JPH10197604A - 記憶回路及び半導体集積回路装置 - Google Patents

記憶回路及び半導体集積回路装置

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JPH10197604A
JPH10197604A JP9002293A JP229397A JPH10197604A JP H10197604 A JPH10197604 A JP H10197604A JP 9002293 A JP9002293 A JP 9002293A JP 229397 A JP229397 A JP 229397A JP H10197604 A JPH10197604 A JP H10197604A
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毅 川島
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晴継 福本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フリップフロップ回路とラッチ回路とが混在
する半導体集積回路装置の検査を容易化すべく上記ラッ
チ回路に代えて使用可能な記憶回路を提供する。 【解決手段】 記憶回路LFは2つのラッチ回路10,
20を備える。そして、切替端子TEからの信号teが
ロウの時には、スイッチS2,S3がオンしスイッチS
1,S4がオフして、当該回路LFは、ラッチ回路20
の動作により、入力端子Dからのデータdを第1クロッ
ク端子Gからの信号gのレベルに従い出力端子Qに伝達
するラッチ回路として機能する。逆に上記信号teがハ
イの時には、スイッチS2,S3がオフしスイッチS
1,S4がオンして、当該回路LFは、直列接続された
両ラッチ回路10,20が第2クロック端子CKからの
信号ckのレベルに従い相補にデータ伝達状態/データ
保持状態となることで、他方の入力端子TIからのデー
タtiを入力とするDフリップフロップとして機能す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の検査を容易にするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置(以下、単
に、半導体装置ともいう)の高機能化及び高集積化に伴
い、製造された半導体装置に対して、短時間で必要十分
な検査(即ち、論理機能動作のテスト)を行うことが困
難になっている。そこで、従来より、半導体装置内に検
査機能付きの記憶回路を予め組み込んでおくことで(換
言すれば、検査機能付きの記憶回路を半導体装置の構成
要素として用いることで)、検査を効率良く実施する手
法が採られている。
【0003】この検査機能付きの記憶回路とは、フリッ
プフロップ回路やラッチ回路といった記憶回路としての
本来の論理機能動作以外に、半導体装置の検査時におい
ては、互いがシフトレジスタ形態となって、その半導体
装置の内部へ任意の検査データを与えるためのスキャン
パス(スキャンインパス)、或いは、その半導体装置の
内部データを外部へ取り出すためのスキャンパス(スキ
ャンアウトパス)を形成可能な、所謂スキャン機能を兼
ね備えた基本論理回路である。
【0004】ここで、従来より、この種の検査機能付き
の記憶回路としては、例えば、文献「テスタブルな論理
回路の設計:啓学出版社,R.G.ベネッツ著」の第7
2頁〜第77頁に記載されているスキャンパス付きマス
タースレーブDタイプフリップフロップがある。
【0005】図5に示すように、このスキャンパス付き
マスタースレーブDタイプフリップフロップ(以下、ス
キャンフリップフロップという)SFFは、クロック端
子CKから入力されるクロック信号ckがクロック入力
部PCに供給されるマスター側のラッチ回路LTaと、
このラッチ回路LTaの出力部PQにデータ入力部PD
が接続されたスレーブ側のラッチ回路LTbと、上記ク
ロック信号ckをレベル反転してラッチ回路LTbのク
ロック入力部PCに供給するインバータ1とを備えてい
る。
【0006】そして、上記両ラッチ回路LTa,LTb
の各々は、クロック入力部PCに入力される信号がロウ
レベルの時には、データ伝達状態となって、データ入力
部PDに入力されるデータの論理値をそのまま出力部P
Qから出力し、クロック入力部PCに入力される信号が
ハイレベルの時には、データ保持状態となって、上記信
号がロウレベルからハイレベルに立ち上がった時に出力
部PQから出力していたデータの論理値(換言すれば、
データ入力部PDに入力されていたデータの論理値)を
保持して出力部PQから出力するものであり、スレーブ
側のラッチ回路LTbの出力部PQが、当該スキャンフ
リップフロップSFFの出力端子Qとなっている。
【0007】つまり、スキャンフリップフロップSFF
では、上記両ラッチ回路LTa,LTbとインバータ1
とにより、エッジトリガDタイプフリップフロップ(以
下、Dフリップフロップという)が構成されている。そ
して、マスタ側のラッチ回路LTaとスレーブ側のラッ
チ回路LTbとが、クロック端子CKに入力されるクロ
ック信号ckのレベルに従って、互いに相補的にデータ
伝達状態又はデータ保持状態となることにより、ラッチ
回路LTaのデータ入力部PDに入力されたデータの論
理値を、クロック信号ckが立ち上がる度に保持して出
力端子Q(ラッチ回路LTbの出力部PQ)から出力す
る。
【0008】そして更に、スキャンフリップフロップS
FFは、モード切替端子TEに入力されるモード切替信
号teがロウレベルの時に、データ入力端子Dに入力さ
れるデータ(通常のデータ)dをラッチ回路LTaのデ
ータ入力部PDに供給し、上記モード切替信号teがハ
イレベルの時に、検査データ入力端子TIに入力される
検査データtiをラッチ回路LTaのデータ入力部PD
に供給する、3つのナンドゲート2,3,4及びインバ
ータ5からなるセレクタ6を備えている。
【0009】よって、スキャンフリップフロップSFF
では、データ入力端子Dに入力される通常のデータdを
Dフリップフロップに入力させるか、或いは、検査デー
タ入力端子TIに入力される検査データtiをDフリッ
プフロップに入力させるかを、モード切替端子TEに入
力するモード切替信号teの論理値により切り替えるこ
とができる。
【0010】次に、このようなスキャンフリップフロッ
プSFFを半導体装置に適用した具体例について、図6
及び図7を用いて説明する。まず始めに、図6は、スキ
ャンフリップフロップSFFが組み込まれていない一般
的な半導体装置7を表す回路図であり、この半導体装置
7は、当該装置7の外部から入力されるnビットのデー
タ(以下、外部入力という)IN1〜INnと、同じく
外部から入力される2つのシステムクロックφ1,φ2
とを受けて、当該装置7の外部へmビットの演算結果デ
ータ(以下、外部出力という)OUT1〜OUTmを出
力する論理回路8と、2つのラッチ回路LT1,LT2
と、2つのDフリップフロップFF1,FF2とから構
成されている。
【0011】尚、この例において、ラッチ回路LT1,
LT2の各々は、クロック端子Gに入力される信号がハ
イレベルの時には、データ入力端子Dに入力されるデー
タの論理値をそのまま出力端子Qから出力し、クロック
端子Gに入力される信号がロウレベルの時には、その信
号がハイレベルからロウレベルに立ち下がった時に出力
端子Qから出力していたデータの論理値を保持して出力
端子Qから出力する。また、DフリップフロップFF
1,FF2の各々は、図5に示したDフリップフロップ
と同じ機能の記憶回路であり、データ入力端子Dに入力
されるデータの論理値を、クロック端子CKに入力され
るクロック信号が立ち上がる度に保持して出力端子Qか
ら出力する。
【0012】そして、この半導体装置7では、論理回路
8にて外部出力OUT1〜OUTmを求める過程で生じ
る内部データD1〜D4の各々が、ラッチ回路LT1,
LT2及びDフリップフロップFF1,FF2の各デー
タ入力端子Dに、ラッチ回路LT1,Dフリップフロッ
プFF1,ラッチ回路LT2,DフリップフロップFF
2の順で入力されており、また、ラッチ回路LT1,L
T2及びDフリップフロップFF1,FF2の各出力端
子Qからの出力データQ1〜Q4が、論理回路8に外部
出力OUT1〜OUTmを求めるためのデータとして入
力されている。そして更に、両ラッチ回路LT1,LT
2のクロック端子Gに、一方のシステムクロックφ2が
入力され、両DフリップフロップFF1,FF2のクロ
ック端子CKに、他方のシステムクロックφ1が入力さ
れている。
【0013】ここで、このような半導体装置7の論理機
能動作を検査する場合には、当該装置7の外部から、任
意の外部入力IN1〜INn及びシステムクロックφ
1,φ2を入力して、その入力に対する外部出力OUT
1〜OUTmを観測することにより、当該装置7が正常
な論理機能動作を行うか否かを判定することとなる。
【0014】しかしながら、半導体装置7内の論理回路
8が大規模なものであったり、その処理内容が複雑であ
る場合には、検査時において、論理回路8内の全ての構
成要素やラッチ回路LT1,LT2及びDフリップフロ
ップFF1,FF2の論理状態を、適当な論理値に設定
することが困難であり、このため、十分な故障検出率を
得ることができなくなってしまう。
【0015】そこで、この問題を解消するためには、図
6におけるDフリップフロップFF1,FF2の各々
を、図7に示すように、スキャンフリップフロップSF
Fに置き換えれば良い。即ち、図7は、図6に示した半
導体装置7に対してスキャンフリップフロップSFFを
適用した半導体装置9を表す回路図であり、この半導体
装置9では、図6の半導体装置7に対して、Dフリップ
フロップFF1がスキャンフリップフロップSFF1に
置換され、DフリップフロップFF2がスキャンフリッ
プフロップSFF2に置換されている。
【0016】そして、この半導体装置9では、外部から
のモード切替信号SMが、両スキャンフリップフロップ
SFF1,SFF2のモード切替端子TEに入力されて
おり、また、外部からの検査入力データ(スキャンイン
データ)SIが、前段のスキャンフリップフロップSF
F1の検査データ入力端子TIに入力されている。そし
て更に、前段のスキャンフリップフロップSFF1の出
力端子Qと、後段のスキャンフリップフロップSFF2
の検査データ入力端子TIとが、互いに接続されてい
る。
【0017】尚、両スキャンフリップフロップSFF
1,SFF2のクロック端子CKには、Dフリップフロ
ップFF1,FF2を用いた場合と同様に、システムク
ロックφ1が共通に入力されている。また、両スキャン
フリップフロップSFF1,SFF2のデータ入力端子
D及び出力端子Qと論理回路8との接続も、Dフリップ
フロップFF1,FF2を用いた場合と同様であるが、
この半導体装置9では、最終段に配置されたスキャンフ
リップフロップSFF2からの出力データQ4が、当該
装置9の外部へ、検査出力データ(スキャンアウトデー
タ)SOとして出力されるようになっている。
【0018】このような半導体装置9において、外部か
らのモード切替信号SMをロウレベルにすれば、当該装
置9の動作モードが通常の論理機能動作状態である通常
モードとなり、各スキャンフリップフロップSFF1,
SFF2は、図6のDフリップフロップFF1,FF2
と全く同じ機能を果たす。
【0019】これに対して、モード切替信号SMをハイ
レベルにすれば、当該装置9の動作モードが検査機能動
作状態である検査モードとなり、両スキャンフリップフ
ロップSFF1,SFF2が検査データ入力端子TIと
出力端子Qとの関係において鎖状のシフトレジスタ形態
となる。このため、外部からの任意の検査入力データS
Iを論理回路8に入力したり、論理回路8の内部データ
D2,D4や各スキャンフリップフロップSFF1,S
FF2の論理状態を外部へ直接取り出すことができ、当
該装置9の検査を比較的容易に実施できるようになる。
【0020】具体例を挙げて説明すると、モード切替信
号SMをハイレベルにすると共に、外部から任意の検査
入力データSIを与え、その状態で、システムクロック
φ1を1回立ち上げれば、その検査入力データSIが前
段のスキャンフリップフロップSFF1に保持されて、
データQ2として論理回路8に入力される。そして更
に、システムクロックφ1をもう1回立ち上げれば、上
記検査入力データSIが後段のスキャンフリップフロッ
プSFF2に保持されて、データQ4として論理回路8
に入力される。
【0021】また、通常モードの状態でシステムクロッ
クφ1を1回立ち上げて、論理回路8の内部データD
2,D4をスキャンフリップフロップSFF1,SFF
2の各々に保持させ、その後、モード切替信号SMをハ
イレベルにして、システムクロックφ1を1回立ち上げ
れば、論理回路8の通常モードでスキャンフリップフロ
ップSFF1に保持されたデータが、後段のスキャンフ
リップフロップSFF2から検査出力データSOとして
出力される。
【0022】このように、DフリップフロップFF1,
FF2に代えて、スキャンフリップフロップSFFを用
いることにより、半導体装置の内部へ任意のデータを入
力し、或いは、半導体装置の内部からデータを取り出す
ことができ、半導体装置の検査が容易化される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スキャ
ンフリップフロップSFFでは、図7の如くラッチ回路
LT1,LT2が混在する半導体装置9については、そ
の検査時に、ラッチ回路LT1、LT2をも含めてシフ
トレジスタ形態を採ることができず、十分な検査を行う
には限度が生じる。
【0024】例えば、図7に示した半導体装置9では、
ラッチ回路LT1,LT2から論理回路8に入力される
データQ1,Q3の論理値を任意に設定したり、或い
は、論理回路8の内部データD1,D3を直接的に観測
することはできないのである。このように、従来のスキ
ャンフリップフロップSFFでは、記憶回路としてフリ
ップフロップ回路とラッチ回路とを同時に備える半導体
装置については、その検査を十分に容易化することがで
きない。
【0025】一方、半導体装置の検査を効率的に行うた
めの技術としては、スキャンフリップフロップSFFを
用いる以外にも、上記文献「テスタブルな論理回路の設
計」の第80頁〜第87頁に記載されているレベル・セ
ンシティブ・デザイン(以下、LSSDという)方式が
知られている。尚、このLSSD方式については、例え
ば、特開平5−160682号公報や特開昭59−88
663号公報、或いは、米国特許第4513418号な
どにも記載されている。
【0026】しかしながら、このLSSD方式には、半
導体装置内の全ての記憶回路として、図8に示すような
シフトレジスタラッチSRLと呼ばれる特殊な記憶回路
を用いなければならないという、所謂LSSD規則があ
る。このため、図6の如く一般的なDフリップフロップ
FF1,FF2やラッチ回路LT1,LT2を備える半
導体装置7については、LSSD方式を適用して検査の
容易化を図ることはできない。換言すれば、半導体装置
内の一部の記憶回路をシフトレジスタラッチSRLに置
換し、或いは、シフトレジスタラッチSRLを新たに追
加して、半導体装置の検査を容易化することはできない
のである。
【0027】しかも、全ての記憶回路として図8の如き
シフトレジスタラッチSRLを用いるLSSD方式で
は、常に複数のクロックを制御しなければならず、検査
時のクロック操作が複雑になってしまう。簡単に説明す
ると、シフトレジスタラッチSRLは、図8に示す如
く、システムデータ(通常のデータ)SD、システムク
ロックCLK、検査データTD、及びスキャンクロック
Aを入力する第1ラッチL1と、スキャンクロックB及
び第1ラッチL1の出力OL1を入力する第2ラッチL
2とから構成されており、例えば、第2ラッチL2の出
力OL2が、後段に配置された他のシフトレジスタラッ
チSRLの検査データTDとして入力されると共に、半
導体装置内の他の回路に入力される。
【0028】そして、このシフトレジスタラッチSRL
において、通常モードでは、スキャンクロックAをロウ
レベルに保ちつつ、システムクロックCLKとスキャン
クロックBを制御することで、システムデータSDの保
持及び伝達を行い、また、検査モードでは、システムク
ロックCLKをロウレベルに保ちつつ、スキャンクロッ
クAとスキャンクロックBを制御することで、検査デー
タTDの保持及び伝達を行う。
【0029】このようにシフトレジスタラッチSRLを
用いるLSSD方式では、3種類のクロックを制御しな
ければならず、また、これに伴いクロック用の信号ライ
ンが増加して、回路面積の増加を招いてしまうのであ
る。本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであ
り、フリップフロップ回路とラッチ回路とが混在する半
導体集積回路装置の検査を容易化するのに好適な記憶回
路と、その記憶回路を備えることで検査を容易に実施す
ることが可能な半導体集積回路装置を提供することを目
的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた本発明の記憶回路は、通常
の論理機能動作状態においては、データ入力端子(D)
に入力されるデータの論理値を第1のクロック端子
(G)に入力される信号のレベルに従って出力端子
(Q)に伝達するラッチ回路として機能し、所定の検査
機能動作状態においては、検査データ入力端子(TI)
に入力されるデータの論理値を第2のクロック端子(C
K)に入力されるクロック信号に従って前記出力端子
(Q)に伝達するエッジトリガフリップフロップ回路と
して機能する。
【0031】このため、図5に示したスキャンフリップ
フロップSFFのように、通常の論理機能動作状態にお
いては、データ入力端子(D)に入力されるデータの論
理値をクロック端子(CK)に入力されるクロック信号
に従って出力端子(Q)に伝達するエッジトリガフリッ
プフロップ回路として機能し、所定の検査機能動作状態
においては、検査データ入力端子(TI)に入力される
データの論理値を前記クロック端子(CK)に入力され
るクロック信号に従って前記出力端子(Q)に伝達する
エッジトリガフリップフロップ回路として機能する、ス
キャンパス付きフリップフロップ(即ち、入力データ
を、データ入力端子からのデータと検査データ入力端子
からのデータとの何れか一方に選択可能なエッジトリガ
フリップフロップ)と共に、本発明の記憶回路を用いれ
ば、フリップフロップ回路とラッチ回路とが混在する半
導体集積回路装置であっても、その検査を十分に容易化
することができる。
【0032】例えば、図7に示した半導体装置9に対
し、ラッチ回路LT1に代えて、本発明の記憶回路を用
い、外部からの検査入力データSIをスキャンフリップ
フロップSFF1の検査データ入力端子TIではなく本
発明の記憶回路の検査データ入力端子(TI)に入力
し、更に、該本発明の記憶回路の出力端子(Q)をスキ
ャンフリップフロップSFF1の検査データ入力端子T
Iに接続することで、検査機能動作状態にて、本発明の
記憶回路と、前段のスキャンフリップフロップSFF1
と、後段のスキャンフリップフロップSFF2とを、鎖
状のシフトレジスタ形態にすることができる。
【0033】また、図7に示した半導体装置9に対し、
ラッチ回路LT2に代えて、本発明の記憶回路を用い、
スキャンフリップフロップSFF1の出力端子Qを後段
のスキャンフリップフロップSFF2の検査データ入力
端子TIではなく本発明の記憶回路の検査データ入力端
子(TI)に接続し、更に、該本発明の記憶回路の出力
端子(Q)を後段のスキャンフリップフロップSFF2
の検査データ入力端子TIに接続することで、検査機能
動作状態にて、スキャンフリップフロップSFF1と、
本発明の記憶回路と、スキャンフリップフロップSFF
2とを、鎖状のシフトレジスタ形態にすることができ
る。
【0034】もちろん、図7に示した半導体装置9に対
し、両ラッチ回路LT1,LT2の各々に代えて、本発
明の記憶回路を用いれば、検査機能動作状態にて、本発
明の複数の記憶回路と、スキャンフリップフロップSF
F1と、本発明の記憶回路と、スキャンフリップフロッ
プSFF2とを、鎖状のシフトレジスタ形態にすること
ができる。
【0035】このため、本発明の記憶回路によれば、フ
リップフロップ回路とラッチ回路とが混在する半導体集
積回路装置であっても、LSSD方式を採ることなく、
その検査を十分に容易化することができる。そして、こ
のような本発明の記憶回路と、上記スキャンパス付きフ
リップフロップとを備えた半導体集積回路装置によれ
ば、回路面積の増加を最小限に抑えて、必要十分な検査
を効率的に実施することができるようになる。
【0036】尚、このような半導体集積回路装置の場
合、本発明の記憶回路とスキャンパス付きフリップフロ
ップの個数は任意である。そして、請求項3に記載のよ
うに、本発明の記憶回路の出力端子(Q)をスキャンパ
ス付きフリップフロップの検査データ入力端子(TI)
に接続したり、或いは、請求項4に記載のように、本発
明の記憶回路の検査データ入力端子(TI)にスキャン
パス付きフリップフロップの出力端子(Q)を接続し
て、検査機能動作状態におけるスキャンパス用のシフト
レジスタを構築することができる。
【0037】一方また、請求項5に記載のように、本発
明の記憶回路の出力端子(Q)を、他の本発明の記憶回
路の検査データ入力端子(TI)に接続して、検査機能
動作状態におけるスキャンパス用のシフトレジスタを構
築するようにしても良い。そして、何れの接続を採った
としても、本発明の記憶回路或いはスキャンパス付きフ
リップフロップのうちで、シフトレジスタ形態を成す先
頭の回路の検査入力端子(TI)に、当該半導体集積回
路装置の外部から検査入力データが入力されるように構
成すれば良い。
【0038】ところで、本発明の記憶回路は、請求項2
に記載のように、第1のラッチ回路と第2のラッチ回路
とを主要部として構成することができる。即ち、検査機
能動作状態においては、第1のラッチ回路と第2のラッ
チ回路とが直列に接続されて、該第1及び第2のラッチ
回路が、第2のクロック端子(CK)に入力されるクロ
ック信号のレベルに従い互いに相補的にデータ伝達状態
又はデータ保持状態となることにより、検査データ入力
端子(TI)に入力されるデータの論理値を第2のクロ
ック端子(CK)に入力されるクロック信号に従って出
力端子(Q)に伝達するエッジトリガフリップフロップ
回路として機能し、通常の論理機能動作状態において
は、第1のラッチ回路と第2のラッチ回路とが電気的に
切り離されて、該第1及び第2のラッチ回路のうちの何
れか一方が、データ入力端子(D)に入力されるデータ
の論理値を第1のクロック端子(G)に入力される信号
のレベルに従って出力端子(Q)に伝達するラッチ回路
として機能するように構成すれば、小規模な回路構成で
本発明の記憶回路を実現することができる。
【0039】尚、本発明において、「端子」とは、信号
が入出力される部位を指しており、金属片などからなる
一般的な端子に限られるものではない。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、
下記のものに何ら限定されることなく、本発明の技術的
範囲に属する限り、種々の形態を採り得ることは言うま
でもない。
【0041】まず図1は、半導体装置(半導体集積回路
装置)の構成要素として用いられる実施形態の検査機能
付きの記憶回路LFを表す回路図である。図1に示すよ
うに、本実施形態の記憶回路LFは、通常のデータdを
入力するためのデータ入力端子Dと、検査データtiを
入力するための検査データ入力端子TIと、第1のクロ
ック端子Gと、第2のクロック端子CKと、当該記憶回
路LFの動作モードを通常モードと検査モードとの何れ
かに切り替えるモード切替信号teを入力するためのモ
ード切替端子TEと、信号(データ)を出力するための
2つの出力端子Q,QBとを備えている。尚、これら各
端子D,TI,G,CK,TE,Q,QBは、金属片な
どからなる一般的な端子ではなく、信号を入出力するた
めの部位であり、実際には信号を入出力するための配線
である。
【0042】そして、この記憶回路LFは、第1のラッ
チ回路10及び第2のラッチ回路20と、データ入力端
子Dから入力されるデータdを順次反転して出力する2
つのインバータN1,N2と、検査データ入力端子TI
から入力される検査データtiを反転して、第1のラッ
チ回路10のデータ入力部である内部ノードP1に出力
するインバータN3と、第1のクロック端子Gから入力
されるクロック信号gを反転して出力するインバータN
4と、第2のクロック端子CKから入力されるクロック
信号ckを順次反転して出力する2つのインバータN
5,N6と、モード切替端子TEから入力されるモード
切替信号teを順次反転して出力する2つのインバータ
N7,N8とを備えている。
【0043】そして更に、記憶回路LFは、第1のラッ
チ回路10の出力部である内部ノードP2と第2のラッ
チ回路20のデータ入力部である内部ノードP3との間
に設けられたスイッチS1と、上記データdを出力する
インバータN2の出力側と上記内部ノードP3との間に
設けられたスイッチS2と、インバータN4の出力側に
一端が接続されたスイッチS3と、上記クロック信号c
kの反転信号ckbを出力するインバータN5の出力側
に一端が接続され、他端がスイッチS3のインバータN
4とは反対側に接続されたスイッチS4と、スイッチS
3とスイッチS4との接続点である内部ノードP4の信
号レベルを反転して出力するインバータN9とを備えて
いる。
【0044】ここで、スイッチS1とスイッチS4は、
インバータN8から出力される上記モード切替信号te
がハイレベルの時にオンして連通状態となり、逆に、上
記モード切替信号teがロウレベルの時にオフして遮断
状態となる。また、スイッチS2とスイッチS3は、イ
ンバータN7から出力される上記モード切替信号teの
反転信号tebがハイレベルの時にオンして連通状態と
なり、逆に、上記反転信号tebがロウレベルの時にオ
フして遮断状態となる。
【0045】よって、当該記憶回路LFの外部からモー
ド切替端子TEを介して入力されるモード切替信号te
がハイレベルの時には、インバータN2の出力側と内部
ノードP3との接続が遮断されて、内部ノードP2,P
3同士が接続されると共に、インバータN4の出力側と
内部ノードP4との接続が遮断されて、インバータN5
の出力側と内部ノードP4とが接続される。
【0046】また逆に、モード切替端子TEを介して入
力されるモード切替信号teがロウレベルの時には、内
部ノードP2,P3同士の接続が遮断されて、インバー
タN2の出力側と内部ノードP3とが接続されると共
に、インバータN5の出力側と内部ノードP4との接続
が遮断されて、インバータN4の出力側と内部ノードP
4とが接続される。
【0047】一方、第1のラッチ回路10は、直列に接
続された2つのインバータN10,N11と、その両イ
ンバータN10,N11のうちの前段のインバータN1
0の入力側と上記内部ノードP1との間に設けられたス
イッチS5と、このスイッチS5とインバータN10の
入力側との間の信号ラインとインバータN11の出力側
との間に設けられたスイッチS6と、から構成されてお
り、インバータN10の出力側(換言すれば、インバー
タN11の入力側)が、前述の内部ノードP2となって
いる。
【0048】そして、スイッチS5は、インバータN5
から出力される上記クロック信号ckの反転信号ckb
がハイレベルの時にオンして連通状態となり、逆に、上
記反転信号ckbがロウレベルの時にオフして遮断状態
となる。また、スイッチS6は、インバータN6から出
力される上記クロック信号ckがハイレベルの時にオン
して連通状態となり、逆に、上記クロック信号ckがロ
ウレベルの時にオフして遮断状態となる。
【0049】よって、第1のラッチ回路10は、当該記
憶回路LFの外部から第2のクロック端子CKを介して
入力されるクロック信号ckがロウレベルの時には、ス
イッチS5がオンすると共にスイッチS6がオフして、
内部ノードP1の信号レベルをインバータN10により
反転してそのまま内部ノードP2から出力するデータ伝
達状態となり、第2のクロック端子CKを介して入力さ
れるクロック信号ckがハイレベルの時には、スイッチ
S5がオフすると共にスイッチS6がオンして、上記ク
ロック信号ckがハイレベルに立ち上がった時に内部ノ
ードP2から出力していたデータの論理値を保持して内
部ノードP2から出力するデータ保持状態となる。
【0050】また、第2のラッチ回路20も、第1のラ
ッチ回路10と同様に、直列に接続された2つのインバ
ータN12,N13と、その両インバータN12,N1
3のうちの前段のインバータN12の入力側と上記内部
ノードP3との間に設けられたスイッチS7と、このス
イッチS7とインバータN12の入力側との間の信号ラ
インとインバータN13の出力側との間に設けられたス
イッチS8と、から構成されており、インバータN12
の出力側が、当該第2のラッチ回路20の一方の出力部
である内部ノードP5となっており、また、インバータ
N13の出力側が、当該第2のラッチ回路20の他方の
出力部である内部ノードP6となっている。
【0051】そして、スイッチS7は、インバータN9
の出力信号がハイレベルの時にオンして連通状態とな
り、逆に、インバータN9の出力信号がロウレベルの時
にオフして遮断状態となる。また、スイッチS8は、上
記内部ノードP4の信号レベルがハイレベルの時にオン
して連通状態となり、逆に、上記内部ノードP4の信号
レベルがロウレベルの時にオフして遮断状態となる。
【0052】よって、第2のラッチ回路20は、内部ノ
ードP4の信号レベルがロウレベルの時には、スイッチ
S7がオンすると共にスイッチS8がオフして、内部ノ
ードP3の信号レベルをインバータN12により反転し
てそのまま内部ノードP5から出力するデータ伝達状態
となり、内部ノードP4の信号レベルがハイレベルの時
には、スイッチS7がオフすると共にスイッチS8がオ
ンして、内部ノードP4の信号レベルがハイレベルに立
ち上がった時に内部ノードP5から出力していたデータ
の論理値を保持して内部ノードP5から出力するデータ
保持状態となる。そして、内部ノードP6からは、イン
バータN13により、内部ノードP5の信号レベルを反
転した信号が常に出力される。
【0053】そして更に、本実施形態の記憶回路LF
は、上記内部ノードP5の信号レベルを反転して出力端
子Qに出力するインバータN14と、上記内部ノードP
6の信号レベルを反転して出力端子QBに出力するイン
バータN15とを備えている。このように構成された本
実施形態の記憶回路LFにおいて、モード切替端子TE
を介して入力されるモード切替信号teがロウレベルの
時には、スイッチS2,S3がオンすると共にスイッチ
S1,S4がオフして、当該記憶回路LFの動作モード
が、通常の論理機能動作状態である通常モードとなる。
【0054】そして、この通常モードにおいては、第1
のラッチ回路10と第2のラッチ回路20とがスイッチ
S1により電気的に切り離されると共に、データ入力端
子Dと第2のラッチ回路20のデータ入力部である内部
ノードP3とが、インバータN1,N2及びスイッチS
2を介して接続され、更に、第1のクロック端子Gと内
部ノードP4とが、インバータN4及びスイッチS3を
介して接続されて、当該記憶回路LFの機能は、第2の
ラッチ回路20の動作により決定される。
【0055】即ち、当該記憶回路LFは、第1のクロッ
ク端子Gに入力されるクロック信号gがハイレベルの時
には、データ入力端子Dに入力されるデータdの論理値
を、インバータN1,N2、スイッチS2,S7、及び
インバータN12,N14を介して、そのまま出力端子
Qから出力し、第1のクロック端子Gに入力されるクロ
ック信号gがロウレベルの時には、そのクロック信号g
がロウレベルに立ち下がった時に出力端子Qから出力し
ていたデータの論理値を保持して出力端子Qから出力す
る、ラッチ回路として機能する。
【0056】一方、モード切替端子TEを介して入力さ
れるモード切替信号teがハイレベルの時には、スイッ
チS2,S3がオフすると共にスイッチS1,S4がオ
ンして、当該記憶回路LFの動作モードが、検査機能動
作状態である検査モードとなる。
【0057】そして、この検査モードにおいては、デー
タ入力端子Dと上記内部ノードP3とがスイッチS2に
より電気的に切り離されると共に、第1のラッチ回路1
0と第2のラッチ回路20とがスイッチS1により直列
に接続され、更に、第2のクロック端子CKと内部ノー
ドP4とが、インバータN5及びスイッチS4を介して
接続されて、当該記憶回路LFの機能は、第1及び第2
のラッチ回路10,20の動作により決定される。
【0058】即ち、この検査モードにおいて、第1のラ
ッチ回路10は、第2のクロック端子CKを介して入力
されるクロック信号ckがロウレベルの時には、内部ノ
ードP1の信号レベルを反転してそのまま内部ノードP
2から出力するデータ伝達状態となり、第2のクロック
端子CKを介して入力されるクロック信号ckがハイレ
ベルの時には、上記クロック信号ckがハイレベルに立
ち上がった時に内部ノードP2から出力していたデータ
の論理値を保持して内部ノードP2から出力するデータ
保持状態となる。
【0059】これに対し、第2のラッチ回路20は、第
2のクロック端子CKを介して入力されるクロック信号
ckがハイレベルの時には、第1のラッチ回路10(詳
しくは、内部ノードP2)から出力される信号のレベル
を反転してそのまま内部ノードP5から出力するデータ
伝達状態となり、第2のクロック端子CKを介して入力
されるクロック信号ckがロウレベルの時には、上記ク
ロック信号ckがロウレベルに立ち下がった時に内部ノ
ードP5から出力していたデータの論理値を保持して内
部ノードP5から出力するデータ保持状態となる。
【0060】そして、このように第1のラッチ回路10
と第2のラッチ回路20とが、第2のクロック端子CK
に入力されるクロック信号ckのレベルに従い、互いに
相補的にデータ伝達状態又はデータ保持状態となること
により、当該記憶回路LFは、検査データ入力端子TI
に入力される検査データtiの論理値を、第2のクロッ
ク端子CKに入力されるクロック信号ckが立ち上がる
度に保持して出力端子Qから出力する、Dフリップフロ
ップ(エッジトリガDタイプフリップフロップ)として
機能する。
【0061】尚、本実施形態の記憶回路LFについて、
その機能動作をまとめると、図2に示す真理値表のよう
になる。なお、図2において、記号「−」は、ドントケ
アを表しており、Dの上にバー「 ̄」を付したものは、
Dの論理値を反転した論理値を表している。
【0062】次に、以上のような本実施形態の記憶回路
LFを適用した半導体装置の一構成例について、図3を
用いて説明する。尚、図3において、既述した図5〜図
7における部材や信号と同じものについては、同一の符
号を付しているため、詳細な説明は省略する。
【0063】即ち、図3は、図7に示した半導体装置9
に対して本実施形態の記憶回路LFを適用した半導体装
置30を表す回路図であり、この半導体装置30では、
図7の半導体装置9に対して、ラッチ回路LT1が本実
施形態の記憶回路LF1に置換され、ラッチ回路LT2
が本実施形態の記憶回路LF2に置換されている。
【0064】そして、この半導体装置30では、外部か
らのモード切替信号SMが、スキャンフリップフロップ
SFF1,SFF2のモード切替端子TEと共に、記憶
回路LF1,LF2のモード切替端子TEにも入力され
ており、また、外部からのシステムクロックφ1が、ス
キャンフリップフロップSFF1,SFF2のクロック
端子CKと共に、記憶回路LF1,LF2の第2のクロ
ック端子CKにも入力されている。
【0065】そして更に、この半導体装置30では、図
7に示した半導体装置9に対して、外部からの検査入力
データSIが、スキャンフリップフロップSFF1の検
査データ入力端子TIではなく、最前段の記憶回路LF
1の検査データ入力端子TIに入力されており、その代
わりに、スキャンフリップフロップSFF1の検査デー
タ入力端子TIには、記憶回路LF1の出力端子Qが接
続されている。また、スキャンフリップフロップSFF
1の出力端子Qが、最後段のスキャンフリップフロップ
SFF2の検査データ入力端子TIではなく、記憶回路
LF2の検査データ入力端子TIに接続されており、更
に、記憶回路LF2の出力端子Qが、最後段のスキャン
フリップフロップSFF2の検査データ入力端子TIに
接続されている。
【0066】尚、記憶回路LF1,LF2の第1のクロ
ック端子Gには、ラッチ回路LT1,LT2を用いた場
合と同様に、システムクロックφ2が共通に接続されて
いる。また、記憶回路LF1,LF2のデータ入力端子
D及び出力端子Qと論理回路8との接続も、ラッチ回路
LT1,LT2を用いた場合と同様である。
【0067】このような半導体装置30において、外部
からのモード切替信号SMをロウレベルにすれば、記憶
回路LF1,LF2の動作モードが通常モードとなり、
各記憶回路LF1,LF2は、図7のラッチ回路LT
1,LT2と全く同じ機能を果たす。即ち、各記憶回路
LF1,LF2の各々は、第1のクロック端子Gに入力
されるシステムクロックφ2がハイレベルの時には、デ
ータ入力端子Dに入力されるデータの論理値をそのまま
出力端子Qから出力し、第1のクロック端子Gに入力さ
れるシステムクロックφ2がロウレベルの時には、その
システムクロックφ2がロウレベルに立ち下がった時に
出力端子Qから出力していたデータの論理値を保持して
出力端子Qから出力する、ラッチ回路として機能する。
これに対して、モード切替信号SMをハイレベルにすれ
ば、記憶回路LF1,LF2の動作モードが検査モード
となり、各記憶回路LF1,LF2は、スキャンフリッ
プフロップSFF1,SFF2の検査モード時の機能と
全く同じ機能を果たす。即ち、各記憶回路LF1,LF
2の各々は、検査データ入力端子TIに入力される検査
データの論理値を、第2のクロック端子CKに入力され
るシステムクロックφ1が立ち上がる度に保持して出力
端子Qから出力する、Dフリップフロップとして機能す
る。
【0068】このため、この半導体装置30では、検査
モード時において、記憶回路LF1,スキャンフリップ
フロップSFF1,記憶回路LF2,及びスキャンフリ
ップフロップSFF2が、鎖状のシフトレジスタ形態と
なる。よって、外部からの任意の検査入力データSIを
論理回路8に入力したり、論理回路8の内部データD1
〜D4を全て外部へ直接取り出すことができ、当該半導
体装置30の検査を極めて容易に実施できるようにな
る。
【0069】そこで、このような半導体装置30の検査
手順の一例について、図4に示すタイムチャートを用い
て説明する。尚、一般的に、この種の半導体装置30の
検査時には、図4の最上段に示されているように、論理
回路8への外部入力(外部からのnビットデータ)IN
1〜INnの値は、予め設定されたタイミングで適宜変
更されるのであるが、ここでは、記憶回路LF1,LF
2とスキャンフリップフロップSFF1,SFF2の動
作を中心に説明する。また、図4におけるD1,D2,
D3,D4の各々は、図3に示される如く記憶回路LF
1,スキャンフリップフロップSFF1,記憶回路LF
2,スキャンフリップフロップSFF2の各データ入力
端子Dに論理回路8から入力されるデータであり、図4
におけるQ1,Q2,Q3,Q4の各々は、図3に示さ
れる如く記憶回路LF1,スキャンフリップフロップS
FF1,記憶回路LF2,スキャンフリップフロップS
FF2の各出力端子Qから論理回路8に出力されるデー
タである。
【0070】まず、外部からのモード切替信号SMをロ
ウレベルにして、当該半導体装置30の動作モードを通
常モード(図4にてノーマルモード)にし、この状態
で、時刻t1の如くシステムクロックφ2を立ち上げる
と、記憶回路LF1が、データ伝達状態となって、デー
タ入力端子Dに入力されている論理回路8からのデータ
D1をそのまま出力端子Qから出力する。また同様に、
記憶回路LF2も、データ伝達状態となって、論理回路
8からのデータD3をそのまま出力端子Qから出力す
る。
【0071】そして、続く時刻t2にてシステムクロッ
クφ2を立ち下げると、記憶回路LF1は、その時にデ
ータ入力端子Dに入力されている論理回路8からのデー
タD1(以下、この時刻t2のデータD1をデータd1
という)の論理値を保持して出力端子Qから出力する。
また同様に、記憶回路LF2も、その時にデータ入力端
子Dに入力されている論理回路8からのデータD3(以
下、この時刻t2のデータD3をデータd3という)の
論理値を保持して出力端子Qから出力する。
【0072】次に、時刻t3の如くシステムクロックφ
1を立ち上げると、スキャンフリップフロップSFF1
が、その時にデータ入力端子Dに入力されている論理回
路8からのデータD2(以下、この時刻t3のデータD
2をデータd2という)の論理値を保持して出力端子Q
から出力する。また同様に、スキャンフリップフロップ
SFF2も、その時にデータ入力端子Dに入力されてい
る論理回路8からのデータD4(以下、この時刻t3の
データD4をデータd4という)の論理値を保持して出
力端子Qから出力する。
【0073】よって、時刻t3の時点では、論理回路8
の通常モードでの内部データD1〜D4が、記憶回路L
F1,スキャンフリップフロップSFF1,記憶回路L
F2,スキャンフリップフロップSFF2の各々に保持
されたことになる。尚、時刻t3でシステムクロックφ
1をレベル変化させても、モード切替信号SMがロウレ
ベルであるため、上記時刻t2で記憶回路LF1,LF
2の各々に保持されたデータの論理値は変化しない。
【0074】このようにして、論理回路8の内部データ
D1〜D4を記憶回路LF1,LF2及びスキャンフリ
ップフロップSFF1,SFF2に保持させたら、次の
時刻t4にて、外部からのモード切替信号SMをハイレ
ベルにして、当該半導体装置30の動作モードを検査モ
ード(図4にてテストモード)にする。
【0075】すると、記憶回路LF1,スキャンフリッ
プフロップSFF1,記憶回路LF2,及びスキャンフ
リップフロップSFF2が、検査データ入力端子TIと
出力端子Qとの関係においてシフトレジスタ形態となる
ため、前述した時刻t4までの通常モードで記憶回路L
F1,LF2及びスキャンフリップフロップSFF1,
SFF2に保持させたデータを、検査出力データSOと
して順次シフトして取り出すことができる。
【0076】即ち、まず時刻t5にてシステムクロック
φ1を立ち上げると、時刻t2で記憶回路LF1に保持
されていたデータd1がスキャンフリップフロップSF
F1にシフトして保持されると共に、時刻t3でスキャ
ンフリップフロップSFF1に保持されていたデータd
2が記憶回路LF2にシフトして保持され、更に、時刻
t2で記憶回路LF2に保持されていたデータd3がス
キャンフリップフロップSFF2にシフトして保持され
る。このため、上記データd3が、検査出力データSO
として当該半導体装置30の外部へ出力される。
【0077】尚、このような検査モードでは、各記憶回
路LF1,LF2のモード切替端子TEに入力される信
号SMがハイレベルであるため、システムクロックφ2
をレベル変化させても、記憶回路LF1,LF2の各々
に保持されたデータの論理値は変化しない。
【0078】そして、次の時刻t6にてシステムクロッ
クφ1を立ち上げると、時刻t2で記憶回路LF1に保
持されていたデータd1がスキャンフリップフロップS
FF1から記憶回路LF2にシフトして保持されると共
に、時刻t3でスキャンフリップフロップSFF1に保
持されていたデータd2が記憶回路LF2からスキャン
フリップフロップSFF2にシフトして保持される。こ
のため、上記データd2が、検査出力データSOとして
当該半導体装置30の外部へ出力される。
【0079】そして更に、次の時刻t7にてシステムク
ロックφ1を立ち上げると、時刻t2で記憶回路LF1
に保持されていたデータd1が記憶回路LF2からスキ
ャンフリップフロップSFF2にシフトして保持され
る。このため、上記データd1が、検査出力データSO
として当該半導体装置30の外部へ出力される。
【0080】よって、図4の最下段に示されるように、
時刻t5,t6,t7の各直後における検査出力データ
SOを読み取ることで、論理回路8の通常モードにおけ
る内部データd1〜d3を直接観測することができる。
もちろん、時刻t3の直後における検査出力データSO
を読み取れば、論理回路8の通常モードにおける内部デ
ータd4を直接観測することができる。
【0081】ところで、検査モードの状態では、上記の
ように論理回路8の通常モードにおける内部データを取
り出すことができるのであるが、これと同時に、記憶回
路LF1,LF2及びスキャンフリップフロップSFF
1,SFF2の各々に、外部から任意の検査データを送
り込むこともできる。
【0082】例えば、外部からの検査入力データSI
を、時刻t5の時点で事前にハイレベル(以下、この時
刻t5の検査入力データSIを検査データs1という)
にしておき、時刻t6の時点で事前にロウレベル(以
下、この時刻t6の検査入力データSIを検査データs
2という)にしておき、時刻t7の時点で事前にロウレ
ベル(以下、この時刻t7の検査入力データSIを検査
データs3という)にしておき、更に、時刻t7に続く
時刻t8の時点で事前にハイレベル(以下、この時刻t
8の検査入力データSIを検査データs4という)にし
ておいたとする。
【0083】すると、時刻t8でシステムクロックφ1
を立ち上げた時には、記憶回路LF1に検査データs4
(=ハイレベル)が保持され、スキャンフリップフロッ
プSFF1に検査データs3(=ロウレベル)が保持さ
れ、記憶回路LF2に検査データs2(=ロウレベル)
が保持され、スキャンフリップフロップSFF2に検査
データs1(=ハイレベル)が保持された状態となる。
【0084】つまり、外部から入力する検査入力データ
SIの論理値を適宜設定することにより、記憶回路LF
1,LF2及びスキャンフリップフロップSFF1,S
FF2の各々に、任意の検査データを保持させることが
できるのである。次に、このようにして、記憶回路LF
1,LF2及びスキャンフリップフロップSFF1,S
FF2の各々に任意の検査データs1〜s4を保持させ
たら、次の時刻t9にて、外部からのモード切替信号S
Mを再びロウレベルにして、当該半導体装置30の動作
モードを通常モードに戻す。尚、時刻t9で通常モード
に戻しても、検査モードで記憶回路LF1,LF2(詳
しくは、その内部の第2のラッチ回路20)に保持され
たデータの論理値は変化しない。また、スキャンフリッ
プフロップSFF1,SFF2についても同様である。
【0085】そして、これにより、記憶回路LF1,L
F2及びスキャンフリップフロップSFF1,SFF2
に保持させた上記検査データs1〜s4と、外部入力I
N1〜INnとを用いて、論理回路8に新たな内部デー
タD1〜D4を生成させ、この新たな内部データD1〜
D4を、前述した時刻t1〜t3と同様の手順で、記憶
回路LF1,スキャンフリップフロップSFF1,記憶
回路LF2,スキャンフリップフロップSFF2の各々
に保持させる。
【0086】即ち、時刻t10でシステムクロックφ2
を立ち下げ、続く時刻t11でシステムクロックφ2を
立ち下げることにより、その時に論理回路8から出力さ
れている内部データD1,D3(以下、この時刻t11
のデータD1をデータd1’といい、データD3をデー
タd3’という)の各々を、対応する記憶回路LF1,
LF2に保持させる。そして更に、続く時刻t12でシ
ステムクロックφ1を立ち上げることにより、その時に
論理回路8から出力されている内部データD2,D4
(以下、この時刻t12のデータD2をデータd2’と
いい、データD4をデータd4’という)の各々を、対
応するスキャンフリップフロップSFF1,SFF2に
保持させる。
【0087】ここで、このようにして記憶回路LF1,
LF2及びスキャンフリップフロップSFF1,SFF
2に保持されたデータd1’〜d4’は、当該半導体装
置30の内部における故障の情報を含んでいる。よっ
て、時刻t12の直後にスキャンフリップフロップSF
F2から検査出力データSOとして出力される上記デー
タd4’を観測したり、その後、モード切替信号SMを
再びハイレベルにして当該半導体装置30の動作モード
を検査モードに戻し、記憶回路LF1,LF2及びスキ
ャンフリップフロップSFF1に保持された上記データ
d1’〜d3’を、前述した時刻t5〜t8と同様の手
順で当該半導体装置30の外部へ取り出すことにより、
当該装置30が正常であるか否かを判定することができ
る。
【0088】そして以後は、前述した時刻t1〜t4の
如き通常モードでの手順と、時刻t4〜t9の如き検査
モードでの手順とを繰り返して行うことで、当該半導体
装置30の検査を実施することができる。尚、半導体装
置30の検査を行わない通常時、即ち、当該半導体装置
30に本来の動作を行わせる場合には、モード切替信号
SMをロウレベルに固定しておけば良い。つまり、記憶
回路LF1,LF2が、図6におけるラッチ回路LT
1,LT2と全く同様に機能し、また、スキャンフリッ
プフロップSFF1,SFF2が、図6におけるDフリ
ップフロップFF1,FF2と全く同様に機能するた
め、当該半導体装置30は、検査を容易化するための機
能を有さない図6の半導体装置7と全く同じ論理機能動
作をすることとなる。
【0089】以上詳述したように、本実施形態の記憶回
路LFは、通常モードにおいては、第1のクロック端子
Gに入力されるクロック信号がハイレベルの時に、デー
タ入力端子Dに入力されるデータの論理値をそのまま出
力端子Qから出力し、第1のクロック端子Gに入力され
るクロック信号がロウレベルの時には、そのクロック信
号が立ち下がった時に出力端子Qから出力していたデー
タの論理値を保持して出力端子Qから出力する、ラッチ
回路として機能するが、検査モードにおいては、検査デ
ータ入力端子TIに入力される検査データの論理値を、
第2のクロック端子CKに入力されるクロック信号が立
ち上がる度に保持して出力端子Qから出力する、Dフリ
ップフロップとして機能する。
【0090】よって、このような本実施形態の記憶回路
LFをスキャンフリップフロップSFFと共に用いるこ
とにより、フリップフロップ回路とラッチ回路とを同時
に備える半導体装置であっても、その検査時において、
当該装置の内部へ任意のデータを入力し、或いは、当該
装置の内部からデータを直接取り出すことができるよう
になる。そして、LSSD方式を採る必要もない。
【0091】このため、図3に例示した半導体装置30
のように、本実施形態の記憶回路LF1,LF2とスキ
ャンフリップフロップSFF1,SFF2とを備えた半
導体装置によれば、回路面積の増加を最小限に抑えて、
必要十分な検査を効率的に実施することができるように
なる。
【0092】尚、前述した実施形態では、記憶回路LF
1,スキャンフリップフロップSFF1,記憶回路LF
2,スキャンフリップフロップSFF2の順に、4つの
検査機能付きの記憶回路が接続されている構成例につい
て説明したが、その回路の数は適宜設定することができ
る。
【0093】また、例えば、スキャンフリップフロップ
SFF1,記憶回路LF1,スキャンフリップフロップ
SFF2,記憶回路LF2の順に、各回路を接続するよ
うにしても良い。そして、この接続の場合には、最前段
のスキャンフリップフロップSFF1の検査データ入力
端子TIに、外部からの検査入力データSIを入力する
とと共に、そのスキャンフリップフロップSFF1の出
力端子Qと次段の記憶回路LF1の検査データ入力端子
TIとを接続し、更に、最後段の記憶回路LF2の出力
端子Qから検査出力データSOを取り出すようにすれば
良い。
【0094】また更に、本実施形態の記憶回路LF同士
を接続して、スキャンパス用のシフトレジスタを構築す
ることもできる。そして、この場合には、本実施形態の
記憶回路LFの出力端子Qを、他の記憶回路LFの検査
データ入力端子TIに接続すれば良い。
【0095】つまり、本実施形態の記憶回路LFは、ス
キャンフリップフロップSFFと特別な区別をすること
なく、スキャンフリップフロップSFFと接続したり、
記憶回路LF同士を接続することができる。そして、記
憶回路LFとスキャンフリップフロップSFFとの内
で、半導体装置内における配置位置が最も近いもの同士
を接続することが可能であるため、半導体装置内の配線
を短くすることもできる。
【0096】一方、前述した実施形態では、スキャンパ
ス付きフリップフロップとして、図5に示したスキャン
フリップフロップ(スキャンパス付きマスタースレーブ
Dタイプフリップフロップ)SFFを用いたが、例え
ば、スキャンパス付きマスタースレーブJKフリップフ
ロップ(即ち、入力データを、通常のデータ入力端子か
らのデータと検査データ入力端子からのデータとの何れ
かに選択可能なJKフリップフロップ)を用いることも
できる。
【0097】また、上記実施形態の記憶回路LFは、通
常モードにおいて、第1のクロック端子Gに入力される
クロック信号がハイレベルの時にデータ伝達状態となる
ラッチ回路として機能するものであったが、その反対
に、通常モードにおいて、第1のクロック端子Gに入力
されるクロック信号がロウレベルの時にデータ伝達状態
となるラッチ回路として機能するように構成しても良
い。
【0098】また更に、上記実施形態の記憶回路LF
は、検査モードにおいて、Dフリップフロップとして機
能するものであったが、JKフリップフロップとして機
能するように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の記憶回路を表す回路図である。
【図2】 図1の記憶回路の機能動作を表す真理値表で
ある。
【図3】 図1の記憶回路を適用した実施形態の半導体
集積回路装置を表す回路図である。
【図4】 図3の半導体集積回路装置の検査手順の一例
を表すタイムチャートである。
【図5】 スキャンパス付きマスタースレーブDタイプ
フリップフロップを表す回路図である。
【図6】 一般的な半導体集積回路装置を表す回路図で
ある。
【図7】 図6の半導体集積回路装置に図5のスキャン
パス付きマスタースレーブDタイプフリップフロップを
適用した半導体集積回路装置を表す回路図である。
【図8】 LSSD方式を採る半導体集積回路装置に用
いられるシフトレジスタラッチを表す回路図である。
【符号の説明】
1,5,N1〜N15…インバータ 2,3,4…ナ
ンドゲート 6…セレクタ 7,9,30…半導体集積回路装置
(半導体装置) 8…論理回路 FF,FF1,FF2…エッジトリガ
Dタイプフリップフロップ(Dフリップフロップ)
LTa,LTb,LT1,LT2…ラッチ回路 SFF,SFF1,SFF2…スキャンパス付きマスタ
ースレーブDタイプフリップフロップ(スキャンフリッ
プフロップ) LF,LF1,LF2…記憶回路(検査機能付きの記憶
回路) 10…第1のラッチ回路 20…第2のラッチ回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常の論理機能動作状態においては、デ
    ータ入力端子に入力されるデータの論理値を第1のクロ
    ック端子に入力される信号のレベルに従って出力端子に
    伝達するラッチ回路として機能し、 所定の検査機能動作状態においては、検査データ入力端
    子に入力されるデータの論理値を第2のクロック端子に
    入力されるクロック信号に従って前記出力端子に伝達す
    るエッジトリガフリップフロップ回路として機能するよ
    うに構成されたこと、 を特徴とする記憶回路。
  2. 【請求項2】 前記記憶回路は、 第1のラッチ回路と第2のラッチ回路とを備えており、 前記検査機能動作状態においては、前記第1のラッチ回
    路と前記第2のラッチ回路とが直列に接続されて、該第
    1及び第2のラッチ回路が、前記第2のクロック端子に
    入力されるクロック信号のレベルに従い互いに相補的に
    データ伝達状態又はデータ保持状態となることにより、
    前記エッジトリガフリップフロップ回路として機能し、 前記通常の論理機能動作状態においては、前記第1のラ
    ッチ回路と前記第2のラッチ回路とが電気的に切り離さ
    れて、該第1及び第2のラッチ回路のうちの何れか一方
    が、前記ラッチ回路として機能するように構成されてい
    ること、を特徴とする請求項1に記載の記憶回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の記憶回路
    と、 通常の論理機能動作状態においては、データ入力端子に
    入力されるデータの論理値をクロック端子に入力される
    クロック信号に従って出力端子に伝達するエッジトリガ
    フリップフロップ回路として機能し、所定の検査機能動
    作状態においては、検査データ入力端子に入力されるデ
    ータの論理値を前記クロック端子に入力されるクロック
    信号に従って前記出力端子に伝達するエッジトリガフリ
    ップフロップ回路として機能するスキャンパス付きフリ
    ップフロップと、 を備えた半導体集積回路装置であって、 前記記憶回路の出力端子と前記スキャンパス付きフリッ
    プフロップの検査データ入力端子とが接続されているこ
    と、 を特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の記憶回路
    と、 通常の論理機能動作状態においては、データ入力端子に
    入力されるデータの論理値をクロック端子に入力される
    クロック信号に従って出力端子に伝達するエッジトリガ
    フリップフロップ回路として機能し、所定の検査機能動
    作状態においては、検査データ入力端子に入力されるデ
    ータの論理値を前記クロック端子に入力されるクロック
    信号に従って前記出力端子に伝達するエッジトリガフリ
    ップフロップ回路として機能するスキャンパス付きフリ
    ップフロップと、 を備えた半導体集積回路装置であって、 前記記憶回路の検査データ入力端子と前記スキャンパス
    付きフリップフロップの出力端子とが接続されているこ
    と、 を特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の記憶回路
    を、複数備えた半導体集積回路装置であって、 前記複数の記憶回路のうちの何れかの記憶回路の出力端
    子と、その記憶回路以外の他の記憶回路の検査データ入
    力端子とが接続されていること、 を特徴とする半導体集積回路装置。
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