JPH10197904A - 光学素子 - Google Patents

光学素子

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JPH10197904A
JPH10197904A JP9000302A JP30297A JPH10197904A JP H10197904 A JPH10197904 A JP H10197904A JP 9000302 A JP9000302 A JP 9000302A JP 30297 A JP30297 A JP 30297A JP H10197904 A JPH10197904 A JP H10197904A
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JP
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optical element
diffraction grating
transparent display
electrode
diffraction
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JP9000302A
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Hiroshi Mori
啓 森
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回折格子と透明状態が選択的に制御され、回
折格子数を可変でき、波長の異なるレーザ光の同時照射
に対して選択的に回折できる光学素子を得ることを目的
とする。 【解決手段】 回折格子のパターンに形成された透明表
示電極3と、透明表示電極3に対向する対向電極8を有
するエレクトロクロミック素子から成り、回折格子の発
現及び消減を電気的に制御する。異なる色の複数のエレ
クトロクロミック素子を重ね、発振波長の異なる複数の
レーザ光を用いて特定の回折光を任意に切り換えるよう
になす。独立する複数の透明表示電極によって回折格子
パターンを形成し、透明表示電極を選択して回路格子数
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気化学の酸化還
元反応による色変化を利用して、回折光を電気的に制御
する光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、回折格子は、例えば透明
基板上のメタルをパターニングし、或いは透明基板上の
屈折率の異なる透明層をパターニングして形成されてお
り、格子を取り換えない限り回折角度を変えることはで
きない。ましてや、従来の回折格子では光が回折されず
そのまま直進するいわゆる透明状態への切り換えはでき
なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、回折
格子を構成する光学素子においては、回折格子パターン
は固定されており、使用目的に合わせて必要な回折格子
が装着されることになる。従って、使用される回折格子
は、その度に取り替えなければならない。また、発振波
長の異なる複数のレーザ光の場合、従来の回折格子であ
れば選択なしに無条件に全てのレーザ光を回折してしま
う。
【0004】本発明は、上述の点に鑑み、回折格子と透
明状態の選択を可能にし、また、複数のパターンの回折
格子が必要な場合、回折格子の取り替えを不要とし、或
いは、波長の異なるレーザ光の同時照射に対しても選択
的に回折現象の得られる光学素子を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学素子
は、回折格子のパターンに形成された透明表示電極と対
向電極とを有するエレクトロミック素子からなり、回折
格子の発現及び消失を電気的に制御する構成とする。
【0006】この構成においては、エレクトロクロミッ
ク素子の透明表示電極及び対向電極間に電圧を印加して
エレクトロクロミック溶液に電流を流すことによって、
透明表示電極が発色し、透明表示電極による回折格子が
発現する。逆極性の電圧を印加することにより、透明表
示電極の発色が消え、透明表示電極は透明状態となり、
回折格子が消失する。これによって、回折格子と透明状
態を電気的に選択できる光学素子が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る光学素子は、回折格
子のパターンに形成された透明表示電極と、この透明表
示電極に対向する対向電極を有するエレクトロクロミッ
ク素子から成り、回折格子の発現及び消失を電気的に制
御するようにした構成とする。
【0008】本発明は、上記光学素子において、エレク
トロクロミック素子と回折格子が発色する色素の光吸収
波長域を発振波長とするレーザ光とを組み合わせ、回折
光をオン、オフ制御するようにした構成とする。
【0009】本発明は、上記光学素子において、回折格
子の発色する色が異なる複数のエレクトロクロミック素
子を重ね、発振波長の異なる複数のレーザ光を用い、特
定の回折光を任意に切り換えるようにした構成とする。
【0010】本発明は、上記光学素子において、独立す
る複数の透明表示電極によって回折格子パターンが形成
され、複数の透明表示電極に対して選択的に電圧を印加
して回折格子数を制御するようにした構成とする。
【0011】以下、図面を参照して本発明による光学素
子の実施例を説明する。
【0012】図1は、本発明の光学素子の一実施例を示
す。本例の光学素子1は、図3に示す回折格子のパター
ンを有する透明表示電極3が形成された表示基板4と、
図4に示す対向電極8が形成された対向基板9を透明表
示電極3及び対向電極8が内側となるようにスペーサ1
0を介して対向配置して封止し、両基板4及び9間にエ
レクトロクロミック(EC)溶液11を封入して構成さ
れる。
【0013】表示基板4は、図3A,B,Cに示すよう
に、透明絶縁基板、例えばガラス基板2の一主面上の中
央に、回折格子パターンとなるように所定の幅の複数の
線状部3aが所定ピッチで配列され、枠状連結部3bに
て連結されてなる透明表示電極3が形成されて成る。
【0014】対向基板9は、図4A,Bに示すように、
透明絶縁基板、例えばガラス基板7の一主面上の周辺
部、即ち図示の例では丁度表示基板4の透明表示電極3
に対応する中央を除く周辺部に例えば透明電極或いは金
属電極からなる対向電極8が形成されて成る。
【0015】透明表示電極3による回折格子パターンの
線状部3aは、例えば1mm当たり50本(即ち50本
/mm)配列されており、線状部3aの幅w1 は例えば
10μm、線状部3a間の間隔w2 は例えば10μmと
される。
【0016】エレクトロクロミック溶液11のエレクト
ロクロミック材としては、種々のエレクトロクロミック
材を用いることができる。例えばジシアノフェニルビオ
ロゲンは緑色の着色層を析出し、ヘプチルビオロゲンは
赤紫色の着色層を析出し、沃化銀は黒色の着色層を析出
する。
【0017】調整されたエレクトロクロミック溶液組成
の例を示す。緑色を析出するエレクトロクロミック溶液
は、ジシアノファニルビオロゲン0.02M、フエロシ
アン化カリウム0.02M、次亜リン酸ナトリウム1.
0M、塩化カリウム1.0Mで構成される。赤紫色を析
出するエレクトロクロミック溶液は、ヘプチルビオロゲ
ン0.02M、フエロシアン化カリウム0.02M、次
亜リン酸ナトリウム1.0M、塩化カリウム1.0Mで
構成される。
【0018】そして、図1に示すように、かかる光学素
子1においては、その透明表示電極3及び対向電極8間
に極性反転スイッチ12を介して電源13が接続され
る。
【0019】次に、かかる構成の光学素子1の動作を説
明する。極性反転スイッチ12を介して対向電極8が正
電位、透明表示電極3が負電位となるようにエレクトロ
クロミック溶液11に電流を流す。これによって、エレ
クトロクロミック溶液11が例えばジシアノフェニルビ
オロゲン溶液としたときには、還元されたジシアノフェ
ニルビオロゲンカチオンラジカルが負電位の透明表示電
極3に析出し、透明表示電極3が緑色に着色(発色)す
る。之によって、緑色に発色した回折格子パターンが発
現する。
【0020】このジシアノフェニルビオロゲンでは、図
14の透過率特性(着消色吸収スペクトル)で示すよう
に、着色吸収スペクトル9において波長530nmに透
過ピークがあり、波長500nm以下と波長600nm
〜750nmに光吸収域がある。bは消色吸収スペクト
ルである。この光吸収波長域に発振波長をもつレーザ光
1 を緑色の回折格子が発現した光学素子1に照射する
と、回折現象が生ずる。即ち、レーザ光L1 は光学素子
1を透過するとき回折され、0次,+1次,−1次,+
2次,−2次,‥‥の回折光L2 が得られる。但し、こ
こで、530nmにおいては僅かの吸収が認められる。
よって、この530nmの波長の光でも回折現象が生ず
るが、これは無視できる程の現象である。
【0021】この場合、レーザ光L1 の照射方向は、表
示基板4から対向基板9に向かう方向、又はその逆の方
向のいずれでもよい。
【0022】次に、極性反転スイッチ12を切換えて、
透明表示電極3が正電位、対向電極8が負電位となるよ
うにエレクトロクロミック溶液11に消去電流を流せ
ば、透明表示電極3上の析出物はエレクトロクロミック
溶液11中に溶解し、消色する。之によって、回折格子
は消減する。
【0023】回折格子が消減した状態では、光学素子1
は透明基板と同等となり、光学素子1に照射されたレー
ザ光L1 は、回折されず直進して透過する。
【0024】一方、エレクトロクロミック溶液11とし
てヘプチルビオロゲン溶液を用いるときは、赤紫色の回
折格子が発現する。このヘプチルビオロゲンは図15の
透過率特性(着消色吸収スペクトル)で示すように、着
色吸収スペクトルcにおいて、550nm付近(510
〜570nm)と780nm以上に光吸収域をもち、4
50nm付近(420〜480nm)と680nm付近
(620nm〜720nm)に光透過域をもつことか
ら、この光吸収波長域に相当するレーザ光を照射する
と、回折現象が生ずることになる。図15のdは消色ス
ペクトルである。
【0025】エレクトロクロミック溶液11として、沃
化銀を用いるときは、黒色の回折格子が発現する。この
場合は、可視域全体が吸収帯なので、色選択性がないこ
とになる。即ち、全波長域に対して回折現象が生じるこ
とになる。
【0026】このように、エレクトロクロミック材料の
選択により、例えばジシアノフェニルビオロゲンでは緑
色、ヘプチルビオロゲンでは赤紫色、沃化銀では黒色等
に発色し、吸収波長域の異なる回折格子が形成できるこ
とになる。そして上記実施例によれば、透明表示電極に
より、電気的に回折格子の発現及び消失を制御すること
ができる。即ち光学素子を回折格子として、或いは透明
基板として選択的に使用することができる。
【0027】図2は、本発明による光学素子の他の例を
示す。本例の光学素子21は、対向基板として、図5に
示す対向基板16を用いる。即ち、この対向基板16
は、図5A,Bに示すように、透明絶縁基板、例えばガ
ラス基板7の一主面上に全面にわたって透明電極による
対向電極8を形成すると共に、この対向電極8の中央即
ち、表示基板4側の透明表示電極3に対応する部分に透
明絶縁体層15を形成して成る。光学素子21の表示基
板4、エレクトロクロミック溶液11等、その他の構成
は、図1,図3と同様であるので重複説明を省略する。
【0028】この構成においても、図1と同様の動作を
し、同様の効果を奏するものである。
【0029】図6は、本発明の光学素子の他の実施例を
示す。本例の光学素子23では、図7に示す独立した複
数の透明表示電極にて回折格子のパターンが形成された
表示基板24が用いられる。即ち、この表示基板24は
図7A,B,Cに示すように、透明絶縁基板、例えばガ
ラス基板2上の中央に、複数の所定幅の線状部25aが
所定ピッチで配列され各一端が連結されてなる第1の櫛
歯状電極部25と、複数の所定幅の線状部26aが所定
ピッチで配列され各一端が連結されてなる第2の櫛歯状
電極部26とが、互いにその線状部25a,26aが噛
み合うように、即ち線状部25a及び26aが交互に配
列されるようにした透明表示電極を形成して構成され
る。透明表示電極27の第1の電極部25と、第2の電
極部26とは、夫々独立に電位が与えられるように端子
1 ,t2 が導出される。
【0030】第1の電極部25の線状部25aは例えば
1mm当たり25本(即ち25本/mm)、第2の電極
部26の線状部26aも同様に1mm当たり25本(即
ち25本/mm)配列されて成り、従って、第1及び第
2の電極部25及び26の線状部25a及び26aの合
計は1mm当たり50本(即ち50本/mm)となる。
各線状部25及び26の幅w3 ,w4 は例えば10μ
m、線状部25及び26間の間隔w5 は例えば10μm
とされる。
【0031】そして、本例の光学素子23は、図7の表
示基板27と、例えば前述の図4の対向基板9とを夫々
の透明表示電極27及び対向電極8が内側となるように
スペーサ10を介して対向配置して封止し、この両基板
27及び9間に前述と同様のエレクトロクロミック溶液
11を封入して構成される。
【0032】この光学素子23においては、その透明表
示電極27と対向電極8間に極性反転スイッチ12を介
して電源13が接続されるも、特に透明表示電極27で
は図示せざるも選択スイッチを介して端子t1 及びt2
を接続して極性反転スイッチ12及び電源13を通じて
第1及び第2の電極部25及び26に同一電位を与え、
或いは一方の端子t1 又はt2 のみを極性反転スイッチ
12及び電源13に接続して、第1又は第2の電極部2
5又は26のいずれか一方のみに電位を与えるようにな
す。
【0033】かかる構成の光学素子23においては、回
折格子となる透明表示電極27の第1の電極部25と第
2の電極部26に対する接続を制御することによって、
回折格子の本数を変えることができる。即ち、例えば第
1の電極部25と第2の電極部26を接続して、両電極
部25及び26が負電位、対向電極8が正電位となるよ
うにエレクトロクロミック溶液11に電流を流すと、之
によって図8Aの斜線で示すように透明表示電極27の
第1及び第2の電極部25及び26の双方にエレクトロ
クロミック材が析出し着色される。この着色によって発
現した回折格子の本数は、第1及び第2の電極部25及
び26の線状部25a及び26aの合計の本数(即ち5
0本)となる。
【0034】次に、第1の電極部25又は第2の電極部
26のいずれか一方、例えば第1の電極部25のみ負電
位とし、対向電極8を正電位とするようにエレクトロク
ロミック溶液11に電流を流すことによって、図8Bの
斜線で示すように、透明表示電極29の一方の第1の電
極部25にのみエレクトロクロミック材が析出し着色さ
れる。この一方の電極部25の着色によって発現した回
折格子の本数は第1の電極部25の線状部25aの本数
(即ち25本)となる。
【0035】このように、回折格子となる透明表示電極
27の第1及び第2の電極部25及び26の接続を制御
することにより、回折格子の本数を制御することがで
き、この結果、回折角度を制御することができる。
【0036】尚、図示せざるも、図7の表示基板24と
図5の対向基板16を組み合わせて同様の光学素子23
を構成することもできる。
【0037】上例では透過型仕様の光学素子について説
明した。図9及び図10は、反射型仕様の光学素子に適
用した場合の本発明の他の実施例を示す。
【0038】図9の例の光学素子31は、例えば図11
に示す対向基板33を用いる。即ち、この対向基板33
は、絶縁基板、例えばガラス基板7の一主面上の周辺部
に対向電極8を形成し、その中央部に例えばAlによる
反射ミラー34を形成して構成される。本例の光学素子
31は、対向基板33と、例えば図3の表示基板4又は
図7の表示基板24とを夫々の対向電極8及び透明表示
電極3又は27が内側となるようにスペーサ10を介し
て対向配置して封止し、この両基板33及び4(又は2
4)間にエレクトロクロミック溶液11を封入して構成
される。
【0039】かかる反射型仕様の光学素子31において
は、上例と同様に透明表示電極3(又は27)が負電
位、対向電極8が正電位となるようにエレクトロクロミ
ック溶液11に電流を流すことによって、透明表示電極
3(又は27)にエレクトロクロミック材が析出し着色
される。この着色で回折格子が発現する。そして、回折
格子が発現された光学素子31に対して表示基板4(又
は24)側から上側と同様のレーザ光L3 を照射するこ
とにより、回折格子を透過した光は回折現象を起こすと
共に、その回折光L4 が反射ミラー34に反射して再び
回折格子を透過して回折現象を起こし、回折光L5 が得
られる。
【0040】図10の例の光学素子36は、例えば図1
2に示す対向基板37を用いる。この対向基板37は絶
縁基板、例えばガラス基板7の一主面上の全面に対向電
極8を形成し、この対向電極8の中央部に透明絶縁体層
(透明でなくても可)38を介して例えばAlによる反
射ミラー34を形成して構成される。本例の光学素子3
6は、この対向基板37と、例えば図3の表示基板4又
は図7の表示基板24とを夫々の対向電極8及び透明表
示電極3(又は27)が内側となるようにスペーサ10
を介して対向配置して封止し、この両基板37及び4
(又は24)間にエレクトロクロミック溶液11を封入
して構成される。
【0041】この構成の反射型仕様の光学素子36にお
いても、図9と同様に、回折格子が発現された状態で表
示基板4(又は24)側からレーザ光L3 を照射するこ
とにより、回折格子を透過して回折現象が起こり、その
回折光L4 が反射ミラー34で反射することにより、再
び回折格子を透過して回折現象を起こし回折光L5 が得
られる。
【0042】図13は、本発明による光学素子の更に他
の実施例を示す。この光学素子40は、複数種のレーザ
光源41及び42と、異なる色の回折格子を発現する複
数種のエレクトロクロミック素子(いわゆる光学素子)
43,44とから構成される。
【0043】即ち、図示の例では、エレクトロクロミッ
ク溶液11Aを有し、緑色のエレクトロクロミック材が
析出され緑色の回折格子が発現する第1のエレクトロク
ロミック素子、即ち光学素子43と、エレクトロクロミ
ック溶液11Bを有し赤紫色のエレクトロクロミック材
が析出され赤紫色の回折格子が発現する第2のエレクト
ロクロミック素子、即ち光学素子44が重ね合わされ、
之に対して、波長530nmの緑色のレーザ光hν1
照射する第1のレーザ光源41と、波長700nmの赤
色のレーザ光hν2 を照射する第2のレーザ光源42を
配置して構成される。尚、図において、図1と対応する
部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0044】この構成の光学素子40においては、次の
ような動作をする。 第1及び第2の光学素子43,44に回折格子(E
C回折格子)が発現せず、共に透明状態である場合に
は、2種のレーザ光hν1 及びhν2 は回折されること
なく、直進する。 緑色に発色する第1の光学素子43が透明状態で、
赤紫色に発色する第2の光学素子44の回折格子(EC
回折格子)が発現している場合には、緑色のレーザ光h
ν1 のみ回折現象が生じ、赤色のレーザ光hν2 は回折
せずに直進する。 赤紫色に発色する第2の光学素子44が透明状態
で、緑色に発色する第1の光学素子43の回折格子(E
C回折格子)が発現している場合には、赤色のレーザ光
hν2 のみ回折現象を生じ、緑色のレーザ光hν1 は回
折せずに直進する。 緑色に発色する第1の光学素子43の回折格子(E
C回折格子)、赤紫色に発色する第2の光学素子44の
回折格子(EC回折格子)が共に発現している場合に
は、赤色と緑色のレーザ光hν2 及びhν1 共に回折現
象を生ずる。これらを表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】かかる構成の光学素子40によれば、吸収
波長の異なる回折格子を発現する複数のエレクトロクロ
ミック素子(即ち光学素子)43,44と発振波長の異
なる複数のレーザ光hν1 ,hν2 との組み合わせによ
り、特定の回折光を任意に切り換えることが可能にな
る。
【0047】尚、図13において、表示基板として図7
の表示基板24を用いれば、格子数の制御も可能とな
る。又、図11,図12の反射ミラー34を有する対向
基板33,37を用いれば、反射型仕様の光学素子40
が構成される。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る光学素子によれば、回折格
子の発現及び消減を電気的に制御することができ、1つ
の光学素子で回折格子及び透明状態を選択することがで
きる。
【0049】エレクトロクロミック素子と、その回折格
子が発色する色素の光吸収波長域を発振波長とするレー
ザ光を組み合わせるときは、回折光のオン・オフ即ち発
生、消減を制御することができる。
【0050】回折格子の発色する色が異なる複数のエレ
クトロクロミック素子を重ね、発振波長の異なる複数の
レーザ光と組み合わせるときは、特定の回折光を任意に
切り換えて使用できる光学素子が得られる。
【0051】独立する複数の透明表示電極によって回折
格子のパターンを形成し、その回折格子の透明表示電極
をそれぞれ独立に選択して電圧を印加するときは、回折
格子数を制御することかでき、回折角度が可変可能な光
学素子が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学素子の第1実施例を示す構成
図である。
【図2】本発明に係る光学素子の第2実施例を示す構成
図である。
【図3】A 第1実施例に係る表示基板の平面図。 B 図3AのA−A線上の断面図。 C 図3AのB−B線上の断面図。
【図4】A 第1実施例に係る対向基板の平面図であ
る。 B 図4AのC−C線上の断面図である。
【図5】A 第2実施例に係る対向基板の平面図であ
る。 B 図5AのD−D線上の断面図である。
【図6】本発明に係る光学素子の第3実施例を示す構成
図である。
【図7】A 第3実施例に係る表示基板の平面図であ
る。 B 図7AのE−E線上の断面図である。 C 図7AのF−F線上の断面図である。
【図8】A 第3実施例の動作説明に値する説明図であ
る。 B 第3実施例の動作説明に値する説明図である。
【図9】本発明に係る光学素子の第4実施例の構成図で
ある。
【図10】本発明に係る光学素子の第5実施例の構成図
である。
【図11】A 第4実施例に係る対物基板の平面図であ
る。 B 図11AのG−G線上の断面図である。
【図12】A 第5実施例に係る対向基板の平面図であ
る。 B 図12AのH−H線上の断面図である。
【図13】本発明に係る光学素子の第6実施例の構成図
である。
【図14】緑色エレクトロクロミック素子の着消色吸収
スペクトル図である。
【図15】赤紫色エレクトロクロミック素子の着消色吸
収スペクトル図である。
【符号の説明】
1,21,23,31,36 光学素子、2,7 透明
基板、3,27 回折格子パターンの透明表示電極、
4,24 表示基板、8 対向電極、9 対向基板、1
0 スペーサ、11 エレクトロクロミック溶液、15
透明絶縁体層、35 反射ミラー、41,42 レー
ザ光源、43,44 エレクトロクロミック素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回折格子のパターンに形成された透明表
    示電極と、 該透明表示電極に対向する対向電極を有するエレクトロ
    クロミック素子から成り、 前記回折格子の発現及び消減を電気的に制御して成るこ
    とを特徴とする光学素子。
  2. 【請求項2】 前記エレクトロクロミック素子と、 前記回折格子が発色する色素の光吸収波長域を発振波長
    とするレーザ光とを組み合わせ、 回折光をオン、オフ制御するようにして成ることを特徴
    とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 【請求項3】 前記回折格子の発色する色が異なる複数
    の前記エレクトロクロミック素子を重ね、 発振波長の異なる複数のレーザ光を用い、 特定の回折光を任意に切り換えるようにして成ることを
    特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  4. 【請求項4】 独立する複数の透明表示電極によって前
    記回折格子のパターンが形成され、 前記複数の透明表示電極に対して選択的に電圧を印加し
    て前記回折格子数を制御するようにして成ることを特徴
    とする請求項1に記載の光学素子。
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