JPH10195277A - 耐熱性エラストマー組成物及びその製造方法 - Google Patents
耐熱性エラストマー組成物及びその製造方法Info
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- JPH10195277A JPH10195277A JP1461397A JP1461397A JPH10195277A JP H10195277 A JPH10195277 A JP H10195277A JP 1461397 A JP1461397 A JP 1461397A JP 1461397 A JP1461397 A JP 1461397A JP H10195277 A JPH10195277 A JP H10195277A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トナー離型性に優れた耐熱性エラストマー層
を形成することができる耐熱性エラストマー組成物、そ
の製造方法、及び耐熱性エラストマー組成物層が形成さ
れた定着用ローラまたはベルトを提供することにある。 【解決手段】 耐熱性エラストマー及びパーフルオロエ
チレンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共
重合体を含有することを特徴とする耐熱性エラストマー
組成物、及びその製造方法。基体上に耐熱性エラストマ
ー及びパーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロ
メチレンオキサイド共重合体を含有する耐熱性エラスト
マー組成物層が形成された定着用ローラまたはベルト。
を形成することができる耐熱性エラストマー組成物、そ
の製造方法、及び耐熱性エラストマー組成物層が形成さ
れた定着用ローラまたはベルトを提供することにある。 【解決手段】 耐熱性エラストマー及びパーフルオロエ
チレンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共
重合体を含有することを特徴とする耐熱性エラストマー
組成物、及びその製造方法。基体上に耐熱性エラストマ
ー及びパーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロ
メチレンオキサイド共重合体を含有する耐熱性エラスト
マー組成物層が形成された定着用ローラまたはベルト。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性エラストマ
ー組成物とその製造方法に関し、更に詳しくは、電子写
真複写機などの画像形成装置の定着部に用いられる定着
用ローラまたはベルトの耐熱性エラストマー層を形成す
るための材料として好適な耐熱性エラストマー組成物と
その製造方法に関する。また、本発明は、基体上に耐熱
性エラストマー組成物から形成された層を有するトナー
離型性に優れた定着用ローラまたはベルトに関する。
ー組成物とその製造方法に関し、更に詳しくは、電子写
真複写機などの画像形成装置の定着部に用いられる定着
用ローラまたはベルトの耐熱性エラストマー層を形成す
るための材料として好適な耐熱性エラストマー組成物と
その製造方法に関する。また、本発明は、基体上に耐熱
性エラストマー組成物から形成された層を有するトナー
離型性に優れた定着用ローラまたはベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機、ファクシミリ、レーザ
ープリンターなどの画像形成装置において、印刷・複写
の最終段階では、転写材(例、転写紙、フィルム)上の
トナー(現像剤)を加熱溶融して定着させている。例え
ば、電子写真複写機では、感光体ドラムなどの潜像担
持体上に像露光を行って静電潜像を形成する工程、静
電潜像にトナーを付着させてトナー画像(可視像)を形
成する工程、転写材上にトナー画像を転写する工程、
及びトナー画像を加熱等により転写材上に定着させる
工程、の各工程を経て複写が行われる。トナーとして
は、一般に着色剤を含有する樹脂粉末が用いられてい
る。定着方法としては、定着用ローラを用いた熱定着方
式が一般的である。定着用ローラを用いた熱定着方式で
は、中空のロール状芯金の外周をエラストマーや樹脂で
被覆してなる定着用ローラの内部に加熱用ヒーターを配
置し、該定着用ローラに加圧用ゴムローラを圧接させ、
両ローラ間にトナー画像が形成された転写材を通過させ
てトナーを加熱溶融させることにより、トナー画像を転
写材上に定着させている。
ープリンターなどの画像形成装置において、印刷・複写
の最終段階では、転写材(例、転写紙、フィルム)上の
トナー(現像剤)を加熱溶融して定着させている。例え
ば、電子写真複写機では、感光体ドラムなどの潜像担
持体上に像露光を行って静電潜像を形成する工程、静
電潜像にトナーを付着させてトナー画像(可視像)を形
成する工程、転写材上にトナー画像を転写する工程、
及びトナー画像を加熱等により転写材上に定着させる
工程、の各工程を経て複写が行われる。トナーとして
は、一般に着色剤を含有する樹脂粉末が用いられてい
る。定着方法としては、定着用ローラを用いた熱定着方
式が一般的である。定着用ローラを用いた熱定着方式で
は、中空のロール状芯金の外周をエラストマーや樹脂で
被覆してなる定着用ローラの内部に加熱用ヒーターを配
置し、該定着用ローラに加圧用ゴムローラを圧接させ、
両ローラ間にトナー画像が形成された転写材を通過させ
てトナーを加熱溶融させることにより、トナー画像を転
写材上に定着させている。
【0003】最近では、定着用ベルトを用いた熱定着方
式が採用されてきている。定着ベルトとしては、金属チ
ューブまたは耐熱性樹脂チューブの外周をエラストマー
や樹脂で被覆してなるエンドレスベルトが用いられてい
る。定着用ベルトに加圧用ゴムローラを圧接させ、この
圧接部における定着用ベルトの内側には加熱用ヒータを
密着させ、両者間にトナー画像が形成された転写材を通
過させて、定着用ベルトを介して加熱用ヒーターでトナ
ーを加熱溶融させることにより、トナー画像を転写材上
に定着させている。定着用ローラの場合には、電源投入
後、該ローラ表面が所定温度に達するまでの待ち時間が
長い。これに対して、定着用ベルトを用いると、薄いエ
ンドレスベルトを介するだけで、加熱用ヒーターにより
実質上直接的にトナーを加熱するため、電源投入時の待
ち時間がほぼゼロになるという利点がある。
式が採用されてきている。定着ベルトとしては、金属チ
ューブまたは耐熱性樹脂チューブの外周をエラストマー
や樹脂で被覆してなるエンドレスベルトが用いられてい
る。定着用ベルトに加圧用ゴムローラを圧接させ、この
圧接部における定着用ベルトの内側には加熱用ヒータを
密着させ、両者間にトナー画像が形成された転写材を通
過させて、定着用ベルトを介して加熱用ヒーターでトナ
ーを加熱溶融させることにより、トナー画像を転写材上
に定着させている。定着用ローラの場合には、電源投入
後、該ローラ表面が所定温度に達するまでの待ち時間が
長い。これに対して、定着用ベルトを用いると、薄いエ
ンドレスベルトを介するだけで、加熱用ヒーターにより
実質上直接的にトナーを加熱するため、電源投入時の待
ち時間がほぼゼロになるという利点がある。
【0004】定着用ローラやベルトにおいて、外周に被
覆するエラストマーまたは樹脂としては、耐熱性とトナ
ー離型性に優れた材質のものが用いられている。例え
ば、定着用ローラとして、芯金の外周にフッ素樹脂層を
形成した構造のもの、芯金の外周にシリコーンゴムやフ
ッ素ゴムなどのエラストマー層を形成した構造のもの、
芯金の外周にエラストマー層を介してフッ素樹脂層を形
成した構造のものなどが知られている(例えば、特開昭
57−89785号公報、特開平1−277876号公
報、特公平7−46254号公報)。
覆するエラストマーまたは樹脂としては、耐熱性とトナ
ー離型性に優れた材質のものが用いられている。例え
ば、定着用ローラとして、芯金の外周にフッ素樹脂層を
形成した構造のもの、芯金の外周にシリコーンゴムやフ
ッ素ゴムなどのエラストマー層を形成した構造のもの、
芯金の外周にエラストマー層を介してフッ素樹脂層を形
成した構造のものなどが知られている(例えば、特開昭
57−89785号公報、特開平1−277876号公
報、特公平7−46254号公報)。
【0005】ところで、近年、複写の高速化や画像のフ
ルカラー化に伴い、トナーの低融点化が要求されるよう
になり、トナー成分が変更されてきている。また、カラ
ー複写機やレーザープリンターなどでは、赤、黄、青、
黒の4色のカラートナーが用いられているが、これらの
カラートナー画像を定着させるには、単にトナーを加圧
・加熱して溶融定着させる単色トナーの定着の場合とは
異なり、複数種のカラートナーを溶融状態で混色させる
必要があるため、トナーを溶融しやすくし、かつ、定着
用ローラで複数種のカラートナーを包み込むようにして
溶融状態で均一に混合させることが求められている。そ
のため、定着用ローラやベルトには、従来にまして、離
型性と弾力性(ソフト性)に優れていることが要求され
るようになってきている。
ルカラー化に伴い、トナーの低融点化が要求されるよう
になり、トナー成分が変更されてきている。また、カラ
ー複写機やレーザープリンターなどでは、赤、黄、青、
黒の4色のカラートナーが用いられているが、これらの
カラートナー画像を定着させるには、単にトナーを加圧
・加熱して溶融定着させる単色トナーの定着の場合とは
異なり、複数種のカラートナーを溶融状態で混色させる
必要があるため、トナーを溶融しやすくし、かつ、定着
用ローラで複数種のカラートナーを包み込むようにして
溶融状態で均一に混合させることが求められている。そ
のため、定着用ローラやベルトには、従来にまして、離
型性と弾力性(ソフト性)に優れていることが要求され
るようになってきている。
【0006】芯金の外周にフッ素樹脂層が形成された定
着用ローラは、一般に、トナーの離型性に優れており、
定着性も良好である。しかし、この定着用ローラは、フ
ッ素樹脂層の弾力性が不足しているため、複数種のカラ
ートナーを包み込むようにして溶融状態で均一に混合さ
せることが困難であり、満足できる定着を行うことが難
しい。芯金の外周にシリコーンゴム層を形成した定着用
ローラは、弾力性が良好であるため、カラートナーの定
着に適している。しかし、シリコーンゴム層は、トナー
離型性が不足しているため、オフセット防止と定着用ロ
ーラ表面の汚染防止の目的で、シリコーンゴム層表面に
シリコーンオイルなどの離型オイルを塗布している。と
ころが、この離型オイルのためにシリコーンゴム層が膨
潤したり、離型オイルが付着した周囲の部品が劣化する
という問題があった。また、定着温度が200℃にも達
する高速複写機の場合には、シリコーンゴムの耐熱性が
不足しており、シリコーンゴム層を設けた定着用ローラ
では、適用が困難である。
着用ローラは、一般に、トナーの離型性に優れており、
定着性も良好である。しかし、この定着用ローラは、フ
ッ素樹脂層の弾力性が不足しているため、複数種のカラ
ートナーを包み込むようにして溶融状態で均一に混合さ
せることが困難であり、満足できる定着を行うことが難
しい。芯金の外周にシリコーンゴム層を形成した定着用
ローラは、弾力性が良好であるため、カラートナーの定
着に適している。しかし、シリコーンゴム層は、トナー
離型性が不足しているため、オフセット防止と定着用ロ
ーラ表面の汚染防止の目的で、シリコーンゴム層表面に
シリコーンオイルなどの離型オイルを塗布している。と
ころが、この離型オイルのためにシリコーンゴム層が膨
潤したり、離型オイルが付着した周囲の部品が劣化する
という問題があった。また、定着温度が200℃にも達
する高速複写機の場合には、シリコーンゴムの耐熱性が
不足しており、シリコーンゴム層を設けた定着用ローラ
では、適用が困難である。
【0007】フッ素ゴムは、通常、シリコーンゴムより
も耐熱性に優れているため、芯金の外周にフッ素ゴム層
を形成した定着用ローラは、カラートナーの定着に適し
ており、高温で定着させる高速複写機にも適用すること
ができる。しかし、フッ素ゴム層は、シリコーンゴム層
と同様に、トナー離型性が不十分であるため、離型オイ
ルを塗布する必要がある。この場合も、離型オイルが定
着用ローラ以外の部品に付着して劣化させるという問題
がある。芯金の外周にシリコーンゴムやフッ素ゴムから
なるエラストマー層を形成し、更にその外側にフッ素樹
脂層を形成した定着用ローラは、トナー離型性に優れる
ため、離型オイルを用いないか、あるいは少量の離型オ
イルの塗布でトナー離型が可能である。しかし、表面に
フッ素樹脂層を設けることにより、エラストマー層の弾
力性(ソフト性)が低減し、しかも、通紙によりフッ素
樹脂層が摩耗するため、複写枚数が多くなるとトナー離
型性が急激に低下するといった問題があった。
も耐熱性に優れているため、芯金の外周にフッ素ゴム層
を形成した定着用ローラは、カラートナーの定着に適し
ており、高温で定着させる高速複写機にも適用すること
ができる。しかし、フッ素ゴム層は、シリコーンゴム層
と同様に、トナー離型性が不十分であるため、離型オイ
ルを塗布する必要がある。この場合も、離型オイルが定
着用ローラ以外の部品に付着して劣化させるという問題
がある。芯金の外周にシリコーンゴムやフッ素ゴムから
なるエラストマー層を形成し、更にその外側にフッ素樹
脂層を形成した定着用ローラは、トナー離型性に優れる
ため、離型オイルを用いないか、あるいは少量の離型オ
イルの塗布でトナー離型が可能である。しかし、表面に
フッ素樹脂層を設けることにより、エラストマー層の弾
力性(ソフト性)が低減し、しかも、通紙によりフッ素
樹脂層が摩耗するため、複写枚数が多くなるとトナー離
型性が急激に低下するといった問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、定着
用ローラまたはベルトにおいて、トナー離型性に優れた
耐熱性エラストマー層を形成することができる耐熱性エ
ラストマー組成物、及びその製造方法を提供することに
ある。本発明の他の目的は、基体上に耐熱性エラストマ
ー組成物からなる層を形成した定着用ローラまたはベル
トを提供することにある。
用ローラまたはベルトにおいて、トナー離型性に優れた
耐熱性エラストマー層を形成することができる耐熱性エ
ラストマー組成物、及びその製造方法を提供することに
ある。本発明の他の目的は、基体上に耐熱性エラストマ
ー組成物からなる層を形成した定着用ローラまたはベル
トを提供することにある。
【0009】本発明者らは、前記従来技術の問題点を克
服するために鋭意研究した結果、基体上に、弾力性とト
ナー離型性を兼ね備えた被覆層を形成すれば、最外層と
してフッ素樹脂層を形成することなく、高速複写機やカ
ラー複写機などの定着部に適用可能な定着用ローラまた
はベルトが得られることに想到した。そして、耐熱性エ
ラストマーにパーフルオロエチレンオキサイド/パーフ
ルオロメチレンオキサイド共重合体を含有させた耐熱性
エラストマー組成物により、上記目的を達成できること
を見いだした。特に、パーフルオロエチレンオキサイド
/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体として、末
端に種々の官能基を持つものを1種または2種以上を組
み合わせて使用し、耐熱性エラストマーと混合した後、
熱処理すれば、官能基同士の反応が生じ、弾力性を保持
しつつ更に優れたトナー離型性を発揮できることを見い
だした。本発明は、これらの知見に基づいて完成するに
至ったものである。
服するために鋭意研究した結果、基体上に、弾力性とト
ナー離型性を兼ね備えた被覆層を形成すれば、最外層と
してフッ素樹脂層を形成することなく、高速複写機やカ
ラー複写機などの定着部に適用可能な定着用ローラまた
はベルトが得られることに想到した。そして、耐熱性エ
ラストマーにパーフルオロエチレンオキサイド/パーフ
ルオロメチレンオキサイド共重合体を含有させた耐熱性
エラストマー組成物により、上記目的を達成できること
を見いだした。特に、パーフルオロエチレンオキサイド
/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体として、末
端に種々の官能基を持つものを1種または2種以上を組
み合わせて使用し、耐熱性エラストマーと混合した後、
熱処理すれば、官能基同士の反応が生じ、弾力性を保持
しつつ更に優れたトナー離型性を発揮できることを見い
だした。本発明は、これらの知見に基づいて完成するに
至ったものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、以下の密接に関連した各発明が提供される。 1.耐熱性エラストマー及びパーフルオロエチレンオキ
サイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体を含
有することを特徴とする耐熱性エラストマー組成物。 2.パーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロメ
チレンオキサイド共重合体が、少なくとも一方の末端
に、−OH、−COOH、−NCO及び−COOR(R
は、炭素原子数1〜20のアルキル基である。)からな
る群より選ばれる少なくとも1種の官能基を持つもので
ある第1項に記載の耐熱性エラストマー組成物。 3.末端に官能基を持つ少なくとも1種のパーフルオロ
エチレンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド
共重合体を、官能基同士の反応により結合した状態で含
有する第2項に記載の耐熱性エラストマー組成物。
ば、以下の密接に関連した各発明が提供される。 1.耐熱性エラストマー及びパーフルオロエチレンオキ
サイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体を含
有することを特徴とする耐熱性エラストマー組成物。 2.パーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロメ
チレンオキサイド共重合体が、少なくとも一方の末端
に、−OH、−COOH、−NCO及び−COOR(R
は、炭素原子数1〜20のアルキル基である。)からな
る群より選ばれる少なくとも1種の官能基を持つもので
ある第1項に記載の耐熱性エラストマー組成物。 3.末端に官能基を持つ少なくとも1種のパーフルオロ
エチレンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド
共重合体を、官能基同士の反応により結合した状態で含
有する第2項に記載の耐熱性エラストマー組成物。
【0011】4.末端に官能基を持つ少なくとも1種の
パーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロメチレ
ンオキサイド共重合体を、官能基同士の反応により生じ
たエステル結合またはウレタン結合により結合した状態
で含有する第3項に記載の耐熱性エラストマー組成物。 5.末端に−OHを持つパーフルオロエチレンオキサイ
ド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体と、末端
に−COOHを持つエチレンオキサイド/パーフルオロ
メチレンオキサイド共重合体とを、官能基同士の反応に
より生じたエステル結合により結合した状態で含有する
第4項に記載の耐熱性エラストマー組成物。 6.末端に−OHを持つパーフルオロエチレンオキサイ
ド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体と、末端
に−NCOを持つエチレンオキサイド/パーフルオロメ
チレンオキサイド共重合体とを、官能基同士の反応によ
り生じたウレタン結合により結合した状態で含有する第
4項に記載の耐熱性エラストマー組成物。
パーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロメチレ
ンオキサイド共重合体を、官能基同士の反応により生じ
たエステル結合またはウレタン結合により結合した状態
で含有する第3項に記載の耐熱性エラストマー組成物。 5.末端に−OHを持つパーフルオロエチレンオキサイ
ド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体と、末端
に−COOHを持つエチレンオキサイド/パーフルオロ
メチレンオキサイド共重合体とを、官能基同士の反応に
より生じたエステル結合により結合した状態で含有する
第4項に記載の耐熱性エラストマー組成物。 6.末端に−OHを持つパーフルオロエチレンオキサイ
ド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体と、末端
に−NCOを持つエチレンオキサイド/パーフルオロメ
チレンオキサイド共重合体とを、官能基同士の反応によ
り生じたウレタン結合により結合した状態で含有する第
4項に記載の耐熱性エラストマー組成物。
【0012】7.耐熱性エラストマーが、フッ素ゴムで
ある第1項ないし第6項のいずれか1項に記載の耐熱性
エラストマー組成物。 8.フッ素ゴムが、ポリオール加硫型フッ素ゴムである
第7項に記載の耐熱性エラストマー組成物。 9.耐熱性エラストマー100重量部に対し、パーフル
オロエチレンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサ
イド共重合体を1〜150重量部の割合で含有する第1
項ないし第8項のいずれか1項に記載の耐熱性エラスト
マー組成物。 10.基体上に耐熱性エラストマー層が形成された定着
用ローラまたはベルトにおいて、耐熱性エラストマー層
が、耐熱性エラストマー及びパーフルオロエチレンオキ
サイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体を含
有する耐熱性エラストマー組成物から形成された層であ
ることを特徴とする定着用ローラまたはベルト。
ある第1項ないし第6項のいずれか1項に記載の耐熱性
エラストマー組成物。 8.フッ素ゴムが、ポリオール加硫型フッ素ゴムである
第7項に記載の耐熱性エラストマー組成物。 9.耐熱性エラストマー100重量部に対し、パーフル
オロエチレンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサ
イド共重合体を1〜150重量部の割合で含有する第1
項ないし第8項のいずれか1項に記載の耐熱性エラスト
マー組成物。 10.基体上に耐熱性エラストマー層が形成された定着
用ローラまたはベルトにおいて、耐熱性エラストマー層
が、耐熱性エラストマー及びパーフルオロエチレンオキ
サイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体を含
有する耐熱性エラストマー組成物から形成された層であ
ることを特徴とする定着用ローラまたはベルト。
【0013】11.耐熱性エラストマー層が、第2項な
いし第9項のいずれか1項に記載の耐熱性エラストマー
組成物から形成された層である第10項に記載の定着用
ローラまたはベルト。 12.基体が、芯金、金属チューブまたは耐熱性樹脂チ
ューブである第10項または第11項に記載の定着用ロ
ーラまたはベルト。 13.耐熱性エラストマーとパーフルオロエチレンオキ
サイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体とを
混合することを特徴とする耐熱性エラストマー組成物の
製造方法。 14.パーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロ
メチレンオキサイド共重合体が、少なくとも一方の末端
に、−OH、−COOH、−NCO及び−COOR(R
は、炭素原子数1〜20のアルキル基である。)からな
る群より選ばれる少なくとも1種の官能基を持つもので
ある第13項に記載の耐熱性エラストマー組成物の製造
方法。
いし第9項のいずれか1項に記載の耐熱性エラストマー
組成物から形成された層である第10項に記載の定着用
ローラまたはベルト。 12.基体が、芯金、金属チューブまたは耐熱性樹脂チ
ューブである第10項または第11項に記載の定着用ロ
ーラまたはベルト。 13.耐熱性エラストマーとパーフルオロエチレンオキ
サイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体とを
混合することを特徴とする耐熱性エラストマー組成物の
製造方法。 14.パーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロ
メチレンオキサイド共重合体が、少なくとも一方の末端
に、−OH、−COOH、−NCO及び−COOR(R
は、炭素原子数1〜20のアルキル基である。)からな
る群より選ばれる少なくとも1種の官能基を持つもので
ある第13項に記載の耐熱性エラストマー組成物の製造
方法。
【0014】15.耐熱性エラストマーと末端に官能基
を持つ少なくとも1種のパーフルオロエチレンオキサイ
ド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体とを混合
した後、熱処理する第14項に記載の耐熱性エラストマ
ー組成物の製造方法。 16.40〜120℃で1〜100時間熱処理する第1
5項に記載の耐熱性エラストマー組成物の製造方法。 17.熱処理することにより、官能基同士を反応させる
第15項に記載の耐熱性エラストマー組成物の製造方
法。 18.熱処理することにより、末端に官能基を持つ少な
くとも1種のパーフルオロエチレンオキサイド/パーフ
ルオロメチレンオキサイド共重合体を、官能基同士を反
応させて、エステル結合またはウレタン結合により結合
させる第17項に記載の耐熱性エラストマー組成物の製
造方法。
を持つ少なくとも1種のパーフルオロエチレンオキサイ
ド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体とを混合
した後、熱処理する第14項に記載の耐熱性エラストマ
ー組成物の製造方法。 16.40〜120℃で1〜100時間熱処理する第1
5項に記載の耐熱性エラストマー組成物の製造方法。 17.熱処理することにより、官能基同士を反応させる
第15項に記載の耐熱性エラストマー組成物の製造方
法。 18.熱処理することにより、末端に官能基を持つ少な
くとも1種のパーフルオロエチレンオキサイド/パーフ
ルオロメチレンオキサイド共重合体を、官能基同士を反
応させて、エステル結合またはウレタン結合により結合
させる第17項に記載の耐熱性エラストマー組成物の製
造方法。
【0015】19.熱処理することにより、末端に−O
Hを持つパーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオ
ロメチレンオキサイド共重合体と、末端に−COOHを
持つエチレンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサ
イド共重合体とを、官能基同士を反応させて、エステル
結合により結合させる第18項に記載の耐熱性エラスト
マー組成物の製造方法。 20.熱処理することにより、末端に−OHを持つパー
フルオロエチレンオキサイド/パーフルオロメチレンオ
キサイド共重合体と、末端に−NCOを持つエチレンオ
キサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体と
を、官能基同士を反応させて、ウレタン結合により結合
させる第18項に記載の耐熱性エラストマー組成物の製
造方法。
Hを持つパーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオ
ロメチレンオキサイド共重合体と、末端に−COOHを
持つエチレンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサ
イド共重合体とを、官能基同士を反応させて、エステル
結合により結合させる第18項に記載の耐熱性エラスト
マー組成物の製造方法。 20.熱処理することにより、末端に−OHを持つパー
フルオロエチレンオキサイド/パーフルオロメチレンオ
キサイド共重合体と、末端に−NCOを持つエチレンオ
キサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体と
を、官能基同士を反応させて、ウレタン結合により結合
させる第18項に記載の耐熱性エラストマー組成物の製
造方法。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明で使用する耐熱性エラスト
マーとしては、例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴムな
どが挙げられる。シリコーンゴムとしては、例えば、メ
チルビニルシリコーンゴム、メチルフェニルシリコーン
ゴム、フルオロシリコーンゴムなどが挙げられる。ま
た、シリコーンゴムとしては、高温加硫を行う固形ゴム
のほか、RTV(Room Temperature
Vulcanizing)シリコーンゴムやLTV(L
owTenperature Vulcanizin
g)シリコーンゴムなどの液状またはペースト状のゴム
を挙げることができる。これらの中でも固形ゴムが好ま
しい。
マーとしては、例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴムな
どが挙げられる。シリコーンゴムとしては、例えば、メ
チルビニルシリコーンゴム、メチルフェニルシリコーン
ゴム、フルオロシリコーンゴムなどが挙げられる。ま
た、シリコーンゴムとしては、高温加硫を行う固形ゴム
のほか、RTV(Room Temperature
Vulcanizing)シリコーンゴムやLTV(L
owTenperature Vulcanizin
g)シリコーンゴムなどの液状またはペースト状のゴム
を挙げることができる。これらの中でも固形ゴムが好ま
しい。
【0017】フッ素ゴムとしては、フッ化ビニリデン系
ゴム、フルオロシリコーン系ゴム、テトラフルオロエチ
レン−プロピレン系ゴム、フルオロフォスファゼン系ゴ
ム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロビニルエー
テル系(パーフルオロ系)ゴムなどを挙げることができ
る。これらの中でも、耐熱性と低圧縮永久歪みの観点か
らみて、テトラフルオロエチレン−プロピレン−第三モ
ノマー共重合体ゴムなどのポリオール加硫型フッ素ゴム
が特に好ましい。本発明で使用するパーフルオロエチレ
ンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合
体は、式(1)で表されるフルオロエチレンの繰り返し
単位とフルオロメチレンの繰り返し単位とを有する共重
合体である。
ゴム、フルオロシリコーン系ゴム、テトラフルオロエチ
レン−プロピレン系ゴム、フルオロフォスファゼン系ゴ
ム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロビニルエー
テル系(パーフルオロ系)ゴムなどを挙げることができ
る。これらの中でも、耐熱性と低圧縮永久歪みの観点か
らみて、テトラフルオロエチレン−プロピレン−第三モ
ノマー共重合体ゴムなどのポリオール加硫型フッ素ゴム
が特に好ましい。本発明で使用するパーフルオロエチレ
ンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合
体は、式(1)で表されるフルオロエチレンの繰り返し
単位とフルオロメチレンの繰り返し単位とを有する共重
合体である。
【0018】
【化1】 式(1)中、n及びmは、フルオロエチレンの繰り返し
単位とフルオロメチレンの繰り返し単位の各割合を示
す。n+m=1とすると、n=0.1〜0.9、m=
0.9〜0.1である。
単位とフルオロメチレンの繰り返し単位の各割合を示
す。n+m=1とすると、n=0.1〜0.9、m=
0.9〜0.1である。
【0019】パーフルオロエチレンオキサイド/パーフ
ルオロメチレンオキサイド共重合体としては、少なくと
も一方の末端に、−OH、−COOH、−NCO及び−
COOR(Rは、炭素原子数1〜20、好ましくは1〜
5のアルキル基である。)からなる群より選ばれる少な
くとも1種の官能基を持つ反応性フルオロポリマーが好
ましい。末端に官能基を有するパーフルオロエチレンオ
キサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体と
しては、例えば、式(2)で表される共重合体を挙げる
ことができる。
ルオロメチレンオキサイド共重合体としては、少なくと
も一方の末端に、−OH、−COOH、−NCO及び−
COOR(Rは、炭素原子数1〜20、好ましくは1〜
5のアルキル基である。)からなる群より選ばれる少な
くとも1種の官能基を持つ反応性フルオロポリマーが好
ましい。末端に官能基を有するパーフルオロエチレンオ
キサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体と
しては、例えば、式(2)で表される共重合体を挙げる
ことができる。
【0020】
【化2】 式(2)中、n及びmは、フルオロエチレンの繰り返し
単位とフルオロメチレンの繰り返し単位の各割合を示
す。n+m=1とすると、n=0.1〜0.9、m=
0.9〜0.1である。Rf及びRf’は、末端に−O
H、−COOH、−NCOまたは−COOR(Rは、炭
素原子数1〜20、好ましくは1〜5のアルキル基であ
る。)を持つ含フッ素アルキル基または含フッ素アルキ
レンオキサイドを表す。
単位とフルオロメチレンの繰り返し単位の各割合を示
す。n+m=1とすると、n=0.1〜0.9、m=
0.9〜0.1である。Rf及びRf’は、末端に−O
H、−COOH、−NCOまたは−COOR(Rは、炭
素原子数1〜20、好ましくは1〜5のアルキル基であ
る。)を持つ含フッ素アルキル基または含フッ素アルキ
レンオキサイドを表す。
【0021】パーフルオロエチレンオキサイド/パーフ
ルオロメチレンオキサイド共重合体の配合割合は、耐熱
性エラストマー100重量部に対して、通常1〜150
重量部、好ましくは5〜100重量部、より好ましくは
10〜100重量部、最も好ましくは20〜100重量
部である。この配合割合が少なすぎるとトナー離型性の
改善効果が十分ではなく、多すぎると弾力性が損なわれ
る。この配合割合が20〜100重量部の範囲内にある
と、トナー離型性が最も良好となる。耐熱性エラストマ
ーには、必要に応じて、シリカ、カーボンブラック、酸
化チタンなどの充填剤やその他のエラストマー、合成樹
脂、無機顔料などを配合してもよい。末端に官能基を持
つ少なくとも1種(すなわち、1種または2種以上)の
パーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロメチレ
ンオキサイド共重合体は、耐熱性エラストマーにブレン
ドした後、官能基の反応性を利用して、エラストマー中
で反応させると、耐熱性エラストマー組成物から形成さ
れた層のトナー離型性を向上させることができる。
ルオロメチレンオキサイド共重合体の配合割合は、耐熱
性エラストマー100重量部に対して、通常1〜150
重量部、好ましくは5〜100重量部、より好ましくは
10〜100重量部、最も好ましくは20〜100重量
部である。この配合割合が少なすぎるとトナー離型性の
改善効果が十分ではなく、多すぎると弾力性が損なわれ
る。この配合割合が20〜100重量部の範囲内にある
と、トナー離型性が最も良好となる。耐熱性エラストマ
ーには、必要に応じて、シリカ、カーボンブラック、酸
化チタンなどの充填剤やその他のエラストマー、合成樹
脂、無機顔料などを配合してもよい。末端に官能基を持
つ少なくとも1種(すなわち、1種または2種以上)の
パーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロメチレ
ンオキサイド共重合体は、耐熱性エラストマーにブレン
ドした後、官能基の反応性を利用して、エラストマー中
で反応させると、耐熱性エラストマー組成物から形成さ
れた層のトナー離型性を向上させることができる。
【0022】具体的には、耐熱性エラストマーに、末端
に官能基を持つ少なくとも1種のパーフルオロエチレン
オキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体
を混合した後、熱処理することにより、官能基同士(官
能基相互)を反応させる。熱処理条件は、熱処理温度が
通常40〜120℃、好ましくは50〜100℃、より
好ましくは60〜90℃、熱処理時間が通常1〜100
時間、好ましくは5〜80時間、より好ましくは10〜
60時間である。熱処理温度が高すぎると耐熱性エラス
トマーの早期加硫が起こりやすくなり、低すぎると官能
基同士の反応に長時間を要することになり、いずれも好
ましくない。前記範囲内で熱処理温度を高くすると、熱
処理時間を短くすることができる。官能基同士の反応を
促進させるために、ジブチル錫ジラウレートなどの触媒
を添加してもよい。
に官能基を持つ少なくとも1種のパーフルオロエチレン
オキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体
を混合した後、熱処理することにより、官能基同士(官
能基相互)を反応させる。熱処理条件は、熱処理温度が
通常40〜120℃、好ましくは50〜100℃、より
好ましくは60〜90℃、熱処理時間が通常1〜100
時間、好ましくは5〜80時間、より好ましくは10〜
60時間である。熱処理温度が高すぎると耐熱性エラス
トマーの早期加硫が起こりやすくなり、低すぎると官能
基同士の反応に長時間を要することになり、いずれも好
ましくない。前記範囲内で熱処理温度を高くすると、熱
処理時間を短くすることができる。官能基同士の反応を
促進させるために、ジブチル錫ジラウレートなどの触媒
を添加してもよい。
【0023】熱処理することにより、末端に官能基を持
つ少なくとも1種のパーフルオロエチレンオキサイド/
パーフルオロメチレンオキサイド共重合体は、官能基同
士が反応し、例えば、エステル結合またはウレタン結合
により結合する。より具体的に、例えば、末端に−OH
を持つパーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロ
メチレンオキサイド共重合体と、末端に−COOHを持
つエチレンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイ
ド共重合体を組み合わせて使用すると、熱処理により官
能基同士が反応して、これらの共重合体がエステル結合
により結合してパーフルオロエチレンオキサイド/パー
フルオロメチレンオキサイド共重合エステルが生成す
る。末端に−OHを持つパーフルオロエチレンオキサイ
ド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体と、末端
に−NCOを持つエチレンオキサイド/パーフルオロメ
チレンオキサイド共重合体を組み合わせて使用すると、
熱処理により官能基同士が反応して、これらの共重合体
がウレタン結合により結合してパーフルオロエチレンオ
キサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合ウレ
タンが生成する。
つ少なくとも1種のパーフルオロエチレンオキサイド/
パーフルオロメチレンオキサイド共重合体は、官能基同
士が反応し、例えば、エステル結合またはウレタン結合
により結合する。より具体的に、例えば、末端に−OH
を持つパーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロ
メチレンオキサイド共重合体と、末端に−COOHを持
つエチレンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイ
ド共重合体を組み合わせて使用すると、熱処理により官
能基同士が反応して、これらの共重合体がエステル結合
により結合してパーフルオロエチレンオキサイド/パー
フルオロメチレンオキサイド共重合エステルが生成す
る。末端に−OHを持つパーフルオロエチレンオキサイ
ド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体と、末端
に−NCOを持つエチレンオキサイド/パーフルオロメ
チレンオキサイド共重合体を組み合わせて使用すると、
熱処理により官能基同士が反応して、これらの共重合体
がウレタン結合により結合してパーフルオロエチレンオ
キサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合ウレ
タンが生成する。
【0024】耐熱性エラストマーに、末端に官能基を持
つ少なくとも1種のパーフルオロエチレンオキサイド/
パーフルオロメチレンオキサイド共重合体を混合した
後、熱処理して官能基同士を反応させると、エステル結
合やウレタン結合で結合した構造のフルオロポリマーの
微粒子が耐熱性エラストマー中で生成し、これにより、
フッ素ゴムなどの耐熱性エラストマーのトナー離型性が
向上すると推定される。また、熱処理により、耐熱性エ
ラストマーと、末端に官能基を持つ少なくとも1種のパ
ーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロメチレン
オキサイド共重合体とが化学的に結合し、これによって
も、フッ素ゴムなどの耐熱性エラストマーのトナー離型
性が向上すると推定される。熱処理により、これらの反
応、すなわち、官能基同士の反応と耐熱性エラストマー
と前記共重合体との化学的結合反応とが起こると推定さ
れる。
つ少なくとも1種のパーフルオロエチレンオキサイド/
パーフルオロメチレンオキサイド共重合体を混合した
後、熱処理して官能基同士を反応させると、エステル結
合やウレタン結合で結合した構造のフルオロポリマーの
微粒子が耐熱性エラストマー中で生成し、これにより、
フッ素ゴムなどの耐熱性エラストマーのトナー離型性が
向上すると推定される。また、熱処理により、耐熱性エ
ラストマーと、末端に官能基を持つ少なくとも1種のパ
ーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロメチレン
オキサイド共重合体とが化学的に結合し、これによって
も、フッ素ゴムなどの耐熱性エラストマーのトナー離型
性が向上すると推定される。熱処理により、これらの反
応、すなわち、官能基同士の反応と耐熱性エラストマー
と前記共重合体との化学的結合反応とが起こると推定さ
れる。
【0025】耐熱性エラストマーとパーフルオロエチレ
ンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合
体との混合、あるいは混合後の熱処理により、耐熱性エ
ラストマー中には、平均粒径が1μm以下、好ましくは
300nm以下、より好ましくは100nm以下の微小
なフルオロポリマー粒子が分散し、これが離型性ポリマ
ー粒子として作用し、耐熱性エラストマー組成物からな
る層の表面に均一かつ高度の離型性を付与すると考える
ことができる。耐熱性エラストマー組成物は、例えば、
常法によりプレス加硫してゴムシートに成形することが
できる。ゴムシートをロール状芯金などの基体上に巻き
付け、2次加硫すれば、耐熱性エラストマー組成物層を
形成することができる。ゴムシートを金属チューブや耐
熱性樹脂チューブの外周に、必要に応じて接着剤層を介
して、貼り合わせてもよい。
ンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合
体との混合、あるいは混合後の熱処理により、耐熱性エ
ラストマー中には、平均粒径が1μm以下、好ましくは
300nm以下、より好ましくは100nm以下の微小
なフルオロポリマー粒子が分散し、これが離型性ポリマ
ー粒子として作用し、耐熱性エラストマー組成物からな
る層の表面に均一かつ高度の離型性を付与すると考える
ことができる。耐熱性エラストマー組成物は、例えば、
常法によりプレス加硫してゴムシートに成形することが
できる。ゴムシートをロール状芯金などの基体上に巻き
付け、2次加硫すれば、耐熱性エラストマー組成物層を
形成することができる。ゴムシートを金属チューブや耐
熱性樹脂チューブの外周に、必要に応じて接着剤層を介
して、貼り合わせてもよい。
【0026】定着用ローラの基体としては、アルミニウ
ムやステンレスなどの金属、またはセラミックスからな
る中空のロール状芯金;金属チューブ;ポリイミドチュ
ーブなどの耐熱性樹脂チューブが使用される。耐熱性エ
ラストマー組成物からなる層の厚みは、適宜定めること
ができるが、通常、0.1〜1mm程度である。基体と
耐熱性エラストマー組成物層との間に必要に応じてプラ
イマー層を設けてもよい。また、耐熱性エラストマー組
成物層の表面を研磨して、厚みや形状を調整してもよ
い。
ムやステンレスなどの金属、またはセラミックスからな
る中空のロール状芯金;金属チューブ;ポリイミドチュ
ーブなどの耐熱性樹脂チューブが使用される。耐熱性エ
ラストマー組成物からなる層の厚みは、適宜定めること
ができるが、通常、0.1〜1mm程度である。基体と
耐熱性エラストマー組成物層との間に必要に応じてプラ
イマー層を設けてもよい。また、耐熱性エラストマー組
成物層の表面を研磨して、厚みや形状を調整してもよ
い。
【0027】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明に
ついてより具体的に説明する。
ついてより具体的に説明する。
【0028】[実施例1]耐熱性エラストマーとしてポ
リオール加硫型のフッ素ゴム(ダイキン社製、DC−1
060)100重量部に対して、パーフルオロエチレン
オキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体
として末端に−OH基を有する反応性フルオロポリマー
(アウジモント社製、FOMBLIN Z TETRA
OL)5重量部を練り込み、70℃で48時間熱処理し
た。このようにして得られた耐熱性エラストマー組成物
を170℃で30分間プレス加硫(1次加硫)して、厚
さ2mmのゴムシートを作成した。このゴムシートを2
30℃で24時間の条件で2次加硫してサンプルとし
た。このサンプルを用いて、下記の方法によりトナー離
型性を評価した。結果を表1に示す。 (トナー離型性の評価)サンプルのゴムシート上に、黒
色トナー(キャノン社製、NP−4835用トナー)を
乗せ、その上から紙を乗せて、紙とゴムシートとの間に
トナーを挟み込む。これを150℃で10分間熱処理し
た後、紙とゴムシートを剥離して、トナーがいずれの側
についているかを調べ、下記の基準で評価した。 ◎:ゴムシート表面にトナーが融着せず、かつ、ゴムシ
ート表面の汚れなし、 ○:ゴムシート表面にトナーが融着しないが、ゴムシー
ト表面の汚れあり、 ×:ゴムシート表面にトナーが融着している。
リオール加硫型のフッ素ゴム(ダイキン社製、DC−1
060)100重量部に対して、パーフルオロエチレン
オキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体
として末端に−OH基を有する反応性フルオロポリマー
(アウジモント社製、FOMBLIN Z TETRA
OL)5重量部を練り込み、70℃で48時間熱処理し
た。このようにして得られた耐熱性エラストマー組成物
を170℃で30分間プレス加硫(1次加硫)して、厚
さ2mmのゴムシートを作成した。このゴムシートを2
30℃で24時間の条件で2次加硫してサンプルとし
た。このサンプルを用いて、下記の方法によりトナー離
型性を評価した。結果を表1に示す。 (トナー離型性の評価)サンプルのゴムシート上に、黒
色トナー(キャノン社製、NP−4835用トナー)を
乗せ、その上から紙を乗せて、紙とゴムシートとの間に
トナーを挟み込む。これを150℃で10分間熱処理し
た後、紙とゴムシートを剥離して、トナーがいずれの側
についているかを調べ、下記の基準で評価した。 ◎:ゴムシート表面にトナーが融着せず、かつ、ゴムシ
ート表面の汚れなし、 ○:ゴムシート表面にトナーが融着しないが、ゴムシー
ト表面の汚れあり、 ×:ゴムシート表面にトナーが融着している。
【0029】[実施例2〜3]末端に−OH基を有する
反応性フルオロポリマーの配合割合を5重量部から、2
0重量部(実施例2)または100重量部(実施例3)
に代えたこと以外は、実施例1と同様にしてゴムシート
のサンプルを作成し、同様に評価した。結果を表1に示
す。
反応性フルオロポリマーの配合割合を5重量部から、2
0重量部(実施例2)または100重量部(実施例3)
に代えたこと以外は、実施例1と同様にしてゴムシート
のサンプルを作成し、同様に評価した。結果を表1に示
す。
【0030】[実施例4〜6]パーフルオロエチレンオ
キサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体と
して末端に−COOHを持つ反応性フルオロポリマー
(アウジモント社製、FOMBLIN Z DISO
C)を用い、表1に示す各配合割合でポリオール加硫型
のフッ素ゴムに練り込んだこと以外は、実施例1と同様
にしてゴムシートのサンプルを作成し、同様に評価し
た。結果を表1に示す。
キサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体と
して末端に−COOHを持つ反応性フルオロポリマー
(アウジモント社製、FOMBLIN Z DISO
C)を用い、表1に示す各配合割合でポリオール加硫型
のフッ素ゴムに練り込んだこと以外は、実施例1と同様
にしてゴムシートのサンプルを作成し、同様に評価し
た。結果を表1に示す。
【0031】[実施例7〜9]パーフルオロエチレンオ
キサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体と
して末端に−NCOを持つ反応性フルオロポリマー(ア
ウジモント社製、FOMBLIN Z DIAC)を用
い、表1に示す各配合割合でポリオール加硫型のフッ素
ゴムに練り込んだこと以外は、実施例1と同様にしてゴ
ムシートのサンプルを作成し、同様に評価した。結果を
表1に示す。
キサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体と
して末端に−NCOを持つ反応性フルオロポリマー(ア
ウジモント社製、FOMBLIN Z DIAC)を用
い、表1に示す各配合割合でポリオール加硫型のフッ素
ゴムに練り込んだこと以外は、実施例1と同様にしてゴ
ムシートのサンプルを作成し、同様に評価した。結果を
表1に示す。
【0032】[実施例10]パーフルオロエチレンオキ
サイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体とし
て、末端に−OH基を有する反応性フルオロポリマー
(アウジモント社製、FOMBLIN Z TETRA
OL)10重量部と末端に−COOHを持つ反応性フル
オロポリマー(アウジモント社製、FOMBLIN Z
DISOC)20重量部を用い、ポリオール加硫型の
フッ素ゴムに練り込んだこと以外は、実施例1と同様に
してゴムシートのサンプルを作成し、同様に評価した。
結果を表1に示す。
サイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体とし
て、末端に−OH基を有する反応性フルオロポリマー
(アウジモント社製、FOMBLIN Z TETRA
OL)10重量部と末端に−COOHを持つ反応性フル
オロポリマー(アウジモント社製、FOMBLIN Z
DISOC)20重量部を用い、ポリオール加硫型の
フッ素ゴムに練り込んだこと以外は、実施例1と同様に
してゴムシートのサンプルを作成し、同様に評価した。
結果を表1に示す。
【0033】[実施例11]パーフルオロエチレンオキ
サイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体とし
て、末端に−OH基を有する反応性フルオロポリマー
(アウジモント社製、FOMBLIN Z TETRA
OL)10重量部と末端に−NCOを持つ反応性フルオ
ロポリマー(アウジモント社製、FOMBLIN Z
DIAC)20重量部を用い、ポリオール加硫型のフッ
素ゴムに練り込んだこと以外は、実施例1と同様にして
ゴムシートのサンプルを作成し、同様に評価した。結果
を表1に示す。
サイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合体とし
て、末端に−OH基を有する反応性フルオロポリマー
(アウジモント社製、FOMBLIN Z TETRA
OL)10重量部と末端に−NCOを持つ反応性フルオ
ロポリマー(アウジモント社製、FOMBLIN Z
DIAC)20重量部を用い、ポリオール加硫型のフッ
素ゴムに練り込んだこと以外は、実施例1と同様にして
ゴムシートのサンプルを作成し、同様に評価した。結果
を表1に示す。
【0034】[比較例1]ポリオール加硫型のフッ素ゴ
ム(ダイキン社製、DC−1060)を170℃で30
分間プレス加硫(1次加硫)して、厚さ2mmのゴムシ
ートを作成した。このゴムシートを230℃で24時間
の条件で2次加硫してサンプルとした。このサンプルを
用いて、前記の方法によりトナー離型性を評価した。結
果を表1に示す。
ム(ダイキン社製、DC−1060)を170℃で30
分間プレス加硫(1次加硫)して、厚さ2mmのゴムシ
ートを作成した。このゴムシートを230℃で24時間
の条件で2次加硫してサンプルとした。このサンプルを
用いて、前記の方法によりトナー離型性を評価した。結
果を表1に示す。
【0035】
【表1】 (*1)脚注 (1)−OH末端:末端に−OH基を有する反応性フル
オロポリマー(アウジモント社製、FOMBLIN Z
TETRAOL) (2)−COOH末端:末端に−COOHを持つ反応性
フルオロポリマー(アウジモント社製、FOMBLIN
Z DISOC) (3)−NCO末端:末端に−NCOを持つ反応性フル
オロポリマー(アウジモント社製、FOMBLIN Z
DIAC)
オロポリマー(アウジモント社製、FOMBLIN Z
TETRAOL) (2)−COOH末端:末端に−COOHを持つ反応性
フルオロポリマー(アウジモント社製、FOMBLIN
Z DISOC) (3)−NCO末端:末端に−NCOを持つ反応性フル
オロポリマー(アウジモント社製、FOMBLIN Z
DIAC)
【0036】[実施例12]耐熱性エラストマーとして
ポリオール加硫型のフッ素ゴム(ダイキン社製、DC−
1060)100重量部に対して、パーフルオロエチレ
ンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合
体として末端に−OH基を有する反応性フルオロポリマ
ー(アウジモント社製、FOMBLIN Z TETR
AOL)5重量部を練り込み、70℃で48時間熱処理
した。このようにして得られた耐熱性エラストマー組成
物を170℃で30分間プレス加硫(1次加硫)して、
厚さ0.3mmのゴムシートを作成した。中空のロール
状アルミニウム芯金(外径50mm、ロール長320m
m)の外周に、上記で得られたゴムシートを貼り合わせ
た後、230℃で24時間2次加硫した。その後、ゴム
層を研磨して、厚みを0.2mmとした。このようにし
て得られた定着用ローラを電子写真複写機の定着部に組
み込んで複写試験を行ったところ、優れた離型性を示
し、連続1万枚の複写枚数でオフセットの発生が見られ
なかった。
ポリオール加硫型のフッ素ゴム(ダイキン社製、DC−
1060)100重量部に対して、パーフルオロエチレ
ンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重合
体として末端に−OH基を有する反応性フルオロポリマ
ー(アウジモント社製、FOMBLIN Z TETR
AOL)5重量部を練り込み、70℃で48時間熱処理
した。このようにして得られた耐熱性エラストマー組成
物を170℃で30分間プレス加硫(1次加硫)して、
厚さ0.3mmのゴムシートを作成した。中空のロール
状アルミニウム芯金(外径50mm、ロール長320m
m)の外周に、上記で得られたゴムシートを貼り合わせ
た後、230℃で24時間2次加硫した。その後、ゴム
層を研磨して、厚みを0.2mmとした。このようにし
て得られた定着用ローラを電子写真複写機の定着部に組
み込んで複写試験を行ったところ、優れた離型性を示
し、連続1万枚の複写枚数でオフセットの発生が見られ
なかった。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、電子写真複写機などの
画像形成装置の定着部に用いられる定着用ローラまたは
ベルトの耐熱性エラストマー層を形成するための材料と
して好適な耐熱性エラストマー組成物とその製造方法が
提供される。また、本発明によれば、基体上に前記耐熱
性エラストマー組成物から形成された層を有するトナー
離型性に優れた定着用ローラまたはベルトが提供され
る。
画像形成装置の定着部に用いられる定着用ローラまたは
ベルトの耐熱性エラストマー層を形成するための材料と
して好適な耐熱性エラストマー組成物とその製造方法が
提供される。また、本発明によれば、基体上に前記耐熱
性エラストマー組成物から形成された層を有するトナー
離型性に優れた定着用ローラまたはベルトが提供され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16C 13/00 F16C 13/00 A G03G 15/20 103 G03G 15/20 103
Claims (8)
- 【請求項1】 耐熱性エラストマー及びパーフルオロエ
チレンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共
重合体を含有することを特徴とする耐熱性エラストマー
組成物。 - 【請求項2】 パーフルオロエチレンオキサイド/パー
フルオロメチレンオキサイド共重合体が、少なくとも一
方の末端に、−OH、−COOH、−NCO及び−CO
OR(Rは、炭素原子数1〜20のアルキル基であ
る。)からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基
を持つものである請求項1記載の耐熱性エラストマー組
成物。 - 【請求項3】 末端に官能基を持つ少なくとも1種のパ
ーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロメチレン
オキサイド共重合体を、官能基同士の反応により結合し
た状態で含有する請求項2記載の耐熱性エラストマー組
成物。 - 【請求項4】 末端に官能基を持つ少なくとも1種のパ
ーフルオロエチレンオキサイド/パーフルオロメチレン
オキサイド共重合体を、官能基同士の反応により生じた
エステル結合またはウレタン結合により結合した状態で
含有する請求項3記載の耐熱性エラストマー組成物。 - 【請求項5】 基体上に耐熱性エラストマー層が形成さ
れた定着用ローラまたはベルトにおいて、耐熱性エラス
トマー層が、耐熱性エラストマー及びパーフルオロエチ
レンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重
合体を含有する耐熱性エラストマー組成物から形成され
た層であることを特徴とする定着用ローラまたはベル
ト。 - 【請求項6】 耐熱性エラストマーとパーフルオロエチ
レンオキサイド/パーフルオロメチレンオキサイド共重
合体とを混合することを特徴とする耐熱性エラストマー
組成物の製造方法。 - 【請求項7】 パーフルオロエチレンオキサイド/パー
フルオロメチレンオキサイド共重合体が、少なくとも一
方の末端に、−OH、−COOH、−NCO及び−CO
OR(Rは、炭素原子数1〜20のアルキル基であ
る。)からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基
を持つものである請求項6記載の耐熱性エラストマー組
成物の製造方法。 - 【請求項8】 耐熱性エラストマーと末端に官能基を持
つ少なくとも1種のパーフルオロエチレンオキサイド/
パーフルオロメチレンオキサイド共重合体とを混合した
後、熱処理する請求項7記載の耐熱性エラストマー組成
物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1461397A JPH10195277A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 耐熱性エラストマー組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1461397A JPH10195277A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 耐熱性エラストマー組成物及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10195277A true JPH10195277A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11866063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1461397A Pending JPH10195277A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 耐熱性エラストマー組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10195277A (ja) |
-
1997
- 1997-01-10 JP JP1461397A patent/JPH10195277A/ja active Pending
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