JPH11106730A - ホットメルト粘着剤組成物 - Google Patents
ホットメルト粘着剤組成物Info
- Publication number
- JPH11106730A JPH11106730A JP26527297A JP26527297A JPH11106730A JP H11106730 A JPH11106730 A JP H11106730A JP 26527297 A JP26527297 A JP 26527297A JP 26527297 A JP26527297 A JP 26527297A JP H11106730 A JPH11106730 A JP H11106730A
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- Japan
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- resin
- sensitive adhesive
- methylstyrene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い保持性を維持しながら、低温特性や粗面
接着性及び粘着特性とのバランスに優れたホットメルト
粘着剤組成物の提供。 【解決手段】 粘着性付与樹脂中に（ａ）α−メチルス
チレン樹脂又はスチレン／α−メチルスチレン樹脂と
（ｂ）テルペン変性フェノール樹脂を所定比で含む、ブ
ロック共重合体をベースポリマーとするホットメルト粘
着剤組成物。
接着性及び粘着特性とのバランスに優れたホットメルト
粘着剤組成物の提供。 【解決手段】 粘着性付与樹脂中に（ａ）α−メチルス
チレン樹脂又はスチレン／α−メチルスチレン樹脂と
（ｂ）テルペン変性フェノール樹脂を所定比で含む、ブ
ロック共重合体をベースポリマーとするホットメルト粘
着剤組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、保持性に優れ、低
温特性や粗面接着性及び粘着特性とのバランスが良好な
ホットメルト粘着剤組成物に関する。
温特性や粗面接着性及び粘着特性とのバランスが良好な
ホットメルト粘着剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、ホットメルト型粘着剤は、ポ
リスチレン／ポリイソプレン系ブロック共重合体、ポリ
スチレン／ポリブタジエン系ブロック共重合体及びこれ
らの水素添加物をはじめとする各種ブロック共重合体を
エラストマーとし、粘着付与樹脂、軟化剤、老化防止剤
等をブレンドしたものが用いられ、クラフト紙や織布等
の基材に塗布したものがダンボール箱の封緘や結束用等
に用いられている。
リスチレン／ポリイソプレン系ブロック共重合体、ポリ
スチレン／ポリブタジエン系ブロック共重合体及びこれ
らの水素添加物をはじめとする各種ブロック共重合体を
エラストマーとし、粘着付与樹脂、軟化剤、老化防止剤
等をブレンドしたものが用いられ、クラフト紙や織布等
の基材に塗布したものがダンボール箱の封緘や結束用等
に用いられている。
【０００３】これらのブロック共重合体をベースにした
ホットメルト粘着剤は、一般に高い保持性を付与させる
ためにＣ9 系石油樹脂やクマロン・インデン樹脂等が主
に使用されている。
ホットメルト粘着剤は、一般に高い保持性を付与させる
ためにＣ9 系石油樹脂やクマロン・インデン樹脂等が主
に使用されている。
【０００４】しかしながら、これらの樹脂を添加した粘
着剤は一般に保持性には優れるが、低温特性や粗面接着
性に劣る等、粘着特性のバランスに問題があった。
着剤は一般に保持性には優れるが、低温特性や粗面接着
性に劣る等、粘着特性のバランスに問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
保持性を維持しながら、低温特性や粗面接着性及び粘着
特性とのバランスに優れたホットメルト粘着剤組成物を
得ることである。
保持性を維持しながら、低温特性や粗面接着性及び粘着
特性とのバランスに優れたホットメルト粘着剤組成物を
得ることである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明のホットメルト粘
着剤組成物は、Ａ−Ｂ型及び／又はＡ−Ｂ−Ａ型のブロ
ック共重合体（ここで、Ａは芳香族ビニル単量体の重合
体ブロックを、Ｂは共役ジエン系単量体の重合体ブロッ
クを示す）をベースポリマーとし、更に粘着付与樹脂及
び軟化剤を含むホットメルト粘着剤組成物において、少
なくとも粘着付与樹脂中に（ａ）α−メチルスチレン樹
脂又はスチレン／α−メチルスチレン樹脂と（ｂ）テル
ペン変性フェノール樹脂を含み、（ａ）／（ｂ）が重量
比で４０／６０〜８０／２０の範囲であることを特徴と
する。
着剤組成物は、Ａ−Ｂ型及び／又はＡ−Ｂ−Ａ型のブロ
ック共重合体（ここで、Ａは芳香族ビニル単量体の重合
体ブロックを、Ｂは共役ジエン系単量体の重合体ブロッ
クを示す）をベースポリマーとし、更に粘着付与樹脂及
び軟化剤を含むホットメルト粘着剤組成物において、少
なくとも粘着付与樹脂中に（ａ）α−メチルスチレン樹
脂又はスチレン／α−メチルスチレン樹脂と（ｂ）テル
ペン変性フェノール樹脂を含み、（ａ）／（ｂ）が重量
比で４０／６０〜８０／２０の範囲であることを特徴と
する。
【０００７】特に、ベースポリマー１００重量部に対し
て粘着付与樹脂を１０〜６０重量部を配合してなる、前
記ホットメルト粘着剤組成物が好ましい。
て粘着付与樹脂を１０〜６０重量部を配合してなる、前
記ホットメルト粘着剤組成物が好ましい。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明に係るブロック共重合体
は、一般的にはＡ−Ｂ型又はＡ−Ｂ−Ａ型で表される
（Ａは芳香族ビニル単量体の重合ブロックを、Ｂは共役
ジエン系単量体の重合体ブロックを示す）。
は、一般的にはＡ−Ｂ型又はＡ−Ｂ−Ａ型で表される
（Ａは芳香族ビニル単量体の重合ブロックを、Ｂは共役
ジエン系単量体の重合体ブロックを示す）。
【０００９】本発明に係るブロック共重合体の芳香族ビ
ニル単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、
ｐ−メチルスチレン、ｍ−メチルスチレン、ｏ−メチル
スチレン、ｐ−tertブチルスチレン、ジメチルスチレ
ン、ビニルナフタレン等が使用でき、スチレンが好まし
い。また、共役ジエン系単量体としては、ブタジエン、
イソプレン、ピペリレン等が使用でき、ブタジエン、イ
ソプレンが好ましい。
ニル単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、
ｐ−メチルスチレン、ｍ−メチルスチレン、ｏ−メチル
スチレン、ｐ−tertブチルスチレン、ジメチルスチレ
ン、ビニルナフタレン等が使用でき、スチレンが好まし
い。また、共役ジエン系単量体としては、ブタジエン、
イソプレン、ピペリレン等が使用でき、ブタジエン、イ
ソプレンが好ましい。
【００１０】本発明に係るブロック共重合体は、芳香族
ビニル部分が５〜４５重量％であり、好ましくは１０〜
３０重量％である。芳香族ビニル部分が５重量％未満で
は保持力が低下し、４５重量％を超えるとタックが低下
する。また、ブロック共重合体の重量平均分子量は、好
ましくは１０，０００〜４００，０００、更に好ましく
は５０，０００〜２５０，０００である。
ビニル部分が５〜４５重量％であり、好ましくは１０〜
３０重量％である。芳香族ビニル部分が５重量％未満で
は保持力が低下し、４５重量％を超えるとタックが低下
する。また、ブロック共重合体の重量平均分子量は、好
ましくは１０，０００〜４００，０００、更に好ましく
は５０，０００〜２５０，０００である。
【００１１】このようなブロック共重合体の例としては
Ａ−Ｂ型としてスチレン−イソプレン共重合体（Ｓ
Ｉ）、スチレン−ブタジエン共重合体（ＳＢ）、Ａ−Ｂ
−Ａ型としてスチレン−イソプレン−スチレンブロック
共重合体（ＳＩＳ）、スチレン−ブタジエン−スチレン
ブロック共重合体（ＳＢＳ）及びそれらの水素添加物で
あるスチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロッ
ク共重合体（ＳＥＰＳ）、スチレン−エチレン−ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体（ＳＥＢＳ）等の熱可塑
性エラストマーを挙げることができる。
Ａ−Ｂ型としてスチレン−イソプレン共重合体（Ｓ
Ｉ）、スチレン−ブタジエン共重合体（ＳＢ）、Ａ−Ｂ
−Ａ型としてスチレン−イソプレン−スチレンブロック
共重合体（ＳＩＳ）、スチレン−ブタジエン−スチレン
ブロック共重合体（ＳＢＳ）及びそれらの水素添加物で
あるスチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロッ
ク共重合体（ＳＥＰＳ）、スチレン−エチレン−ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体（ＳＥＢＳ）等の熱可塑
性エラストマーを挙げることができる。
【００１２】例えば、シェル化学社製の「カリフレック
スＴＲ１１０７」、「カリフレックスＴＲ１１０１」、
クラレ社製の「セプトン２０４３」、シェル化学社製
「クレイトンＧ１６５０」等が市販されている。
スＴＲ１１０７」、「カリフレックスＴＲ１１０１」、
クラレ社製の「セプトン２０４３」、シェル化学社製
「クレイトンＧ１６５０」等が市販されている。
【００１３】本発明に係る粘着付与樹脂は、（ａ）α−
メチルスチレン樹脂またはスチレン／α−メチルスチレ
ン樹脂と（ｂ）テルペン変性フェノール樹脂とを含む。
メチルスチレン樹脂またはスチレン／α−メチルスチレ
ン樹脂と（ｂ）テルペン変性フェノール樹脂とを含む。
【００１４】（ａ）は、軟化点が８０〜１２０℃のもの
が好ましく、具体的には理化ハーキュレス（株）製の
「クリスタレックス３１００」（軟化点１００℃）、
「クリスタレックス３０８５」（軟化点８５℃）等が挙
げられる。なお、本明細書にいう「軟化点」は、ＪＩＳ
Ｋ２２０７に規定する環球法により測定されたもので
ある。
が好ましく、具体的には理化ハーキュレス（株）製の
「クリスタレックス３１００」（軟化点１００℃）、
「クリスタレックス３０８５」（軟化点８５℃）等が挙
げられる。なお、本明細書にいう「軟化点」は、ＪＩＳ
Ｋ２２０７に規定する環球法により測定されたもので
ある。
【００１５】（ｂ）は、ロジンとフェノールの重縮合物
が特に好ましく、タックと保持性のバランスからロジン
変性率が５０〜８０ mol％のものが好ましい。例として
は住友ベークライト（株）製の「スミライトレジンＰＲ
５１７３２」（融点１３０℃）、「スミライトレジンＰ
Ｒ１２６０３」（融点１３３℃）、荒川化学工業（株）
製の「タマノル８０３」（軟化点１４５℃）等が挙げら
れる。本発明における（ａ）と（ｂ）は重量比で（ａ）
／（ｂ）＝４０／６０〜８０／２０の範囲で含有するこ
とが好ましい。（ａ）の含有率が４０重量％以下になる
と低温特性やタックが低下し、また含有率が８０重量％
を超えると保持性が低下する。
が特に好ましく、タックと保持性のバランスからロジン
変性率が５０〜８０ mol％のものが好ましい。例として
は住友ベークライト（株）製の「スミライトレジンＰＲ
５１７３２」（融点１３０℃）、「スミライトレジンＰ
Ｒ１２６０３」（融点１３３℃）、荒川化学工業（株）
製の「タマノル８０３」（軟化点１４５℃）等が挙げら
れる。本発明における（ａ）と（ｂ）は重量比で（ａ）
／（ｂ）＝４０／６０〜８０／２０の範囲で含有するこ
とが好ましい。（ａ）の含有率が４０重量％以下になる
と低温特性やタックが低下し、また含有率が８０重量％
を超えると保持性が低下する。
【００１６】（ａ）と（ｂ）以外に添加してもよい粘着
付与樹脂としては、脂肪族系石油樹脂、ロジン系樹脂、
テルペン系樹脂等が挙げられる。
付与樹脂としては、脂肪族系石油樹脂、ロジン系樹脂、
テルペン系樹脂等が挙げられる。
【００１７】また（ａ）と（ｂ）を含む粘着付与樹脂
は、ポリマー１００重量部に対して１０〜６０重量部の
範囲で添加することが好ましい。
は、ポリマー１００重量部に対して１０〜６０重量部の
範囲で添加することが好ましい。
【００１８】本発明に係る軟化剤としては、ナフテン系
オイル、芳香族系オイル、パラフィン系オイル等が挙げ
られ、これらの１種以上が使用される。ナフテン系オイ
ルとしては、シェル化学（株）製「シェルフレックス３
７１Ｎ」、三共油化工業（株）製「サンキョウプロセス
オイルＮＣ−１００」、サン石油（株）製「サンセン−
４５０」等が挙げられる。芳香族系オイルとしては、シ
ェル化学（株）製「デュートレックス７２９ＵＫ」、出
光興産（株）製「ダイアナプロセスオイルＡＣ−１２」
等が挙げられ、パラフィン系オイルとしては、シェル化
学（株）製「ルブフレックス１００」や出光興産（株）
製「ダイアナプロセスオイルＰＷ−９０」等が挙げられ
る。
オイル、芳香族系オイル、パラフィン系オイル等が挙げ
られ、これらの１種以上が使用される。ナフテン系オイ
ルとしては、シェル化学（株）製「シェルフレックス３
７１Ｎ」、三共油化工業（株）製「サンキョウプロセス
オイルＮＣ−１００」、サン石油（株）製「サンセン−
４５０」等が挙げられる。芳香族系オイルとしては、シ
ェル化学（株）製「デュートレックス７２９ＵＫ」、出
光興産（株）製「ダイアナプロセスオイルＡＣ−１２」
等が挙げられ、パラフィン系オイルとしては、シェル化
学（株）製「ルブフレックス１００」や出光興産（株）
製「ダイアナプロセスオイルＰＷ−９０」等が挙げられ
る。
【００１９】これらの軟化剤の配合量は、エラストマー
１００重量部に対して、好ましくは１０〜７０重量部、
特に好ましくは２０〜６０重量部である。
１００重量部に対して、好ましくは１０〜７０重量部、
特に好ましくは２０〜６０重量部である。
【００２０】また、他に無機充填剤、老化防止剤、紫外
線吸収剤等を添加してもよい。無機充填剤としてはＳｉ
Ｏ2 、Ａｌ2 Ｏ3 系のガラスバルン、シリカバルン、シ
ラスバルン等の非膨張性無機中空粒子及び炭酸カルシュ
ウム、タルク等が挙げられる。老化防止剤としては、ビ
スフェノール系、トリアジン系等の酸化防止剤が挙げら
れる。
線吸収剤等を添加してもよい。無機充填剤としてはＳｉ
Ｏ2 、Ａｌ2 Ｏ3 系のガラスバルン、シリカバルン、シ
ラスバルン等の非膨張性無機中空粒子及び炭酸カルシュ
ウム、タルク等が挙げられる。老化防止剤としては、ビ
スフェノール系、トリアジン系等の酸化防止剤が挙げら
れる。
【００２１】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明が実施例によって何ら制限されるもの
ではない。
明するが、本発明が実施例によって何ら制限されるもの
ではない。
【００２２】
【実施例】表１に示す配合組成で各成分を配合した後１
９０℃で溶融撹拌し、実施例１〜３及び比較例１〜３の
ホットメルト粘着剤組成物を調製した。
９０℃で溶融撹拌し、実施例１〜３及び比較例１〜３の
ホットメルト粘着剤組成物を調製した。
【００２３】
【表１】
【００２４】このホットメルト粘着剤をホットメルトア
プリケーターを用い、ホットプレート上で厚さ４０μm
のポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）フィルムに粘
着剤厚さが１００μm となるようにホットメルト塗布し
た。得られた粘着テープの粘着力、粗面接着力、ボール
タック値、ダンボール保持力、対ダンボール接着性、ダ
ンボールシール性を下記試験法により試験した。結果を
表２に示す。
プリケーターを用い、ホットプレート上で厚さ４０μm
のポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）フィルムに粘
着剤厚さが１００μm となるようにホットメルト塗布し
た。得られた粘着テープの粘着力、粗面接着力、ボール
タック値、ダンボール保持力、対ダンボール接着性、ダ
ンボールシール性を下記試験法により試験した。結果を
表２に示す。
【００２５】粘着力 ＪＩＳ Ｚ０２３７に従い、２３℃雰囲気下でステンレ
スパネルに２５mm幅の粘着テープを貼付し、２kgのゴム
ロールで３００mm／分の速度で一往復圧着し、２０分放
置後の剥離角度１８０度、剥離速度３００mm／分の剥離
力を測定した。
スパネルに２５mm幅の粘着テープを貼付し、２kgのゴム
ロールで３００mm／分の速度で一往復圧着し、２０分放
置後の剥離角度１８０度、剥離速度３００mm／分の剥離
力を測定した。
【００２６】粗面接着力 ２３℃雰囲気下で２５mm幅の粘着テープをコンクリート
ブロックに貼付し、２kgゴムロールで３００mm／分の速
度で一往復圧着し、２０分放置後、剥離角度１８０度、
剥離速度３００mm／分の剥離力を測定した。
ブロックに貼付し、２kgゴムロールで３００mm／分の速
度で一往復圧着し、２０分放置後、剥離角度１８０度、
剥離速度３００mm／分の剥離力を測定した。
【００２７】ボールタック値 Ｊ．ＤＯＷ法に従い、２３℃雰囲気下で傾斜角度３０度
のステンレス板上に長さ１０cmの位置から粘着テープを
貼付し、粘着テープの上端から１０cmの位置から直径１
／３２〜１インチの３２種類の鋼球を初速０で転がし、
粘着テープ上で停止する最大の鋼球の番号をボールタッ
ク値とした。なおボールタック値が大きいほど初期タッ
クは高い。
のステンレス板上に長さ１０cmの位置から粘着テープを
貼付し、粘着テープの上端から１０cmの位置から直径１
／３２〜１インチの３２種類の鋼球を初速０で転がし、
粘着テープ上で停止する最大の鋼球の番号をボールタッ
ク値とした。なおボールタック値が大きいほど初期タッ
クは高い。
【００２８】ダンボール保磁力 ２３度雰囲気下にて２５mm幅の粘着テープをダンボール
片に８００ｇローラーにて一往復して貼付し、２５×２
５mm2 の面積になるようにして、試験片が鉛直に垂れ下
がるように固定して、試験片の一端に３kgの荷重を吊
し、荷重が落下するまでの時間（分）を測定した。
片に８００ｇローラーにて一往復して貼付し、２５×２
５mm2 の面積になるようにして、試験片が鉛直に垂れ下
がるように固定して、試験片の一端に３kgの荷重を吊
し、荷重が落下するまでの時間（分）を測定した。
【００２９】対ダンボール接着性 Ｋライナーダンボール及び粘着テープを５℃の雰囲気に
２４時間以上放置後、ダンボールに粘着テープを貼付
し、８５０ｇの荷重で一往復圧着し、直ちに１８０度の
剥離角度で急速に剥離し、ダンボール紙面の紙むしり度
合いを粘着テープの貼付面積に対する割合（％）で示し
た。なお対ダンボール接着性が大きいほど特性は良好で
ある。
２４時間以上放置後、ダンボールに粘着テープを貼付
し、８５０ｇの荷重で一往復圧着し、直ちに１８０度の
剥離角度で急速に剥離し、ダンボール紙面の紙むしり度
合いを粘着テープの貼付面積に対する割合（％）で示し
た。なお対ダンボール接着性が大きいほど特性は良好で
ある。
【００３０】ダンボールシール性 実施例１〜３及び比較例１〜３の粘着剤組成物を塗布し
た粘着テープを、６５℃、相対湿度８０％の条件下で２
４時間放置し、これらの粘着テープをダンボール梱包性
試験に用いた。ダンボール箱（Ｋライナーダブルカート
ン）のフラップを折りたたみ、幅５０mmの粘着テープで
上部と下部の２箇所をＩ貼り方式で貼付した後、４隅の
エッジ部の長さを５０mmにしてダンボール箱を封緘し
た。封緘したダンボール箱をテープ貼付面が横向きにな
るようにして４０℃の温度雰囲気下にて２４時間放置
し、４箇所のエッジ部の剥がれを記録した。エッジ部の
剥がれのないものを○、剥がれのあったものを×とし
た。
た粘着テープを、６５℃、相対湿度８０％の条件下で２
４時間放置し、これらの粘着テープをダンボール梱包性
試験に用いた。ダンボール箱（Ｋライナーダブルカート
ン）のフラップを折りたたみ、幅５０mmの粘着テープで
上部と下部の２箇所をＩ貼り方式で貼付した後、４隅の
エッジ部の長さを５０mmにしてダンボール箱を封緘し
た。封緘したダンボール箱をテープ貼付面が横向きにな
るようにして４０℃の温度雰囲気下にて２４時間放置
し、４箇所のエッジ部の剥がれを記録した。エッジ部の
剥がれのないものを○、剥がれのあったものを×とし
た。
【００３１】
【表２】
【００３２】
【発明の効果】実施例１〜３においてはいずれも優れた
ダンボールシール性と粗面接着性、及び良好な低温での
対ダンボール接着性が確認された。また、実施例１では
粘着力が高く、強接着タイプの粘着特性が得られ、実施
例２ではやや低い粘着力となり、α−メチルスチレン樹
脂とテルペン変性フェノール樹脂の配合割合によって粘
着特性をコントロールできる。実施例３では低温時の接
着性が向上した。
ダンボールシール性と粗面接着性、及び良好な低温での
対ダンボール接着性が確認された。また、実施例１では
粘着力が高く、強接着タイプの粘着特性が得られ、実施
例２ではやや低い粘着力となり、α−メチルスチレン樹
脂とテルペン変性フェノール樹脂の配合割合によって粘
着特性をコントロールできる。実施例３では低温時の接
着性が向上した。
【００３３】一方比較例１ではクマロン・インデン樹脂
を用いたために低温特性や粗面接着性が劣り、比較例２
のα−メチルスチレン樹脂を含まない配合ではボールタ
ックや低温での対ダンボール接着性が低下した。比較例
３ではα−メチルスチレン樹脂の配合割合が多すぎるた
めダンボールシール性が低下した。
を用いたために低温特性や粗面接着性が劣り、比較例２
のα−メチルスチレン樹脂を含まない配合ではボールタ
ックや低温での対ダンボール接着性が低下した。比較例
３ではα−メチルスチレン樹脂の配合割合が多すぎるた
めダンボールシール性が低下した。
【００３４】以上のように、本発明のホットメルト型粘
着剤組成物は、良好な梱包性を維持しながら低温特性や
対粗面接着性のバランスに優れた粘着剤組成物である。
このようにして得られた粘着剤はフィルム、クラフト
紙、布基材等に塗布することにより梱包、結束、固定、
等の用途において優れた特性を有する粘着テープを提供
でき、また比較的低臭気であるため、食品等の包装分野
においても有効な粘着剤として使用できる。
着剤組成物は、良好な梱包性を維持しながら低温特性や
対粗面接着性のバランスに優れた粘着剤組成物である。
このようにして得られた粘着剤はフィルム、クラフト
紙、布基材等に塗布することにより梱包、結束、固定、
等の用途において優れた特性を有する粘着テープを提供
でき、また比較的低臭気であるため、食品等の包装分野
においても有効な粘着剤として使用できる。
Claims (2)
- 【請求項１】 Ａ−Ｂ型及び／又はＡ−Ｂ−Ａ型のブロ
ック共重合体（ここで、Ａは芳香族ビニル単量体の重合
体ブロックを、Ｂは共役ジエン系単量体の重合体ブロッ
クを示す）をベースポリマーとし、更に粘着付与樹脂及
び軟化剤を含むホットメルト粘着剤組成物において、 粘着付与樹脂中に、少なくとも、 （ａ）α−メチルスチレン樹脂又はスチレン／α−メチ
ルスチレン樹脂と、 （ｂ）テルペン変性フェノール樹脂を含み、 （ａ）／（ｂ）が重量比で４０／６０〜８０／２０の範
囲であることを特徴とするホットメルト粘着剤組成物。 - 【請求項２】 ベースポリマー１００重量部に対して粘
着付与樹脂を１０〜６０重量部を配合してなる、請求項
１記載のホットメルト粘着剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26527297A JPH11106730A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | ホットメルト粘着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26527297A JPH11106730A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | ホットメルト粘着剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11106730A true JPH11106730A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17414927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26527297A Pending JPH11106730A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | ホットメルト粘着剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11106730A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1297571C (zh) * | 2005-08-16 | 2007-01-31 | 上海工程技术大学 | 改性阴离子聚合sbs嵌段共聚物胶粘剂及其制备方法 |
| JP2011149033A (ja) * | 2003-10-17 | 2011-08-04 | Lintec Corp | タイヤ用粘着シートの製造方法 |
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