JPH10194867A - 無機質板の養生方法 - Google Patents

無機質板の養生方法

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JPH10194867A
JPH10194867A JP506897A JP506897A JPH10194867A JP H10194867 A JPH10194867 A JP H10194867A JP 506897 A JP506897 A JP 506897A JP 506897 A JP506897 A JP 506897A JP H10194867 A JPH10194867 A JP H10194867A
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inorganic plate
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JP506897A
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Kenji Miura
健治 三浦
Hiroyuki Shiromoto
浩之 城本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/02Selection of the hardening environment
    • C04B40/024Steam hardening, e.g. in an autoclave

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オートクレーブ装置内でオートクレーブ養生
するに当たり、オートクレーブ装置内の各部に位置する
無機質板を均等に養生する。 【解決手段】 複数の無機質板1を無機質板1間に隙間
を形成した状態でパレット2に積載し、この複数の無機
質板1を積載したパレット2の複数個をオートクレーブ
装置3内に導入して高圧水蒸気養生する。全てのパレッ
ト2の下部に高圧水蒸気の供給配管4を配置して全ての
パレット2に対してそれぞれ供給配管4に設けた各蒸気
吹き出し孔から蒸気を供給するようにする。高圧水蒸気
の供給配管4からオートクレーブ装置3内への蒸気供給
が各部において同じになるように供給配管4の各部に設
けた各蒸気吹き出し孔の個数や大きさを変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント板等の無
機質板を製造する際に該無機質板を養生する方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来からセメント板等の無機質板を積載
した状態で、オートクレーブ装置内で高圧水蒸気養生す
るに当たり、高圧水蒸気養生をする前に、水分やガスを
含む多孔質の無機質板内部に水蒸気を短時間に無機質板
で形成される隙間を通過して浸透させる必要がある場合
には、オートクレーブ装置内を減圧して無機質板内部温
度の飽和蒸気圧以下の減圧雰囲気におき、無機質板間に
形成される隙間の水分やガスを除去し、同時に多孔質の
無機質板内部の水分やガスを除去する真空脱気処理が行
われている(特公昭32ー6371号公報)。
【0003】また、この真空脱気処理後に大気圧程度ま
でオートクレーブ装置内部に蒸気を導入した後、再び減
圧して無機質板間の水分やガスを除去し、同時に多孔質
の無機質板内部の水分やガスを除去するための真空脱気
処理が行われている(特開昭49ー87726号公
報)。このような無機質板間に形成される隙間の水分や
ガスの除去が不十分な場合、高圧水蒸気養生がこの隙間
を通過して多孔質の無機質板内部に到達し難く、無機質
板周辺部と内部との間に温度差を生じ、これが硬化反応
の不均一等をもたらし、品質上欠陥部位の発生の原因と
なっていた。この対策の一つとして、上記のような真空
脱気処理を行う高圧水蒸気養生にあわせて無機質板の積
載面を水平面に対して傾斜するように斜めにした状態で
水蒸気の凝縮した結露水を積載した無機質板の外部へ排
出しながらオートクレーブ装置内で養生している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の真空脱
気処理を行う高圧水蒸気養生では、無機質板間に形成さ
れる隙間が小さい場合には、高圧水蒸気の供給配管に設
けた各吹き出し孔からの供給にばらつきがあって、オー
トクレーブ装置内の各部においてばらつきが大きい場合
や、オートクレーブ装置内への蒸気吹き出し速度が比較
的小さい場合は、オートクレーブ装置内部に残存する空
気が比重差のため、蒸気とあまり混合せず、水蒸気層と
空気層が分離的に生成し、この空気層が水蒸気供給孔か
ら距離的に遠いパレットに積載した無機質板間の隙間を
満たしてしまうために、水蒸気が該水蒸気供給孔から距
離的に遠いパレットに積載した無機質板間の隙間を通過
して多孔質の無機質板内部に充分浸透せず、無機質板周
辺部と内部との間に温度差を生じ、これが硬化反応の不
均一をもたらし、品質上欠陥部位の発生の原因となって
いた。
【0005】また、上記のようにオートクレーブ装置で
養生した後、無機質板を乾燥機に搬送しながら連続して
乾燥するのであるが、この乾燥工程においては、無機質
板を乾燥機内に送って加熱空気を吹き付けて乾燥すると
共に無機質板から蒸発した水分を乾燥機から外部に排気
する方式が採用されている。この方式によれば、無機質
板の表面水分が乾燥し、その後に無機質板の内部の水分
が蒸発するのであるが、この場合、内部の水分が蒸発す
るためには水分移動抵抗の大きな表面乾燥層を水分が移
動する必要があり、このため、乾燥効率が低下するとい
う問題がある。また、無機質板より蒸発した水分を排気
ファンで乾燥機外に排気しているため、同時に加熱空気
も外部へ排気し、省エネルギー性が低い乾燥方法となっ
ている。
【0006】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、オートクレーブ装置内でオートク
レーブ養生するに当たり、オートクレーブ装置内の各部
に位置する無機質板を均等に養生でき、また、省エネル
ギー性の高い効率的な乾燥ができる無機質板の養生方法
を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明の無機質板の養生方法は、複数の無機質板1を
無機質板1間に隙間を形成した状態でパレット2に積載
し、この複数の無機質板1を積載したパレット2の複数
個をオートクレーブ装置3内に導入して高圧水蒸気養生
するに当たって、全てのパレット2の下部に高圧水蒸気
の供給配管4を配置して全てのパレット2に対してそれ
ぞれ供給配管4に設けた各蒸気吹き出し孔から蒸気を供
給するようにし、この高圧水蒸気の供給配管4からオー
トクレーブ装置3内への蒸気供給が各部において同じに
なるように供給配管4の各部に設けた各蒸気吹き出し孔
の個数や大きさを変えることを特徴とするものである。
このような方法を採用することで、全てのパレット2に
積載した無機質板1間の隙間に均等に高圧水蒸気を供給
して、均等なオートクレーブ養生ができることになる。
【0008】また、供給配管4に設けた各吹き出し孔か
らオートクレーブ装置3内への蒸気供給量を少なくとも
100kg/(m2 hr)以上とすることが好ましい。
このようにすることで、オートクレーブ内部に残存する
空気と水蒸気とが良好に混合して水蒸気層と空気層とが
分離的に生成しないようにできる。また、供給配管4に
設けた各吹き出し孔からのオートクレーブ装置3内への
蒸気供給がオートクレーブ装置3内の各部において同じ
になるように送風機8をオートクレーブ装置3内に設置
することが好ましい。このようにすることで、送風機に
よりオートクレーブ装置3内に空気層が滞留することが
ないように攪拌して均一な水蒸気層とすることができる
ものである。
【0009】また、請求項1乃至請求項3のいずれかの
方法で蒸気養生した後に、無機質板1を乾燥機5内に送
って加熱空気を吹き付けて乾燥すると共に無機質板1か
ら蒸発した水分を乾燥機5から外部に排気するに当た
り、乾燥機5内部の湿度がほぼ一定になるように排気風
量を制御することが好ましい。このようにすることで、
効率的に無機質板1の乾燥ができることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を添付図面に示す実施
形態に基づいて説明する。複数のセメント系の無機質板
1が無機質板1間に隙間を形成した状態でパレット2に
積載され、この複数の無機質板1を隙間を介して積載し
たパレット2が複数個オートクレーブ装置3内に導入さ
れて高圧水蒸気養生されるものである。
【0011】ここで、オートクレーブ装置3内に導入さ
れた複数の無機質板1を隙間を介して積載したパレット
2は、傾けた状態で配置されるものである。図1に示す
ように、オートクレーブ装置3内にはオートクレーブ装
置3内に配置されるすべてのパレット2の下部に高圧水
蒸気の供給配管4を設置するものであり、供給配管4の
各パレット2の下部に位置する部位にはそれぞれ上記吹
き出し孔が形成してある。高圧水蒸気の供給配管4は加
圧水蒸気発生ボイラー10に接続してある。図中11は
蒸気弁である。そして、本発明においては、高圧水蒸気
の供給配管4の上記吹き出し孔から供給される蒸気供給
がオートクレーブ装置3内の各部において同じになるよ
うに、供給配管4の各部に設けた吹き出し孔の個数や大
きさを変えてある。例えば、加圧水蒸気発生ボイラー1
0に近い所においては吹き出し孔の孔の個数を少なく
し、加圧水蒸気発生ボイラー10から遠い所においては
吹き出し孔の個数を多くするものである。また、加圧水
蒸気発生ボイラー10に近い所においては吹き出し孔の
孔の径を小さくし、加圧水蒸気発生ボイラー10から遠
い所においては吹き出し孔の径を大きくしてもよい。こ
のようにして高圧水蒸気の供給配管4の上記吹き出し孔
から供給される蒸気供給がオートクレーブ装置3内の各
部において同じになるようにすることで、全てのパレッ
ト2に積載した無機質板1間の隙間に均等に高圧水蒸気
を供給して、残存空気層と供給した蒸気とを均一に混合
して均等なオートクレーブ養生ができるのである。
【0012】また、本発明においては、供給配管4の各
部に設けた複数の吹き出し孔からオートクレーブ装置3
内への蒸気の供給量が少なくとも100kg/(m2
r)以上に設定するものであり、このことにより、残存
空気層と蒸気との混合性がより向上し、無機質板1間の
隙間を蒸気が通過してこの隙間に残存空気層が満たされ
ることがないようになっている。
【0013】また、本発明においては、図3に示すよう
に、オートクレーブ装置3内に送風機8を設け、供給配
管4の上記吹き出し孔からオートクレーブ装置3内に供
給された高圧水蒸気を攪拌して残存空気層と均一に混合
して均等なオートクレーブ養生をしてもよいものであ
る。上記した高圧水蒸気の供給配管4の上記吹き出し孔
から供給される蒸気供給がオートクレーブ装置3内の各
部において同じになるように、供給配管4の各部に設け
た吹き出し孔の個数や大きさを変える方法、供給配管4
の各部に設けた複数の吹き出し孔からオートクレーブ装
置3内への蒸気の供給量が少なくとも100kg/(m
2 hr)以上とする方法、オートクレーブ装置3内に送
風機8を設けて攪拌する方法の一つずつを単独で採用し
てもよいが、上記3つの方法のうちの二つを組み合わせ
たり、あるいは3つの方法の全てを組合せるのが好まし
いものである。このようにして、オートクレーブ装置3
内に各部において残存空気層と供給した蒸気とを均一に
混合し、オートクレーブ装置3内に設置した各パレット
2に載置した無機質板1間の隙間を蒸気が通過して多孔
質の無機質板内部に浸透しやすくなり、この結果、無機
質板1の周辺部と内部との間の温度差がきわめて小さく
なり、硬化反応が均等となり、品質欠陥部位の発生がな
くなるものである。
【0014】次に、図1に基づいて無機質板1としてセ
メント系窯業板をオートクレーブ装置3で養生する場合
につき説明する。セメント系窯業板は、セメント42重
量%、フライアッシュ42重量%、珪石粉10重量%、
パルプ6重量%に調整したものを水で混練りし、抄造後
加圧成形し、この成形体を80℃で24時間蒸気養生し
た板をパレット2の上に成形体間に隙間を介して積載
し、これを図1に示すオートクレーブ装置3内部に搬入
した。この積載時にセメント系窯業板間に形成される隙
間は板表面の凹凸を平均化して約0.3mmである。次
に、オートクレーブ装置3内での加圧水蒸気養生に先立
ち、オートクレーブ装置3内を密閉し、真空ポンプ12
を用いてオートクレーブ装置3内及び積層したセメント
系窯業板内部の水分や空気を排気した。すなわち、真空
制御弁13を開けて−0.9kg/cm2 Gまで減圧し
た。このき、オートクレーブ装置3内及びセメント系窯
業板から放出された水蒸気は凝結水タンク14により凝
結し、ドレインピットへ排水する。図中16は多管式冷
水タンクである。真空引き終了後、真空制御弁13を閉
じた後、加圧水蒸気発生用ボイラー10より蒸気弁11
を開いて、蒸気をオートクレーブ装置3内に導入し、高
圧水蒸気養生をする。更に、蒸気弁11の開度を制御す
ることにより、7kg/cm2 Gにまで昇圧した。この
後、7kg/cm2 Gを4時間保持した後、蒸気排気弁
15を開いて減圧して養生を終了し、セメント系窯業板
を製造した。図2にはオートクレーブ装置3の缶内圧力
と、養生時間の関係を示すグラフが示してある。このオ
ートクレーブ装置3の内容積は366m3 、外装材の充
填率は27%、昇圧時の蒸気流量は15t/hrで、供
給配管4の吹き出し孔の孔数は1024個、平均孔直径
が0.012mとした。そして、高圧水蒸気の供給配管
4の上記吹き出し孔から供給される蒸気供給がオートク
レーブ装置3内の各部において同じによるように、供給
配管4の各部に設けた吹き出し孔の個数や大きさを変え
た。
【0015】上記のようにしてオートクレーブ装置3に
より養生した後、無機質板1は乾燥機5に送られて乾燥
されることになる。図4には乾燥機5が示してある。乾
燥機5内には略コ字状をした循環ダクト30が複数個列
設してあり、略コ字状をした循環ダクト30の上ダクト
部31の下面及び下ダクト部32の上面にそれぞれ熱風
吹き出し口が設けてあって、コ字状をした内部に向けて
熱風を吹き出すようになっている。循環ダクト30には
循環ファン18が設けてあり、乾燥機5内の空気を循環
ファン18により吸い込んで、上下ダクト部31、32
の熱風吹き出し口から吹き出すことで熱風を循環させる
ようになっている。図中19はガスバーナであって、循
環空気を加熱するようになっている。乾燥機5には排気
路20の端部が接続してあり、該排気路に湿度センサー
21が設けてあり、更に、排気路20には排気ファン2
2が設けてある。そして、湿度センサー21からの湿度
情報が制御回路23に出力され、制御回路23からの制
御信号により排気ファン22がインバータ制御され、湿
度が高くなると、排気ファン22が増速し、湿度が低く
なると排気ファン22が減速し、これにより乾燥機5内
の湿度をある一定となるように排気ファン22の風量を
制御している。また、上記乾燥機5にはコンベヤ24に
より無機質板1が連続して送られ、乾燥機5内において
上記略コ字状をした環状ダクト30内を無機質板1が通
過する際、上下ダクト部31、32から熱風が無機質板
1の上面に吹き当てられて、上下から効果的に無機質板
1を連続して乾燥するようになっている。
【0016】ところで、本発明においては、上記のよう
に乾燥機5内において熱風を循環させて無機質板1に吹
き付けて乾燥する場合、無機質板1から蒸発する湿気を
排気ファン22により排気路20から排出するのである
が、この時、湿度センサー21で乾燥機5内の湿度を検
出しながら、一定の湿度となるように、排気ファン22
による排気風量を調整している点に特徴がある。すなわ
ち、風量を制御しない排気風量が一定の場合、乾燥機5
内部の湿度は乾燥機5内部で乾燥中のセメント系の無機
質板1の板枚数によって変化し、乾燥機5内部の湿度は
30〜120mmHgの範囲で変動したが、本発明にお
いては、これを乾燥機5内部の湿度を約130mmHg
に一定に制御するようにした。
【0017】この排気風量を可変して湿度を一定に制御
した時と、排気風量を一定にして湿度を制御しない場合
における乾燥時間(効率)と熱源である供給LPGガス
量の比較を下記の表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】上記表1から明らかなように、本発明のよ
うに湿度が一定となるように排気ファン22を制御して
排気風量を制御する方が、排気風量を一定にして湿度を
制御しない場合に比べて、乾燥時間が短く、しかも供給
するLPGガス量も少なく、省エネルギー性の高い、効
率的な乾燥ができることが判明した。
【0020】
【発明の効果】上記のように、本発明の請求項1記載の
発明にあっては、複数の無機質板を無機質板間に隙間を
形成した状態でパレットに積載し、この複数の無機質板
を積載したパレットの複数個をオートクレーブ装置内に
導入して高圧水蒸気養生するに当たって、全てのパレッ
トの下部に高圧水蒸気の供給配管を配置して全てのパレ
ットに対してそれぞれ供給配管を設けて各蒸気吹き出し
孔から蒸気を供給するようにし、この高圧水蒸気の供給
配管からオートクレーブ装置内への蒸気供給が各部にお
いて同じになるように供給配管の各部に設けた各蒸気吹
き出し孔の個数や大きさを変えるので、全てのパレット
に積載した無機質板間の隙間に均等に高圧水蒸気を供給
して、高圧水蒸気養生中の無機質板の温度分布が極めて
小さくなり、均一な硬化反応が可能となり、製造した製
品の品質低下等を防止できるものである。
【0021】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、供給配管に設け
た各吹き出し孔からオートクレーブ装置内への蒸気供給
量を少なくとも100kg/(m2 hr)以上とするの
で、無機質板間の隙間に水蒸気が流れてオートクレーブ
内部に残存する空気と水蒸気とが良好に混合して、高圧
水蒸気養生中の無機質板の温度分布が極めて小さくな
り、均一な硬化反応が可能となり、製造した製品の品質
低下等を防止できるものである。
【0022】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、供給配管に設け
た各吹き出し孔からのオートクレーブ装置内への蒸気供
給がオートクレーブ装置内の各部において同じになるよ
うに送風機をオートクレーブ装置内に設置することで、
送風機によりオートクレーブ装置内に空気層が滞留する
ことがないように攪拌して均一な水蒸気を生成して高圧
水蒸気養生中の無機質板の温度分布が極めて小さくな
り、均一な硬化反応が可能となり、製造した製品の品質
低下等を防止できるものである。
【0023】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項3のいずれかの方法で蒸気養生し
た後に、無機質板を乾燥機内に送って加熱空気を吹き付
けて乾燥すると共に無機質板から蒸発した水分を乾燥機
から外部に排気するに当たり、乾燥機内部の湿度がほぼ
一定になるように排気風量を制御するので、排気風量を
一定とした場合に比べて、省エネルギー性良く、効率的
に無機質板の乾燥ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の概略説明図である。
【図2】同上のオートクレーブ装置内の缶内圧力と養生
時間の関係を示す説明のためのグラフである。
【図3】本発明の他の実施形態の概略説明図である。
【図4】本発明の無機質板の乾燥工程を示す概略説明図
である。
【符号の説明】
1 無機質板 2 パレット 3 オートクレーブ装置 4 供給配管 5 乾燥機 8 送風機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無機質板を無機質板間に隙間を形
    成した状態でパレットに積載し、この複数の無機質板を
    積載したパレットの複数個をオートクレーブ装置内に導
    入して高圧水蒸気養生するに当たって、全てのパレット
    の下部に高圧水蒸気の供給配管を配置して全てのパレッ
    トに対してそれぞれ供給配管に設けた各蒸気吹き出し孔
    から蒸気を供給するようにし、この高圧水蒸気の供給配
    管からオートクレーブ装置内への蒸気供給が各部におい
    て同じになるように供給配管の各部に設けた各蒸気吹き
    出し孔の個数や大きさを変えることを特徴とする無機質
    板の養生方法。
  2. 【請求項2】 供給配管に設けた各吹き出し孔からオー
    トクレーブ装置内への蒸気供給量を少なくとも100k
    g/(m2 hr)以上とすることを特徴とする請求項1
    記載の無機質板の養生方法。
  3. 【請求項3】 供給配管に設けた各吹き出し孔からのオ
    ートクレーブ装置内への蒸気供給がオートクレーブ装置
    内の各部において同じになるように送風機をオートクレ
    ーブ装置内に設置することを特徴とする請求項1記載の
    無機質板の養生方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかの方法
    で蒸気養生した後に、無機質板を乾燥機内に送って加熱
    空気を吹き付けて乾燥すると共に無機質板から蒸発した
    水分を乾燥機から外部に排気するに当たり、乾燥機内部
    の湿度がほぼ一定になるように排気風量を制御すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    無機質板の養生方法。
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