JPH10195400A - 貼り替え防止用感圧型粘着ラベル - Google Patents

貼り替え防止用感圧型粘着ラベル

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JPH10195400A
JPH10195400A JP9005751A JP575197A JPH10195400A JP H10195400 A JPH10195400 A JP H10195400A JP 9005751 A JP9005751 A JP 9005751A JP 575197 A JP575197 A JP 575197A JP H10195400 A JPH10195400 A JP H10195400A
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weight
substrate
parts
label
pressure
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JP9005751A
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Hiroko Kurosawa
宏子 黒沢
Shinji Minami
真二 南
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリオレフィン製の被着体で、特に表面の凹凸
が大きいもの、例えばポリプロピレン製ヤーン平織り基
材からなる穀用樹脂袋のような粗面に対しても強固に接
着し、基材に切り込み等を入れることなく、剥がそうと
した場合には基材破壊を生じ、再度貼って使用すること
のできない粘着ラベルを提供する。 【解決手段】基材に層間強度120gf/15mm以下の紙
を用い、その片面にAがポリスチレンでBがポリブタジ
エンであるABA型のトリブロック共重合体およびAB
型のジブロック共重合体の混合物からなりそのポリスチ
レンの含有量が20〜35重量%、ジブロック共重合体
の含有量が20〜85重量%である熱可塑性ポリマー1
00重量部と、軟化点85〜115℃の粘着付与剤樹脂
125〜160重量部、及び必要に応じて軟化剤、老化
防止剤を配合してなる粘着剤層を設け、その粘着面を剥
離処理の施されたセパレーターで被覆してなる粘着ラベ
ル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は貼り替え防止用ラベ
ルに関する。更に詳しくは、ポリオレフィン製の被着体
で特に表面の凹凸が大きいもの、例えばポリプロピレン
製ヤーン平織り基材で作られている穀用樹脂袋などに強
固に接着し、剥がそうとすると基材破壊を生じ、再使用
不可能となる貼り替え防止用途に適する粘着ラベルに関
する。
【0002】
【従来の技術】貼り替え防止用の管理ラベルとしては、
ラベル基材自体に切り込みや、切断線を入れることによ
り、剥がそうとした時には基材破壊を生じ再度貼ること
ができなくするものが考えられ、実公昭50−3694
9号、実公昭56−29119号公報等に記載されてい
る。
【0003】しかし、上記構成の粘着ラベルは、使用時
にセパレーターから剥がそうとする場合にも、切り込み
または切断線がきっかけとなり、基材破壊を生じ易くて
扱いずらい等という欠点があった。また、製造工程にお
いては、通常の工程以外に、切り込みまたは切断線等の
加工が必要となり、工程が増えるという難点があった。
また、切り込み等を入れずに接着力を高くすることによ
り、基材破壊を生じさせようとする場合にも、常温接着
性は良好でも、低温接着性が悪くなり、冬場低温となる
所での使用が困難であるという欠点があり、特にポリプ
ロピレン製ヤーン平織り基材からなる穀用樹脂袋などの
粗面に対しては、その傾向は顕著であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリオレフ
ィン製の基材、特にポリプロピレン製ヤーン平織り基材
からなる穀用樹脂袋のような粗面に対しても常温で強固
に接着し、基材に切り込み等いれることなく、剥がそう
とした場合には基材破壊を生じ再度貼って使用すること
ができず、さらに冬場低温となる所での使用が可能であ
る粘着ラベルを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着ラベルは、
基材に層間強度120gf/15mm以下の紙を用い、
その片面に、AがポリスチレンでBがポリブタジエンで
あるABA型のトリブロック共重合体およびAB型のジ
ブロック共重合体の混合物からなり、そのポリスチレン
含有量が20〜35重量%、ジブロック共重合体の含有
量が20〜85%である熱可塑性ポリマー100重量部
と、軟化点85〜115℃の粘着付与剤樹脂125〜1
60重量部、及び必要に応じて軟化剤、老化防止剤を配
合してなる粘着剤層を設けてなることを特徴とする貼り
替え防止用感圧型粘着ラベルである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の粘着ラベルは、第1図に
示すように基材1の片面に粘着剤層2が設けられ、粘着
剤層2を剥離処理されたセパレーター3が被覆してな
る。本発明において用いられる基材は、層間強度120
gf/15mm以下のパルプを主原料とした紙からな
る。層間強度が120gf/15mmより大きくなる場
合には、基材破壊が生じにくくなり、貼り替え防止用粘
着ラベルとして十分なものが得られない。層間強度は以
下の方法で測定される。
【0007】[層間強度測定方法]JIS P 8111の条件に
従って前処理されたサンプルの両面にポリエステルテー
プ(日東電工(株)製No.31B)を貼り、幅15mm、長さ約
150mmに縦方向を長さ方向としてサンプリングを行う。
サンプルの片側の端部を紙の層間で剥がし、引張試験機
の上下チャックにT字形を保持する状態にはさみ、300m
m/minの速度で50mmを剥離させた時の力の平均値を読み
とる。
【0008】紙基材の層間強度は、叩解条件、ウェット
プレス条件、紙力増強剤の種類及び量、填料の量、サイ
ズ剤の種類及び濃度等により調整される。一般に、叩解
度を下げる、ウェットプレス圧を下げる、紙力増強剤を
軽減する、填料配合を増やす、サイズ剤を軽減するなど
の条件を選択することにより層間強度は低くすることが
できる。
【0009】紙力増強剤としては、カチオンデンプン、
カチオン性ポリアクリルアミド、アニオン性ポリアクリ
ルアミド、ジアルデヒドデンプン、植物ガム等が、填料
としては、クレー、炭酸カルシウム、タルク、二酸化チ
タン、硫化亜鉛、石こう、珪藻土、沈降性硫酸バリウム
等が、サイズ剤としてはロジンサイズ、アルキルケテン
ダイマー、無水ステアリン酸、アルケニル無水コハク
酸、デンプン、メチルセルロース、カルボキシルメチル
セルロース、ポリビニルアルコール、ワックスエマルジ
ョン等が適宜採用される。
【0010】粘着剤層としては、AがポリスチレンでB
がポリブタジエンであるABA型のトリブロック共重合
体およびAB型のジブロック共重合体の混合物からな
り、そのポリスチレン含有量が20〜35重量%、ジブ
ロック共重合体の含有量が20〜85重量%である熱可
塑性ポリマー100重量部に対し、軟化点85〜115
℃の粘着付与剤樹脂125〜160重量部、および必要
に応じて軟化剤、老化防止剤が配合された粘着剤からな
る。
【0011】前記スチレン・ブタジエンブロック共重合
体は、ポリスチレンとポリブタジエンからなるトリブロ
ック共重合体とジブロック共重合体の混合物であり、合
成方法としては、公知の方法で合成可能であり、例えば
アルキルリチウムを開始剤としてリビング重合によりポ
リスチレン・ポリブタジエンからなるジブロック共重合
体を合成後、前記ジブロック共重合体2個をカップリン
グさせることによりトリブロック共重合体が合成され、
スチレン含有量及びジブロック含有量については、材料
となるモノマー量及びカップリング剤量等により調整さ
れる。
【0012】本発明の粘着ラベルに使用される粘着剤組
成物において、スチレン・ブタジエンブロック共重合体
のスチレン含有量が20%未満では、凝集力が不足し
て、例えばポリプロピレン製ヤーン平織り基材からなる
穀用樹脂袋のような粗面に貼る場合には、剥がそうとし
た時に基材破壊を生じるのに十分な接着力が得られな
い。スチレン含有量が35%を越える場合には低温での
接着力不足となり冬場低温となる所での使用が困難とな
る。
【0013】また、ジブロック共重合体含有量が20%
未満の場合には、粘着剤が硬くなり、濡れ性不足が生じ
ることにより、また、85%を越える場合には凝集力不
足により、前記被着体と同様な粗面に対する接着力が不
十分となり、剥がそうとした時に基材破壊を生じにくく
なる。
【0014】粘着付与剤樹脂について、その軟化点が8
5℃未満の場合及び配合量がブロック共重合体100重
量部に対して125重量部未満の場合にも、同様に粗面
に対する接着力が不十分となり、剥がそうとした時に基
材破壊を生じにくくなる。更に、軟化点が115℃を越
える場合及び配合量が160重量部を越える場合には、
低温での接着力不足となり低温でのラベル剥がれが生じ
やすくなる。
【0015】粘着剤の塗布量は、30〜100g/m2
好ましく、塗布量が30g/m2未満の場合には、剥がそ
うとした時に基材破壊を生じるのに十分な接着力を得ら
れないことがあり、また100g/m2を越える場合に
は、ラベル打ち抜き適性不良となることがある。
【0016】粘着付与剤樹脂としては、スチレン・ブタ
ジエンブロック共重合体と相溶性のよいものが好まし
く、例えば芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹
脂、テルペンフェノール樹脂、ロジンエステル系樹脂、
5・C9共重合系石油樹脂などが挙げられる。
【0017】本発明の粘着剤には、軟化剤および老化防
止剤が適宜配合される。軟化剤としては、例えば各種可
塑剤、ポリブテン、液状粘着付与樹脂、ポリイソブチレ
ン低重合物、ラノリン、解重合ゴム、プロセスオイル等
が挙げられる。配合量としては、ブロック共重合体10
0重両部に対し、5〜40重量部使用され、配合量が5
重量部より少ない場合には、低温接着性不足が生じるこ
とがあり、40重量部より多い場合には、基材への粘着
剤の染み出しや、凝集力低下による接着力不足が生じる
ことがある。
【0018】また、老化防止剤としては、例えば、2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,5−
ジ−t−ブチルヒドロキノン、メルカプトベンゾイミダ
ゾール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン、フェニル−β−ナフチルアミンなどが挙げ
られる。配合量としては、ブロック共重合体100重量
部に対し0.1〜10重量部使用され、配合量が0.1
重量部未満では、経時により粘着力の低下が生じること
があり、また10重量部を超えて配合しても、効果は飽
和状態になり経済的に有効でない。
【0019】セパレーターとしては、フィルム基材また
はめどめ処理が施された紙基材に、剥離剤処理したもの
など、公知のものが使用可能である。粘着剤の形成方法
は特に限定されないが、主にホットメルト型または溶剤
型の形態でセパレーターへ塗工し基材に転写される。溶
剤型での塗工方式としては、グラビア、リバース、コン
マ、ナイフ、ファウンテンダイ方式等が挙げられ、ホッ
トメルト型での塗工方式としては、ファウンテンダイ、
ギヤインダイ、Tダイ、ロール、グラビア方式等が挙げ
られる。
【0020】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、もちろん本発明はこれによって制限されるも
のではない。 実施例1 白グラシン75g/m2にシリコーン系剥離剤[商品名:
LTC300B、東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)製]を乾燥後の重量が1g/m2となるように塗工
・乾燥したものをセパレーターとする。ポリスチレン含
有量30重量%、ジブロック共重合体含有量60重量%
のスチレン・ブタジエンブロック共重合体100重量
部、粘着付与剤として軟化点105℃の芳香族変性テル
ペン樹脂[商品名:YSレジンTR105、ヤスハラケ
ミカル(株)製]130重量部、軟化剤としてナフテン
系オイル[商品名:シェルフレックス371JY、シェ
ルジャパン(株)製]20重量部、老化防止剤として2
−2’−メチレン−ビス(4−エチル−6−t−ブチル
フェノール)[商品名:ノクラックNS−5、大内新興
化学工業(株)製]1.5重量部からなる組成物をトル
エンに溶解し、これを上記セパレーターに固形分60g
/m2となるように塗工・乾燥したものを、上紙基材と
して層間強度74gf/15mmの上質紙[商品名:OTP
55、王子製紙(株)製]と貼り合わせて粘着ラベルと
した。
【0021】実施例2 粘着付与剤の配合部数を155重量部とした以外は、実
施例1と同様にして粘着ラベルを作製した。
【0022】実施例3 ポリスチレン含有量30重量%、ジブロック共重合体含
有量80重量%のスチレン・ブタジエンブロック共重合
体100重量部、粘着付与剤として軟化点100℃のロ
ジンエステル系樹脂[商品名:スーパーエステルA−1
00、荒川化学工業(株)製]125重量部を用いた以
外は、実施例1と同様にして粘着ラベルを作製した。
【0023】実施例4 ポリスチレン含有量30重量%、ジブロック共重合体含
有量20重量%のスチレン・ブタジエンブロック共重合
体100重量部、粘着付与剤として軟化点100℃のロ
ジンエステル系樹脂[商品名:スーパーエステルA−1
00、荒川化学工業(株)製]130重量部を用いた以
外は、実施例1と同様にして粘着ラベルを作製した。
【0024】実施例5 ポリスチレン含有量20重量%、ジブロック共重合体含
有量50重量%のスチレン・ブタジエンブロック共重合
体100重量部、上紙基材として層間強度110gf/1
5mmの印刷用含浸塗工紙[商品名:NEWレーブル10
5、特種製紙(株)製]を用いた以外は、実施例1と同
様にして粘着ラベルを作製した。
【0025】実施例6 ポリスチレン含有量25重量%、ジブロック共重合体含
有量50重量%のスチレン・ブタジエンブロック共重合
体100重量部を用いた以外は、実施例5と同様にして
粘着ラベルを作製した。
【0026】実施例7 粘着付与剤として軟化点85℃の芳香族変性テルペン系
樹脂[商品名:YSレジンTO85、ヤスハラケミカル
(株)製]150重量部を用いた以外は、実施例1と同
様にして粘着ラベルを作製した。
【0027】実施例8 粘着付与剤として軟化点115℃の芳香族変性テルペン
系樹脂[商品名:YSレジンTO115、ヤスハラケミ
カル(株)製]130重量部を用いた以外は、実施例1
と同様にして粘着ラベルを作製した。
【0028】実施例9 ポリスチレン含有量26重量%、ジブロック共重合体含
有量80重量%のスチレン・ブタジエンブロック共重合
体100重量部、粘着付与剤として軟化点100℃のテ
ルペンフェノール樹脂[商品名:YSポリスターT10
0、ヤスハラケミカル(株)製]125重量部、上紙基
材として層間強度45gf/15mmの上質紙[商品名:O
ET50、王子製紙(株)製]を用いた以外は、実施例
1と同様にして粘着ラベルを作製した。
【0029】実施例10 粘着付与剤として軟化点115℃のロジンエステル樹脂
[商品名:スーパーエステルA−115、荒川化学工業
(株)製]130重量部、上紙基材として層間強度57
gf/15mmのクラフト紙[商品名:ミラークラフト、王
子製紙(株)製]を用いた以外は、実施例9と同様にし
て粘着ラベルを作製した。
【0030】比較例1 粘着付与剤の配合部数を110部とした以外は、実施例
1と同様にして粘着ラベルを作製した。
【0031】比較例2 ポリスチレン含有量30重量%、ジブロック共重合体含
有量80重量%のスチレン・ブタジエンブロック共重合
体を用い、粘着付与剤の配合部数を170重量部とした
以外は、実施例1と同様にして粘着ラベルを作製した。
【0032】比較例3 ポリスチレン含有量30重量%、ジブロック共重合体含
有量90重量%のスチレン・ブタジエンブロック共重合
体を用いた以外は、実施例1と同様にして粘着ラベルを
作製した。
【0033】比較例4 ポリスチレン含有量30重量%、ジブロック共重合体含
有量10重量%のスチレン・ブタジエンブロック共重合
体を用いた以外は、実施例1と同様にして粘着ラベルを
作製した。
【0034】比較例5 ポリスチレン含有量16重量%、ジブロック共重合体含
有量20重量%のスチレン・ブタジエンブロック共重合
体100重量部、粘着付与剤として軟化点100℃のロ
ジンエステル樹脂[商品名:スーパーエステルA−10
0、荒川化学工業(株)製]145重量部、を用いた以
外は、実施例1と同様にして粘着ラベルを作製した。
【0035】比較例6 ポリスチレン含有量40重量%、ジブロック共重合体含
有量50重量%のスチレン・ブタジエンブロック共重合
体を用いた以外は、比較例5と同様にして粘着ラベルを
作製した。
【0036】比較例7 粘着付与剤として軟化点125℃のロジンエステル樹脂
[商品名:スーパーエステルA−125、荒川化学工業
(株)製]140重量部を用いた以外は、実施例9と同
様にして粘着ラベルを作製した。
【0037】比較例8 粘着付与剤として軟化点80℃のテルペンフェノール樹
脂[商品名:YSポリスターT80、ヤスハラケミカル
(株)製]125重量部を用いた以外は、実施例9と同
様にして粘着ラベルを作製した。
【0038】比較例9 上紙基材として層間強度130gf/15mmのクラフト紙
[商品名:メラクル73、王子製紙(株)製]を用いた
以外は、実施例1と同様にして粘着ラベルを作製した。
【0039】比較例10 上紙基材として層間強度163gf/15mmの印刷用含浸
塗工紙[商品名:パピエスト110、特種製紙(株)
製]を用いた以外は、実施例2と同様にして粘着ラベル
を作製した。
【0040】比較例11 ポリスチレン含有量40重量%、ジブロック共重合体含
有量50重量%のスチレン・ブタジエンブロック共重合
体100重量部、粘着付与剤として軟化点105℃の芳
香族変性テルペン樹脂[商品名:YSレジンTR10
5、ヤスハラケミカル(株)製]200重量部、上紙基
材として層間強度163gf/15mmの印刷用含浸塗工紙
[商品名:パピエスト110、特種製紙(株)製]を用
いた以外は、実施例1と同様にして粘着ラベルを作製し
た。
【0041】評価 上記実施例、および比較例で得られた粘着ラベルについ
て、それぞれ下記の方法により評価を行い、それらの結
果を表1に示した。
【0042】[層間強度]JIS P 8111の条件に従って前
処理されたサンプルの両面にポリエステルテープ(日東
電工(株)製No.31B)を貼り、幅15mm、長さ約150mmに
縦方向を長さ方向としてサンプリングを行う。サンプル
の片側の端部を紙の層間で剥がし、引張試験機の上下チ
ャックにT字形を保持する状態にはさみ、300mm/minの
速度で50mmを剥離させた時の力の平均値を読みとる。
【0043】[常温接着性(基材破壊の有無)]22℃
条件下で、穀用樹脂袋(第3種樹脂袋:密度が縦51±
2本/10cm、横39±2本/10cmとなるよう
に、1000デニール以上のポリプロピレン製テープヤ
ーンを平織りで織ってあるもの)を被着体として、得ら
れた粘着ラベルを2kgの圧着ロールで貼り付け、24
時間後0.3m/minの速度で引き剥がそうとした時
の基材破壊の有無を評価した。評価は、サンプル1種に
つき10ヶ行い、10ヶとも基材破壊を起こした場合を
○、それ以外を×とした。
【0044】[低温適性]上記穀用樹脂袋を被着体と
し、−10℃条件下で2kgの圧着ロールで貼り付け、
24時間後のラベルはがれの有無を評価した。評価はサ
ンプル1種につき10ヶ行い、そのうち1ヶも剥がれが
みられないものを○、それ以外を×とした。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなように、実施例1〜10
の様な本発明の構成では、ポリプロピレン製ヤーン平織
りからなる穀用樹脂袋の様な粗面に対しても良好な接着
性を示し、剥がそうとした場合には基材破壊を生じ、低
温での接着も良好でラベル剥がれもみられなかった。
【0047】一方、比較例1では粘着付与剤の配合部数
が少ないために、被着体への接着性が不十分で基材破壊
が生じず、比較例2では粘着付与剤の配合部数が多いた
めに、低温でのラベル剥がれが生じた。比較例3および
比較例4ではスチレン・ブタジエンブロック共重合体の
ジブロック共重合体量が20〜85重量%の範囲外であ
ったために、いずれも被着体への接着性が不十分で基材
破壊が生じなかった。
【0048】比較例5では、スチレン・ブタジエンブロ
ック共重合体のポリスチレン含有量が少ないために、凝
集力不足となり接着性が低下して基材破壊が生じず、比
較例6ではポリスチレン含有量が多いために低温性が劣
り低温でのラベル剥がれが生じた。
【0049】比較例7では粘着付与剤の軟化点が高いた
めに低温でのラベル剥がれが生じ、比較例8では粘着付
与剤の軟化点が低いために基材破壊を生じなかった。比
較例9および10では基材の層間強度が高いために基材
破壊を生じなかった。また、比較例11では基材の層間
強度が高く、スチレン・ブタジエンブロック共重合体の
スチレン含有量が高いために、基材破壊を生じず、低温
でのラベル剥がれも生じた。
【0050】
【発明の効果】本発明の粘着ラベルは、ポリオレフィン
製の被着体で、特に表面の凹凸の大きいもの、例えばポ
リプロピレン製ヤーン平織り基材からなる穀用樹脂袋の
ような粗面に対しても常温で強固に接着し、剥がそうと
した場合には基材破壊を生じるため再度貼って使用する
ことができず、さらに冬場低温となる所での使用も可能
である。また、基材に切り込みをいれる等の処理をする
必要がないため、通常の粘着ラベルと同じ工程で容易に
製造可能であり、またセパレーターから剥がす時にも基
材破壊を生じやすいため扱いずらいなどの問題が生じな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着ラベルの構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1:基材 2:粘着剤 3:セパレーター

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材に、層間強度120gf/15mm以
    下の紙を用い、その片面に、AがポリスチレンでBがポ
    リブタジエンであるABA型のトリブロック共重合体お
    よびAB型のジブロック共重合体の混合物からなり、そ
    のポリスチレンの含有量が20〜35重量%、ジブロッ
    ク共重合体の含有量が20〜85重量%である熱可塑性
    ポリマー100重量部と、軟化点85〜115℃の粘着
    付与剤樹脂125〜160重量部を配合してなる粘着剤
    層を設けてなることを特徴とする貼り替え防止用感圧型
    粘着ラベル。
JP9005751A 1997-01-16 1997-01-16 貼り替え防止用感圧型粘着ラベル Pending JPH10195400A (ja)

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