JP2723162B2 - 複数の中空部材の同時メッキ装置 - Google Patents

複数の中空部材の同時メッキ装置

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JP2723162B2
JP2723162B2 JP5348604A JP34860493A JP2723162B2 JP 2723162 B2 JP2723162 B2 JP 2723162B2 JP 5348604 A JP5348604 A JP 5348604A JP 34860493 A JP34860493 A JP 34860493A JP 2723162 B2 JP2723162 B2 JP 2723162B2
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均 唐澤
裕昭 間瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエンジンのシリ
ンダのような中空部材を複数個、縦に重ねて各内周面に
同時にメッキを施す同時メッキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車のエンジンのシリン
ダをアルミ合金で製造するような際は、内周面に耐磨耗
性の優れたスリーブ等を鋳込んだり、或いは内周面に複
合メッキを施して耐磨耗性を向上させる必要がある。そ
して、後者のように内周面に複合メッキを施す装置とし
て、例えば図6に示すように、樹脂製のセット治具51
を介して複数のシリンダW、Wを縦に重ね合わせ、これ
らシリンダW内部に隙間sをもたせて陽極の電極52を
挿入するとともに、シリンダW側を夫々の給電部材5
3、53を介して陰極に接続し、シリンダW内の隙間s
に複合メッキ液を流通させることでそれぞれのシリンダ
W、W内面に同時に複合メッキを施すような装置が知ら
れている。尚、54は下治具、55は上治具である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のように
それぞれのシリンダWに対して別々の給電部材53を介
して給電する方式は効率が悪く、しかも部品点数の増加
を招くという不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は複数の中空部材W,Wを縦に重ね合わせ、
これら中空部材W,Wの筒内に隙間をもって陽極の電極
12を遊挿するとともに、この隙間の内部にメッキ液を
導入し且つ前記中空部材W,Wを陰極にして各中空部材
W,W内面にメッキを施すようにした複数の中空部材の
同時メッキ装置において、前記中空部材の重ね合わせ部
では、樹脂板9に第1セットピン15とスプリング17
と第2セットピン16とをこの順で嵌め込み、スプリン
グ17で第1セットピン15を上方へ、第2セットピン
16を下方へ押し出し、第1セットピン15の上部に形
成したピン部15bを上の中空部材Wの下面に開けた位
置決め孔Whに差込み、第2セットピン16の下部に形
成したピン部16bを下の中空部材Wの上面に開けた位
置決め孔Whに差込み、前記スプリング17に陰極を接
続したことを特徴とする。
【0005】
【作用】上下の中空部材を、各中空部材の位置決めが可
能で且つそれぞれの中空部材に通電可能な位置決め兼通
電部材を介して連結することで、位置決め構造及び給電
構造の簡素化が図られる。更に、1ヵ所から給電するだ
けで済むため作業効率が向上する。そして、圧縮スプリ
ングを陰極に接続し、この圧縮スプリングを第1・第2
セットピンに強く押付け、更に第1・第2セットピンを
中空部材に強く押付けるので、陰極と中空部材の電気的
導通が良好となる。
【0006】
【実施例】本発明の同時メッキ装置の実施例について添
付した図面に基づき説明する。なお、図4及び図5は本
発明の実施例に係る図面であり、他は参考図面である。
図1は同時メッキ装置の一部断面図、図2は図1のA−
A線断面図、図3は要部拡大図である。
【0007】図1に示すように、同時メッキ装置はアル
ミ製の下方シリンダWを支持する下治具1と、この下方
シリンダW上に重ね合せられた上方シリンダWを押圧保
持する上治具2を備え、下治具1と上治具2には夫々シ
リンダWのメッキ液を流通せしめるための流通孔1a、
2aが設けられている。
【0008】そして、上方シリンダWと下方シリンダW
の間には、セット治具3が設けられ、このセット治具3
の下面は、シリンダWの上面形状に合せて密着状に当接
し得るよう形成されている。
【0009】前記下治具1の上面にはSUS製のプレー
ト4が設けられており、また、流通孔2aの上部にはス
リーブ5が填め込まれている。
【0010】そして、このスリーブ5の下方には、電極
支持部材6が嵌入され、この電極支持部材6は、流通孔
7aを備えた支持板7と、この支持板7の中央に取付け
られるガイドピン8を備えている。
【0011】また、前記セット治具3は、樹脂製の本体
9と、この本体9の上面に取付けられるSUS製のプレ
ート10と、これら本体9及びプレート10を上下に貫
く金属製の位置決め兼通電部材11を備え、この位置決
め兼通電部材11は、図2に示すように、円周方向の4
ヵ所に設けられている。
【0012】また、このセット治具3の中央にもシリン
ダW内にメッキ液を流通せしめるための流通孔3aが設
けられている。
【0013】そして、上治具2の上方から陽極の電極1
2がシリンダW内に隙間sをもって遊挿され、この電極
12の下端部に形成されるガイド孔12aが前記ガイド
ピン8に嵌合されている。
【0014】ところで、前記位置決め兼通電部材11
は、図3に示すように、金属製の第1セットピン13
と、これに螺合する第2セットピン14からなる。
【0015】つまり、本体9には上面側と下面側が大径
でその中間が小径の貫通孔9aが設けられ、前記第1セ
ットピン13は下方の大径部13aを貫通孔9aの上方
の大径部に嵌合させるとともに、大径部13aの上面を
プレート10面に接触させ、また上方のピン部13bを
プレート10の小径孔を通して上方に突出させている。
【0016】また、第2セットピン14は上方の小径ネ
ジ部14aを第1セットピン13の下面のネジ孔13c
に螺合させ、中間の大径部14bを貫通孔9の下方の大
径部に嵌合させるとともに、この大径部14bの下面を
本体9の下面と面一若しくは僅かに飛び出す程度にし、
また下方のピン部14cを下方に突出させている。
【0017】一方、前記シリンダWの上下面には、位置
決め孔Whが設けられており、前記第1セットピン13
のピン部13bと、第2セットピン14のピン部14c
は、これら位置決め孔Whに嵌合するようにしている。
【0018】そして、このセット治具3のプレート10
に陰極が接続されると、プレート10への電流は第1セ
ットピン13を介して上方シリンダWに通電され、第2
セットピン14を介して下方シリンダWにも通電され
る。
【0019】因みに、図1に示すように、前記下治具1
のプレート4にも位置決め孔Whに嵌合するピン部4a
が突設され、前記上治具2にも位置決め孔Whに嵌合す
るピン部pが突設されている。
【0020】以上のように構成した同時メッキ装置にお
いて、下治具1の流通孔1aを通して不図示のメッキ液
供給機構によって下方から上方に向けて複合メッキ液が
供給される。因みに、この複合メッキ液は水1リットル
当たりに硫酸ニッケル400g、ホウ酸35g、サッカ
リンナトリウム2.5gを加えて硬度調整したPH=4
のものを用い、炭化珪素の微粒子60gを懸濁させたも
のである。
【0021】そして、複合メッキ液は電極支持部材6の
支持板7の流通孔7aを通って下方シリンダWの隙間s
内に流入し、上方シリンダW内の隙間s及び上治具2の
流通孔2aを流通して、不図示の循環機構によって循環
する。
【0022】この間、シリンダW内に挿入された電極1
2を陽極にし、セット治具3のプレート10を陰極にす
ると、隙間s内を流通する複合メッキ液からニッケルと
炭化珪素が共析し、シリンダW内面に複合メッキが施さ
れる。
【0023】この際、陰極側は1ヵ所のプレート10に
接続するだけで、位置決め兼通電部材11によって同時
に給電出来る。しかも、この位置決め兼通電部材11に
よって位置決めもなされる。
【0024】尚、下治具1の上面のプレート4は、下方
シリンダWの下端に電流が集中してメッキ層の厚みが厚
くなるのを防止するため電流を分散させる目的で設けて
いるものであり、前記のようにSUS製にしている。
【0025】次に図4、図5に基づいて本発明の実施例
に係る構成例について説明する。尚、図において前記と
同様の部品等については同一番号を付している。
【0026】この場合は、セット治具3として樹脂製の
本体9と、位置決め兼通電部材11を備え、前例のよう
なプレート10を設けていない。
【0027】そして、この位置決め兼通電部材11は、
図5に示すように、金属製の第1セットピン15と、第
2セットピン16と、圧縮スプリング17からなり、こ
の圧縮スプリング17によって各セットピン15、16
を外側に付勢している。
【0028】そして、本体9の貫通孔9aの下方の大径
部内壁には、第2セットピン16の脱落防止用の係止ピ
ン18が設けられ、第2セットピン16の外面に設けら
れた長溝mに遊合している。
【0029】このため、第1セットピン15の大径部1
5aの上面は、本体9の上面より僅かに上方に飛び出
し、また第2セットピン16の大径部16aの下面は、
本体9の下面より僅かに下方に飛び出す状態になり、下
方シリンダWと上方シリンダWを縦に重ね合わせた状態
では各シリンダW端面に密着し合うことになる。
【0030】そして、各セットピン15、16のピン部
15b、16bがシリンダWの位置決め孔Whに嵌合さ
れて位置決めがなされる。
【0031】そして、この場合の陰極の接続は、図4に
示すように、上治具2に設けた金属製の第3セットピン
20に接続するようにしても良く、また、図5に示すよ
うに、前記圧縮スプリング17に接続するようにしても
良い。
【0032】そして、この場合も陰極側を1ヵ所に接続
するだけで済み、しかも通電が確実になされる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明の複数の中空部材
の同時メッキ装置は、上下の中空部材を、それぞれの位
置決めが可能で且つ各中空部材に通電可能な位置決め兼
通電部材を介して連結するようにしたため、位置決め構
造と給電構造と別個に構成することに較べて構造が簡単
になり、安価に構成出来る。更に、1ヵ所から給電する
だけで済むため作業効率が向上する。そして、圧縮スプ
リングを陰極に接続し、この圧縮スプリングを第1・第
2セットピンに強く押付け、更に第1・第2セットピン
を中空部材に強く押付けるので、陰極と中空部材の電気
的導通が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同時メッキ装置の一部断面図(参考図)
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】図1の要部拡大図
【図4】本発明の実施例に係る構成例の一部断面図
【図5】図4の要部拡大図
【図6】従来図
【符号の説明】
3 セット治具 9 本体 10 プレート 11 位置決め兼通電部材 12 電極 W シリンダ s 隙間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の中空部材W,Wを縦に重ね合わ
    せ、これら中空部材W,Wの筒内に隙間をもって陽極の
    電極12を遊挿するとともに、この隙間の内部にメッキ
    液を導入し且つ前記中空部材W,Wを陰極にして各中空
    部材W,W内面にメッキを施すようにした複数の中空部
    材の同時メッキ装置において、 前記中空部材の重ね合わせ部では、樹脂板9に第1セッ
    トピン15とスプリング17と第2セットピン16とを
    この順で嵌め込み、スプリング17で第1セットピン1
    5を上方へ、第2セットピン16を下方へ押し出し、第
    1セットピン15の上部に形成したピン部15bを上の
    中空部材Wの下面に開けた位置決め孔Whに差込み、第
    2セットピン16の下部に形成したピン部16bを下の
    中空部材Wの上面に開けた位置決め孔Whに差込み、前
    記スプリング17に陰極を接続したことを特徴とする複
    数の中空部材の同時メッキ装置。
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CN115323470B (zh) * 2022-10-11 2023-03-10 之江实验室 一种实现多片晶圆电镀的装置

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BE791006A (fr) * 1971-11-09 1973-05-07 Citroen Sa Dispositif et procede pour la realisation d'un revetement, notamment electrolytique sur des parois d'organes exposees, en service, a des forces de friction
JPS5842167U (ja) * 1981-09-17 1983-03-19 スズキ株式会社 メツキ装置

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