JPH1019712A - 圧力検出装置 - Google Patents

圧力検出装置

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Publication number
JPH1019712A
JPH1019712A JP17370896A JP17370896A JPH1019712A JP H1019712 A JPH1019712 A JP H1019712A JP 17370896 A JP17370896 A JP 17370896A JP 17370896 A JP17370896 A JP 17370896A JP H1019712 A JPH1019712 A JP H1019712A
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JP
Japan
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diaphragm
pressure
detecting device
pressure detecting
gasket
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Application number
JP17370896A
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English (en)
Inventor
Takayuki Fumino
高之 文野
Kazuhiko Kawakami
和彦 河上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F2001/249Cylinder heads with flame plate, e.g. insert in the cylinder head used as a thermal insulation between cylinder head and combustion chamber

Abstract

(57)【要約】 【課題】金属ガスケットとダイアフラムの固定構造にお
ける耐熱性・耐久性を向上することにより、ダイアフラ
ムの圧力検出面からの圧力漏れを十分に低減することが
できる、圧力検出装置を提供する。 【解決手段】シリンダブロック26とシリンダヘッド2
5との間のシールを行う金属ガスケット1と、この金属
ガスケット1内部に設けられ、シリンダヘッド25内部
に形成される燃焼室28内の圧力に応じて変位するダイ
アフラム6と、このダイアフラム6の変位を検出するた
めの光ファイバ20とを有する圧力検出装置において、
金属ガスケット1とダイアフラム6とを一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車エンジンの
シリンダ内圧力を検知する圧力検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車エンジンに於いて環境保護
のため排ガス規制、燃費の向上が急務になっている。そ
こで、エアフローセンサ、ノックセンサ、圧力センサ及
びマイクロコンピュータを用い、燃料、点火タイミング
を高度に制御する方式が取られ、特に、シリンダ内の圧
力情報(失火検出、ノッキング、ピーク燃焼圧)などか
ら、リーン限界の燃料、最適点火時期を各気筒ごとに高
精度に制御することが行われれている。
【0003】このシリンダ内の圧力を検出する圧力検出
装置に関する公知技術として、例えば、以下のものがあ
る。 ○実開平4−45941号公報 この公知技術は、金属ガスケット内部に圧力センサ(ダ
イアフラム)を、シリンダヘッド又はシリンダブロック
のガスケット接触面とダイアフラムの圧力検出面とが略
平行になるように配置するとともに、圧力検出面に燃焼
室圧力を導く圧力導入孔をガスケットに形成するもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公知技術において
は、金属ガスケットとダイアフラムの詳細固定構造につ
いては特に触れられていないが、従来、この種の構造で
は、ヘッドガスケットの中板にダイアフラムを入れ、樹
脂接着剤等で固定されている。
【0005】しかしながら、このような固定方法では、
耐熱性及び耐久性の点で必ずしも十分とは言えず、圧力
検出面であるダイアフラムの上面から、ダイアフラムの
下面への圧力洩れを十分に低減するのが困難である。
【0006】本発明の目的は、金属ガスケットとダイア
フラムの固定構造における耐熱性・耐久性を向上するこ
とにより、ダイアフラムの圧力検出面からの圧力漏れを
十分に低減することができる、圧力検出装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、シリンダブロックとシリンダヘッ
ドとの間のシールを行う金属ガスケットと、この金属ガ
スケット内部に設けられ、前記シリンダヘッド内部に形
成される燃焼室内の圧力に応じて変位するダイアフラム
と、このダイアフラムの変位を検出する変位検出手段と
を有する圧力検出装置において、前記金属ガスケットと
前記ダイアフラムとが一体化されていることを特徴とす
る圧力検出装置が提供される。すなわち、ダイアフラム
の金属ガスケットへの取り付け部分を塑性変形させて圧
着させたり、金属ガスケットとダイアフラムとを溶接し
たり、金属ガスケットとダイアフラムとを一体成形した
りすることで、金属ガスケットとダイアフラムとを一体
化する。これにより、金属ガスケットとダイアフラムと
を樹脂接着剤等で固定する構造よりも、耐熱性・耐久性
を向上することができる。したがって、ダイアフラムの
圧力検出面からの圧力漏れを十分に低減することができ
る。
【0008】好ましくは、前記圧力検出装置において、
前記ダイアフラムは、前記金属ガスケットへの取り付け
部分が塑性変形して該金属ガスケットに圧着することに
より、一体化されていることを特徴とする圧力検出装置
が提供される。
【0009】また好ましくは、前記圧力検出装置におい
て、前記金属ガスケットと前記ダイアフラムとは溶接で
固定されていることを特徴とする圧力検出装置が提供さ
れる。
【0010】また好ましくは、前記圧力検出装置におい
て、前記金属ガスケット及び前記ダイアフラムが同一部
材で一体成形されていることを特徴とする圧力検出装置
が提供される。
【0011】また好ましくは、前記圧力検出装置におい
て、前記金属ガスケットは、前記ダイアフラムが挿入配
置される開口部を備えた中板と、この中板を上・下から
挟み込む上板及び下板とを備えており、かつ、前記ダイ
アフラムは前記中板と一体化されていることを特徴とす
る圧力検出装置が提供される。
【0012】また好ましくは、前記圧力検出装置におい
て、前記変位検出手段は、前記ダイアフラムの変位に応
じて光ファイバを変形させ、この光ファイバの光量通過
特性の変化を検知することにより、前記ダイアフラムの
変位を検出することを特徴とする圧力検出装置が提供さ
れる。
【0013】また好ましくは、前記圧力検出装置におい
て、前記変位検出手段は、前記ダイアフラムの変位に応
じて圧電素子を変形させ、この圧電素子からの出力電圧
の変化を検知することにより、前記ダイアフラムの変位
を検出することを特徴とする圧力検出装置が提供され
る。
【0014】また好ましくは、前記圧力検出装置におい
て、前記ダイアフラムの、前記燃焼室内圧力が導かれる
検出面の反対側にある非検出面に大気圧を導入する、大
気導入手段をさらに有することを特徴とする圧力検出装
置が提供される。これにより、もし検出面側から燃焼室
内圧力が漏れ出てきたとしても、非検出面側を大気圧に
維持することができるので、ダイアフラムの変位停止を
防止することができる。
【0015】また好ましくは、前記圧力検出装置におい
て、前記ガスケットは、前記ダイアフラムに前記燃焼室
内圧力を導入する導入通路が切り欠かれて形成されてい
ることを特徴とする圧力検出装置が提供される。これに
より、ダイアフラムに燃焼室内圧力が導入されやすくな
るので、応答性を向上することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照しつつ説明する。本実施形態の圧力検出装置が適
用される4気筒エンジンにおける、1つのシリンダ上部
の構造を表す側断面図を図2に示す。図2において、エ
ンジンのシリンダブロック26内にはピストン27が摺
動自在に配置されており、内部に燃焼室28を形成する
シリンダヘッド25には、吸気バルブ24と、燃焼室2
8内に点火を行う点火プラグ22とが設けられている。
エンジンにはこのような構成の燃焼室28が4個並列配
置されており、各燃焼室28の内圧が洩れないように、
シリンダブロック26とシリンダヘッド25との間のシ
ールが1つの金属シリンダガスケット1によって行われ
ている。
【0017】本実施形態による圧力検出装置は、この燃
焼室28内の圧力を検出するものであり、概略的に言う
と、上記した金属シリンダガスケット1と、この金属シ
リンダガスケット1内部に設けられ、燃焼室28内の圧
力が導かれこれに応じて変位するダイアフラム6と、こ
のダイアフラム6の変位を検出する変位検出手段として
の光ファイバ20とから構成される。
【0018】このとき金属シリンダガスケット1は、後
に詳述するように、中板10と、これを上下から挟み込
む上シール板8及び下シール板9との、略3層構造にな
っている。
【0019】本実施形態による圧力検出装置を、上シー
ル板8側から見た図を図1に、図1の部分拡大図を図3
に、図3中A−A横断面図を図4に、またダイアフラム
6付近の詳細構造を表す分解斜視図を図5に示す。
【0020】図1〜図5において、金属シリンダガスケ
ット1の上シール板8及び下シール板9には、NBR・
フッソゴムなどのゴム質の物質が塗布されている。また
中板10としては、鋼材及び鋼材にメッキ等を施したも
のなどが使用されている。また、上シール板8、中板1
0、及び下シール板9には、4つの燃焼室28に対応す
る位置に、シリンダボア接面部8A,10A,9Aがそ
れぞれ設けられており、さらに、エンジンオイルを供給
するためのオイル穴3、冷却水を供給するための水穴4
がそれぞれ形成されている。
【0021】また上シール板8及び下シール板9のシリ
ンダボア接面部8A及び9Aの外縁には、盛り上がり部
分としての横断面略凸形状のビート5(図5参照)が設
けられている。すなわち、この3層でできた金属シリン
ダガスケット1をエンジンのシリンダブロック26とシ
リンダヘッド27との間に取付け、図示しないボルトで
締め付けると、ゴム質の物質と、ビート5の応力変形と
により、燃焼室内の圧力(シリンダ内圧)が確実にシー
ルされるようになっている。なお、下シール板9のビー
ト5と上シール板8のビート5とを同一形状とすること
で、上下シール板を両対称構造にし、より高圧のシール
を可能とするようになっている。
【0022】また、中板10のシリンダボア接面部10
Aの外側の所定位置には、ダイアフラム6を挿入固定す
る(詳細は後述)ための開口部10Bが形成されてい
る。そして図5に示されるように、上シール板8及び下
シール板9の、この開口部10Bに固定されたダイアフ
ラム6に対応する位置には、ダイアフラム6のうち燃焼
室28内圧力が導かれる検出面6A側に開口部8Bが設
けられており、さらにそれらの外縁が、上記したビート
5で囲まれている。
【0023】ダイアフラム6の構造を表す斜視図を図6
に示す。この図6及び後述する図12に示すように、ダ
イアフラム6は、プレス・エッチング等により成形され
るものであり、例えば灰皿のような略平底皿形状を備え
るとともに、非検出面6B側底部に光ファイバ20への
初期曲げ付与(後述)用の突起6Cが設けられている。
また、ダイアフラム6には、検出面6Aに燃焼室28内
圧力を応答遅れを極力少なくしつつ導入するために、凹
形状の溝6Dが切り欠かれている。またこれに応じて、
中板10には、溝6Dと連通する導入通路として溝10
Cが形成され、さらには中板10も、対応する位置が切
り欠かれて圧力導入口7となっている(図5参照)。
【0024】図1〜図5に戻り、金属シリンダガスケッ
ト1の中板10に形成された開口部10Bのダイアフラ
ム6の下部には、光ファイバ20設置のためのスペーサ
11が配置されている(図4参照)。このとき図4に示
されるように、中板10の厚みは、ダイアフラム6の厚
みとスペーサ11の厚みを加えたものにほぼ等しくなっ
ている。
【0025】このスペーサ11の構造を表す斜視図を図
7に示す。図7において、スペーサ11は略リング状の
形状を備えており、ダイアフラム6が溶接、接着、ろう
付け等により中板10と一体化された後で、開口部10
Bに取り付けられる。またスペーサ11は、リング形状
の内部13に配線引出し溝21を介して光ファイバ20
を設置するようになっている(図7参照)。光ファイバ
ー20が通った状態のスペーサ11近傍の構造を表す断
面図を図8に示す。またスペーサ11は、このリング形
状内部13を介してダイアフラム6の非検出面側に大気
圧を導入するための大気導入孔12が設けられている。
スペーサ11が取り付けられた状態での中板10の裏面
の様子を図9に示す。この図9に示されるように、スペ
ーサ11の大気導入孔12に連通するように中板10の
裏面にも大気導入孔29が形成されている。これら大気
導入孔12,29により、ダイアフラム6の非検出面側
を常に大気圧に維持することができる。よって、もしダ
イアフラム6の検出面側からダイアフラム6を通して燃
焼室内圧力が漏れ出てきたとしても、検出面側・非検出
面側が同圧となってダイアフラム6が変位しなくなる、
という事態を防止することができる。また、この中板1
0の裏面には、スペーサ11の配線引き出し溝21を介
して引き出された光ファイバ20をはい回すための、配
線溝30が形成されている(図4参照)。
【0026】この光ファイバ20は、前述したように、
ダイアフラム6の変位を検出する変位検出手段として用
いられる。このことを図10及び図11により説明す
る。図10は、図11に示すような3点支持による曲げ
実験における、光ファイバ20の曲げ半径Rに対する光
量の変化の様子を表した図である。図10に示されるよ
うに、光ファイバ20は、その変形が大きくなって曲げ
半径Rがある値以下になると、中を通過する光量が激減
する特性を備えている。したがって、ダイアフラム6底
部の突起6Cの高さを、光ファイバ20の初期曲げ(図
8参照)が感度の高い位置(例えばRo)になるように
設定することで、燃焼室28内の圧力がもたらすダイア
フラム6のわずかな変位によっても、光ファイバ20の
光量を大きく変化させることができるようになってい
る。
【0027】以上の構成において、本実施形態の要部で
ある、ダイアフラム6と、金属シリンダガスケット1の
中板10との固定構造について、図12により説明す
る。図12において、まず最初に、金属シリンダガスケ
ット1の中板10に形成された開口部10Bに、治具1
7を入れる。そしてその上から、開口部10Bの内径よ
りわずかに小さな外径を備えたダイアフラム6を入れ
る。その後、ダイアフラム6の検出面6Aの内径D1と
同じかわずかに大きい外径D2を備えたピン30によっ
てダイアフラム6に圧力を加え、ダイアフラム6の中板
10への取付け部分を塑性変形させ、ダイアフラム6と
中板開口部10Bとの隙間16にダイアフラム6の材料
を流し込み、ダイアフラム6と中板10とを圧着して一
体化させる。
【0028】以上のように構成した本実施形態の圧力検
出装置によれば、ダイアフラム6の金属シリンダガスケ
ット1への取り付け部分を塑性変形させて圧着させるこ
とで、金属シリンダガスケット1とダイアフラム6とが
一体化されているので、金属シリンダガスケット1とダ
イアフラム6とを樹脂接着剤等で固定する従来の構造よ
りも、耐熱性・耐久性を向上することができる。したが
って、ダイアフラム6の圧力検出面からの圧力漏れを十
分に低減することができる。また、ダイアフラム6が追
従可能な燃焼室28内圧力の共振周波数レンジを広くす
ることができるという効果もある。
【0029】なお、上記実施形態は、4気筒エンジンに
適用した例について説明したが、これに限られるもので
はない。その他のエンジンにも適用でき、これらの場合
も同様の効果を得る。また、上記実施形態における金属
シリンダガスケット1は、上シール板8、中板10、下
シール板9の3層構造としたが、これに限られず、さら
に他の層を加えた4層以上の構造とすることも考えられ
る。すなわち少なくとも3層であれば足りる。また、上
記実施形態においては、塑性変形による圧着のみでダイ
アフラム6と中板10とを固定したが、さらなる強度の
向上を図りたいときには、ダイアフラム6と中板10と
を溶接等で追加工することにより、耐圧強度を向上する
ことができる。また、上記実施形態においては、ダイア
フラム6の変位を、光ファイバ20によって検出した
が、これに限られず、通常用いられるいわゆる圧電素子
等を、スペーサ11のリング形状の内部13に入れ、こ
れからの出力電圧等を通常のケーブルで送信する構成で
もよい。この場合も同様の効果を得る。
【0030】また、上記実施形態においては、ダイアフ
ラム6の非検出面6B側底部に光ファイバ20への初期
曲げ付与(後述)用の突起6Cを設けたが、これを必ず
しも設けず、平底のままでもよい。この場合、光ファイ
バ20へ初期曲げを与えることはできないが、燃焼室内
圧力の値が図10に示す関係における高感度領域(曲線
が大きく曲がっている部分)に相当するように、光ファ
イバ20の選択を行えば良い。この場合も、ほぼ同様の
効果を得る。
【0031】さらに、上記実施形態においては、本発明
の主旨を損なわない程度に、以下のような種々の変形も
可能である。 (1)リング状のダイアフラムを用いる場合 すなわち、図13に示すように、ダイアフラム6を、円
盤状のダイアフラム板材14とリング状の鋼15との2
部材を溶接・圧着・接着・拡散・ろう付け等で接合する
ことにより構成するものである。このような構成とする
ことにより、上記実施形態と同様の効果に加え、抗張力
が高く、硬度が硬い(すなわち加工性が良くない)ダイ
アフラム板材14を、塑性加工することなく、ダイアフ
ラム6を構成できるという効果がある。。なおこの場
合、燃焼室内圧力導入用の凹形状の溝15Aをリング状
の鋼15に切り欠けばよい。
【0032】(2)ダイアフラムの変位を間接的に受圧
する場合 すなわち、ダイアフラム6の変位を光ファイバ20で直
接的に受圧するのではなく、図14に示すように、リン
グ状のスペーサ11の中に入れた感圧材(例えば圧電素
子あるいは光ファイバ)19が、ロッド18を介してダ
イアフラム6の変位を間接的に受圧する構成としたもの
である。またこれに伴い、ダイアフラム6底部の形状を
突起6C(図12等参照)のない平底状形状としてい
る。なおこのとき、ロッド18の材料は、圧縮歪の少な
く、かつ耐熱性の高い材料で断熱性の優れたものが好ま
しい。圧縮性の少ない材料としては、ジルコニア、など
のセラミック、熱膨張の少ない材料としてFe−Ni合
金、カーボン等が考えられる。このような構成とするこ
とにより、上記実施形態と同様の効果に加え、感圧材1
9は、燃焼室28内の燃焼熱の影響を、ダイアフラム6
を通し直接受けるのでなく、ロッド19を通して間接的
に受けるようになることから、その分耐熱性を向上でき
るという効果がある。
【0033】(3)一体成形を行う場合 すなわち、上記実施形態のように金属シリンダガスケッ
ト1の中板10とダイアフラム6とを別部材で構成した
のち固定するのではなく、図15に示されるように、中
板10、ダイアフラム6、及びスペーサ11のすべてを
エッチング・プレス等により同一部材で一体成形するも
のである。この場合、特に図示していないが、この一体
成形体の中に配線引出し溝21や配線溝30(図4参
照)に相当するものを形成すればよい。なお特に、ダイ
アフラム6部分の耐力を補強したい場合には、ダイアフ
ラム部6をレーザ等で焼き入れすればよい。このような
構成とすることにより、上記実施形態と同様の効果に加
え、ダイアフラム6と中板10の接続面がなくなるの
で、信頼性を向上することができるという効果がある。
【0034】(4)溶接を行う場合 すなわち、上記実施形態のように金属シリンダガスケッ
ト1の中板10とダイアフラム6とを塑性変形を用いて
固定するのではなく、図12におけるダイアフラム6と
中板開口部10Bとの隙間16に、レーザ溶接・電気溶
接等を施すことによって固定するものである。このよう
な構成とすることによっても、上記実施形態と同様の効
果を得ることができる。
【0035】(5)耐熱性接着剤を用いる場合 すなわち、上記実施形態のように金属シリンダガスケッ
ト1の中板10とダイアフラム6とを塑性変形を用いて
固定するのではなく、図12におけるダイアフラム6と
中板開口部10Bとの隙間16に、いわゆる耐熱性の接
着剤等を注入することで一体化するものである。このよ
うな構成とすることによっても、上記実施形態と同様の
効果を得ることができる。
【0036】(6)直噴式エンジンに適用する場合 すなわち、上記実施形態において図2を用いて説明した
ように、間接噴射式のシリンダに適用するのではなく、
図16に示すように、シリンダヘッド25に設けたイン
ジェクタ23から、燃焼室28内に直接噴射を行うエン
ジンに適用しても良い。この場合、圧力検出装置で得た
情報をもとに図示しないマイクロコンピュータで空気量
を計算し、インジェクタ23から適切な量の燃料を適切
なタイミングで燃焼室28内にダイレクトインジェクシ
ョン噴射し、又同様にノッキング、ピーク燃焼圧から点
火時期を決めてエンジンを制御する。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、金属ガスケットとダイ
アフラムとを一体化するので、耐熱性・耐久性を向上す
ることができる。したがって、ダイアフラムの圧力検出
面からの圧力漏れを十分に低減することができる。ま
た、ダイアフラムが追従可能な燃焼室内圧力の共振周波
数レンジを広くすることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による圧力検出装置を、上
シール板側から見た図である。
【図2】4気筒エンジンにおける、1つのシリンダ上部
の構造を表す側断面図である。
【図3】図1の部分拡大図である。
【図4】図3中A−A横断面図である。
【図5】ダイアフラム付近の詳細構造を表す分解斜視図
である。
【図6】ダイアフラムの構造を表す斜視図である。
【図7】スペーサの構造を表す斜視図である。
【図8】光ファイバーが通った状態のスペーサ近傍の構
造を表す断面図である。
【図9】スペーサが取り付けられた状態での中板の裏面
の様子を表す図である。
【図10】光ファイバの曲げ半径Rに対する光量の変化
の様子を表した図である。
【図11】3点支持による曲げ実験の様子を表す図であ
る。
【図12】ダイアフラムと、金属シリンダガスケットの
中板との固定構造を表す図である。
【図13】リング状のダイアフラムを用いる変形例を表
す図である。
【図14】ダイアフラムの変位を間接的に受圧する変形
例を表す図である。
【図15】一体成形を行う変形例を表す図である。
【図16】直噴式エンジンに適用する変形例を表す図で
ある。
【符号の説明】
1 金属シリンダガスケット 3 水穴 4 オイル穴 5 ビート 6 ダイアフラム 7 圧力導入口 8 上シール板(上板) 9 下シール板(下板) 10 中板 11 スペーサ 12 大気導入口(大気導入手段) 14 ダイアフラム板材 15 鋼 16 隙間 17 治具 18 ロッド 19 感圧部材 20 光ファイバ 21 配線引出し溝 22 点火プラグ 23 インジェクタ 24 吸気バルブ 25 シリンダヘッド 26 シリンダブロック 27 ピストン 28 燃焼室 29 大気導入孔(大気導入手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01L 9/00 G01L 9/00 B G02B 6/00 G02B 6/00 B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックとシリンダヘッドとの
    間のシールを行う金属ガスケットと、この金属ガスケッ
    ト内部に設けられ、前記シリンダヘッド内部に形成され
    る燃焼室内の圧力に応じて変位するダイアフラムと、こ
    のダイアフラムの変位を検出する変位検出手段とを有す
    る圧力検出装置において、 前記金属ガスケットと前記ダイアフラムとが一体化され
    ていることを特徴とする圧力検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧力検出装置において、
    前記ダイアフラムは、前記金属ガスケットへの取り付け
    部分が塑性変形して該金属ガスケットに圧着することに
    より、一体化されていることを特徴とする圧力検出装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の圧力検出装置において、
    前記金属ガスケットと前記ダイアフラムとは溶接で固定
    されていることを特徴とする圧力検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の圧力検出装置において、
    前記金属ガスケット及び前記ダイアフラムが同一部材で
    一体成形されていることを特徴とする圧力検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の圧力検出装置において、
    前記金属ガスケットは、前記ダイアフラムが挿入配置さ
    れる開口部を備えた中板と、この中板を上・下から挟み
    込む上板及び下板とを備えており、かつ、前記ダイアフ
    ラムは前記中板と一体化されていることを特徴とする圧
    力検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の圧力検出装置において、
    前記変位検出手段は、前記ダイアフラムの変位に応じて
    光ファイバを変形させ、この光ファイバの光量通過特性
    の変化を検知することにより、前記ダイアフラムの変位
    を検出することを特徴とする圧力検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の圧力検出装置において、
    前記変位検出手段は、前記ダイアフラムの変位に応じて
    圧電素子を変形させ、この圧電素子からの出力電圧の変
    化を検知することにより、前記ダイアフラムの変位を検
    出することを特徴とする圧力検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の圧力検出装置において、
    前記ダイアフラムの、前記燃焼室内圧力が導かれる検出
    面の反対側にある非検出面に大気圧を導入する、大気導
    入手段をさらに有することを特徴とする圧力検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の圧力検出装置において、
    前記ガスケットは、前記ダイアフラムに前記燃焼室内圧
    力を導入する導入通路が切り欠かれて形成されているこ
    とを特徴とする圧力検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1306272A2 (de) 2001-10-23 2003-05-02 TRW Automotive Safety Systems GmbH Baugruppe mit Gassack-Modul
KR100398001B1 (ko) * 2001-08-31 2003-09-19 현대자동차주식회사 실린더 헤드 커버의 러버 가스켓의 면압 측정장치

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KR100398001B1 (ko) * 2001-08-31 2003-09-19 현대자동차주식회사 실린더 헤드 커버의 러버 가스켓의 면압 측정장치
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