JPH1019726A - 光学部材検査装置 - Google Patents

光学部材検査装置

Info

Publication number
JPH1019726A
JPH1019726A JP17376996A JP17376996A JPH1019726A JP H1019726 A JPH1019726 A JP H1019726A JP 17376996 A JP17376996 A JP 17376996A JP 17376996 A JP17376996 A JP 17376996A JP H1019726 A JPH1019726 A JP H1019726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
image
optical
optical member
knife edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17376996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3559392B2 (ja
Inventor
Atsushi Kida
敦 木田
Masayuki Sugiura
正之 杉浦
Masato Hara
正人 原
Toshihiro Nakayama
利宏 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP17376996A priority Critical patent/JP3559392B2/ja
Publication of JPH1019726A publication Critical patent/JPH1019726A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3559392B2 publication Critical patent/JP3559392B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 表面欠陥を屈折力異常と一緒に明確に検出す
るとともに、両欠陥の種類を容易に判定する。 【解決手段】本検査装置は、拡散板5の表面に、直線状
のナイフエッジ6aを有する遮光板6を貼り付ける。ナ
イフエッジ6aの位置は、検査対象光学部材Aの焦点位
置と一致する。拡散板5から検査部材Aに入射した青色
光は、部材Aによって平行光にされカラーCCDカメラ
7に入射する。リング照明装置27からの赤色光は、照
明リング24から出射され、検査部材Aを照明する。光
学部材Aの表面にキズやゴミがある場合は、その部分に
おいて赤色光が発散され、発散した赤色光の一部がカラ
ーCCDカメラ7によって撮像される。CPU14は、
カラーCCDカメラ7によって得られた各色に基づく画
像データ中の光学的欠陥を有する部位を数値化し、数値
化された数値に基づいて欠陥の種類を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、レンズ等の光学部
材の屈折率異常等の光学的欠陥を検出するための光学部
材検査装置に関し、特に、光学的欠陥の種類をも判定す
ることができる光学部材検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ,プリズム等の光学部材は、入射
した光束が規則正しく屈折して、平行に進行したり、一
点又は線状に収束したり発散するように設計されてい
る。しかしながら、光学部材の成形異常により屈折力
(屈折率)が不規則に変化していたり、形成後の人的取
り扱いによって光学部材の表面上にゴミ,キズ等が生じ
ていると、入射した光束が乱れてしまうので、所望の性
能を得ることができなくなる。特に、樹脂を金型に注入
して成形する事によって作成されるレンズやプリズム等
の光学部材では、上述した表面上のゴミ,キズ等の他、
成形異常によってヒケ(樹脂が金型表面から離間して生
じる陥没),ジェッティング(光学部材内において樹脂
密度が部分的に変化している箇所),フローマーク(樹
脂の収縮に伴って光学部材表面に生じるW字状の皺)が
生じ易いので、このような欠陥を効率良く検出すること
が必要となっている。
【0003】そのため、本発明者は、セットされた光学
部材の光学的欠陥を自動的に検出することができる光学
部材検査装置を、特願平7−229242号として出願
した。この光学部材検査装置は、光学部材の焦点位置に
おいて回転自在に配置されたナイフエッジと、ナイフエ
ッジの背後に配置されて照明光を発散するための拡散板
と、光学部材を透過した光を撮像するための撮像装置と
により、構成される。このような構成の光学部材検査装
置によると、光学部材表面又は内部における屈折力(屈
折率)異常箇所が、撮像された画像中において明暗濃度
の急激な変化部位として表れる。また、光学部材の表面
に生じたキズや微細なごみ等は、それ自体が撮像装置に
よって撮像されるので、同様に、明暗濃度の変化部位と
して表れる。そして、これらの明暗濃度の急激な変化部
位の形状又は面積が数値化されて、合否判断に用いられ
るのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た出願に係る発明においては、光学部材の表面の照明
は、ナイフエッジを照明する照明光によってなされる。
そして、この照明光は、その裏面側から略垂直に、検査
対象光学部材に入射している。従って、キズやゴミでの
乱反射によって輝点が生じたとしても、この輝点は、そ
の周囲を通る拡散板からの照明光の中に埋もれてしまう
ことになる。従って、光学部材表面のキズやゴミは、画
像中において、あまり急激な明暗濃度変化箇所としては
表れなかった。
【0005】また、キズやゴミが、明暗濃度の変化箇所
として画像中に表れたとしても、上述したように、ナイ
フエッジを照明する照明光と検査対象光学部材を照明す
る照明光とは、同じ照明光である。従って、キズやゴミ
による明暗濃度変化箇所と屈折力(屈折率)異常による
明暗濃度変化箇所とは、画像中において同色によって表
される。そのため、これらの欠陥の種類を画像に基づい
て区別するのが困難であった。
【0006】そこで、本発明の課題は、以上の問題に鑑
み、検査対象光学部材の表面欠陥を屈折力(屈折率)異
常と一緒に明確に検出することができるとともに、両欠
陥の種類をも容易に判定することができる光学部材検査
装置を、提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】各請求項記載の発明は、
上記課題を解決するためになされたものである。請求項
1記載の発明は、光学部材の光学的欠陥を検出する光学
部材検査装置であって、第1の光を出射する第1照明装
置と、この第1照明装置から出射された前記第1の光に
よって照明される拡散板と、前記光学部材を含む光学系
の焦点位置に配置されるとともに、前記拡散板によって
拡散された前記第1の光を部分的に透過させる遮光手段
と、前記第1の光とは異なった方向から、前記光学部材
の表面に対して、第2の光を照射する第2照明装置と、
前記光学系を透過した前記第1の光及び前記光学部材の
表面にて拡散された前記第2の光とを夫々撮像する撮像
手段と、この撮像手段によって前記第1の光を撮像して
得られた第1画像及び前記第2の光を撮像して得られた
第2画像に基づいて、前記光学部材の光学的欠陥の有無
及び光学的欠陥の種類を判定する判定手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0008】光学部材とは、凸レンズ及び凹レンズ,プ
リズム,凹面鏡及び凸面鏡,並びに、平行平面板を含
む。また、ガラスからなる光学部材及び樹脂成形による
光学部材を含む。光学部材の光学的欠陥とは、屈折率や
屈折力の部分的異常や光学部材の表面の欠陥を言う。屈
折率や屈折力の異常としては、樹脂成形の光学部材にお
けるヒケやジェッティングやフローマーク,ガラスから
なる光学部材における面加工の不良,等が例示される。
また、光学部材の表面の欠陥としては、表面のキズや汚
れやゴミ,等が列挙される。
【0009】拡散板は、背後から照明される透光部材で
あっても良いし、表面側から照明される反射部材であっ
ても良い。遮光手段は、拡散板の表面に直接印刷された
遮光パターンであっても良いし、板状の不透明部材を適
宜切り出して拡散板に貼り付けたものであっても良い
し、拡散板とは別個の透明部材表面上に遮光パターンを
印刷したものであっても良い。この遮光手段における光
を部分的に透過させる部分と遮光させる部分との境界線
は、直線状であっても良いし、曲線状であっても良い。
また、境界線は一本のみであっても良いし、縞状に複数
本あっても良い。さらに、境界線は、複数の方向を向い
ていても良い。この遮光手段は、境界線が複数の方向を
向いている場合には固定されていても良いが、境界線が
一本のみの場合又は境界線が全て同じ方向を向いている
場合にはこの境界線に接する回転軸を中心に回転するこ
とが望ましい。なお、遮光手段が回転する際、拡散板が
一体に回転しても良いし、拡散板が固定された状態で遮
光手段のみが回転しても良い。
【0010】「光学部材を含む光学系」とは、凸レンズ
又は凹面鏡である光学部材そのもの,若しくは、凹レン
ズ,凸面鏡,平行平面板,又はプリズムである光学部材
を含む正レンズ群のことである。この光学系の全体とし
ての焦点位置が遮光手段の位置に一致するように、各部
材が配置される。
【0011】第2照明手段は、第2の光学部材に対して
第2の光を表面側から照射しても良いし、裏面側から照
射しても良い。この第2照明手段は、1箇所からのみ第
2の光を照射しても良いし、面状に広がった拡散板を介
して第2の光を照射しても良い。第2照明手段によって
照射される第2の光の波長は、第1照明手段によって出
射される第1の光と異なっていても良いし、同じであっ
ても良い。後者の場合には、第1の光の出射タイミング
と第2の光の照射タイミングをずらすことによって、一
つの撮像手段によって第1画像及び第2画像を得ること
ができる。前者の場合、撮像手段がカラー撮像が可能な
構造を有していれば、第1の光の出射タイミングと第2
の光の照射タイミングを同時にしても、第1の画像と第
2の画像を得ることができる。この場合、撮像手段は、
撮像前に光を波長毎に分離して夫々別の撮像素子又は撮
像管によって撮像しても良い。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1の遮光部
材が、直線状の境界線によって夫々分けられた前記光を
部分的に透過させる部分と前記光を部分的に遮光する部
分とからなることで、特定したものである。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2の遮光手
段を前記撮像手段の撮像光軸に直交する面内において前
記直線状の境界線に接する回転軸を中心に回転させる回
転手段を更に備えたことで、特定したものである。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3の光学部
材を含む光学系の光軸が、前記遮光部材の回転軸と一致
していることで、特定したものである。請求項5記載の
発明は、請求項1の第1の光の波長と前記第2の光の波
長とが互いに異なることで、特定したものである。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1の第2照
明装置が、前記第2の光を、前記撮像手段の撮像光軸に
対して斜めの方向から、前記光学部材の表面に対して照
射することで、特定したものである。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項6の第2照
明装置が、前記撮像手段の撮像光軸をその中心とした環
状の拡散板を介して前記第2の光を照射することで、特
定したものである。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項7の環状の
拡散板が、前記撮像手段の画角の外側に位置しているこ
とで、特定したものである。請求項9記載の発明は、請
求項5の撮像手段が、前記第1の光と前記第2の光とを
同時に撮像することで、特定したものである。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項9の撮像
手段が、前記第1の光と前記第2の光とを夫々個別に撮
像する2種類のピクセルを包含する撮像素子を有してい
ることで、特定したものである。
【0019】請求項11記載の発明は、請求項1の判定
手段が、前記第1画像の前記光学部材の光学的欠陥を示
す部位を夫々数値化するとともに前記第2画像の前記光
学部材の光学的欠陥を示す部位を夫々数値化する数値化
手段と、この数値化手段によって数値化された数値が所
定の判定基準値を超えたか否かを比較する第1の比較手
段とを有し、この第1の比較手段によって前記数値が前
記所定の判定基準値を超えたと認定された場合に、前記
光学部材が光学的欠陥を有していると判定することで、
特定したものである。
【0020】請求項12記載の発明は、請求項11の第
1の比較手段が、前記数値化手段によって数値化された
何れかの数値が前記所定の判定基準値を超えたか否かを
比較することで、特定したものである。
【0021】請求項13記載の発明は、請求項1の判定
手段が、個々の前記光学的欠陥を示す部位毎に、前記第
1画像に基づいて数値化された数値と前記第2画像に基
づいて数値化された数値とを比較する第2の比較手段を
更に有し、個々の前記光学的欠陥を示す部位毎に、前記
第1画像に基づいて数値化された数値が前記第2画像に
基づいて数値化された数値よりも所定量以上大きいと前
記第2の比較手段によって認定された場合には当該光学
的欠陥が屈折力異常に因るものであると判定し、前記第
1画像に基づいて数値化された数値が前記第2画像に基
づいて数値化された数値よりも前記所定量以上小さいと
前記第2の比較手段によって認定された場合には当該光
学的欠陥がキズに因るものであると判定し、前記第1画
像に基づいて数値化された数値と前記第2画像に基づい
て数値化された数値との差が前記所定量以内であると前
記第2の比較手段によって認定された場合には当該光学
的欠陥がゴミに因るものであると判定することで、特定
したものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。
【0023】
【実施形態1】 <光学部材検査装置の全体構成>図1は、本発明による
光学部材検査装置の実施の形態を示す概略構成図(斜視
図)であり、図2は、その光学系の更に詳しい構成及び
機械構成を示す光学構成図であり、図3は、その回路構
成の更に詳しい構成を示すブロック図である。
【0024】各図に示すように、この光学部材検査装置
は、ナイフエッジユニット4,照明リング24,リング
状拡散照明板25,及びカラーCCDカメラ7を、共通
の装置光軸l上において光の進行方向に沿って順番に配
置して、構成されている。また、カラーCCDカメラ7
は、CPU14に接続され、このCPU14は、キーボ
ード31,外部メモリ30,モニタ装置10,X/Yス
テージ制御回路17,斜入射光照明駆動回路19,ナイ
フエッジ回転制御回路15,及びナイフエッジ照明駆動
回路16に接続されている。このX/Yステージ制御回
路17は、X/Yステージ18のX方向用パルスモータ
20及びY方向用パルスモータ21に接続されている。
また、斜入射光照明駆動回路19は、リング照明装置2
7の照明ランプ28に接続されている。また、ナイフエ
ッジ回転制御回路15は、ナイフエッジユニット4のモ
ータ13に接続されている。また、ナイフエッジ照明駆
動回路16は、ナイフエッジ照明装置26の照明ランプ
1に接続されている。そして、検査対象光学部材(図1
及び図2においては、正レンズ)Aは、X/Yステージ
18によって保持されて、リング状拡散照明板25とカ
ラーCCDカメラ7との間の装置光軸l上に配置されて
いる。
【0025】この撮像手段としてのカラーCCDカメラ
7は、全体として正レンズ系である撮像レンズ8と、こ
の撮像レンズ8によって集束される光による像をカラー
撮像するカラーCCDエリアセンサからなる撮像素子9
とから、構成されている。この撮像素子9は、撮像レン
ズ8によって集束された光に含まれる赤,緑及び青の三
原色を夫々個別に撮像する3種類のピクセルを包含し、
赤色光を撮像するピクセルからの画像データ(第2画
像,R)及び青色光を撮像するピクセルからの画像デー
タ(第1画像,B)を、夫々CPU14に入力する。
【0026】モニタ装置10は、撮像素子9から入力さ
れた画像データに基づく画像を表示する画像モニタ装置
である。また、外部メモリ30は、各検査対象光学部材
Aの種類毎に作成されるデータを登録するための不揮発
メモリである。
【0027】また、キーボード31は、検査対象光学部
材Aの種類を示す識別番号,レンズの手動芯出しの完了
通知,検査を終了するか否か,等の情報をCPU14に
入力するための入力装置である。また、キーボード31
には、装置全体への主電源投入を指示するための主電源
投入キー(図示略)も、設けられている。
【0028】CPU14は、図4乃至図10の処理を実
行することにより、画像処理部32及び制御部33の機
能を生じる。この画像処理部32は、カラーCCDカメ
ラ7から入力される画像に対して様々な画像処理を施す
部分であり、制御部33は、この画像処理結果に基づい
て各部の制御を行う部分である。
【0029】判定手段(数値化手段,第1の比較手段,
第2の比較手段)としての画像処理部32には、カラー
CCDカメラ7が接続されているとともに、第1画像メ
モリ34〜第4画像メモリ37が内蔵されている。この
画像処理部32は、具体的には、検査者によるナイフエ
ッジユニット4の装置光軸l上での位置調整に際して、
カラーCCDカメラ7から入力された各画像データ
(B)を、制御部33に受け渡す。また、画像処理部3
2は、検査対象光学部材Aに欠陥が生じているか否か及
びその欠陥の種類の判定を行う(判定手段に相当)。こ
の判定のために、画像処理部32は、カラーCCDカメ
ラ7から入力された画像データ(R),(B)から、検
査対象光学部材Aの外縁α(図13)よりも内側の領域
を、検査対象領域として抽出する。そして、この抽出し
た検査対象領域の画像データに対して所定の画像処理を
行い、検査対象光学部材Aに生じている各光学的欠陥箇
所における欠陥の程度を数値化する(数値化手段に相
当)。そして、この数値を一定の判定基準値(許容値)
と比較し(第1の比較手段に相当)、この数値が判定基
準値内に収まっているか超えているかの判定を行う。さ
らに、この数値が判定基準値を越えている場合には、そ
の欠陥の部位に対応する第1画像に基づく数値と第2画
像に基づく数値とを比較し(第2の比較手段に相当)、
この欠陥が光学部材の屈折力(屈折率)異常に因るもの
であるか表面欠陥に因るものであるかを判定する。この
判定結果は、画像処理部32より制御部33へ通知され
る。
【0030】制御部33には、上述のキーボード31,
外部メモリ30及びモニタ装置10が接続されている。
この制御部33は、具体的には、画像処理部32から画
像データを受け取った場合には、その画像データをモニ
タ装置10に表示させる。また、この制御部33は、画
像処理部32による上述の判定処理に先立って、X/Y
ステージ制御回路17に対して、X/Yステージ18に
よって検査対象光学部材Aの光軸を装置光軸lに合致さ
せる様、指示を行う。即ち、検査対象光学部材Aの芯出
処理を実行する。また、制御部33は、画像処理部32
が上述した判定処理を行うのに伴って、ナイフエッジ照
明駆動回路16及び斜入射光照明駆動回路19に対して
夫々照明ランプ1,28の点灯を指示し、ナイフエッジ
回転制御回路15に対してナイフエッジ6aの回転指示
を行う。また、制御部33は、画像処理部32から通知
された判定結果に基づいて、モニタ装置10に判定結果
を表示させる。
【0031】ナイフエッジ照明駆動回路16は、CPU
14の制御部33からの指示に応じて、撮像素子9によ
って撮像される画像データの輝度値が所定値になるよう
に、適切な量の駆動電流を、ナイフエッジ照明装置26
の照明ランプ1に供給する。
【0032】第1照明装置としてのナイフエッジ照明装
置26は、光学部材検査装置内に固設されており、ナイ
フエッジ照明駆動回路16からの駆動電流によって青色
に発光する照明ランプ1と、この照明ランプ1から出射
された青色光(第1の光)を集光する集光レンズ2とか
ら、構成されている。この集光レンズ2によって集光さ
れた青色光は、このナイフエッジ照明装置26とナイフ
エッジユニット4との間をフレキシブルに結ぶ光ファイ
バー束3の入射端面3bに、入射する。
【0033】このナイフエッジユニット4は、全体とし
て装置光軸l上をカラーCCDカメラ7に向けて進退で
きるように、光学部材検査装置内に設けられている。こ
のナイフエッジユニット4の内部には、その中心を装置
光軸lと同軸にした円盤状の拡散板5が、装置光軸lに
直交する面内において装置光軸lを中心に回転自在に保
持されている。この拡散板5のカラーCCDカメラ7側
の面には、遮光手段としての遮光板6が一体に貼り付け
られている。この遮光板6は、図1に示すように、不透
明部材からなる半円形の板であり、拡散板5の中心を通
る径方向の直線を弦(ナイフエッジ)6aとするととも
に、拡散板5と同一半径の円弧を有している。上述した
ナイフエッジ照明装置26からの光を伝送する光ファイ
バー束3の出射端3aは、このナイフエッジユニット4
内において、装置光軸lに沿って拡散板5の背面(遮光
板6が貼り付けられている面とは反対側の面)に向けて
配置されている。このような構成を備えた結果、光ファ
イバー束3の出射端3aから出射された青色光は、拡散
板5によって拡散され、遮光板6により部分的に遮光さ
れるとともに、遮光板6に覆われていない部分により部
分的に透過される。
【0034】拡散板5の周縁部には、この拡散板5と同
軸の環状ギア11が固着されている。この環状ギア11
は、ピニオンギア12と噛合しており、このピニオンギ
ア12は、ナイフエッジユニット4内に固定されている
モータ13の回転軸に取り付けられている。このモータ
13は、制御部33によって制御されるナイフエッジ回
転制御装置15によって、回転駆動される。このように
してモータ13が回転駆動されると、両ギア12,11
を介して拡散板5が装置光軸lに直交する面内で回転さ
れ、遮光板6のナイフエッジ(弦)6aも装置光軸lを
中心に回転する。これら制御部33,ナイフエッジ回転
制御回路15,モータ13,ギア12,11が回転手段
に相当する。
【0035】斜入射光照明駆動回路19は、CPU14
の制御部33からの指示に応じて、撮像素子9によって
撮像される画像データの輝度値が所定値になるように、
適切な量の駆動電流を、リング照明装置27の照明ラン
プ28に供給する。
【0036】第2照明装置を構成するリング照明装置2
7は、斜入射光照明駆動回路19から供給される駆動電
流によって赤色に発光する照明ランプ28と、この照明
ランプ28から出射された赤色光(第2の光)を集光す
る集光レンズ29とから、構成されている。この集光レ
ンズ29によって集光された赤色光は、このリング照明
装置27と照明リング24との間をフレキシブルに結ぶ
光ファイバー束23の入射端面23bに、入射する。
【0037】第2照明装置を構成するリング照明24
は、装置光軸(撮像光軸)lを中心としてリング状に構
成されており、光ファイバー束23の先端を、リング状
拡散照明板25に向けた状態で装置光軸lの周囲に保持
している。
【0038】第2照明装置を構成する環状の拡散板とし
てのリング状拡散照明板25は、リング照明24から出
射された光をランダムな方向に拡散させつつ透過する拡
散板であり、装置光軸(撮像光軸)lを中心としてリン
グ状に構成されている。従って、このリング状拡散照明
板25は、検査対象光学部材Aを、装置光軸(撮像光
軸)lに対して斜めの方向(第1の光とは異なった方
向)から照明することになる。なお、リング照明24及
びリング状拡散照明板25の内径は、何れも同径であ
り、カラーCCDカメラ7の画角よりも大きく形成され
ている。従って、このリング状拡散照明板25から出射
された光がカラーCCDカメラ7によって直接撮像され
ることはない。
【0039】X/Yステージ18は、検査対象光学部材
Aから径方向に向けて一体に延びているランナー30を
掴むことにより、装置光軸lに直交する面内で移動可能
に検査対象光学部材Aを保持する。即ち、このX/Yス
テージ18は、装置内の固定部に対してX方向(図2の
左右方向)にスライドするXステージ18a,及び、こ
のXステージ18aに対してY方向(図2の紙面に直交
する方向)にスライドするYステージ18bと、ランナ
ー30を掴むためにYステージ18b上に固設されてい
るホルダ部22とから、構成されている。このXステー
ジ18aには、このXステージ18aをX方向にスライ
ド駆動するためのX方向用パルスモータ20が取り付け
られており、Yステージ18bには、このYステージ1
8bをY方向にスライド駆動するためのY方向用パルス
モータ21が取り付けられている。
【0040】X/Yステージ制御回路17は、CPU1
4の制御部33からの制御に応じて各パルスモータ2
0,21に駆動パルスを供給してX/Yステージ18を
駆動し、検査対象光学部材Aの光軸が装置光軸lに合致
する様にこの検査対象光学部材Aを移動させる装置であ
る。
【0041】上述のナイフエッジユニット4は、検査対
象光学部材Aが正レンズである場合には、そのナイフエ
ッジ6aの装置光軸l上の位置がX/Yステージ18に
保持された検査対象光学部材Aの焦点位置と一致するよ
うに、その装置光軸l上の位置が調整される。
【0042】一方、この検査対象光学部材Aが負レンズ
である場合には、この検査対象光学部材Aとリング状拡
散照明板25との間に、この検査対象光学部材のパワー
(絶対値)よりも大きいパワー(絶対値)を有する補正
レンズ(正レンズ)が配置される。この検査対象光学部
材(負レンズ)A及び補正レンズ(正レンズ)からなる
レンズ群は、全体として正のパワーを持つレンズ群であ
る。この場合、上述のナイフエッジユニット4は、その
ナイフエッジ6aの装置光軸l上の位置が検査対象光学
部材Aと補正レンズの合成焦点位置と一致するように、
その装置光軸l上の位置が調整される。 <屈折力(屈折率)欠陥表示の原理>以上のように被検
査光学部材A(及び補正レンズ)が配置されると、ナイ
フエッジユニット4から出射されて検査対象光学部材A
を透過した青色光は、この検査対象光学部材Aが良品で
ある限り、平行光となる。従って、カラーCCDカメラ
7側から見ると、遮光板6のナイフエッジ6aが無限遠
上に位置しているのと等価になる。
【0043】ところで、仮に、検査対象光学部材Aの焦
点位置(又は、検査対象光学部材Aと補正レンズとから
なる光学系の合成焦点位置,以下同様とする)がナイフ
エッジ6aの装置光軸l上の位置よりもカラーCCDカ
メラ7側にずれると、検査対象光学部材AとカラーCC
Dカメラ7の撮像レンズ8との間の空間に、ナイフエッ
ジ6aの倒立像(実像)が形成される。このナイフエッ
ジ6aの倒立像(実像)は撮像レンズ8によってリレー
され、撮像レンズ8の撮像素子9側の空間に、ナイフエ
ッジ6aの正立像(実像)が形成される。逆に、検査対
象光学部材Aの焦点位置がナイフエッジ6aの装置光軸
l上の位置よりも光ファイバー束3側にずれると、遮光
板6の光ファイバー束3側の空間に、ナイフエッジ6a
の正立像(虚像)が形成される。このナイフエッジ6a
の正立像(虚像)は撮像レンズ8によってリレーされ、
撮像レンズ8の撮像素子9側の空間に、ナイフエッジ6
aの倒立像(実像)が形成される。即ち、検査対象光学
部材Aの焦点位置とは、この位置に存在する物体(ナイ
フエッジ6a)の像が、撮像レンズ8の撮像素子9側の
空間において正立像として結像されるか倒立像として結
像されるかの境界点であり、光学的に不安定な状態とな
る位置である。
【0044】なお、検査対象光学部材Aと撮像レンズ8
との間隔は、検査対象光学部材Aの焦点位置がナイフエ
ッジ6aの装置光軸l上の位置よりもカラーCCDカメ
ラ7側に僅かにずれただけであってもそれらの間(正確
には、両者の焦点位置同士の間)にナイフエッジ6aの
倒立像(実像)が形成されるように、可能な限り長くと
ってある。また、撮像素子9は、撮像レンズ8によって
正立像が形成されても倒立像が形成されてもこれらの像
をある程度明瞭に撮像できるように、正立像の形成位置
(平均位置)と倒立像の形成位置(平均位置)との中間
点に配置される。この位置とは、撮像レンズ8に関して
検査対象光学部材Aの表面と光学的に等価な位置であ
る。
【0045】従って、撮像素子9上には、常に、検査対
象光学部材Aの外縁の実像(倒立像)αが結像されると
ともに、この検査対象光学部材の外縁の実像αの周囲に
は、検査対象光学部材Aを通さずに直接見えるナイフエ
ッジ6aの実像(倒立像)がややぼけて結像される(図
11(a)〜(e)参照)。
【0046】そして、この検査対象光学部材の外縁の実
像αの内側には、検査対象光学部材Aの焦点位置(検査
対象光学部材Bと補正レンズCとからなる光学系の合成
焦点位置)がナイフエッジ6aの装置光軸l上の位置よ
りもカラーCCDカメラ7側にずれている場合には、ナ
イフエッジ6aの実像(正立像)が、ややぼけて結像さ
れる(図11(d),(e)参照)。このナイフエッジ
6aの実像(正立像)は、焦点位置のずれ量が少なくな
る程ぼけ量が大きくなり(図11(d)参照)、ずれ量
が大きくなる程ぼけ量が少なくなって明確になる(図1
1(e)参照)。
【0047】これとは逆に、検査対象光学部材Aの焦点
位置(検査対象光学部材Bと補正レンズCとからなる光
学系の合成焦点位置)がナイフエッジ6aの装置光軸l
上の位置よりも光ファイバー束3側にずれている場合に
は、検査対象光学部材の外縁の実像αの内側には、ナイ
フエッジ6aの実像(倒立像)が、ややぼけて結像され
る(図11(b),(a)参照)。ナイフエッジ6aの
実像(倒立像)は、焦点位置のずれ量が少なくなる程ぼ
け量が大きくなり(図11(b)参照)、ずれ量が大き
くなる程ぼけ量が少なくなって明確になる(図11
(a)参照)。
【0048】また、検査対象光学部材Aの焦点位置がナ
イフエッジ6aの装置光軸l上の位置と一致すると、検
査対象光学部材Aの外縁の実像αの内側におけるぼけ量
が最大となり、全体に均一な明度で光線が照射されるよ
うになる(図11(c)参照)。
【0049】モニタ装置10及び画像処理部32に入力
される画像データ中において、検査対象光学部材の外縁
αの内側部分は、検査対象光学部材Aの焦点位置が拡散
板5の表面の位置と一致した時には、検査対象光学部材
Aに光学的欠陥がない限り、ナイフエッジ6aの黒色部
分(白色光が遮られている部分)と白色部分(白色光が
透過する部分)とが完全に混合して、均一濃度の灰色の
平面として表示される(球面レンズの場合)。なお、検
査対象光学部材Aとして非球面レンズを検査する場合に
は、焦点位置が一点のみではなく緩やかに変化している
ので、輝度変化が非常に穏やかな画像となる。
【0050】これに対して、検査対象光学部材A内に屈
折率異常が生じている部分や表面の形状欠陥によって屈
折力異常が生じている部分がある場合には、その異常部
分のみ、正常な部分の焦点距離と異なる焦点距離を有す
ることと等価になっている。従って、図12に示すよう
に、その異常部分にだけ、ナイフエッジの像γが現れ
る。この異常部分の屈折率(屈折力)異常の程度(焦点
距離のずれ量)は、ナイフエッジの像γの現れ方に反映
される。即ち、ナイフエッジの像の濃淡が明確に現れれ
ば現れるほど、屈折率(屈折力)異常の程度(焦点距離
のずれ量)が大きくなる。 <表面欠陥表示の原理>一方、リング状拡散照明板25
の全域からは、あらゆる方向に向けて赤色光が出射され
ている。従って、検査対象光学部材Aの表面にゴミが付
着していたり、キズがついている場合には、これらゴミ
やキズは、リング状拡散照明板25の全域からの赤色光
によって、斜方向から照明される。このように照明され
たゴミやキズは、照明光である赤色光を、再度拡散させ
る。このようにしてゴミ又はキズによって再度拡散され
た赤色光のうち、カラーCCDカメラ7の撮像レンズ8
に入射した光は、この撮像レンズ8によって収束され
て、これらゴミ又はキズの赤色光による像を撮像素子9
上に結像する。なお、検査対象光学部材Aの表面にゴミ
が付着している場合には、ナイフエッジユニット4から
の青色光もこのゴミによって拡散し、拡散した青色光が
撮像レンズ8によって収束されるので、撮像素子9上に
は青色光による像も結像される。
【0051】このように、赤色光が撮像素子9によって
受光されるのは、主として検査対象光学部材Aの表面に
ゴミが付着されていたりキズがついている場合である。
従って、カラーCCDカメラ7によって撮像される赤色
の像は、検査対象光学部材Aの表面欠陥の位置及び形状
並びに大きさを示している。 <自動芯出の原理>制御部33によって制御される自動
芯出の原理を、以下に説明する。図13は、カラーCC
Dカメラ7の撮像素子9によって撮像されるフィールド
を示す。この図13に示されるように、撮像素子9によ
って撮像されるフィールドには、このフィールドの中心
位置を原点“0”として、X方向に伸びるX方向中心
軸,及びY方向に伸びるY方向中心軸が、夫々定義され
ている。また、X方向中心軸上には、原点“0”を中心
とした一定範囲を規定するための座標点x1及びx2が、
定義されている。同様に、Y方向中心軸上には、原点
“0”を中心とした一定範囲を規定するための座標点y
1及びy2が、定義されている。これらの座標点x1
2,y1,及びy2は、検査対象レンズAの外縁像αの
内側に存する座標点である。
【0052】ところで、検査対象レンズAの光軸が装置
光軸lと一致している場合,即ち、検査対象レンズAの
光軸及び焦点位置が遮光板6のナイフエッジ6aの回転
中心と合致している場合には、そのナイフエッジ6aが
ぼかされつつ拡大されるので、ナイフエッジ6aの方向
に拘わらず、撮像素子9によって撮像された外縁α内の
輝度は一定である。図16は、この状態にてナイフエッ
ジ28aをX方向に向けるとともに拡散板6を図2の手
前側に配置した時(0°)のY軸上の輝度分布,及び、
ナイフエッジ6aをそこから180度回転させた時(1
80°)のY軸上の輝度分布を、夫々プロットしたグラ
フである。
【0053】ところが、検査対象レンズAの光軸が装置
光軸lからズレた場合には、ナイフエッジ6aが0°で
ある時と180°である時とでは、検査対象レンズAの
焦点と遮光板6との相対位置関係が変化する。即ち、ナ
イフエッジ6aが或る方向を向いている場合には検査対
象レンズAの光軸が遮光板6上に位置するのに対してナ
イフエッジ6aが180°回転すると検査対象レンズA
の光軸が拡散板5上に位置するように、なるのである。
従って、検査対象レンズAの光軸が遮光板6上に位置し
ている時には、遮光板6自体が拡大されるので、撮像素
子9によって撮像された外縁α内の輝度が低くなる。一
方、検査対象レンズAの光軸が拡散板5上に位置してい
る時には、拡散板5自体が拡大されるので、撮像素子9
によって撮像された外縁α内の輝度が高くなる。図14
は、図16の状態に比して、検査対象レンズAの光軸が
Y方向に−0.2mmズレた場合における輝度分布を示
している。また、図15は、図16の状態に比して、検
査対象レンズAの光軸がY方向に−0.1mmズレた場
合における輝度分布を示している。また、図17は、図
16の状態に比して、検査対象レンズAの光軸がY方向
に+0.1mmズレた場合における輝度分布を示してい
る。また、図18は、図16の状態に比して、検査対象
レンズAの光軸がY方向に+0.2mmズレた場合にお
ける輝度分布を示している。
【0054】画像処理部32は、制御部33からの指示
に応じ、ナイフエッジ6aの方向を0°とした場合の画
像におけるy1〜y2(x1〜x2)の範囲内の輝度の積分
値(輝度断面積)から、ナイフエッジ6aの方向を18
0°とした場合の画像におけるy1〜y2(x1〜x2)の
範囲内の輝度の積分値(輝度断面積)を減算することに
より、「輝度差」を算出する。図19は、図14乃至図
18の各図から算出された輝度差をプロットしたもので
ある。この図19から明らかなように、検査対象レンズ
Aの光軸の装置光軸lに対するズレ量が大きくなる程、
「輝度差」の絶対値が、大きくなる。また、ナイフエッ
ジ6aの基準方向(0°の方向)を一定とした場合、ズ
レの向きによって輝度差の極性が逆転する。つまり、検
査対象レンズAの光軸の装置光軸lに対するズレ量と
「輝度差」とは、正比例関係にあるのである。従って、
現時点における画像から「輝度差」を算出し、算出され
た「輝度差」に基づいて図19のグラフを逆に辿れば、
現時点における検査対象レンズAの装置光軸lに対する
ズレ量及びズレ方向を知ることができる。制御部33
は、このようにして得られたX,Y各方向におけるズレ
量を相殺する距離だけ光学部材Aを移動させる様、X/
Yステージ制御回路17に対して指示することによっ
て、検査対象光学部材Aの芯出しを行うのである。な
お、制御部33は、実際には、画像処理部32から通知
された輝度差に基づいて、図20に示すような輝度差と
移動量とを精密に対応させたナイフエッジ芯出テーブル
を作成して外部メモリ30に格納しておくとともに、画
像処理部32から輝度値の通知がある毎に、この輝度差
に基づいてこのナイフエッジ芯出テーブルを参照して移
動量を求める。なお、このナイフエッジ芯出テーブル
は、Y方向用のナイフエッジ芯出テーブルとX方向用の
ナイフエッジ芯出テーブルとから構成されており、検査
対象光学部材Aの種類毎に夫々作成・記憶されている。
そして、制御部33は、X/Yステージ18上に保持さ
れた検査対象光学部材Aの種類に対応する識別番号がキ
ーボード31を介して入力された場合には、その識別番
号に対応するナイフエッジ芯出テーブルを、外部メモリ
30から読み出して使用する。 <制御処理>次に、制御部33及び画像処理部32にお
いて実行される光学部材検査のための制御処理の内容
を、図4乃至図10のフローチャートを用いて説明す
る。
【0055】図4に示す制御処理のメインルーチンは、
当該光学部材検査装置に主電源を投入することにより、
スタートする。そして、スタート後最初のS001にお
いて、制御部33は、検査対象光学部材(被検査物)A
をセットするための処理を実行する。即ち、制御部33
は、ナイフエッジ照明駆動回路16に対してナイフエッ
ジ照明装置26の照明ランプ1を点灯させる指示を行う
とともに、モニタ装置10上に検査対象光学部材Aのセ
ットを促す旨の表示を行い、検査対象光学部材Aのセッ
トが完了した旨,及び、検査対象光学部材Aの整理番号
がキーボード43を介して入力された場合には、処理を
S002に進める。
【0056】S002では、ナイフエッジ芯出し処理を
実行する。図5及び図6は、このS002にて実行され
るナイフエッジ芯出し処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。このサブルーチンに入って最初のS10
1では、制御部33は、ナイフエッジ回転制御回路15
に対して原点復帰命令を発行する。この原点とは、ナイ
フエッジ6aを図2の左右方向(X方向)に向けた状態
で遮光板6自体が図2の手前側に来るナイフエッジ6a
及び遮光板6の回転位置である。ナイフエッジ回転制御
回路15は、この原点復帰命令を受けると、モータ13
を駆動して、ナイフエッジ6aの回転位置を原点に復帰
させる。
【0057】次のS102では、制御部33は、S10
1での原点復帰命令に応じたナイフエッジ6aの回転が
終了するのを待つ。次のS103では、画像処理部32
は、この時点においてカラーCCDカメラ7によって撮
像された青色光に基づく画像データを入力する。
【0058】次のS104では、制御部33は、ナイフ
エッジ回転制御回路15に対して90度回転命令を発行
する。ナイフエッジ回転制御回路15は、この90度回
転命令を受けると、モータ13を駆動して、ナイフエッ
ジ6aを時計方向に90度回転させ始める。
【0059】次のS105では、画像処理部32は、S
103にて入力した画像データに基づいて、座標位置y
1と座標位置y2との間でY方向に並んだ全ての画素の輝
度値の総和(積分値)YAを求める。
【0060】次のS106では、制御部33は、S10
4での90度回転命令に応じたナイフエッジ6aの回転
が終了するのを待つ。この回転が終了すると、ナイフエ
ッジ1aが図2の紙面に直交する方向(Y方向)を向
き、遮光板6自体が図2の左側に位置するようになる。
【0061】次のS107では、画像処理部32は、こ
の時点においてカラーCCDカメラ7によって撮像され
た青色光に基づく画像データを入力する。次のS108
では、制御部33は、ナイフエッジ回転制御回路15に
対して90度回転命令を発行する。
【0062】次のS109では、画像処理部32は、S
107にて入力した画像データに基づいて、座標位置x
1と座標位置x2との間でX方向に並んだ全ての画素の輝
度値の総和(積分値)XAを求める。
【0063】次のS110では、制御部33は、S10
8での90度回転命令に応じたナイフエッジ6aの回転
が終了するのを待つ。この回転が終了すると、ナイフエ
ッジ6aが図2の紙面の左右方向(X方向)を向き、遮
光板6自体が図2の奥側に位置するようになる。
【0064】次のS111では、画像処理部32は、こ
の時点においてカラーCCDカメラ7によって撮像され
た青色光に基づく画像データを入力する。次のS112
では、制御部33は、ナイフエッジ回転制御回路15に
対して90度回転命令を発行する。
【0065】次のS113では、画像処理部32は、S
111にて入力した画像データに基づいて、座標位置y
1と座標位置y2との間でY方向に並んだ全ての画素の輝
度値の総和(積分値)YBを求める。
【0066】次のS114では、画像処理部32は、S
105にて算出した輝度値総和YAからS113にて算
出した輝度値総和YBを減算することによって「輝度
差」を算出し、算出された「輝度差」を制御部33に通
知する。
【0067】S115では、制御部33は、画像処理部
32から通知された「輝度差」の絶対値に基づいて、S
001にて入力された識別番号に対応するものとして外
部メモリ30から読み出したY方向用のナイフエッジ芯
出テーブルを参照して、対応する移動量(パルス数)Δ
Yを求める。それとともに、その「輝度差」の極性を反
転した極性をこの移動量ΔYに付す。このように求めた
値+/−ΔYは、Y方向の光軸ズレを相殺するための移
動量(パルス数)及び移動方向を示す。なお、S113
乃至S115までの処理の実行中でも、ナイフエッジ回
転制御回路15はモータ13の駆動を継続する。
【0068】次のS116では、制御部33は、S11
2の90度回転命令に応じたナイフエッジ6aの回転が
終了するのを待つ。この回転が終了すると、ナイフエッ
ジ6aが図2の紙面に直交する方向(Y方向)を向き、
遮光板6自体が図2の右側に位置するようになる。
【0069】次のS117では、画像処理部32は、こ
の時点においてカラーCCDカメラ17によって撮像さ
れた青色光に基づく画像データを入力する。次のS11
8では、画像処理部32は、S117にて入力した画像
データに基づいて、座標位置x1と座標位置x2との間で
X方向に並んだ全ての画素の輝度値の総和(積分値)X
Bを求める。
【0070】次のS119では、画像処理部32は、S
109にて算出した輝度値総和XAからS118にて算
出した輝度値総和XBを減算することによって「輝度
差」を算出し、算出された「輝度差」を制御部33に通
知する。
【0071】次のS120では、制御部33は、画像処
理部32から通知された「輝度差」の絶対値に基づい
て、S001にて入力された識別番号に対応するものと
して外部メモリ20から読み出したX方向用のナイフエ
ッジ芯出テーブルを参照して、対応する移動量(パルス
数)ΔXを求める。それとともに、その「輝度差」の極
性を反転した極性をこの移動量ΔXに付す。このように
求めた値+/−ΔXは、X方向の光軸ズレを相殺するた
めの移動量(パルス数)及び移動方向を示す。
【0072】次のS121では、制御部33は、X/Y
ステージ制御回路17に対して、光学部材A,BをX方
向にΔXだけ移動させるとともにY方向にΔYだけ移動
させるよう、命令する。この命令に応じてX/Yステー
ジ制御回路17が作業テーブル11を光軸lに直交する
面内で移動させると、検査対象レンズAの芯出しがなさ
れるのである。このステップが完了すると、処理が図4
のメインルーチンに戻される。
【0073】図4のメインルーチンでは、制御部33
は、次のS003において、画像入力処理を実行する。
図7は、このS003にて実行される画像入力処理サブ
ルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチ
ンに入って最初のS201では、制御部33は、ナイフ
エッジ回転制御回路15に対して原点復帰命令を発行す
る。ナイフエッジ回転制御回路15は、この原点復帰命
令を受けると、モータ13を駆動して、ナイフエッジ6
aの回転位置を原点に復帰させる。
【0074】次に、制御部33は、処理をS202乃至
S205のループに進める。このループに入って最初の
S202では、制御部33は、射入射光照明駆動回路1
9に対してリング照明装置27の照明ランプ28を点灯
させる指示を行い、画像処理部32は、カラーCCDカ
メラ7から入力した赤色光に基づく画像データ(R)に
含まれる各画素の輝度に対応する数値[0〜255]に
対して微分処理を施した後に、この微分の結果得られた
データマトリックスを画像データとして第1画像メモリ
34に書き込む。このような微分の結果得られた画像デ
ータにおいては、検査対象光学部材Aの表面のキズやゴ
ミがある部分の輪郭,及びナイフエッジ6aの縁だけが
濃度の高い画像となる。なお、この際、処理が最初にこ
のループに入ってきた場合には、微分の結果得られたデ
ータマトリックスを、画像データとして第1画像メモリ
34に上書きする。また、2回目以降にこのループが実
行される場合には、それまでに第1画像メモリ34に書
き込まれているデータマトリックスを読み出して、この
読み出したデータマトリックスと微分の結果得られたデ
ータマトリックスとの対応する画素の値同士を加算した
上で、この加算結果を画像データとして第1画像メモリ
34に上書きする。
【0075】次のS203では、画像処理部32は、カ
ラーCCDカメラ7から入力した青色光に基づく画像デ
ータ(B)に含まれる各画素の輝度に対応する数値[0
〜255]に対して微分処理を施した後に、この微分の
結果得られたデータマトリックスを画像データとして第
2画像メモリ35へ書き込む。このような微分の結果得
られた画像データにおいては、検査対象光学部材Aの屈
折力(屈折力)異常がある部分の輪郭,及びナイフエッ
ジ6aの縁だけが濃度の高い画像となる。なお、この
際、処理が最初にこのループに入ってきた場合には、微
分の結果得られたデータマトリックスを、画像データと
して第2画像メモリ35に上書きする。また、2回目以
降にこのループが実行される場合には、それまでに第2
画像メモリ35に書き込まれているデータマトリックス
を読み出して、この読み出したデータマトリックスと微
分の結果得られたデータマトリックスとの対応する画素
の値同士を加算した上で、この加算結果を画像データと
して第2画像メモリ35に上書きする。
【0076】次のS204では、制御部33は、この図
7に入ってからのS202及びS203の実行回数が1
6回に達したかどうかをチェックする。そして、未だ1
6回に達していない場合には、S205において、ナイ
フエッジ回転制御回路15に対してナイフエッジ6aを
22.5度回転させる命令をする。この回転後の画像デ
ータがカラーCCDカメラ7によって撮像された場合に
は、処理がS202に戻されて、この新たな画像データ
に対するループ処理が実行される。
【0077】このようにナイフエッジ6aを若干量づつ
回転させて(S205)得られた画像データを累積する
(S202)ようにしたのは、次の理由による。即ち、
直線状のナイフエッジ6aを光路に挿入すると、ナイフ
エッジ6aの方向と平行な方向における屈折力(屈折
率)異常成分は最も良く画像データ中に表れるが、ナイ
フエッジ6aの方向と直交する方向における屈折力(屈
折率)異常成分はあまり良く表れない。そのため、ナイ
フエッジ6a自体を装置光軸lに直交する面内で回転さ
せて、あらゆる方向における異常成分を全て検出して、
同一の画像上に合成しているのである。また、この結
果、次の効果も得られる。即ち、ナイフエッジ6aを停
止させた場合の画像では、図12に示すように、屈折力
(屈折率)異常部分の縁(図4中央の円弧部分)の他に
ナイフエッジ6aの縁(図12中央の左右に延びる白黒
の境界線)も、濃淡が急激に変化している箇所として映
し出される。このナイフエッジ6aの縁は、本来検出が
求められている屈折力(屈折率)異常部分の縁自体では
ないので、検出されないことが望ましい。そこで、ナイ
フエッジ6aを回転させると、屈折力(屈折率)異常部
分の縁の位置が不動であるのに対して、ナイフエッジ6
aの縁は回転する。従って、画像合成処理をすると、屈
折力(屈折率)異常部分の縁が益々強調されるのに対し
て、ナイフエッジ6aの縁は屈折力(屈折率)異常部分
の閉領域(縁によって囲まれている部分)内において面
状に平均化されるので、境界線としては認識されなくな
るのである。
【0078】以上のようにループ処理を繰り返した結果
ナイフエッジ6aが1回転すると(即ち、ナイフエッジ
6aの22.5度づつの回転を16回繰り返すと)、制
御部33はS204においてループ処理を終了し、処理
を図4のメインルーチンに戻す。
【0079】図4のメインルーチンでは、画像処理部3
2は、次のS004において、検査領域抽出処理を実行
する。図8は、このS004にて実行される検査領域抽
出処理サブルーチンを示すフローチャートである。この
サブルーチンに入って最初のS301では、画像処理部
32は、2値化処理を行う。この2値化処理とは、第2
画像メモリ35内の画像データの各画素に対応する数値
情報が所定の閾値を超えていればその数値情報を255
(白)に置き換え、超えていなければ0(黒)に置き換
える処理である。この閾値は、検査対象レンズAの外縁
αが途切れることなく白(255)の閉曲線として残し
得るような値に、設定されている。
【0080】次のS302では、画像処理部32は、閉
領域抽出処理を実行する。この閉領域抽出処理とは、閉
じた白線によって囲まれている領域のみを抽出する処理
である。具体的には、S301により2値化された画像
データを構成する黒い画素[0]のうち、白い画素[2
55]によって取り囲まれているものを閉領域内の画素
とみなす。そして、この閉領域内のものと見なされた全
画素の数値を255とし、それ以外の全画素の数値を0
とする。
【0081】次のS303では、画像処理部32は、穴
埋め処理を実行する。この穴埋め処理とは、白い画素
[255]の中に残された黒い画素[0]を消去するた
めの処理である。具体的には、S302によって得られ
た画像データを構成する黒い画素[0]のうち、白い画
素[255]によって取り囲まれているものの数値を2
55とする。
【0082】次のS304では、画像処理部32は、領
域選択処理を実行する。この領域選択処理とは、本来必
要とされる領域のみを有効とするとともに、ランナー3
0の一部等に基づいて抽出されたそれ以外の閉領域を削
除するための処理である。具体的には、画像処理部32
は、S303によって得られた画像データに含まれる各
閉領域のうち、画面中央に位置する閉領域はそのままと
し、それ以外の全閉領域を構成する全画素の数値を0と
する。この領域選択処理の結果得られる画像データのこ
とを、以下「マスク画像」という。
【0083】次のS305では、画像処理部32は、S
304の結果得られたマスク画像を、第3画像メモリ3
6へ格納する。制御部33は、このS305の実行後、
処理を図4のメインルーチンに戻す。
【0084】図4のメインルーチンでは、制御部33
は、次のS005において、2値化・良否判定処理を実
行する(判定手段に相当)。図9は、このS005にて
実行される2値化・良否判定処理サブルーチンを示すフ
ローチャートである。このサブルーチンに入って最初の
S401では、画像処理部32は、第1画像メモリ34
内の画像データを構成する各画素の数値を、引き目ノイ
ズが抽出されないレベルに設定された閾値と比較し、2
値化(255:白,又は、0:黒)する。即ち、画像デ
ータを構成する各画素の数値が閾値よりも大きければ
(明るければ)その数値を255に置き換え、画像デー
タを構成する各画素の数値が閾値よりも小さければ(暗
ければ)数値を0に置き換える。そして、画像処理部3
2は、このようにして2値化した画像データを、第4画
像メモリ37へ書き込む。
【0085】次のS402では、画像処理部32は、第
3画像メモリ36内に書き込まれているマスク画像を構
成する各画素の値(8ビットパラレルのデジタル値)の
各ビットと第4画像メモリ37内に書き込まれている各
画素の値(8ビットパラレルのデジタル値)の各ビット
とをAND演算して、第4画像メモリ37に書き込まれ
た画像データのうちマスク画像の白い画素[255]の
領域に対応する部分のみを抽出する。そして、画像処理
部32は、このようにして検査対象領域内のみの数値が
抽出された赤色光に基づく画像データを、第1画像メモ
リ34へ上書きする。
【0086】次のS403では、画像処理部32は、第
2画像メモリ35内の画像データを構成する各画素の数
値を、引き目ノイズが抽出されないレベルに設定された
閾値と比較し、2値化(255:白,又は、0:黒)す
る。この場合における2値化の手法は、S401におけ
るのと全く同じである。そして、画像処理部32は、こ
のようにして2値化した画像データを、第4画像メモリ
37へ上書きする。
【0087】次のS404では、画像処理部32は、第
3画像メモリ36内に書き込まれているマスク画像を構
成する各画素の値(8ビットパラレルのデジタル値)の
各ビットと第4画像メモリ37内に書き込まれている各
画素の値(8ビットパラレルのデジタル値)の各ビット
とをAND演算して、第4画像メモリ37に書き込まれ
た画像データのうちマスク画像の白い画素[255]の
領域に対応する部分のみを抽出する。そして、画像処理
部32は、このようにして検査対象領域内のみの数値が
抽出された青色光に基づく画像データを、第2画像メモ
リ35へ上書きする。
【0088】次のS405では、画像処理部32は、第
1画像メモリ34内に書き込まれている画像データを構
成する各画素の値(8ビットパラレルのデジタル値)の
各ビットと第2画像メモリ35内に書き込まれている各
画素の値(8ビットパラレルのデジタル値)の各ビット
とをOR演算して、赤色光に基づく画像データと青色光
に基づく画像データとを合成する。そして、画像処理部
32は、このようにして合成した画像データを第3画像
メモリ36へ上書きする。
【0089】次のS406では、画像処理装置32は、
S405によって得られた画像データ中の各閉領域(白
い画素[255]からなる領域)毎に、その閉領域の面
積を算出する(数値化手段に相当)。即ち、その閉領域
内に含まれる白い[255の]画素の数を数えて、面積
量とする。
【0090】次のS407では、画像処理部32は、個
々の閉領域の面積を夫々所定の判定基準値と比較し、何
れの閉領域の面積もこの判定基準値の範囲(良品範囲)
内に収まっているか否かをチェックする(第1の比較手
段に相当)。そして、何れの閉領域の面積も上述の判定
基準値の範囲内に収まっている場合には、画像処理部3
2は、S410において、検査対象光学部材Aが良品で
あると判定し、その判定結果を制御部33へ通知する。
制御部33は、その後で、処理を図4のメインルーチン
へ戻す。
【0091】これに対して、上述の判定基準値よりも広
い面積を有する閉領域がある場合には、画像処理部32
は、S408において、図21に示すような不良種別判
別用分類テーブルを作成する。即ち、S405によって
得られた画像データ中の各閉領域(白い画素[255]
からなる領域)に対して、画像の中心に位置するものか
ら外側に位置するものへの順番で、夫々番号(不良抽出
物番号)を指定するとともに、各抽出番号毎に、その抽
出番号によって示される閉領域と同じ範囲内における第
1画像メモリ34内の画像データ中の白い[255の]
画素の面積(数)及び第2画像メモリ35内の画像デー
タ中の白い[255の]画素の面積(数)を夫々算出し
て、それらの算出結果を一つのテーブルとしてまとめあ
げる。そして、画像処理部32は、次のS409におい
て、検査対象光学部材Aが不良品であると判定し、その
判定結果及び不良種別判別用分類テーブルを制御部33
へ通知する。制御部33は、その後で、処理を図4のメ
インルーチンへ戻す図4のメインルーチンでは、制御部
33は、次のS006において、画像処理部32から通
知された判定結果が「良品」であるか「不良品」である
かをチェックする(判定手段に相当)。そして、判定結
果が「良品」である場合には、制御部33は、検査対象
光学部材が良品である事を、モニタ装置10上に表示す
る。これに対して、判定結果が「不良品」である場合に
は、制御部33は、次のS007において、不良種別判
別処理を実行する(判定手段に相当)。
【0092】図10は、このS007にて実行される不
良種別判別処理サブルーチンを示すフローチャートであ
る。このサブルーチンに入って最初のS501では、制
御部33は、不良種別判別対象の不良抽出番号を“1”
と初期設定し、不良種別判別用分類テーブルから不良抽
出番号1に対応する第1画像メモリ34側の面積及び第
2画像メモリ35側の面積を読み出す。
【0093】次のS502では、制御部33は、第2画
像メモリ35側の面積値が“0”であるかどうかを判定
する(判定1,第2の比較手段に相当)。そして、第2
画像メモリ35側の面積値が“0”である場合(リング
照明装置27からの赤色光のみからなる画像である場
合)には、制御部33は、次のS503において、その
時点での不良抽出番号に対応する領域の不良種別を
「(検査対象光学部材表面の)微細なキズ」と判定し、
処理をS512へ進める。
【0094】これに対して、第2画像メモリ35側の面
積値が“0”でない場合には、制御部33は、次のS5
04において、第1画像メモリ34側の面積値に比して
第2画像メモリ35側の面積値が“5”以上小さいか否
かを判定する(判定2,第2の比較手段に相当)。そし
て、第1画像メモリ34側の面積値に比して第2画像メ
モリ35側の面積値が“5”以上小さい場合(リング照
明装置27からの赤色光の中にナイフエッジ照明装置2
6からの青色光が僅かに混入してなる画像である場合)
には、制御部33は、次のS505において、その時点
での不良抽出番号に対応する領域の不良種別を「(検査
対象光学部材表面の)キズ」と判定し、処理をS512
へ進める。
【0095】これに対して、第1画像メモリ34側の面
積値に比して第2画像メモリ35側の面積値が“5”以
上小さいのではない場合には、制御部33は、次のS5
06において、第1画像メモリ34側の面積値と第2画
像メモリ35側の面積値との差が“5”未満であるか否
かを判定する(判定3,第2の比較手段に相当)。そし
て、第1画像メモリ34側の面積値と第2画像メモリ3
5側の面積値との差が“5”未満である場合(リング照
明装置27からの赤色光とナイフエッジ照明装置26か
らの青色光とが略均等に混在してなる画像である場合)
には、制御部33は、次のS507において、その時点
での不良抽出番号に対応する領域の不良種別を「(検査
対象光学部材表面の)ゴミ」と判定し、処理をS512
へ進める。
【0096】これに対して、第1画像メモリ34側の面
積値と第2画像メモリ35側の面積値との差が“5”以
上である場合には、制御部33は、次のS508におい
て、第1画像メモリ34側の面積値が“1”以上であり
且つ第2画像メモリ35側の面積値に比して“5”以上
小さいか否かを判定する(判定4,第2の比較手段に相
当)。そして、第1画像メモリ34側の面積値が“1”
以上であり且つ第2画像メモリ35側の面積値に比して
“5”以上小さい場合(ナイフエッジ照明装置26から
の青色光の中にリング照明装置27からの赤色光が僅か
に混入してなる画像である場合)には、制御部33は、
次のS509において、その時点での不良抽出番号に対
応する領域の不良種別を「ヒケ」と判定し、処理をS5
12へ進める。
【0097】これに対して、第1画像メモリ34側の面
積値が“0”である場合又は第1画像メモリ34側の面
積値が第2画像メモリ35側の面積値に比して“5”以
上小さいのではない場合には、制御部33は、次のS5
10において、第1画像メモリ34側の面積値が“0”
であるか否かを判定する(判定5,第2の比較手段に相
当)。そして、第1画像メモリ34側の面積値が“0”
である場合(ナイフエッジ照明装置26からの青色光の
みからなる画像である場合)には、制御部33は、次の
S511において、その時点での不良抽出番号に対応す
る領域の不良種別を「微細なヒケ」と判定し、処理をS
512へ進める。
【0098】これに対して、第1画像メモリ34側の面
積値が“0”でない場合には、制御部33は、何らかの
エラーが生じたものとして、処理をそのままS512へ
進める。
【0099】S512では、制御部33は、不良種別判
別用分類テーブル中に未読み出しのデータが残っている
か否かをチェックする。そして、未読み出しのデータが
残っている場合には、制御部33は、S513におい
て、次の不良抽出番号を不良種別判別対象として設定
し、不良種別判別用分類テーブルからその不良抽出番号
に対応する第1画像メモリ34側の面積及び第2画像メ
モリ35側の面積を読み出す。そして、制御部33は、
読み出したデータに対して上述の判定処理を実行するた
めに処理を、S502へ戻す。
【0100】これに対して、以上の判定処理を繰り返し
た結果、不良種別判別用分類テーブルから全てのデータ
を読み出した場合には、制御部33は、処理をS512
からS514へ進め、各不良抽出番号の閉領域に対応さ
せて、それらについてのS503、S505,S50
7,S509,又はS511での判定結果を、モニタ装
置10上に表示させる。その後で、制御部33は、処理
を図4のメインルーチンへ戻す。
【0101】図4のメインルーチンでは、制御部33
は、処理をS009へ進める。このS009では、制御
部42は、検査者に対して検査を終了させるか否かを問
う文字をモニタ装置10上に表示する。これに応じて、
検査者が検査を終了させない旨をキーボード31によっ
て入力してきた場合には、次の光学部材に対する検査を
実行すべく、処理をS001に戻す。これに対して、検
査者が検査を終了させる旨をキーボード31によって入
力してきた場合には、制御部33は、この検査処理を終
了する。 <光学部材検査装置による検査手順>本実施形態による
光学部材検査装置によって光学部材Aを検査する時に
は、検査者は、良品の光学部材AをX/Yステージ18
にセットして、手動で芯出しを行う。なお、光学部材A
が負レンズである場合には、光学部材Aとリング状拡散
照明板25との間に、補正レンズを挿入する。
【0102】次に、検査者は、モニタ装置10に映し出
される映像を見ながら、ナイフエッジユニット4を装置
光軸l方向へ移動させる。そして、図11(a)又は
(b)のように、光学部材Aの外縁αの内側において、
光学部材Aの外縁αの外側に見えるナイフエッジβと同
じ方向にナイフエッジγが見える時には、ナイフエッジ
ユニット4が光学部材Aに近過ぎる場合であるので、検
査者は、ナイフエッジユニット4を光学部材Aから遠ざ
ける。逆に、図11(d)又は(e)のように、光学部
材Aの外縁αの内側において、光学部材Aの外縁αの外
側に見えるナイフエッジβと逆の方向にナイフエッジγ
が見える時には、ナイフエッジユニット4が光学部材A
から遠すぎる場合であるので、検査者は、ナイフエッジ
ユニット4を光学部材Aに近付ける。このようなナイフ
エッジユニット4の進退調整を行った結果、図11
(c)のように、ナイフエッジγが光学部材Aの外縁α
内の大部分において消えた時には、ナイフエッジユニッ
ト4が適正位置にある場合であるので、検査者は、調整
を停止する。このように、本実施形態では、ナイフエッ
ジユニット4が装置光軸l方向に移動可能となっている
ので、焦点距離の違う複数種類の光学部材Aを検査する
ことができる。
【0103】次に、検査者は、X/Yステージ18にセ
ットされている良品の光学部材Aを検査対象光学部材A
へ交換して、キーボード31によって検査対象光学部材
Aをセットした旨を入力する(S001)。
【0104】すると、制御部33は、ナイフエッジ6a
の自動芯出しを実行する(S002)。即ち、検査対象
光学部材Aの光軸と装置光軸l(ナイフエッジ6aの回
転中心)とが合致する様に、X/Yステージ制御回路1
7を制御して、X/Yステージ18を駆動する。
【0105】このようにして芯出しが完了すると、ナイ
フエッジ回転制御回路15によってナイフエッジ6aが
22.5度づつ回転駆動されるとともに(S205)、
各回転位置において、ナイフエッジ照明装置26から供
給されて検査対象光学部材Aを透過した青色光及びリン
グ照明装置27から供給されて検査対象光学部材Aの表
面で拡散された赤色光が、夫々カラーCCDカメラ7に
よって撮像される。画像処理部32は、撮像した各色の
画像に対して、夫々別々に、画像の濃淡変化箇所の微分
処理による強調,一回転分にわたる加算(S202,S
203),及び検査領域の抽出(S004)を実行す
る。その結果、検査対象光学部材Aの屈折力(屈折率)
異常箇所が主として青色光い基づく画像データ上におい
て白く浮き上がった領域として示されるともに、検査対
象光学部材Aの表面のキズ又はゴミが主として赤色光に
基づく画像データ上において白く浮き上がった領域とし
て示される。そして、各異常部分の面積が夫々数値化さ
れ、一定の判断基準値と比較され、この比較結果に応じ
て良品であるか不良品であるかの判定が客観的になされ
るのである。さらに、不良品であると判別された場合に
は、各異常部分毎に、その異常部分の各色の画像データ
中での面積が比較される。そして、各色毎の面積比に基
づいて、不良種別が判定されるのである。
【0106】なお、本実施の形態においては、良否判定
及び不良種別判別を行うために、不良箇所を示す閉領域
を、その面積に基づいて評価したが、そのフィレ径や周
囲長やコントラストに基づいて評価しても良いし、これ
ら評価基準を複合して用いても良い。
【0107】また、本実施形態においては、各閉領域に
対応する各色の面積値の差を直接用いて不良種別判別を
行ったが(S504,S506,S508)、より大き
く抽出された方の色の面積に対して他の色の面積が何%
の差を有しているかに基づいて不良種別判別を行っても
良い。
【0108】また、本実施の形態においては、S202
及びS203での格納時において各画像メモリ34,3
5に既に画像データが書き込まれていた場合には、書き
込まれていた画像データと新たな微分によって得られた
画像データとの加算結果を上書きするようにしていた
が、両者の平均値を上書きするようにしても良いし、両
者に対するMAX演算結果を上書きするようにしても良
い。
【0109】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の光学部
材検査装置によれば、検査対象光学部材の表面欠陥を屈
折力(屈折率)異常と一緒に明確に検出することができ
るとともに、両欠陥の種類をも容易に判定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による光学部材検査装置
の概略図
【図2】 図1の光学部材検査装置の光学構成及び機械
構成を示す構成図
【図3】 図1の光学部材検査装置の回路構成を示すブ
ロック図
【図4】 図3の画像処理部32及び制御部33におい
て実行される制御処理の内容を示すフローチャート
【図5】 図4のS002にて実行されるナイフエッジ
芯出し処理サブルーチンを示すフローチャート
【図6】 図4のS002にて実行されるナイフエッジ
芯出し処理サブルーチンを示すフローチャート
【図7】 図4のS003にて実行される画像入力処理
サブルーチンを示すフローチャート
【図8】 図4のS004にて実行される検査領域抽出
処理サブルーチンを示すフローチャート
【図9】 図4のS005にて実行される2値化・良否
判定処理サブルーチンを示すフローチャート
【図10】 図4のS007にて実行される不良種別判
別処理サブルーチンを示すフローチャート
【図11】 図1におけるナイフエッジユニットの移動
調整時におけるモニタ装置上の画像を示す図
【図12】 ヒケを有する光学部材を検査した場合にお
けるモニタ装置上の画像を示す図
【図13】 画像データ上に定義された座標軸及び座標
位置の説明図
【図14】 Y方向におけるズレ量が−0.2μmであ
る場合における画像データ中のY方向中心軸上の輝度分
布を示すグラフ
【図15】 Y方向におけるズレ量が−0.1μmであ
る場合における画像データ中のY方向中心軸上の輝度分
布を示すグラフ
【図16】 Y方向において芯出しされた状態における
画像データ中のY方向中心軸上の輝度分布を示すグラフ
【図17】 Y方向におけるズレ量が+0.1μmであ
る場合における画像データ中のY方向中心軸上の輝度分
布を示すグラフ
【図18】 Y方向におけるズレ量が+0.2μmであ
る場合における画像データ中のY方向中心軸上の輝度分
布を示すグラフ
【図19】 図14乃至図18から算出された輝度差を
プロットしたグラフ
【図20】 ナイフエッジ芯出テーブルを示す表
【図21】 不良種別判別用分類テーブルを示す表
【符号の説明】
1 照明ランプ 2 集光レンズ 3 光ファイバー束 5 拡散板 6 遮光板 7 カラーCCDカメラ 8 撮像レンズ 9 撮像素子 14 CPU 16 ナイフエッジ照明駆動回路 19 斜入射光照明駆動回路 23 光ファイバー束 24 リング照明 25 リング状拡散照明板 27 リング照明ユニット 28 照明ランプ 29 集光レンズ 32 画像処理部 33 制御部 A 検査対象光学部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 利宏 東京都板橋区前野町2丁目36番9号旭光学 工業株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学部材の光学的欠陥を検出する光学部材
    検査装置であって、 第1の光を出射する第1照明装置と、 この第1照明装置から出射された前記第1の光によって
    照明される拡散板と、 前記光学部材を含む光学系の焦点位置に配置されるとと
    もに、前記拡散板によって拡散された前記第1の光を部
    分的に透過させる遮光手段と、 前記第1の光とは異なった方向から、前記光学部材の表
    面に対して、第2の光を照射する第2照明装置と、 前記光学系を透過した前記第1の光及び前記光学部材の
    表面にて拡散された前記第2の光とを夫々撮像する撮像
    手段と、 この撮像手段によって前記第1の光を撮像して得られた
    第1画像及び前記第2の光を撮像して得られた第2画像
    に基づいて、前記光学部材の光学的欠陥の有無及び光学
    的欠陥の種類を判定する判定手段とを備えたことを特徴
    とする光学部材検査装置。
  2. 【請求項2】前記遮光部材は、直線状の境界線によって
    夫々分けられた前記光を部分的に透過させる部分と前記
    光を部分的に遮光する部分とからなることを特徴とする
    請求項1記載の光学部材検査装置。
  3. 【請求項3】前記遮光手段を前記撮像手段の撮像光軸に
    直交する面内において前記直線状の境界線に接する回転
    軸を中心に回転させる回転手段を更に備えることを特徴
    とする請求項2記載の光学部材検査装置。
  4. 【請求項4】前記光学部材を含む光学系の光軸は、前記
    遮光部材の回転軸と一致していることを特徴とする請求
    項3記載の光学部材検査装置。
  5. 【請求項5】前記第1の光の波長と前記第2の光の波長
    とは互いに異なることを特徴とする請求項1記載の光学
    部材検査装置。
  6. 【請求項6】前記第2照明装置は、前記第2の光を、前
    記撮像手段の撮像光軸に対して斜めの方向から、前記光
    学部材の表面に対して照射することを特徴とする請求項
    1記載の光学部材検査装置。
  7. 【請求項7】前記第2照明装置は、前記撮像手段の撮像
    光軸をその中心とした環状の拡散板を介して前記第2の
    光を照射することを特徴とする請求項6記載の光学部材
    検査装置。
  8. 【請求項8】前記環状の拡散板は、前記撮像手段の画角
    の外側に位置していることを特徴とする請求項7記載の
    光学部材検査装置。
  9. 【請求項9】前記撮像手段は、前記第1の光と前記第2
    の光とを同時に撮像することを特徴とする請求項5記載
    の光学部材検査装置。
  10. 【請求項10】前記撮像手段は、前記第1の光と前記第
    2の光とを夫々個別に撮像する2種類のピクセルを包含
    する撮像素子を有していることを特徴とする請求項9記
    載の光学部材検査装置。
  11. 【請求項11】前記判定手段は、 前記第1画像の前記光学部材の光学的欠陥を示す部位を
    夫々数値化するとともに前記第2画像の前記光学部材の
    光学的欠陥を示す部位を夫々数値化する数値化手段と、 この数値化手段によって数値化された数値が所定の判定
    基準値を超えたか否かを比較する第1の比較手段とを有
    し、 この第1の比較手段によって前記数値が前記所定の判定
    基準値を超えたと認定された場合に、前記光学部材が光
    学的欠陥を有していると判定することを特徴とする請求
    項1記載の光学部材検査装置。
  12. 【請求項12】前記第1の比較手段は、前記数値化手段
    によって数値化された何れかの数値が前記所定の判定基
    準値を超えたか否かを比較することを特徴とする請求項
    11記載の光学部材検査装置。
  13. 【請求項13】前記判定手段は、 個々の前記光学的欠陥を示す部位毎に、前記第1画像に
    基づいて数値化された数値と前記第2画像に基づいて数
    値化された数値とを比較する第2の比較手段を更に有
    し、 個々の前記光学的欠陥を示す部位毎に、前記第1画像に
    基づいて数値化された数値が前記第2画像に基づいて数
    値化された数値よりも所定量以上大きいと前記第2の比
    較手段によって認定された場合には当該光学的欠陥が屈
    折力異常に因るものであると判定し、前記第1画像に基
    づいて数値化された数値が前記第2画像に基づいて数値
    化された数値よりも所定量以上小さいと前記第2の比較
    手段よって認定された場合には当該光学的欠陥がキズに
    因るものであると判定し、前記第1画像に基づいて数値
    化された数値と前記第2画像に基づいて数値化された数
    値との差が所定量以内であると前記第2の比較手段によ
    って認定された場合には当該光学的欠陥がゴミに因るも
    のであると判定することを特徴とする請求項1記載の光
    学部材検査装置。
JP17376996A 1996-07-03 1996-07-03 光学部材検査装置 Expired - Fee Related JP3559392B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17376996A JP3559392B2 (ja) 1996-07-03 1996-07-03 光学部材検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17376996A JP3559392B2 (ja) 1996-07-03 1996-07-03 光学部材検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1019726A true JPH1019726A (ja) 1998-01-23
JP3559392B2 JP3559392B2 (ja) 2004-09-02

Family

ID=15966814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17376996A Expired - Fee Related JP3559392B2 (ja) 1996-07-03 1996-07-03 光学部材検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3559392B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000019061A (ja) * 1998-07-02 2000-01-21 Asahi Optical Co Ltd 光学部材検査装置及びホルダ
JP2006195351A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Fuji Mach Mfg Co Ltd 液晶表示装置用調整装置
JP2017003412A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 富士通株式会社 レンズ検査装置及びレンズ検査方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000019061A (ja) * 1998-07-02 2000-01-21 Asahi Optical Co Ltd 光学部材検査装置及びホルダ
JP2006195351A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Fuji Mach Mfg Co Ltd 液晶表示装置用調整装置
JP2017003412A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 富士通株式会社 レンズ検査装置及びレンズ検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3559392B2 (ja) 2004-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5847822A (en) Optical element inspecting apparatus
JPH07209210A (ja) 容器の透明領域を光学的に検査する方法と装置
KR20080093850A (ko) 패턴 검사 장치 및 패턴 검사 방법
JP2008249568A (ja) 外観検査装置
JP6859628B2 (ja) 外観検査方法および外観検査装置
JP4286835B2 (ja) 容器の口部検査装置
JP2004028930A (ja) 容器内異物検出装置および容器内異物検出方法
US5835207A (en) Optical member inspecting apparatus
JP2011112431A (ja) カラーフィルタ表裏欠陥の分別方法、及び分別装置
JP5773741B2 (ja) 透明体ボトルの外観検査装置及び外観検査方法
JP2017166903A (ja) 欠陥検査装置及び欠陥検査方法
KR101006983B1 (ko) 패널 검사장치
JP4761245B2 (ja) 壜胴部の欠陥検査装置
JP3559392B2 (ja) 光学部材検査装置
JP2001311696A (ja) 容器検査における検査領域の設定方法
JP3231592B2 (ja) 光学部材検査装置
JPH09222382A (ja) 光学部材検査装置
JPH0961291A (ja) 光学部材検査装置
JP3417738B2 (ja) 光学部材検査装置
JPH09304223A (ja) 光学部材検査装置
JP2005091025A (ja) レンズの固着装置及び方法
JP3559391B2 (ja) 光学部材検査装置
JP3244611B2 (ja) 液体充填容器の液漏れ検知方法
JP3231591B2 (ja) 光学部材検査装置
JPH06160065A (ja) 欠け検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040511

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040521

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees