装置への対応が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光性印刷版材用合
紙に係り、特に支持体上に水溶性酸素遮断層が形成され
た感光性印刷版材に使用される、前記水溶性酸素遮断層
を保護する感光性印刷版材用合紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、感光性印刷版材を作成する方法と
して、付加重合可能なエチレン性二重結合を含む化合物
と光重合開始剤、有機高分子化合物、熱重合禁止剤から
なる光重合性組成物を、支持体上に皮膜層として形成
し、所望画像を像露光して露光部分を重合硬化させ、未
露光部分を溶解除去することにより硬化レリーフ画像を
形成する方法が一般的に使用されている。
【0003】この印刷版材を保護する合紙として、特開
昭55−118041号公報、特公昭61−19025
号公報、特開昭57−99647号公報に開示されたも
のがあり、これらの合紙は、裁断性、密着性、剥離性を
改善することを目的としたものである。ところで、近年
では、光重合性感光材料を用いた高感度版材の研究が進
み、種々の応用分野に適用されようとしている。その中
でも特にレーザーの発振波長、たとえばアルゴンイオン
レーザーの488nm、FD−YAGレーザーの532
nmに対応したレーザー直接製版システムは実用化の段
階に入り、版材として光重合系タイプを使用する場合に
は、酸素遮断層として水溶性ポリマー層を版材上層に積
層している系が一般的である。
【0004】この版材では、合紙の剥離工程を自動化さ
せる方向で進んでいる。したがって、レーザー直接製版
システム用版材として光重合系タイプを使用する際に
は、自動合紙剥離装置に対応可能な性能を付与する必要
がある。自動合紙剥離装置としては、ゴムローラ等で合
紙をずらしながら剥離させるタイプ、吸盤等で合紙を吸
引して剥離させるタイプ、風圧で合紙を吹き飛ばすタイ
プのもの等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、水溶性酸素
遮断層が形成された感光性印刷版材に使用される合紙に
はコロナ放電により密着させ、前述の感光性印刷版材と
共にベルトコンベアにより搬送されるが、搬送途中で合
紙がはがれると感光性印刷版材に傷が付いたり、生産性
が著しく悪化したりするため、合紙にプラスチックを被
覆したもの(特公昭57−23259号公報)が、広く
使用されている。
【0006】しかしながら、プラスチックを被覆した合
紙を用いた場合、コロナ放電により帯電せしめ、静電気
的に合紙を密着させ、使用時に剥離するわけであるが、
積み重ねられた合紙に静電気が残りやすく、積み重ね後
の使用時に、感電ショックを受けたり、合紙剥離時にス
パークが発生し、高感度な感光性印刷版材を使用する際
にカブリが発生するという欠点がある。更に、プラスチ
ック面と感光性印刷版材面とが静電的相互作用により強
く密着するため、合紙と感光性印刷版材とのずり応力
や、剥離応力が大きく、合紙を剥離する際に非常に強い
力を有することになり、例えば強制的にずらしながら、
剥離しようとした際には、感光性印刷版材が傷ついた
り、折れたりするという欠点がある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みて成され
たもので、水溶性酸素遮断層が形成された感光性印刷版
材と合紙の接着にて合紙はがれが防止できると共に、剥
離帯電の発生し易い低湿環境下でも剥離帯電が発生し難
く、種々の自動合紙剥離装置に適用することができる感
光性印刷版材用合紙を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、水溶性酸素遮断層が形成された感光性印刷版
材に使用される合紙において、体積固有抵抗値が1.5
×1010〜1.2×1012Ω・cmであることを特徴とし
ている。前記特公昭57−23259号公報で提案され
た合紙の様にプラスチックを被覆した合紙を用いた場合
には、水溶性酸素遮断層が形成された感光性印刷版材と
合紙の接着にて合紙はがれは防止できるが、静電気的相
互作用などにより感電ショック、スパーク発生、及びカ
ブリ発生等の問題が発生し易く、自動合紙剥離装置への
対応が困難であることが判明した。
【0009】そこで、本発明では、被覆材であるプラス
チックを無くした合紙自体に、でんぷんなどの紙力剤や
塩化ナトリウムなどの無機電解質やグリセリンなどの湿
潤剤を塗布又は添加したり、カチオン性高分子電解質や
導電性酸化亜鉛などの導電剤を塗布又は添加したりし
て、合紙の体積固有抵抗値を、1.5×1010〜1.2
×1012Ω・cmに下げた。このように、前記合紙の体積
固有抵抗値を1.5×1010Ω・cm以上とすると、水溶
性酸素遮断層が形成された感光性印刷版材との接着にて
合紙はがれが防止できる。また、体積固有抵抗値を1.
2×1012Ω・cm以下とすると、低湿条件下での帯電も
残存しにくく、種々の自動合紙剥離装置への対応が可能
となる。
【0010】
【実施例】
〔実施例1〕漂白クラウトを叩解し、4%の濃度に希釈
した紙料に合成系サイズ剤を0.4重量%加え、硫酸ア
ルミニウムをPHが5.0%になるまで加えた。この紙
料にでんぷんを主成分とする紙力剤を5.0重量%塗布
して抄紙し、水分6.0%の38g/m2 の感光性印刷
版用合紙を作成した。
【0011】〔実施例2〕紙力剤の塗布量を0.5重量
%とする以外は実施例1と同じ方法で合紙を作成した。 〔比較例1〕紙力剤を塗布しないこと以外は実施例1と
同じ方法で合紙を作成した。 〔比較例2〕比較例1の片面にポリエチレンをラミネー
トした以外は実施例1と同じ方法で合紙を作成した。ラ
ミネート方法については、特公昭57−23259号公
報に詳しく記載されている。
【0012】〔比較例3〕カチオン性高分子電解質を、
さらに5.0重量%塗布する以外は実施例1と同じ方法
で合紙を作成した。 〔体積固有抵抗値の測定〕合紙を150mm×150m
mのシートに切断し、このシートを温度20℃で湿度6
5%の環境下で3時間以上放置したのち、同じ環境下で
川口電機製作所製の高感度振動容量型ユニバーサル・エ
レクトロメーター(MMA2−17及びP−601)に
よって体積抵抗値を測定した。この体積抵抗値と測定機
の電極面積の積から合紙厚みを除して体積固有抵抗値を
求めた。
【0013】〔合紙/感光性印刷版材ずり試験〕感光性
印刷版としては厚さ0.3mmの砂目立て、陽極酸化処
理したアルミ支持体上に、エチレン性不飽和基を有する
重合性モノマー、メタアクリル系重合体、光重合開始剤
等からなる光重合系感光性組成物を乾燥塗布量が1.4
g/m2になるように塗布し、100℃、2分間乾燥さ
せた感光層を形成させた。この感光層の上に、ポリビニ
ルアルコール(ケン化度98.5モル%、重合度50
0)の水溶液を乾燥塗布量が2.4g/m2 になるよう
に塗布し、100°C、3分間乾燥させたものを使用し
た。この感光性印刷版と前記の実施例1・2及び比較例
1〜3の合紙を25℃40%RHの環境下で−8KVの
コロナ放電により密着させた。その中で比較例2はポリ
面側を感光性印刷版の水溶性酸素遮断層に密着させた。
次に、500mm×400mmのシートに切断し、25
℃40%RHの環境下ですぐに合紙を感光性印刷版材と
平行にずらしながら剥離させ、その際かかる力を、ばね
秤で測定した。
【0014】〔合紙はがれ試験〕上記感光性印刷版材と
前記実施例1、2の合紙、及び感光性印刷版材と前記比
較例1〜3の合紙をコロナ放電により密着させベルトコ
ンベアにより搬送し、合紙のはがれ有無を観察した。そ
の結果を表1に示す。
【0015】
【表1】 上記表1の結果からも判るように、実施例1、2の合紙
では、ずり応力も小さく、はがれも発生しない。これに
対して、比較例1の合紙は、はがれは発生しないが、帯
電が残存してずり応力が大きい。また、比較例2の合紙
は、体積固有抵抗値が大きすぎるため、ずり応力が非常
に大きい。したがって、比較例2の合紙では、合紙の剥
離時に合紙、又は感光性印刷版材が損傷する場合があ
る。比較例3の合紙は、体積固有抵抗値が小さすぎるた
め、合紙のはがれが発生した。
【0016】これにより、本実施例では、合紙の体積固
有抵抗値を1.5×1010〜1.2×1012Ω・cmに設
定した。このように、合紙の体積固有抵抗値を1.5×
10 10Ω・cm以上とすると、水溶性酸素遮断層が形成さ
れた感光性印刷版材との接着にて合紙はがれが防止でき
る。また、体積固有抵抗値を1.2×1012Ω・cm以下
とすると、低湿条件下での帯電も残存しにくく、種々の
自動合紙剥離装置への対応が可能となる。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る感光性印刷版材用合紙によ
れば、体積固有抵抗値を、1.5×1010〜1.2×1
12Ω・cmに設定したので、水溶性酸素遮断層を形成し
た感光性印刷版材との接着にて合紙はがれが防止でき、
さらに剥離帯電の発生し易い低湿環境下でも剥離帯電が
発生し難いので、種々の自動合紙剥離装置にも対応する
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性酸素遮断層が形成された感光性印刷
    版材に使用される合紙において、 体積固有抵抗値が1.5×1010〜1.2×1012Ω・
    cmであることを特徴とする感光性印刷版材用合紙
JP323197A 1997-01-10 1997-01-10 感光性印刷版材用合紙 Pending JPH10197992A (ja)

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Cited By (4)

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