JPH10196625A - セルフタッピングボルト用の締結物下穴構造 - Google Patents

セルフタッピングボルト用の締結物下穴構造

Info

Publication number
JPH10196625A
JPH10196625A JP607997A JP607997A JPH10196625A JP H10196625 A JPH10196625 A JP H10196625A JP 607997 A JP607997 A JP 607997A JP 607997 A JP607997 A JP 607997A JP H10196625 A JPH10196625 A JP H10196625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
hole
guide
self
fastener
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP607997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3456854B2 (ja
Inventor
Kazuma Okuda
一眞 奥田
Kenji Nakajima
健次 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP00607997A priority Critical patent/JP3456854B2/ja
Publication of JPH10196625A publication Critical patent/JPH10196625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3456854B2 publication Critical patent/JP3456854B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 締結物に被締結物をセルフタッピングボルト
により結合するに当り、ボルトの傾きを回避しながら雌
ねじの成形を能率よく的確に行えるようにして、ボルト
傾きに因る不具合の発生を防止する。 【解決手段】 締結物1に被締結物2をセルフタッピン
グボルトBにより結合するに当り該締結物1に予め設け
られるボルトねじ込み用下穴Hが、該締結物1の表面1
aに開口してボルト先部を倒れないよう挿入保持し得る
ガイド部5と、このガイド部5の内端に連なり且つ該ガ
イド部5よりも小径に形成されてセルフタッピングボル
トBのねじ込みにより雌ねじ6sが成形される被成形穴
部6とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルフタッピング
ボルト用の締結物下穴構造、特に被締結物の厚みが薄い
ものに対して好適な下穴構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セルフタッピングボルトをねじ込
むべく締結物に予め形成される下穴に関しては、例えば
図9に示すように締結物1′の下穴H′の口元(即ちそ
の開口縁部)に面取りRが施されたものがある程度で、
その他には特別な配慮がなされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】セルフタッピングボル
トは、ねじ込みと同時に雌ねじを成形する機能を有して
いるため、該ボルトを下穴に対して傾いた状態でねじ込
み始めても、その傾きを維持したままで雌ねじの成形が
進行する。そして、その傾きは、ねじ込みが深くなるに
つれて或る程度は穴に沿って修正されるが、完全には回
復しない。而して前記傾きによれば、ねじ込みトルクが
増大したり、或いはボルト頭部の傾きにより被締結物の
固定が不安定になる等の不具合がある。尚、下穴の口元
には一般的に前記のような面取りが施されることが多い
が、ボルト側には螺旋状に一条のねじ山が切られている
ため、ボルトの先端部を下穴の口元に押付けた場合でも
座りが悪く、即ち上記面取りに、ボルトの傾きを押さえ
る機能を期待することはできない(図9参照)。
【0004】従って、被締結物が比較的厚肉のためその
ボルト貫通穴によりセルフタッピングボルトを保持しな
がらねじ込み作業を行い得るような場合を除いては、ね
じ込みの際に何らかの方法でボルトの傾きを抑制する必
要があるが、従来においては、作業能率と両立する適当
な傾き抑制方法が無く、この不具合を或る程度は是認せ
ざるを得なかった。
【0005】ところで短時間で能率的なねじ締めが可能
なエアツールを用いてねじ加工済みの穴にボルトをねじ
込むような場合には、ねじの損傷防止のために、手でボ
ルトを何山かねじ込んで手が放せる状態にしてから、締
付けを行うのが普通であるが、特にセルフタッピングボ
ルトをエアツールで締付ける場合には、ねじの噛み合い
に依らず、手が放せる何らかの方法で(例えば治具等を
特別に用いて)ボルトを傾きなく保持する必要があっ
た。
【0006】また一般のねじ機構において、雌ねじ側
は、ボルト締付けに際し発生する軸力を、締付けの初期
段階よりねじ穴の口元に近い2乃至3のねじ山で集中的
に受けるので、機械的強度の比較的低い材料を雌ねじ側
に用いた場合には、雌ねじの口元近傍部が雄ねじにより
引上げられて盛り上がる傾向があり、この傾向が強い
と、この部分だけが被締結物と接してボルトの締付力を
負担してしまい、被締結物と雌ねじ側部材との合わせ面
全体に亘って均等な圧接が得られにくくなる不具合があ
る。特にセルフタッピングボルトでは、雌ねじ側部材を
塑性変形させつつ雌ねじを成形するので、前記軸力に加
えて、成形反力もねじ穴の口元付近に少なからず加わっ
て該口元付近が盛り上がる傾向がより強く、このため、
加工済みのねじ穴にねじ込む場合よりも、口元付近の盛
り上がりに対する有効な対処が必要である。
【0007】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
のであり、従来装置の上記問題を解決することができ
る、セルフタッピングボルト用の締結物下穴構造を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、締結物に被締結物をセルフタッピングボル
トにより結合するに当り該締結物に予め設けられるボル
トねじ込み用下穴が、該締結物の表面に開口してボルト
の先部を倒れないよう挿入保持し得るガイド部と、この
ガイド部の内端に連なり且つ該ガイド部よりも小径に形
成されてセルフタッピングボルトのねじ込みにより雌ね
じが成形される被成形穴部とを有することを特徴とす
る。
【0009】上記特徴によれば、締結物に被締結物をセ
ルフタッピングボルトにより結合するに当っては、該締
結物のボルトねじ込み用下穴(特に雌ねじを成形すべき
被成形穴部の口元に隣接する表面寄り部分)に特設した
ガイド部に、ボルト先部を倒れないよう挿入保持した状
態で、被成形穴部にボルトをねじ込んで雌ねじの成形を
行えるから、ボルトの傾きを回避しながら雌ねじを的確
に成形できるようになる。また前記ガイド部にボルト軸
部の先部を単に挿入保持するだけで、そのボルトを短時
間で傾きのない適正姿勢に迅速容易に仮止め可能とな
り、また特にエアツール等を用いてねじ締めを行うよう
な場合でも治具等を特別に用いることなくボルトを適正
姿勢に簡単に仮止め可能である。
【0010】更にボルトねじ込み時にその軸力や成形反
力を主として受けるねじ穴(被成形穴部)の口元部分が
ガイド部の内奥部に位置するため、その軸力等のために
該口元に近いねじ山に多少盛り上がりがあっても変形が
被締結物と締結物との合せ面まで及ぶようなことはなく
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0012】添付図面において、図1は、本発明の第1
実施例に係る下穴構造(ダイキャスト鋳造により成形し
た下穴構造)にセルフタッピングボルトをねじ込んで締
結物に被締結物を結合した状態を示す縦断面図、図2
は、セルフタッピングボルトをねじ込む前の前記下穴構
造とボルトとの関係を示す拡大縦断面図、図3は、前記
下穴構造にセルフタッピングボルトの先部を倒れないよ
う挿入保持した仮止め状態(被成形穴部へのねじ込み直
前の状態)を示す縦断面図、図4は、図3の4−4線断
面図、図5は、本発明の第2実施例に係る下穴構造(切
削加工により形成した下穴構造)を示す縦断面図、図6
は、本発明の第3実施例に係る下穴構造の要部(ガイド
部)とボルトとの関係を示す、図4と同様の横断面図、
図7は、本発明の第4実施例に係る下穴構造の要部(ガ
イド部)とボルトとの関係を示す、図4と同様の横断面
図、図8は、鉛直線に対し傾斜した状態の下穴構造にセ
ルフタッピングボルトの先部を倒れないよう挿入保持し
た状態(被成形穴部へのねじ込み直前の状態)を示す縦
断面図である。
【0013】先ず、本発明の第1実施例を図1〜図4を
参照して説明する。締結物1とそれの表面1aに重合さ
せた扁平な被締結物2とを結合するためのセルフタッピ
ングボルトBは、外周に雄ねじ3sを形成した軸部3
と、その軸部3の基端に一体に形成される六角状頭部4
とより構成されており、該頭部4の外周下端には、ボル
トBの被締結物2に対する押付面を拡大すべく外向きフ
ランジ部4fが一体に形成される。以上の構造は、セル
フタッピングボルトとして従来周知である。
【0014】一方、前記被締結物2には、セルフタッピ
ングボルトBが緩く挿入されるボルト貫通穴2aが設け
られている。
【0015】前記締結物1には、被締結物2のボルト貫
通穴2aに対応する位置において、ボルトねじ込み用の
盲穴状の下穴Hが該締結物1の表面1aに開口させて設
けられる。この下穴Hは、本実施例では締結物1をダイ
キャスト鋳造する際に、その下穴形状に対応した形状を
有する下穴成形用の段付きピン(図示せず)により鋳造
成形される。
【0016】その下穴Hは、締結物1の表面1aに直接
開口してボルト軸部3の先部を該下穴Hの軸線Lに対し
傾かないよう挿入保持し得る、前記ボルト貫通穴2aよ
りも小径のガイド穴部5と、このガイド穴部5の内端に
連なり且つ該ガイド穴部5よりも小径に形成されてセル
フタッピングボルトBのねじ込みにより雌ねじ6sが成
形される被成形穴部6とを有しており、ガイド穴部5の
口元、即ち開口縁部には、前記鋳造成形の際に面取りR
が同時に形成される。尚、前記ガイド穴部5の深さ(軸
方向長さ)は、面取りRのそれよりも深い。
【0017】このように下穴Hにおいて、その主要部を
なす被成形穴部6の口元に隣接して(即ち締結物1の表
面1a寄りに)ガイド穴部5を特設したことにより、後
述するように下穴Hへのボルトねじ込みに当たりガイド
穴部5にボルト軸部3の先部を倒れないよう挿入保持さ
せる仮止め状態が容易に得られ、この状態のまま被成形
穴部6にボルトBを倒れなくねじ込んで雌ねじ6sを的
確に成形できる。
【0018】而して前記ガイド穴部5は本発明のガイド
部を構成するものであって、それにボルト軸部3(即ち
雄ねじ部)の先部を挿入した時にその軸部3を下穴Hの
軸線に対し実質的に倒れのないように保持すべく、本実
施例ではボルト軸部3の外径DB に対して極力遊びの少
ない内径DG の横断面円形の穴より構成される。即ち、
ボルト軸部3の外径DB とガイド穴部5の内径DG との
遊び(DG −DB )は、該軸部3の加工やガイド穴部5
の形成(この実施例ではダイキャスト鋳造成形)上無理
がない範囲で極力少なく設定するのがガイド機能上効果
的である。従ってボルト軸部3の外径DB とガイド穴部
5の内径DG との比率は、DB /DG =100/(10
2〜103)であることが望ましい。
【0019】一方、ガイド穴部5の深さd(軸方向長
さ)は、許容できるボルトBの僅かな傾きと前記遊びと
を勘案して最小限寸法に設定すべきであり、例えばボル
トBの雄ねじ3sの少なくとも1ピッチ以上であれば、
取り敢えずボルトBに対する倒れ防止効果が得られる。
尚、本実施例のようにダイキャスト鋳造等で下穴Hを一
体成形する場合には、その成形精度や鋳抜き(離型)に
伴う抜き勾配にも考慮する必要がある。
【0020】また前記下穴Hは、これを図5に示す第2
実施例のように切削加工等の機械加工により形成するよ
うにしてもよく、この場合には、その機械加工によって
前記ガイド穴部5、被成形穴部6および面取りRが形成
される。そしてボルト軸部外径DB とガイド穴部内径D
G との遊び(DG −DB )は、ガイド穴部5等の工作、
即ち機械加工上無理がない範囲で極力少なく設定するの
がガイド機能上効果的である。
【0021】以上説明したように下穴Hのガイド穴部5
の内径DG は、被成形穴部6の内径DW やボルトBの軸
部外径DB よりも大きく、また被締結物2のボルト貫通
穴2aの内径DA よりは小さく設定される(DA >DG
>DB >DW )。例えば、M6のセルフタッピングボル
トBをダイキャスト鋳造された下穴Hにねじ込む場合の
具体例で示すと、そのボルト軸部外径DB が5.85m
mである場合に、 ガイド穴部5の深さ d=3mm(約3ピッチ) ガイド穴部5の内径 DG =5.85+0.15=6.
00mm と設定される。即ち、ダイキャスト鋳造の場合には成形
上の寸法精度等を考慮してボルト軸部外径DB とガイド
穴部内径DG との遊び(DG −DB )を0.15mm程
度に設定されるが、これに対して下穴Hを機械加工にて
形成するような場合には、工作に無理のない範囲で前記
遊び(DG −DB )を0.10mm程度に抑えることが
でき、従って機械加工にて下穴Hを形成する場合の方が
前記遊びを小さくしてボルトBの倒れ防止に一層効果的
である。
【0022】次に前記下穴構造を有する締結物1に被締
結物2をセルフタッピングボルトBにより結合する方法
について具体的に説明する。この結合方法は、前記下穴
Hを締結物1に予め形成する工程と、被締結物2のボル
ト貫通穴2aを通して下穴Hの前記ガイド穴部5にボル
ト軸部3の先部を挿入して該ボルトBを前記ガイド穴部
5に倒れないよう保持させる工程と、そのボルト軸部3
を前記被成形穴部6にねじ込んで、該被成形穴部6に雌
ねじ6sを成形しつつ該ボルトBにより締結物1と被締
結物2間を結合する工程とから構成される。
【0023】このように締結物1に被締結物2をセルフ
タッピングボルトBにより結合するに当り、該締結物1
のボルトねじ込み用下穴H(雌ねじを成形すべき被成形
穴部6の口元に隣接する表面1a寄り部分)に特設した
ガイド穴部5に、ボルト軸部3の先部を倒れないよう挿
入保持した状態にて、被成形穴部6にボルトBをねじ込
んで雌ねじ6sの成形を行えるようにしているため、下
穴Hの軸線Lに対するボルトBの傾きを回避しながら雌
ねじ6sを的確に成形できるようになり、これにより、
ボルトBの傾きに因る前記不具合(即ちねじ込みトルク
増、ボルト頭部4の傾きによる被締結物固定の不安定
化)を効果的に防止することができる。
【0024】しかもガイド穴部5にボルト軸部3の先部
を単に挿入保持させるだけで、ねじ込み作業前にボルト
Bを短時間で傾きのない適正姿勢に迅速容易に仮止めで
きるため、ねじ込み作業の能率向上が図られるばかり
か、特にエアツール等を用いてねじ締めを行うような場
合でも治具等を特別に用いることなくボルトBを適正姿
勢に簡単に仮止めしてねじ込み作業を能率よく行うこと
ができる。
【0025】更にボルトねじ込み時にその軸力や成形反
力を主として受けるねじ穴(被成形穴部6)口元部分が
ガイド穴部5の内奥部に位置するため、その軸力等のた
めに該口元部分に多少盛り上がりがあってもその変形が
被締結物2と締結物1との合せ面までは及ばない。これ
により、その合せ面全面に亘る略均等な圧接が前記口元
部分の盛り上がりのために阻害されるような心配はなく
なる。
【0026】以上、本発明の第1,第2実施例について
説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることな
く、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。例え
ば、前記実施例では、ガイド部を、セルフタッピングボ
ルトBの軸部外径DB よりも内径DG が僅かに大きい横
断面円形のガイド穴部5より構成したものを示したが、
本発明のガイド部は少なくとも被成形穴部6の内径DW
より内径DG が大きく且つボルトB(軸部3)の先部を
倒れないよう挿入保持し得る構造であればよく、例えば
図6に示す第3実施例のようにボルト軸部3を内接させ
る横断面角形(図示例では横断面正六角形)のガイド穴
部5′よりガイド部を構成してもよいし、また図7に示
す第4実施例のように横断面円形の穴5″の内周面にそ
の周方向に間隔をおいて一体に形成されてボルト軸部3
に接する少なくとも3つのボルト倒れ防止用突起5sよ
りガイド部を構成してもよく、これらの場合には、ガイ
ド部5′,5sとボルト軸部3との接触面積を少なくで
きるため、その両者間のクリアランスを小さめに設定し
てもボルトBの挿入抵抗を軽減でき、従ってボルトBに
対する倒れ防止効果を高めつつ該ボルトBの挿入を容易
にすることができる。尚、前記各突起5sは、前記穴
5″の内周面にその軸線に沿うよう長く形成してもよい
し、またその軸線方向に間隔をおいて少なくとも2個ず
つ形成してもよい。
【0027】また前記実施例では、略鉛直の下穴Hにボ
ルト軸部3の先部をねじ込むようにしたものを示した
が、本発明では、図8に例示するように鉛直線に対し傾
斜した下穴Hにボルト軸部3の先部をねじ込むようにし
てもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、締結物に
被締結物をセルフタッピングボルトにより結合するに当
り、締結物のボルトねじ込み用下穴(被成形穴部の口元
に隣接する表面寄り部分)に特設したガイド部にボルト
先部を倒れないよう挿入保持した状態で、被成形穴部に
ボルトをねじ込んで雌ねじの成形を行えるようにしたの
で、ボルトの傾きを回避しながら雌ねじの成形を的確に
行うことができ、従ってボルトの傾きに因る前記不具合
の発生を防止することができる。
【0029】また前記ガイド部にボルト先部を単に挿入
させるだけで、そのボルトを短時間で傾きのない適正姿
勢に迅速容易に仮止めできるから、ねじ込み作業の能率
向上が図られ、特にエアツール等を用いてねじ締めを行
うような場合でもボルトを適正姿勢に簡単に仮止めして
作業を能率よく行うことができる。
【0030】更にボルトねじ込み時にその軸力等を主と
して受けるねじ穴(被成形穴部)口元部分がガイド部の
内奥部に位置するため、その軸力等のために該口元部分
に多少盛り上がりがあっても変形が被締結物と締結物と
の合せ面までは及ばず、従ってその合せ面全面に亘る略
均等な圧接が前記口元部分の盛り上がりのために阻害さ
れるような心配はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る下穴構造(ダイキャ
スト鋳造により成形した下穴構造)にセルフタッピング
ボルトをねじ込んで締結物に被締結物を結合した状態を
示す縦断面図
【図2】セルフタッピングボルトをねじ込む前の前記下
穴構造とボルトとの関係を示す拡大縦断面図
【図3】前記下穴構造にセルフタッピングボルトの先部
を倒れないよう挿入保持した仮止め状態(被成形穴部へ
のねじ込み直前の状態)を示す縦断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】本発明の第2実施例に係る下穴構造(切削加工
により形成した下穴構造)を示す縦断面図
【図6】本発明の第3実施例に係る下穴構造の要部(ガ
イド部)とボルトとの関係を示す、図4と同様の横断面
【図7】本発明の第4実施例に係る下穴構造の要部(ガ
イド部)とボルトとの関係を示す、図4と同様の横断面
【図8】鉛直線に対し傾斜した状態の下穴構造にセルフ
タッピングボルトの先部を倒れないよう挿入保持した状
態(被成形穴部へのねじ込み直前の状態)を示す縦断面
【図9】従来の締結物下穴構造とセルフタッピングボル
トとの座りの状態を示す縦断面図
【符号の説明】
B・・・・・セルフタッピングボルト H・・・・・下穴 1・・・・・締結物 1a・・・・表面 2・・・・・被締結物 3・・・・・軸部 5・・・・・ガイド部としての横断面円形のガイド穴部 5′・・・・ガイド部としての横断面角形のガイド穴部 5s・・・・ガイド部としてのボルト倒れ防止用突起 6・・・・・被成形穴部 6s・・・・雌ねじ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 締結物(1)に被締結物(2)をセルフ
    タッピングボルト(B)により結合するに当り該締結物
    (1)に予め設けられるボルトねじ込み用下穴(H)
    が、該締結物(1)の表面(1a)に開口してボルト
    (B)の先部を倒れないよう挿入保持し得るガイド部
    (5,5′,5s)と、このガイド部(5,5′,5
    s)の内端に連なり且つ該ガイド部(5,5′,5s)
    よりも小径に形成されてセルフタッピングボルト(B)
    のねじ込みにより雌ねじ(6s)が成形される被成形穴
    部(6)とを有することを特徴とする、セルフタッピン
    グボルト用の締結物下穴構造。
JP00607997A 1997-01-17 1997-01-17 セルフタッピングボルト用の締結物下穴構造 Expired - Fee Related JP3456854B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00607997A JP3456854B2 (ja) 1997-01-17 1997-01-17 セルフタッピングボルト用の締結物下穴構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00607997A JP3456854B2 (ja) 1997-01-17 1997-01-17 セルフタッピングボルト用の締結物下穴構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10196625A true JPH10196625A (ja) 1998-07-31
JP3456854B2 JP3456854B2 (ja) 2003-10-14

Family

ID=11628566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00607997A Expired - Fee Related JP3456854B2 (ja) 1997-01-17 1997-01-17 セルフタッピングボルト用の締結物下穴構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3456854B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7384223B2 (en) * 2003-11-12 2008-06-10 Nadler Donald S Anchoring drill bit, system and method of anchoring
JP2009262264A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Toyota Motor Corp めねじの加工方法
CN103388596A (zh) * 2012-05-11 2013-11-13 山洋电气株式会社 风扇框架
JP2014038256A (ja) * 2012-08-19 2014-02-27 Ricoh Co Ltd 駆動部締結機構、画像形成装置
JP2015175399A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 日本精工株式会社 アクチュエータ、アクチュエータのカバー取付構造、無段変速機及び車両

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3031510U (ja) 1996-03-13 1996-11-29 国産電機株式会社 タッピングねじ用下孔を設けた捩じ込み対象部材

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7384223B2 (en) * 2003-11-12 2008-06-10 Nadler Donald S Anchoring drill bit, system and method of anchoring
JP2009262264A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Toyota Motor Corp めねじの加工方法
CN103388596A (zh) * 2012-05-11 2013-11-13 山洋电气株式会社 风扇框架
JP2013238127A (ja) * 2012-05-11 2013-11-28 Sanyo Denki Co Ltd ファンフレーム
EP2662571A3 (en) * 2012-05-11 2016-03-30 Sanyo Denki Co., Ltd. Fan frame
US9581174B2 (en) 2012-05-11 2017-02-28 Sanyo Denki Co., Ltd. Fan frame
TWI620875B (zh) * 2012-05-11 2018-04-11 山洋電氣股份有限公司 風扇框架
JP2014038256A (ja) * 2012-08-19 2014-02-27 Ricoh Co Ltd 駆動部締結機構、画像形成装置
JP2015175399A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 日本精工株式会社 アクチュエータ、アクチュエータのカバー取付構造、無段変速機及び車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP3456854B2 (ja) 2003-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7140825B2 (en) Self tapping bolt
JP4225546B2 (ja) タッピンねじ
US6077013A (en) Bolt equipped with pilot
JP4926953B2 (ja) タッピングねじ
JPH10220452A (ja) クリンチ型締付材
JP2005518948A (ja) 切削工具
US20010028836A1 (en) Pull stud bolt
JP2009534612A (ja) ピアスナットおよびその使用
JP2557675Y2 (ja) スローアウェイチップのクランプ機構
JP3050789B2 (ja) タッピンねじ
JPH059647B2 (ja)
JPH10196625A (ja) セルフタッピングボルト用の締結物下穴構造
JP2007170645A (ja) インサートナット及びワーク締結構造
JP2576880B2 (ja) ナットー保持器組立体
JP2007177886A (ja) 拡開式締結具
JP2001182732A (ja) ボルトの固定構造
US8544366B2 (en) Spark plug removal tool apparatus
JPH0960629A (ja) ねじ止め機構
JPH1047324A (ja) ドリルねじ
JP2841974B2 (ja) 切削工具
JP2009063144A (ja) セルフドリルネジ、セルフドリルアンカーおよびセルフドリルアンカーの製造方法
JP2526213Y2 (ja) 切削工具
JP2020106072A (ja) ねじ
JP2000240628A (ja) 調心ボルト
JP3023856U (ja) 部材連結具

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090801

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees