JPH10195695A - 電気めっき処理時のピストン本体の位置決め方法 - Google Patents

電気めっき処理時のピストン本体の位置決め方法

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JPH10195695A
JPH10195695A JP31197A JP31197A JPH10195695A JP H10195695 A JPH10195695 A JP H10195695A JP 31197 A JP31197 A JP 31197A JP 31197 A JP31197 A JP 31197A JP H10195695 A JPH10195695 A JP H10195695A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston body
piston
jig
plating
electroplating
Prior art date
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Pending
Application number
JP31197A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Makino
浩 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】後加工を必要とすることなく、電気めっき処理
後の全てのピストン本体の全表面に均質にめっき層を形
成可能な電気めっき処理時のピストン本体の位置決め方
法を提供する。 【解決手段】スカート部に形成されてピストンピンが嵌
合されるピン穴W3を第1基準面Aとするとともに、ス
カート部の内面の一部W4を第2基準面Bとし、めっき
液12中において第1基準面A及び第2基準面Bに治具
1を当接させて電気めっき処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気めっき処理時の
ピストン本体の位置決め方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ピストン本体はヘッド部とスカート部と
からなり、ヘッド部に形成された各リング溝にはそれぞ
れピストンリングが保持され、かつスカート部に貫設さ
れたピン穴にはピストンピンが嵌合され、ピストンとさ
れる。そして、このピストンは、エンジン内部におい
て、ピストンピンにコネクティングロッドが係合され、
クランクシャフトの回転により、シリンダー内を高速で
往復運動することとなる。このため、ピストン本体に摺
動特性を付与すべく、ピストン本体にSnめっき層等の
めっき層を形成することがなされ得る。この場合、めっ
き槽に貯留されためっき液中にピストン本体を位置決め
して保持し、ピストン本体を回転させつつピストン本体
に電気めっき処理を施すことがなされ得る。
【0003】かかる電気めっき処理時、めっき液中にピ
ストン本体を正確に位置決めして保持しなければ、電極
からの距離等が処理毎に変化することとなり、処理後の
ピストン本体全てに均質のめっき層を形成することがで
きない。このため、一般的には、図3又は図4に示す位
置決め方法が採用され得る。すなわち、図3に示す方法
では、ピストン本体Wのヘッド部に形成された各リング
溝W1に係合可能な突部91aをもつ2本以上の治具9
1を用意し、突部91aを各リング溝W1に係合させる
べく、これら治具91でピストン本体Wを挟持する。ま
た、図4に示す方法では、ピストン本体Wのヘッド部の
頂面中心に軸方向に突出するとともにセンタ穴をもつ突
部W2を突設し、この突部W2のセンタ穴にセンタ92
を当接させて固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図3に示
す方法では、各リング溝W1に隣接するランドの一部を
治具91が覆うこととなり、ランドにめっき層のない部
分を形成してしまう。また、上記図4に示す方法では、
電気めっき処理後のピストン本体Wから突部W2を除去
しなければならず、そのための切削等の後加工が必要と
なる。
【0005】本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされ
たものであって、後加工を必要とすることなく、電気め
っき処理後の全てのピストン本体の全表面に均質にめっ
き層を形成可能な電気めっき処理時のピストン本体の位
置決め方法を提供することを解決課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電気めっき処理
時のピストン本体の位置決め方法は、めっき槽に貯留さ
れためっき液中にヘッド部とスカート部とからなるピス
トン本体を正確に位置決めして保持し、該ピストン本体
を回転させつつ該ピストン本体に電気めっき処理を施す
電気めっき処理時のピストン本体の位置決め方法であっ
て、前記スカート部に形成されてピストンピンが嵌合さ
れるピン穴を第1基準面とするとともに、該スカート部
の内面を第2基準面とし、前記めっき液中において該第
1基準面及び該第2基準面に治具を当接させて電気めっ
き処理を施すことを特徴とする。
【0007】この方法では、電気めっき処理前のピスト
ン本体におけるスカート部のピン穴と、スカート部の内
面とをそれぞれ第1、2基準面とする。そして、第1、
2基準面に治具を当接させることにより、めっき液中に
おいてそのピストン本体を正確に位置決めして保持す
る。この状態でピストン本体を回転させつつピストン本
体に電気めっき処理を施す。この場合、上記一般的な方
法のようにランドの一部を治具が覆うことはないため、
ピストン本体の全表面にめっき層を形成することができ
る。また、電気めっき処理後のピストン本体から突部を
切削するような後加工が不要である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、請求項1の発明を具体化し
た実施形態を図面を参照しつつ説明する。まず、アルミ
鋳造後の鋳造品に切削加工を施すことにより、図1に示
すように、スカート部に正確にピン穴W3を貫設すると
ともに、スカート部の内面のうち、ピン穴W3回りの互
いに対向するボスの先端面W4を正確に形成する。この
後、前処理としてピストン本体Wの外面に簡易にNiめ
っき処理を施す。こうして、ピン穴W3を第1基準面A
とし、ボスの先端面W4を第2基準面Bとした電気めっ
き処理前のピストン本体Wを得る。
【0009】一方、図2に示すように、ステンレス鋼製
の治具1を用意する。この治具1は、上下に延在する回
転軸2と、この回転軸2の下端に同心状に固着され、ピ
ストン本体Wとほぼ同径のフランジ部3と、このフラン
ジ部3からピストン本体Wの内部に位置すべく下方に突
出し、ピン穴4aが水平方向に貫設された突部4と、両
端にリング溝5aをもつピン穴4a内に挿入可能な位置
決めピン5と、ピストン本体Wのスカート部端面とフラ
ンジ部3との間に介在されるシール部材6と、位置決め
ピン5の両端において各リング溝5aに設けられるOリ
ング7とからなる。ここで、治具1の突部4に貫設され
たピン穴4aはピストン本体Wのピン穴W3と整合する
ように貫設されており、また突部4のピン穴4a側の幅
はピストン本体Wのボスの先端面W4間の距離と等しく
形成されている。
【0010】かかる治具1は、その回転軸2がモータ8
に連結されており、これにより回転可能になされてい
る。また、回転軸8回りには接点ブラシ9が設けられて
おり、接点ブラシ9は電源10の陰極と電気的に接続さ
れている。他方、治具1回りには底壁に供給パイプ11
a、側壁上方に排出パイプ11bをもつめっき槽11が
載置されており、めっき槽11にはSnめっき処理のた
めのめっき液12が貯留されている。このめっき液12
は図示しないタンク及びポンプを介して供給パイプ11
aから供給されるとともに排出パイプ11bから排出さ
れ、これによりめっき槽11内において一定の深さに保
たれている。また、めっき槽11の底壁には一対のホル
ダ11c、11dが立設されており、各ホルダ11c、
11dには、めっき液12中においてピストン本体Wに
対向すべく純鉄製の陽極電極13、14がそれぞれ保持
されている。各陽極電極13、14は上記電源10の陽
極と電気的に接続されている。
【0011】そして、上記ピストン本体Wに電気めっき
処理を行うに際しては、まず、治具1のフランジ部3に
シール部材6を係止した状態でその突部4をピストン本
体Wの内部に挿入する。次いで、各リング溝5aにそれ
ぞれOリング7を設けた位置決めピン5をピン穴W3、
4aに挿入する。こうして、ピストン本体Wは、第1基
準面Aたるピン穴W3に治具1の位置決めピン5が当接
することになるとともに、第2基準面Bたるボスの先端
面W4に治具1の突部4が当接することとなるため、め
っき液12中において正確に位置決めして保持される。
【0012】この状態でモータ8で回転軸2を回転させ
ることによりピストン本体Wを水平面内で回転させる。
また、電源10により通電し、接点ブラシ9並びに治具
1の回転軸2、フランジ部3、突部4及び位置決めピン
5を介してピストン本体Wに電荷を付与する。こうし
て、ピストン本体Wに電気めっき処理を施す。こうし
て、リング溝に隣接するのランドの一部を治具1が覆う
ことはなく、ピストン本体Wの全表面にSnめっき層を
形成することができる。また、電気めっき処理後のピス
トン本体Wは切削等の後加工が不要である。
【0013】また、ピストン本体Wは、前処理により外
面にはNiめっき層を有するものの、内面にはNiめっ
き層を有していない。このため、ピストン本体Wの外面
側では母材たるアルミニウムがめっき液12に溶出する
ことは防止されてはいるものの、内面側にめっき液12
が侵入するとすれば、アルミニウムがめっき液12に溶
出してめっき液12を汚染し、Snめっき層の品質を低
下してしまう。この点、この実施形態では、治具1がシ
ール部材6及びOリング7を有してピストン本体Wの内
部にめっき液12を侵入させないため、かかるSnめっ
き層の品質低下を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るピストン本体を示し、(A)は
平面図、(B)は横断面図である。
【図2】実施形態に係る電気めっき処理を示す断面図で
ある。
【図3】一般的な位置決め方法を示す断面図である。
【図4】一般的な位置決め方法を示す断面図である。
【符号の説明】
11…めっき槽 12…めっき液 W…ピストン本体 W3…ピン穴(A…第1基準面) W4…ボスの先端面(B…第2基準面) 1…治具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】めっき槽に貯留されためっき液中にヘッド
    部とスカート部とからなるピストン本体を正確に位置決
    めして保持し、該ピストン本体を回転させつつ該ピスト
    ン本体に電気めっき処理を施す電気めっき処理時のピス
    トン本体の位置決め方法であって、 前記スカート部に形成されてピストンピンが嵌合される
    ピン穴を第1基準面とするとともに、該スカート部の内
    面を第2基準面とし、前記めっき液中において該第1基
    準面及び該第2基準面に治具を当接させて電気めっき処
    理を施すことを特徴とする電気めっき処理時のピストン
    本体の位置決め方法。
JP31197A 1997-01-06 1997-01-06 電気めっき処理時のピストン本体の位置決め方法 Pending JPH10195695A (ja)

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JPH10195695A true JPH10195695A (ja) 1998-07-28

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100509709B1 (ko) * 2002-04-20 2005-08-31 윤성환 피스톤 크라운 전기도금장치
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JP4843676B2 (ja) * 2005-09-01 2011-12-21 マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ピストンコーティング装置にピストンを保持するための装置

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