JPH10197963A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH10197963A
JPH10197963A JP9001936A JP193697A JPH10197963A JP H10197963 A JPH10197963 A JP H10197963A JP 9001936 A JP9001936 A JP 9001936A JP 193697 A JP193697 A JP 193697A JP H10197963 A JPH10197963 A JP H10197963A
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JP
Japan
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image
film
print
photosensitive material
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JP9001936A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Morita
田 直 之 森
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バックプリント機能を有する画像記録装置であ
って、記録を義務付けられている必須項目以外にも、露
光条件やプリント枚数等の多様な情報をバックプリント
として記録することができ、より付加価値の高いプリン
トを作成することができる画像記録装置を提供する。 【解決手段】フィルムに撮影された画像を感光材料に露
光する露光手段と、感光材料の露光面と逆面に、作成す
るプリントに関連する情報を記録するバックプリント手
段とを有し、バックプリント手段は、規格で記録を義務
付けられている必須項目以外の情報も記録することによ
り、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真焼付装置のよ
うなバックプリント機能を有する画像記録装置の技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】ネガフィルムやリバーサルフィルム等の
写真フィルムに撮影された画像を感光材料(印画紙)に
露光して焼き付ける写真焼付装置においては、写真1枚
(プリント1枚)毎に、プリントに関する各種の情報、
例えば、コマ番号、フィルム画像の感光材料への焼付日
などの日付、現像所(ラボ)の符号やその他のデータ等
の、各種の情報をプリントの裏面(非露光面)に記録す
る、いわゆるバックプリントが記録されている。また、
写真の新規格である新写真システム(Advanced Photo S
ystem)では、バックプリントは1行当たり40字以上で
2行以上に規格化されると共に、フィルムに形成された
磁気記録媒体に各種の情報を記録することができ、磁気
記録された情報を読み出して、バックプリントとして記
録することも可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなバックプリ
ントに記録される情報としては、規格によって記録を義
務付けられている必須項目がある。例えば、前記新写真
システムであれば、カートリッジのID番号、コマ番
号、ラボのID番号等が必須項目としてバックプリント
の記録を義務付けられている。しかしながら、焼き増し
の手間やプリントの付加価値等を考慮すれば、より多く
の情報をバックプリントに記録するのが好ましい。
【0004】本発明の目的は、写真焼付装置のようなバ
ックプリント機能を有する画像記録装置であって、記録
を義務付けられている必須項目以外にも、露光条件やプ
リント枚数等の多様な情報をバックプリントとして記録
することができ、より付加価値の高いプリント(写真)
を作成することができる画像記録装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、フィルムに撮影された画像を感光材料に
露光する露光手段と、前記感光材料の露光面と逆面に、
作成するプリントに関連する情報を記録するバックプリ
ント手段とを有し、前記バックプリント手段は、規格で
記録を義務付けられている必須項目以外の情報も記録す
る画像記録装置を提供する。
【0006】また、前記フィルムが磁気記録媒体を有
し、前記バックプリント手段は、この磁気記録媒体に記
録された情報の少なくとも一部を記録するが好ましい。
【0007】さらに、前記露光手段は、前記フィルムに
撮影された画像を光電的に読み取り、得られた画像デー
タを画像処理して生成された記録用画像データを用い
て、この記録用画像データに応じて変調した記録光で前
記感光材料を露光するデジタルの露光手段であり、前記
バックプリント手段は、前記画像処理の情報の少なくと
も一部を記録するが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像記録装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説
明する。
【0009】図1に、本発明の画像記録装置を利用する
デジタルフォトプリンタの一例のブロック図が示され
る。図1に示されるデジタルフォトプリンタ(以下、フ
ォトプリンタ10とする)は、長尺なフィルムに多数コ
マの画像が撮影されたストリップスや、一枚のリバーサ
ルフィルムを枠体(マウント)で保持してなるスライド
等のフィルムに撮影された画像を、CCDセンサ等のイ
メージセンサで光電的に読み取り、得られた画像データ
に所定の画像処理を施して出力用の画像データとし、こ
の出力用画像データに応じて変調した記録光で感光材料
A(印画紙)を露光する、デジタルのフォトプリントシ
ステムである。
【0010】なお、本発明の画像記録装置は、このよう
なデジタルの画像記録装置に限定はされず、感光材料へ
の投影光学系を有し、フィルムに撮影された画像の1コ
マに光を照射して画像を担持する投影光を得、この投影
光を感光材料に結像して露光を行う、従来より多用され
ている直接(アナログ)露光の画像記録装置(フォトプ
リンタ)にも好適に利用可能である。
【0011】図1に示されるフォトプリンタ10は、基
本的に、フィルムFに撮影された画像を光電的に読み取
るスキャナ(画像読取装置)12と、読み取られた画像
データ(画像情報)の画像処理および画像処理条件の設
定や、フォトプリンタ10全体の操作および制御等を行
う制御装置14と、制御装置14で処理された出力用の
画像データに応じて変調した光ビームで感光材料Aを画
像露光し、また、感光材料Aすなわちプリントの裏面
(非露光面)にバックプリントを記録して、現像処理し
てプリントとして出力するプリンタ(画像記録装置)1
6とを有して構成される。ここで、このプリンタ16
は、本発明の画像記録装置にかかるものである。また、
制御装置14には、様々な条件の入力(設定)、処理の
選択や指示、色/濃度補正などの指示等を入力するため
のキーボード18aおよびマウス18bを有する操作系
18と、スキャナ12で読み取られた画像、各種の操作
指示、様々な条件の設定/登録画面等を表示するディス
プレイ20が接続される。
【0012】スキャナ12は、フィルムF(図2等参
照)等に撮影された画像を1コマずつ光電的に読み取る
装置で、光源22と、可変絞り24と、画像をR
(赤)、G(緑)およびB(青)の三原色に分解するた
めのR、GおよびBの3枚の色フィルタを有し、回転し
て任意の色フィルタを光路に作用する色フィルタ板26
と、フィルムFに入射する読取光をフィルムFの面方向
で均一にする拡散ボックス28と、フィルムFをカート
リッジ38から引き出して搬送し、各コマを順次所定の
読取位置Zに搬送する後述するフィルムキャリア30
と、結像レンズユニット32と、フィルムの1コマの画
像を読み取るエリアセンサであるCCDセンサ34と、
アンプ(増幅器)36とを有して構成される。
【0013】このようなスキャナ12においては、光源
22から射出され、可変絞り24によって光量調整さ
れ、色フィルタ板26を通過して色調整され、拡散ボッ
クス28で拡散された読取光が、フィルムキャリア30
によって光軸Rに対応する読取位置Zに位置されたフィ
ルムFの1コマの画像に入射して、透過することによ
り、フィルムFに撮影されたこのコマの画像を担持する
投影光を得る。なお、図示例において、フィルムFは前
述の新写真システム(Advanced PhotoSystem) のフィル
ムである。このフィルムFおよびフィルムキャリア30
については、後に詳述する。また、図示例のフォトプリ
ンタ10においては、フィルムキャリア30は、スキャ
ナ12の本体の所定位置に装着自在に構成される。図示
例においては、フィルムの種類やサイズ、スライド等の
フィルムの形態、トリミング等の処理等に応じて、スキ
ャナ12の本体に装着自在な専用のキャリアが容易され
ており、装着するキャリアを取り替えることにより、従
来の135サイズのネガフィルム等の各種のフィルムや
処理に対応して読み取りを行うことができる。
【0014】フィルムFの投影光は、結像レンズユニッ
ト32によってCCDセンサ34の受光面に結像され、
CCDセンサ34によって光電的に読み取られ、その出
力信号がアンプ36で増幅されて、制御装置14に送ら
れる。CCDセンサ34は、例えば、1380×920
画素のエリアCCDセンサである。また、図示例の装置
では、CCDセンサ34は半画素に対応する量だけ画素
配列方向に二次元的に移動可能に構成されており、これ
により、読取画素数を見掛け上で4倍まで増やすことが
できる。
【0015】スキャナ12においては、このような画像
読取を、色フィルタ板26の各色フィルタを順次挿入し
て3回行うことにより、1コマの画像をR,GおよびB
の3原色に分解して読み取る。ここで、フォトプリンタ
10においては、プリントを出力するための画像読取
(本スキャン)に先立ち、画像処理条件等を決定するた
めに、画像を低解像度で読み取るプレスキャンを行う。
従って、CCDセンサ34による読み取りは、1コマで
合計6回行われる。
【0016】図2(a)および図2(b)に、フィルム
Fおよびこれを収容するカートリッジ38の概略図を示
す。周知のように、新写真システムのフィルムFは、通
常は、図2(b)に示されるように、一端がカートリッ
ジ38のスプール軸40に係止されており、基本的に、
スプール軸40に巻回されてカートリッジ38に収容さ
れた状態で、プリントを依頼した顧客やラボ店等の間で
のやり取りが行われ、撮影時、フィルム現像時、プリン
ト露光時等に、カートリッジ38からフィルムのFの長
手方向と一致する引き出し方向(矢印A方向)に引き出
され、各種の処理が行われる。図2(a)に示されるよ
うに、フィルムFには、短手(幅)方向の一方の端部
(図2では下方)にパーフォレーション42,42……
か形成され、撮影画像は、このパーフォレーション42
に対応して記録され、コマXが形成される。
【0017】フィルムFの幅方向の両端には、磁気トラ
ック44(44aおよび44b)ならびに磁気トラック
48(48aおよび48b)が形成される。パーフォレ
ーション42と逆側の磁気トラック44aおよび48a
は、カメラトラックであって、カメラ等の撮影装置によ
って撮影時の情報等が記録される。他方の磁気トラック
44bおよび48bは、ラボトラックであって、ラボ店
等において、フィルムFの現像や感光材料の露光や現像
の情報等が記録される。
【0018】また、各コマXに対応して形成される磁気
トラック44には、撮影日時、撮影時のストロボ使用、
撮影された画像の天地情報(撮影時にコマXのどの辺が
上であったかの情報)、焼付・現像日等の撮影や現像の
情報や、画像タイトル(セレクトタイトル、オリジナル
タイトル)等の各コマ毎の情報が記録できる。さらに、
フィルムFの引き出し方向先端の磁気トラック48はリ
ーダー部と呼ばれる部分で、撮影に使用したカメラの機
種(カメラID)、カートリッジのID番号、CHOL
(カートリッジ38がカメラの裏面から見て右装填か左
装填かの情報)、フィルムFを現像した現像装置の機
種、フィルムFの現像日、ロールタイトル(カートリッ
ジ38すなわち全コマに共通のタイトル)等のカートリ
ッジ38全体に対応する情報が記録できる。
【0019】このような磁気情報は、カートリッジ38
の装填時や画像の撮影時におけるカメラ等の撮影装置が
有する磁気記録手段による記録、プリント作成時おける
後述するキャリア30の記録ヘッド76を用いた記録、
ラボ店の店頭等に設置される新写真システムのフィルム
Fへの磁気記録装置を用いた記録等によって、各磁気ト
ラックに記録される。
【0020】これらの磁気情報は、例えば、各情報に応
じたコードとして各トラックに記録されており、フィル
ムキャリア30(読取ヘッド78)は、この磁気情報を
読み取り、必要な情報(あるいは記録された全情報)
を、スキャナ12の本体、制御装置14、プリンタ16
等に送る。
【0021】フィルムFには、矢印Aで示される引き出
し方向で画像記録領域を挟んでアラウンドパーフォレー
ション46aが形成され、また、同先端にはノッチ46
bが、同後端側にはデタッチパーフォレーション46c
が、それぞれ形成される。これらのパーフォレーション
やノッチを有することにより、画像領域やフィルムFの
先端・後端を検出可能にしている。
【0022】図3にフィルムキャリア30の概略斜視図
を、図4に概略平面図を、それぞれ示す。フィルムキャ
リア30(以下、キャリア30とする)には、台座50
の一方の端部に現像済のフィルムFを収容するカートリ
ッジ38を装填するカートリッジ装填部52が形成さ
れ、逆側の端部に、カートリッジ38から引き出された
フィルムFを巻き取るフィルム収容部(仮巻取部)54
が形成される。また、台座50の上面のカートリッジ装
填部52とフィルム収容部54との間には、両者をつな
ぐ様にして、フィルムFの搬送路56が形成され、この
搬送路56を覆うようにして、開閉自在なカバー58が
配置される。
【0023】図4に示されるように、台座50に形成さ
れる搬送路56のほぼ中央部には、読取光が通過するた
めの開口60が形成される。この開口60は、キャリア
30がスキャナ12本体の所定の位置に装着された際
に、その中心が光軸Rと一致するように形成されてお
り、すなわち、この開口60が、読取位置Zとなる。ま
た、カバー58には、台座50の開口60に対応して開
口62が形成されており、フィルムFを透過した画像を
担持する投影光は、この開口62を通過して結像レンズ
ユニット32に入射して、CCDセンサ34に結像され
る。なお、フィルムFの開口60に位置決めされたコマ
の周辺は、圧着板64によって搬送路56に押圧され
る。
【0024】キャリア30のカートリッジ装填部52に
は、カートリッジ38のスプール40に係合する図示し
ないスプールドライバと、このスプールドライバを駆動
するモータ66が配置される。このモータ66は、正逆
転可能なモータで、スプールドライバを介してスプール
40を回転することにより、カートリッジ38からフィ
ルムFを送り出し、逆方向に回転してフィルムFをスプ
ール40に巻取る。このカートリッジ装填部52では、
所定位置にカートリッジ38が装填されると、図示しな
いカートリッジ38の挿通口を開放してフィルムFを引
き出し可能にすると共に、カートリッジ38から引き出
したフィルムFを収納した後は、この挿通口を閉塞す
る。
【0025】搬送路56には、カートリッジ38からの
フィルムFの引き出し方向すなわちカートリッジ装填部
52からフィルム収容部54に向かって、フィードロー
ラ68a,68b,68cおよび68dが配置されてい
る。このフィードローラ68a〜68dは、正逆転可能
なモータ70の駆動によって回転して、フィルムFをカ
ートリッジ38から引き出す方向および巻き取る方向に
搬送する。また、フィルム収容部54には、フィードロ
ーラ68a〜68dと共にモータ70によって回転され
る巻取軸72が配置されており、搬送路56からフィル
ム収容部54に送り込まれるフィルムFを図示しないガ
イド等によって巻回軸72に巻き付け、この巻回軸72
に一時的に巻取る。
【0026】読取時には、フィルムFは引き出し方向
(矢印A方向)に間欠搬送されて、各コマが順次開口6
0(読取位置Z)に搬送され、読み取りに供され、必要
なコマの読み取りが終了すると、逆方向(巻き取り方
向)に搬送されて、スプール40に巻き取られてカート
リッジ38に収納される。
【0027】キャリア30のカバー58(その内面)に
は、フィルムFの磁気トラック44および48に対応す
る磁気ヘッド部74が設けられている。磁気ヘッド部7
4は、読取位置Zとなる開口60の引き出し方向上流側
のフィードローラ68aと68bとの間に設置されてお
り、フィルムFの磁気トラック44および48に磁気情
報を記録する記録ヘッド76と、磁気トラック44およ
び48に記録された磁気情報を読み取る読取ヘッド78
とを有する。他方、台座50の搬送路56には、記録ヘ
ッド76および読取ヘッド78の個々に対応してバック
アップローラ80が配置され、記録ヘッド76および読
取ヘッド78と、フィルムF(磁気トラック)とを確実
に接触している。
【0028】カートリッジ38が装填されると、フィル
ムFが引き出されて先端がフィルム収容部54に搬送さ
れるが、その際に、リーダ部である磁気トラック48
は、記録ヘッド76によって必要な磁気情報が記録さ
れ、また、読取ヘッド78によって磁気情報が読み取ら
れ、スキャナ12の本体、制御装置14、プリンタ16
等に情報が送られる。また、フィルムFの各コマXの磁
気トラック44は、対応するコマが開口60(読取位置
Z)に搬送されて画像読取に供されるに先立ち、同様に
記録ヘッド76によって必要な磁気情報が記録され、ま
た、読取ヘッド78によって磁気情報が読み取られ、ス
キャナ12の本体、制御装置14、プリンタ16等に情
報が送られる。
【0029】フィードローラ68bの近傍には、光学セ
ンサ82が配置されている。この光学センサ82は、例
えばフォトインタラプタで、前述のフィルムFのアラウ
ンドパーフォレーション46a、ノッチ46b、デタッ
チパーフォレーション46c等の検出や、フィルムFに
記録されたDXコード(バーコード)の読み取り利用さ
れる。なお、図中の符号84は、必要に応じて、読取位
置ZにおけるフィルムF(コマ)の位置を微調整した
り、カートリッジ38からのフィルムFの引き出しや巻
取りを行うための調整手段である。
【0030】前述のように、スキャナ12で読み取られ
た画像データは、制御装置14に出力される。図5に、
制御装置14のブロック図が示される。なお、図5は主
に画像処理関連の部位を示すものであり、制御装置14
には、これ以外にも、フォトプリンタ10全体の制御や
管理を行うためのCPU、フォトプリンタ10全体を作
動するのに必要なデータを記憶するメモリ、本スキャン
における可変絞り24の絞り値を決定する手段等が配置
され、また、操作系18やディスプレイ20、さらには
スキャナ12およびプリンタ16は、このCPU等(C
PUバス)を介して各部位に接続され、画像データや制
御信号、フィルムFに磁気記録された情報等が転送され
る。制御装置14は、A/D変換器100、Log変換
器102、プレスキャン(フレーム)メモリ104、本
スキャン(フレーム)メモリ106、画像処理部108
を有する。
【0031】スキャナ12から出力されたR,Gおよび
Bの各画像データは、それぞれ、A/D変換器100で
デジタルの画像データとされ、Log変換器102でL
og変換され、プレスキャン画像データはプレスキャン
メモリ104に、本スキャン画像データは本スキャンメ
モリ106に、それぞれ記憶(格納)される。なお、A
/D変換器100から両メモリに至る間で、必要に応じ
て、画像データに、DCオフセット補正、暗時補正、シ
ェーディング補正等の各種の補正を施してもよい。
【0032】画像処理部108は、画像データの処理条
件(画像処理条件)を設定すると共に、画像データに設
定した条件に応じた画像処理を施すものである。プレス
キャンメモリ104に画像データが記憶されると、画像
処理部108は、プレスキャンメモリ104から画像デ
ータを読み出し、濃度ヒストグラムの作成や画像特徴量
の算出等を行い、色/階調補正、電子倍率、ダイナミッ
クレンジ処理、シャープネス等の各種の画像処理条件を
設定する。画像処理部108による画像処理条件の設定
が終了すると、必要に応じて、この画像処理条件に応じ
て処理されたプレスキャン画像がディスプレイ20に表
示され、必要に応じて、オペレータによる検定および色
/濃度調整等が行われ、画像処理条件が補正され、確定
される。
【0033】画像処理条件が確定すると、画像処理部1
08は、本スキャンメモリ106から本スキャン画像デ
ータを読み出し、確定された画像処理条件に応じて、画
像の色および/または階調補正、設定された電子倍率に
応じて画像の拡大/縮小処理(電子拡縮)、画像データ
のダイナミックレンジの圧縮および/または伸張処理
(画像処理による覆い焼き効果等の付与)、さらに、U
SM(アンシャープネスマスク)等によってシャープネ
ス処理(鮮鋭化処理)を施して、プリンタ16による記
録用の画像データとして、プリンタ16に出力する。ま
た、必要に応じて、特殊仕上げのプリントを作成するた
めの画像処理、例えば、ソフトフォーカス仕上げ、セピ
ア仕上げ、白黒仕上げ、軟調仕上げ、ポスタライズ仕上
げ、絵画調仕上げ等のプリントを作成するための画像処
理が行えるように構成してもよい。
【0034】これらの画像処理の情報、例えば、シャー
プネスの強度、覆い焼きレベル、軟調・硬調の調整レベ
ルや、特殊仕上げの情報等は、必要に応じて、後述する
プリンタ16のバックプリント部140にも送られる。
この点に関しては、後に詳述する。
【0035】図6にプリンタ16の概略図が示される。
プリンタ16は、本発明の画像記録装置にかかるもので
あって、制御装置14から送られた記録用画像データに
応じた感光材料Aの露光(焼付)およびバックプリン
ト、露光済の感光材料Aの現像処理(湿式処理および乾
燥)、切断を行って1枚の(仕上り)プリントとし、さ
らに、仕分けを1台の装置で行う、いわゆるミニラボに
対応する装置で、基本的に、焼付搬送装置128、光ビ
ーム走査装置130、および制御基板や電源部等が収納
される電装部132を有する焼付装置120と、現像装
置122と、乾燥装置124と、排出装置126とが組
み合わされて1台の装置として構成される。
【0036】なお、本発明の画像記録装置は、このよう
なデジタルのプリンタのみならず、従来の直接露光のプ
リンタであってもよいのは前述のとおりである。また、
図示例のプリンタ16は、1台の装置で画像記録(露
光)と現像処理とを行う、いわゆるプリンタ/プロセッ
サであるが、本発明は、これに限定はされず、記録装置
と現像装置とが別体のシステムの記録装置にも好適に利
用可能である。なお、この場合には、記録装置には、通
常、現像装置ではなく、露光済の感光材料を巻き取って
現像装置に供給するための巻取機が組み合わされる。
【0037】図7に焼付装置120の部分拡大概略図が
示される。この部分拡大図は、主に焼付搬送装置128
を示すものである。焼付搬送装置128は、ロール状に
巻回された感光材料Aを引き出して所定の経路を搬送し
つつ、画像位置情報の記録、画像露光(焼き付け)、バ
ックプリントの記録等を行う装置で、供給部134、コ
マ情報形成部136、露光部138、バックプリント部
140、リザーバ142、排出部144、および感光材
料Aをこれらの部位を経た所定経路で搬送する搬送手段
とを有するものである。
【0038】供給部134は、ロール状に巻回された感
光材料Aを遮光性の筐体に収納してなる(感光材料)マ
ガジン146を装填し、マガジン146から感光材料A
を引き出して供給する部分で、マガジン146の装填部
148と、感光材料Aをマガジン146から引き出す引
出ローラ対150と等とを有して構成される。感光材料
Aは、引出ローラ対150によってマガジン146から
引き出され、搬送方向下流(以下、下流とする)の第1
ループ形成部152に搬送される。
【0039】供給部134の下流には、第1ループ形成
部152が配置される。第1ループ形成部152は、感
光材料Aのループ(弛み)を形成することで、下流のコ
マ情報形成部136のパンチ160作動時の感光材料A
の搬送停止等を吸収する部分で、駆動ローラ154、案
内ローラ156ならびに158等を有する。引出ローラ
対150は、この第1ループ形成部152内の感光材料
Aの量(長さ)に応じて、マガジン146の感光材料A
を引き出し搬送する。
【0040】第1ループ形成部152の下流には、コマ
情報形成部136が配置される。図示例のプリンタ16
も含め、通常の写真焼付現像においては、処理の途中で
感光材料Aが切断されることはなく、帯状のままで連続
的に露光や現像処理が行われ、最後に排出装置126で
切断されて1枚のプリントとされる。そのため、感光材
料A上における画像記録位置、バックプリント位置、感
光材料Aの切断位置等を決定あるいは検出するため、プ
リント一枚(1コマ)毎の境目を示す位置情報いわゆる
コマ情報を形成する必要がある。また、排出装置126
における仕分けのため、例えばフィルム一本分等の単位
枚数毎の位置を示す、いわゆるソート情報を形成する必
要がある。
【0041】コマ情報形成部136は、このコマ情報お
よび/またはソート情報を形成する部位であって、1コ
マおよびソートの搬送方向先端に対応する位置を穿孔し
てコマ情報等を形成するパンチ160と、感光材料Aを
検出するセンサ162と、搬送ローラ対164とを有す
る。搬送ローラ対164は、後述する第2ループ形成部
166内の感光材料Aの量等に応じて、1コマに対応す
る分の感光材料Aの搬送を断続的に繰り返し、搬送停止
後、パンチ160が作動してコマ情報等が形成される。
【0042】なお、図示例のプリンタ16においては、
パンチ160を用いて感光材料Aを穿孔することによっ
てコマ情報等を形成しているが、これ以外にもドットイ
ンパクトプリンタ等の記録手段を用い、ラインやドット
等によるマークを記録することによってコマ情報等を形
成してもよい。また、この場合には、このコマ情報形成
部136の位置にバックプリント部140を配置し、こ
れにコマ情報やソート情報の形成機能を持たせてもよ
い。
【0043】コマ情報形成部136の下流には、第2ル
ープ形成部166と、副走査搬送系168と、第3ルー
プ形成部170とを有する露光部138が配置される。
図示例の装置においては、この露光部138と、図中露
光部138の左側に配置される光ビーム走査装置130
とによって露光手段が構成され、光ビーム走査装置13
0によって光ビームLを記録画像(記録用画像データ)
に応じて変調して、かつ主走査方向(図7中紙面と垂直
方向)に偏向走査すると共に、副走査搬送系168によ
って感光材料Aを所定の露光位置に保持しつつ、主走査
方向と直交する副走査方向(図中矢印b方向)に副走査
搬送することにより、光ビームLによって感光材料Aを
二次元的に走査露光して、潜像を記録する。
【0044】光ビーム走査装置130は、感光材料Aの
赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光のそれ
ぞれの露光に対応する光ビームを射出する光源、AOM
(音響光学変調器)等の変調手段、ポリゴンミラー等の
光偏向器、fθレンズ等を有して構成される、公知の光
ビーム走査装置で、前述の制御装置14(画像処理装置
108)から送られた画像データすなわち露光条件に応
じて各光ビームを変調し、この光ビームを主走査方向に
偏向して、露光位置(走査線)に入射して、主走査方向
と直交する副走査方向に搬送される感光材料Aを露光す
る。
【0045】一方、露光部138の副走査搬送系168
は、感光材料Aを所定の露光位置に保持しつつ前記副走
査方向に搬送する露光ドラム172と、副走査方向に露
光位置(走査線)を挟んで露光ドラム172に押圧され
る2本のニップローラ174および176と、コマ情報
を検出して画像記録位置を検出するセンサ178と、ガ
イド180とを有するものであり、感光材料Aは、露光
ドラム172とニップローラ174および176とによ
って、副走査搬送される。
【0046】プリンタ16において、感光材料Aが搬送
されてコマ情報がセンサ178によって検出されると、
光ビーム走査装置130が動作を開始して、さらに、感
光材料A上における記録開始位置が露光位置まで搬送さ
れると、光ビームLによる感光材料Aの走査露光が開始
される。ここで、光ビームLは主走査方向に偏向され、
感光材料Aは主走査方向と直交する副走査方向に搬送さ
れているので、結果的に感光材料Aは光ビームLによっ
て2次元的に走査され、全面的に露光される。
【0047】前記コマ情報の形成、光ビーム走査装置1
30による画像記録、後述するバックプリントの記録
は、それぞれタイミングも感光材料Aの搬送速度も異な
り、しかも、パンチ160によるコマ情報の形成時には
感光材料Aの搬送を停止する必要がある。また、露光の
際の副走査搬送の誤差は、そのまま画像のスジムラ等の
画質低下につながる。そのため、図示例においては、副
走査搬送系168の上流側に第2ループ形成部166
を、下流側に第3ループ形成部170を、それぞれ有
し、感光材料Aのループを形成する。両ループ形成部を
有することにより、副走査搬送系168による副走査搬
送に影響を与えることなく、コマ情報の形成、画像記
録、バックプリントの記録等を、それぞれ独立して行う
ことができる。
【0048】露光部138の下流には、バックプリント
部140が配置される。前述のように、プリントの裏面
(非露光面)には、プリントに関する各種の情報、いわ
ゆるバックプリントが記録される。バックプリント部1
40は、このバックプリントを記録(印字)する部位
で、印字装置182、ガイド184、センサ186、お
よび印字制御装置188を有して構成される。
【0049】印字装置182は、各種のフォトプリンタ
のバックプリントに用いられる通常の印字装置(プリン
タ)で、インクリボンカセットとシリアルドットヘッド
を用いたドットインパクトプリンタ、インクジェットヘ
ッドを用いたインクジェットプリンタ、熱転写用のイン
クリボンカセットやインクカセットと熱転写記録ヘッド
とを用いた熱転写プリンタ等が例示される。図示例の印
字装置182は、一例として、24ピンのドットインパ
クトプリンタである。この印字装置182は、印字制御
装置188によって駆動される。ここで、本発明の画像
記録装置にかかるプリンタ160においては、印字制御
装置188には、フィルムFに磁気記録されキャリア3
0で読み取られた情報、および画像処理装置108によ
る画像処理の情報が送られている。印字制御装置188
は、規格で規定されている記録を義務付けられた必須項
目以外にも、フィルムFに磁気記録された情報や画像処
理の情報等の各種の情報をバックプリントとして記録す
るように印字装置182を駆動する。
【0050】例えば、前述の新写真システムでは、撮影
を行ったカメラのID番号、カートリッジ38のID番
号、コマ番号等がバックプリントの必須項目として記録
が義務付けられている。しかしながら、新写真システム
においては、フィルムFに磁気記録できる情報は、これ
以外にも多種多様であり、また、ユーザ(プリント作成
の依頼者)が任意の情報を磁気記録することも可能であ
る。
【0051】本発明にかかるプリンタ16においては、
これらの必須項目以外にも、フィルムFに磁気記録され
た情報を全て、あるいは、フィルムFに磁気記録された
情報から任意に選択された情報を、バックプリントとし
て記録することができる。このような構成を有すること
により、より付加価値の高い、高品位なプリントを作成
することができる。
【0052】フィルムFに磁気記録され、バックプリン
トされる必須項目以外の情報としては、コマ毎のプリン
ト枚数、ユーザによる記録内容(情報)等が例示され
る。なお、フィルムFへの磁気記録方法としては、前述
のように、カメラ等の撮影装置による記録、キャリア3
0による記録(例えば、キーボード18で入力)、ラボ
店等に設置される専用の記録装置による記録等が例示さ
れる。また、バックプリントとして記録する情報の選択
も、磁気情報の記録と同様に行うことができ、あるい
は、プリント作成の際にキーボード18等を用いてオペ
レータが入力してもよい。
【0053】ここで、図示例のプリンタ16の印字装置
182は、24ピンのドットインパクトプリンタである
ので、漢字の記録が可能である。このように、漢字の印
字が可能な印字装置を用いた場合には、新写真システム
の規格で設定されるセレクトタイトルや、北海道や沖縄
のような地名等の漢字にしても間違えの無い情報をユー
ザが入力した際には、バックプリントを漢字で記録する
のが好ましい。なお、漢字の印字方法には特に限定はな
く、印字装置の種類に応じた公知の方法が各種利用可能
である。
【0054】図示例の装置においては、このようなフィ
ルムFに磁気記録された情報のみならず、画像処理装置
108で施した画像処理の情報もバックプリントとして
記録することができる。前述のように、図示例のフォト
プリンタ10は、デジタルのシステムであるので、通常
の直接露光によるフォトプリンタでは不可能あるいは困
難な画像処理、例えば、画像の鮮鋭化(シャープネ
ス)、部分的な覆い焼き効果の付与(中間階調を維持し
た、ハイライトおよびシャドーの独立した画像データの
圧縮/伸張)、周辺光量不足の補正等の各種の画像処理
(補正)を行うことが可能である。また、デジタルのシ
ステムであるので、前述のような、ソフトフォーカス仕
上げ等の特殊仕上げも容易に行うことができる。そのた
め、このように画像処理の情報をバックプリントしてお
くことにより、例えば、同じ機種のフォトプリンタ10
を用いて、再プリントや焼き増し等を行う時に、バック
プリントされた画像処理条件を入力し、これを用いて画
像処理条件を設定する装置構成とすることにより、画像
処理演算を行わなくても、あるいは画像処理演算を大幅
に簡素化して、同じ画像処理条件を設定することがで
き、作業の効率化を計ることができる。
【0055】画像処理の情報には特に限定は無く、覆い
焼き効果の付与レベル(強度)、シャープネス処理の強
度、軟調/硬調処理の強度等が例示される。また、施し
た画像処理の情報を全てバックプリントで記録するのに
は限定されず、適宜選択された情報のみを記録してもよ
い。
【0056】なお、本発明においては、画像処理情報と
フィルムFに磁気記録された情報との両方を記録するの
に限定はされず、いずれか一方であってもよい。また、
本発明においてバックプリントで記録するプリントの情
報は、このような画像処理情報や、新写真システムのフ
ィルムFに磁気記録された情報以外にも、例えば、プリ
ントの作成時にオペレータがキーボード18aやマウス
18bで入力した各種の情報(例えば、プリント作成
日、顧客に頼まれた撮影日等)、必須項目以外のスキャ
ナ12やプリンタ16の情報等も例示される。
【0057】さらに、前記磁気記録された情報や画像処
理の情報も含め、これらの各種の情報は、適宜設定され
た数字やアルファベット等からなる、適宜設定されたコ
ードで記録してもよい。
【0058】印字装置182で記録するバックプリント
の行数には特に限定はなく、1行でもよいが、前述の新
写真システムのバックプリントや、より多くの情報をバ
ックプリントで記録するためには、2行あるいはそれ以
上の複数行のバックプリントを同時に行えるのが好まし
く、印字装置182を複数設置したり、複数行記録が可
能な構成の印字装置を用いるのが好ましい。
【0059】前述の第3ループ形成部170から感光材
料Aを排出する搬送ローラ対180(および屈曲搬送部
190)は、第3ループ形成部170内の感光材料Aの
量が所定量以上になると、例えば、次ぎのコマ情報がセ
ンサ186に検出されるまで、すなわちプリント1枚分
ずつ、断続的に感光材料Aを搬送する。従って、この感
光材料Aの搬送は、センサ186によってコマ情報が検
出された時点で一旦停止するので、印字制御装置188
は、これにより感光材料A上の搬送方向(図示例では副
走査方向bと同方向)におけるバックプリント記録位置
を検知して、搬送ローラ対180等による感光材料Aの
搬送に同期して印字装置182を駆動して、感光材料A
裏面の所定位置に所定のバックプリントを記録する。こ
こで、ガイド184は、感光材料Aの搬送経路を規定す
るのみならず、印字装置182による記録時に感光材料
Aを所定位置に保持するプラテンの役目も成している。
【0060】バックプリント部140の下流には、屈曲
搬送部190が配置され、その下流には、センサ192
および第1カッタ194が配置される。第1カッタ19
4は通常の作動状態では使用されず、例えば、露光操作
を終了した後に、後述するリザーバに収納される露光済
の感光材料Aをすべて排出するため等に使用するもので
ある。
【0061】第1カッタ194の下流には、リザーバ1
42が配置される。露光された感光材料Aは、このリザ
ーバ142に一旦収容され、現像処理の進行に応じて、
あるいは、露光後の時間経過に応じて、リザーバ142
から排出されて、次ぎの工程に搬送される。このリザー
バ142を有することにより、現像処理と露光の時間差
(通常、現像処理のほうが時間がかかる)を吸収した効
率のよい動作を可能とし、また、露光後に時間を措かず
現像処理を行うことによって発生する潜像退行の発生を
防止することができる。
【0062】リザーバ142の下流には屈曲搬送部19
6が配置され、感光材料Aは、この屈曲搬送部196に
よってリザーバ142から排出部144に搬送される。
排出部144は、第2カッタ198と、その下流の第4
ループ形成部200とから構成される。第2カッタ19
8は、トラブル等の際に感光材料Aを緊急切断するため
のカッタで、例えば、現像装置122等でトラブルが発
生した際に、この第2カッタ198で感光材料Aを切断
することにより、リザーバ142に収納される露光済の
感光材料Aに悪影響が及ぶのを防止する。第4ループ形
成部200は、現像装置122によって感光材料Aが不
要に引っ張られ、損傷するのを防止するためのループを
形成する部分で、下流に向かって、案内ローラ202、
搬送手段204等を有し、搬送手段204による搬送速
度すなわち現像装置122における処理速度と屈曲搬送
部196による感光材料Aの搬送に応じてループが形成
される。
【0063】図示例のプリンタ16においては、露光済
の感光材料Aは排出部144から現像装置122に搬入
される。現像装置122は、使用する感光材料Aの種類
に応じた湿式の現像処理装置であって、例えば感光材料
Aが銀塩写真感光材料であれば、図6に示されるよう
に、発色現像槽206、漂白定着槽208、水洗槽21
0a、210b、210cおよび210dを有するもの
であり、露光済の感光材料Aは、各処理槽に順次浸漬さ
れ、所定の処理を施されて現像され、潜像が顕像化され
る。現像が終了した感光材料Aは、次いで乾燥装置12
4において、公知の方法で乾燥され、排出装置126に
搬送される。
【0064】排出装置126は、切断部212とソータ
214とからなる。切断部212は、コマ情報を検出し
て、それに応じて感光材料Aを切断し、1枚のプリント
とし、一方、ソータ214は、多数の棚を有する通常の
ソータであって、切断部212によるソート情報の検出
結果に応じて回転あるいスライドして、プリントを収納
する棚を切り換えることにより、ソート情報に応じた所
定枚数のプリントを仕分して収納する。
【0065】以下、フォトプリンタ10の作用を説明す
る。オペレータは、先ず、光源18の光量等、フォトプ
リンタ10が適正な状態であることを確認すると共に、
プリントを作成する(読み取る)フィルムに応じたキャ
リアをスキャナ12の本体の所定位置に装着する。ここ
では、新写真システムのフィルムFのプリントを作成す
るとして、キャリア30が装着される。
【0066】次いで、オペレータは、カートリッジ38
をカートリッジ装填部52に装填する。これにより、フ
ィルムFの先端が引き出され、フィルム収容部54の巻
取軸72に係合される。この搬送の際に、磁気トラック
48がキャリア30の磁気ヘッド部74を通過し、この
際に、フィルムFの磁気トラック48に必要な磁気情報
が記録され、また、記録されている磁気情報が読み出さ
れ、必要な情報が、スキャナ12、制御装置14および
プリンタ16の各部位に送られる。また、本発明を利用
するフォトプリンタ10においては、この磁気情報は、
プリンタ16のバックプリント部140の印字制御装置
188にも送られる。なお、磁気ヘッド部74によって
フィルムの各磁気トラックに磁気記録された情報は、磁
気ヘッド部74で読み取って各部位に送ってもよく、あ
るいは、磁気ヘッド部74による記録と同時(あるいは
前後)にプリントの情報として各部位に送られていても
よい。
【0067】一方、オペレータは、マウス38、ディス
プレイ40等を用いて、プリントを作成(読み取る)す
るコマ、プリント枚数等の必要な指示を入力する。その
後、フォトプリンタ10の状態を確認した後にオペレー
タがプリント作成開始の指示を出すと、キャリア30の
各搬送手段が駆動して最初に読み取られるコマ目が開口
60(読取位置Z)に搬送され、スキャナ12による読
み取りが開始される。この搬送途中で、このコマは磁気
ヘッド部74を通過するので、その際に、前記磁気トラ
ック48と同様に、このコマの磁気トラック44に磁気
情報の記録、および読み取りが行われ、必要な情報が、
スキャナ12、制御装置14、プリンタ16、印字制御
装置188に送られる。
【0068】スキャナ12においては、まず、プレスキ
ャンが行われ、光源22から射出された読取光が、可変
絞り24で光量調整され、光路に挿入された例えばGフ
ィルタで調光されてフィルムFの1コマ目に入射して透
過し、このコマに撮影された画像(G画像)を担持する
投影光が得られる。この投影光は、結像レンズユニット
32によってCCDセンサ34に結像されて、フィルム
FのG画像が読み取られる。この画像データは、アンプ
100で増幅されて制御装置14に送られ、A/D変換
器102でA/D変換され、log変換器104でlo
g変換され、プレスキャンメモリ104に記憶される。
G画像の読み取りが終了すると、同様にして、B画像、
R画像が読み取られ、順次プレスキャンメモリ42に格
納されて、プレスキャンが終了する。プレスキャン画像
データに応じた可変絞り24の調整等が行われた後、続
けて、本スキャンが開始され、プレスキャンと同様に、
フィルムFのG画像、B画像およびR画像が、順次読み
取られて制御装置14に送られ、本スキャンメモリ10
6に格納される。
【0069】一方、制御装置14においては、画像処理
装置108がプレスキャンメモリ42からプレスキャン
画像データを読み出し、濃度ヒストグラムの作成、画像
特徴量の算出等を行い、画像処理条件を設定し、ディス
プレイ40にプレスキャン画像が表示される。次いで、
必要に応じて、ディスプレイ40に表示された画像を用
いてオペレータによる検定が行われ、キーボード36等
を用いて色および/または濃度の調整が行われる。画像
処理条件が確定すると、本スキャンメモリ44に格納さ
れた画像データが画像処理装置46によって読み出さ
れ、確定された画像処理条件に応じて色/濃度補正等の
所定の画像処理が施され、出力用の画像データとしてプ
リンタ16に出力される。また、この画像処理の情報
は、プリンタ16のバックプリント部140の印字制御
装置188にも送られる。1コマ目の読取(本スキャ
ン)が終了すると、キャリアによってフィルムFが1コ
マ分搬送され、次ぎのコマの画像が読み取られ、以下同
様に、3コマ目、4コマ目…と、順次、読み取りが行わ
れる。
【0070】他方、プリンタ16においては、画像デー
タが送られると、この画像データに各AOM122を駆
動して光ビーム走査を開始すると共に、コマ情報が形成
された感光材料Aが副走査搬送され、画像データに応じ
て変調して主走査方向に偏向した光ビームで走査露光を
行い、感光材料Aに潜像を形成する。
【0071】露光された感光材料Aは、第3ループ形成
部170に搬入され、ここの感光材料Aの量に応じて1
コマずつ断続的に搬送ローラ対180および屈曲搬送部
190によって搬送される。感光材料Aの各コマは、こ
の搬送によってバックプリント部140を通過して、印
字装置182によってバックプリントを記録される。こ
こで、本発明にかかるプリンタ16においては、印字制
御装置188にキャリア30に磁気記録された情報、画
像処理装置108における画像処理の情報が送られてお
り、印字制御装置188は、規格で記録を義務付けられ
ている必須項目以外に、送られた情報の中から全情報あ
るいは記録を指示されている情報も記録するように、印
字装置182を駆動して、バックプリントを記録する。
【0072】バックプリントを記録された感光材料A
は、リザーバ142を経て排出部144から現像部12
2に搬送され、現像部122において、発色現像、漂白
定着、水洗の各処理を順次施されて現像され、乾燥部1
24で乾燥され、排出部126でプリント毎に切断さ
れ、ソータ214で仕分されて収納される。
【0073】以上、本発明の画像記録装置について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良およ
び変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0074】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
画像記録装置によれば、フィルムに磁気記録された情報
や画像処理の情報等、プリントに関する多様な情報をバ
ックプリントとして記録することができるので、付加価
値の高い高品位なプリントの作成や、再プリント等の際
の画像処理条件の設定の簡易化等を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録装置の一例を利用するデジタ
ルフォトプリンタのブロック図である。
【図2】(a)および(b)は、新写真システムのフィ
ルムおよびカートリッジを説明するための概略図であ
る。
【図3】図1に示されるデジタルフォトプリンタに装着
される新写真システム用のキャリアの概略斜視図であ
る。
【図4】図3に示されるキャリアの概略平面図である。
【図5】図1に示されるデジタルフォトプリンタの制御
装置を概念的に示すブロック図である。
【図6】図1に示されるデジタルフォトプリンタのプリ
ンタの概念図である。
【図7】図6に示されるプリンタの焼付搬送装置の概念
図である。
【符号の説明】 10 (デジタル)フォトプリンタ 12 スキャナ 14 制御装置 16 プリンタ 30 キャリア 44,48 磁気トラック 74 磁気ヘッド部 108 画像処理部 120 焼付装置 122 現像装置 124 乾燥装置 126 排出装置 128 焼付搬送装置 130 光ビーム走査装置 140 バックプリント部 182 印字装置 188 印字制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムに撮影された画像を感光材料に露
    光する露光手段と、 前記感光材料の露光面と逆面に、作成するプリントに関
    連する情報を記録するバックプリント手段とを有し、 前記バックプリント手段は、規格で記録を義務付けられ
    ている必須項目以外の情報も記録する画像記録装置。
  2. 【請求項2】前記フィルムが磁気記録媒体を有し、前記
    バックプリント手段は、この磁気記録媒体に記録された
    情報の少なくとも一部を記録する請求項1に記載の画像
    記録装置。
  3. 【請求項3】前記露光手段は、前記フィルムに撮影され
    た画像を光電的に読み取り、得られた画像データを画像
    処理して生成された記録用画像データを用いて、この記
    録用画像データに応じて変調した記録光で前記感光材料
    を露光するデジタルの露光手段であり、前記バックプリ
    ント手段は、前記画像処理の情報の少なくとも一部を記
    録する請求項1または2に記載の画像記録装置。
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