JP4276818B2 - 結束用粘着テープ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、野菜の束の結束や食品を収納したポリ袋等の比較的軽量物を結束するのに用いられる粘着テープで、長手方向と直交方向に手指で容易に切断できる結束用粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ホーレン草やアスパラガス等の野菜の束をまとめたり、パン等の食料品を収納したポリ袋の開口部の結束に粘着テープが用いられている。
結束用の粘着テープは、最終消費者が結束を容易にはずせるように、カッター等の道具を用いることなく、手指で簡単に裂けることが望まれる。
【0003】
手裂き性のよい結束用粘着テープとしては、特開平10−237400号公報に、テープ基材の一端縁に沿って非粘着剤部を設け、この非粘着剤部に微細な傷跡群を連続して線状に設けた粘着テープが提案されている。また、特開平11−5956号公報には、テープ基材の端縁部からはなれた中央部に長手方向に沿って傷跡群を設けた粘着テープが提案されている。これらの上記粘着テープはいずれもテープ基材に傷跡を設けることにより、基材の強度を低下せしめて、手指で容易に切断できるようにしている。
【0004】
しかしながら、傷を付すことによる手裂き性を高める方法は、傷による基材の強度低下により、粘着テープ製造工程における巻き取り張力やユーザーが結束作業を行うときにテープを引き出そうとすると粘着テープが切断してしまう場合がある。また、粘着テープの生産において、基材に傷をつけるという傷付与工程が単に増えるだけでなく、粘着テープの製造工程や結束作業に支障がでないように、傷跡群の位置や傷跡を工夫調整する必要があるため、面倒であった。
【0005】
一方、支持体に傷を付けることなく手裂き性が良好な粘着テープとして、従来よりセロハンフィルムを基材とした粘着テープが知られている。しかしながら、セロハンフィルムは吸湿しやすく、吸湿により強度が低下するという性質があるため、野菜等の含水性物質の結束に用いることができない。
【0006】
吸湿による強度低下がなく、かつ傷跡群を付すことなく、手裂き性を付与した粘着テープとして、幅方向の延伸倍率を長手方向の延伸倍率よりも大きくした2軸延伸又は横1軸延伸ポリプロピレンフィルムを基材に用いた粘着テープが提案されている(例えば、特開2000−34450号)。
しかしながら、このように基材に手裂き性がよく、切断しても伸びることなく切れやすい基材を用いても、粘着剤の種類によっては、粘着剤の糸引きにより、やはり手裂き性がよくない場合がある。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基材に傷跡群を付与することなく手裂き性がよい結束用粘着テープを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の結束用粘着テープは、幅方向の延伸倍率が長手方向の延伸倍率よりも大きい2軸延伸又は横1軸延伸ポリオレフィンフィルムからなる基材の片面に粘着面が設けられていて、前記粘着面は、該基材の両側端縁に延設された非粘着剤部と、該基材の中央部に該基材の長手方向に沿って延設された粘着剤部とからなり、前記粘着剤部は、スチレン系熱可塑性エラストマーを50質量%以上含有するゴム系ポリマー100質量部に対して30〜80質量部のフィラーを含有するゴム系粘着剤で形成され、自着保持力が、30℃、接着面積20mm×10mmの条件下で500g荷重を40分間吊したときのズレ長さが5mm以下である。
【0010】
また、前記スチレン系熱可塑性エラストマーのスチレンドメインを可塑化できる可塑剤が、該スチレン系熱可塑性エラストマー100質量部に対して1〜10質量部含有されていることが好ましい。
【0011】
また、本発明の結束用粘着テープは、被着体への粘着力が2〜8N/cmであって、且つ自着力が5〜15N/cmであることが好ましい。また、JIS Z0237のボールタック試験で測定したタックがボールナンバー4〜20であることが好ましい。
【0012】
前記各非粘着剤部の幅は2〜5mmであることが好ましい。
前記基材は、厚みが20〜80μmで、長手方向の引張り破断強度が10〜30N/cm、破断伸びが20〜200%であることが好ましい。
【0013】
本発明の結束用粘着テープは、前記基材の片面又は両面に、着色印刷又は文字、数字、模様、図形、写真等が印刷されていてもよい。基材の片面に印刷されている場合、該印刷面に前記粘着剤部が設けられていてもよいし、印刷されていない側の面に粘着剤部が設けられていてもよい。
【0014】
また、基材に着色印刷することに代えて、前記粘着剤部を着色粘着剤で構成してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の結束用粘着テープをロール状に巻いた原反を示している。
本発明の結束用粘着テープは、図1に示すように、基材1として幅方向の延伸倍率が長手方向の延伸倍率よりも大きい2軸延伸又は横1軸延伸ポリオレフィンフィルムを使用し、該基材1の片面に粘着面が設けられていて、この粘着面は、両側の端縁に沿って延設された非粘着剤部3と、中央部に長手方向に沿って延設された粘着剤部2とからなり、該粘着剤部2は、前記基材1を長手方向と直交する方向に手裂きする際に実質的に伸張膜又は伸張糸を形成しない粘着剤で構成されている。
【0016】
まず、基材1について説明する。
基材に用いられるポリオレフィンフィルムは、幅方向の延伸倍率が長手方向の延伸倍率よりも大きい2軸延伸又は横1軸延伸ポリオレフィンフィルムであって、ポリオレフィンフィルムとしては吸水性が低く、引っ張り強度が高いという点から、ポリプロピレンフィルムが好ましく用いられ、より好ましくは2軸延伸ポリプロピレンフィルムが用いられる。
【0017】
延伸倍率は幅方向の延伸倍率が長手方向の延伸倍率よりも大きければよいが、幅方向の延伸倍率が長手方向の延伸倍率に対して少なくとも2倍以上であることが好ましい。このように幅方向が高延伸倍率のフィルムは、幅方向の引張り強度と比べて長手方向の引張り強度の方が小さくなるため、長手方向に直交する方向で引き裂きやすくなっている。よって、手指で容易に引き裂き、切断することが可能となる。
【0018】
具体的には、基材厚みが20〜80μmで、長手方向引張り破断強度が10〜30N/cmのポリプロピレンフィルムで、長手方向の破断伸びが20〜200%であることが好ましい。より好ましくは基材厚みが20〜60μmで、長手方向引張り破断強度が15〜25N/cmで、長手方向の破断伸びが30〜150%であることが好ましい。
【0019】
長手方向の引張り破断強度が10N/cm未満、破断伸びが20%未満では、ロール状に巻いた粘着テープ原反から引張り出す際に切れてしまう場合があり、結束作業に支障が出るからである。また、強度が30N/cm超、伸びが200%超の場合にはフィルムの強度と伸びが大きすぎ、手裂き性が悪くなるので好ましくない。
【0020】
このような基材の一面には、商品名や製造者名、使用注意書き、製造年月日等の数値、文字、模様、図形、写真などが印刷されていてもよい。また、基材を着色印刷(ベタ印刷)してもよいし、基材として着色フィルムを使用してもよい。さらに印刷にあたり、基材フィルムの印刷適正を高めるために、コロナ放電処理や易接着処理などの表面処理が適宜行なわれていても良い。
【0021】
以上のような構成を有する基材1の片面は粘着面となっていて、基材1の中央部に長手方向に沿って粘着剤部2が設けられ、粘着剤部の両側縁、すなわち基材の両側端縁は粘着剤が施されていない非粘着剤部3となっている。
【0022】
非粘着剤部3は、粘着テープを引き裂くに際して、この部分に手指をひっかけて引裂き作業を行いやすくするために設けられている。従って、非粘着剤部の幅は2〜5mm程度とすることが好ましい。この程度あれば、指でテープ端縁をつまむことができるからである。一方、非粘着剤部を大きくしすぎると、相対的に粘着剤部の面積が小さくなるため、被着体への粘着力が低下しすぎて結束テープとして不適となる。
【0023】
本発明の結束用粘着テープは、粘着剤部2が、粘着テープを長手方向と直交する方向に手裂きする際に実質的に伸張膜又は伸張糸を形成しない粘着剤で構成されている。従って、非粘着剤部をつまんで手裂きすると、基材のフィルムがその特性に基づいて長手方向と直交する方向に引き裂かれるとともに、粘着剤部の粘着剤も糸引き状態となることなく、フィルムとともに引裂かれ、容易に被着体から剥離切断されることができる。
【0024】
粘着剤部2を構成する粘着剤は、粘着剤部の長手方向と直交する方向に手裂きするときに実質的に伸張膜又は伸張糸を形成しないゴム系粘着剤であればよいが、具体的には、ゴム系ポリマー100質量部に対して10〜100質量部、好ましくは30〜80質量部のフィラーを含有するゴム系粘着剤が好ましく用いられ、さらにゴム系ポリマーの50質量%以上がSBS、SIS、SEBS、SEPS等のスチレン系熱可塑性エラストマーであることが好ましく、より好ましくは該スチレン系熱可塑性エラストマーのスチレンドメインを可塑化できる可塑剤をスチレン系熱可塑性エラストマー100質量部に対して1〜10質量部、特に1〜5質量部含有していることである。
【0025】
ここで、SBS系熱可塑性エラストマーとはポリスチレンブロック(S)とポリブタジエンブロック(B)がS−B−S型に結合したブロックコポリマーであり、SIS系熱可塑性エラストマーとはポリスチレンブロック(S)とポリイソプレンブロック(I)がS−I−S型に結合したブロックコポリマーであり、SEBS系熱可塑性エラストマーとはSBS熱可塑性エラストマーの水素添加物であり、SEPS系熱可塑性エラストマーとはSIS系熱可塑性エラストマーの水素添加物である。
【0026】
前記フィラーとしては、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、亜鉛華、酸化チタン、ベンガラ等に代表される金属酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどに代表される金属水酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等に代表される炭酸塩;ホワイトカーボン等の珪酸、クレー等の含水珪酸アルミニウム、タルクなどの珪酸マグネシウムに代表される珪酸塩;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸鉛等の有機金属塩;硫酸バリウム、硼酸亜鉛等に代表される無機金属塩;カーボンブラックなどが挙げられる。
【0027】
このようなフィラーをゴム系ポリマー100質量部に対して10質量部以上含有させることにより、ゴム系粘着剤の粘着性を下げ、基材フィルムが手で裂かれるときの伸張膜や伸張糸が形成されることを抑制することができる。一方、ゴム系ポリマー100質量部に対する上記フィラーの含有量が100質量部を超えると、ゴム系粘着剤の粘着性が低下しすぎて、結束用粘着テープとしての自着力及び被着体への粘着力を確保できなくなる。
【0028】
スチレン系熱可塑性エラストマーをゴム系ポリマーの50質量%以上使用する場合、該スチレン系熱可塑性エラストマーのスチレンドメインを可塑化する可塑剤を含有させることにより、ゴム系ポリマーの凝集力を低下せしめ、ひいては手裂きするときに、粘着剤に伸張膜又は伸張糸を形成させないようにすることができる。このような目的で使用できる可塑剤としては、ジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)等のフタレート系;ジオクチルセバケート(DOS)等のセバケート系;ジオクチルアジペート(DOA)等のアジペート系;ジオクチルアゼレート(DOZ)等のアゼレート系;トリオクチルトリメリット(TOTM)等のトリメリット酸系;その他のエステル系可塑剤やエポキシ化大豆油などが挙げられる。
【0029】
本発明で用いられる粘着剤において、スチレン系熱可塑性エラストマー以外の他のポリマーを使用する場合、他のポリマーとしては、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン・アクリルゴム、アクリル酸エステル共重合体、及び液状ゴムなどを用いることができる。
【0030】
本発明で用いられる粘着剤は、粘着剤成分であるゴム系ポリマー、フィラー、可塑剤の他、シランカップリング剤、粘着付与剤を含有することが好ましい。シランカップリング剤はゴム系ポリマーとフィラーとの親和性を高めて、フィラーの粘着剤中の分散性を高め得るからである。
【0031】
粘着付与剤としては、ロジン系、ロジンエステル系、ロジンフェノール系、テルペンフェノール系、ポリテルペン系、石油系樹脂及びこれらの水添物樹脂など、固形形状、液状形状の従来より粘着剤の分野で用いられている粘着付与樹脂を用いることができる。
【0032】
また、本発明で用いられる粘着剤には、上記成分の他、適宜老化防止剤を用いることができる。本発明の粘着剤はこれらの成分を混合溶融せしめたホットメルト系粘着剤として、あるいはこれらの成分をトルエン等の溶剤に溶解させた溶剤系粘着剤として調製される。
【0033】
以上のような構成を有する粘着剤は、透明であってもよいし、適宜着色されていてもよい。着色したい場合には、フィラーとして、所望の色に着色されたフィラーを選択すればよい。例えば、白色粘着剤を得たい場合には、フィラーとして酸化チタンを所望量含有させればよい。また、この他の顔料や染料を用いることもできる。
【0034】
以上のような構成を有する粘着剤が、基材の片面に、基材の両側端縁に2〜5mmのスペースを残すように塗布されて、粘着剤部が形成される。粘着剤部を構成する粘着剤層の厚みは、15〜50μmであることが好ましい。非粘着剤部は、粘着剤を塗布しない部分であってもよいし、まず基材の一面全体に粘着剤を塗布し、その後粘着剤塗布部分の両側端縁2〜5mmの部分に非粘着材(例えば狭幅のフィルムやインク)を設けることによって非粘着剤部を構成してもよい。
【0035】
基材に文字等が印刷されている場合、粘着剤部は基材の印刷面上に設けてもよいし、印刷されていない側の面に設けてもよいし、基材の両面に印刷していずれか一方の印刷面に粘着剤部を設けてもよい。
【0036】
製品名や注意書き、商標等の画一的情報が大量ロットで印刷される場合、予め基材に印刷しておき、印刷された基材に粘着剤を塗布する方法が一般的であるから、粘着剤部は、印刷面であっても印刷されていない面のいずれに形成してもよい。基材の印刷には、グラビア印刷が好ましく用いられる。
【0037】
製造年月日のように、日々必要に応じて印刷を行う場合がある。また、近年、野菜については生産農家が明確にされていることが消費者に好まれる傾向にあり、かかる要求に応えるべく、結束テープに生産農家の写真を適宜印刷したい場合がある。このような少量ロットの印刷の場合、まず基材に粘着剤を塗布して粘着テープを製造し、その後、必要に応じて印刷する方法が生産上都合がよい。従って、粘着剤部が設けられていない側の面に印刷することになり、フレキソ印刷が好ましく用いられる。
【0038】
印刷は、一色印刷でも多色印刷であってもよい。粘着剤が着色されている場合には、一色印刷で、印刷されていない部分に粘着剤の色が現れるようにすることにより、2色印刷としての効果を得ることができる。
【0039】
本発明の結束用粘着テープは、粘着剤部が基材の片面に直接設けられていてもよいが、基材表面の平滑化、基材内部への粘着剤の浸透防止、基材と粘着剤との接着性向上、被着体に対する粘着力および剥離力の調整等のために、必要に応じて、下塗り剤を基材表面に塗布した後、その下塗り層上に粘着剤部を設けてもよい。
下塗り剤としては、主にゴム系グラフト共重合体が用いられる。
【0040】
本発明の結束用粘着テープは、以上のような構成を有していて、且つ自着力が5〜15N/cmで、被着体に対する粘着力が2〜8N/cmであるように調製されていることが好ましい。より好ましくは自着力が8〜12N/cmで、被着体に対する粘着力が3〜5N/cmであることが好ましい。また、JIS Z0237のボールタック試験で測定したタックがボールナンバー4〜20、好ましくは10〜15であり、さらに自着保持力が、30℃、接着面積20mm×10mmの条件下で500g荷重を40分間吊したときのズレ長さが5mm以下、好ましくは1mm以下であるようにすることが好ましい。
【0041】
ここで、JIS Z0237に準じて測定されるボールタックは、傾斜角30度とし、粘着面上の測定部を100mとしたときの測定範囲内で停止する最大のボールナンバー(ボールナンバーはJISに規定する軸受け鋼球の直径が1インチのものを32番、すなわち32/32を32番、30/32を30番、2/32を2番という具合に2番から32番の番号で表す)の値をいう。また、自着保持力は、幅20mm、長さ100mmの試験片のほぼ中央部で糊面同士を10mm貼り合せて、荷重2kgのローラーを5mm/sで一往復させて圧着した後、30℃の雰囲気中に荷重500gで40分間吊したときのズレ長さ(mm)をいう。
【0042】
本発明の結束用粘着テープは、主として被着体を束ねた後、粘着テープの始端と終端の粘着面同士を貼り合せるタイプの仕様に好適なもので、被着体に対する粘着力を2〜8N/cm、好ましくは3〜5N/cmの範囲とすることにより、基材フィルムの特性に基づいて手で粘着テープを長手方向と略直交する方向に切断する際に容易に被着体から剥離し、しかも切断に際して粘着剤が実質的に伸張膜や伸張糸を形成せず、切れ味よく切断することができる。そして、自着力を5〜15N/cm、好ましくは8〜12N/cmの範囲とすることにより、被着体に対する粘着力が低いにもかかわらず、被着体の束を束ねるという本来の結束テープとしての役割を十分に果たすことができる。また、粘着面同士を貼り合せる仕様とすることにより、粘着テープに印刷された製造年月日や商標などの商品に関する情報が顧客に見やすくなる。
【0043】
なお、本発明の結束用粘着テープは、粘着面同士を接着する自着接着の仕様に限定されず、テープの背面(粘着面でない側の面)に接着していく仕様にも適用できる。この場合、自背面接着力は、0.5〜4N/cmの範囲が好ましく、より好ましくは1〜3N/cmである。
【0044】
【実施例】
〔測定評価方法〕
(1)タック
JIS Z0237の傾斜式ボールタック試験に準じて行った。
すなわち、幅15mm、長さ200mmの試験片を傾斜角30度の傾斜式ボールタック装置に、粘着面が上になるように取り付け、試験片の粘着面上に助走路用のフィルム(長さ100mm)を貼付した。次に、助走路用フィルムの上からボールを転がし、100mmの粘着面上で停止する最大のボールナンバーを測定した。
【0045】
(2)自着保持力(mm)
幅20mm、長さ100mmの粘着テープ試験片のほぼ中央部で粘着面同士を10mm貼り合せ、荷重2kgのローラーを5mm/sで一往復させて圧着した後、30℃の雰囲気中においてテープ試験片の下部に荷重500gを付け、40分間吊したときのズレ長さ(mm)を測定した。
【0046】
(3)自着力(N/cm)
幅20mm、長さ600mmの試験片のほぼ中間から折り返し、粘着面同士を折り返した点から約200mm貼り合せるとともに、試験片の両端を100mmづつ遊ばせておく。次に貼り合せた試験片をローラーで約300mm/minの速さで一往復させて圧着する。次いで、試験片の遊び部分を90度にそれぞれ折り返し、約25mm剥がし、約20〜40分放置する。試験片の端をそれぞれ上下のチャックに挟み、約300mm/minの速さで引き剥がす。20mm剥がれるごとの力を読みとり、自着力を求めた。
【0047】
(4)被着体への粘着力(N/cm)
JIS Z0237 の試験板に対する180°引き剥がし粘着力試験を行った。
すなわち、被着体としてSUS304鋼板の試験板を使用し、この試験板に幅20mm、長さ250mmの粘着テープを重さ2kgのローラーを圧着速さ約5mm/sで一往復させて圧着した後、試験片の遊び部分を180°折り返し、約40mm剥がした後、試験板の下端を試験機の下部チャックに、試験片の遊び部分は上部チャックに挟む。かかる状態で引張り試験機を稼働させて粘着テープを試験板より引き剥がし、粘着力を測定した。
【0048】
(5)手裂き性
粘着テープ試験片を、非粘着剤部をつまんで、長手方向に略直交する方向に手で引き裂いてみて、引裂きやすさを調べた。
容易に引き裂け粘着剤の糸引き又は伸張膜が全く生じない場合を「◎」、容易に引き裂け粘着剤の糸引き又は伸張膜がわずかに目視できるが切れ味等には実質的に影響を与えない場合を「○」、引き裂くことはできるが、粘着剤の糸引き又は伸張膜が引き裂き部分で形成されて、切れ味がよくない場合を「△」、通常の力では手で引き裂くことが困難であった場合を「×」として、評価した。
【0049】
(6)結束作業性
粘着テープを結束機に取り付け、手動でアスパラガス10本の束を結束する作業を100回行った。テープ繰り出し時に粘着テープが切れたり、破断することが全くない場合を「○」、5回未満ではあるが、粘着テープが切れて、再び先端を装置に取り付けなければならない場合を「△」、5回以上、粘着テープが切れた場合を「×」とした。
【0050】
(7)結束力
粘着テープを結束機にセットし、手動でアスパラガス10本の束を、粘着テープの始端と終端とが自着するようにして結束した。アスパラガスの束のうちの1本をつかんでみて、束から抜けないか否かを調べた。
上記テストを、100束について行い、束から抜ける割合を調べた。全く抜けがない場合を「○」、1〜3束の抜けがあった場合を「△」、4束以上の抜けが合った場合を「×」とした。
【0051】
〔粘着剤の調製〕
表1(配合No.1〜3及び7〜9)に示す割合(質量部)で、ゴム系ポリマー(日本ゼオン社製のSIS型スチレン系熱可塑性エラストマーで商品名「クインタック3435」及びマレーシア国製の天然ゴムで商品名「SMRL」)、炭酸カルシウム(白石カルシウム社製の表面処理軽質炭酸カルシウムで商品名「白艶華CC」)、酸化チタン(堺化学社製)、老化防止剤(吉富製薬社製商品名「トミノックスTT)、シランカップリング剤(日本ユニカー(株)製シランカップリング剤A−1100)、ポリテルペン系粘着付与樹脂(ヤスハラケミカル社製商品名「YSレジンPX1000」)を溶剤(トルエン)に溶解して粘着剤を調製した。
【0052】
また、表1(配合No.4〜6)に示す割合(質量部)で、ゴム系ポリマー(日本ゼオン社製のSIS型スチレン系熱可塑性エラストマーで商品名「クインタック3435」)、炭酸カルシウム(白石カルシウム社製の表面処理軽質炭酸カルシウムで商品名「白艶華CC」)、酸化チタン(堺化学社製)、老化防止剤(吉富製薬社製商品名「トミノックスTT)、シランカップリング剤(日本ユニカー(株)製シランカップリング剤A−1100)、及びポリテルペン系粘着付与樹脂(ヤスハラケミカル社製商品名「YSレジンPX1000」)を130〜150℃で100リットルのスーパーミキサー(川田製作所製)で混合溶融して粘着剤を調製した。
【0053】
〔結束用粘着テープの製造〕
粘着テープNo.1〜8:
フィルム基材として、東レ株式会社製の二軸延伸ポリプロピレンフィルム「トレファンBO(YT−42)」(幅620mm、厚み40μm、長手方向の引張り破断強度21N/cm、伸び120%)を用いた。このフィルム基材の両側端縁2mmを残して、長手方向に沿って中央部に下塗り剤を塗布し、次いで表1に示す組成を有する粘着剤を塗布した後、巻取り裁断して、幅20mm、長さ100m(粘着剤部の幅16mm、厚み20μm)の粘着テープを作製した。
作製した粘着テープについて、上記測定評価方法に基づいて、タック、自着保持力、自着力、被着体への粘着力、手裂き性、結束作業性、結束力を測定評価した。評価結果を併せて、表1に示す。尚、表1中、基材フィルム「トレファンBO(YT−42)」は、「A」と表示する。
【0054】
粘着テープNo.9:
フィルム基材として、二村化学工業社製の二軸延伸ポリプロピレンフィルム「OPP#40」(幅620mm、厚さ40μm、長手方向引張り破断強度40N/cm)を使用した以外は、No.1と同様にして粘着テープを作製した。
【0055】
作製した粘着テープの非粘着剤部のほぼ中央に、5mmの間隔を保ってJIS規格で110〜120メッシュのダイヤモンド砥粒を円周面上に2列に固定した加工ロールを用いて傷跡群をつけた。。
作製した粘着テープについて、上記測定評価方法に基づいて、タック、自着保持力、自着力、被着体への粘着力、手裂き性、結束作業性、結束力を測定評価した。評価結果を併せて、表1に示す。尚、表1中、基材フィルム「OPP#40」は「B」と表示する。
【0056】
【表1】
【0057】
表1からわかるように、No.1〜3の粘着テープはいずれも良好な結束作業性を有するとともに、結束後のテープ手裂き性においても、手裂き時に粘着剤の伸張膜や伸張糸を形成することなく容易に手裂きできる優れたものであった。但し、SISエラストマーの割合が30質量%で、且つスチレンドメインを可塑化する可塑剤を含有していないNo.3は、SISエラストマーの割合が70質量%以上であるNo.1及びNo.2と比べて、自着保持力、自着力、粘着力が若干劣る傾向にあった。
【0058】
No.4〜6はゴム系ポリマーとしてSISエラストマーを用いたホットメルト型粘着剤を塗布した場合である。粘着付与剤の含有量の差異により、自着力、粘着力が多少変化したものの、No.1と同様の手裂き性、結束作業性、結束力を示した。
【0059】
No.7は、No.1と比べてゴム系ポリマーに対するフィラーの含有割合が少ない場合であり、手で引裂く際に粘着剤部の伸張膜が形成され、切れ味が良くないばかりか、粘性が高いためにクリープを起こしやすく、自着保持力のテストでは、30分後に荷重が落下してしまった。
【0060】
No.8は、No.1と比べてゴム系ポリマーに対するフィラーの含有割合が高い場合であり、手裂き性は優れていたが、粘着力が低くなりすぎて結束力が劣っていた。
【0061】
No.9は、基材に傷跡群を付したもので、もともとの基材フィルム自体の引張り破断強度は基材Aよりも大きいが、傷跡群付与後は引張り強度が小さくなり結束作業中に切断する場合があり、結束作業性がよくなかった。
【0062】
【発明の効果】
本発明の結束用粘着テープは、テープ両側端縁の非粘着剤部から指をかけて手で引裂くことができ、また手で引裂く時に粘着剤部の伸張膜や伸張糸が形成されないので、切れ味がよい。しかもテープ自体は、結束作業に必要十分な破断強度を有しているので、手で引裂くことが容易で切れ味がよいにもかかわらず、結束作業に支障をきたすことがない。
従って、本発明の結束用粘着テープは、現場で粘着テープを引張って結束作業を行う現場使用者にとっても、テープで結束された束を手で引裂く消費者にとっても、便利な結束用粘着テープである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の結束用粘着テープの構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 基材
2 粘着剤部
3 非粘着剤部
Claims (6)
- 幅方向の延伸倍率が長手方向の延伸倍率よりも大きい2軸延伸又は横1軸延伸ポリオレフィンフィルムからなる基材の片面に粘着面が設けられていて、
前記粘着面は、該基材の両側端縁に延設された非粘着剤部と、該基材の中央部に該基材の長手方向に沿って延設された粘着剤部とからなり、
前記粘着剤部は、スチレン系熱可塑性エラストマーを50質量%以上含有するゴム系ポリマー100質量部に対して30〜80質量部のフィラーを含有するゴム系粘着剤で形成され、
自着保持力が、30℃、接着面積20mm×10mmの条件下で500g荷重を40分間吊したときのズレ長さが5mm以下である結束用粘着テープ。 - 前記スチレン系熱可塑性エラストマーのスチレンドメインを可塑化できる可塑剤が、該スチレン系熱可塑性エラストマー100質量部に対して1〜10質量部含有されている請求項1に記載の結束用粘着テープ。
- 前記各非粘着剤部の幅は2〜5mmである請求項1又は2に記載の結束用粘着テープ。
- 前記基材は、厚みが20〜80μmで、長手方向の引張り破断強度が10〜30N /cm、破断伸びが20〜200%である請求項1〜3のいずれかに記載の結束用粘着テープ。
- 前記基材の片面又は両面に、着色印刷又は文字、数字、模様、図形、写真等が印刷されている請求項1〜4のいずれかに記載の結束用粘着テープ。
- 前記粘着剤部は、着色粘着剤で構成されている請求項1〜5のいずれかに記載の結束用粘着テープ。
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