JPH1019523A - 踏面制輪子の計測装置 - Google Patents
踏面制輪子の計測装置Info
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- JPH1019523A JPH1019523A JP17113596A JP17113596A JPH1019523A JP H1019523 A JPH1019523 A JP H1019523A JP 17113596 A JP17113596 A JP 17113596A JP 17113596 A JP17113596 A JP 17113596A JP H1019523 A JPH1019523 A JP H1019523A
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- wheel
- illuminating
- tread
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 走行中の車両の踏面制輪子に対し、非接触で
高精度な摩耗の計測が可能な踏面制輪子の計測装置を提
供する。 【解決手段】 センサ5a、5bにより走行している車
両の車輪103を検知し、その検知情報に基づきフラッ
シュランプ6aにより車輪の制輪子101を照射してC
CDカメラ7aにより制輪子101を撮影する。このC
CDカメラ7aの撮影画像を画像処理部9で画像処理
し、制輪子の厚さ(制輪子の摩耗状況)を求める。
高精度な摩耗の計測が可能な踏面制輪子の計測装置を提
供する。 【解決手段】 センサ5a、5bにより走行している車
両の車輪103を検知し、その検知情報に基づきフラッ
シュランプ6aにより車輪の制輪子101を照射してC
CDカメラ7aにより制輪子101を撮影する。このC
CDカメラ7aの撮影画像を画像処理部9で画像処理
し、制輪子の厚さ(制輪子の摩耗状況)を求める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、踏面制輪子の計測
装置に関し、特に電車等の車両がレール上を通過する間
に非接触にて車輪踏面の制輪子を高精度で計測する踏面
制輪子の計測装置に関する。
装置に関し、特に電車等の車両がレール上を通過する間
に非接触にて車輪踏面の制輪子を高精度で計測する踏面
制輪子の計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の電車等の車両の制動装置
の一部をなす制輪子101の側面図であり、図9は制輪
子101を備えた電車の台車の側面図である。図8およ
び図9に示すように、制輪子101は、車輪103の踏
面部に接触される鋳鉄や合成金属等からなる制輪子摩耗
部101aと、該摩耗部101aの外周側の制輪子残部
101bとにより構成されている。制輪子101の外側
は押圧部102により覆われ、該押圧部102を車輪1
03の中心方向に押すことにより、車輪の踏面に制輪子
摩耗部101aが押圧接触されブレーキがかけられる。
の一部をなす制輪子101の側面図であり、図9は制輪
子101を備えた電車の台車の側面図である。図8およ
び図9に示すように、制輪子101は、車輪103の踏
面部に接触される鋳鉄や合成金属等からなる制輪子摩耗
部101aと、該摩耗部101aの外周側の制輪子残部
101bとにより構成されている。制輪子101の外側
は押圧部102により覆われ、該押圧部102を車輪1
03の中心方向に押すことにより、車輪の踏面に制輪子
摩耗部101aが押圧接触されブレーキがかけられる。
【0003】このブレーキ動作が累積されると制輪子摩
耗部101aが徐々に摩耗され、崩れていく。この崩れ
量が規定値以上になると、安全を確保するために制輪子
101を交換しなければならない。従来、制輪子101
の崩れ量を確認する手段としては、例えば制輪子摩耗部
101aを定期検査時に目視によって検査したり、或い
は、車輪真横のレール近傍に撮影機材及び照明機材を配
置し、自動的に制輪子の厚さを計測するようにしてい
た。
耗部101aが徐々に摩耗され、崩れていく。この崩れ
量が規定値以上になると、安全を確保するために制輪子
101を交換しなければならない。従来、制輪子101
の崩れ量を確認する手段としては、例えば制輪子摩耗部
101aを定期検査時に目視によって検査したり、或い
は、車輪真横のレール近傍に撮影機材及び照明機材を配
置し、自動的に制輪子の厚さを計測するようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両に
使用する台車の種類によっては、例えば図9に示すよう
に、車輪103の横側(外側)に側ばり104aや軸箱
支持腕104b(台車支持金具104と総称する)等が
組込まれており、該台車支持金具104が撮影視野に入
ってしまうので、車輪103の真横からの撮影による制
輪子101の摩耗計測は不可能である。
使用する台車の種類によっては、例えば図9に示すよう
に、車輪103の横側(外側)に側ばり104aや軸箱
支持腕104b(台車支持金具104と総称する)等が
組込まれており、該台車支持金具104が撮影視野に入
ってしまうので、車輪103の真横からの撮影による制
輪子101の摩耗計測は不可能である。
【0005】又、走行中の車両を撮影した画像には、車
両の走行に伴って発生する制輪子101の横ブレ方向変
動,レール長手方向変動,上下方向変動が含まれてい
る。従って、これらの各種変動(ブレ)が含まれた撮影
画像そのままでは、高精度な制輪子の摩耗計測を行うこ
とは不可能である。そこで、本発明の目的は、走行中の
車両の踏面制輪子に対し、非接触で高精度な摩耗の計測
が可能な踏面制輪子の計測装置を提供することである。
両の走行に伴って発生する制輪子101の横ブレ方向変
動,レール長手方向変動,上下方向変動が含まれてい
る。従って、これらの各種変動(ブレ)が含まれた撮影
画像そのままでは、高精度な制輪子の摩耗計測を行うこ
とは不可能である。そこで、本発明の目的は、走行中の
車両の踏面制輪子に対し、非接触で高精度な摩耗の計測
が可能な踏面制輪子の計測装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、走行中の車両の車輪を検知す
る車輪検知手段と、該車輪検知手段の車輪検知情報に基
づき前記車輪の制輪子部分を照明する照明手段と、該照
明手段で照明された前記制輪子部分を撮影する制輪子撮
影手段と、該制輪子撮影手段が撮影した画像に基づき前
記制輪子の厚さを求める画像処理手段とを備えたことを
特徴とする。請求項1記載の発明によれば、車輪検知手
段は走行中の車両の車輪を検知し、照明手段は車輪検知
手段の車輪検知情報に基づき車輪の制輪子部分を照明す
る。制輪子撮影手段は照明手段で照明された制輪子部分
を撮影し、画像処理手段は制輪子撮影手段が撮影した画
像に基づき制輪子の厚さを求める。
に請求項1記載の発明は、走行中の車両の車輪を検知す
る車輪検知手段と、該車輪検知手段の車輪検知情報に基
づき前記車輪の制輪子部分を照明する照明手段と、該照
明手段で照明された前記制輪子部分を撮影する制輪子撮
影手段と、該制輪子撮影手段が撮影した画像に基づき前
記制輪子の厚さを求める画像処理手段とを備えたことを
特徴とする。請求項1記載の発明によれば、車輪検知手
段は走行中の車両の車輪を検知し、照明手段は車輪検知
手段の車輪検知情報に基づき車輪の制輪子部分を照明す
る。制輪子撮影手段は照明手段で照明された制輪子部分
を撮影し、画像処理手段は制輪子撮影手段が撮影した画
像に基づき制輪子の厚さを求める。
【0007】また、請求項2記載の発明は、前記照明手
段は前記制輪子部分を瞬時に照明する瞬時照明手段から
なることを特徴とする。請求項2記載の発明によれば、
瞬時照明手段は制輪子部分を瞬時に照明する。この瞬時
照明により高速走行中の車両であっても、撮影が可能と
なる。
段は前記制輪子部分を瞬時に照明する瞬時照明手段から
なることを特徴とする。請求項2記載の発明によれば、
瞬時照明手段は制輪子部分を瞬時に照明する。この瞬時
照明により高速走行中の車両であっても、撮影が可能と
なる。
【0008】また、請求3項記載の発明は、前記照明手
段は前記制輪子部分を連続照明する連続照明手段からな
り、前記制輪子撮影手段は高速開閉のシャッタ機能を有
する高速電子シャッタ撮影手段からなることを特徴とす
る。請求項3記載の発明によれば、連続照明手段は制輪
子部分を連続照明し、高速電子シャッタ撮影手段は高速
開閉して高速走行中の車両であっても、撮影が可能とな
る。
段は前記制輪子部分を連続照明する連続照明手段からな
り、前記制輪子撮影手段は高速開閉のシャッタ機能を有
する高速電子シャッタ撮影手段からなることを特徴とす
る。請求項3記載の発明によれば、連続照明手段は制輪
子部分を連続照明し、高速電子シャッタ撮影手段は高速
開閉して高速走行中の車両であっても、撮影が可能とな
る。
【0009】また、請求項4記載の発明は、前記車輪検
知手段は、車両の進行方向に沿って配置された複数の検
知手段からなることを特徴とする。請求項4記載の発明
によれば、車輪検知手段は、例えば図6(A)に示すよ
うに、車両の進行方向に沿って2組[(5a,5b)の
組と(5c,5d)の組]配置されている。そして、図
6(B)に示すように、2組の検知手段(センサ)が同
時にオンしているときに画像を取り込む。このようにす
れば、より正確に制輪子の画像の取り込みが行える。
知手段は、車両の進行方向に沿って配置された複数の検
知手段からなることを特徴とする。請求項4記載の発明
によれば、車輪検知手段は、例えば図6(A)に示すよ
うに、車両の進行方向に沿って2組[(5a,5b)の
組と(5c,5d)の組]配置されている。そして、図
6(B)に示すように、2組の検知手段(センサ)が同
時にオンしているときに画像を取り込む。このようにす
れば、より正確に制輪子の画像の取り込みが行える。
【0010】また、請求項5記載の発明は、前記車両の
走行に伴って発生する、制輪子の横ブレ変動またはレー
ル長手方向変動または上下方向変動の少なくとも1つを
補正する制輪子変動補正手段を備えたことを特徴とす
る。請求項5記載の発明によれば、制輪子変動補正手段
は、例えば図3(A),(B)に示すように、取得画像
と予め用意した補正カーブとに基づいて、車両の走行に
伴って発生する制輪子の横ブレ変動の大きさを求める。
走行に伴って発生する、制輪子の横ブレ変動またはレー
ル長手方向変動または上下方向変動の少なくとも1つを
補正する制輪子変動補正手段を備えたことを特徴とす
る。請求項5記載の発明によれば、制輪子変動補正手段
は、例えば図3(A),(B)に示すように、取得画像
と予め用意した補正カーブとに基づいて、車両の走行に
伴って発生する制輪子の横ブレ変動の大きさを求める。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態例
に基づいて説明する。なお、既に説明した部分には同一
符号を付し、重複記載を省略する。
に基づいて説明する。なお、既に説明した部分には同一
符号を付し、重複記載を省略する。
【0012】(1)第1実施形態例 図1(A),(B)は本実施形態例の踏面制輪子の計測
装置の構成図である。
装置の構成図である。
【0013】図1(A),(B)に示すように、レール
4上を車両1が走行可能にされていて、該レール4の車
輪接触面を挟むようにセンサの投光部5bと受光部5b
が配置されている。従来技術で説明した如く車輪103
の外側側面には台車支持金具104が配置され、車輪1
03の踏面に対向して制輪子101が配置されている。
なお、図1において台車支持金具104は模式的に示さ
れており、該金具104の正確な形状は前記図9に示し
た形状である。
4上を車両1が走行可能にされていて、該レール4の車
輪接触面を挟むようにセンサの投光部5bと受光部5b
が配置されている。従来技術で説明した如く車輪103
の外側側面には台車支持金具104が配置され、車輪1
03の踏面に対向して制輪子101が配置されている。
なお、図1において台車支持金具104は模式的に示さ
れており、該金具104の正確な形状は前記図9に示し
た形状である。
【0014】レール4の外側側面下方には瞬時照明用の
ストロボ等からなるフラッシュランプ6aが設置され、
該フラッシュランプ6aの近傍には、画像受光面に画素
としてCCD撮像素子を平面状に配置してなるCCDカ
メラ7aが設置されている。フラッシュランプ6aはフ
ラッシュ強度,フラッシュ時間等を制御するフラッシュ
ランプ制御部6に接続され、該フラッシュランプ制御部
6は次に説明する各種の画像処理を行う画像処理部9に
接続されている。
ストロボ等からなるフラッシュランプ6aが設置され、
該フラッシュランプ6aの近傍には、画像受光面に画素
としてCCD撮像素子を平面状に配置してなるCCDカ
メラ7aが設置されている。フラッシュランプ6aはフ
ラッシュ強度,フラッシュ時間等を制御するフラッシュ
ランプ制御部6に接続され、該フラッシュランプ制御部
6は次に説明する各種の画像処理を行う画像処理部9に
接続されている。
【0015】CCDカメラ7aは該カメラに電源を供給
するCCDカメラ電源部7を介して前記画像処理部9に
接続されている。該CCDカメラ電源部7にはCCDカ
メラ7aで撮影した画像(取込画像)を表示するモニタ
8が接続されている。CCDカメラ電源部7を介しての
画像の取込み、およびフラッシュランプ制御部6への指
令は、画像処理部9にて実行される。
するCCDカメラ電源部7を介して前記画像処理部9に
接続されている。該CCDカメラ電源部7にはCCDカ
メラ7aで撮影した画像(取込画像)を表示するモニタ
8が接続されている。CCDカメラ電源部7を介しての
画像の取込み、およびフラッシュランプ制御部6への指
令は、画像処理部9にて実行される。
【0016】ここに、車両1の車輪103が通過時に、
制輪子101が台車支持金具104に邪魔されないでC
CDカメラ7aの画像視野に入るように、該CCDカメ
ラ7aおよびフラッシュランプ6aが配置されている。
また、前記センサの投光部5aと受光部5bとは、これ
らに電源を供給するセンサ電源部5を介して前記画像処
理部9に接続されている。
制輪子101が台車支持金具104に邪魔されないでC
CDカメラ7aの画像視野に入るように、該CCDカメ
ラ7aおよびフラッシュランプ6aが配置されている。
また、前記センサの投光部5aと受光部5bとは、これ
らに電源を供給するセンサ電源部5を介して前記画像処
理部9に接続されている。
【0017】次に動作を説明する。走行中の車両1の車
輪103がセンサ投光部5aとセンサ受光部5bとの間
を横切るとセンサの検知機能が働き、この車輪103の
検知信号はセンサ電源部5を介して画像処理部9に伝え
られる。該車輪103の検知信号により制輪子101が
CCDカメラ7aの画像視野に入るタイミングでフラッ
シュランプ制御部6に点灯指令が発せられ、フラッシュ
ランプ6aが点灯される。
輪103がセンサ投光部5aとセンサ受光部5bとの間
を横切るとセンサの検知機能が働き、この車輪103の
検知信号はセンサ電源部5を介して画像処理部9に伝え
られる。該車輪103の検知信号により制輪子101が
CCDカメラ7aの画像視野に入るタイミングでフラッ
シュランプ制御部6に点灯指令が発せられ、フラッシュ
ランプ6aが点灯される。
【0018】フラッシュランプ6aへの点灯指令と同時
にCCDカメラ電源部7に画像取込み指令が出され、C
CDカメラ7aにて画像(制輪子の摩耗状況の画像、モ
ニタ8の画面参照)が取り込まれる。取り込まれた画像
は、画像処理部9にて画像処理されて制輪子101の厚
さ寸法が計算され、合否判定が行なわれる。
にCCDカメラ電源部7に画像取込み指令が出され、C
CDカメラ7aにて画像(制輪子の摩耗状況の画像、モ
ニタ8の画面参照)が取り込まれる。取り込まれた画像
は、画像処理部9にて画像処理されて制輪子101の厚
さ寸法が計算され、合否判定が行なわれる。
【0019】(2)第2実施形態例 図2は本実施形態例の踏面制輪子の計測装置の構成図で
ある。本実施形態例と第1実施形態例との相違点は、画
像処理部9内に次に説明する補正機能部9aを追加した
点である。
ある。本実施形態例と第1実施形態例との相違点は、画
像処理部9内に次に説明する補正機能部9aを追加した
点である。
【0020】前記補正機能部9aについて説明する。車
両1の走行中には、台車に取り付けてある車輪103及
び踏面制輪子101に、横ブレ変動(レールに直交する
方向の変動、x方向),レールの長手方向の変動(y方
向),上下方向の変動(z方向)の3種類の方向変動が
発生する可能性が高い。これらの変動が生じている状態
でCCDカメラ7aで車輪103等を撮影した場合に
は、取り込まれた画像(取得画像)にブレが含まれてい
る。このブレを補正機能部9aにおいて補正する。
両1の走行中には、台車に取り付けてある車輪103及
び踏面制輪子101に、横ブレ変動(レールに直交する
方向の変動、x方向),レールの長手方向の変動(y方
向),上下方向の変動(z方向)の3種類の方向変動が
発生する可能性が高い。これらの変動が生じている状態
でCCDカメラ7aで車輪103等を撮影した場合に
は、取り込まれた画像(取得画像)にブレが含まれてい
る。このブレを補正機能部9aにおいて補正する。
【0021】横ブレ変動に対する補正 横ブレ変動(x方向)は、車軸方向に設置されたCCD
カメラ7aに対して遠近方向の変動となり、光学倍率が
変化する。図3(B)にCCDカメラ7aで撮影した取
得画像(紙面に垂直な横ブレ変動を含む画像)を示す。
カメラ7aに対して遠近方向の変動となり、光学倍率が
変化する。図3(B)にCCDカメラ7aで撮影した取
得画像(紙面に垂直な横ブレ変動を含む画像)を示す。
【0022】図3(B)に示すように、取得画像におい
て予め摩耗しない部分の長さを基準長さとして決めてお
く(例えば、押圧手段102の先端部の厚さを「基準厚
さxog」とする)。そして、前記取得画像から押圧手段
102の横ブレを含んだ厚さxg を計測し、基準厚さx
ogに対する変動量△xg を算出する。なお、Tg は制輪
子101の取込画像における計測値である。
て予め摩耗しない部分の長さを基準長さとして決めてお
く(例えば、押圧手段102の先端部の厚さを「基準厚
さxog」とする)。そして、前記取得画像から押圧手段
102の横ブレを含んだ厚さxg を計測し、基準厚さx
ogに対する変動量△xg を算出する。なお、Tg は制輪
子101の取込画像における計測値である。
【0023】△xg =xg −xog 一方、図3(A)に示すように、予め横ブレの大きさが
△xである場合に(X軸方向)、その大きさΔxが、C
CDカメラ7aを構成するCCD撮像素子の画素数で何
個分に相当するかを(Y軸方向)補正カーブCx として
求めておく(表でもよい)。そして、真値“0”(ブレ
が無い場合)に対して変動量が△xg であるときの変動
量△xtgを求める。この変動量△xtgを補正量として使
用し、横ブレを含んだ取得画像から「真の制輪子の厚さ
T」を求める。この求め方は、後の「真の制輪子の厚
さTの算出」において、説明する。
△xである場合に(X軸方向)、その大きさΔxが、C
CDカメラ7aを構成するCCD撮像素子の画素数で何
個分に相当するかを(Y軸方向)補正カーブCx として
求めておく(表でもよい)。そして、真値“0”(ブレ
が無い場合)に対して変動量が△xg であるときの変動
量△xtgを求める。この変動量△xtgを補正量として使
用し、横ブレを含んだ取得画像から「真の制輪子の厚さ
T」を求める。この求め方は、後の「真の制輪子の厚
さTの算出」において、説明する。
【0024】レール長手方向変動の補正 レール長手方向変動(y方向)は、主に車輪径の違いに
より発生し、取得画像の左右に変動するため、撮影距離
が変わり光学倍率が変化する。図4(B)にCCDカメ
ラ7aで撮影した取得画像(紙面の横方向に変動するレ
ール長手方向変動を含む画像)を示す。
より発生し、取得画像の左右に変動するため、撮影距離
が変わり光学倍率が変化する。図4(B)にCCDカメ
ラ7aで撮影した取得画像(紙面の横方向に変動するレ
ール長手方向変動を含む画像)を示す。
【0025】図4(B)に示すように、前述の横ブレ変
動の場合と同様の考え方で、予め決めておいた基準位置
yo に対して、今回の取得画像での位置yg を計測し、
「位置」の変化量△yg を算出する。
動の場合と同様の考え方で、予め決めておいた基準位置
yo に対して、今回の取得画像での位置yg を計測し、
「位置」の変化量△yg を算出する。
【0026】△yg =yg −yo 一方、図4(A)に示すに、予めレール長手方向(△
y)に対する補正カーブcy を求めておき(表でもよ
い)、真値“0”に対する△yg の変動量△ytgを求め
る。この変動量△ytgを補正量として使用し、レール長
手方向変動を含んだ取得画像から「真の制輪子の厚さ
T」を求める。
y)に対する補正カーブcy を求めておき(表でもよ
い)、真値“0”に対する△yg の変動量△ytgを求め
る。この変動量△ytgを補正量として使用し、レール長
手方向変動を含んだ取得画像から「真の制輪子の厚さ
T」を求める。
【0027】上下方向変動の補正 車輪上下方向変動(△z)は、主に車輪径の違いによる
変動および走行中車両の振動による変動により発生し、
取得画像が上下方向に変動するため、撮影距離が変わり
光学倍率が変化する。図5(B)にCCDカメラ7aで
撮影した取得画像(紙面の縦方向に変動する上下方向変
動を含む画像)を示す。
変動および走行中車両の振動による変動により発生し、
取得画像が上下方向に変動するため、撮影距離が変わり
光学倍率が変化する。図5(B)にCCDカメラ7aで
撮影した取得画像(紙面の縦方向に変動する上下方向変
動を含む画像)を示す。
【0028】図5(B)に示すように、予め決めておい
た基準位置zo に対して今回取得画像での位置zg を計
測し、変動量△zg を算出する。
た基準位置zo に対して今回取得画像での位置zg を計
測し、変動量△zg を算出する。
【0029】△zg =zg −zo 図5(A)に示すように、予め上下方向(△z)に対す
る補正カーブCz を求めておき(表でもよい)、真値
“0”に対する△zg の変動量△ztgを求める。
る補正カーブCz を求めておき(表でもよい)、真値
“0”に対する△zg の変動量△ztgを求める。
【0030】この変動量△ztgを補正量として使用し、
レール長手方向変動を含んだ取得画像から「真の制輪子
の厚さT」を求める。
レール長手方向変動を含んだ取得画像から「真の制輪子
の厚さT」を求める。
【0031】真の制輪子の厚さTの算出 以上のようにして算出したx方向(横ブレ),y方向
(レール長手方向),z方向(上下方向)の各変動量
(Δxtg,△ytg,△ztg)を補正値として、取得画像
で計測した制輪子の厚さの値(Tg 、図3(B)参照)
に適用し、真値(T)を算出する。
(レール長手方向),z方向(上下方向)の各変動量
(Δxtg,△ytg,△ztg)を補正値として、取得画像
で計測した制輪子の厚さの値(Tg 、図3(B)参照)
に適用し、真値(T)を算出する。
【0032】即ち、計測厚さTg をx0 ,y0 ,z0 の
xyz座標系で置換し、この各x,y,z座標値に前記
のxyz方向の各変動量(Δxtg,△ytg,△ztg)を
加減算することにより、真値Tのxyz座標値[T(x
1 ,y1 ,z1 )]を算出する。ここに、座標値は取得
画像における1画素を単位とする。
xyz座標系で置換し、この各x,y,z座標値に前記
のxyz方向の各変動量(Δxtg,△ytg,△ztg)を
加減算することにより、真値Tのxyz座標値[T(x
1 ,y1 ,z1 )]を算出する。ここに、座標値は取得
画像における1画素を単位とする。
【0033】
【数1】 T(x1 ,y1 ,z1 ) =Tg (x0 ,y0 ,z0 )−Δxg (又は、Δxtg)−△yg −△zg =Tg {(x0 ,y0 ,z0 )−(Δxg ,0,0)−(0,△yg ,0) −(0,0,△zg )} =Tg {(x0 −Δxg ),(y0 −△yg ),(z0 −△zg )} 但し、画像を得るために光学系を介しているので、光学
倍率αを考慮する必要がある。従って、次式のようにな
る。
倍率αを考慮する必要がある。従って、次式のようにな
る。
【0034】
【数2】Tg {(x0 −Δxg ),(y0 −△yg ),
(z0 −△zg )}/α=T(x1 ,y1 ,z1 ) (3)第3実施形態例 図6(A)は本実施形態例の概略構成図であり、図6
(B)は本実施形態例のタイムチャートである。本実施
形態例と第1,第2実施形態例との相違点は、第1,第
2実施形態例が車輪検知センサ5a,5bを1組配置し
たのに対して(図1,図2参照)、本実施形態例は、図
6(A)に示すように、2組の車輪検知センサ(5a,
5b)と(5c,5d)を車輪103の前後に配置した
点である。
(z0 −△zg )}/α=T(x1 ,y1 ,z1 ) (3)第3実施形態例 図6(A)は本実施形態例の概略構成図であり、図6
(B)は本実施形態例のタイムチャートである。本実施
形態例と第1,第2実施形態例との相違点は、第1,第
2実施形態例が車輪検知センサ5a,5bを1組配置し
たのに対して(図1,図2参照)、本実施形態例は、図
6(A)に示すように、2組の車輪検知センサ(5a,
5b)と(5c,5d)を車輪103の前後に配置した
点である。
【0035】このように構成すれば、図6(B)に示す
ように、車輪を先に検知するセンサ5c,5dと次に検
知するセンサ5a,5bとの両者がオンになっていると
きにCCDカメラ7により画像の取り込みを行えば、車
両の中央部に存在する制輪子の厚さを正確に撮影するこ
とができる。
ように、車輪を先に検知するセンサ5c,5dと次に検
知するセンサ5a,5bとの両者がオンになっていると
きにCCDカメラ7により画像の取り込みを行えば、車
両の中央部に存在する制輪子の厚さを正確に撮影するこ
とができる。
【0036】(4)第4実施形態例 図7は本実施形態例の要部構成図である。本実施形態例
と第1,第2実施形態例との相違点は、第1,第2実施
形態例が通常のCCDカメラ7aと、例えばストロボ等
のフラッシュランプ6aを使用していたのに対し、本実
施形態例が高速電子シャッターを備えたCCDカメラ7
aと、連続点灯が可能な照明6c,照明電源6bを使用
した点である。このように構成することにより、撮像タ
イミングが高速になるため、高速走行中の車両の制輪子
の計測が可能になる。
と第1,第2実施形態例との相違点は、第1,第2実施
形態例が通常のCCDカメラ7aと、例えばストロボ等
のフラッシュランプ6aを使用していたのに対し、本実
施形態例が高速電子シャッターを備えたCCDカメラ7
aと、連続点灯が可能な照明6c,照明電源6bを使用
した点である。このように構成することにより、撮像タ
イミングが高速になるため、高速走行中の車両の制輪子
の計測が可能になる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように各請求項記載の発明
によれば、車輪検知手段により走行車両の車輪を検知
し、この車輪検知情報により瞬時照明や連続照明で車輪
の制輪子部分を照明し、高速電子シャッタ等を備えた高
速撮影が可能な制輪子撮影手段で制輪子部分を撮影し、
その撮影画像を画像処理手段で画像処理し、また、制輪
子変動補正手段により車両走行に伴って発生する横ブレ
変動,レール長手方向変動,上下方向変動等を補正して
画像処理を行っているので、真の制輪子の厚さを求める
ことができる。
によれば、車輪検知手段により走行車両の車輪を検知
し、この車輪検知情報により瞬時照明や連続照明で車輪
の制輪子部分を照明し、高速電子シャッタ等を備えた高
速撮影が可能な制輪子撮影手段で制輪子部分を撮影し、
その撮影画像を画像処理手段で画像処理し、また、制輪
子変動補正手段により車両走行に伴って発生する横ブレ
変動,レール長手方向変動,上下方向変動等を補正して
画像処理を行っているので、真の制輪子の厚さを求める
ことができる。
【図1】本発明の第1実施形態例の構成図である。
【図2】同第2実施形態例の構成図である。
【図3】同第2実施形態例における横ブレ変動の補正機
能を説明する図である。
能を説明する図である。
【図4】同第2実施形態例におけるレール長手方向変動
の補正機能を説明する図である。
の補正機能を説明する図である。
【図5】同第2実施形態例における上下変動の補正機能
を説明する図である。
を説明する図である。
【図6】同第3実施形態例の構成図である。
【図7】同第4実施形態例の構成図である。
【図8】制輪子の摩耗を説明する図である。
【図9】制輪子が備えられた車両の台車の側面図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 車両 4 レール 5 センサ電源 5a,5c センサの投光部 5b,5d センサの受光部 6 フラッシュランプ制御部 6a フラッシュランプ部 6b 照明電源部 6d 照明部 7 CCDカメラ電源部 7a CCDカメラ 7b 高速電子シャッタ付CCDカメラ 8 モニタ 9 画像処理部 9a 補正機能部 101 制輪子 103 車輪 104 台車支持金具
Claims (5)
- 【請求項1】 走行中の車両の車輪を検知する車輪検知
手段と、 該車輪検知手段の車輪検知情報に基づき前記車輪の制輪
子部分を照明する照明手段と、 該照明手段で照明された前記制輪子部分を撮影する制輪
子撮影手段と、 該制輪子撮影手段が撮影した画像に基づき前記制輪子の
厚さを求める画像処理手段とを備えたことを特徴とする
踏面制輪子の計測装置。 - 【請求項2】 前記照明手段は前記制輪子部分を瞬時に
照明する瞬時照明手段からなることを特徴とする請求項
1記載の踏面制輪子の計測装置。 - 【請求項3】 前記照明手段は前記制輪子部分を連続照
明する連続照明手段からなり、前記制輪子撮影手段は高
速開閉のシャッタ機能を有する高速電子シャッタ撮影手
段からなることを特徴とする請求項1記載の踏面制輪子
の計測装置。 - 【請求項4】 前記車輪検知手段は、車両の進行方向に
沿って配置された複数の検知手段からなることを特徴と
する請求項1記載の踏面制輪子の計測装置。 - 【請求項5】 前記車両の走行に伴って発生する、制輪
子の横ブレ変動またはレール長手方向変動または上下方
向変動の少なくとも1つを補正する制輪子変動補正手段
を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
れかに記載の踏面制輪子の計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17113596A JPH1019523A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | 踏面制輪子の計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17113596A JPH1019523A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | 踏面制輪子の計測装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1019523A true JPH1019523A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=15917641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17113596A Pending JPH1019523A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | 踏面制輪子の計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1019523A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100449264C (zh) * | 2006-12-18 | 2009-01-07 | 杭州电子科技大学 | 车辆轮对踏面缺陷在线检测方法及装置 |
CN104501758A (zh) * | 2014-12-18 | 2015-04-08 | 西南交通大学 | 一种机车闸瓦厚度的检测系统及方法 |
JP2015063373A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | 株式会社日立ビルシステム | エレベータのドラムブレーキの点検装置 |
CN110487568A (zh) * | 2019-08-26 | 2019-11-22 | 中国铁道科学研究院集团有限公司 | 踏面制动单元测试装置及方法 |
CN112197715A (zh) * | 2020-10-27 | 2021-01-08 | 上海市特种设备监督检验技术研究院 | 一种基于图像识别的电梯制动轮与闸瓦间隙检测方法 |
CN112249083A (zh) * | 2020-10-10 | 2021-01-22 | 中车青岛四方车辆研究所有限公司 | 一种闸瓦制动的状态监测方法 |
-
1996
- 1996-07-01 JP JP17113596A patent/JPH1019523A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN112249083A (zh) * | 2020-10-10 | 2021-01-22 | 中车青岛四方车辆研究所有限公司 | 一种闸瓦制动的状态监测方法 |
CN112249083B (zh) * | 2020-10-10 | 2022-03-29 | 中车青岛四方车辆研究所有限公司 | 一种闸瓦制动的状态监测方法 |
CN112197715A (zh) * | 2020-10-27 | 2021-01-08 | 上海市特种设备监督检验技术研究院 | 一种基于图像识别的电梯制动轮与闸瓦间隙检测方法 |
CN112197715B (zh) * | 2020-10-27 | 2022-07-08 | 上海市特种设备监督检验技术研究院 | 一种基于图像识别的电梯制动轮与闸瓦间隙检测方法 |
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